JP2005006362A - モータ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、輪状隔壁を樹脂とすることにより、発熱を抑え、高速回転を可能とすることを目的とする。
【解決手段】本発明によるモータ構造は、前蓋(4)と後蓋(5)間に設ける輪状隔壁(20)を樹脂とすることにより、発熱を抑えると共に、輪状隔壁(20)をステータコイル(10)のポッティング樹脂(30)で固定して強化する構成である。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明によるモータ構造は、前蓋(4)と後蓋(5)間に設ける輪状隔壁(20)を樹脂とすることにより、発熱を抑えると共に、輪状隔壁(20)をステータコイル(10)のポッティング樹脂(30)で固定して強化する構成である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ構造に関し、特に、ロータ側とステータ側を異なる雰囲気で保つための輪状隔壁を樹脂で形成してステータコイル用のポッティング樹脂で結合させ、渦電流の発生による発熱を抑え、高速回転を可能とするための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の真空用等のモータ構造としては、輪状隔壁として金属隔壁が採用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−220863号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のモータ構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、輪状隔壁が金属で構成されていたため、モータを高速回転させると渦電流による発熱によってモータの効率が低下し、高速回転を継続することが困難であった。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ロータ側とステータ側を異なる雰囲気で保つための輪状隔壁を樹脂で形成してステータコイル用のポッティング樹脂で結合させ、渦電流の発生による発熱を抑え、高速回転を可能とするモータ構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるモータ構造は、ステータコイルを有する輪状ステータを保持する輪状ケースと、前記輪状ケースの両端に設けられ軸受を有する前蓋及び後蓋と、前記各軸受間に回転自在に設けられマグネットを有するロータと、前記前蓋と後蓋間に設けられ前記輪状ステータとロータ間に位置する輪状隔壁と、前記前蓋及び後蓋に設けられ前記輪状隔壁の内面に接する一対のOリングとを備え、前記輪状隔壁は、樹脂よりなると共に、前記ステータコイルを覆うためのポッティング樹脂と一体状に結合している構成であり、また、前記輪状隔壁の内側と外側では、真空と大気又は液体と大気の雰囲気の組合せとした構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるモータ構造の好適な実施の形態について説明する。
図1において符号1で示されるものは全体形状が輪状をなす輪状ケースであり、この輪状ケース1の両端には、軸受2、3を有する前蓋4と後蓋5がボルト6、7によって固定されている。
【0008】
前記輪状ケース1の内面には、ステータコイル10を有する輪状ステータ11が内挿して設けられ、前記各軸受2、3間にはマグネット11Aを有するロータ12が回転軸13を介して回転自在に設けられている。
【0009】
前記前蓋4と後蓋5間には、輪状隔壁20が配設され、この輪状隔壁20の両端は、前記前蓋4及び後蓋5の外周に設けられた一対のOリング21を介して嵌合して固定されており、この輪状隔壁20は前記輪状ステータ11とロータ12との間に位置し、輪状ステータ11とロータ12との間を気密状態で区割している。従って、ロータ12と輪状ステータ11側を、各々、真空と大気、液体と大気として内側と外側の雰囲気を異ならせることができる。
【0010】
前記輪状隔壁20は、樹脂で構成され、例えば、周知のPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、液晶ポリマー、PBI(ポリベンズイミダゾール)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の何れかよりなり、従来の金属と異なって回転時の渦電流による熱発生を抑え、輪状ステータ11の内面と輪状隔壁20の外面との間の隙間は、輪状隔壁20の熱膨張を吸収することができる状態の寸法で構成されている。
【0011】
前記輪状ステータ11に設けられたステータコイル10は、溶融樹脂からなる周知のポッティング樹脂30の充填によって輪状ステータ11に固定されている。
前記ポッティング樹脂30の充填は、前記輪状隔壁20が前蓋4と後蓋5間に装着された状態で行われるため、このポッティング樹脂30は輪状隔壁20の周面に付着するため、このポッティング樹脂30とステータコイル10と輪状ステータ11と輪状隔壁20とは、互いに一体状に結合し、輪状隔壁20は前記輪状ステータ11とロータ12間を気密状態で分離するように構成されている。
尚、前記輪状ステータ11にステータコイル10を巻回する時に用いられた輪状絶縁部50の内側壁50aは、前記輪状隔壁20に接合している。
【0012】
【発明の効果】
本発明によるモータ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、輪状隔壁が樹脂で形成されているため、高速回転においても渦電流による熱発生がなく、隔壁の冷却を考える必要がなく、高速運転が可能となり、特に、隔壁の冷却が難しい真空用途では特に有利となる。
また、ステータコイルを輪状ステータに固定するポッティング樹脂によって輪状隔壁も同時に固定しているため、輪状隔壁の強度を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータ構造を示す断面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 輪状ケース
2、3 軸受
4 前蓋
5 後蓋
10 ステータコイル
11 輪状ステータ
12 ロータ
20 輪状隔壁
21 Oリング
30 ポッティング樹脂
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ構造に関し、特に、ロータ側とステータ側を異なる雰囲気で保つための輪状隔壁を樹脂で形成してステータコイル用のポッティング樹脂で結合させ、渦電流の発生による発熱を抑え、高速回転を可能とするための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の真空用等のモータ構造としては、輪状隔壁として金属隔壁が採用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−220863号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のモータ構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、輪状隔壁が金属で構成されていたため、モータを高速回転させると渦電流による発熱によってモータの効率が低下し、高速回転を継続することが困難であった。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ロータ側とステータ側を異なる雰囲気で保つための輪状隔壁を樹脂で形成してステータコイル用のポッティング樹脂で結合させ、渦電流の発生による発熱を抑え、高速回転を可能とするモータ構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるモータ構造は、ステータコイルを有する輪状ステータを保持する輪状ケースと、前記輪状ケースの両端に設けられ軸受を有する前蓋及び後蓋と、前記各軸受間に回転自在に設けられマグネットを有するロータと、前記前蓋と後蓋間に設けられ前記輪状ステータとロータ間に位置する輪状隔壁と、前記前蓋及び後蓋に設けられ前記輪状隔壁の内面に接する一対のOリングとを備え、前記輪状隔壁は、樹脂よりなると共に、前記ステータコイルを覆うためのポッティング樹脂と一体状に結合している構成であり、また、前記輪状隔壁の内側と外側では、真空と大気又は液体と大気の雰囲気の組合せとした構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるモータ構造の好適な実施の形態について説明する。
図1において符号1で示されるものは全体形状が輪状をなす輪状ケースであり、この輪状ケース1の両端には、軸受2、3を有する前蓋4と後蓋5がボルト6、7によって固定されている。
【0008】
前記輪状ケース1の内面には、ステータコイル10を有する輪状ステータ11が内挿して設けられ、前記各軸受2、3間にはマグネット11Aを有するロータ12が回転軸13を介して回転自在に設けられている。
【0009】
前記前蓋4と後蓋5間には、輪状隔壁20が配設され、この輪状隔壁20の両端は、前記前蓋4及び後蓋5の外周に設けられた一対のOリング21を介して嵌合して固定されており、この輪状隔壁20は前記輪状ステータ11とロータ12との間に位置し、輪状ステータ11とロータ12との間を気密状態で区割している。従って、ロータ12と輪状ステータ11側を、各々、真空と大気、液体と大気として内側と外側の雰囲気を異ならせることができる。
【0010】
前記輪状隔壁20は、樹脂で構成され、例えば、周知のPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、液晶ポリマー、PBI(ポリベンズイミダゾール)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の何れかよりなり、従来の金属と異なって回転時の渦電流による熱発生を抑え、輪状ステータ11の内面と輪状隔壁20の外面との間の隙間は、輪状隔壁20の熱膨張を吸収することができる状態の寸法で構成されている。
【0011】
前記輪状ステータ11に設けられたステータコイル10は、溶融樹脂からなる周知のポッティング樹脂30の充填によって輪状ステータ11に固定されている。
前記ポッティング樹脂30の充填は、前記輪状隔壁20が前蓋4と後蓋5間に装着された状態で行われるため、このポッティング樹脂30は輪状隔壁20の周面に付着するため、このポッティング樹脂30とステータコイル10と輪状ステータ11と輪状隔壁20とは、互いに一体状に結合し、輪状隔壁20は前記輪状ステータ11とロータ12間を気密状態で分離するように構成されている。
尚、前記輪状ステータ11にステータコイル10を巻回する時に用いられた輪状絶縁部50の内側壁50aは、前記輪状隔壁20に接合している。
【0012】
【発明の効果】
本発明によるモータ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、輪状隔壁が樹脂で形成されているため、高速回転においても渦電流による熱発生がなく、隔壁の冷却を考える必要がなく、高速運転が可能となり、特に、隔壁の冷却が難しい真空用途では特に有利となる。
また、ステータコイルを輪状ステータに固定するポッティング樹脂によって輪状隔壁も同時に固定しているため、輪状隔壁の強度を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータ構造を示す断面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 輪状ケース
2、3 軸受
4 前蓋
5 後蓋
10 ステータコイル
11 輪状ステータ
12 ロータ
20 輪状隔壁
21 Oリング
30 ポッティング樹脂
Claims (2)
- ステータコイル(10)を有する輪状ステータ(11)を保持する輪状ケース(1)と、前記輪状ケース(1)の両端に設けられ軸受(2,3)を有する前蓋(4)及び後蓋(5)と、前記各軸受(2,3)間に回転自在に設けられマグネット(11A)を有するロータ(12)と、前記前蓋(4)と後蓋(5)間に設けられ前記輪状ステータ(11)とロータ(12)間に位置する輪状隔壁(20)と、前記前蓋(4)及び後蓋(5)に設けられ前記輪状隔壁(20)の内面に接する一対のOリング(21)とを備え、前記輪状隔壁(20)は、樹脂よりなると共に、前記ステータコイル(10)を覆うためのポッティング樹脂(30)と一体状に結合していることを特徴とするモータ構造。
- 前記輪状隔壁(20)の内側と外側では、真空と大気又は液体と大気の雰囲気の組合せであることを特徴とする請求項1記載のモータ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003163940A JP2005006362A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | モータ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003163940A JP2005006362A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | モータ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005006362A true JP2005006362A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34090894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003163940A Pending JP2005006362A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | モータ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005006362A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007049866A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp | キャンドモータ用樹脂製キャン及びその製造方法、射出成形金型、キャンドモータ、キャンドモータポンプ |
JP2007159393A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Taida Electronic Ind Co Ltd | ステータ構造及びその製造方法 |
WO2012127866A1 (ja) * | 2011-03-23 | 2012-09-27 | 川崎重工業株式会社 | キャンド型の回転電機 |
-
2003
- 2003-06-09 JP JP2003163940A patent/JP2005006362A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007049866A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp | キャンドモータ用樹脂製キャン及びその製造方法、射出成形金型、キャンドモータ、キャンドモータポンプ |
JP4739857B2 (ja) * | 2005-08-12 | 2011-08-03 | 東芝産業機器製造株式会社 | キャンドモータ用樹脂製キャン及びその製造方法、射出成形金型、キャンドモータ、キャンドモータポンプ |
JP2007159393A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Taida Electronic Ind Co Ltd | ステータ構造及びその製造方法 |
WO2012127866A1 (ja) * | 2011-03-23 | 2012-09-27 | 川崎重工業株式会社 | キャンド型の回転電機 |
JP2012200117A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | キャンド型の回転電機 |
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