JP2005006109A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴミやホコリを検知して事前に使用者に知らせることができる装置を設けることによって出力画像にスジが発生することがない画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】1枚以上の原稿を任意の位置に固定されたコンタクトガラス5上に搬送するときに、前記コンタクトガラス5の下に配置された照明部1によって原稿が照明され、その反射光を画像読み取り部2の内部にある受光素子が受け、反射光を電気信号に変えて、その信号を画像形成部4に送り複写画像を作る画像形成装置において、前記コンタクトガラス5の原稿が搬送される側に、前記受光素子に対して十分な反射光を与え得る反射率の高い部材を前記コンタクトガラス5の原稿が搬送される側に配置し、その反射光を受けた読み取り部2の出力から異常値を検査する検査手段11を有し、その検査した結果から使用者に通知、確認する通知、確認手段12を有する。
【選択図】 図2
【解決手段】1枚以上の原稿を任意の位置に固定されたコンタクトガラス5上に搬送するときに、前記コンタクトガラス5の下に配置された照明部1によって原稿が照明され、その反射光を画像読み取り部2の内部にある受光素子が受け、反射光を電気信号に変えて、その信号を画像形成部4に送り複写画像を作る画像形成装置において、前記コンタクトガラス5の原稿が搬送される側に、前記受光素子に対して十分な反射光を与え得る反射率の高い部材を前記コンタクトガラス5の原稿が搬送される側に配置し、その反射光を受けた読み取り部2の出力から異常値を検査する検査手段11を有し、その検査した結果から使用者に通知、確認する通知、確認手段12を有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り部の内部にある受光素子が受けた反射光を電気信号に変えて、その信号を画像形成部に送り複写画像を作る画像読み取り装置、複合機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の出力画像にスジが発生する場合には、操作者がスジが発生した画像を確認して、スジの原因が自動原稿送り装置の位置にあるコンタクトガラス上に付着したゴミ類や汚れ等である場合にはこれらを拭き取っていた。
また、このような拭き取り作業で使用者を煩わせないように常に風を送るなどして、コンタクトガラス上の画像読み取り位置にあるゴミやホコリを移動し除去させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近の画像形成装置に使用されている画像読み取り装置における原稿送り装置にあっては、1枚目の読み取り時間、および生産性を考慮して、読み取り位置固定式の原稿送り装置が採用されることが多くなっている。
図5は従来の画像形成装置の画像読み取り部の構成を示す概略図である。この画像形成装置において、原稿6を任意の位置に固定されたガラス5上に一枚ずつ搬送するときに、ガラス5の下に配置された照明ユニット1によって原稿6が照明される。
その反射光を、デジタルデータ化する読み取りユニット2の内部にある受光素子が受け、反射光を電気信号に変えて、その信号を画像処理部3で受けて、原稿1枚分のデジタルデータを最適化して画像形成部4に送り複写画像を作る。
この装置の採用で、読み取り位置にある原稿から落ちたゴミやホコリは何らかの作用がない限り移動せず、読み取り範囲にあるゴミやホコリを常に読み取ってしまうために出力画像にスジが発生することがある。また、送風などによってゴミやホコリが移動したとしても画像読み取り位置から確実に移動したことを確認できない。
このスジの発生は画像形成装置として使用した場合には、出力画像を見ることができるため、原稿をセットして操作した使用者によりすぐに確認することが可能である。しかし、読み取り画像をインターネットや電話回線(ファックス)などを使って送信した場合、読み取り装置の原稿を見ることのできない使用者には、スジが入っているのが正しい画像か、不良画像かは確認できない。
それらの画像にスジが入っていることで、画像を受け取った人がまた画像を送信した人に確認する必要が生じたり、またスジ入りの画像をそのまま誤って認識してしまったりして、業務の効率を下げてしまう事態が発生する。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、ゴミやホコリを検知して事前に使用者に知らせることができる装置を設けることによって出力画像にスジが発生することがない画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、1枚以上の原稿を任意の位置に固定されたコンタクトガラス上に搬送するときに、前記コンタクトガラスの下に配置された照明部によって原稿が照明され、その反射光を画像読み取り部の内部にある受光素子が受け、反射光を電気信号に変えて、その信号を画像形成部に送り複写画像を作る画像形成装置において、前記受光素子に対して十分な反射光を与え得る反射率の高い部材を前記コンタクトガラスの原稿が搬送される側に配置し、その反射光を受けた読み取り部の出力から異常値を検査する検査手段を有し、その検査した結果から使用者に通知、確認する通知、確認手段を有する画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記部材が平面ミラーである請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記部材が原稿を滑らかに搬送させるようなガイド板の機能を持っている請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記ガイド板の材質が反射率の高い特性を有する金属である請求項2記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記ガイド板の材質が反射率の高い特性を有する色のプラスチックである請求項2記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明では、前記ガイド板の材質が金属またはプラスチックであり、用紙を案内する側にミラー蒸着が施されている請求項2記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置が備える画像読み取り部の構成を簡単に示す概略図である。まず、この構成について簡単に説明する。
画像読み取り部には、使用者自身あるいは、自動原稿送り装置によってコンタクトガラス5上に置かれた(或いは、コンタクトガラス5上を搬送される)原稿6を照明する照明ユニット1がある。それによって照明された原稿6の反射光は読み取りユニット2の中にあるCCDや密着イメージセンサに代表される受光素子によってアナログ信号に変換されて、その後、デジタル信号に変換される。
これらが原稿1枚分で行われたときに、原稿全てがデジタル信号化されることとなる。このデジタル信号は画像処理部3でいくつかの画像処理を施され、次にデータは転送される画像形成部(図示せず)において最適になるようなデータに変換される。そのデータは画像形成部に送られ、複写画像が作られる。
次に、画像読み取りユニット2の構成の説明を行う。先に説明した画像読み取り部によって作成された画像データはレーザーあるいはLEDなどの発光素子の点灯を制御できるようにまた新たにアナログ信号に変換され、その値で発光素子が点灯する。
発光素子から出力された光は、感光体(図示せず)に照射され、画像データに対応する潜像が作成される。その後、現像部(図示せず)によってトナーの塗布が行われ、トナーの乗った感光体上の画像はベルトなどの転写部材(図示せず)に電荷の移動などの手法を用いて転写される。
転写部材上に転写された画像をさらに給紙されてきた用紙に転写する。用紙に転写されたトナー像は加熱されて、用紙に定着される。最後に転写紙を装置から排出する。
【0006】
次に、コンタクトガラス5での画像読み取りの簡単な説明を行う。読み取り部に配置されたコンタクトガラス5に置かれた原稿6に対して、先に説明した照明ユニット1が移動し、原稿6を端から順次照明する。
そのときの反射光は必要であればミラーなどを介して読み取りユニット2に到達し、前記のように画像データに変換されていく。照明ユニット1が原稿の全ての範囲を移動し終わったとき、原稿全てが画像データに変換される。
次に自動原稿送り装置での読み取りの簡単な説明を行う。原稿トレイ(図示せず)におかれた原稿はローラ(図示せず)によって1枚ずつ給紙される。原稿6はコンタクトガラス5近傍を通過していくように給紙される。
コンタクトガラス5の下には照明ユニット1が停止状態で配置される。原稿6が給紙され、照明ユニット1上を移動していくことで、原稿6が先端から順次照明されるのと同じ動作が行われることとなる。
このようにして照明された原稿6からの反射光はコンタクトガラス5での読み取りと同様に画像データに変換されていく。原稿6の全ての範囲がコンタクトガラス5上を通過したとき、自動原稿送り装置から排出される。同時に、原稿全てが画像データに変換される。
前記のような構成で、コンタクトガラス5上にゴミやホコリが乗った状態で、自動原稿送り装置を用いて原稿6を読み取っていく場合、コンタクトガラス5と読み取りユニット2の位置関係が固定されている。
そのためコンタクトガラス5の原稿読み取り位置にゴミやホコリがあると、原稿6の反射光とともにホコリやゴミの反射光を読み取りユニット2が読み取ることになる。装置の特徴から、これが画像になると操作方向に平行な1直線のスジとなって現れる。
【0007】
図1を参照して本発明の原理を説明する。通常、自動原稿送り装置で原稿が通紙されていく部分を原稿のない状態で読み取り動作を行うと、原稿の後側(原稿の搬送経路の後側)にある部材の反射光を読み取る。この反射してくる光量をLとしたとき、読み取りユニット2を通過したときのデジタル出力値をDとする。
また、読み取りユニット2の受光素子が受け取れる最大の光量Lmaxを受け取ったときの、読み取りユニット2のデジタル出力をDmaxとする。光量がL>Lmaxになるような反射率を有する材料で、原稿の後ろ側の部材が構成されたとき、原稿がなく、他に光路を妨げるゴミやホコリなどがない場合には読み取りユニット出力値Dは常にDmaxとなる。
もしもゴミやホコリがあり光路を妨げたときその位置の読み取りユニット2の出力値はDmaxより低い値となる。この発明ではこのことを用いてゴミやホコリの有無の判定を行う。読み取りユニット2が読み取れる最も多い反射光を変換したときの最大出力値をDmax、最小出力値を0とする。
図2は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第1の実施の形態の概略図である。図2は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示しており、コンタクトガラス5と、その下には照明ユニット1、読み取りユニット2が配置されて原稿の反射光を読み取れるようになっている。
原稿搬送側には原稿の搬送を妨げないように平面ミラー(高反射率を有する部材)10が配置されていている。平面ミラー10の前後には、ガイド板14a、14bが配置されている。読み取りユニット2の後段には、その出力を検査する検査回路(検査手段)11があり、検査回路11からの検査結果は画像形成装置のCPU12に出力され、このCPU12が画像形成装置の操作部あるいは接続している端末13にさまざまな通知の表示を指示する。
【0008】
図3は図2の構成での制御フローを説明するフローチャートである。原稿が原稿トレイに置かれて、ユーザーから原稿の読み取り開始を指示されたとき(S1)、まず照明ユニット1と読み取りユニット2が自動原稿送り装置で原稿を読み取る位置に移動する。
そして原稿が給紙されるまでの間に、コンタクトガラス5のガイド板14a、14bの読み取りを行う(S2)。通常、原稿が通過しないときに読み取り動作を行うと、先に説明したように、コンタクトガラス5上に何もなければ、読み取りユニット2からの出力は最大値を出力する(S3)。
ゴミなどがある場合の出力は最大値よりも少ない値を出力する。この出力が最大出力値であった場合には検査回路11または制御で異常なしと判断して、継続して読み取り動作を行う(S4)。
しかし、検査回路11または制御が出力値の中に最大値以下の値を検出した場合に、その検査回路11または制御からCPU12に異常を示す判定信号を出力する(S5)。その信号を受けたCPU12は画像形成装置の操作部あるいは接続している端末に異常を表示するよう通知する(S6)。
この異常の通知後、原稿の読み取りを継続するかどうかは使用者により判断できる(S7)。このとき使用者の判断で問題がなければ、継続して読み取りを行い(S4)、問題があれば中止する(S8)。
図4は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第2の実施の形態の概略図である。図4は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示しており、コンタクトガラス5と、その下には照明ユニット1、読み取りユニット2が配置されて原稿の反射光を読み取れるようになっている。
原稿搬送側には原稿がうまく搬送できるようガイド板15が配置されていて、このガイド板15は反射率の高い金属や、反射率の高い色のプラスチック、あるいはそれらの材料にミラー蒸着(鏡面化する材料の蒸着)を行って作られている。
読み取りユニット2の後段には、その出力を検査する検査回路11が接続されており、その検査結果は画像形成装置のCPU12に出力され、CPU12が画像形成装置の操作部あるいは接続している端末(通知、確認手段)13にさまざまな通知の表示を指示する。制御フローは前記の第1の実施の形態と同じである。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、原稿がない状態で読み取り動作を行うと、通常、部材からの反射光が強いために受光素子が出力する最大を示す値が出力され、画像読み取り部からコンタクトガラスの間にゴミやホコリがあれば、受光素子の一部の出力が最大以下の値を出力する。
これらの出力のうち、最大以下の値を検出したとき、ゴミやホコリがあると使用者に通知でき、したがって複写機として使用した場合は、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
また、スキャナやファックスとして使用した場合には、読み取りデータを送信する前に異常が発見でき、またデータを受け取る側もゴミやホコリが原因のスジの入った画像のデータを受け取ることを少なくすることができ、また、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像のデータを受け取った側が誤解して起こる問題なども生じない。
請求項2によれば、簡単な形状、安いコストで、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項3によれば、搬送性能を向上しながらも、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項4によれば、安いコストでゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項5によれば、安いコストでゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項6によれば、反射面の反射率を高くすることで検出精度を上げることができ、さらに安いコストでゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の画像読み取り部の構成を簡単に示す概略図。
【図2】自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第1の実施の形態の概略図。
【図3】図2の構成での制御フローを説明するフローチャート。
【図4】自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第2の実施の形態の概略図。
【図5】従来の画像形成装置の画像読み取り部の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1 照明部(照明ユニット)
2 読み取り部(読み取りユニット)
5 コンタクトガラス
6 原稿
10 反射率の高い部材(平面ミラー)
11 検査回路
12 検知手段、通知・確認手段(CPU)
14a ガイド板
14b ガイド板
15 ガイド板
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り部の内部にある受光素子が受けた反射光を電気信号に変えて、その信号を画像形成部に送り複写画像を作る画像読み取り装置、複合機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の出力画像にスジが発生する場合には、操作者がスジが発生した画像を確認して、スジの原因が自動原稿送り装置の位置にあるコンタクトガラス上に付着したゴミ類や汚れ等である場合にはこれらを拭き取っていた。
また、このような拭き取り作業で使用者を煩わせないように常に風を送るなどして、コンタクトガラス上の画像読み取り位置にあるゴミやホコリを移動し除去させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近の画像形成装置に使用されている画像読み取り装置における原稿送り装置にあっては、1枚目の読み取り時間、および生産性を考慮して、読み取り位置固定式の原稿送り装置が採用されることが多くなっている。
図5は従来の画像形成装置の画像読み取り部の構成を示す概略図である。この画像形成装置において、原稿6を任意の位置に固定されたガラス5上に一枚ずつ搬送するときに、ガラス5の下に配置された照明ユニット1によって原稿6が照明される。
その反射光を、デジタルデータ化する読み取りユニット2の内部にある受光素子が受け、反射光を電気信号に変えて、その信号を画像処理部3で受けて、原稿1枚分のデジタルデータを最適化して画像形成部4に送り複写画像を作る。
この装置の採用で、読み取り位置にある原稿から落ちたゴミやホコリは何らかの作用がない限り移動せず、読み取り範囲にあるゴミやホコリを常に読み取ってしまうために出力画像にスジが発生することがある。また、送風などによってゴミやホコリが移動したとしても画像読み取り位置から確実に移動したことを確認できない。
このスジの発生は画像形成装置として使用した場合には、出力画像を見ることができるため、原稿をセットして操作した使用者によりすぐに確認することが可能である。しかし、読み取り画像をインターネットや電話回線(ファックス)などを使って送信した場合、読み取り装置の原稿を見ることのできない使用者には、スジが入っているのが正しい画像か、不良画像かは確認できない。
それらの画像にスジが入っていることで、画像を受け取った人がまた画像を送信した人に確認する必要が生じたり、またスジ入りの画像をそのまま誤って認識してしまったりして、業務の効率を下げてしまう事態が発生する。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、ゴミやホコリを検知して事前に使用者に知らせることができる装置を設けることによって出力画像にスジが発生することがない画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、1枚以上の原稿を任意の位置に固定されたコンタクトガラス上に搬送するときに、前記コンタクトガラスの下に配置された照明部によって原稿が照明され、その反射光を画像読み取り部の内部にある受光素子が受け、反射光を電気信号に変えて、その信号を画像形成部に送り複写画像を作る画像形成装置において、前記受光素子に対して十分な反射光を与え得る反射率の高い部材を前記コンタクトガラスの原稿が搬送される側に配置し、その反射光を受けた読み取り部の出力から異常値を検査する検査手段を有し、その検査した結果から使用者に通知、確認する通知、確認手段を有する画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記部材が平面ミラーである請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記部材が原稿を滑らかに搬送させるようなガイド板の機能を持っている請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記ガイド板の材質が反射率の高い特性を有する金属である請求項2記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記ガイド板の材質が反射率の高い特性を有する色のプラスチックである請求項2記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明では、前記ガイド板の材質が金属またはプラスチックであり、用紙を案内する側にミラー蒸着が施されている請求項2記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置が備える画像読み取り部の構成を簡単に示す概略図である。まず、この構成について簡単に説明する。
画像読み取り部には、使用者自身あるいは、自動原稿送り装置によってコンタクトガラス5上に置かれた(或いは、コンタクトガラス5上を搬送される)原稿6を照明する照明ユニット1がある。それによって照明された原稿6の反射光は読み取りユニット2の中にあるCCDや密着イメージセンサに代表される受光素子によってアナログ信号に変換されて、その後、デジタル信号に変換される。
これらが原稿1枚分で行われたときに、原稿全てがデジタル信号化されることとなる。このデジタル信号は画像処理部3でいくつかの画像処理を施され、次にデータは転送される画像形成部(図示せず)において最適になるようなデータに変換される。そのデータは画像形成部に送られ、複写画像が作られる。
次に、画像読み取りユニット2の構成の説明を行う。先に説明した画像読み取り部によって作成された画像データはレーザーあるいはLEDなどの発光素子の点灯を制御できるようにまた新たにアナログ信号に変換され、その値で発光素子が点灯する。
発光素子から出力された光は、感光体(図示せず)に照射され、画像データに対応する潜像が作成される。その後、現像部(図示せず)によってトナーの塗布が行われ、トナーの乗った感光体上の画像はベルトなどの転写部材(図示せず)に電荷の移動などの手法を用いて転写される。
転写部材上に転写された画像をさらに給紙されてきた用紙に転写する。用紙に転写されたトナー像は加熱されて、用紙に定着される。最後に転写紙を装置から排出する。
【0006】
次に、コンタクトガラス5での画像読み取りの簡単な説明を行う。読み取り部に配置されたコンタクトガラス5に置かれた原稿6に対して、先に説明した照明ユニット1が移動し、原稿6を端から順次照明する。
そのときの反射光は必要であればミラーなどを介して読み取りユニット2に到達し、前記のように画像データに変換されていく。照明ユニット1が原稿の全ての範囲を移動し終わったとき、原稿全てが画像データに変換される。
次に自動原稿送り装置での読み取りの簡単な説明を行う。原稿トレイ(図示せず)におかれた原稿はローラ(図示せず)によって1枚ずつ給紙される。原稿6はコンタクトガラス5近傍を通過していくように給紙される。
コンタクトガラス5の下には照明ユニット1が停止状態で配置される。原稿6が給紙され、照明ユニット1上を移動していくことで、原稿6が先端から順次照明されるのと同じ動作が行われることとなる。
このようにして照明された原稿6からの反射光はコンタクトガラス5での読み取りと同様に画像データに変換されていく。原稿6の全ての範囲がコンタクトガラス5上を通過したとき、自動原稿送り装置から排出される。同時に、原稿全てが画像データに変換される。
前記のような構成で、コンタクトガラス5上にゴミやホコリが乗った状態で、自動原稿送り装置を用いて原稿6を読み取っていく場合、コンタクトガラス5と読み取りユニット2の位置関係が固定されている。
そのためコンタクトガラス5の原稿読み取り位置にゴミやホコリがあると、原稿6の反射光とともにホコリやゴミの反射光を読み取りユニット2が読み取ることになる。装置の特徴から、これが画像になると操作方向に平行な1直線のスジとなって現れる。
【0007】
図1を参照して本発明の原理を説明する。通常、自動原稿送り装置で原稿が通紙されていく部分を原稿のない状態で読み取り動作を行うと、原稿の後側(原稿の搬送経路の後側)にある部材の反射光を読み取る。この反射してくる光量をLとしたとき、読み取りユニット2を通過したときのデジタル出力値をDとする。
また、読み取りユニット2の受光素子が受け取れる最大の光量Lmaxを受け取ったときの、読み取りユニット2のデジタル出力をDmaxとする。光量がL>Lmaxになるような反射率を有する材料で、原稿の後ろ側の部材が構成されたとき、原稿がなく、他に光路を妨げるゴミやホコリなどがない場合には読み取りユニット出力値Dは常にDmaxとなる。
もしもゴミやホコリがあり光路を妨げたときその位置の読み取りユニット2の出力値はDmaxより低い値となる。この発明ではこのことを用いてゴミやホコリの有無の判定を行う。読み取りユニット2が読み取れる最も多い反射光を変換したときの最大出力値をDmax、最小出力値を0とする。
図2は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第1の実施の形態の概略図である。図2は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示しており、コンタクトガラス5と、その下には照明ユニット1、読み取りユニット2が配置されて原稿の反射光を読み取れるようになっている。
原稿搬送側には原稿の搬送を妨げないように平面ミラー(高反射率を有する部材)10が配置されていている。平面ミラー10の前後には、ガイド板14a、14bが配置されている。読み取りユニット2の後段には、その出力を検査する検査回路(検査手段)11があり、検査回路11からの検査結果は画像形成装置のCPU12に出力され、このCPU12が画像形成装置の操作部あるいは接続している端末13にさまざまな通知の表示を指示する。
【0008】
図3は図2の構成での制御フローを説明するフローチャートである。原稿が原稿トレイに置かれて、ユーザーから原稿の読み取り開始を指示されたとき(S1)、まず照明ユニット1と読み取りユニット2が自動原稿送り装置で原稿を読み取る位置に移動する。
そして原稿が給紙されるまでの間に、コンタクトガラス5のガイド板14a、14bの読み取りを行う(S2)。通常、原稿が通過しないときに読み取り動作を行うと、先に説明したように、コンタクトガラス5上に何もなければ、読み取りユニット2からの出力は最大値を出力する(S3)。
ゴミなどがある場合の出力は最大値よりも少ない値を出力する。この出力が最大出力値であった場合には検査回路11または制御で異常なしと判断して、継続して読み取り動作を行う(S4)。
しかし、検査回路11または制御が出力値の中に最大値以下の値を検出した場合に、その検査回路11または制御からCPU12に異常を示す判定信号を出力する(S5)。その信号を受けたCPU12は画像形成装置の操作部あるいは接続している端末に異常を表示するよう通知する(S6)。
この異常の通知後、原稿の読み取りを継続するかどうかは使用者により判断できる(S7)。このとき使用者の判断で問題がなければ、継続して読み取りを行い(S4)、問題があれば中止する(S8)。
図4は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第2の実施の形態の概略図である。図4は自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示しており、コンタクトガラス5と、その下には照明ユニット1、読み取りユニット2が配置されて原稿の反射光を読み取れるようになっている。
原稿搬送側には原稿がうまく搬送できるようガイド板15が配置されていて、このガイド板15は反射率の高い金属や、反射率の高い色のプラスチック、あるいはそれらの材料にミラー蒸着(鏡面化する材料の蒸着)を行って作られている。
読み取りユニット2の後段には、その出力を検査する検査回路11が接続されており、その検査結果は画像形成装置のCPU12に出力され、CPU12が画像形成装置の操作部あるいは接続している端末(通知、確認手段)13にさまざまな通知の表示を指示する。制御フローは前記の第1の実施の形態と同じである。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、原稿がない状態で読み取り動作を行うと、通常、部材からの反射光が強いために受光素子が出力する最大を示す値が出力され、画像読み取り部からコンタクトガラスの間にゴミやホコリがあれば、受光素子の一部の出力が最大以下の値を出力する。
これらの出力のうち、最大以下の値を検出したとき、ゴミやホコリがあると使用者に通知でき、したがって複写機として使用した場合は、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
また、スキャナやファックスとして使用した場合には、読み取りデータを送信する前に異常が発見でき、またデータを受け取る側もゴミやホコリが原因のスジの入った画像のデータを受け取ることを少なくすることができ、また、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像のデータを受け取った側が誤解して起こる問題なども生じない。
請求項2によれば、簡単な形状、安いコストで、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項3によれば、搬送性能を向上しながらも、ゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項4によれば、安いコストでゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項5によれば、安いコストでゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
請求項6によれば、反射面の反射率を高くすることで検出精度を上げることができ、さらに安いコストでゴミやホコリが原因のスジの入った画像の印刷を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の画像読み取り部の構成を簡単に示す概略図。
【図2】自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第1の実施の形態の概略図。
【図3】図2の構成での制御フローを説明するフローチャート。
【図4】自動原稿送り装置のコンタクトガラス周辺の構成を示す本発明の第2の実施の形態の概略図。
【図5】従来の画像形成装置の画像読み取り部の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1 照明部(照明ユニット)
2 読み取り部(読み取りユニット)
5 コンタクトガラス
6 原稿
10 反射率の高い部材(平面ミラー)
11 検査回路
12 検知手段、通知・確認手段(CPU)
14a ガイド板
14b ガイド板
15 ガイド板
Claims (6)
- 原稿を所定の読み取り位置に固定されたコンタクトガラス上に搬送するときに、前記コンタクトガラスの下に配置された照明部によって原稿が照明され、その反射光を画像読み取り部の内部にある受光素子が受け、反射光を電気信号に変えて、その信号を画像形成部に送り複写画像を作る画像形成装置において、前記受光素子に対して十分な反射光を与え得る反射率の高い部材を前記コンタクトガラスの原稿が搬送される側に配置し、該反射率の高い部材からの反射光を受けた読み取り部の出力から異常値を検査する検査手段を有し、検査手段による検査結果から通知、確認する通知、確認手段を有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記反射率の高い部材が平面ミラーであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記反射率の高い部材が原稿を滑らかに搬送させるガイド板の機能を持っていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記ガイド板の材質が反射率の高い特性を有する金属であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記ガイド板の材質が反射率の高い特性を有する色のプラスチックであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記ガイド板の材質が金属またはプラスチックであり、用紙を案内する側にミラー蒸着が施されていることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003168193A patent/JP2005006109A/ja active Pending
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