JP2005004227A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ鏡筒内にフレキシブルプリント基板を配置するレンズ鏡筒において、撮影に不必要な光の侵入を低減させることを可能とするレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒において、レンズ鏡筒内に配置されたフレキシブルプリント基板が通過するように切り欠かれた切欠部13Bcを有する、光軸方向に移動する絞り部材13Bと、切欠部13Bcにおいて漏光する光を遮光するための、当該切欠部13Bcに設けられた変形可能な遮光シート22と、を具備する。
【選択図】図10
【解決手段】レンズ鏡筒において、レンズ鏡筒内に配置されたフレキシブルプリント基板が通過するように切り欠かれた切欠部13Bcを有する、光軸方向に移動する絞り部材13Bと、切欠部13Bcにおいて漏光する光を遮光するための、当該切欠部13Bcに設けられた変形可能な遮光シート22と、を具備する。
【選択図】図10
Description
この発明は、ズームレンズ鏡筒、詳しくは写真撮影を行うカメラに装着され、変倍可能な撮影光学系により構成されるズームレンズ鏡筒に関するものである。
従来、変倍可能な撮影光学系により構成されるズームレンズ鏡筒において、例えば、レンズ鏡筒内に配設された各種構成部材に対して電源等を供給し、あるいは制御信号等を伝達するための電気的な接続手段としてフレキシブルプリント基板を採用した例が知られている。
このようなレンズ鏡筒内に配設されたフレキシブルプリント基板は、そのフレキシブルに変位するという特性ゆえに配置位置によっては撮影光束内に侵入してしまう虞があるため、従来、かかる不具合を防止するために種々の移動規制部材を施した技術が知られていた。
一方で、レンズ鏡筒の大型化は避けるべき衆目の課題であり、上述の如く種々の移動規制部材および種々のレンズ鏡筒内構成部材を配設したレンズ鏡筒内において、例えば、フレキシブルプリント基板を光軸方向に沿って設ける際にあっては、当該移動規制部材および当該レンズ鏡筒内構成部材との配置関係を考慮してフレキシブルプリント基板の配置位置および当該レンズ鏡筒内構成部材の形態を決めなければならず、設計上、苦慮することが多かった。
このような状況下、レンズ鏡筒内においてフレキシブルプリント基板の移動に応じて形成された構成部材、すなわち、フレキシブルプリント基板の移動に対する通り道を形成した部材と当該フレキシブルプリント基板との間に形成された隙間からは撮影に不必要な光が侵入してしまう虞があった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、レンズ鏡筒内にフレキシブルプリント基板を配置するレンズ鏡筒において、撮影に不必要な光の侵入を低減させることを可能とするレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明の第1のレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒において、上記レンズ鏡筒内に配置されたフレキシブルプリント基板と、上記フレキシブルプリント基板が通過するように切り欠かれた切欠部を有する、光軸方向に移動する移動部材と、上記切欠部において漏光する光を遮光するための、上記切欠部に設けられた変形可能な遮光シートと、を具備したことを特徴とする。
本発明の第2のレンズ鏡筒は、上記第1のレンズ鏡筒において、上記移動部材は絞り部材であることを特徴とする。
本発明の第3のレンズ鏡筒は、上記第1または第2のレンズ鏡筒において、上記遮光シートは複数のスリットを有していることを特徴とする。
本発明によれば、レンズ鏡筒内にフレキシブルプリント基板を配置するレンズ鏡筒において、撮影に不必要な光の侵入を低減させることを可能とするレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1、図2、図3、図4は、本発明の第1の実施形態を示すズームレンズ鏡筒の縦断面図であって、図1、図4は可動レンズ群を最も短焦点(広角:wide)側に移動させた最大広角状態を、図2は可動レンズ群を最も長焦点(望遠:tele)側に移動させた最大望遠状態をそれぞれ示している。また、図3はズームレンズ鏡筒がカメラ本体内に収納される際の沈胴状態を示している。なお、図1、図3に対して図2と図4は、その縦断面の角度を異ならせて描いてある。本実施形態においては、二つのズームレンズ群によって構成されたズームレンズ鏡筒を示すものである。
本実施形態のズームレンズ鏡筒は、カメラ本体(図示せず)の前面側に固設されるようになっており、このカメラ本体内には、ズームレンズ鏡筒の後方の光軸線上に被写体像を露光する感光フイルムが配置されるようになっている。そして、同フイルムの表面(以下、フイルム面又は撮像面という)Pは、上記ズームレンズ鏡筒の光軸線と直交するように配置されている。
上記ズームレンズ鏡筒は、最もフイルム面側(カメラ本体寄り)に配置され、焦点距離に応じて同鏡筒が装着されるカメラ本体に対して光軸方向に移動し、フイルム面との位置を変更する複数枚の撮影レンズからなる第1のズームレンズ群、及び、この第1のズームレンズ群を支持する第1のレンズ保持枠7と、上記第1のズームレンズ群よりも被写体側に配置され、カメラ本体に対して光軸方向に移動する複数枚の撮影レンズからなる第2のズームレンズ群、及び、この第2のズームレンズ群を支持するレンズ群保持手段である第2のレンズ保持枠1等によって構成されている。
上記ズームレンズ鏡筒の最外周側には、円筒形状の回転枠12が回動自在に設けられており、この回転枠12の内周側には、この回転枠12と略同形状の複数の枠部材、即ち固定枠11、直進ガイド枠10、第2のレンズ保持枠1、カム環9が順に嵌合されて、上記ズームレンズ鏡筒を構成している。
上記カム環9の後端寄りには、カムフォロワ部9aが外周側に向けて突設されており、カムフォロワ部9aは、上記固定枠11のカム溝孔11aを貫通し、その先端が上記回転枠12の内周面に設けられた直進溝12aに嵌合している。また、上記カムフォロワ部9aと隣接して設けられたスラスト位置決め部9bは、上記直進ガイド枠10の最後端部の内周面側に設けられた周溝10bに嵌合している。そして、上記直進ガイド枠10の外周側の後端部寄りには、カムフォロワ部10aが突設されていて、上記固定枠11の内周面側に設けられた直進溝11aに嵌合している。
また、上記第2のレンズ保持枠1の後端側の外周面上には、カムフォロワ部1bが突設されており、このカムフォロワ部1bは直進ガイド枠10の直進溝10cに嵌合している。
さらに、上記第2のレンズ保持枠1の最後端側の内周面には、カムフォロワ部材1aが略等間隔に三つ配設されていて(図1では一つのみ図示されている)、各カムフォロワ部材1aは、それぞれ上記カム環9の外周側に設けられたカム溝9cに嵌合している。これにより上記第2のレンズ保持枠1は、上記回転枠12及びカム環9の回転駆動に連動して光軸方向に進退駆動されるようになっている。
さらに、上記第2のレンズ保持枠1の最後端側の内周面には、カムフォロワ部材1aが略等間隔に三つ配設されていて(図1では一つのみ図示されている)、各カムフォロワ部材1aは、それぞれ上記カム環9の外周側に設けられたカム溝9cに嵌合している。これにより上記第2のレンズ保持枠1は、上記回転枠12及びカム環9の回転駆動に連動して光軸方向に進退駆動されるようになっている。
一方、上記第2のレンズ保持枠1には、被写体側の前端部に内向フランジからなる支持部1cが設けられており、同第2のレンズ保持枠1の内部に一体的に配設されるシャッタ機構は、上記支持部1cに支持されている。上記シャッタ機構は、上記第2のレンズ保持枠1の上記支持部1cの内面側において、ズームレンズ鏡筒の後端側に向けて設けられたシャッタ前蓋5と、このシャッタ前蓋5に固着された軸部材からなるシャッタ吊軸3と、このシャッタ吊軸3の自由端部に固着されたシャッタ保持部材6と、このシャッタ保持部材6に支持されたシャッタ部材6a等によって構成されている。
上記シャッタ吊軸3には、第2のズームレンズ群を直接保持する第2レンズ群フォーカス枠2が光軸方向に摺動可能に支持されており、同フォーカス枠2とシャッタ前蓋5との間には、伸長性のコイルバネ等の付勢部材4が上記シャッタ吊軸3に巻回されて介挿されている。なお、この付勢部材4は、上記フォーカス枠2とフォーカス枠駆動手段(図示せず)との間のガタつき等を除去する役目をしているものである。
また、上記第1のレンズ保持枠7は、上記第2のレンズ保持枠1によって光軸方向に進退自在に支持されている。即ち、図2、図4に示すように上記第1のレンズ保持枠7の外周面側には、カムフォロワ部7a,7bが突設されており、上記カム環9の内周面上に設けられたカム溝9d,9eにそれぞれ嵌合している。これにより上記第1のレンズ保持枠7は、変倍動作時における回転枠12及びカム環9の回転に伴って光軸方向に直進駆動されるようになっている。
また、上記第1のレンズ保持枠7には、図2に示すように第1レンズ群吊軸8が前面側(被写体側)に向けて突出するように固着されており、同吊軸8は上記シャッタ保持部材6に設けられたガイド孔6bに摺動自在に挿通している。これにより、第1のレンズ保持枠7は上記第2のレンズ保持枠1に軸支されることになる。
なお、上記第1のレンズ保持枠7に設けられたカムフォロワ部7a,7bは、ズームレンズ鏡筒のズーミング可能領域内の途中の焦点距離にあるときにカム環9の内周面上に設けられた二種類のカムが、相互に乗り換えることができるように構成されている。これにより上記カムフォロワ7a,7bは、上記第1のレンズ保持枠7の光軸方向における位置決めをする役目をしている。
即ち、一方のカムフォロワ部7aは、最大広角状態から中間焦点領域にあるスタンダード状態の、また他方のカムフォロワ部7bは、スタンダード状態から最大望遠状態の間の焦点領域の、上記第1のレンズ保持枠7の光軸方向におけるそれぞれの所定の位置を規定している。これは、上記カム環9の光軸方向における長さを必要最小限に抑えるための構成であって、この構成に加えて、ズームレンズ鏡筒をカメラ本体内に収納し沈胴状態とする沈胴動作(後述する)を行わしめることで、ズームレンズ鏡筒の光軸方向における寸法を可能な限り短小化し、よってカメラ自体を小型化すると共に、不使用時(非撮影時)においては、さらにカメラを小型化するようにしている。
また、上記第2のレンズ保持枠1の支持部1cの内面には、固定部材1dが設けられており、この固定部材1dには、ガイド軸18の一端部が植設されている。同ガイド軸18の他端部は、上記第1のレンズ保持枠7の支持部7d(図4、図5参照)内に挿通されていて、上記ガイド軸18には、伸長性のコイルバネ等からなる付勢手段であるレンズ付勢バネ17が巻回されている。つまり、上記レンズ付勢バネ17を上記第2のレンズ保持枠1と第1のレンズ保持枠7の間に介挿することによって、同レンズ付勢バネ17の付勢力を利用して、上記第1、第2のレンズ保持枠7,1の間隔を所定の間隔となるように保持していると共に、上記第1のレンズ保持枠7の光軸方向におけるガタつき等を除去している。
このように構成された上記ズームレンズ鏡筒においては、カメラ本体内に配設されたレンズ駆動用モータ(図示せず)の回転駆動力がズーム駆動力伝達部材(図示せず)を介して回転枠12を回転駆動させることにより、上記第1、第2のズームレンズ群をそれぞれ支持する第1、第2のレンズ保持枠7,1を、光軸方向に進退駆動して変倍動作が行われるようになっている。
ここで、上記ズームレンズ鏡筒による変倍動作を簡単に説明すると、以下の通りとなる。
まず、カメラ本体内に配設されたレンズ駆動用モータ(図示せず)を回転駆動させる。これにより、同モータの回転駆動力はズーム駆動力伝達部材(図示せず)を介して回転枠12を回転駆動させる。すると、同回転枠12の回転駆動力は、上記カム環9のカムフォロワ部9aを介してカム環9に伝達される。これにより、同カム環9は、固定枠11に対して同固定枠11のカム溝孔11aのカム形状に沿って光軸方向に進退駆動する。これと共に、上記直進ガイド枠10は、上記固定枠11によって直進ガイドされた状態で、光軸方向に上記カム環9と一体的に進退する。そして、上記第2のレンズ保持枠1は、上記直進ガイド枠10に直進ガイドされて光軸方向に進退駆動される。
このようにして上記第2のレンズ保持枠1は、上記回転枠12及びカム環9の回転駆動に伴って光軸方向に進退駆動し、これにより変倍動作が行われる。
まず、カメラ本体内に配設されたレンズ駆動用モータ(図示せず)を回転駆動させる。これにより、同モータの回転駆動力はズーム駆動力伝達部材(図示せず)を介して回転枠12を回転駆動させる。すると、同回転枠12の回転駆動力は、上記カム環9のカムフォロワ部9aを介してカム環9に伝達される。これにより、同カム環9は、固定枠11に対して同固定枠11のカム溝孔11aのカム形状に沿って光軸方向に進退駆動する。これと共に、上記直進ガイド枠10は、上記固定枠11によって直進ガイドされた状態で、光軸方向に上記カム環9と一体的に進退する。そして、上記第2のレンズ保持枠1は、上記直進ガイド枠10に直進ガイドされて光軸方向に進退駆動される。
このようにして上記第2のレンズ保持枠1は、上記回転枠12及びカム環9の回転駆動に伴って光軸方向に進退駆動し、これにより変倍動作が行われる。
一方、上記ズームレンズ鏡筒における合焦動作は、上記シャッタ保持部材6に固定されているフォーカス駆動用モータ(図示せず)を回転駆動させることにより行われる。上記フォーカス駆動用モータ(図示せず)が回転駆動すると、その回転駆動力は、フォーカス駆動力伝達部(図示せず)を介して第2レンズ群フォーカス枠2に伝達され、この第2レンズ群フォーカス枠2が上記シャッタ吊軸3にガイドされて上記第2のレンズ保持枠1に対して相対的に光軸方向に摺動し、これにより合焦動作が行われる。
上述したように、上記ズームレンズ鏡筒においては、上記回転枠12が回転すると第2のレンズ保持枠1は、固定枠11のカム及びカム環9の外周カムによって、また第1のレンズ保持枠7は固定枠11のカム及びカム環9の内周カムによって、それぞれ光軸方向に進退駆動され、これにより所定の変倍動作がなされることとなる。そして、各カム形状の設定によって、所望の焦点距離調整を行うことができる。
他方、カメラの保管時、携帯時等の非撮影時(不使用時)には、上述の最大広角状態(図1、図4参照)から、さらに上記第1のズームレンズ群と第2のズームレンズ群の間隔及び第1のズームレンズ群とカメラ本体内のフイルム面Pとの間隔を縮めて、本ズームレンズ鏡筒の全長を短くし、この短くした状態のズームレンズ鏡筒をカメラ本体内に収納する沈胴動作を行って、図3に示す沈胴状態とする。これによって、非撮影状態にあるカメラをさらに小型化することが一般的に行われている。
本実施形態においては、カメラ本体に対して固定枠11を直進ガイドすると共に、レンズ駆動用モータ(図示せず)によって沈胴動作駆動伝達部(図示せず)を介してリードネジ等の駆動手段(図示せず)を駆動して、固定枠11を光軸方向に移動させるようにしている。これによって、第1、第2のズームレンズ群を共に最大広角状態よりもフイルム面P側に移動させている。
この場合において、カメラ本体側には、ズームレンズ鏡筒側に光軸方向に沿って突出した軸状のストップ部材である沈胴ストッパ19(図3参照)が設けられていて、上記固定枠11が所定量だけフイルム面Pに向けて後退すると、フイルム面Pに対する絞り部材13(詳細は後述する)の位置を決めるストップ部材である上記沈胴ストッパ19(図3参照)が、ズームレンズ鏡筒の最後端部の上記絞り部材13に当接し、同絞り部材13を介して第1のレンズ保持枠7の位置決めが行われるようになっている。この状態からさらに上記固定枠11が後退すると、上記第2のズームレンズ群のみが後退するようになっており、第1のズームレンズ群と第2のズームレンズ群の間隔は、レンズ付勢バネ17に抗して縮められるようになっている。
なお、沈胴動作が行われる際には、第1のレンズ保持枠7がカム環9に対して相対的に移動されるように、第1のレンズ保持枠7のカムフォロワ部7aと係合するカム環9の内周カム9dには、逃げ部が設けられている。
また、図3の沈胴状態から図1、図4の最大広角状態に変位する場合、即ちカメラの非撮影状態から撮影状態に移行する場合には、固定枠11が駆動モータによってレンズ繰出方向に駆動されると、第1のズームレンズ群と第2のズームレンズ群の間隔は、レンズ付勢バネ17の付勢力によって、上記カム環9のカムにより規定される所定の位置まで広げられる。
なお、沈胴動作に伴って、カメラ本体に対して固定枠11が光軸方向に進退駆動されることとなるが、固定枠11とカメラ本体との間には、伸縮自在に設けられた、例えば蛇腹形状の遮光部材20が設けられており、これにより不要光を遮光している。
このように構成されたズームレンズ鏡筒における上記第1のレンズ保持枠7の後方には、絞り部材13が配置されている。この絞り部材13について、図5によって以下に説明する(なお、図1も参照)。
図5は、上記ズームレンズ鏡筒における絞り部材13及び第1のレンズ保持枠7を取り出して示す要部分解斜視図である。
図5は、上記ズームレンズ鏡筒における絞り部材13及び第1のレンズ保持枠7を取り出して示す要部分解斜視図である。
上記絞り部材13は、被写体からズームレンズ鏡筒を通過してカメラ本体内のフイルム面に照射される被写体光の内、フイルム面P上に露光して被写体像を形成するために必要な光以外の不要光を遮断して、鏡筒内部に発生する内面反射を低減させてフレア、ゴースト等の有害光線の発生を防止するために設けられた、いわゆるフレア絞りである。この絞り部材13の略中央部には、被写体像を形成するために必要な被写体光を通過させると共に不要光を遮断するために、所定の画面枠からなる絞り開口部13bが穿設されている。そして、上記絞り部材13の絞り開口部13bがズームレンズ鏡筒の光軸と直交するように開口中心の調整が施された後、上記絞り部材13が絞り吊軸14に一体的に接着されている。
即ち、上記絞り部材13には、絞り吊軸14が光軸方向にズームレンズ鏡筒の前面側(被写体側)に向けて延び出すように、その一端部が接着剤等によって一体的に接着されている。また、この絞り吊軸14の他端部側は、絞り支持手段でもある上記シャッタ保持部材6の孔部6cを摺動自在に貫通し、同吊軸14の他端部にストッパ部材16が固定されており、同ストッパ部材16は、上記吊軸14のシャッタ保持部材6に対する位置決め部材の役目をしている。このような構成によって、上記絞り部材13は、シャッタ保持部材6を介して上記第2のレンズ保持枠1と連動して光軸方向に進退するようになっている。
また、上記絞り部材13とシャッタ保持部材6の間には、上記絞り吊軸14の外周に伸長性のコイルバネ等からなる付勢手段としての絞りバネ15が巻回されていて、上記絞り部材13とシャッタ保持部材6との間隔を所定間隔となるように保持している。つまり、カメラが撮影状態にありズーミング動作が行われるとき、即ち上記第1、第2のズームレンズ群が最大広角状態(図1、図4)から最大望遠状態(図2)の間を変位する場合において、上記絞り部材13の光軸方向における位置は、上記シャッタ保持部材6(第2のレンズ保持枠1)に対して所定の位置となるように、上記絞りバネ15によって位置決めされている。このように、この絞りバネ15は、第2のレンズ保持枠1に対して絞り部材13の光軸方向の位置を決定する決定手段の役目をしている。
一方、カメラが非撮影状態となり上記ズームレンズ鏡筒がカメラ本体内に収納される沈胴動作が行なわれる場合には、上記絞り部材13は、上述したように上記沈胴ストッパ19(図3参照)によって最後端側の位置が規定されるが、上記シャッタ保持部材6(第2のレンズ保持枠1)は、上記絞りバネ15の付勢力に抗してさらに光軸方向に沿って沈胴方向に移動するようになっているので、上記シャッタ保持部材6と絞り部材13の間隔はさらに縮まるようになっている(図3参照)。
なお、上記絞り部材13には、図5に示すように上記絞り吊軸14と並行にかつ同方向に向けて回転規制部材である絞り回転規制アーム13aが一体的に設けられている。この回転規制アーム13aが、第1のレンズ保持枠7の外周面上に設けられた絞り回転規制溝7cに係合することによって、上記絞り部材13が回転しないように回転規制がなされている。
また、上記第1のレンズ保持枠7には、第1のレンズ保持枠回転規制軸8bの一端部が固着されており、光軸方向に沿って延び出した他端部が上記第2のレンズ保持枠1の支持部1cの内面側の固定部材(図示せず)に嵌合している。これにより、上記回転規制軸8bが上記第1のレンズ保持枠7を回転規制している。
ところで、上記絞り部材13の絞り開口部13bをズームレンズ鏡筒の光軸に対して直交する位置に配置するためには、例えば予め絞り部材13に対する所定位置に絞り吊軸14を固着しておいて、同吊軸14に上記絞り部材13を接着して組み立てる等の手段が考えられる。
一般に、上記絞り部材13の絞り開口部13bを形成する画面枠の開口面積(大きさ)と、撮影レンズの前面側から入射してフイルム面に到達する有効光線の照射範囲は、上記第1のズームレンズ群の相対芯精度によって決定されるものである。つまり、上記第1のズームレンズ群の配設位置が所定位置からずれた場合には、これに伴って上記有効光線の照射範囲も変わってしまうこととなる。
なお、上記有効光線については、図1において符号S1,S2で示し、符号S1は、上記ズームレンズ鏡筒の撮影光学系を通過する光線の内、フイルム面に形成される撮像画面の対角線方向の最も外側に照射され得る有効光線(点線で示す線)を示しており、また符号S2は、実際にフイルム面に到達する光線の内の縦方向の最も外側に照射される有効光線(実線で示す線)を概念的に示している。
ところが、上記第1のズームレンズ群の相対芯精度は、上記シャッタ保持部材6に対する絞り開口部13bの位置ずれ誤差及び上記シャッタ保持部材6に対する第1のレンズ保持枠7の位置ずれ誤差の合計によって決定されるものであるので、上記第1のズームレンズ群の相対芯精度を高精度に維持して製造を行うことは容易ではない。
そこで、本実施形態においては、上記絞り開口部13bと上記第1のズームレンズ群の相対芯精度を向上させるために、上記第1のレンズ保持枠7に対して直接絞り部材13の位置調整を行うようにしている。ここで、上記絞り部材13と上記第1のレンズ保持枠7の位置調整の手段について、以下に図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態のズームレンズ鏡筒において、上記絞り部材13及び第1のレンズ保持枠7のみを取り出して示す要部拡大縦断面図であって、絞り部材13と第1のレンズ保持枠7の位置調整を行う手段を説明するための図である。
ここでは、図6に示すように上記シャッタ保持部材6に対して第1のレンズ保持枠7を光軸方向に摺動自在に支持した状態で、上記絞り部材13の位置調整を行うようにしている。
まず、上記シャッタ保持部材6に対する第1のレンズ保持枠7の位置は、固定部材(図示せず)により固定された第1レンズ群位置調整治具31によって所定位置に固定する。ここで、上記レンズ群位置調整治具31による所定位置としては、本ズームレンズ鏡筒を最大広角状態とした場合の上記シャッタ保持部材6に対する上記第1のレンズ保持枠7の相対位置に対して、後述するスペーサ治具32の光軸方向の長さL1だけ補正を加えた位置としている。
一方、上記絞り部材13には、絞り吊軸14が仮固着された状態で、同絞り吊軸14に絞りバネ15を巻回し、同吊軸14の他端部をシャッタ保持部材6の孔部6cに貫通させ、先端にストッパ部材16を固着した状態とする。この状態、つまり上記絞り吊軸14の一端部が上記シャッタ保持部材6に支持された状態において、上記ストッパ部材16に軸付勢治具33を当接させる。
なお、上記軸付勢治具33は、軸部33aによって固定部材(図示せず)に回動自在に軸支されており、同軸付勢治具33の一腕部には、同軸付勢治具33を図6において軸部33aを中心として時計方向に回動させ得る緊縮性の付勢部材33bの一端が係止されている。そして、この付勢部材33bの他端は、固定部34に係止されている。つまり、上記付勢手段33bは、上記軸付勢治具33と固定部34との間に張架されることにより、同治具33に当接された上記ストッパ部材16を介して上記絞り吊軸14を光軸に沿う方向であってフイルム面P側に向けて付勢している。
そして、ここで行われる位置調整作業中においては、上記絞りバネ15の一端部がバネ保持治具35により係止され、同バネ15の付勢力の作用が絞り部材13に影響を及ぼさないように上記バネ15を保持している。なお、位置調整時におけるシャッタ保持部材6の位置決めは、上記第1レンズ群位置調整治具31を支持する固定部材(図示せず)によりなされている。
次に、上記絞り部材13と上記第1のレンズ保持枠7との間には、絞り部材13の内径部分に対して嵌合する円環形状のスペーサ治具32を介挿し、これにより上記絞り部材13の絞り開口部13bの上記第1のレンズ保持枠7に対する開口中心の調整を行う。そして、この状態を保持しながら、上記絞り吊軸14を絞り部材13の所定の位置に接着剤等によって固着させる。
なお、上記絞り部材13に設けられ、上記絞り吊軸14を挿入して固着させるための挿入孔は、同挿入孔に絞り吊軸14が挿入されたときに多少の調整余裕が生じるように、絞り吊軸14の軸径より余裕量δ分だけ大径に穿設されている。この余裕量δが上記絞り吊軸14と上記第1のレンズ保持枠7の位置ずれ誤差を吸収し、よって上記第1のレンズ保持枠7と上記絞り部材13との相対位置の調整を行うことできる。
そして、上記絞り部材13と上記絞り吊軸14を接着固定した後、上記各治具(31,32,33,35)を取り外す。これにより上記シャッタ保持部材6に対して絞り吊軸14により軸支持される上記絞り部材13の絞り開口部13bの開口中心は、上記第1のレンズ保持枠7に対して高精度に調整され、よって上記絞り開口部13bが光軸に対して直交する位置に位置決めされることとなる。
以上説明した位置調整を行う手段によれば、各部材の製作上、組立上の誤差等を考慮せずに、上記第1のレンズ保持枠7(第1のズームレンズ群)と上記絞り部材13の相対位置の調整を行うことができるという利点がある。
つまり、ズームレンズ鏡筒内において、上記絞り部材13の絞り開口部13bの中心位置の調整と共に、同第1のズームレンズ群に対する上記絞り部材13の光軸方向における位置をも高精度に位置決めすることができる。即ち、位置調整時においてシャッタ保持部材6に対する第1のレンズ保持枠7の位置を、組立て完了状態におけるカム環9のカムによって設定されるべき最大広角状態の位置関係と等価となるようにするレンズ群位置調整治具31を利用することによって(なお、スペーサ治具32による長さL1の補正は必要である。)、同ズームレンズ鏡筒における最大広角状態時の第1のズームレンズ群に対する絞り部材13の光軸方向の位置決めを高精度に管理することができる。
なお、上述したように上記第1のズームレンズ群と上記絞り部材13の位置調整を行う場合において、上記第1のレンズ保持枠7と絞り部材13との間にスペーサ治具32を介挿することで、光軸方向の長さL1だけ離して上記絞り部材13の位置決めを行っている。これは、ズームレンズ鏡筒を組み立てた後、これを作動させてズーミング動作を行い、同レンズ鏡筒を最大広角状態としたときに、上記第1のズームレンズ群の最後端レンズと上記絞り部材13との干渉を防止するために設けられた余裕分(長さL1)である。
また、上述の第1の実施形態においては、上記第1のレンズ保持枠7に対して絞り部材13の位置調整を行うようにしているが、これに限らず、例えば上記第1のズームレンズ群の最後端側のレンズ外径に対して位置出しを行うようにしても同様の効果を得ることができる。
また、上記第1のズームレンズ群が複数のレンズによって構成されている場合には、上記第1のズームレンズ群の最後端部からフイルム面の間の有効光線の照射位置に最も影響を与えるレンズに対して上記絞り部材13の絞り開口部13bの開口中心の位置精度を確保するように位置調整を行うことが望ましい。
通常の場合において、ズームレンズ鏡筒が最大広角状態にあるときに、上記絞り部材13は第1のレンズ保持枠7の後方のフイルム面寄りに配置され、この場合において有効光線を遮断しないように絞り開口部13bの形状が決められる。上記第1の実施形態のズームレンズ鏡筒によれば、有効光線の照射位置に対する影響が大である第1のズームレンズ群の位置に対して、上記絞り部材13の光軸と直交する方向の位置及び光軸方向の位置を、共に高精度に位置決めするようにしたので、上記絞り開口部13bは有効光線の設計値に対して必要最小限の余裕を見込むだけで良く、よって、絞り開口部13bの画面枠のサイズを最小限に抑えることができる。これによって、上記絞り部材13の外径も最小限に抑えることが可能となる。
また、最大望遠状態においては、上記絞り部材13がカム環9の内周に入り込む必要があるので、絞り部材13の小型化は鏡筒全体の小型化に寄与することとなる。そこで、本実施例によれば、最大望遠状態とされる際に、上記絞り部材13がズーミング動作に連動してフイルム面寄りの位置から被写体側に向けて繰り出されるように構成したので、フイルム面近傍における有効光線高が広角時に比べて高くなる望遠状態であっても上記絞り開口部13bが有効光線を遮断することがない。
さらに、最大望遠状態において第1、第2のズームレンズ群の間隔の変位に連動して、上記絞り部材13は上記第1のレンズ保持枠7に対して後方側(フイルム面側)に離れた位置に配置されるようにしたので、第1のズームレンズ群の最後端面による有効光線高が広角時より低くなる望遠状態であっても、不要光を遮断するフレア絞りとしての充分な絞り効果を得ることができる。
さらに、最大望遠状態において第1、第2のズームレンズ群の間隔の変位に連動して、上記絞り部材13は上記第1のレンズ保持枠7に対して後方側(フイルム面側)に離れた位置に配置されるようにしたので、第1のズームレンズ群の最後端面による有効光線高が広角時より低くなる望遠状態であっても、不要光を遮断するフレア絞りとしての充分な絞り効果を得ることができる。
また、沈胴動作時においては、上記絞り部材13は沈胴ストッパ19によって位置決めされ、第2のレンズ保持枠1に対する光軸方向の相対位置を変位させることができるので、沈胴状態においては、レンズ鏡筒の長さ寸法をさらに短くすることができ、よって鏡筒自体の小型化に寄与することができる。
なお、上述の第1の実施形態においては、ズームレンズ鏡筒のズーミング可能領域内、つまり最大広角状態から最大望遠状態までのズーム作動範囲内では、第2のレンズ保持枠1(シャッタ保持部材6)に対する絞り部材13の光軸方向における位置を常に一定に保持するように構成したが、これに限らず、例えば第2のレンズ保持枠1に対する絞り部材13の光軸方向における位置を任意に変更し得るようすることもできる。
即ち、上記絞り部材13に一体的に設けたカムフォロア部と、カム環9の内周面に設けられ、上記絞り部材13の光軸方向の位置決めを行うカム溝とを互いに係合させることによって、絞り部材13を光軸方向に移動させ得るように構成すれば、上記カム形状を変更することによって、各焦点距離にそれぞれ対応させた絞り部材13の光軸方向の所定位置を任意に設定することができる。
このように構成した場合においては、ズーミング動作に伴って上記絞り部材13の光軸方向における所定位置を最適化することが容易にできるので、ズームレンズ鏡筒内部における絞り部材13及びこれに設けられる絞り開口部13bの画面枠サイズを可能な限り小型化することができる。したがって、最大限の絞り効果、つまり不要光を遮光することによる有害光線等の低減化に寄与することができる。
このように構成した場合においては、ズーミング動作に伴って上記絞り部材13の光軸方向における所定位置を最適化することが容易にできるので、ズームレンズ鏡筒内部における絞り部材13及びこれに設けられる絞り開口部13bの画面枠サイズを可能な限り小型化することができる。したがって、最大限の絞り効果、つまり不要光を遮光することによる有害光線等の低減化に寄与することができる。
ところで、上述したように上記第1の実施形態におけるズームレンズ鏡筒において、上記第2のレンズ保持枠1に一体的に固着されるシャッタ保持部材6には、フォーカス駆動用モータ(図示せず)やシャッタ制御用センサ(図示せず)等の構成部材が装着されている。これらの各構成部材に電源等を供給し、制御信号等を伝達するために、カメラ本体側の回路基板等との間には電気的な接続を確保する必要がある。そこで、上記ズームレンズ鏡筒とカメラ本体との間を電気的に接続する手段として、例えばフレキシブルプリント基板(以下、FPCという)等の接続部材を設ける必要がある。
図7、図8は、本発明の第2の実施形態を示すズームレンズ鏡筒の縦断面図であって、同ズームレンズ鏡筒のシャッタ保持部材とカメラ本体との電気的接続を行うフレキシブルプリント基板の配線状態を示す図である。なお、図7は最大広角状態にある場合を、図8は最大望遠状態にある場合をそれぞれ示しており、図7と図8は互いに異なる角度の断面で示されている。また、ズームレンズ鏡筒自体の構成は、上述の第1の実施形態と略同様である(図1、図3参照)が、本実施形態においては、絞り部材13Bの形状が若干異なる。
本実施形態における接続部材であるFPC21は、一端寄りの所定部をシャッタ保持部材6の所定位置21aに固定されていると共に、上記FPC21の中程は、カム環9の最後端部の内周面側の所定位置21bと、固定枠11の最後端部の内周面の所定位置21cとに、それぞれ固定されている。そして、上記固定枠11の後端部を経て上記遮光部材20の取付部近傍から外部に延出し、カメラ本体側の回路基板等に接続されるようになっている。
このようにFPC21を配設すれば、図8に示すようにズームレンズ鏡筒が最大望遠状態となり、最も長く延出された状態においても、上記FPC21は余裕を有するように、その長さが設定される。そして、図7に示す最大広角状態においては、各鏡枠間に折り畳まれるように配設される。
つまり、上記FPC21の弾性変形を利用することによって、ズームレンズ鏡筒の変倍動作に伴ってカメラ本体に対し光軸方向に進退駆動される上記第2のレンズ保持枠1の伸縮動作を吸収し、ズームレンズ鏡筒とカメラ本体との間の電気的接続を確実に保持している。
なお、この場合において、第1のズームレンズ群の最後端レンズの後方に配置され、カム環9の内部に収納される絞り部材13Bと、カム環9の内部に設けられるシャッタ保持部材6からカメラ本体までの間を接続するFPC21が干渉することが考えられ、これにより円滑なズーミング動作を確保し得ないという虞がある。
このような状況を避けるためには、例えばズームレンズ鏡筒の変倍動作に伴ってなされるFPC21の弾性変形による軌跡に対応する所定空間を鏡筒内に確保しておく等の措置が考えられるが、この場合には鏡筒自体を大型化してしまうこととなる。
そこで、本実施形態の絞り部材13Bでは、図9の斜視図に示すように変倍動作に伴ってなされるFPC21の弾性変形による軌跡に対応してFPC21との干渉を防止するための切欠部13Bcが設けられている。
この切欠部13Bcを設けることによって本実施形態によれば、絞り部材13B及びこれを収納する空間を大型化することなく、またFPC21が絞り部材13Bに干渉することなく、円滑なズーミング動作を行わしめることができる。
また、上記絞り部材13Bに切欠部13Bcを配設した場合、この切欠部13Bcを透過した不要光によってフレア、ゴースト等の有害光線の発生が増加し、不要光の遮光レベルが悪化する虞も考えられる。
そこで、次に示すような救済手段が考えられる。即ち、図10は上記第2の実施形態の変形例を示し、ズームレンズ鏡筒における絞り部材のみを取り出して示す概略斜視図である。
本変形例の絞り部材13Bの切欠部13Bcには、弾性を有するシート状の素材からなる遮光シート22がさらに設けられており、同遮光シート22が上記切欠部13Bcから漏出する有害光を遮光している。なお遮光シート22は、図10にも示すように複数のスリットを有している。
これにより、上記FPC21がズームレンズ鏡筒の変倍動作に連動して弾性変形し、絞り部材13Bの切欠部13Bcに逃げると、同FPC21は遮光シート22に当たる。このとき、同遮光シート22は弾性変形して退避するので、上記FPC21の変形を妨げることはない。上記遮光シート22は、わずかな力量によって変形するようになっているので、FPC21と遮光シート22の接触によってズーミング動作を妨げ得るような負荷が生じることもない。
したがって、本変形例によれば上述の第2の実施形態と全く同様に、絞り部材13B及び鏡筒自体を大型化することなく、絞り部材13BとFPC21との干渉を避けて、円滑なズーミング動作を行わしめることができると共に、上記遮光シート22によって切欠部13Bcを遮光することにより、同切欠部13Bcから漏出する不要光を低減させ、充分な絞り効果を得ることが可能となる。
1……第2のレンズ保持枠(レンズ群保持手段)
2……第2レンズ群フォーカス枠
6……シャッタ保持部材(絞り支持手段、支持手段)
7……第1のレンズ保持枠
9……カム環
10……直進ガイド枠
11……固定枠
12……回転枠
13,13B……絞り部材(移動部材)
13Bc……切欠部
14……絞り吊軸
15……絞りバネ(決定手段)
16……ストッパ部材
19……沈胴ストッパ(ストップ部材)
20……遮光部材
21……フレキシブルプリント基板(FPC)
22……遮光シート
31……第1レンズ群位置調整治具
32……スペーサ治具
33……軸付勢治具
代理人 弁理士 伊藤 進
2……第2レンズ群フォーカス枠
6……シャッタ保持部材(絞り支持手段、支持手段)
7……第1のレンズ保持枠
9……カム環
10……直進ガイド枠
11……固定枠
12……回転枠
13,13B……絞り部材(移動部材)
13Bc……切欠部
14……絞り吊軸
15……絞りバネ(決定手段)
16……ストッパ部材
19……沈胴ストッパ(ストップ部材)
20……遮光部材
21……フレキシブルプリント基板(FPC)
22……遮光シート
31……第1レンズ群位置調整治具
32……スペーサ治具
33……軸付勢治具
代理人 弁理士 伊藤 進
Claims (3)
- レンズ鏡筒において、
上記レンズ鏡筒内に配置されたフレキシブルプリント基板と、
上記フレキシブルプリント基板が通過するように切り欠かれた切欠部を有する、光軸方向に移動する移動部材と、
上記切欠部において漏光する光を遮光するための、上記切欠部に設けられた変形可能な遮光シートと、
を具備したことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 上記移動部材は絞り部材であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 上記遮光シートは複数のスリットを有していることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004249201A JP2005004227A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | レンズ鏡筒 |
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-
2004
- 2004-08-27 JP JP2004249201A patent/JP2005004227A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071203 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080212 |