JPH1172686A - コイルばねの取付構造 - Google Patents

コイルばねの取付構造

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Publication number
JPH1172686A
JPH1172686A JP23143197A JP23143197A JPH1172686A JP H1172686 A JPH1172686 A JP H1172686A JP 23143197 A JP23143197 A JP 23143197A JP 23143197 A JP23143197 A JP 23143197A JP H1172686 A JPH1172686 A JP H1172686A
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JP
Japan
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coil spring
lens
holding frame
lens holding
zoom lens
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Application number
JP23143197A
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English (en)
Inventor
Naoki Fujii
尚樹 藤井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】相対的に移動する二つの可動部材の間に配置さ
れ、両可動部材を離反させる方向に付勢するコイルばね
の小型化、及びこのコイルばねの座屈を最小限に抑えて
安定化させたコイルばねの取付構造を提供する。 【解決手段】互いに相対移動可能に配置された第1及び
第2の部材(第1、第2の保持枠7,1)間に配置さ
れ、ガイド部材(ガイド軸)18によってガイドされて
いるコイルばね17の取付構造において、コイルばね1
7のガイド部材18にガイドされている部分の外径部1
7bは、第1又は第2の部材7,1の一方に固定されて
いるコイルばね17の固定部分17aの内径よりも小さ
く、外径部17bと固定部分17aとの間には、コイル
ばね17の径が徐々に変化する徐変部17cを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コイルばねの取
付構造、詳しくは互いに相対移動可能に配置された二つ
の可動部材の間に配置され、ガイド部材によってガイド
されるコイルばねの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真撮影等を行うカメラ等に
おいては、複数の撮影レンズ群からなり、撮影倍率の変
倍機能を有する撮影光学系によって構成される、いわゆ
るズームレンズが広く普及している。このズームレンズ
は、カメラ本体の前面側に装着されるズームレンズ鏡筒
に保持された複数の撮影レンズ群を光軸方向に相対的に
移動させることによって、焦点調節動作及び変倍動作を
行うように形成されている。
【0003】上述のズームレンズを保持するズームレン
ズ鏡筒において変倍(ズーミング)動作を行う際に、所
定の焦点距離の設定を確実に行うためには、変倍動作に
伴って相対的に光軸方向に移動する複数のズームレンズ
群のそれぞれを所定の位置に精度良く位置決めし、その
位置で確実に停止させる必要がある。このように確実な
変倍動作を行わしめるための、複数のズームレンズ群を
それぞれ相対的に移動させる手段としては、例えば駆動
モータの駆動力をカム、ネジ部材等からなる駆動力伝達
手段によって可動部材に伝達するように構成するのが普
通である。このように構成した場合、上記カム、ネジ部
材等の駆動力伝達手段による機械的な駆動ガタ等に起因
して、複数のズームレンズ群の間にガタつき等が生じる
ことは避けられない問題である。
【0004】そこで、このようなガタつき等を除去し、
複数のズームレンズ群のそれぞれの位置決め精度を向上
させるための手段として、例えば各レンズ群の間にコイ
ルばね等の弾性部材等を配設したものが、特開平8−1
29212号公報等によって開示されている。
【0005】上記特開平8−129212号公報に開示
されているカメラのズームレンズ鏡筒は、鏡筒内部にお
ける可動レンズの外周側に大径のコイルばねを設け、こ
のコイルばねの付勢力によって、上記可動レンズを保持
する可動レンズ保持枠と固定枠の間に生じるガタつき等
を除去するように構成しているものである。そして、上
記可動レンズ保持枠は、固定枠に対して軸部材により支
持されている。
【0006】しかし、上記特開平8−129212号公
報に開示された手段では、可動レンズの外周部近傍に大
径のコイルばねを配設するための空間が必要となるの
で、ズームレンズ鏡筒内部の部材配置に制約を与えてし
まうと共に、レンズ鏡筒自体が大径化してしまうという
問題があり、近年、より小型、軽量化が望まれているカ
メラに使用するズームレンズ鏡筒としては不利な構成で
ある。
【0007】さらに、上記特開平8−129212号公
報に開示のズームレンズ鏡筒では、可動レンズ保持枠が
軸部材によって支持されるように構成されている場合
に、可動レンズ保持枠が大径のコイルばねにより付勢さ
れると、同可動レンズ保持枠を支持する軸部材の支持部
分に負荷が集中することになり、可動レンズ群のスムー
ズな進退動作を損なってしまうことがある。
【0008】そこで、上記弾性部材を利用して可動レン
ズ群間のガタつきを除去する別の手段としては、複数の
可動レンズ群を保持する保持枠間に設けられ、各保持枠
に支持される軸部材に、伸長性を有する小径のコイルば
ね等の弾性部材を巻回させて介挿し、同弾性部材が上記
軸部材にガイドされるように構成したものが実用化され
ている。
【0009】このような手段によれば、ズームレンズ鏡
筒内部における各部材配置の自由度を確保することがで
きると共に、鏡筒自体の小型化に適するが、弾性部材と
して小径のコイルばねを使用しているので、同コイルば
ねが座屈し易く付勢力が不安定になる虞がある。したが
って、上記コイルばねの座屈を防止するためには、同コ
イルばねが上記軸部材により確実にガイドされるように
構成する必要がある。
【0010】図9は、上記従来のズームレンズ鏡筒の一
部を取り出して上半部のみを示す要部拡大縦断面図であ
って、同ズームレンズ鏡筒内部に配設される二つのズー
ムレンズ群が最大広角状態にある場合を示している。
【0011】上記ズームレンズ鏡筒の内部には、二つの
ズームレンズ群が配設されており、これらが相対的に光
軸方向に移動することによって変倍動作が行われる。こ
れらの二つのズームレンズ群の内、カメラ本体(図示せ
ず)寄りに配置される第1のズームレンズ群130は第
1のレンズ保持枠107に保持されている。また被写体
側に配置される第2のズームレンズ群131はフォーカ
ス枠102に保持されており、このフォーカス枠102
が第2のレンズ保持枠101に光軸方向に摺動自在に保
持されているものであるが、ここでは上記フォーカス枠
102が上記第2のレンズ保持枠101に支持される支
持部分については図示されていない。
【0012】上記第2のレンズ保持枠101には、被写
体側の前端部に内向フランジからなる支持部101cが
設けられており、この支持部101cの内面に固定部材
101dが設けられている。この固定部材101dに
は、軸部材であるガイド軸118の一端部が植設されて
おり、同ガイド軸118の他端部は上記第1のレンズ保
持枠107の支持部107dに設けられた逃げ孔107
f内に挿通されるようになっている。
【0013】上記ガイド軸118には、伸長性のコイル
ばね等からなる弾性部材であるレンズ付勢ばね117が
巻回され配設されており、同レンズ付勢ばね117の一
端部が上記第1のレンズ保持枠107の支持部107d
の先端部に設けられた段部107eに係合し、上記レン
ズ付勢ばね117の位置決めをしている。このように上
記レンズ付勢ばね117は、上記第2のレンズ保持枠1
01と第1のレンズ保持枠107との間に介挿され、両
保持枠107,101を互いに離間する向きに付勢する
ようになっており、また、上記ガイド軸118は、上記
レンズ付勢ばね117が座屈しないようにガイドする座
屈防止手段の役目をしている。
【0014】そして、変倍動作に伴って上記第1のレン
ズ保持枠107と第2のレンズ保持枠101とが光軸方
向に相対的に移動する場合において、両レンズ保持枠1
07,101が上記レンズ付勢ばね117の付勢力に抗
して互いに近付く方向に移動した場合には、上記ガイド
軸118は、上記逃げ孔107f内に深く挿通されるこ
とにより、上記ガイド軸118と第1のレンズ保持枠1
07とが干渉しないようになっている。
【0015】なお、上記逃げ孔107fは、上記ガイド
軸118の軸径よりも余裕量δ2だけ大径に穿設されて
いる。これは、上記第2のレンズ保持枠101に対する
ガイド軸118の軸精度誤差、及び第2のレンズ保持枠
101に対する第1のレンズ保持枠107の芯精度誤差
を吸収するために設けられている余裕である。
【0016】このように構成されたズームレンズ鏡筒に
よれば、第1のレンズ保持枠107と第2のレンズ保持
枠101との間にレンズ付勢ばね117を介挿すること
によって、同付勢ばね117の付勢力により上記両保持
枠107,101の間隔を所定の間隔に保持できると共
に、上記第1のレンズ保持枠107の光軸方向における
ガタつき等の除去ができるというものである。
【0017】上述の図9によって例示したコイルばねの
取付構造では、上記第1のレンズ保持枠107の支持部
107dに段部107eを設けると共に、逃げ孔107
fには上記余裕量δ2を設けるように構成したので、レ
ンズ付勢ばね117の外径が、ガイド軸118の軸径と
比較してある程度大径となることは避けられない。
【0018】しかし、このようにすると、ガイド軸11
8によるレンズ付勢ばね117のガイド効果が薄れてし
まうことにより、同レンズ付勢ばね117が座屈し易く
なり、さらに付勢力が不安定になってしまうので、第1
のレンズ保持枠107の安定な動作が得られないという
結果になる。また、レンズ付勢ばね117が大型化する
ことによって、ズームレンズ鏡筒内部の部材配置に制約
を与えてしまうので、鏡筒自体が大径化するという問題
もある。
【0019】そこで、上述の問題点を解決するために
は、次のような手段が考えられる。即ち、図10、図1
1は従来の別のズームレンズ鏡筒における第1、第2の
レンズ保持枠の一部を取り出して、ガイド軸及び弾性部
材(コイルばね)の配置されている部分を拡大して示す
要部拡大縦断面図である。また、図10は二つのレンズ
保持枠が最大広角状態にあって上記コイルばねが伸長し
ている状態を、図11は変倍動作が行われて上記コイル
ばねが緊縮した状態をそれぞれ示している。なお、図1
0、図11に示すズームレンズ鏡筒は、上述の図9で示
したズームレンズ鏡筒と略同様の構成からなり、上記弾
性部材であるレンズ付勢ばねの形状が異なるのみであ
る。したがって、図9と同様の部材については同じ符号
を付して、その説明は省略する。
【0020】図10、図11に示すように、このズーム
レンズ鏡筒における第1のレンズ保持枠107と第2の
レンズ保持枠101の間に介挿されるレンズ付勢ばね1
17Aの一端部に形成されたばね座部117aが、図9
と同様に上記第1のレンズ保持枠107の段部107e
に係合されるようになっている。
【0021】一方、上記レンズ付勢ばね117Aの主要
な部分であって、上記ばね座部117a以外の部分であ
る主要部117bは、上記ばね座部117aよりも小径
となるように形成されている。つまり、上記ばね座部1
17aは、その内径が上記段部107eの外径と略同径
に形成されている一方、上記主要部117bは、これを
ガイドするガイド軸118の軸径により近い内径となる
ように形成されている。
【0022】したがって、このようにレンズ付勢ばね1
17Aを形成することによって、コイルばねの緊縮時に
は、その主要部のばね座部117a側の端部117gが
第1のレンズ保持枠107の段部107eの端部117
gに圧接するので、変倍動作時における同付勢ばね11
7Aの座屈を効果的に抑えて、安定した変倍動作を確保
することができると共に、ズームレンズ鏡筒内部におけ
るレンズ付勢ばね117Aの占有空間を減少させること
ができる。よって、ズームレンズ鏡筒自体の小型化に寄
与することが容易にできるというものである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の図1
0、図11に示す手段では、変倍動作に伴って上記第
1、第2のレンズ保持枠107,101が近接し、レン
ズ付勢ばね117Aが緊縮されると、第1のレンズ保持
枠107の段部107e近傍に生じるスラスト方向の付
勢力による負荷は、ばね座部分117aだけでなく主要
部117bの端部117g(図11参照)から第1のレ
ンズ保持枠107の段部107eの端面にかかることに
なる。
【0024】この状態において、さらに外部から振動等
が加えられた場合には、レンズ付勢ばね117Aは、第
2のレンズ保持枠101に対してばね座部117aによ
って位置決めされているにも関らず、図12に示すよう
にレンズ付勢ばね117Aの一部が第1のレンズ保持枠
107の逃げ孔107f内に入り込んでしまうというこ
とが考えられる。このような状態になってしまうと、第
1のレンズ保持枠101は、スムーズで安定した動作を
確保できないのは当然である。
【0025】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、相対的に移動す
る二つの可動部材の間に配置され、両可動部材を離反さ
せる方向に付勢する弾性部材(コイルばね)の小型化を
実現すると共に、この弾性部材の座屈等を最小限に抑え
て付勢力量を安定化させることにより、可動部材の移動
をスムーズに行い得るようにしたコイルばねの取付構造
を提供するにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるコイルばねの取付構造は、互いに
相対移動可能に配置された第1及び第2の部材間に配置
され、ガイド部材によってガイドされているコイルばね
であって、このコイルばねの上記ガイド部材にガイドさ
れている部分の外径部は、上記第1又は第2の部材の一
方に固定されている上記コイルばねの固定部分の内径よ
りも小さく、上記外径部と上記固定部分との間には上記
コイルばねの径が徐々に変化する徐変部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0027】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るコイルばねの取付構造において、上記徐変部が上記コ
イルばねに負荷されたスラスト方向の力を上記コイルば
ねの固定部分で受けるように径が変化していることを特
徴とする。
【0028】そして、第3の発明は、上記第1の発明に
よるコイルばねの取付構造において、上記徐変部の径の
変化が上記コイルばねの線径よりも小さいことを特徴と
する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1〜図4は、本発明の適用される
ズームレンズ鏡筒を示す縦断面図であって、図1、図4
は同ズームレンズ鏡筒によって設定し得る最も短焦点
(広角:wide)側に移動させた最大広角状態を、図
2は同ズームレンズ鏡筒によって設定し得る最も長焦点
(望遠:tele)側に移動させた最大望遠状態をそれ
ぞれ示している。また、図3は同ズームレンズ鏡筒がカ
メラ本体内に収納される際の沈胴状態を示している。な
お、ここでは二つのズームレンズ群によって構成された
ズームレンズ鏡筒について例示している。また、図1、
図3に対して図2と図4は、その縦断面の角度を異なら
せて描いてある。
【0030】本発明の適用されるズームレンズ鏡筒は、
カメラ本体(図示せず)の前面側に固設されるようにな
っており、このカメラ本体内には、ズームレンズ鏡筒の
後方の光軸線上に被写体像を露光する感光フイルムが配
置されるようになっている。そして、同フイルムの表面
(以下、フイルム面又は撮像面という)Pは、上記ズー
ムレンズ鏡筒の光軸線と直交するように配置されてい
る。
【0031】上記ズームレンズ鏡筒は、最もフイルム面
側(カメラ本体寄り)に配置され、焦点距離に応じて同
鏡筒が装着されるカメラ本体に対して光軸方向に移動
し、フイルム面との位置を変更する複数枚の撮影レンズ
からなる第1のズームレンズ群、及び、この第1のズー
ムレンズ群を支持する第1の部材でありレンズ保持手段
であり移動部材である第1のレンズ保持枠7と、上記第
1のズームレンズ群よりも被写体側に配置され、カメラ
本体に対して光軸方向に移動する複数枚の撮影レンズか
らなる第2のズームレンズ群、及び、この第2のズーム
レンズ群を支持する第2の部材でありレンズ保持手段で
ある第2のレンズ保持枠1等によって構成されている。
【0032】上記ズームレンズ鏡筒の最外周側には、円
筒形状の回転枠12が回動自在に設けられており、この
回転枠12の内周側には、この回転枠12と略同形状の
複数の枠部材、即ち固定枠11、直進ガイド枠10、第
2のレンズ保持枠1、カム環9が順に嵌合されて、上記
ズームレンズ鏡筒を構成している。
【0033】上記カム環9の後端寄りには、カムフォロ
ワ部9aが外周側に向けて突設されており、カムフォロ
ワ部9aは、上記固定枠11のカム溝孔11aを貫通
し、その先端が上記回転枠12の内周面に設けられた直
進溝12aに嵌合している。また、上記カムフォロワ部
9aと隣接して設けられたスラスト位置決め部9bは、
上記直進ガイド枠10の最後端部の内周面側に設けられ
た周溝10bに嵌合している。そして、上記直進ガイド
枠10の外周側の後端部寄りには、カムフォロワ部10
aが突設されていて、上記固定枠11の内周面側に設け
られた直進溝11aに嵌合している。
【0034】また、上記第2のレンズ保持枠1の後端側
の外周面上には、カムフォロワ部1bが突設されてお
り、このカムフォロワ部1bは直進ガイド枠10の直進
溝10cに嵌合している。さらに、上記第2のレンズ保
持枠1の最後端側の内周面には、カムフォロワ部材1a
が略等間隔に三つ配設されていて(図1では一つのみ図
示されている)、各カムフォロワ部材1aは、それぞれ
上記カム環9の外周側に設けられたカム溝9cに嵌合し
ている。これにより上記第2のレンズ保持枠1は、上記
回転枠12及びカム環9の回転駆動に連動して光軸方向
に進退駆動されるようになっている。
【0035】一方、上記第2のレンズ保持枠1には、被
写体側の前端部に内向フランジからなる支持部1cが設
けられており、同第2のレンズ保持枠1の内部に一体的
に配設されるシャッタ機構は、上記支持部1cに支持さ
れている。上記シャッタ機構は、上記第2のレンズ保持
枠1の上記支持部1cの内面側において、ズームレンズ
鏡筒の後端側に向けて設けられたシャッタ前蓋5と、こ
のシャッタ前蓋5に固着された軸部材からなるシャッタ
吊軸3と、このシャッタ吊軸3の自由端部に固着された
シャッタ保持部材6と、このシャッタ保持部材6に支持
されたシャッタ部材6a等によって構成されている。
【0036】上記シャッタ吊軸3には、第2のズームレ
ンズ群を直接保持するフォーカス枠2が光軸方向に摺動
可能に支持されており、同フォーカス枠2とシャッタ前
蓋5との間には、伸長性のコイルばね等の付勢部材4が
上記シャッタ吊軸3に巻回されて介挿されている。な
お、この付勢部材4は、上記フォーカス枠2とフォーカ
ス駆動手段(図示せず)との間のガタつき等を除去する
役目をしているものである。
【0037】また、上記第1のレンズ保持枠7は、上記
第2のレンズ保持枠1によって光軸方向に進退自在に支
持されている。即ち、図2、図4に示すように上記第1
のレンズ保持枠7の外周面側には、カムフォロワ部7
a,7bが突設されており、上記カム環9の内周面上に
設けられたカム溝9d,9eにそれぞれ嵌合している。
これにより上記第1のレンズ保持枠7は、変倍動作時に
おける回転枠12及びカム環9の回転に伴って光軸方向
に直進駆動されるようになっている。
【0038】また、上記第1のレンズ保持枠7には、図
2に示すように第1レンズ群吊軸8が前面側(被写体
側)に向けて突出するように固着されており、同吊軸8
は上記シャッタ保持部材6に設けられたガイド孔6bに
摺動自在に挿通している。これにより第1のレンズ保持
枠7は、上記第2のレンズ保持枠1に軸支されることと
なる。
【0039】なお、上記第1のレンズ保持枠7に設けら
れたカムフォロワ部7a,7bは、ズームレンズ鏡筒の
ズーミング可能領域内の途中の焦点距離にあるときにカ
ム環9の内周面上に設けられた二種類のカムが、相互に
乗り換えることができるように構成されている。これに
より上記カムフォロワ7a,7bは、上記第1のレンズ
保持枠7の光軸方向における位置決めをする役目をして
いる。
【0040】即ち、一方のカムフォロワ部7aは、最大
広角状態から中間焦点領域にあるスタンダード状態の、
また他方のカムフォロワ部7bは、スタンダード状態か
ら最大望遠状態の間の焦点領域の、上記第1のレンズ保
持枠7の光軸方向におけるそれぞれの所定の位置を規定
している。これは、上記カム環9の光軸方向における長
さを必要最小限に抑えるための構成であって、この構成
に加えて、ズームレンズ鏡筒をカメラ本体内に収納し沈
胴状態とする沈胴動作(後述する)を行わしめること
で、ズームレンズ鏡筒の光軸方向における寸法を可能な
限り短小化し、よってカメラ自体を小型化すると共に、
不使用時(非撮影時)においては、さらにカメラを小型
化するようにしている。
【0041】また、上記第2のレンズ保持枠1の支持部
1cの内面には、後述する本発明によるコイルばねの取
付構造が適用されており、同内面に固定部材1d(シャ
ッタ前蓋5)が設けられている。この固定部材1dに
は、ガイド軸18の一端部が植設されている。同ガイド
軸18の他端部は、上記第1のレンズ保持枠7の支持部
7d(図4、図5参照)内に挿通されていて、上記ガイ
ド軸18には、伸長性のコイルばね等からなる弾性部材
であるレンズ付勢ばね17が巻回されている。つまり、
上記レンズ付勢ばね17を上記第2のレンズ保持枠1と
第1のレンズ保持枠7の間に介挿することによって、同
レンズ付勢ばね17の付勢力を利用して、上記第1、第
2のレンズ保持枠7,1の間隔を所定の間隔となるよう
に保持していると共に、上記第1のレンズ保持枠7の光
軸方向におけるガタつき等を除去し、さらに上記レンズ
付勢ばね17をガイドして、同ばね17の座屈を抑えて
いる。
【0042】このように構成された上記ズームレンズ鏡
筒においては、カメラ本体内に配設されたレンズ駆動用
モータ(図示せず)の回転駆動力がズーム駆動力伝達部
材(図示せず)を介して回転枠12を回転駆動させるこ
とにより、上記第1、第2のズームレンズ群をそれぞれ
支持する第1、第2のレンズ保持枠7,1を、光軸方向
に進退駆動して変倍動作が行われるようになっている。
【0043】ここで、上記ズームレンズ鏡筒による変倍
動作を簡単に説明すると、以下の通りとなる。まず、カ
メラ本体内に配設されたレンズ駆動用モータ(図示せ
ず)を回転駆動させる。これにより、同モータの回転駆
動力はズーム駆動力伝達部材(図示せず)を介して回転
枠12を回転駆動させる。すると、同回転枠12の回転
駆動力は、上記カム環9のカムフォロワ部9aを介して
カム環9に伝達される。これにより、同カム環9は、固
定枠11に対して同固定枠11のカム溝孔11aのカム
形状に沿って光軸方向に進退駆動する。これと共に、上
記直進ガイド枠10は、上記固定枠11によって直進ガ
イドされた状態で、光軸方向に上記カム環9と一体的に
進退する。そして、上記第2のレンズ保持枠1は、上記
直進ガイド枠10に直進ガイドされて光軸方向に進退駆
動される。このようにして上記第2のレンズ保持枠1
は、上記回転枠12及びカム環9の回転駆動に伴って光
軸方向に進退駆動し、これにより変倍動作が行われる。
【0044】一方、上記ズームレンズ鏡筒における合焦
動作は、上記シャッタ保持部材6に固定されているフォ
ーカス駆動用モータ(図示せず)を回転駆動させること
により行われる。上記フォーカス駆動用モータ(図示せ
ず)が回転駆動すると、その回転駆動力は、フォーカス
駆動力伝達部(図示せず)を介してフォーカス枠2に伝
達され、このフォーカス枠2が上記シャッタ吊軸3にガ
イドされて上記第2のレンズ保持枠1に対して相対的に
光軸方向に摺動し、これにより合焦動作が行われる。
【0045】上述したように、上記ズームレンズ鏡筒に
おいては、上記回転枠12が回転すると第2のレンズ保
持枠1は、固定枠11のカム及びカム環9の外周カムに
よって、また第1のレンズ保持枠7は固定枠11のカム
及びカム環9の内周カムによって、それぞれ光軸方向に
進退駆動され、これにより所定の変倍動作がなされるこ
ととなる。そして、各カム形状の設定によって、所望の
焦点距離調整を行うことができる。
【0046】他方、カメラの保管時、携帯時等の非撮影
時(不使用時)には、上述の最大広角状態(図1、図4
参照)から、さらに上記第1のズームレンズ群と第2の
ズームレンズ群の間隔及び第1のズームレンズ群とカメ
ラ本体内のフイルム面Pとの間隔を縮めて、本ズームレ
ンズ鏡筒の全長を短くし、この短くした状態のズームレ
ンズ鏡筒をカメラ本体内に収納する沈胴動作を行って、
図3に示す沈胴状態とする。これによって、非撮影状態
にあるカメラをさらに小型化することが一般的に行われ
ている。
【0047】このように、カメラ本体に対して固定枠1
1を直進ガイドすると共に、レンズ駆動用モータ(図示
せず)によって沈胴動作駆動伝達部(図示せず)を介し
てリードネジ等の駆動手段(図示せず)を駆動して、固
定枠11を光軸方向に移動させるようにしている。これ
によって、第1、第2のズームレンズ群を共に最大広角
状態よりもフイルム面P側に移動させている。
【0048】この場合において、カメラ本体側には、ズ
ームレンズ鏡筒側に光軸方向に沿って突出した軸状の沈
胴ストッパ19(図3参照)が設けられていて、上記固
定枠11が所定量だけフイルム面Pに向けて後退する
と、フイルム面Pに対する絞り部材13の位置を決める
上記沈胴ストッパ19(図3参照)が、ズームレンズ鏡
筒の最後端部の上記絞り部材13に当接し、同絞り部材
13を介して第1のレンズ保持枠7の位置決めが行われ
るようになっている。この状態からさらに上記固定枠1
1が後退すると、上記第2のズームレンズ群のみが後退
するようになっており、第1のズームレンズ群と第2の
ズームレンズ群の間隔は、レンズ付勢ばね17に抗して
縮められるようになっている。
【0049】なお、沈胴動作が行われる際には、第1の
レンズ保持枠7がカム環9に対して相対的に移動される
ように、第1のレンズ保持枠7のカムフォロワ部7aと
係合するカム環9の内周カム9dには、逃げ部が設けら
れている。
【0050】また、図3の沈胴状態から図1、図4の最
大広角状態に変位する場合、即ちカメラの非撮影状態か
ら撮影状態に移行する場合には、固定枠11が駆動モー
タによって光軸方向に駆動され繰り出されると、第1の
ズームレンズ群と第2のズームレンズ群の間隔は、レン
ズ付勢ばね17の付勢力によって、上記カム環9のカム
により規定される所定の位置まで広げられる。
【0051】なお、沈胴動作に伴って、カメラ本体に対
して固定枠11が光軸方向に進退駆動されることとなる
が、固定枠11とカメラ本体との間には、伸縮自在に設
けられた、例えば蛇腹形状の遮光部材20が設けられて
おり、これにより不要光を遮光している。
【0052】また、上記第1のレンズ保持枠7の後方に
は、絞り部材13が配置されている。この絞り部材13
は、被写体からズームレンズ鏡筒を通過してカメラ本体
内のフイルム面に照射される被写体光の内、フイルム面
P上に露光して被写体像を形成するために必要な光以外
の不要光を遮断して、鏡筒内部に発生する内面反射を低
減させてフレア、ゴースト等の有害光線の発生を防止す
るために設けられた、いわゆるフレア絞りである。な
お、上記絞り部材13は、本発明に直接関係しない部分
であるので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【0053】次に、このように構成されたズームレンズ
鏡筒において、図4に示すように上記第1のレンズ保持
枠7と第2のレンズ保持枠1の間に設置され、両レンズ
保持枠7,1を互いに離反する方向に付勢すると共に、
変倍動作に伴って両レンズ保持枠7,1を駆動するため
の駆動力伝達手段(図示せず)に存在する駆動ガタに起
因する第1のレンズ保持枠7のガタつき等を除去し、こ
れにより、同レンズ保持枠7の位置決め精度を向上させ
るレンズ付勢ばね17を有する本発明によるコイルばね
の取付構造について、以下に説明する。
【0054】図5、図6は、本発明の一実施形態のコイ
ルばねの取付構造を示した要部拡大縦断面図である。な
お、図5は二つのレンズ保持枠7,1が最大広角状態に
あってレンズ付勢ばね17が伸長している状態を、図6
は変倍動作が行われてレンズ付勢ばね17が緊縮した状
態をそれぞれ示している。
【0055】上述したように、上記第2のレンズ保持枠
1に一体的に固着されている固定部材1d(シャッタ前
蓋5)には、ガイド軸18の一端部が植設されており、
同ガイド軸18は、レンズ付勢ばね17の位置規制を行
うと共に、その座屈を抑える役目をしている。
【0056】また、第1のレンズ保持枠7の支持部7d
には、上記ガイド軸18の他端部が挿通される開口部で
ある逃げ孔7fが設けられており、変倍動作に伴って上
記第2のレンズ保持枠1と第2のレンズ保持枠7が光軸
方向に相対的に移動する際に上記ガイド軸18が第1の
レンズ保持枠7に干渉することがないようになってい
る。
【0057】そして、上記逃げ孔7fは、ガイド軸18
の軸径よりも余裕量δ2だけ大径に穿設されている。こ
の余裕量δ2は、上記第2のレンズ保持枠1に対するガ
イド軸18の組立精度の誤差、及び第2のレンズ保持枠
1に対する第1のレンズ保持枠7の中心(芯)位置の組
立精度の誤差を吸収するためのものである。
【0058】また、上記第1のレンズ保持枠7の支持部
7dの被写体側の端部には、レンズ付勢ばね17の一端
部を固定させ、その位置決めを行う段部7eが形成され
ている。つまり、この段部7eにレンズ付勢ばね17の
一端部(後述するばね座部17a)を係合させることに
よって、レンズ付勢ばね17の一端部がガイド軸18と
第1のレンズ保持枠7の逃げ孔7fとの隙間、即ち余裕
量δ2の隙間に落ち込んでしまうことを防止している。
【0059】上記レンズ付勢ばね17は、第1のレンズ
保持枠7の段部7eに固定される固定部分であるばね座
部17aと、上記ガイド軸18にガイドされる主要部分
であり外径部である主要部17bと、上記ばね座部17
aと上記外径部17bの間に設けられコイルばね(レン
ズ付勢ばね17)の径が徐々に変化する徐変部17cと
によって形成されている。この徐変部17cにおけるコ
イル径の変化は、上記レンズ付勢ばねの線径よりも小さ
くなっている。そして、上記主要部17bは、ばね座部
17aの内径よりも小径に形成され、かつガイド軸18
の軸径よりも若干大径に最適な直径となるように設定さ
れている。
【0060】このように構成されたコイルばねの取付構
造においては、レンズ付勢ばね17の座屈を最小限に抑
えることができると共に、ガイド軸18とレンズ付勢ば
ね17の摩擦負荷等も軽減化することができる。したが
って、変倍動作に伴って上記第1のレンズ保持枠7が移
動する際の作動を常に良好に保つことができる。
【0061】また、上記レンズ付勢ばね17のガイド軸
18に巻回される部分、即ち上記主要部17bを従来よ
り小径化できるので、ズームレンズ鏡筒内部の各部材を
配置する際の自由度をより多く確保できると共に、同レ
ンズ鏡筒自体の小型化に有利な取付構造となる。
【0062】さらに、上記レンズ付勢ばね17には、ば
ね座部17aと上記主要部17bとの間に徐変部17c
を形成したので、図6に示すように変倍動作に伴って第
2のレンズ保持枠1と第1のレンズ保持枠7が互いに接
近して、レンズ付勢ばね17が緊縮してチャージ状態と
なったときには、第1のレンズ保持枠7に対する上記レ
ンズ付勢ばね17によるスラスト方向への負荷は、上記
徐変部17cによって吸収され、同徐変部17cが光軸
方向への付勢力に変換する。したがって、上記レンズ付
勢ばね17による付勢力は、上記ばね座部17aを介し
て段部7eの当接面に確実に伝達されることとなる。そ
して、このとき、上記主要部17b及び径徐変部17c
が、上記第1のレンズ保持枠7の端面等に接触すること
もなく、よってレンズ付勢ばね17の一部がガイド軸1
8と第1のレンズ保持枠7の逃げ孔7fとの隙間に落ち
込むことを防ぎ、第1の保持枠7のスムーズな動作を確
保することができる。
【0063】なお、通常の場合には、図5に示すように
上記第2のレンズ保持枠1と上記第1のレンズ保持枠7
が最も離間した状態(最大広角状態)となったときにお
いても、上記ガイド軸18の他端部(後端側)の一部
が、上記第1のレンズ保持枠7の逃げ孔7f内に挿通さ
れた状態に構成するのが自然である。これは、上述した
ように、上記レンズ付勢ばね17の一端部がガイド軸1
8と第1のレンズ保持枠7の逃げ孔7fとの隙間(余裕
量δ2)に落ち込むことを防止するための措置である。
【0064】この場合において、レンズ付勢ばね17
は、ばね座部17aで第1のレンズ保持枠7に対する位
置決めがなされると共に、上記主要部17bにおいて必
要最小限のガタ、即ち主要部17bの内径とガイド軸1
8の軸径の差(余裕量δ2と略同等の余裕量)の範囲内
でガイド軸18にガイドされるようになっている。
【0065】これにより、上記第2のレンズ保持枠1と
第1のレンズ保持枠7が相対的に移動して、上記レンズ
付勢ばね17が伸縮変形した場合に、段部7eの当接面
にかかる力量が分散されるので座屈しにくく、よって安
定して伸縮変形することとなる。
【0066】したがって、図7に示すように上記第1の
レンズ保持枠7と第2のレンズ保持枠1が最も離れる最
大広角状態となるときに、ガイド軸18の一端部が第1
のレンズ保持枠7の逃げ孔7fに挿通されない状態とな
るように構成しても良い。
【0067】このような構成とすれば、図8に示すよう
に変倍動作に伴って、レンズ付勢部材17が緊縮した状
態となっても、可動部材(第1のレンズ保持枠7)の安
定した動作を得ることができる。また、レンズ付勢ばね
17の光軸方向のスペースも有利な構成となり、さらに
ばね設計の自由度が増えると共に、作動上からもより良
好なばね設計を行うことができるという利点がある。
【0068】なお、上述の一実施形態においては、本発
明のコイルばねの取付構造をズームレンズ鏡筒に適用し
た場合を例示しているが、これに限らず、互いに相対移
動可能に配置された二つの部材間に配置され、ガイド部
材によってガイドされるように構成された構造物に適用
することができるものである。
【0069】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0070】(1) コイルばねの一端部を受ける第1
の部材と、上記第1の部材と互いに相対移動可能に配置
されていて、上記コイルばねの他端部を固定する第2の
部材と、上記第1及び第2の部材間に設けられたコイル
ばねをガイドするガイド部材と、を具備し、上記コイル
ばねの上記ガイド部材にガイドされている部分の外径部
は、上記第2の部材に固定されている上記コイルばねの
固定部分の内径よりも小さく、上記外径部と上記固定部
分との間には上記コイルばねの径が徐々に変化する徐変
部が設けられているコイルばねの座屈防止装置。
【0071】(2) 上記ガイド部材は、上記第1又は
第2の部材の一方に固定されている付記1に記載のコイ
ルばねの座屈防止装置。
【0072】(3) 上記徐変部は、上記コイルばねが
第2の部材に固定される固定部分の近傍に設けられてい
る付記1に記載のコイルばねの座屈防止装置。
【0073】(4) 上記徐変部は、上記第1の部材と
上記第2の部材とが互いに近づく方向に相対移動して上
記コイルばねが縮んだ際に、上記コイルばねと上記第2
の部材の端部とが接触しないように構成されている付記
3に記載のコイルばねの座屈防止装置。
【0074】(5) 沈胴位置と撮影可能位置とに移動
可能なレンズ保持手段を有する沈胴可能なカメラにおい
て、上記レンズ保持手段を光軸方向に進退させる駆動手
段と、一端が上記レンズ保持手段に固定されたガイド部
材と、上記レンズ保持手段の移動に連動して移動可能
で、上記ガイド部材の他端部が挿入される開口部を有し
ている移動部材と、一端が上記レンズ保持手段に当接
し、他端が上記移動部材に固定されていて、上記ガイド
部材にガイドされている部分の外径部が上記移動部材に
固定されている固定部分の内径よりも小さく、上記外径
部と上記固定部分との間には径が徐々に変化する徐変部
が設けられているコイルばねと、を具備した沈胴可能な
カメラ。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、相対
的に移動する二つの可動部材の間に配置され、この可動
部材間を離反させる方向に付勢する弾性部材(コイルば
ね)の小型化を実現すると共に、この弾性部材の座屈等
を最小限に抑えて付勢力量を安定化させることにより、
可動部材の移動をスムーズに行い得るようにしたコイル
ばねの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルばねの取付構造が適用されるズ
ームレンズ鏡筒の、可動レンズ群を最も短焦点(広角:
wide)側に移動させた最大広角状態を示す縦断面
図。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒の、可動レンズ群を最
も長焦点(望遠:tele)側に移動させた最大望遠状
態を示す縦断面図。
【図3】図1のズームレンズ鏡筒の、同ズームレンズ鏡
筒がカメラ本体内に収納される際の沈胴状態を示す縦断
面図。
【図4】図1のズームレンズ鏡筒の最大広角状態を示す
縦断面図。
【図5】本発明の一実施形態を示すコイルばねの取付構
造の要部拡大縦断面図であって、弾性部材が伸長した状
態を示す図。
【図6】図1の一実施形態を示すコイルばねの取付構造
において、弾性部材が緊縮した状態を示す要部拡大縦断
面図。
【図7】本発明の一実施形態のコイルばねの取付構造の
変形例を示し、弾性部材が伸長した状態の要部拡大縦断
面図。
【図8】図7のコイルばねの取付構造において、弾性部
材が緊縮した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図9】従来のコイルばねの取付構造の一例を示す要部
縦断面図。
【図10】従来の別のコイルばねの取付構造を示す要部
拡大縦断面図。
【図11】図10のコイルばねの取付構造において、弾
性部材が緊縮した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図12】図10のコイルばねの取付構造において、弾
性部材の一部が第1のレンズ保持枠の逃げ孔内に入り込
んだ状態を示す要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
17,117,117A……コイルばね 17a,117a……外径部 17b,117b……固定部分 17c……徐変部 18,118……ガイド軸(ガイド部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相対移動可能に配置された第1
    及び第2の部材間に配置され、ガイド部材によってガイ
    ドされているコイルばねであって、 上記コイルばねの上記ガイド部材にガイドされている部
    分の外径部は、上記第1又は第2の部材の一方に固定さ
    れている上記コイルばねの固定部分の内径よりも小さ
    く、上記外径部と上記固定部分との間には上記コイルば
    ねの径が徐々に変化する徐変部が設けられていることを
    特徴とするコイルばねの取付構造。
  2. 【請求項2】 上記徐変部は、上記コイルばねに負荷
    されたスラスト方向の力を上記コイルばねの固定部分で
    受けるように径が変化していることを特徴とする請求項
    1に記載のコイルばねの取付構造。
  3. 【請求項3】 上記徐変部の径の変化は、上記コイル
    ばねの線径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記
    載のコイルばねの取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007303085A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Inax Corp 局部洗浄装置
WO2023073689A1 (en) * 2021-10-25 2023-05-04 Ophir Optronics Solutions Ltd. Zoom lens assembly with flat coil extension spring termination

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