JP2005003570A - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載用ナビゲーション装置の電源がオフされるとき、オフされる直前の画面モードと時刻を不揮発性メモリ20に格納する。次に電源がオンされると、現在の時刻と不揮発性メモリ20に格納されたオフ直前の時刻よりオフ時間を算出する。オフ時間が30秒以内だと、車両のクランキング時のオフであると判断し、不揮発性メモリ20に格納された画面モードに基づき、オフ直前の画面から処理を再開する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在地周辺の道路地図を表示し、出発地から目的地までの経路を演算し、演算された経路に基づいて経路誘導を行うカーナビゲーション装置が知られている。このようなカーナビゲーション装置では、車のイグニッションキーをACCの位置(アクセサリオン)にするとカーナビゲーション装置の電源がオンされ、目的地設定などの各種の操作が可能である。しかし、車のエンジンをスタートさせるために、イグニッションキーをON位置を経由してSTART位置まで回すと、いったんカーナビゲーション装置の電源がオフされる。これは、クランキングによりバッテーリー電源の電圧が低下する恐れがあり、カーナビゲーション装置の誤動作を防ぐためである。
【0003】
その後、イグニッションキーがON位置に戻ると、カーナビゲーション装置の電源が再びオンされ、カーナビゲーション装置の制御プログラムは初期処理より開始される。しかし、ACC位置での操作が無駄になる場合があったり、また初期画面から再度所定の操作をしなければいけないという煩わしさがあった。
【0004】
一方、カーナビゲーション装置の電源をオフするとき、所定の必要な情報を不揮発性メモリなどにセーブし、次に、カーナビゲーション装置の電源がオンするとき、不揮発性メモリから過去の必要な情報を読み出し、その情報に基づいて所定のセットアップをするカーナビゲーション装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
国際公開第02/30713号パンフレット
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カーナビゲーション装置の電源をオンするとき、必ずしも常に前回の電源オフ時の状態で動作させる必要はない。むしろ、カーナビゲーション装置の使用開始時には、その都度、安全上の注意などを表示する初期画面を必ず見させるようにしたほうがよい。ただし、クランキングなど特定の条件でカーナビゲーション装置の電源がオフされる場合は、その後の電源オンで、再び初期画面から操作が必要になると煩わしい。
【0007】
本発明は、電源オン時に、例えば車両のクランキングなどの特定の条件を検出した場合、適切な位置から処理を開始するナビゲーション装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ナビゲーション装置に適用され、ナビゲーション装置の電源がオンされると、所定の初期処理および所定の初期処理に続く所定のメイン処理を行う制御手段と、電源のオン直前の電源のオフ時間を検出する電源オフ時間検出手段とを備え、制御手段は、電源がオンされたとき、電源オフ時間検出手段により検出された電源のオフ時間が所定時間以内である場合、所定の初期処理をスキップすることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、第1の不揮発性メモリをさらに備え、制御手段は、所定のメイン処理中に電源がオフされるとき、所定のメイン処理中の現在の状態に関する情報を第1の不揮発性メモリに格納し、電源がオンされたとき、電源のオフ時間が所定時間以内である場合、第1の不揮発性メモリに格納された現在の状態に関する情報に基づき、所定のメイン処理の開始位置を決定することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、制御手段は、表示手段に現在表示している画面情報に基づき、所定のメイン処理中の現在の状態に関する情報を第1の不揮発性メモリに格納することを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載のナビゲーション装置において、ユーザからの指示を受け付ける入力手段をさらに備え、制御手段は、画面情報に関する入力手段により受け付けた指示に関する情報を、現在の状態に関する情報とともに第1の不揮発性メモリに格納することを特徴とするものである。
請求項5の発明は、ナビゲーション装置に適用され、ナビゲーション装置の電源がオンされているとき、表示手段に表示する画面内容を随時変更しながら処理を行う制御手段と、電源のオン直前の電源のオフ時間を検出する電源オフ時間検出手段とを備え、制御手段は、電源がオンされたとき、電源オフ時間検出手段により検出された電源のオフ時間が所定時間以内である場合、電源がオフされるときに処理されていた画面内容に戻って処理を再開するすることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載のナビゲーション装置において、制御手段は、電源がオンされたとき、電源オフ時間検出手段により検出された電源のオフ時間が所定時間を超える場合、所定の初期画面の表示から処理を行うことを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかに記載のナビゲーション装置において、第2の不揮発性メモリをさらに備え、電源オフ時間検出手段は、電源のオフ直前の時刻を第2の不揮発性メモリに格納し、電源がオンされると、現在の時刻を取得し、取得した現在の時刻と第2の不揮発性メモリに格納された電源のオフ直前の時刻の差分を演算して電源のオフ時間を検出することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施の形態の車載用ナビゲーション装置(以下、単にナビゲーション装置と言う)1のブロック図である。ナビゲーション装置1は、制御装置11、DVD駆動装置12、現在地検出装置13、入力装置14、メモリ15、通信インターフェース16、モニタ17、タイマー18、電源19、不揮発性メモリ20を有する。
【0010】
制御装置11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路から構成される。DVD駆動装置12は、記録媒体3を搭載して地図データなどを読み込む装置である。記録媒体3は、地図データなどが格納されたDVDである。なお、CD−ROMや他の記録媒体であってもよい。
【0011】
現在地検出装置13は車両の現在地を検出する現在地検出装置であり、例えば車両の進行方位を検出する方位センサや車速を検出する車速センサやGPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ等から成る。入力装置14は、経路探索時に車両の目的地等を入力したりする入力装置である。リモコンであってもよいし、モニタ17の画面上に設けられたタッチパネルなどで構成してもよい。
【0012】
メモリ15は、現在地検出装置13によって検出された車両位置情報等を格納したり、制御装置11が演算した推奨経路上のノード情報やリンク情報等を格納するメモリであり、制御装置11のワーキングエリアである。通信インターフェース16は、通信装置2を接続するインターフェースである。通信インターフェース16を介して携帯電話の利用や、インターネット4との接続が可能である。モニタ17は、地図や推奨経路や各種情報を表示する表示装置である。モニタ17は、ナビゲーション装置1本体の一部として一体に設けてもよいし、筐体としては別々に設けてもよい。さらに、モニタ17のみを、ナビゲーション装置本体とケーブルなどによって接続し、分離した位置に設けるようにしてもよい。
【0013】
制御装置11は、現在地検出装置13で検出された車両の現在地情報とDVD駆動装置12を介して記録媒体3から読み込まれた地図データなどを使用して、道路地図の表示、経路探索(経路計算)、経路誘導等の各種のナビゲーション処理を行う。なお、制御装置11が実行する各種の処理プログラムは、制御装置11内部に設けられたROM(不図示)に組み込まれている。
【0014】
タイマー18は、時計機能を有し、年月日時刻をカウントすることができる。電源19は、ナビゲーション装置1に電源を供給する電源である。車両の電装システムよりバッテリー電源(BAT)とACC電源(ACC)を入力し、ACC電源のオンオフによりオンオフするDC電源1と、ACC電源のオンオフにかかわらずバッテリー電源が供給されている限りオンを続けるDC電源2とを備える。ナビゲーション装置1は、さらに不揮発性メモリ20を備える。不揮発性メモリ20は、フラッシュメモリで構成される。なお、バッテリバックアップされたSRAMや、その他の不揮発性メモリで構成してもよい。
【0015】
制御装置11をはじめ、DVD駆動装置12、現在地検出装置13、入力装置14、メモリ15、通信インターフェース16、モニタ17などには、ACC電源のオンオフによりオンオフするDC電源(DC1)が供給される。タイマー18には、バッテリー電源が供給されている限りオンを続けるDC電源(DC2)が供給される。従って、ACC電源オンオフにより、ナビゲーション装置1のメイン電源はオンオフされる。一方、ACC電源オフによりナビゲーション装置1のメイン電源は落ちるが、タイマー18には電源が供給され続けるので作動し続ける。
【0016】
図2は、制御装置11が実行する制御プログラムのフローチャートを示す図である。本実施の形態のナビゲーション装置1は、車のクランキングを適切に検出し、クランキング後にナビゲーション装置1がオンされても、ユーザに無駄な操作を要求しないようにしたものである。図2の処理は、ACC電源オンにより制御装置11に電源が供給されると必ず実行されるルーチンである。
【0017】
図2のフローチャートの説明の前に、本実施の形態のナビゲーション装置が搭載される車両の電装系について説明する。車両の電装系は、イグニッションキースイッチによりオンオフが制御される。イグニッションキーが挿入されるキーシリンダは、通常、LOCK位置、OFF位置、ACC位置、ON位置、START位置を有する。イグニッションキーがLOCK位置あるいはOFF位置の場合は、アクセサリ等の電装系はオンされず、ACC位置すなわちアクセサリオンの位置でカーラジオ、ナビゲーション装置等のアクセサリの電源がオンされる。次に、イグニッションキーをON位置を経由してSTART位置まで回すと、セルモータが回転しエンジンが始動される。その後、ON位置でエンジンの回転(点火)が持続される。この状態からイグニッションキーをACC位置に回すとエンジンが停止するが、アクセサリの電源は持続してオンされる。次にOFF位置まで回すとアクセサリの電源がオフされ、LOCK位置まで回すと、ステアリングをロックした状態でイグニッションキーをキーシリンダから抜くことができる。
【0018】
上述のように、イグニッションキーをON位置を経由してSTART位置まで回すと、セルモータが回転する。これをいわゆるクランキングと言う。このとき、ACC電源はオフされる。具体的には、イグニッションキーがSTART位置の間ACC電源はオフされる。
【0019】
図2に戻って説明をする。ステップS1では、画面モードを初期画面に設定する。画面モードとは、現在、どのような画面を表示しているかを示す指標である。例えば、入力装置のメニュースイッチによりメニュー画面が表示されれば、メニュー画面のモードを設定する。さらに、目的地(行き先)の設定メニューが選択され、目的地(行き先)の入力画面に入ると、目的地(行き先)入力画面のモードを設定する。目的地(行き先)の入力にも「名称から」、「電話番号から」等、各種の入力方法がある。従って、それぞれの入力方法に応じた画面が表示されるので、それぞれの画面に応じた画面モードを設定する。ステップS1では、プログラムの開始により、とりあえず初期画面のモードを設定する。
【0020】
ステップS2では、タイマー18より現在の時刻を取得する。タイマー18は、前述したとおり、常時電源が供給されているので、常時時刻の更新を行っている。また、GPSからの正確な時刻により適宜更新されるので、タイマー18の時刻は精度が高い。ステップS3では、不揮発性メモリ20に格納された時刻を取得する。不揮発性メモリ20には、図3に説明する処理により、ナビゲーション装置1の電源オフ直前の時刻がセーブ(格納)されている。
【0021】
図3は、制御装置11が行うタイマー処理のルーチンである。例えば、1秒ごとに実行される。ステップS21では、タイマー18より現在の時刻を取得する。ステップS22では、取得した現在の時刻を不揮発性メモリ20の所定の領域に格納する。これにより、制御装置11に電源が供給されている間、常に最新の時刻が不揮発性メモリ20にセーブされる。ナビゲーション装置1への電源がオフされると、すなわち制御装置11の電源がオフされると、図2の処理は実行されないので、ナビゲーション装置1の電源がオフされる直前の時刻が不揮発性メモリ20にセーブされる。
【0022】
図2のステップS3では、ステップS1で取得した現在時刻とステップS2で取得したセーブ時刻との引き算を行い、ナビゲーション装置1の電源がオフされていた時間を計算する。ステップS4では、その時間が30秒以上か否かを判断する。30秒以上でないと判断するとステップS5に進み、30秒以上であると判断するとステップS12に進む。
【0023】
ステップS5では、初期画面を表示する。初期画面とは、安全上の注意等を表示する告知画面であり、例えば「安全運転のため、ご使用になる前に取扱説明書をよくお読みいただき正しくご使用ください。運転される方は、走行中に操作しないで下さい。」等の注意などを表示する。これは、ナビゲーション装置1の使用開始にあたり、その都度ユーザに注意を喚起するための重要な表示内容である。ステップS6では、ステップS5で表示された初期画面の内容を承認したか否かを判断する。ユーザは、入力装置14の決定スイッチを押すことにより、初期画面の内容を承認したことを意思表示する。ステップS6では、承認操作がなされたと判断するとステップS7に進み、承認操作がまだなされていない場合はステップS6にとどまって処理を繰り返す。すなわち、承認操作のための決定スイッチが押されるまで待つ。なお、誤認識がない場合は、一定時間後に次のステップに進むようにしてもよい。
【0024】
ステップS7では、現在地検出装置13を使用して車両の現在地を検出する。ステップS8では、記録媒体3に格納された地図データを使用して、車両の現在地マークとともに地図を表示する。表示される地図は、適宜選択された平面地図あるいは鳥瞰図であり、また、表示のための詳細度(縮尺)も入力装置14で適宜選択される。また、画面モードを地図表示画面に設定し、不揮発性メモリ20にもその画面モードをセーブする。
【0025】
ステップS9では、入力装置14から入力操作があったか否かを判断する。入力操作がないと判断するとステップS7に戻り処理を繰り返す。入力操作があったと判断するとステップS10に進む。ステップS10では、入力操作に応じた画面モードを設定し、また設定した画面モードを不揮発性メモリ20の所定の領域にセーブする。ステップS11では、設定された画面モードに応じた処理を行う。ステップS11では、さらに詳細な画面を表示したり、ユーザに入力装置14からの入力を促したりする。従って、このような場合も、さらにそれぞれの操作に応じた画面モードを設定し、その画面モードを不揮発性メモリ20にセーブする。さらに、各画面モードでユーザが入力した情報も不揮発性メモリ20にセーブする。
【0026】
一方、ステップS4で、計算した時間が30秒以上であると判断するとステップS12に進む。ステップS12では、不揮発性メモリ20に格納された画面モードおよび付随データがある場合はそのデータを読み込む。ステップS13では、読み込んだ画面モードが初期画面モードか否かを判断する。初期画面モードであると判断するとステップS5に進み、前述した初期画面の表示からの処理に入る。初期画面モードでないと判断すると、ステップS11に進む。ステップS11では、読み込んだ画面モードに応じた処理を行い、必要に応じて付随データを使用する。
【0027】
図4は、本実施の形態における画面モードを説明する図である。図2のステップS5で表示される初期画面を画面モード1、ステップS8で表示する地図画面を画面モード2、入力装置14のメニュースイッチの操作により表示されるメインメニュ画面を画面モード3としている。さらに、メインメニューでは、入力装置14の操作により各種のメニューを選択することが可能であり、例えば行き先設定、ルートの確認、情報を見るなどのメニューが選択できる。行き先設定画面を画面モード3−1、ルートの確認画面を画面モード3−2.情報を見る画面を画面モード3−3とする。さらに、行き先設定の中で、お気に入り画面から設定する画面を画面モード3−1−1、名称から設定する画面を画面モード3−1−2、電話番号から設定する画面を画面モード3−1−3、住所から設定する画面を画面モード3−1−4とする。このように規定された画面モードを、各画面モードの処理において不揮発性メモリ20に格納する。
【0028】
図5、図6は、表示画面の一例を示す図である。図5(a)は、画面モード1の初期画面を示している。図5(b)は、画面モード2の地図表示画面を示している。車両の現在地マークとともに平面地図が表示されている例である。図6(a)は、画面モード3−1の行き先設定画面を示している。本実施の形態では、メニュースイッチが押されるとメニュー画面に行くが、メニュー画面のデフォルトに行き先設定画面が設定されている。図6(a)の行き先設定画面で、「名称から」を選択すると、画面モード3−1−2の「行き先設定−名称から」の画面が表示される。
【0029】
図6(b)では、入力装置14を操作することにより、50音表から行き先名称の文字が選択される。図6(b)の例では、「東京ディズニーランド」を設定すべく「とうきょうで」まで入力された状態が示されている。このとき、画面設定モードは3−1−2として不揮発性メモリ20にセーブされている。これと同時に、文字が入力されるごとに文字コードを付随データとして不揮発性メモリ20に格納する。この画面の例では、入力された「とうきょうで」までの文字コードが付随データとして不揮発性メモリ20に格納されている。
【0030】
もし、上記図6(b)の画面の入力までを、イグニッションキーがACCの位置、すなわちアクセサリオンの位置で行われたとすると、上記の画面コード3−1−2とその付随データ「とうきょうで」が不揮発性メモリ20に格納されている。その後、イグニッションキーをSTART位置まで回しクランキング動作に入ってナビゲーション装置1の電源がオフされても、このデータは不揮発性メモリ20に保持される。クランキング動作終了後、イグニッションキーのON位置で再びナビゲーション装置1の電源がオンされると、図2の処理が開始される。クランキング動作は通常数秒以内であるので、図2のステップS4では、処理がステップS12に進む。ここで、不揮発性メモリ20にセーブされている画面モード3−1−2と付随データ「とうきょうで」が読み込まれ、ステップS11において、再び図6(b)の表示がなされる。
【0031】
以上説明した本実施の形態のナビゲーション装置を使用すると、次のような効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1の電源オン時に、直前の電源オフがクランキングによる場合などであることを検出すると、電源オフ直前の画面からスタートするようにした。これにより、アクセサリオンで設定した操作が無駄になったりすることはない。また、初期画面から操作をしなおすという煩わしさから開放される。しかも、クランキングによる電源オフではない場合には、安全上の注意などの警告画面である初期画面を表示できるので、安全対策上も万全である。
(2)クランキングの検出を、単純にナビゲーション装置1の電源のオフ時の時間とオン時の時間の差分を計算することにより行うので、簡単な処理で実現することができる。また、ナビゲーション装置1の短時間の電源オフが、クランキングでない場合であってもよい。このような場合であっても、直前までナビゲーション装置1を操作していたので、再び初期画面を見せる必要ない。例えば、ナビゲーション装置1にメイン電源スイッチが備えられていて、そのスイッチでオフされた場合にも本発明は適用可能である。すなわち、誤って電源をオフした場合や、オフした後すぐ気が変わって再度使用したくなったような場合にも、例えば30秒以内にオンされると直前の画面まで戻ることができる。
(3)クランキング時には確実にナビゲーション装置1の電源、特に制御装置11に提供する電源をオフするので、クランキング時の不安定な電源により制御装置11が誤動作することはない。また、不安定な電源により誤動作していないかどうかを検出するための複雑な処理も必要ない。
【0032】
なお、上記の実施の形態では、ナビゲーション装置1の制御装置11が実行する制御プログラムは不図示のROMに格納されている例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。制御プログラムやそのインストールプログラムをDVDなどの記録媒体で提供してもよい。この場合、図1の記録媒体3と同様にDVD駆動装置12に搭載すればよい。
【0033】
さらに、それらのプログラムをインターネットなどに代表される通信回線などの伝送媒体を介して提供することも可能である。すなわち、プログラムを、伝送媒体を搬送する搬送波上の信号に変換して送信することも可能である。本実施の形態のナビゲーション装置は、通信I/F16を介して携帯電話などの通信装置2と接続可能である。従って、携帯電話2を介してインターネット4に接続すればよい。インターネット4を介して制御プログラムを提供するサーバと接続する。
【0034】
また、上述の制御プログラムをパソコン上で実行させてナビゲーション装置を実現するようにしてもよい。
【0035】
また、上記の実施の形態では、クランキング時間を検出するため、オフ時間を30秒よりも長いか短いで判断する例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。30秒よりも短く設定してもよいし、長く設定してもよい。長く設定する場合は、クランキング以外の電源オフも含まれるようになるが、適切な値をっ設定すれば前述したように安全上の問題は生じない。オフ時間の基準値は、実質的にクランキングが検出できる値であればよい。さらに、所用で車を止めて車を離れたりするような時間を実質的に含まないような値であればよい。
【0036】
また、上記の実施の形態では、タイマー処理のルーチンは、1秒ごとに実行される例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。1秒以外の数値であってもよい。図2の処理が開始さると同時に図3の処理も開始する場合は、図2の処理が開始された後ステップS3で不揮発性メモリ20からセーブ時刻を読み出すまでよりは長い時間とする。図3の処理自体を図2の処理が開始された後所定時間経過後開始するのであれば、どのような値でもよい。
【0037】
また、上記の実施の形態では、図4に示すような画面モードの例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。その他の画面についても画面モードを規定して管理するようにしてもよい。さらに、すべての表示画面を画面モードを割り振って管理する必要もない。適宜、主要な画面のみに画面モードを割り振るようにすればよい。
【0038】
また、上記の実施の形態では、電源オン時に、電源オフ直前の画面モードに戻る例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。例えば、警告画面などの一定の初期画面のみをスキップするだけでもよい。このような処理であっても、初期画面表示のために待つ時間や、初期画面からの煩わしい操作などから十分に開放される。
【0039】
また、上記の実施の形態では、電源オン時に、電源オフ直前のナビゲーション処理に関する画面に戻る例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。例えば、ナビゲーション装置1が、車のメンテナンスなどの車両情報を表示する装置やラジオなどの操作画面を表示する装置にも使用されている場合、それらの画面に戻るようにしてもよい。例えば、ナビゲーション装置1の電源オフ直前にラジオ画面になっていた場合は、クランキング後のナビゲーション装置1の電源オンでは、やはりラジオ画面に戻すようにすればよい。また、ナビゲーション装置1の電源オフ直前に車両情報画面でメンテナンス情報などを見ていた場合は、クランキング後のナビゲーション装置1の電源オンでは、やはり直前に見ていた車両情報画面に戻すようにすればよい。ナビゲーション装置として使用していた場合は、もちろんナビゲーションの画面に戻る。これらの場合、ナビゲーション装置1と、車両の情報を提供するCPUやラジオ等とは車内LAN等で接続されている。
【0040】
また、上記の実施の形態では、付随データとして「名称から」で設定した途中までの名称データを不揮発性メモリ20にセーブする例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。例えば、「住所から」で、県、市、番地などを設定する過程の県コードや市コードなどを付随データとしてもよい。すなわち、その画面に関係する入力途中のデータを付随データとすればよい。
【0041】
また、上記の実施の形態では、電源オフ直前の画面モードに戻る例を説明した。しかし、この画面モードが、行き先の設定画面で、行き先の設定が完了し経路探索に入った直後にナビゲーション装置1の電源がオフされたとすると、次にナビゲーション装置1に電源がオンされたときには、経路探索から再開するようにしもよい。すなわち、クランキングなどが検出された場合は、その直前の処理まで戻るようにすればよい。
【0042】
また、上記の実施の形態では、車載用ナビゲーション装置の例で説明したが、この内容に限定する必要はない。本発明を、ポータブルナビゲーション装置など他のナビゲーション装置に適用してもよい。この場合、電源オフ直後に再度オンした場合は、オフ直前の画面に戻るが、ある程度時間が経過した後にオンする場合は、初期画面から処理は開始する。上記実施の形態で説明したのと同様に、誤って電源をオフした場合やオフした後すぐ気が変わって再度使用したくなったような場合に直前の画面まで戻りたいというニーズに答えることができる。
【0043】
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成しているので、次のような効果を奏する。ナビゲーション装置の電源がオンされたとき、電源のオフ時間が所定時間以内である場合、所定の初期処理をスキップするので、電源オフ直前の操作等が無駄になったりすることはない。また、初期画面から操作をしなおすという煩わしさから開放される。また、車両に搭載した場合、クランキング時に上記の効果を奏する。しかも、クランキングによる電源オフではない場合には、例えば、安全上の注意の警告画面である初期画面なども表示できるので、安全対策上も万全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】制御装置が実行する制御プログラムのフローチャートを示す図である。
【図3】制御装置が行うタイマー処理のルーチンである。
【図4】本実施の形態における画面モードを説明する図である。
【図5】表示画面の一例を示す図である。
【図6】表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置
2 通信装置
3 記録媒体
4 インターネット
11 制御装置
12 DVD駆動装置
13 現在地検出装置
14 入力装置
15 メモリ
16 通信インターフェース
17 モニタ
18 タイマー
19 電源
20 不揮発性メモリ
Claims (7)
- ナビゲーション装置であって、
ナビゲーション装置の電源がオンされると、所定の初期処理および前記所定の初期処理に続く所定のメイン処理を行う制御手段と、
前記電源のオン直前の電源のオフ時間を検出する電源オフ時間検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記電源がオンされたとき、前記電源オフ時間検出手段により検出された前記電源のオフ時間が所定時間以内である場合、前記所定の初期処理をスキップすることを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1に記載のナビゲーション装置において、
第1の不揮発性メモリをさらに備え、
前記制御手段は、
前記所定のメイン処理中に前記電源がオフされるとき、前記所定のメイン処理中の現在の状態に関する情報を前記第1の不揮発性メモリに格納し、
前記電源がオンされたとき、前記電源のオフ時間が所定時間以内である場合、前記第1の不揮発性メモリに格納された前記現在の状態に関する情報に基づき、前記所定のメイン処理の開始位置を決定することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記制御手段は、表示手段に現在表示している画面情報に基づき、前記所定のメイン処理中の現在の状態に関する情報を前記第1の不揮発性メモリに格納することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項3に記載のナビゲーション装置において、
ユーザからの指示を受け付ける入力手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記画面情報に関する前記入力手段により受け付けた指示に関する情報を、前記現在の状態に関する情報とともに前記第1の不揮発性メモリに格納することを特徴とするナビゲーション装置。 - ナビゲーション装置であって、
ナビゲーション装置の電源がオンされているとき、表示手段に表示する画面内容を随時変更しながら処理を行う制御手段と、
前記電源のオン直前の電源のオフ時間を検出する電源オフ時間検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記電源がオンされたとき、前記電源オフ時間検出手段により検出された前記電源のオフ時間が所定時間以内である場合、前記電源がオフされるときに処理されていた画面内容に戻って処理を再開するすることを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項5に記載のナビゲーション装置において、
前記制御手段は、前記電源がオンされたとき、前記電源オフ時間検出手段により検出された前記電源のオフ時間が前記所定時間を超える場合、所定の初期画面の表示から処理を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載のナビゲーション装置において、
第2の不揮発性メモリをさらに備え、
前記電源オフ時間検出手段は、前記電源のオフ直前の時刻を前記第2の不揮発性メモリに格納し、前記電源がオンされると、現在の時刻を取得し、前記取得した現在の時刻と前記第2の不揮発性メモリに格納された前記電源のオフ直前の時刻の差分を演算して前記電源のオフ時間を検出することを特徴とするナビゲーション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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