JP2005003078A - 変速機のアイドルギヤ支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトをサブアセンブリ状態で変速機の他の構造物と干渉することなく容易に該変速機に組み付けられるようにする。
【解決手段】リバースアイドルギヤシャフト9(アイドルギヤシャフト)上にリバースアイドルギヤ41,42(アイドルギヤ)等を軸方向移動可能に配設するとともに、該リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9b側を切り欠いてなる蒲鉾状断面部9c(異形断面部)上に軸方向移動可能にスラストワッシャ49(ワッシャ)を設け、さらに、該蒲鉾状断面部9cの先端近傍に抜け止めとしてリング部材71(抜け止め部材)を配設する。前記リバースアイドルギヤ41,42及びスラストワッシャ49は前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9b側に位置するようにして変速機Aに組み付けられる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手動操作により複数の変速段の中から1つの変速段を選択する自動車の手動変速機に関し、特に、アイドルギヤ及びそのシャフトの支持構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両の手動変速機を組み立てるときには、プライマリシャフト(第1シャフト)、セカンダリシャフト(第2シャフト)及びリバースアイドルギヤのシャフト(アイドルギヤシャフト)を同時に組み立てる方法と、プライマリシャフト及びセカンダリシャフトを変速機ケースに組み立てた後、リバースアイドルギヤを前記変速機ケースに組み付ける方法とがある。一般的には、前者の組み立て方法では、大がかりな生産設備が必要になるため、後者の組み立て方法が用いられることが多い。
【0003】
ところで、近年の変速機は、コンパクト化の要求により前記各シャフト間の間隔を狭くして、変速機内部の無駄なスペースをほとんどなくしているため、前記後者の組み立て方法によりリバースアイドルギヤを組み立てようとしても、組み立て方法が制約される場合がある。その場合の変速機の一例を図1に示す。
【0004】
図1に示す変速機Aは、エンジン出力により回転されるプライマリシャフト4と、該プライマリシャフト4に平行に配置され、車輪の車軸8に回転を伝達するセカンダリシャフト7と、前記プライマリシャフト4とセカンダリシャフト7との間に配設されたリバースアイドルギヤシャフト9とを備えている。すなわち、前進時には、エンジンの回転出力が前記プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7を介して車軸8に伝達される一方、後退時には、前記リバースアイドルギヤシャフト9上に配設されたリバースアイドルギヤ41,42が前記プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7に駆動連結されるため、前進時に比べて回転を伝達するギヤが1つ増えて、エンジンの回転出力とは逆方向の回転が車軸8に伝達される。
【0005】
この変速機Aでは、図7に示すように、前記リバースアイドルギヤシャフト9の一端を支持するサポート47の近くに3−4速用同期装置32が設けられているため、第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42を予め変速機内に配置した後、前記リバースアイドルギヤシャフト9を該第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42に貫通させようとすると、該リバースアイドルギヤシャフト9が前記3−4速用同期装置32と干渉してしまう。
【0006】
そのため、上記のような変速機では、第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42と前記リバースアイドルギヤシャフト9とを一体に組み立てた状態(以下、サブアセンブリ状態という)で、変速機に組み付ける方法が採用されている。
【0007】
なお、上記のように、リバースアイドルギヤとそのシャフトとをサブアセンブリ状態にして変速機に組み付ける方法は、例えば、特許文献1にも開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−259860号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記図7に示すような構造では、リバースアイドルギヤ41,42等をサブアセンブリ状態で変速機に組み付けることも容易ではない。すなわち、同図に示すように、前記第2リバースアイドルギヤ42の近くにはプライマリシャフト7に設けられた2速プライマリギヤ14が位置しているため、そのままの状態、すなわち第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42をサポート47側に寄せた状態で変速機に組み付けようとすれば、該第2リバースアイドルギヤ42が前記2速プライマリギヤ14に干渉することになる。そのため、前記サブアセンブリ状態の部品を変速機に組み付ける際には、その部品が変速機の他の部品と干渉しないように作業を行う必要がある。
【0010】
具体的には、前記サブアセンブリにおいてリバースアイドルギヤ41,42をリバースアイドルギヤシャフト9に対して軸方向に移動できるように組み付けておいて、該サブアセンブリを変速機に組み付ける際には、そのサブアセンブリ状態が崩れないように全体を保持し、且つ、障害物との干渉を回避するようにリバースアイドルギヤ41,42とリバースアイドルギヤシャフト9との相互の位置関係を変更しながら、変速機ケースの所定位置に組み付けなくてはならない。これは、熟練した技能を必要とし、しかも、リバースアイドルギヤ41,42等がリバースアイドルギヤシャフト9から脱落しないように気を付けながら作業を行う必要があるため、作業性が極めて悪く、生産効率の低いものになっている。
【0011】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アイドルギヤとアイドルギヤシャフトとをサブアセンブリ状態で変速機の他の構造物と干渉することなく容易に該変速機に組み付けられるようにすることで、アイドルギヤ組み立て作業の効率を向上することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、アイドルギヤシャフト上にアイドルギヤ及びワッシャを軸方向に移動可能に配設するとともに、該アイドルギヤシャフトの端部に抜け止め部材を設けることにより、前記アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトをサブアセンブリ状態で変速機に組み立てるときに、前記アイドルギヤ及びワッシャが前記アイドルギヤシャフトの端部から抜け出すのを前記抜け止め部材によって防止する構造とした。
【0013】
具体的には、請求項1の発明では、変速機ケースに回転可能に支持されて、互いに平行に配置された第1シャフト及び第2シャフトと、該各シャフト上のギヤに噛み合うように配設されたアイドルギヤと、該アイドルギヤを回転自在に支持するアイドルギヤシャフトと、を備え、該アイドルギヤシャフトの一方の端部である基端部には、変速機ケースに固定されるサポート部が設けられ、該サポート部には前記アイドルギヤを軸方向に受けるための受け部が設けられるとともに、該アイドルギヤシャフトの他方の端部である先端部は、変速機ケースに形成された袋状の嵌入孔に所定長さが嵌入され、前記第1シャフト及び第2シャフトの少なくとも一方には、前記アイドルギヤを動かさずに前記アイドルギヤシャフトをその軸心に沿って基端側へ移動させると、該アイドルギヤシャフトのサポート部と干渉するように動力伝達部品が少なくとも一つ設けられるとともに、該第1シャフト及び第2シャフトの少なくとも一方には、前記アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトを一体にその軸心に沿って基端側に移動させると、該アイドルギヤと干渉するように動力伝達部品が少なくとも一つ設けられている変速機のアイドルギヤ支持構造を対象とする。
【0014】
そして、前記アイドルギヤがアイドルギヤシャフト上を軸方向に移動可能に設けられ、前記アイドルギヤよりも先端側のアイドルギヤシャフト上には該アイドルギヤを軸方向に受けるためのワッシャが軸方向に移動可能に配設されるとともに、前記アイドルギヤシャフトの先端部には、前記アイドルギヤ及びワッシャの脱落を防止する抜け止め部材が配設されているものとする。
【0015】
この構成によれば、まず、アイドルギヤやワッシャをアイドルギヤシャフトの軸方向に移動可能に設けており、それらをサブアセンブリ状態で変速機に組み立てる際には、例えば前記アイドルギヤ及びワッシャを前記アイドルギヤシャフトの先端側に位置付けることにより、アイドルギヤが第1及び第2シャフト上の動力伝達部品と干渉することを回避することができる。
【0016】
また、前記アイドルギヤシャフトの先端部には、前記アイドルギヤ及びワッシャが抜け出さないように抜け止め部材を設けたため、それらの脱落の心配がなくなり、変速機への組み付けを容易に行うことができる。
【0017】
そして、前記サブアセンブリ状態で変速機に組み立てた後に、前記アイドルギヤシャフトをその先端側へ軸方向に移動させれば、該アイドルギヤシャフトの先端部を変速機ケースの袋状の嵌入孔に嵌入させることができる。
【0018】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、アイドルギヤシャフトの先端側には、その先端部から軸方向に所定長さにわたって周方向の所定範囲を切り欠いてなる異形断面部が設けられ、ワッシャは、該異形断面部においてアイドルギヤシャフトの軸方向に移動可能に配設され、抜け止め部材は、前記異形断面部の切り欠き部から径方向外方に突出するように設けられるとともに、その突出端部が前記アイドルギヤシャフトの外周面よりも径方向内方に位置するものとする。
【0019】
このことで、アイドルギヤシャフト先端部の所定範囲を切り欠いた異形断面部に、該異形断面部を軸方向に移動可能なワッシャを設けるとともに、このワッシャの抜け止め部材をアイドルギヤシャフト外周面よりも径方向外方に突出しないように設けたため、この抜け止め部材は、前記アイドルギヤシャフトの先端部を変速機ケースの嵌入孔に嵌入させるときに邪魔になることがなく、請求項1の発明を簡単な構成により具体化することができる。
【0020】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、ワッシャには、抜け止め部材と対峙する一側の端面において該抜け止め部材と係合するように貫通孔の周縁に連続して開口する凹部が設けられており、前記凹部の深さは、該凹部の底面と前記抜け止め部材とが当接係合した状態で、アイドルギヤシャフトの先端部が前記ワッシャの一側の端面よりも外方に突出しないように設定されているものとする。
【0021】
これにより、抜け止め部材によりワッシャを係止した状態では、アイドルギヤシャフト先端部が、抜け止め部材の当接する側のワッシャ端面から突出しないため、該アイドルギヤシャフト先端部が変速機ケース等に干渉することなく、アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトをサブアセンブリした状態でスムーズに変速機ケースに取り付けることができ、組み付け作業を一層効率良く行うことができる。
【0022】
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか一つの発明において、アイドルギヤは、アイドルギヤシャフト上に軸方向に並設された2つのアイドルギヤにより構成されているものとする。このように組み立てる部品数が増えてサブアセンブリ状態を保持するのが難しい状況において、アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトをサブアセンブリ状態で容易に変速機に組み付けることができるという請求項1〜3の発明の作用効果がより一層効果的なものとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
(変速機構)
図1は、本発明の実施形態に係る変速機Aの一例を示し、この変速機Aは、自動車のエンジンからの回転出力を駆動輪に伝達するとともに、その変速比を手動による変速操作に応じて段階的に変更する複数の変速ギヤ列からなる。この変速機Aは、クラッチカバー10、ミッションケース11及びリヤカバー12からなるトランスミッションケース1(変速機ケース)と、該トランスミッションケース1に軸受2,2,3を介して回転自在に支持されて、エンジンの出力に応じて回転するプライマリシャフト4(第1シャフト)と、同じく前記トランスミッションケース1に前記プライマリシャフト4に並行に配置され、軸受5,5,6を介して回転自在に支持されたセカンダリシャフト7(第2シャフト)とを備えている。該セカンダリシャフト7はエンジン側端部(図1では右側)に形成された出力ギヤ55を介して左右の駆動輪の車軸8に連結され、回転を伝達するようになっている。
【0025】
そして、図1に示すように、前記プライマリシャフト4上には、6つのプライマリギヤ13〜18が設けられており、前記セカンダリシャフト7上に設けられている6つのセカンダリギヤ19〜24と常時噛合することにより、それぞれ1速、2速、3速、4速、5速及び6速のギヤ列25〜30を構成している。該ギヤ列25〜30は、図示しない変速レバーの操作によっていずれか一つのギヤ列がエンジン出力を伝達する伝動状態とされることで、1〜6速の各変速段に切り替えられるようになっている。
【0026】
なお、1速セカンダリギヤ19と出力ギヤ55との間には、1速以外の変速段で走行している場合に該1速セカンダリギヤ19に生じる歯打ち音を防止するためのフリクションダンパー56が設けられている。
【0027】
前記ギヤ列25〜30のうち、1速及び2速プライマリギヤ13,14はプライマリシャフト4と、3〜6速セカンダリギヤ21〜24はセカンダリシャフト7と、それぞれ常時一体回転し、それ以外の3〜6速プライマリギヤ15〜18、1速及び2速セカンダリギヤ19,20は、前記プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7にそれぞれ相対回転可能に遊嵌合されている。そして、遊嵌合された1速セカンダリギヤ19と2速セカンダリギヤ20との間、3速プライマリギヤ15と4速プライマリギヤ16との間、5速プライマリギヤ17と6速プライマリギヤ18との間には、それぞれ1−2速用、3−4速用及び5−6速用の同期装置31,32,33が設けられている。該同期装置31,32,33は、図示しない変速レバーの操作によって、遊嵌合されたプライマリギヤ15〜18、セカンダリギヤ19,20のいずれか一つを前記プライマリシャフト4又はセカンダリシャフト7に同期させながら選択的に結合させることにより所定の変速段へ変速させるようになっている。
【0028】
例えば、5速へ変速する場合には、変速操作に応じて前記5−6速用同期装置33が5速プライマリギヤ17をプライマリシャフト4に選択的に結合させることにより、5速のギヤ列29を介してプライマリシャフト4とセカンダリシャフト7とを駆動連結する。具体的には、前記5−6速用同期装置33は、プライマリシャフト4上にスプライン嵌合されたクラッチハブ34と、該クラッチハブ34の外周囲にスプライン嵌合されたクラッチハブスリーブ37とを有しており、該クラッチハブスリーブ37を5速のギヤ列29側に摺動させると、シンクロナイザキー38及び5速用シンクロナイザリング39aを介して、前記クラッチハブスリーブ37が前記5速プライマリギヤ17と一体である5速ギヤスプライン35に同期しながら嵌合するようになっている。このことにより、前記プライマリシャフト4に遊嵌合されている5速のプライマリギヤ17が該プライマリシャフト4に結合されるため、5速のギヤ列29を介してエンジン出力がセカンダリシャフト7に伝達され、車軸8を回転させる。
【0029】
また、この変速機Aには、後退速用のギヤであるリバースアイドルギヤを回転自在に支持するリバースアイドルギヤシャフト9(アイドルギヤシャフト)が、前記プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7に平行に配置されているとともに、該リバースアイドルギヤシャフト9、前記プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7には主に後退速用のギヤからなるリバースギヤ列40が設けられており、該リバースギヤ列40によってエンジンの回転出力を逆回転に変換するようになっている。
【0030】
このリバースギヤ列40は、図1に示すように、前記プライマリシャフト4に一体形成された1速プライマリギヤ13と、前記リバースアイドルギヤシャフト9に相対回転可能に遊嵌合され、該1速プライマリギヤ13に常時嵌合する第1リバースアイドルギヤ41(アイドルギヤ)と、同じく前記リバースアイドルギヤシャフト9に相対回転可能に遊嵌合された第2リバースアイドルギヤ42(アイドルギヤ)と、前記セカンダリシャフト7上の1−2速用同期装置31のクラッチハブスリーブ31aに形成され、前記第2リバースアイドルギヤ42に常時噛合するリバースセカンダリギヤ43とにより構成されている。
【0031】
前記第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42は、それぞれ図2に示すように、外周に歯列が形成された大径の円筒部41b,42bと小径の円筒部41a,42aとを一体に形成することにより構成されており、前記小径の円筒部41a,42a同士が軸方向に隣接するように前記リバースアイドルギヤシャフト9上に設けられている。また、前記隣接する小径円筒部41a,42aに跨るようにして、それらを連結するための後退速用同期装置44が設けられている。
【0032】
詳しくは、前記第1リバースアイドルギヤ41は、円筒部41a,41bの略中心に設けられた貫通孔41dをリバースアイドルギヤシャフト9が貫通しており、該リバースアイドルギヤシャフト9との間に設けられた滑り軸受41eによって回転自在及び軸方向に移動自在に支持されている。そして、前記大径の円筒部41aの外周には、前記プライマリシャフト4の1速プライマリギヤ13と常時噛合する歯部41cが設けられており、前記小径の円筒部41bの外周には、後退速への変速操作の際に前記後退速用同期装置44のクラッチハブスリーブ60とスプライン嵌合するためのギヤスプライン63が設けられている。
【0033】
この構成により、前記プライマリシャフト4の回転は前記1速プライマリギヤ13を介して前記第1リバースアイドルギヤ41に常時伝達されるとともに、変速操作により前記クラッチハブスリーブ60が前記ギヤスプライン63にスプライン嵌合する場合には、該クラッチハブスリーブ60を介して前記第1リバースアイドルギヤ41と第2リバースアイドルギヤ42とが駆動連結されるため、前記第1リバースアイドルギヤ41の回転が前記第2リバースアイドルギヤ42に伝達される。
【0034】
前記第2リバースアイドルギヤ42は、前記第1リバースアイドルギヤ41と同様に、円筒部42a,42bの略中心に設けられた貫通孔42dを前記リバースアイドルギヤシャフト9が貫通しており、滑り軸受42eを介して回転自在及び軸方向に移動自在に支持されている。そして、前記大径の円筒部42aの外周には、前記セカンダリシャフト7と常時一体回転するリバースセカンダリギヤ13に常時噛合するための歯部42cが設けられており、前記小径の円筒部42bの外周には、シンクロナイザキー61が設けられている。
【0035】
前記後退速用同期装置44は、図2に示すように、前記第2リバースアイドルギヤ42に設けられたシンクロナイザキー61にスプライン嵌合された前記クラッチハブスリーブ60を備えており、該クラッチハブスリーブ60を前記第1リバースアイドルギヤ41側に摺動させると、シンクロナイザリング62を介して、該クラッチハブスリーブ60が前記第1リバースアイドルギヤ41に一体形成されたギヤスプライン63と同期しながら嵌合するようになっている。これにより、前記第1リバースアイドルギヤ41と第2リバースアイドルギヤ42とが駆動連結されるため、これらのリバースアイドルギヤ41,42にそれぞれ常時噛合する前記1速プライマリギヤ13及びリバースセカンダリギヤ43を介して前記プライマリシャフト4とセカンダリシャフト7とが駆動連結される。このことにより、エンジンの回転出力は前記プライマリシャフト4、リバースアイドルギヤ41,42、セカンダリシャフト7を介して逆方向の回転になり、この逆回転が車軸に伝達されることにより、車両は後退方向へ進むことになる。
【0036】
前記リバースアイドルギヤシャフト9は、一方の端部である基端部9aが、ミッションケース11にねじ46によって固定されたサポート47(サポート部、受け部)の貫通孔47aに嵌入され、他方の端部である先端部9bがクラッチハウジング10に形成された袋状の穴部45(嵌入孔)に長さbの範囲で嵌入されている。また、前記第1リバースアイドルギヤ41と前記クラッチハウジング10との間には軸受48が、該軸受48と前記クラッチハウジング10との間には、該軸受48の軸方向への移動を抑えるスラストワッシャ49(ワッシャ)が、前記第2リバースアイドルギヤ42と前記サポート47との間には軸受50がそれぞれ配設されており、前記第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42は前記クラッチハウジング10及びサポート47に対して相対回転可能になっている。
【0037】
以上の構成により、前記第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42が変速機に組み立てられた図2の状態では、該リバースアイドルギヤ41,42は、サポート47とクラッチハウジング10との間で挟持されているため、軸方向への移動が規制される一方、前記リバースアイドルギヤシャフト9の周方向にはそれぞれ回転可能になっている。
【0038】
以下、本発明の特徴部分として、前記リバースアイドルギヤ41,42の支持構造について、これを変速機に組み立てる作業と関連付けて詳細に説明する。
【0039】
まず、上述したような構成の変速機では、一般的に、プライマリシャフト4、セカンダリシャフト7及びリバースアイドルギヤシャフト9を同時に組み立てると、大がかりな生産設備を必要とし、コストアップになるため、最初に前記プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7を変速機に組み立てた後、リバースアイドルギヤシャフト9及びリバースアイドルギヤ41,42を変速機に組み付ける方法を用いることが多い。
【0040】
前記プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7を変速機に組み立てた後からリバースアイドルギヤシャフト9及びリバースアイドルギヤ41,42を変速機に組み付ける方法としては、最初にリバースアイドルギヤ41,42を変速機内の所定位置に配置した後、リバースアイドルギヤシャフト9を該リバースアイドルギヤ41,42に貫通させる方法と、リバースアイドルギヤシャフト9及びリバースアイドルギヤ41,42を一体で変速機に組み付ける方法とがある。
【0041】
しかし、この実施形態の変速機Aでは、図2に示すように、リバースアイドルギヤシャフト9の基端部9aを支持するサポート47の近くに3−4速用同期装置32(動力伝達部品)が設けられており、該3−4速用同期装置32と第2リバースアイドルギヤ42との軸方向の間隔aが、該リバースアイドルギヤシャフト9の軸方向長さよりも小さくなっている。このことは、「アイドルギヤを動かさずにアイドルギヤシャフトをその軸心に沿って基端側へ移動させると、該アイドルギヤシャフトのサポート部と干渉する」ことを意味し、第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42を予め変速機内に配置した後、リバースアイドルギヤシャフト9を該第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42に貫通させるという組み立て方法では、該リバースアイドルギヤシャフト9を前記リバースアイドルギヤ41,42等に貫通させる際に、該リバースアイドルギヤシャフト9が前記3−4速用同期装置32に干渉してしまう。
【0042】
また、図2に示すとおり、第2リバースアイドルギヤ42と2速プライマリギヤ14(動力伝達部品)との軸方向の間隔cが、該リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bの長さbよりも小さくなっており、このことは、「アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトを一体にその軸心に沿って基端側に移動させると、該アイドルギヤと干渉する」ことを意味する。したがって、図3に仮想線で示すように、前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bがクラッチハウジング10と干渉するのを避けるために、サブアセンブリ全体を該リバースアイドルギヤシャフト9の基端側の軸方向へ前記長さb分だけ移動させて変速機に組み付けようとしても、前記第2リバースアイドルギヤ42が前記2速プライマリギヤ14(動力伝達部品)と干渉してしまい、不可能である。
【0043】
これに対し本発明では、リバースアイドルギヤシャフト9上にリバースアイドルギヤ41,42及びスラストワッシャ49を軸方向に移動可能に配設するとともに、それらの抜け止めとして前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bにリング部材71を設けることにより、前記リバースアイドルギヤ41,42等をサブアセンブリ状態で変速機に組み立てるときには、サブアセンブリされた各部品を例えば前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端側に位置付けて、変速機内の部品と干渉することなく該変速機に組み付けることができる構造とした。
【0044】
詳しくは、図2に示すように、前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bを軸方向の所定長さにわたって周面の一部を切り欠き、図4に示すような蒲鉾状の断面を有する蒲鉾状断面部9c(異形断面部)にする。そして、該蒲鉾状断面部9cの先端近傍に、図2に示すような溝70を設け、該溝70に前記リバースアイドルギヤシャフト9より小径のリング部材71(抜け止め部材)を配設する。
【0045】
このリング部材71は、図4に示すように、その一部には開口部71aが設けられており、前記リバースアイドルギヤシャフト9を該リング部材71の半径方向の弾性力で挟み込むようになっている。また、前記リング部材71は、前記リバースアイドルギヤシャフト9を切り欠いた蒲鉾状断面部9cに配設されているため、その切り欠き部分では、該リング部材71の一部が該蒲鉾状断面部9cから径方向外方に突出して突出部71bとなっている。なお、この突出部71bの先端は、前記リバースアイドルギヤシャフト9の外周よりも径方向内方に位置している。
【0046】
一方、前記スラストワッシャ49は、円板状の薄板部材であり、前述のとおり、前記第1リバースアイドルギヤ41のクラッチハウジング10側の側面に位置する軸受48に当接するように配置されている。そして、該スラストワッシャ49には、図4に示すように、その略中央に前記リバースアイドルギヤシャフト9の蒲鉾状断面部9cの断面と相似で、該蒲鉾状断面部9cが挿通可能な大きさの貫通穴49a(貫通孔)が形成されている。このことにより、前記スラストワッシャ49は、前記リバースアイドルギヤシャフト9の蒲鉾状断面部9cが設けられている範囲で軸方向に相対移動可能となっている。
【0047】
上記の構成により、詳しくは後述するが、リバースアイドルギヤ41,42及びリバースアイドルギヤシャフト9をサブアセンブリ状態で変速機へ組み立てる際には、該リバースアイドルギヤ41,42及び同期装置44をリバースアイドルギヤシャフト9の先端側へ寄せて、干渉を回避しながら作業を行うことができる。この際、前記スラストワッシャ49が前記リバースアイドルギヤシャフト9の蒲鉾状断面部9cに対して軸方向に相対移動し、該蒲鉾状断面部9cの先端に設けられたリング部材71の突出部71bに当接することで、前記サブアセンブリ状態が保持される。
【0048】
また、前記リング部材71の突出部71bがスラストワッシャ49に当接する側の貫通穴49aの開口周縁には、図2に示すように、該周縁から連続して開口する凹部49bが設けられている。該凹部49bの深さは、該凹部49bの底面49cに当接する側の前記突出部71bの端から前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端までの軸方向長さdよりも大きくなるように設定されているため、サブアセンブリ状態で前記リング部材71の突出部71bが前記凹部49bの底面49cに当接している場合には、前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端は、前記リング部材71の突出部71bが当接する側の前記スラストワッシャ49の端面から外方へ突出しないようになっている。
【0049】
(リバースアイドルギヤの組み立て)
以下に、上記のような本発明の特徴構造を有する変速機において、リバースアイドルギヤ41,42を変速機に組み付ける手順について詳細に説明する。まず、クラッチハウジング10は、プライマリシャフト4及びセカンダリシャフト7がその軸方向を鉛直方向として組み立てられるように配置されており、前記クラッチハウジング10の所定の位置には、前記プライマリシャフト4、セカンダリシャフト7、ギヤ列、同期装置等が組み付けられる。
【0050】
一方、上記の組み立てとは別に、リバースアイドルギヤ41,42及びリバースアイドルギヤシャフト9のサブアセンブリが以下のとおり行われる。図5に示すように、リバースアイドルギヤシャフト9の基端部9aにサポート47を固定するとともに、該リバースアイドルギヤシャフト9上に第1及び第2リバースアイドルギヤ41,42、軸受48,50及びスラストワッシャ49を配設する。
そして、前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bに設けられた溝部70にリング部材71を配設する。このことにより、前記リバースアイドルギヤシャフト9及びリバースアイドルギヤ41,42はサブアセンブリ状態であるリバースアイドルギヤサブアセンブリ80になる。
【0051】
そして、前記リバースアイドルギヤサブアセンブリ80を例えばサポート47で掴んだ状態で、すなわち前記リバースアイドルギヤシャフト9の軸方向が鉛直方向になるような姿勢で、変速機の所定位置に配置する。この際、前記リング部材71の突出部71bが前記スラストワッシャ49に当接することにより、前記サブアセンブリされた部品が前記リバースアイドルギヤシャフト9から脱落することが防止される。
【0052】
また、その際、図示の如く、前記リバースアイドルギヤ41,42などのサブアセンブリされた部品が前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9b側に位置する状態になるため、従来のように、前記クラッチハウジング10の穴部45に嵌入するリバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bの長さb分だけ前記リバースアイドルギヤサブアセンブリ80を前記リバースアイドルギヤシャフト9の軸方向に移動させる必要がなくなり、従来問題になっていた第2リバースアイドルギヤ42と2速プライマリギヤ14との干渉を回避することができる。
【0053】
さらに、上記のようにサブアセンブリされた部品が前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9b側に位置している場合には、前述のとおり、前記スラストワッシャ49に設けられた凹部49bに前記リング部材71の突出部71bが係合していて、前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端はスラストワッシャ49の端面から突出しない状態になる。
【0054】
そうして、図6に示すように、前記リバースアイドルギヤサブアセンブリ80を図の右側からプライマリシャフト4に近づけて、リバースアイドルギヤシャフト9の軸線がクラッチハウジング10の穴部45の中心に略一致するように配置するとともに、第1リバースアイドルギヤ41の歯部41cを前記プライマリシャフト4の1速プライマリギヤ13に、また、第2リバースアイドルギヤ42の歯部42cを図示しないセカンダリシャフト7のリバースセカンダリギヤ43にそれぞれ噛合させる。このときには、前述のとおり、前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端がスラストワッシャ49の端面から突出していないため、前記クラッチハウジング10と干渉することなく、スムーズに前記リバースアイドルギヤサブアセンブリ80を所定の位置に配置することができる。
【0055】
続いて、前記リバースアイドルギヤシャフト9の基端部9aに固定されたサポート47が第2リバースアイドルギヤ42の軸受50に当接するまで該リバースアイドルギヤシャフト9を先端側へ軸方向に移動させることにより、図2に示すように、該リバースアイドルギヤシャフト9の先端部の所定長さbがクラッチハウジング10の穴部45に嵌入する。その状態で、ミッションケース11をクラッチハウジング10に取り付けるとともに前記サポート47をねじ46によって該ミッションケース11に固定する。このことにより、リバースアイドルギヤ41,42及びリバースアイドルギヤシャフト9を変速機に組み付ける作業が完了する。
【0056】
なお、前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bに配設されたリング部材71は、前記リバースアイドルギヤサブアセンブリ80の変速機への組み付け後でも前記クラッチハウジング10の穴部45内に残留するため、変速機の組み立て完了後に前記リング部材71を回収する手間を省くことができる。
【0057】
したがって、この実施形態では、リバースアイドルギヤシャフト9上にリング部材71を設けるとともに、スラストワッシャ49を該リング部材71によって係止するようにしたため、リバースアイドルギヤ41,42をサブアセンブリ状態で変速機に組み立てる際には、該サブアセンブリ状態の部品の脱落防止を行うことができる。また、前記サブアセンブリ状態の各部品を前記リバースアイドルギヤシャフト9の先端側に位置させることにより、前記サブアセンブリ状態の各部品が変速機内部の部品と干渉することなく組み立てを行うことができる。これらのことにより、変速機への前記リバースアイドルギヤ41,42の組み立て作業が極めて容易になり、変速機組み立て時の作業効率が向上する。
【0058】
(他の実施形態)
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、リバースアイドルギヤ41,42の組み立てを対象としているが、これに限らず、例えば4輪駆動の変速機におけるアイドルギヤの組み立てなどに用いてもよい。
【0059】
前記実施形態では、抜け止め部材としてリング部材71を用いるようにしているが、これに限らず、例えばピン部材などのようにスラストワッシャ49を係止できるものであれば何でもよい。
【0060】
また、前記実施形態では、リバースアイドルギヤシャフト9の先端部9bを軸方向に切り欠いて蒲鉾状断面を設けるようにしているが、これに限らず、例えば多角形断面のように、前記リバースアイドルギヤシャフト9の円形断面と異なる断面形状で、該円形断面よりも小さい断面であれば何でもよい。
【0061】
さらに、前記実施形態では、リバースアイドルギヤ41,42をリバースアイドルギヤシャフト9の軸方向に2個並べる構造にしているが、これに限らず、例えばギヤが1個の場合や3個以上の場合に適用してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る変速機のアイドルギヤ支持構造によると、アイドルギヤシャフト上に軸方向に移動可能にアイドルギヤを配設するとともに、該アイドルギヤよりも先端側のアイドルギヤシャフト上に軸方向に移動可能にワッシャを設け、前記アイドルギヤシャフトの先端部に抜け止め部材を設けるようにしたため、前記アイドルギヤ及びワッシャが前記アイドルギヤシャフト上で組まれたサブアセンブリ状態において、前記アイドルギヤ及びワッシャが脱落するのを防止することができるとともに、変速機内の他の部品と干渉しないようにアイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトを変速機に組み立てることが可能になる。このことにより、前記アイドルギヤの組み立て作業が容易になり、作業効率の向上が図られる。
【0063】
請求項2記載の発明によると、アイドルギヤシャフト先端部を切り欠いた異形断面部に、該異形断面部を軸方向に移動可能なワッシャを設けるとともに、このワッシャの抜け止め部材をアイドルギヤシャフト外周面よりも径方向外方に突出しないように設けたため、請求項1の発明を簡単な構成により具体化することができる。
【0064】
請求項3記載の発明によると、抜け止め部材が当接するワッシャの部分に凹部を設けて、該抜け止め部材がワッシャに当接している場合には、アイドルギヤシャフト先端部が該ワッシャの端面から突出しないようにしたので、アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトの変速機への組み付け作業の効率を一層向上させることができる。
【0065】
請求項4記載の発明のように、アイドルギヤが2つのアイドルギヤにより構成されている場合に、請求項1〜3の発明の効果がより有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る変速機の縦断面図である。
【図2】リバースアイドルギヤまわりの構造を示す拡大図である。
【図3】リバースアイドルギヤサブアセンブリを仮にそのままの状態で組み立てようとした時の該サブアセンブリと変速機内の部品との関係を示す図である。
【図4】図2の矢印Sの方向から見て、リバースアイドルギヤシャフトの蒲鉾状断面部とスラストワッシャとの関係を示す矢視図である。
【図5】サブアセンブリされた各部品をリバースアイドルギヤシャフトの先端側に位置付けた状態のリバースアイドルギヤサブアセンブリを示す図である。
【図6】図5のリバースアイドルギヤサブアセンブリを変速機に組み付ける様子を示す図である。
【図7】従来のリバースアイドルギヤまわりの構造を示す図である。
【符号の説明】
A 変速機
1 トランスミッションケース(変速機ケース)
4 プライマリシャフト(第1シャフト)
7 セカンダリシャフト(第2シャフト)
9 リバースアイドルギヤシャフト(アイドルギヤシャフト)
9a 基端部
9b 先端部
9c 蒲鉾状断面部(異形断面部)
14 2速プライマリギヤ(動力伝達部品)
32 3−4速用同期装置(動力伝達部品)
41 第1リバースアイドルギヤ(アイドルギヤ)
42 第2リバースアイドルギヤ(アイドルギヤ)
45 穴部(嵌入孔)
47 サポート(サポート部、受け部)
49 スラストワッシャ(ワッシャ)
49a 貫通穴(貫通孔)
49b 凹部
49c 凹部の底面
71 リング部材(抜け止め部材)
71b 突出部

Claims (4)

  1. 変速機ケースに回転可能に支持されて、互いに平行に配置された第1シャフト及び第2シャフトと、
    該各シャフト上のギヤに噛み合うように配設されたアイドルギヤと、
    該アイドルギヤを回転自在に支持するアイドルギヤシャフトと、を備え、
    該アイドルギヤシャフトの一方の端部である基端部には、変速機ケースに固定されるサポート部が設けられ、該サポート部には前記アイドルギヤを軸方向に受けるための受け部が設けられるとともに、該アイドルギヤシャフトの他方の端部である先端部は、変速機ケースに形成された袋状の嵌入孔に所定長さが嵌入され、
    前記第1シャフト及び第2シャフトの少なくとも一方には、前記アイドルギヤを動かさずに前記アイドルギヤシャフトをその軸心に沿って基端側へ移動させると、該アイドルギヤシャフトのサポート部と干渉するように動力伝達部品が少なくとも一つ設けられるとともに、
    該第1シャフト及び第2シャフトの少なくとも一方には、前記アイドルギヤ及びアイドルギヤシャフトを一体にその軸心に沿って基端側に移動させると、該アイドルギヤと干渉するように動力伝達部品が少なくとも一つ設けられている変速機のアイドルギヤ支持構造において、
    前記アイドルギヤがアイドルギヤシャフト上を軸方向に移動可能に設けられ、前記アイドルギヤよりも先端側のアイドルギヤシャフト上には該アイドルギヤを軸方向に受けるためのワッシャが軸方向に移動可能に配設されるとともに、
    前記アイドルギヤシャフトの先端部には、前記アイドルギヤ及びワッシャの脱落を防止する抜け止め部材が配設されていることを特徴とする変速機のアイドルギヤ支持構造。
  2. 請求項1の変速機のアイドルギヤ支持構造において、
    アイドルギヤシャフトの先端側には、その先端部から軸方向に所定長さにわたって周方向の所定範囲を切り欠いてなる異形断面部が設けられ、
    ワッシャは、該異形断面部においてアイドルギヤシャフトの軸方向に移動可能に配設され、
    抜け止め部材は、前記異形断面部の切り欠き部から径方向外方に突出するように設けられるとともに、その突出端部が前記アイドルギヤシャフトの外周面よりも径方向内方に位置することを特徴とする変速機のアイドルギヤ支持構造。
  3. 請求項2の変速機のアイドルギヤ支持構造において、
    ワッシャには、抜け止め部材と対峙する一側の端面において該抜け止め部材と係合するように貫通孔の周縁に連続して開口する凹部が設けられており、
    前記凹部の深さは、該凹部の底面と前記抜け止め部材とが当接係合した状態で、アイドルギヤシャフトの先端部が前記ワッシャの一側の端面よりも外方に突出しないように設定されていることを特徴とする変速機のアイドルギヤ支持構造。
  4. 請求項1〜3の変速機のアイドルギヤ支持構造において、
    アイドルギヤは、アイドルギヤシャフト上に軸方向に並設された2つのアイドルギヤにより構成されていることを特徴とする変速機のアイドルギヤ支持構造。
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