JP2005003062A - 直動アクチュエータの潤滑剤供給機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライダ4の中心から偏心した位置に給油口9が設けられ、給油口9から左右の潤滑部10a及び10bまでの給油路11の断面積を変更せずに、給油路11の距離LaとLbが同じになるように構成されている。即ち、給油口9から潤滑部10bへの給油路11は水平路L1と垂直路L2の2つの通路で形成され、潤滑部10aへの給油路11は3つの水平路L3、L4、L5と2つの垂直路L6、L7、L8により構成され、La=Lb=L1+L2=L3+L4+L5+L6+L7+L8とされている、
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業機械、工作機械において使用する送り機構としてのボールねじやリニアガイド等のボール直動装置に使用される直動アクチュエータの潤滑剤供給機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からリニアガイドなどの直動アクチュエータにおいては、転動部への潤滑剤を供給する方法として、例えば特許文献1、特許文献2に明示されているように、潤滑剤供給用貫通孔がスライダの一部を構成する例えばリターンキャップなどの転動体循環部材の中央に形成されており、そこから左右均等位置にある循環部に供給通路が形成され、この通路を介してグリースが供給されている。
【特許文献1】
実開昭60−108821号公報
【特許文献2】
実公昭62−18735号公報
【0003】
このように、潤滑剤供給用貫通孔を転動体循環部材の中央に形成できる場合は問題はないが、構造上偏った位置に潤滑剤供給用貫通孔を形成しなければならない場合があり、この場合は、例えば特許文献3に記載されているように、給油口から直線距離が近い潤滑部と遠い潤滑部とで油路の断面積に差をつけて、左右均一に潤滑剤を供給するようにした技術が公知とされている。
【特許文献3】
実開平2−21326号公報
【0004】
また類似するものとして、特許文献4に明示されているように、直動運動軸受の左右に2列の潤滑機構を設け、リターンキャップに形成した上下の転動部への潤滑剤供給通路の断面積に差を設けた構造が知られている。
【特許文献4】
特開平7ー317761号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の方法によれば、潤滑剤供給口から分岐する通路に均一に潤滑剤を供給できるが、使用するグリースやオイルの粘度に応じて断面積を微妙に変更する必要がある。従って、適当な断面積の差を導き出すために多くの実験などを必要とし、煩雑でもある。また、断面積が異なる潤滑通路を形成するために、専用の加工工具の準備など、加工コストが高騰するという問題点を有している。
【0006】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、潤滑剤供給口の位置が左右ガイド部に対して均等位置に配置されず、何れかにずれている場合においても、スライダとガイドレール間を転動するボールを円滑に潤滑作用をさせるための構造の簡素な直動アクチュエータの潤滑剤供給機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る直動アクチュエータの潤滑剤供給機構は、断面コ字状に形成したガイドレールと、該ガイドレールの内側の溝に沿って転動する転動体を内蔵するスライダと、該スライダを前記ガイドレール軸方向に往復動する駆動軸部とを有し、前記スライダの端部には、左右の前記転動体に対する循環部を有するリターンキャップを装着した直動アクチュエータにおいて、前記スライダの端部において前記循環部への給油口を中央から偏心した位置に形成し、前記給油口から前記左右の循環部への給油通路の断面積と距離を左右同一に形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は直動アクチュエータの潤滑剤供給機構を組み込んだ直動アクチュエータであるリニアガイドの一部の斜視図、図2はリターンキャップのスライダ側端面図を示している。
【0009】
図1において、断面コ字状のリニアガイド1の内側に、ガイドレール2が形成され、ガイドレール2のガイドレール溝3に沿って転動する鋼球等から成る転動体5が内蔵されている。スライダ4にはボールねじナット6が一体に装着され、このナット6にスライダ4をガイドレール2の軸方向に往復動可能とするボールねじ軸7が螺合されている。また、スライダ4の両端には、循環装置であるリターンキャップ8が装着されている。
【0010】
この実施の形態においては、スライダ4の上面とボールねじ軸7との間の肉厚が薄いため、中央位置に潤滑剤の給油口の形成ができず、中心から偏心した位置に給油口9が設けられている。そして、スライダ4とリターンキャップ8の接合端面には、図2に示すように給油口9から左右の潤滑部10a及び10bまでの給油路11の断面積を変更せずに、給油路11の距離LaとLbが同じになるように構成されている。
【0011】
即ち、潤滑部10bは給油口9から遠距離にあるため、給油路11は水平路L1と垂直路L2の2つの通路で形成すればよいが、潤滑部10aへの距離LbをLaと同等とするために、折り返し部を設けて距離が調整されている。つまり、潤滑部10aの給油路11は3つの水平路L3、L4、L5と2つの垂直路L6、L7、L8により構成され、La=Lb=L1+L2=L3+L4+L5+L6+L7+L8とされている。
【0012】
また、この給油路11はスライダ4とリターンキャップ8の接合端面に形成しているので、複雑な形状の給油路11でも容易に形成することができる。
【0013】
給油口9に対して左右に位置する給油路11の形成は、双方の断面積と距離が同じであればよいので、直線に限定されず、曲線状給油路であっても支障はない。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る直動アクチュエータの潤滑剤供給機構は、給油口からの直線距離が異なる左右の潤滑部にグリースなどの潤滑剤を同時に均一に供給することができ、かつ給油路の断面積を変えることがないので、潤滑剤の粘度が変化しても、従来構造のようにそれに対応して調整したりする必要もなく、安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リニアガイドの一部の斜視図である。
【図2】リターンキャップのスライダ側の断面図である。
【符号の説明】
1 リニアガイド
2 ガイドレール
3 ガイドレール溝
4 スライダ
5 転動体
6 ナット
7 ねじ軸
8 リターンキャップ
9 給油口
10a、10b 潤滑部
11 給油路
Claims (2)
- 断面コ字状に形成したガイドレールと、該ガイドレールの内側の溝に沿って転動する転動体を内蔵するスライダと、該スライダを前記ガイドレール軸方向に往復動する駆動軸部とを有し、前記スライダの端部には、左右の前記転動体に対する循環部を有するリターンキャップを装着した直動アクチュエータにおいて、前記スライダの端部において前記循環部への給油口を中央から偏心した位置に形成し、前記給油口から前記左右の循環部への給油通路の断面積と距離を左右同一に形成したことを特徴とする直動アクチュエータの潤滑剤供給機構。
- 前記給油口から前記左右の循環部への給油通路を、前記リターンキャップとスライダとの接合端面に形成した請求項1に記載の直動アクチュエータの潤滑剤供給機構。
Priority Applications (1)
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JP2003166072A JP2005003062A (ja) | 2003-06-11 | 2003-06-11 | 直動アクチュエータの潤滑剤供給機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003166072A JP2005003062A (ja) | 2003-06-11 | 2003-06-11 | 直動アクチュエータの潤滑剤供給機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005003062A true JP2005003062A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34092324
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005003062A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190044412A (ko) * | 2017-10-20 | 2019-04-30 | 주식회사 팔복인더스트리 | 그리스 주입용 유니버설 포트를 구비한 전동 드라이브 |
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2003
- 2003-06-11 JP JP2003166072A patent/JP2005003062A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101984815B1 (ko) | 2017-10-20 | 2019-05-31 | 주식회사 팔복인더스트리 | 그리스 주입용 유니버설 포트를 구비한 전동 드라이브 |
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