JP2005002949A - 圧縮機 - Google Patents

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Takahiro Hasegaki
隆博 葉瀬垣
Toru Adachi
徹 足立
Takeshi Araki
剛 荒木
Nobunao Tsuchida
信直 土田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】小型軽量化の流れのなかにあって、簡単な構成によって高温高圧条件下での長期的な使用でも、パッキンのシール性を充分に確保した圧縮機を提供するものである。
【解決手段】圧縮機構と流路構成部品の併設面に部分的に厚さが異なるパッキンを介在し、これらを併設面と直行する方向から締結手段にて締結固定した事により、熱膨張などに起因して最も変形し易い箇所、すなわち締結部から離れた併設部位のシール性が確保でき、圧縮機の信頼性を確保する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の圧縮を行う圧縮機に関するもので、特に自動車用空調装置などに用いられる圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のベーン型圧縮機は、特許文献1に示されるように、高圧室内に貯油部が設けられており、起動直後を除く通常運転時には、ベーン背圧付与装置もしくはそれに準じる機構を使用して、前記高圧室の貯油部に貯まった潤滑油をベーン背圧部に供給することによって、ベーンをロータから押し出す働きと、シリンダ、ベーン、ロータ等の潤滑を行っている。
【0003】
このような圧縮機においては、圧縮された流体と共に圧縮機潤滑油の一部を常に空調装置のシステムサイクル中へ排出している。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−58082号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、パッキンを介する部品の歪量の差を、一般的に金属・ゴムからなるパッキンが、高温高圧化での使用によりへたるために吸収ができず、パッキンのシール性が低下し、コンプレッサの運転中に高圧室貯油部の潤滑油量の洩れや高圧流体の洩れにより、冷房不足や潤滑不良で圧縮機のベーンチャタリング現象が起こり易くなるという課題がある。
【0006】
特に、前部側板とシリンダと後部側板とパッキン及び高圧ケースを一体的に固定するためのボルト穴ピッチが長い、あるいは、各構成部品の強度の差や肉厚の不足等により歪が大きくなる場合は、更にシール性が低下する。
【0007】
また、特に近年においては、圧縮機の小型軽量化が望まれる関係から、構成部品は一層肉厚が薄く設計されるようになり、強度確保の関係で、厚肉部と薄肉部が部分的に生じる構成となっている。
【0008】
かかる構成は、熱膨張において部分的に歪みがちとなり、これに起因して上記シール不足の事態が発生しやすいものであった。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、小型軽量化の流れのなかにあって、簡単な構成によって高温高圧条件下での長期的な使用でも、パッキンのシール性を充分に確保した圧縮機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる従来の課題を解決するために、本発明による圧縮機は、圧縮機構と流路構成部品の併設面に部分的に厚さが異なるパッキンを介在し、これらを併設面と直行する方向から締結手段にて締結固定したものである。
【0011】
かかる構成により、熱膨張などに起因して最も変形し易い箇所、すなわち締結部から離れた併設部位のシール性が確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1および図2において、1は円筒内壁を有するシリンダ、2はその外周の一部がシリンダ1内壁と微少隙間を形成するロータ、3は前記ロータ2に設けられた複数のべ一ンスロット内に摺動自在に挿入された複数のベーン、4は前記ロータ2と一体的に形成され回転自在に軸支される駆動軸、5及び6はそれぞれシリンダ1の両端を閉塞して内部に作動室を形成する前部側板及び後部側板で、前記駆動軸4は、この前部側板5と後部側板6に軸支されている。
【0014】
7は高圧側の作動室から圧縮した流体を吐出する吐出孔、8は前記吐出孔7に配設された吐出弁、9は前記圧縮された流体を高圧室10へ導く高圧通路、11は前記高圧室10を形成する高圧ケースである。
【0015】
12は前記圧縮された流体を、高圧室10から空調装置のシステムサイクルに排出するガス排出口、13はベーン背圧付与装置、14は前記ベーン背圧付与装置13の下部に設けられた潤滑油供給口、15はゴミあるいは細かい金属の破片の流入を防止するストレーナ、16は給油路、17はベーン背圧部で、ベーン背圧付与装置13によって、高圧室10の下部に位置する貯油部10aに貯まった潤滑油を、潤滑油供給口14から給油路16を通じて前記ベーン背圧部17に供給している。21は前記後部側板6と高圧ケース11の間に介在されたパッキンで、前記高圧室10と大気とを区画密封している。
【0016】
そして、前部側板5、シリンダ1、後部側板6、パッキン21及び高圧ケース11はそれぞれ駆動軸4方向に併設され、所定間隔あけて配置され、かつそれぞれの併設面に対して直角に交差する方向に延びた4本の締結手段(以下締結ボルトと称す)18とナット19にて締結固定されている。
【0017】
ここで、上記構成からなる圧縮機において、最もシール性が要求される箇所は図1のAで示す高圧室10の下部に位置する貯油部10aである。つまり、高圧ケース11内部が非常に高圧であることと、後部側板6の熱を受ける一方で圧縮機の取り付け脚部22等近傍で熱膨張、変形が激しい箇所である。
【0018】
一方、パッキン21は、図3及び図4に示すように、前記後部側板6と高圧ケース11における併設面の輪郭から1mm程度内側に沿ったビード21bを有する金属板21aと、この金属板21aの表面に一定厚みでコーティングされた軟質材料(工業用語でNBRと称されるゴム、以下ゴムと称す)21cより構成され、冷媒通路を形成する幾つかの穴21d、21e、21fあるいは、切り欠き21g、21h、21iが適宜設けられている。
【0019】
また、このパッキン21のビード21bの高さhは、前記図1のAに位置する範囲部分Xで異なっている。前記パッキン21の範囲部分Xは、図4に示すように相互の締結ボルト18の間における略中央部が最も高い寸法Hが確保されるよう徐々にビード21bの高さhを増した山形に絞り加工形成されている。本実施の形態においては、高さ寸法Hと高さ寸法hの差は、0.1mm程度を設定している。
【0020】
また、前記パッキン21は、図5に示すように前記ビード21bの高さを変える代わりに、コーティングされたゴム21cのビード肉厚tをTまで徐々に厚く変えた構成であってもよい。もちろん肉厚Tと肉厚tの差は、ゴムの性質等を考慮して適宜設定すればよい。
【0021】
上記構成において、エンジンなどの駆動源より動力伝達を受けて駆動軸4及びロータ2が回転すると、圧縮された高圧流体は、吐出孔7より吐出弁8を押し上げて高圧通路9より高圧室10内に流入し、高圧ケース11に設けられたガス排出口12より圧縮機外部へ排出される。この時、高圧室10上部で分離された潤滑油は、高圧室貯油部10aに滴下し、貯えられる。
【0022】
圧縮室を形成する前部側板5、シリンダ1、後部側板6及び高圧ケース11を一体的に固定するために、両端にねじ山が形成されたボルト18を通し、一端を後部側板6のネジ部で固定し、高圧ケース11を設置し、前記ボルト18の他端をナット19で締め付けることにより、高圧ケース11を固定している。
【0023】
一般に、圧縮機の小型軽量化を目的に、前部側板5、シリンダ1、後部側板6及び高圧ケース11には、肉厚減や肉盗み加工が施されている。また、前部側板5、シリンダ1、後部側板6及び高圧ケース11の合わせ面に設置したパッキン21も前記ボルト18及びナット19で締結固定している.しかし、ボルト穴20の距離が離れているような場合、高温高圧条件下での使用によりパッキン21の耐久性が弱まり、ビード21bの保持力が低下し、シール性が低下する。
【0024】
そのために、パッキン21に形成したビード21bのビード高さhをボルト穴20a・20bの中間部に向けて徐々に高くすることによりシール性の向上を図り、圧縮機内部と大気とを強く継続して区画密封する。ボルト18のレイアウトや各構成部品の強度により異なるが、この圧縮機の場合は、図3に示す範囲Xの間でビード21bの高さhを変化させている。
【0025】
なお、図4に示すように、ゴム21cの厚さのみを徐々に変えるパッキン21であっても、同一箇所についてゴム21cの肉厚を変えれば、同様の作用効果が期待できる。
【0026】
また、本実施例に示される構成の圧縮機であれば、前部側板5とシリンダ1の併設面、シリンダ1と後部側板6の併設面にも、本実施の形態に示す肉厚の異なる部分を有するパッキンの使用が可能である。この場合のパッキンは、中央面部に、流体(冷媒)の通路を考えての切り欠き、開口等が必要となる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の圧縮機は、パッキンの肉厚を徐々に変化することにより、熱膨張変形などに起因する併設面の気密性の低下が抑制でき、圧縮機の信頼性、長寿命化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す圧縮機の横断面図
【図2】図1の矢印V方向から見た同圧縮機の後面図
【図3】同圧縮機におけるパッキンの正面図
【図4】図3におけるW−W線による同パッキンの部分断面図
【図5】同圧縮機における異なるパッキンの図4相当図
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ロータ
3 ベーン
4 駆動軸
5 前部側板
6 後部側板
7 吐出孔
8 吐出弁
9 高圧通路
10 高圧室
10a 高圧室貯油部
11 高圧ケース
12 ガス排出口
13 ベーン背圧付与装置
14 潤滑油供給口
15 ストレーナ
16 給油路
17 ベーン背圧部
18 ボルト
19 ナット
20 ボルト穴
21 パッキン
21a 金属板
21b ビード
21c ゴム
22 取り付け脚

Claims (6)

  1. 少なくとも潤滑油を含む流体を圧縮し、吐出する圧縮機構と、前記圧縮機構に係わる流体の流路を構成する流路構成部品を併設して備えた圧縮機において、前記圧縮機構と前記流路構成部品の併設面に部分的に厚さが異なるパッキンを介在し、これらを併設面と直角に交差する方向から締結手段にて締結固定した圧縮機。
  2. 少なくとも潤滑油を含む流体を圧縮し、吐出する圧縮機構と、前記圧縮機構により圧縮された前記流体が導かれ、前記流体に含まれる潤滑油の一部が分離され貯えられる貯油部を持つ高圧ケースを併設して備えた圧縮機において、前記圧縮機構と前記高圧ケースの併設面に、前記圧縮機構内部と大気とを区画密封するパッキンであって部分的に異なる厚さを有するパッキンを介在し、これらを併設面に直行する方向から締結手段にて締結固定した圧縮機。
  3. 前記締結手段は、複数設けられ、かつ圧縮機外郭上において所定間隔をあけて位置しており、前記パッキンは、前記締結手段の間に位置する部分の肉厚が厚く形成されている請求項1または2記載の圧縮機。
  4. 前記パッキンは、少なくとも金属板からなり、前記圧縮機構と流路構成部品または高圧ケースとの併設面には、併設面の輪郭に沿っており、かつ前記締結手段による締結によって潰れる所定高さのビードを有し、前記ビードの高さは、相互の締結手段の略中央部が最も高くなるよう徐々に変化している請求項1乃至3記載の圧縮機。
  5. 前記パッキンは、表面に軟質材料が所定の厚さでコーティングされた金属板からなり、前記圧縮機構と流路構成部品または高圧ケースとの併設面には、併設面の輪郭に沿っており、かつ前記締結手段による締結によって潰れる所定高さの軟質材料ビードを有し、前記軟質材料ビードの厚さは、相互の締結手段の略中央部が最も厚くなるよう徐々に変化している請求項1乃至3記載の圧縮機。
  6. 前記圧縮機構に係わる流体の流路を構成する流路構成部品を、前記圧縮機構を構成する開放された面を有するシリンダとこのシリンダの開放面を閉塞する端板の併設構成とし、前記シリンダと端板の併設面に部分的に厚さが異なるパッキンを介在し、これらを併設面と直行する方向から締結手段にて締結固定した請求項1記載の圧縮機。
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