JP2005002939A - 雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造 - Google Patents

雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】走安性を維持しつつスタータ機構を設ける。
【解決手段】エンジン2は、クランクシャフト7が車体幅方向に略平行に向けられ、シリンダヘッド4側を後方に傾倒させた状態で配置される。クランクシャフト7を挟んで、クランクシャフト7の前方、後方に、それぞれ前側バランサシャフト61、後側バランサシャフト62が、クランクシャフト7と略平行に設けられ、後側バランサシャフト62の上方においてエンジン2の後部には、スタータモータ65が設けられる。スタータモータ65は、エンジン2の幅方向中心ECLに対するクラッチ機構部38の反対側に配置される。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、4サイクルエンジンを搭載した雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、雪上車のエンジンでは、4サイクル化が進んでおり、4サイクルエンジンを搭載した雪上車においては、エンジンフードやヘッドライトの光路等との干渉を避けるべくエンジン全高を低く抑え、且つ、走安性を良好にするべくエンジンの重心を極力車体中心に近づけるようなレイアウトが望まれる。そのため、例えば、エンジンを後傾させる等の工夫がなされる。
【0003】
また、重量及び容積の大きいスタータモータ等を含むスタータ機構が設けられる場合は、各部品の重量配分を考慮しつつ、ステアリングポスト等の他部品との干渉を回避し、且つスペースを有効に利用できるようなレイアウトが望まれる。
【0004】
例えば、下記特許文献1では、前傾エンジンにおいて、スタータモータをフライホイール側であってオルタネータと相反する位置に設けることで、エンジン全高を抑えている。また、下記特許文献2〜4でも、スタータモータの配置に関し種々の工夫がなされている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−199380号公報
【特許文献2】
特開2002−201954号公報
【特許文献3】
特開2001−280111号公報
【特許文献4】
特開平5−149220号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スタータモータが、無段変速機等のクラッチ機構部、オイルポンプ、バランサシャフト、マグネト装置等と同時に設けられる場合は、これらの重量配分、位置関係等の相互の関係を総合的に考慮して配置を検討することが、車両の走安性を向上させると共にエンジンの大型化を抑制する観点から、重要である。
【0007】
また、スタータモータに関連するスタータリミッタ、スタータギヤ等のスタータ関連部品がエンジンに対して外側に大きくはみ出すと、省スペース化を阻害するだけでなく、エンジン搭載の邪魔になったり、エンジンルーム内のレイアウトの自由度が制限されたりするため、スタータモータと共にスタータ関連部品の配置も併せて検討する必要がある。
【0008】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、走安性を維持しつつスタータ機構を設けることができる雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造を提供することにある。
【0009】
本発明の第2の目的は、エンジンの大型化を抑制しつつスタータ機構を設けることができる雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項1の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造は、クランクシャフトが車体幅方向に沿って設けられた雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造において、エンジンの後部であって前記クランクシャフトの後方に、該クランクシャフトと略平行に配置されたバランサシャフトと、前記バランサシャフトの上方において前記エンジンに設けられたスタータモータとを有することを特徴とする。
【0011】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項3の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造は、クランクシャフトが車体幅方向に沿って設けられた雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造において、前記クランクシャフトを軸支するクランクケースと、前記クランクケースの上方に配置されたシリンダヘッドと、前記クランクケースの後部に設けられたスタータモータとを有し、前記スタータモータは、前記車体幅方向に平行な第1の仮想の平面を前記シリンダヘッド及び前記クランクケースに後方から当接させたとき、前記第1の仮想の平面より後方に突出しないように配置されたことを特徴とする。
【0012】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項6の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造は、車体幅方向に沿って設けられたクランクシャフトと、エンジンルーム内における車体幅方向中心に対する一側に設けられたクラッチ機構部と、前記車体幅方向中心に対する他側であってエンジンの側部に設けられたマグネト装置と、前記エンジンルーム内における前記車体幅方向中心に対する前記他側において前記マグネト装置に近接して設けられたバッテリと、前記エンジンの幅方向中心に対する前記クラッチ機構部の反対側に配置されたスタータモータと、前記クランクシャフトの前記車体幅方向中心に対する前記他側の端部側に該クランクシャフトと略同軸に設けられ、スタータワンウェイクラッチ、及び、前記スタータモータからの駆動力を前記スタータワンウェイクラッチに伝えるスタータワンウェイギヤから構成されるスタータクラッチ部とを有し、前記スタータワンウェイクラッチは前記マグネト装置に固定され、前記スタータモータの駆動力が、前記スタータワンウェイギヤ、前記スタータワンウェイクラッチ及び前記マグネト装置を介して前記クランクシャフトに伝達されるように構成されたことを特徴とする。
【0013】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項7の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造は、スタータモータと、クランクシャフトと、前記クランクシャフトの一端部側に配置されたマグネト装置と、前記クランクシャフトの前記一端部に設けられたカムスプロケットと、前記カムスプロケットに巻き掛けられたカムチェーンと、前記クランクシャフトの前記一端部側に該クランクシャフトと略同軸に設けられ、スタータワンウェイクラッチ、及び、前記スタータモータからの駆動力を前記スタータワンウェイクラッチに伝えるスタータワンウェイギヤから構成されるスタータクラッチ部とを有し、前記スタータクラッチ部は前記カムスプロケットと前記マグネト装置との間に配置されると共に、前記スタータワンウェイクラッチは前記マグネト装置に固定され、前記スタータモータの駆動力が、前記スタータワンウェイギヤ、前記スタータワンウェイクラッチ及び前記マグネト装置を介して前記クランクシャフトに伝達されるように構成されたことを特徴とする。
【0014】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項8の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造は、シリンダの下方においてクランクシャフトが車体幅方向に沿って設けられた雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造において、スタータモータと、前記クランクシャフトと略平行に該クランクシャフトの前方及び後方の少なくとも一方に設けられたバランサシャフトと、前記クランクシャフトの一端部側に該クランクシャフトと略同軸に設けられたスタータクラッチ部と、前記スタータモータの駆動力を前記スタータクラッチ部に伝達するためのスタータリミッタ及びスタータギヤとを有し、前記バランサシャフトの上方に、前記シリンダの略中心軸方向に沿って、下方から順に前記スタータギヤ、前記スタータリミッタ及び前記スタータモータが、前記クランクシャフトの軸方向視においてほぼ直線状に配列されたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造を備えた雪上車の側面図である。図2は、同雪上車の側面視によるエンジンルーム内部の透視図である。図3は、同雪上車の平面視によるエンジンルーム内部の透視図である。
【0017】
雪上車(スノーモービル)1は、後述するエンジンルーム30内に2気筒4サイクルエンジン2(以下、単に「エンジン2」と称する)を収容したものである。以降、雪上車1の前後方向及び左右方向は、運転者を基準にして呼称する。
【0018】
まず、雪上車1の全体構造を説明する。
【0019】
雪上車1は、図1に示すように、前後方向に延びた車体フレーム10の前部(エンジンマウントフレーム)10aの下部に左右一対の操舵用そり13が左右方向に向くように回動自在に設置され、車体フレーム10の後部10bの下部に、トラックベルト15を循環させる駆動用のクローラ16が配置されて構成される。クローラ16は、フレーム後部10bの前端に配置された駆動輪17と、後端に配置された従動輪18と、複数の中間輪19と、それらを懸架・緩衝するサスペンション機構20と、各車輪の周囲に巻きかけられて循環するトラックベルト15とを有するものである。
【0020】
前記車体フレーム10は、モノコックフレーム構造で構成されており、エンジン2が搭載されるフレーム前部10aは、平面視で前方にいくにつれて徐々に絞られた形状であって上部が開口している概略船底形状を呈し、上方からエンジンフード29が被せられている。
【0021】
また、フレーム前部10aには、前部で上方に突出したそりハウス部41が形成されており、このそりハウス部41内に、サスペンション及びステアリング機構部42が収容される。また、クローラ16の前部(駆動輪17上方付近)を収容する不図示のトラックハウジングがフレーム後部10bと連続的かつ一体的に形成されている。
【0022】
フレーム後部10bは、クローラ16全体を下方に収容するカバーを兼ねている。フレーム後部10bの上方には、鞍形のシート22が配置され、該シート22の車体幅方向左右両側部には、該シート22より一段低くなったステップ23(23L、23R)が設けられている。前記シート22とフレーム前部10aとの間のほぼ車体幅方向中央部には、ステアリングポスト25が立設され、該ステアリングポスト25の上端部にはステアリング26が水平方向左右に延設されている。該ステアリング26によりステアリングポスト25を介して操舵用そり13を操作するようにされている。
【0023】
ステアリング26近傍及びその前方には、インストルメントパネル27が設けられ、また、ウインドシールド28が、インストルメントパネル27の前方を包囲するように前方から両側方に亘りその上端縁を後方に傾倒させた状態で立設されている。エンジンフード29は、略流線形状に緩やかに下がった概略船底を逆さにした形状で形成される。エンジンフード29とインストルメントパネル27との段差部近傍には、前方を照射するヘッドライト31が配設されている。エンジンルーム30は、このように配設されたインストルメントパネル27及びエンジンフード29の下方に形成される。
【0024】
次に、エンジンルーム30内のエンジン2の構成について説明する。
【0025】
エンジン2は、図2に示すように、シリンダヘッド4を上側に配置した2気筒の4サイクルエンジンであって、ステアリングポスト25に近接して配置される。エンジン2は、クランクシャフト7が車体幅方向に略平行に向けられ(図3参照)、シリンダヘッド4側を後方に傾倒させた状態で配置されている。これらにより、エンジンフード29がヘッドライト31の照射光路を遮らないように、エンジン全高が低く抑えられている。
【0026】
図3に示すように、クランクシャフト7の左方であって、エンジンルーム30の左側部には、クラッチ機構部38が設けられる。クラッチ機構部38は、例えば、遠心クラッチ装置を内蔵したVベルト式無段変速機として構成され、受動側のギヤ等を介してトラックベルト15に駆動力が伝達される構成になっている。
【0027】
エンジン2の上部であってヘッドカバー8のやや後方には、スロットルボディ57が配置される。エンジン2の前部には排気通路36が配置され、排気通路36に図示しない排気マフラが接続される。従って、本雪上車1は、エンジン2の前側が排気側、後側が吸気側となっている。
【0028】
図2、図3に示すように、バッテリ51が、エンジン2の右方に配置される。また、ガソリンタンク55が、エンジンルーム30の後部において、ステアリングポスト25の後方に配置される。また、オイルタンク59が、エンジンルーム30における後部右側部に配置される。
【0029】
雪上車1は、ドライサンプ方式の潤滑構造が採用されており、後述するように、エンジン2には、潤滑オイルを供給するためのフィードオイルポンプ(以下、「オイルポンプFEP」と称する)及び潤滑オイルを回収するためのスカベンジングオイルポンプ(以下、「オイルポンプSCP」と称する)とが設けられる。図2に示すように、オイルタンク59にオイルポンプSCPから潤滑オイルを戻すためのオイル管53と、オイルタンク59の潤滑オイルをオイルポンプFEPに送るためのオイル管54とが設けられる。
【0030】
図4はエンジン2の正面図、図5はエンジン2の背面図、図6はエンジン2の右側面図、図7はエンジン2の左側面図である。
【0031】
図4、図5に示すように、クランクシャフト7は、シリンダブロックを兼ねるアッパクランクケース5とロアクランクケース6との間に支持され、クランクシャフト7の出力軸(PTO)7a側が左方を向くように配置される。アッパクランクケース5はシリンダヘッド4の下方に配置され、ロアクランクケース6の下方にはオイルパン49が配置される。また、エンジン2の右部には、ウォータポンプ58及びマグネトカバー60が設けられる。マグネトカバー60は、アッパクランクケース5及びロアクランクケース6の右側部に固定される。ヘッドカバー8の右部(図4における左部)はカムチェーン室66を構成している。
【0032】
また、図7に示すように、クランクシャフト7を挟んで、クランクシャフト7の前方、後方に、それぞれ前側バランサシャフト61、後側バランサシャフト62が、クランクシャフト7と略平行に設けられる。前側、後側バランサシャフト61、62は、クランクシャフト7と共に、アッパクランクケース5及びロアクランクケース6間に軸支される。また、図5、図7に示すように、後側バランサシャフト62の上方においてエンジン2の後部にはスタータモータ65が設けられる。
【0033】
図4、図6、図7に示すように、エンジン2の前部にはオイルフィルタ56及び水冷式のオイルクーラ64が設けられる。オイルフィルタ56は、前側バランサシャフト61のほぼ上方に配置され、オイルクーラ64を介してアッパクランクケース5に取り付けられる。
【0034】
図8は、マグネトカバー60及びオイルポンプSCPを取り外したアッパクランクケース5及びロアクランクケース6の右側面図である。図9は、マグネトカバー60の左側面図である。図10は、図8のA−A線に沿う断面図である。図11は、図8のB−B線に沿う断面図である。
【0035】
図10、図11に示すように、マグネトカバー60は、両クランクケース5、6の右側部5c、6cに取り付けられる。マグネトカバー60が両クランクケース5、6に固定されたとき、アッパクランクケース5の接合面5a(図8、図10参照)及びロアクランクケース6の接合面6a(図8、図11参照)と、マグネトカバー60の接合面60a(図9、図10、図11参照)とが対向当接する。
【0036】
図10に示すように、クランクシャフト7は、その第1〜第3ジャーナルCJ1〜CJ3で軸支される。前側バランサシャフト61は、その第1、第2ジャーナルBJ1、BJ2で軸支され、後側バランサシャフト62も図示しないが同様に軸支される。
【0037】
前側バランサシャフト61の左端部61bには、第1、第2バランサシャフトドリブンギヤ78、79が固定され、前側バランサシャフト61の右端部61aには、オイルポンプドライブギヤ77が固定されている。クランクシャフト7の第3ジャーナルCJ3の右方には、バランサシャフトドライブギヤ80が取り付けられており、クランクシャフト7の回転が、バランサシャフトドライブギヤ80、第1、第2バランサシャフトドリブンギヤ78、79を介して前側バランサシャフト61に伝達されるようになっている。
【0038】
クランクシャフト7の出力軸7aの反対側の端部である右端部7bには、カムスプロケット73が固定され、カムスプロケット73には、図示しないカムシャフトに駆動力を伝えるためのカムチェーン74が巻き掛けられている。クランクシャフト7の右端部7bにはまた、スタータワンウェイギヤ71及びスタータワンウェイクラッチ72からなるスタータクラッチ部70が、クランクシャフト7と略同軸に設けられる。
【0039】
スタータクラッチ部70の右方には、発電用のマグネトMGが設けられる。マグネトMGは、両クランクケース5、6とマグネトカバー60との間に配置される。マグネトMGは、マグネトフライホイール76、マグネトステータ75及びパルサーコイル106(図9参照)を含んで構成される。マグネトフライホイール76は、クランクシャフト7と一体に回転するように右端部7bに取り付けられる。マグネトステータ75及びパルサーコイル106は、マグネトカバー60に固定される。
【0040】
スタータワンウェイクラッチ72は、カムスプロケット73とマグネトMGとの間に配置され、マグネトフライホイール76に固定されている。スタータワンウェイクラッチ72は、スタータワンウェイギヤ71の回転をクランクシャフト7に伝達するが、逆にクランクシャフト7の回転をスタータワンウェイギヤ71に伝達しないようにラチェット構造となっている。
【0041】
また、図8に示すように、後側バランサシャフト62の上方に、下方から順にスタータギヤ69、スタータリミッタ68及びスタータモータ65が側面視(クランクシャフト7の軸方向視)においてほぼ直線状に配列される。すなわち、後側バランサシャフト62、スタータギヤ69、スタータリミッタ68及びスタータモータ65の各軸中心62z、69z、68z及び65zが、ほぼ直線的に並び、しかも、これらは、後述するシリンダ94(図13参照)の中心軸CCL(図8参照)方向にほぼ沿って並んでいる。これらにより、シリンダ94の後側バランサシャフト62側のスペースが有効に用いられる。スタータモータ65、スタータリミッタ68、スタータギヤ69及びスタータクラッチ部70で「スタータ機構」が構成される。
【0042】
一方、図8、図9に示すように、オイルポンプFEP、オイルポンプSCPは、前側バランサシャフト61の上方、下方にそれぞれ配置され、両クランクケース5、6とマグネトカバー60との間に設置される。従って、スタータモータ65の回転をスタータクラッチ部70に伝達する役割を果たすスタータギヤ69及びスタータリミッタ68(以下、これらを「伝達機構部」とも称する)は、マグネトカバー60内において、クランクシャフト7の軸方向視においてクランクシャフト7に対し両オイルポンプFEP、SCPの略反対側に位置する。これにより、伝達機構部がコンパクトに収容される。
【0043】
スタータモータ65はまた、図5に示すように、エンジン2の幅方向中心ECLに対するクラッチ機構部38の反対側、すなわち、幅方向中心ECLの右方に配置される。これにより、重量の大きいクラッチ機構部38との重量配分が適切になっている。
【0044】
ここで、図7に示すように、車体幅方向に平行な第1の仮想の平面PL1を、シリンダヘッド4と、アッパクランクケース5乃至ロアクランクケース6とに対して後方から当接させたとすると、シリンダヘッド4の当接点P2及びアッパクランクケース5のバランサ室RM2における当接点P1とに仮想の平面PL1が接する。また、図8に示すように、車体幅方向に平行な第2の仮想の平面PL2を、スタータモータ65と、アッパクランクケース5乃至ロアクランクケース6とに対して後方から当接させたとすると、スタータモータ65の当接点P4及びアッパクランクケース5のバランサ室RM2における当接点P3とに仮想の平面PL2が接する。
【0045】
スタータモータ65は、図7に示すように、第1の仮想の平面PL1より後方に突出しないように配置される。また、上記スタータギヤ69及びスタータリミッタ68でなる「伝達機構部」は、図8に示すように、第2の仮想の平面PL2より後方に突出しないように配置される。これらにより、スタータモータ65及び伝達機構部が車体中心近くに配置され、コンパクトにレイアウトされると共に、重量が車両中心に寄った設計となっている。
【0046】
スタータリミッタ68は、所定の範囲内で動力を伝達する。そして、エンジン始動の際には、スタータモータ65が回転すると、その回転が、スタータモータ65のピニオンギヤ43からスタータリミッタ68、及びスタータリミッタ68のドライブギヤ44を介してスタータワンウェイギヤ71に伝わる。ここで、スタータワンウェイギヤ71とスタータワンウェイクラッチ72とは一体的に構成されているので、スタータワンウェイギヤ71の回転がスタータワンウェイクラッチ72及びマグネトフライホイール76を介してクランクシャフト7の右端部7bに伝達され、クランクシャフト7が回転駆動されてエンジン2の始動がなされる。
【0047】
オイルポンプSCPは、図11に示すように、SCポンプ本体81及びSCポンプドリブンギヤ82を含んで構成され、複数のボルト85でロアクランクケース6に固定される。SCポンプドリブンギヤ82はオイルポンプドライブギヤ77と噛み合っており、前側バランサシャフト61によりオイルポンプドライブギヤ77を介してオイルポンプSCPが駆動される。
【0048】
図8に示すように、ロアクランクケース6において、オイルポンプSCPの下方位置にはオイル吸入穴6bが形成され、これに対応するオイル吸入穴60bがマグネトカバー60に形成されている(図9参照)。オイルパン49に溜まった潤滑オイルは、オイルポンプSCPによって、オイル吸入穴6b、オイル吸入穴60bを通じて戻され、オイル管53を通じてオイルタンク59に回収される。その後、オイルタンク59からオイル管54を通じてオイルポンプFEPに導かれる(図2、図3参照)。
【0049】
図12は、図8のC−C線に沿う断面図である。同図に示すように、オイルポンプFEPは、FEポンプ本体83及びFEポンプドリブンギヤ84を含んで構成され、複数のボルト86でマグネトカバー60に固定される(図9参照)。FEポンプドリブンギヤ84はオイルポンプドライブギヤ77と噛み合っており、前側バランサシャフト61によりオイルポンプドライブギヤ77を介してオイルポンプFEPが駆動される。
【0050】
ここで、SCポンプドリブンギヤ82及びFEポンプドリブンギヤ84はいずれも、前側バランサシャフト61の軸方向における各位置がオイルポンプドライブギヤ77とほぼ同じである。そして、SCポンプドリブンギヤ82は、SCポンプ本体81よりも、前側バランサシャフト61の軸方向中心CP(図10参照)側に配置され、同様に、FEポンプドリブンギヤ84は、FEポンプ本体83よりも軸方向中心CP側に配置される。しかも、オイルポンプドライブギヤ77は、スタータワンウェイギヤ71に対し、前側バランサシャフト61の軸方向中心CP側にオフセットされている。これらにより、マグネトフライホイール76の右方への張り出しを抑制できる設計となり、エンジン2の全幅抑制に寄与しているだけでなく、オイルポンプドライブギヤ77とスタータワンウェイギヤ71とのオフセットにより、両ギヤ77、71のギヤ径の自由度が増している。
【0051】
図12に示すように、ウォータポンプ58は、オイルポンプFEPの右方にオイルポンプFEPと同軸に配置される。ウォータポンプ58は、その被嵌合部CON4が、マグネトカバー60のウォータポンプ取付部CON3に嵌合されることで、マグネトカバー60に対して固定状態とされ、オイルポンプFEPと共に駆動される。また、マグネトカバー60の結合部CON1とアッパクランクケース5の結合部CON2とが対向している。
【0052】
図8に示すように、アッパクランクケース5の結合部CON2には潤滑オイルをエンジン2の内部に導くための穴5bが形成される。一方、図9に示すように、マグネトカバー60の結合部CON1には、オイルポンプFEPの潤滑オイル吐出口となる穴60cが形成される。図12に示すように、結合部CON2には、マグネトカバー60側から順に、ゴム等のシール用弾性部材87、逆流防止用ボール88及びスプリング89が設けられる。シール用弾性部材87はボール受け部87aで逆流防止用ボール88と当接している。スプリング89は逆流防止用ボール88をシール用弾性部材87側に常に付勢している。シール用弾性部材87は、結合部CON1と結合部CON2とに挟持されるので、特別な固定部品が不要で、構成が簡単である。
【0053】
オイルポンプFEPから圧送される潤滑オイルが、結合部CON1の穴60cから吐出されて結合部CON2に入ると、その圧力により、スプリング89の反力に抗して逆流防止用ボール88がシール用弾性部材87から離間する。そして、逆流防止用ボール88とシール用弾性部材87との間隙を通じて潤滑オイルが穴5bに流れ込み、その後エンジン2の内部へ供給される。一方、潤滑オイルが穴5bから穴60cの方向へ流れようとした場合は、スプリング89の反力により逆流防止用ボール88がシール用弾性部材87のボール受け部87aと当接してシールされる。これにより、エンジン停止時における潤滑オイルの逆流防止、乃至オイルタンク59側からの潤滑オイルの侵入を防止することができる。
【0054】
図13は、エンジン2の縦断面図である。図7、図13に示すように、前側バランサシャフト61、後側バランサシャフト62はそれぞれ、アッパクランクケース5及びロアクランクケース6の両一部(両連結部分)で構成されるバランサ室RM1、RM2内に収容される。オイルフィルタ56は、バランサ室RM1の上方に配置され、且つ斜め上方を向いて配置されている。エンジン2は後傾されており、上半部前部に空間が生じるため、そこにオイルフィルタ56を配置することで、前方への突出が抑えられ、他の部品との干渉の心配がなく、省スペース化も図られている。また、傾倒により上側となっている前側バランサシャフト61の上方にオイルフィルタ56を配置することで、オイルフィルタの位置が高くなり、しかも斜め上方を向いているため、定期交換等における交換作業が容易である。
【0055】
図13に示すように、アッパクランクケース5におけるシリンダ94の前方には、メインオイルギャラリ90が設けられる。メインオイルギャラリ90には、オイルフィルタ56からのオイルが流入するためのオイル通路92が連通している。また、シリンダ94の後方であってアッパクランクケース5におけるメインオイルギャラリ90の反対側にはサブオイルギャラリ91が設けられる。メインオイルギャラリ90及びサブオイルギャラリ91はいずれも左右方向に沿って形成されている。メインオイルギャラリ90とサブオイルギャラリ91とは、図示しないオイル通路を介して連通している。
【0056】
オイルポンプFEPから圧送され結合部CON2(図8、図12参照)から流入する潤滑オイルは、図示しないリリーフ弁を介してオイルフィルタ56に流れる。その後、潤滑オイルはオイルフィルタ56からメインオイルギャラリ90を経て、その一部が、クランクシャフト7の第1〜第3ジャーナルCJ1〜CJ3、両バランサシャフト61、62の第1、第2ジャーナルBJ1、BJ2等を潤滑すると共に、他の一部がサブオイルギャラリ91に流れ、図示しないピストン冷却用ジェットから噴出してシリンダ94内(対応するピストンを含む)を潤滑する。
【0057】
本実施の形態によれば、エンジン2の後部において、スタータモータ65を、後側バランサシャフト62の上方に配置したので、比較的重量の大きいスタータモータ65が車体中心寄りに位置することになり、よって、良好な走安性を維持しつつスタータ機構を設けることができる。また、スタータモータ65がエンジン2の後部側に配置されることで、走行風の影響を抑制でき、例えば、雨、雪、埃から守り、錆、漏電等の弊害を防止することができる。
【0058】
特に、エンジンルーム30内において、クラッチ機構部38が車体幅方向中心CL(図3参照)に対して左半部に配置されるのに対し、スタータモータ65がエンジン2の幅方向中心ECLの右方に配置されるので、スタータモータ65とクラッチ機構部38との重量配分が適切となって、走安性をより良好にすることができる。
【0059】
本実施の形態によればまた、スタータモータ65を第1の仮想の平面PL1より前方に配置すると共に、上記スタータギヤ69及びスタータリミッタ68を第2の仮想の平面PL2より前方に配置したので、省スペースを図ってエンジンの大型化を抑制することができるだけでなく、重量物が車両中心に寄ることで走安性を向上させることができる。さらには、エンジンルーム30内のレイアウトの自由度が高まると共に、エンジン2の搭載が容易となる。
【0060】
また、上記伝達機構部を、マグネトカバー60内において、クランクシャフト7を挟んで両オイルポンプFEP、SCPの略反対側に配置したので、伝達機構部をコンパクトに配置して省スペースを図り、エンジンの大型化を抑制することができる。
【0061】
本実施の形態によればまた、エンジンルーム30内において、クラッチ機構部38が車体幅方向中心CL(図3参照)に対して左半部に配置されるのに対し、マグネトMG、スタータモータ65及びバッテリ51を車体幅方向中心CL(図3参照)に対して右半部に集中配置すると共に、バッテリ51をマグネトMGに近接して配置したので、重量配分の適正化により良好な走安性を維持することができるだけでなく、配線の簡素化を図って構成を簡単にすると共に、エンジンルーム30内の省スペースを図ることができる。
【0062】
本実施の形態によればまた、スタータクラッチ部70をカムスプロケット73とマグネトMGとの間に配置すると共に、スタータワンウェイクラッチ72をマグネトフライホイール76に対して固定し、スタータモータ65の駆動力が、スタータワンウェイギヤ71、スタータワンウェイクラッチ72及びマグネトMGを介してクランクシャフト7に伝達されるように構成したので、スタータ機構を設ける上で、省スペースが図られ、構成も簡単である。さらに、後側バランサシャフト62の上方に、シリンダ94の中心軸CCL方向にほぼ沿って、スタータギヤ69、スタータリミッタ68及びスタータモータ65が側面視においてほぼ直線状に配列されたので、シリンダ94の後側バランサシャフト62側のスペースを有効に用いて省スペースが図られる。よって、エンジンの大型化を抑制しつつスタータ機構を設けることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、スタータモータを車体中心近くに配置して、走安性を維持しつつスタータ機構を設けることができる。また、走行風の影響を抑制することができる。
【0064】
本発明の請求項3によれば、スタータモータを車体中心近くに配置して、走安性を維持しつつスタータ機構を設けることができる。また、エンジンの大型化を抑制することができる。
【0065】
本発明の請求項6によれば、スタータモータを、バッテリ及びマグネト装置と共にクラッチ機構部と反対側に集中配置して、重量配分の適正化により、走安性を維持しつつスタータ機構を設けることができる。また、配線の簡素化を図って構成を簡単にすると共に、エンジンルーム内の省スペースを図ることができる。
【0066】
本発明の請求項7によれば、省スペースを図りつつスタータモータの駆動力がクランクシャフトに伝達されるようにして、簡単な構成で、エンジンの大型化を抑制しつつスタータ機構を設けることができる。
【0067】
本発明の請求項8によれば、シリンダのバランサ側のスペースを有効に用いて、エンジンの大型化を抑制しつつスタータ機構を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造を備えた雪上車の側面図である。
【図2】同雪上車の側面視によるエンジンルーム内部の透視図である。
【図3】同雪上車の平面視によるエンジンルーム内部の透視図である。
【図4】エンジンの正面図である。
【図5】エンジンの背面図である。
【図6】エンジンの右側面図である。
【図7】エンジンの左側面図である。
【図8】マグネトカバー及びオイルポンプを取り外したアッパクランクケース及びロアクランクケースの右側面図である。
【図9】マグネトカバーの左側面図である。
【図10】図8のA−A線に沿う断面図である。
【図11】図8のB−B線に沿う断面図である。
【図12】図8のC−C線に沿う断面図である。
【図13】エンジンの縦断面図である。
【符号の説明】
1 雪上車
2 エンジン
4 シリンダヘッド
5 アッパクランクケース(クランクケース)
6 ロアクランクケース(クランクケース)
7 クランクシャフト
7b 右端部(一端部、端部)
38 クラッチ機構部
51 バッテリ
60 マグネトカバー
61 前側バランサシャフト
62 後側バランサシャフト
65 スタータモータ
68 スタータリミッタ(伝達機構部の一部)
69 スタータギヤ(伝達機構部の一部)
70 スタータクラッチ部
71 スタータワンウェイギヤ
72 スタータワンウェイクラッチ
73 カムスプロケット
74 カムチェーン
94 シリンダ
MG マグネト(マグネト装置)
FEP オイルポンプ
SCP オイルポンプ
CL 車体幅方向中心
ECL エンジン幅方向中心
PL1 第1の仮想の平面
PL2 第2の仮想の平面

Claims (8)

  1. クランクシャフト(7)が車体幅方向に沿って設けられた雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造において、
    エンジン(2)の後部であって前記クランクシャフトの後方に、該クランクシャフトと略平行に配置されたバランサシャフト(62)と、
    前記バランサシャフトの上方において前記エンジンに設けられたスタータモータ(65)とを有することを特徴とする雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
  2. エンジンルーム内における車体幅方向中心(CL)に対する一側に配置されたクラッチ機構部(38)を有し、前記スタータモータは、前記エンジンの幅方向中心(ECL)に対する前記クラッチ機構部の反対側に配置されたことを特徴とする請求項1記載の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
  3. クランクシャフト(7)が車体幅方向に沿って設けられた雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造において、
    前記クランクシャフトを軸支するクランクケース(5、6)と、
    前記クランクケースの上方に配置されたシリンダヘッド(4)と、
    前記クランクケースの後部に設けられたスタータモータ(65)とを有し、
    前記スタータモータは、前記車体幅方向に平行な第1の仮想の平面(PL1)を前記シリンダヘッド及び前記クランクケースに後方から当接させたとき、前記第1の仮想の平面より後方に突出しないように配置されたことを特徴とする雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
  4. 前記クランクシャフトの一端部(7b)側に設けられたスタータクラッチ部(70)と、前記スタータモータと前記スタータクラッチ部との間に設けられ、前記スタータモータの回転を前記スタータクラッチ部に伝達する伝達機構部(68、69)とを有し、前記伝達機構部は、前記車体幅方向に平行な第2の仮想の平面(PL2)を前記スタータモータ及び前記クランクケースに後方から当接させたとき、前記第2の仮想の平面より後方に突出しないように配置されたことを特徴とする請求項3記載の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
  5. 前記クランクシャフトの一端部(7b)側に設けられたスタータクラッチ部(70)と、前記スタータモータと前記スタータクラッチ部との間に設けられ、前記スタータモータの回転を前記スタータクラッチ部に伝達する伝達機構部(68、69)と、前記クランクシャフトの前記一端部側において前記クランクケースに固定されたマグネトカバー(60)と、前記マグネトカバー内に配置されたオイルポンプ(FEP、SCP)とを有し、前記伝達機構部は、前記マグネトカバー内において前記クランクシャフトの軸方向視において該クランクシャフトに対し前記オイルポンプの略反対側に配置されたことを特徴とする請求項3または4記載の雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
  6. 車体幅方向に沿って設けられたクランクシャフト(7)と、
    エンジンルーム内における車体幅方向中心(CL)に対する一側に設けられたクラッチ機構部(38)と、
    前記車体幅方向中心に対する他側であってエンジンの側部に設けられたマグネト装置(MG)と、
    前記エンジンルーム内における前記車体幅方向中心に対する前記他側において前記マグネト装置に近接して設けられたバッテリ(51)と、
    前記エンジンの幅方向中心(ECL)に対する前記クラッチ機構部の反対側に配置されたスタータモータ(65)と、
    前記クランクシャフトの前記車体幅方向中心に対する前記他側の端部(7b)側に該クランクシャフトと略同軸に設けられ、スタータワンウェイクラッチ(72)、及び、前記スタータモータからの駆動力を前記スタータワンウェイクラッチに伝えるスタータワンウェイギヤ(71)から構成されるスタータクラッチ部(70)とを有し、
    前記スタータワンウェイクラッチは前記マグネト装置に固定され、前記スタータモータの駆動力が、前記スタータワンウェイギヤ、前記スタータワンウェイクラッチ及び前記マグネト装置を介して前記クランクシャフトに伝達されるように構成されたことを特徴とする雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
  7. スタータモータ(65)と、
    クランクシャフトと、
    前記クランクシャフトの一端部(7b)側に配置されたマグネト装置(MG)と、
    前記クランクシャフトの前記一端部に設けられたカムスプロケット(73)と、
    前記カムスプロケットに巻き掛けられたカムチェーン(74)と、
    前記クランクシャフトの前記一端部側に該クランクシャフトと略同軸に設けられ、スタータワンウェイクラッチ(72)、及び、前記スタータモータからの駆動力を前記スタータワンウェイクラッチに伝えるスタータワンウェイギヤ(71)から構成されるスタータクラッチ部(70)とを有し、
    前記スタータクラッチ部は前記カムスプロケットと前記マグネト装置との間に配置されると共に、前記スタータワンウェイクラッチは前記マグネト装置に固定され、前記スタータモータの駆動力が、前記スタータワンウェイギヤ、前記スタータワンウェイクラッチ及び前記マグネト装置を介して前記クランクシャフトに伝達されるように構成されたことを特徴とする雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
  8. シリンダ(94)の下方においてクランクシャフト(7)が車体幅方向に沿って設けられた雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造において、
    スタータモータ(65)と、
    前記クランクシャフトと略平行に該クランクシャフトの前方及び後方の少なくとも一方に設けられたバランサシャフト(62)と、
    前記クランクシャフトの一端部(7b)側に該クランクシャフトと略同軸に設けられたスタータクラッチ部(70)と、
    前記スタータモータの駆動力を前記スタータクラッチ部に伝達するためのスタータリミッタ(68)及びスタータギヤ(69)とを有し、
    前記バランサシャフトの上方に、前記シリンダの略中心軸方向(CCL)に沿って、下方から順に前記スタータギヤ、前記スタータリミッタ及び前記スタータモータが、前記クランクシャフトの軸方向視においてほぼ直線状に配列されたことを特徴とする雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造。
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