JP3105316B2 - エンジンのセルモータ配置構造 - Google Patents
エンジンのセルモータ配置構造Info
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- JP3105316B2 JP3105316B2 JP03320930A JP32093091A JP3105316B2 JP 3105316 B2 JP3105316 B2 JP 3105316B2 JP 03320930 A JP03320930 A JP 03320930A JP 32093091 A JP32093091 A JP 32093091A JP 3105316 B2 JP3105316 B2 JP 3105316B2
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- Japan
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- wall
- crankshaft
- crankcase
- crank
- motor
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動二輪車用エ
ンジンに好適のセルモータ配置構造に関し、詳細にはセ
ルモータからクランク軸への動力伝達機構を簡素化で
き、かつクランクケースのクランク軸方向に見た場合の
形状をコンパクト化できるようにしたオイルパン及びセ
ルモータの配置位置の改善に関する。
ンジンに好適のセルモータ配置構造に関し、詳細にはセ
ルモータからクランク軸への動力伝達機構を簡素化で
き、かつクランクケースのクランク軸方向に見た場合の
形状をコンパクト化できるようにしたオイルパン及びセ
ルモータの配置位置の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動二輪車用エンジンでは、クラ
ンクケースの底壁付近にセルモータを配置し、これの出
力軸とクランク軸とを歯車機構によって連結する場合が
多い。このようなセルモータの配置構造として、従来例
えば、特開平2-112612号公報に記載されたものがある。
この従来例では、クランクケースの合面間にクランク
軸,ドライブ軸を並列配置するとともに、該両軸間上方
にメイン軸を配置し、クランクケース底壁のクランク軸
下方部分にオイルパンを配設するとともに、メイン軸下
方部分にセルモータを配置した構造を採用している。
ンクケースの底壁付近にセルモータを配置し、これの出
力軸とクランク軸とを歯車機構によって連結する場合が
多い。このようなセルモータの配置構造として、従来例
えば、特開平2-112612号公報に記載されたものがある。
この従来例では、クランクケースの合面間にクランク
軸,ドライブ軸を並列配置するとともに、該両軸間上方
にメイン軸を配置し、クランクケース底壁のクランク軸
下方部分にオイルパンを配設するとともに、メイン軸下
方部分にセルモータを配置した構造を採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のセルモータ
配置構造では、メイン軸下方にセルモータを配置したの
で、該セルモータとクランク軸との間隔が広くなり、セ
ルモータの回転をクランク軸に伝達する歯車伝達機構が
複雑になる問題がある。またオイルパンをクランク軸下
方に配置しているので、前傾エンジンの場合オイルパン
装着位置がエンジン全体で見て低い位置にくることから
オイルパンが下方に突出し、そのためクランク軸方向に
見た場合のクランクケース形状が大きくなるという問題
がある。
配置構造では、メイン軸下方にセルモータを配置したの
で、該セルモータとクランク軸との間隔が広くなり、セ
ルモータの回転をクランク軸に伝達する歯車伝達機構が
複雑になる問題がある。またオイルパンをクランク軸下
方に配置しているので、前傾エンジンの場合オイルパン
装着位置がエンジン全体で見て低い位置にくることから
オイルパンが下方に突出し、そのためクランク軸方向に
見た場合のクランクケース形状が大きくなるという問題
がある。
【0004】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、セルモータをクランク軸に近接させて配置で
き、動力伝達機構を簡素化できるとともに、クランク軸
方向に見た場合のクランクケース形状を小さくできるエ
ンジンのセルモータ配置構造を提供することを目的とし
ている。
たもので、セルモータをクランク軸に近接させて配置で
き、動力伝達機構を簡素化できるとともに、クランク軸
方向に見た場合のクランクケース形状を小さくできるエ
ンジンのセルモータ配置構造を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランクケー
ス内にクランク軸及びメイン軸を車載状態で前,後に位
置するように並列配置し、上記クランクケースの底壁の
上記メイン軸下方のメイン壁部分にオイルパンを配設し
たエンジンのセルモータ配置構造において、上記クラン
クケースの底壁の上記メイン壁より前方でかつ、上記ク
ランク軸下方のクランク壁部分を上記メイン壁より高所
に位置するように境界壁により段上がり状に形成し、上
記境界壁とクランク壁とで形成されたコーナ部の一側に
フィルタボス部を形成するとともに、該フィルタボス部
にオイルフィルタを取り付け、上記コーナ部にセルモー
タを上記オイルフィルタに隣接するように配設し、該セ
ルモータの出力軸をクランク軸方向に向け、かつ上記オ
イルフィルタの反対側に位置させ、上記セルモータの出
力軸とクランク軸とを上記オイルフィルタの反対側に位
置するように配置された伝達機構で連結したことを特徴
としている。
ス内にクランク軸及びメイン軸を車載状態で前,後に位
置するように並列配置し、上記クランクケースの底壁の
上記メイン軸下方のメイン壁部分にオイルパンを配設し
たエンジンのセルモータ配置構造において、上記クラン
クケースの底壁の上記メイン壁より前方でかつ、上記ク
ランク軸下方のクランク壁部分を上記メイン壁より高所
に位置するように境界壁により段上がり状に形成し、上
記境界壁とクランク壁とで形成されたコーナ部の一側に
フィルタボス部を形成するとともに、該フィルタボス部
にオイルフィルタを取り付け、上記コーナ部にセルモー
タを上記オイルフィルタに隣接するように配設し、該セ
ルモータの出力軸をクランク軸方向に向け、かつ上記オ
イルフィルタの反対側に位置させ、上記セルモータの出
力軸とクランク軸とを上記オイルフィルタの反対側に位
置するように配置された伝達機構で連結したことを特徴
としている。
【0006】
【作用】本発明に係るセルモータ配置構造によれば、ク
ランク軸とメイン軸とを前,後に並列配置し、クランク
ケース底壁のメイン軸下方のメイン壁部分にオイルパン
を配置したので、クランク軸下方のクランク壁部分をメ
イン壁部分より高所に位置させることができる。そして
上記メイン壁から立ち上がる境界壁とクランク壁とで形
成されたコーナ部にセルモータを配置したので、このセ
ルモータとクランク軸とが近接する。従ってモータ出力
をクランク軸に伝達する動力伝達機構が簡単な構造とな
る。
ランク軸とメイン軸とを前,後に並列配置し、クランク
ケース底壁のメイン軸下方のメイン壁部分にオイルパン
を配置したので、クランク軸下方のクランク壁部分をメ
イン壁部分より高所に位置させることができる。そして
上記メイン壁から立ち上がる境界壁とクランク壁とで形
成されたコーナ部にセルモータを配置したので、このセ
ルモータとクランク軸とが近接する。従ってモータ出力
をクランク軸に伝達する動力伝達機構が簡単な構造とな
る。
【0007】また上記コーナ部分にセルモータを配置し
たので、このセルモータはクランク軸方向に見た場合の
クランクケースの輪郭内に納まることとなり、クランク
ケース形状の拡大を回避できる。さらにまた、上記コー
ナ部は前方及び下方が開かれており、走行風が当り易
く、該コーナ部に配置されたセルモータ及びオイルフィ
ルタを適正な温度に保持できる。
たので、このセルモータはクランク軸方向に見た場合の
クランクケースの輪郭内に納まることとなり、クランク
ケース形状の拡大を回避できる。さらにまた、上記コー
ナ部は前方及び下方が開かれており、走行風が当り易
く、該コーナ部に配置されたセルモータ及びオイルフィ
ルタを適正な温度に保持できる。
【0008】
【作用】本発明に係るセルモータ配置構造によれば、ク
ランク軸とメイン軸とを前,後に並列配置し、クランク
ケース底壁のメイン軸下方のメイン壁部分にオイルパン
を配置したので、クランク軸下方のクランク壁部分をメ
イン壁部分より高所に位置させることができる。そして
上記メイン壁から立ち上がる境界壁とクランク壁とで形
成されたコーナ部にセルモータを配置したので、このセ
ルモータとクランク軸とが近接する。従ってモータ出力
をクランク軸に伝達する動力伝達機構が簡単な構造とな
る。また上記コーナ部は前方及び下方が開かれており、
走行風が当り易く、該コーナ部に配置されたセルモータ
及びオイルフィルタを適正な温度に保持できる。
ランク軸とメイン軸とを前,後に並列配置し、クランク
ケース底壁のメイン軸下方のメイン壁部分にオイルパン
を配置したので、クランク軸下方のクランク壁部分をメ
イン壁部分より高所に位置させることができる。そして
上記メイン壁から立ち上がる境界壁とクランク壁とで形
成されたコーナ部にセルモータを配置したので、このセ
ルモータとクランク軸とが近接する。従ってモータ出力
をクランク軸に伝達する動力伝達機構が簡単な構造とな
る。また上記コーナ部は前方及び下方が開かれており、
走行風が当り易く、該コーナ部に配置されたセルモータ
及びオイルフィルタを適正な温度に保持できる。
【0009】図において、1は本実施例の自動二輪車用
エンジンであり、これは水冷式4サイクル並列2気筒型
のもので、上下2分割式クランクケース2上にシリンダ
ボディ3及びシリンダヘッド4を積層し、これらをヘッ
ドボルト6で上記クランクケース2に締結し、シリンダ
ヘッド4の上面にヘッドカバー5を被せた構造のもので
ある。
エンジンであり、これは水冷式4サイクル並列2気筒型
のもので、上下2分割式クランクケース2上にシリンダ
ボディ3及びシリンダヘッド4を積層し、これらをヘッ
ドボルト6で上記クランクケース2に締結し、シリンダ
ヘッド4の上面にヘッドカバー5を被せた構造のもので
ある。
【0010】上記シリンダボディ3のシリンダボア3a
内に挿入配置されたピストン7はコンロッド8により、
クランクケース2内に配置されたクランク軸9に連結さ
れている。このクランク軸9は上記クランクケース2の
上,下ケース2a,2bの合面部分に車幅方向に向けて
配設されている。また上記合面のクランク軸前側には前
バランサ軸13が、また上ケース2aのクランク軸後側
には後バランサ軸14がそれぞれ並列配置されており、
該両バランサ軸13,14の連結歯車13a,14aは
クランク軸9の駆動歯車9cに噛合している。これによ
り前,後バランサ軸13,14はクランク軸9と同一速
度で逆方向に回転する。
内に挿入配置されたピストン7はコンロッド8により、
クランクケース2内に配置されたクランク軸9に連結さ
れている。このクランク軸9は上記クランクケース2の
上,下ケース2a,2bの合面部分に車幅方向に向けて
配設されている。また上記合面のクランク軸前側には前
バランサ軸13が、また上ケース2aのクランク軸後側
には後バランサ軸14がそれぞれ並列配置されており、
該両バランサ軸13,14の連結歯車13a,14aは
クランク軸9の駆動歯車9cに噛合している。これによ
り前,後バランサ軸13,14はクランク軸9と同一速
度で逆方向に回転する。
【0011】また上記クランクケース2内には変速機構
10が配設されている。この変速機構10は、メイン軸
11と、ドライブ軸12とを上記クランク軸9と平行に
配設し、クランク軸9の減速小歯車9dとメイン軸11
の減速大歯車11aとを噛合させるとともに、メイン軸
11とドライブ軸12とを多数の歯車列によって連結し
た構造のものである。上記メイン軸11はクランク軸9
の後方に、かつ車載状態で略同じ高さとなるように配置
されており、また上記ドライブ軸12は上記クランクケ
ース合面のメイン軸斜め後上方部分に配設されている。
10が配設されている。この変速機構10は、メイン軸
11と、ドライブ軸12とを上記クランク軸9と平行に
配設し、クランク軸9の減速小歯車9dとメイン軸11
の減速大歯車11aとを噛合させるとともに、メイン軸
11とドライブ軸12とを多数の歯車列によって連結し
た構造のものである。上記メイン軸11はクランク軸9
の後方に、かつ車載状態で略同じ高さとなるように配置
されており、また上記ドライブ軸12は上記クランクケ
ース合面のメイン軸斜め後上方部分に配設されている。
【0012】上記クランクケース2の底壁の上記メイン
軸下方に位置するメイン壁2d部分にはオイルパン2c
が装着されている。またクランクケース底壁の上記オイ
ルパン2cより前側で、かつ上記クランク軸9の下方に
位置するクランク壁2e部分は、上記メイン壁2dより
高所に位置するよう段上がり形状になっている。
軸下方に位置するメイン壁2d部分にはオイルパン2c
が装着されている。またクランクケース底壁の上記オイ
ルパン2cより前側で、かつ上記クランク軸9の下方に
位置するクランク壁2e部分は、上記メイン壁2dより
高所に位置するよう段上がり形状になっている。
【0013】上記メイン壁2dから立ち上がる境界壁2
fの、正面から見て右側部分にはフィルタボス部2gが
形成されており、該ボス部2gにオイルフィルタ17が
装着されている。また上記オイルパン2c内にはオイル
ストレーナ15が配置されており、該ストレーナ15は
上記メイン軸11の斜め前下方近傍に配置されたオイル
ポンプ16の吸込口に接続されている。このオイルポン
プ16の吐出口はオイル通路17aを介して上記オイル
フィルタ17の一次側に接続されている。なお、このオ
イルフィルタ17の二次側17bはオイル通路9fを介
してクランク軸9のジャーナル部9g等に連通してい
る。なお、17cは戻り通路に配置された圧力調節弁で
ある。
fの、正面から見て右側部分にはフィルタボス部2gが
形成されており、該ボス部2gにオイルフィルタ17が
装着されている。また上記オイルパン2c内にはオイル
ストレーナ15が配置されており、該ストレーナ15は
上記メイン軸11の斜め前下方近傍に配置されたオイル
ポンプ16の吸込口に接続されている。このオイルポン
プ16の吐出口はオイル通路17aを介して上記オイル
フィルタ17の一次側に接続されている。なお、このオ
イルフィルタ17の二次側17bはオイル通路9fを介
してクランク軸9のジャーナル部9g等に連通してい
る。なお、17cは戻り通路に配置された圧力調節弁で
ある。
【0014】そして上記クランクケース2のクランク壁
2eと境界壁 2fとで形成されたコーナ部内にセルモー
タ19がクランク軸方向に向けて配置されており、ボル
ト締め固定されている。このセルモータ19は歯車伝達
機構22によって上記クランク軸9に連結されている。
この歯車伝達機構22は、各歯車を直線状に配列した構
造のものであり、上記セルモータ19の出力歯車19a
を中間歯車20の大歯車20aに、これの小歯車20b
を中間歯車21の大歯車21aに、これの小歯車21b
をクランク軸9のスタータ歯車9bにそれぞれ噛合させ
た構造となっている。また上記歯車伝達機構22は、ク
ランクケース2の右側壁に装着されたケースカバー2h
で覆われている。なお、2iはクランクケース2の左側
壁に装着されたダイナモカバーである。
2eと境界壁 2fとで形成されたコーナ部内にセルモー
タ19がクランク軸方向に向けて配置されており、ボル
ト締め固定されている。このセルモータ19は歯車伝達
機構22によって上記クランク軸9に連結されている。
この歯車伝達機構22は、各歯車を直線状に配列した構
造のものであり、上記セルモータ19の出力歯車19a
を中間歯車20の大歯車20aに、これの小歯車20b
を中間歯車21の大歯車21aに、これの小歯車21b
をクランク軸9のスタータ歯車9bにそれぞれ噛合させ
た構造となっている。また上記歯車伝達機構22は、ク
ランクケース2の右側壁に装着されたケースカバー2h
で覆われている。なお、2iはクランクケース2の左側
壁に装着されたダイナモカバーである。
【0015】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例装置エンジンにおいて、エンジン始動時に
は、セルモータ19の回転が上記歯車伝達機構22によ
り上記各歯車の歯車比でもって減速されてクランク軸9
に伝達され、これによりピストン7が上下動し、エンジ
ンが始動することとなる。
る。本実施例装置エンジンにおいて、エンジン始動時に
は、セルモータ19の回転が上記歯車伝達機構22によ
り上記各歯車の歯車比でもって減速されてクランク軸9
に伝達され、これによりピストン7が上下動し、エンジ
ンが始動することとなる。
【0016】そして本実施例では、クランクケース底壁
のメイン軸11下方に位置するメイン壁2d部分にオイ
ルパン2cを配置したので、クランクケース底壁の、上
記オイルパン2cより前側で、かつクランク軸9下方に
位置するクランク壁2e部分をメイン壁2d部分より高
所に段上がり状に位置させることができ、このクランク
壁2eと境界壁2fとで上方に凹むコーナ部が形成され
ている。そしてこのコーナ部にセルモータ19を配置し
たので、このセルモータ19をクランク軸9の真下直近
に位置させることができ、該セルモータ19の出力をク
ランク軸9に伝達する歯車機構を簡単な構造にできる。
のメイン軸11下方に位置するメイン壁2d部分にオイ
ルパン2cを配置したので、クランクケース底壁の、上
記オイルパン2cより前側で、かつクランク軸9下方に
位置するクランク壁2e部分をメイン壁2d部分より高
所に段上がり状に位置させることができ、このクランク
壁2eと境界壁2fとで上方に凹むコーナ部が形成され
ている。そしてこのコーナ部にセルモータ19を配置し
たので、このセルモータ19をクランク軸9の真下直近
に位置させることができ、該セルモータ19の出力をク
ランク軸9に伝達する歯車機構を簡単な構造にできる。
【0017】上記セルモータ19を上記コーナ部内に配
置したので、クランク軸方向に見た場合の、クランクケ
ース2の形状がセルモータ19の配置によって大きく膨
らむのを回避でき、エンジンのコンパクト化を図ること
ができる。またエンジン全体で見た場合、セルモータ1
9が低所に位置しているので、低重心化を図ることもで
きる。また、上記コーナ部は前方及び下方が開かれてお
り、走行風が当り易く、該コーナ部に配置されたセルモ
ータ及びオイルフィルタを適正な温度に保持できる。ま
た上記コーナ部は前方及び下方が開かれており、走行風
が当り易く該コーナ部に配置されたオイルフィルタ17
及びセルモータ19を適正な温度に保持できる。
置したので、クランク軸方向に見た場合の、クランクケ
ース2の形状がセルモータ19の配置によって大きく膨
らむのを回避でき、エンジンのコンパクト化を図ること
ができる。またエンジン全体で見た場合、セルモータ1
9が低所に位置しているので、低重心化を図ることもで
きる。また、上記コーナ部は前方及び下方が開かれてお
り、走行風が当り易く、該コーナ部に配置されたセルモ
ータ及びオイルフィルタを適正な温度に保持できる。ま
た上記コーナ部は前方及び下方が開かれており、走行風
が当り易く該コーナ部に配置されたオイルフィルタ17
及びセルモータ19を適正な温度に保持できる。
【0018】また本実施例では、クランク軸9の下方に
位置するクランク壁2eを後下がりの傾斜状にしたの
で、クランク軸9のジャーナル部等から落下する潤滑油
をメイン軸11下方のオイルパン2cに効率良く戻すこ
とができ、従来のクランク軸下方からメイン軸下方に渡
るオイルパンに比較して小型化できる。
位置するクランク壁2eを後下がりの傾斜状にしたの
で、クランク軸9のジャーナル部等から落下する潤滑油
をメイン軸11下方のオイルパン2cに効率良く戻すこ
とができ、従来のクランク軸下方からメイン軸下方に渡
るオイルパンに比較して小型化できる。
【0019】オイルパン2cをメイン軸下方に配置した
が、本実施例ような前傾エンジンの場合、メイン軸下方
部分は比較的高所に位置しており、従ってオイルパン2
cと路面とのクリアランスを十分に確保できる。
が、本実施例ような前傾エンジンの場合、メイン軸下方
部分は比較的高所に位置しており、従ってオイルパン2
cと路面とのクリアランスを十分に確保できる。
【0020】なお、上記実施例では、セルモータ19と
クランク軸9とを歯車機構で連結したが、これはチェン
機構等他の伝達機構で連結しても良い。
クランク軸9とを歯車機構で連結したが、これはチェン
機構等他の伝達機構で連結しても良い。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明に係るエンジンのセ
ルモータ配置構造によれば、クランクケース底壁のメイ
ン壁部分にオイルパンを配置するとともに、クランク壁
部分をメイン壁部分より高所に位置させ、これによって
形成されたクランク壁部分とメイン壁部分より高所に位
置させ、これによって形成されたクランク壁部分とメイ
ン壁部分とのコーナ部にセルモータを配置したので、こ
のセルモータとクランク軸とを近接させることができ、
動力伝達機構を簡単な構造にできる効果があり、また上
記コーナ部分にセルモータを配置したので、クランク軸
方向に見た場合のクランクケース形状の拡大を回避でき
る効果がある。また、上記コーナ部は前方及び下方が開
かれており、走行風が当り易く、該コーナ部に配置され
たセルモータ及びオイルフィルタを適正な温度に保持で
きる。
ルモータ配置構造によれば、クランクケース底壁のメイ
ン壁部分にオイルパンを配置するとともに、クランク壁
部分をメイン壁部分より高所に位置させ、これによって
形成されたクランク壁部分とメイン壁部分より高所に位
置させ、これによって形成されたクランク壁部分とメイ
ン壁部分とのコーナ部にセルモータを配置したので、こ
のセルモータとクランク軸とを近接させることができ、
動力伝達機構を簡単な構造にできる効果があり、また上
記コーナ部分にセルモータを配置したので、クランク軸
方向に見た場合のクランクケース形状の拡大を回避でき
る効果がある。また、上記コーナ部は前方及び下方が開
かれており、走行風が当り易く、該コーナ部に配置され
たセルモータ及びオイルフィルタを適正な温度に保持で
きる。
【図1】本発明の一実施例によるエンジンのセルモータ
配置構造の右側面図である。
配置構造の右側面図である。
【図2】上記実施例構造の一部断面正面図である。
【図3】上記実施例構造を備えたエンジンの右側面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 エンジン 2 クランクケース 2c オイルパン 2d メイン壁 2e クランク壁 9 クランク軸 11 メイン軸 19 セルモータ
Claims (1)
- 【請求項1】 クランクケース内にクランク軸及びメイ
ン軸を車載状態で前,後に位置するように並列配置し、
上記クランクケースの底壁の上記メイン軸下方のメイン
壁部分にオイルパンを配設したエンジンのセルモータ配
置構造において、上記クランクケースの底壁の上記メイ
ン壁より前方でかつ、上記クランク軸下方のクランク壁
部分を上記メイン壁より高所に位置するように境界壁に
より段上がり状に形成し、上記境界壁とクランク壁とで
形成されたコーナ部の一側にフィルタボス部を形成する
とともに、該フィルタボス部にオイルフィルタを取り付
け、上記コーナ部にセルモータを上記オイルフィルタに
隣接するように配設し、該セルモータの出力軸をクラン
ク軸方向に向け、かつ上記オイルフィルタの反対側に位
置させ、上記セルモータの出力軸とクランク軸とを上記
オイルフィルタの反対側に位置するように配置された伝
達機構で連結したことを特徴とするエンジンのセルモー
タ配置構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03320930A JP3105316B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | エンジンのセルモータ配置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03320930A JP3105316B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | エンジンのセルモータ配置構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149220A JPH05149220A (ja) | 1993-06-15 |
JP3105316B2 true JP3105316B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=18126872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03320930A Expired - Fee Related JP3105316B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | エンジンのセルモータ配置構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3105316B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101895839B1 (ko) * | 2016-11-07 | 2018-09-07 | (주)신이앤씨 | 관로 내부조사장치 및 이를 이용한 관로 내부조사방법 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3156589B2 (ja) * | 1995-07-17 | 2001-04-16 | 株式会社デンソー | エンジン始動装置 |
JP4129795B2 (ja) | 2003-06-13 | 2008-08-06 | スズキ株式会社 | 雪上車用エンジンのスタータ機構配置構造 |
JP4889541B2 (ja) * | 2007-03-28 | 2012-03-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両用内燃機関 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP03320930A patent/JP3105316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101895839B1 (ko) * | 2016-11-07 | 2018-09-07 | (주)신이앤씨 | 관로 내부조사장치 및 이를 이용한 관로 내부조사방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05149220A (ja) | 1993-06-15 |
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