JP2005002798A - 運転者不在時のエンジン停止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者が座席から離れた状態でシフトが走行可能ポジションに入っているときに車両の走行を防止することができる、産業車両における運転者不在時のエンジン停止装置を提供することを課題とする。
【解決手段】エンジン停止装置1において、イグニッションコイル13への動作電流経路15には、常開リレー17の接点17aが設けられており、そのコイル17bは第1及び第2制御電流経路19及び21を介して通電される。タイマ手段25は、シートスイッチ27によって運転者の不在が所定時間継続していることが検出されると、第1制御電流経路の通電を遮断する。常閉リレー29及び31はそれぞれ、シフトスイッチ7の動作によって励磁され、シフトポジションが前進及び後進ポジションにあるときに、第2制御電流経路の通電を遮断する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業車両における運転者不在時のエンジン停止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフトにおいては、運転者の不在時にエンジンやモータなど原動機を自動的に停止することができる装置として、例えば、特開2000−63100号公報に開示されたものがある。かかる装置では、運転者が運転部から離れた状態が非接触式の運転者有無検出手段によって検出されると、所定の制御回路を介してモータやエンジンが停止されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−63100号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジン式フォークリフトのような産業車両の場合には、運転者がシフトをニュートラルポジションに戻した状態で荷物の積み下ろしなどの作業のため短時間だけ座席を離れることがある。このような場合には、その都度、車両のエンジンが停止してしまうと不便に感じる場合がある。その一方、運転者が万一、シフトをニュートラルポジションに戻すことを忘れてしまったり、うっかりシフトレバーに接触してシフトが誤って前進又は後進ポジションに入ってしまったりした場合には、車両が動き出す恐れがある。このようなケースに対しては確実に車両の進行を防止しておく必要がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、運転者が座席から離れた状態でシフトが走行可能ポジションに入っているときに車両の走行を防止することができる、産業車両における運転者不在時のエンジン停止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1に記載の運転者不在時のエンジン停止装置は、エンジン駆動手段と、運転者の不在状態に応じて前記エンジン駆動手段へのエンジン駆動命令を遮断する第1制御手段と、前記第1制御手段と並列に設けられ、シフトポジションが走行可能ポジションにある時に前記エンジン駆動手段へのエンジン駆動命令を遮断する第2制御手段とを備えたことを特徴とする。
従って、運転者が座席から離れた状態でシフトが走行可能ポジションに入っているときに車両の走行を防止することができる。
【0007】
請求項2に記載の運転者不在時のエンジン停止装置は、前記エンジン駆動手段へエンジン駆動命令としての動作電流を供給する動作電流経路と、前記動作電流経路の開閉を行う動作用開閉手段とを更に備え、前記第1制御手段は、前記動作用開閉手段を閉じるための制御電流を該動作用開閉手段に供給する第1制御電流経路と、運転者の不在状態に応じてこの第1制御電流経路を開く第1制御用開閉手段とを含み、前記第2制御手段は、前記第1制御電流経路と並列に設けられ、前記動作用開閉手段を閉じるための制御電流を該動作用開閉手段に供給する第2制御電流経路と、シフトポジションが走行可能ポジションにある時にこの第2制御電流経路を開く第2制御用開閉手段とを含む、ことを特徴とする。
このような構成によると、エンジン駆動手段へ供給されるエンジン駆動命令としての動作電流の通電・遮断を、動作用開閉手段だけで制御することができる。
【0008】
請求項3に記載の運転者不在時のエンジン停止装置は、前記第1制御用開閉手段が、運転者の有無を検出する運転者有無検出手段と、この運転者有無検出手段によって運転者の不在が所定時間継続して検出されたときに前記第1制御電流経路を開くタイマ手段とを備えていることを特徴とする。
このような構成によると、単一の運転者有無検出手段だけで、運転者が一時的に運転席から離れただけの場合にエンジンの運転をそのまま継続させることができる。
【0009】
請求項4に記載の運転者不在時のエンジン停止装置は、前記第1制御用開閉手段が、それぞれが運転者の有無を検出する複数の運転者有無検出手段を備え、該運転者有無検出手段の全てが運転者の不在を検出したときに前記第1制御電流経路を開くことを特徴とする。
このような構成によると、タイマ手段を設けることなく、運転者が一時的に運転席から離れただけの場合にエンジンの運転をそのまま継続させることができる。
【0010】
請求項5に記載の運転者不在時のエンジン停止装置は、前記第2制御用開閉手段が、パワーシフトトランスミッションにおける前進ソレノイド又は後進ソレノイドへの通電経路の電流を用いて開閉する少なくとも一つのリレーを備えることを特徴とする。
このような構成によると、パワーシフトトランスミッション車に容易に適用することができる。
【0011】
請求項6に記載の運転者不在時のエンジン停止装置は、前記第2制御用開閉手段が、シフトポジションが走行可能ポジションにあるときに前記第2制御電流経路を開くニュートラルスイッチを備えることを特徴とする。
このような構成によると、クラッチを操作すべくシフトスイッチによって制御される電流の配線を利用せずに実施することができ、特にマニュアルトランスミッション車にも容易に適用することができる。
【0012】
請求項7に記載の運転者不在時のエンジン停止装置は、前記エンジン駆動手段が、点火制御手段又は燃料供給制御手段であることを特徴とする。
したがって、ガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車に適用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一の符号は同一又は対応の部分を示すものとする。
【0014】
実施の形態1.
図1に本発明の実施の形態1に係るエンジン停止装置の構成を示す。エンジン停止装置を適用する産業車両として、本実施の形態1では、ガソリンエンジン式フォークリフトであって、トクルコンバータを用いる電気式シフトトランスミッションいわゆるパワーシフトトランスミッションを備えたものを用いるものとする。エンジン停止装置1において、電源3の正極には、イグニッションスイッチ5の一端側が接続されている。イグニッションスイッチ5の他端側は、接続点aを介して2つに分岐している。その一方側は、ヒューズh1を介してシフトスイッチ7の一端側に接続されている。シフトスイッチ7の他端側からは、前進用経路9と後進用経路11とが延びている。
【0015】
また、接続点aのもう一方側は、ヒューズh2の一端側に接続されている。ヒューズh2の他端側は、接続点bを介して2つに分岐しており、その一方には、イグニッションコイル(エンジン駆動手段)13に動作電流(エンジン駆動命令)を供給するための動作電流経路15が延びている。動作電流経路15における接続点bとイグニッションコイル13との間には、常開リレー(動作用開閉手段)17の常開接点17aが設けられている。また、接続点bから分岐するもう一方には、第1制御電流経路(第1制御手段)19及び第2制御電流経路(第2制御手段)21からなる並列回路23が設けられている。これら第1制御電流経路19及び第2制御電流経路21はそれぞれ、常開リレー17の常開接点17aを閉じるための制御電流をコイル17bに供給するための経路として機能する。
【0016】
第1制御電流経路19にはタイマ手段(第1制御用開閉手段)25が設けられており、更にこのタイマ手段25にはシートスイッチ(第1制御用開閉手段)27が接続されている。シートスイッチ27は、フォークリフトの運転席における着座部に設けられており、運転者が着座部に座っているとオン状態となり、運転席から離れるとオフ状態となる。また、タイマ手段25は、シートスイッチ27のオン状態で第1制御電流経路19における制御電流の導通を確保し、シートスイッチ27のオフ状態がすなわち運転者の不在が所定時間継続すると上記の制御電流の導通を遮断する。
【0017】
第2制御電流経路21には、第1常閉リレー(第2制御用開閉手段)29及び第2常閉リレー(第2制御用開閉手段)31のそれぞれ常閉接点29a及び常閉接点31aが直列に配置されている。また、これら常閉接点29a及び常閉接点31aを開くためコイル29b及びコイル31bに供給される電流は、上述した前進用経路9及び後進用経路11から得る。すなわち、前進用経路9は、接続点cを介して2つに分岐しており、その一方は第1常閉リレー29のコイル29bに接続している。また、分岐の他方にはパワーシフトトランスミッションのクラッチを前進サイドに操作する前進ソレノイド33が設けられている。同様に、後進用経路11は、接続点dを介して2つに分岐しており、その一方は第2常閉リレー31のコイル31bに接続している。また、分岐の他方にはパワーシフトトランスミッションのクラッチを後進サイドに操作する後進ソレノイド35が設けられている。
【0018】
次に、以上のように構成されたエンジン停止装置1の動作について説明する。まず、運転者が運転席に在席しシフトポジションが前進又は後進ポジションに入っている通常の運転時には、シートスイッチ27がオン状態でありタイマ手段25が電流導通状態となっている。したがって、電源3からの電流は制御電流として第1制御電流経路19を流れることができ、そのまま常開リレー17のコイル17bを励磁し、それによって、常開接点17aを閉じることができる。常開接点17aが閉じると、電源3からの電流は動作電流として動作電流経路15上にも流れ、イグニッションコイル13が通電され得る。よって、運転者は、イグニッションスイッチ5を入れることでエンジンを始動させ、または、エンジンの運転状態を継続させて車両を前進又は後進させたりすることができる。なお、シフトポジションが前進又は後進ポジションに入っていることで、後述するように常閉接点29a及び常閉接点31aの何れか一方が開き第2制御電流経路21における制御電流の導通が遮断されているが、上記のように少なくともタイマ手段25による第1制御電流経路19の制御電流の導通が確保されているため、イグニッションコイル13への通電が確保される。
【0019】
次に、運転者が運転席を離れ、且つ、シフトポジションが前進ポジションに入っている場合について説明する。まず、シフトポジションが前進ポジションに入っていることから、シフトスイッチ7では接点Fへの通電が確保される。これによって、電源3からの電流が、ヒューズh1、シフトスイッチ7の接点F、接続点cを介して、第1常閉リレー29のコイル29bに流れる。コイル29bの励磁によって、常閉接点29aは開き、第2制御電流経路21における制御電流の導通が遮断される。さらに、運転者が運転席を離れたことでシートスイッチ27がオフ状態となり、それによりタイマ手段25のカウントがスタートする。タイマ手段25はシートスイッチ27のオフ状態により直ぐには電流導通の遮断は行わないが、タイムアップするまでの間に再度シートスイッチ27がオン状態にならない場合すなわち運転者の不在が所定時間(カウントタイム)継続すると電流導通を遮断する。これによって、第1制御電流経路19においても制御電流の導通が遮断される。したがって、常開リレー17のコイル17bには制御電流が供給されなくなって常開接点17aが開く。これにより、動作電流経路15において動作電流の導通が遮断され、イグニッションコイル13へ通電が行われなくなって、エンジンが停止するようになっている。なお、シフトポジションが後進ポジションに入っている場合にも、シフトスイッチ7の接点Rを介して第2常閉リレー31への通電が行われ、同様に第2制御電流経路21における制御電流の通電が遮断される。以上のように、運転者が座席を離れた際、運転者が万一、シフトをニュートラルポジションに戻すことを忘れてしまったり、うっかりシフトレバーに接触してシフトが誤って前進又は後進ポジションに入ってしまったりした場合にも、アイドリングによって車両が走行を始めることを防止することができる。
【0020】
その一方、例えば簡易な作業を行う際や悪路走行時に機台が跳ねた際の姿勢変動などによって運転者が一時的に運転席の着座部から離れる場合がありうる。この場合、シフトポジションが前進又は後進ポジションに入ったままシートスイッチ27がオフ状態となるが、このような場合にはシートスイッチ27が直ぐにオン状態となればエンジンを停止させるまでの措置を採る必要はない。そこで、本実施の形態1では、シフトポジションが前進又は後進ポジションにあって第2制御電流経路21における通電が遮断された状態で、シートスイッチ27がオフ状態となっても、タイマ手段25は直ぐには第1制御電流経路19における通電を遮断せずに、所定時間、オフ状態が継続してはじめて通電を遮断する。よって、前述したように不在時の走行は防止しておりながら、上記のように運転者が一時的に運転席の着座部から離れただけの場合には、エンジンの運転をそのまま継続できるようになっている。なお、換言するならば、タイマ手段25のカウントタイムは、運転者の一時的な姿勢変動によってはイグニッションコイル13への通電をストップせず、運転者が不在となった場合にはイグニッションコイル13への通電をストップできるようなバランスを考慮して設定しておくものとする。
【0021】
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係るエンジン停止装置について図2を基に説明する。実施の形態2に係るエンジン停止装置201は、以下に説明する構成部分を除いては実施の形態1の場合と同様であるものとする。エンジン停止装置201において、接続点bから分岐する一方には、第1制御電流経路19及び第2制御電流経路(第2制御手段)221からなる並列回路223が設けられている。この第2制御電流経路221には、常閉リレー(第2制御用開閉手段)237の常閉接点237aが配置されている。常閉リレー237のコイル237bには、前進用経路9及び後進用経路11の電流が選択的に供給されるようになっている。すなわち、前進用経路9及び後進用経路11の接続点c及びdから分岐した配線239及び241は、接続点eで合流しコイル237bに接続している。また、配線239及び241にはそれぞれ、コイル237bへの通電のみ許容するようにダイオード243及び245が設けられている。
【0022】
以上のように構成された実施の形態2のエンジン停止装置201においては、シフトポジションが前進又は後進ポジションに入ると、配線239及び241を介してコイル237bが励磁され、常閉接点237aが開いて第2制御電流経路221における制御電流の通電が遮断される。従って、タイマ手段25やシートスイッチ27からなる第1制御用開閉手段の作用と相俟って、実施の形態1の場合と同様に、運転者が座席を離れた際、万一、シフトが誤って前進又は後進ポジションに入っている場合にも、車両が走行を始めることを防止することが可能であり、且つ、運転者が一時的に運転席の着座部から離れただけの場合には、エンジンの運転をそのまま継続できる。さらに、走行可能ポジションとして前進及び後進の2ポジションに対応しておりながら、第2制御電流経路に配置するリレーを共通化して一つにすることが可能となっている。さらに、そのようにリレーを単一化しておりながら、前進側回路と後進側回路との間で意図しない電流の回り込みを防止することが可能となっている。
【0023】
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3に係るエンジン停止装置について図3を基に説明する。実施の形態3に係るエンジン停止装置301は、以下に説明する構成部分を除いては実施の形態1の場合と同様であるものとする。エンジン停止装置301において、接続点bから分岐する一方には、第1制御電流経路19及び第2制御電流経路(第2制御手段)321からなる並列回路323が設けられている。この第2制御電流経路321には、ニュートラルスイッチ347が設けられている。ニュートラルスイッチ347は、シフトポジションがニュートラル以外のポジションすなわち走行可能なポジションに入っている場合に、接点を開いて第2制御電流経路321における制御電流の導通を遮断するスイッチである。なお、実施の形態1に設けられていたシフトスイッチ7、前進用経路9、後進用経路11、前進ソレノイド33及び後進ソレノイド35などは、本実施の形態3では設けられていない。
【0024】
以上のように構成された実施の形態3のエンジン停止装置301においては、シフトポジションが前進又は後進ポジションなど走行可能ポジションに入ると、ニュートラルスイッチ347が開いて第2制御電流経路321における制御電流の通電が遮断される。従って、タイマ手段25やシートスイッチ27からなる第1制御用開閉手段の作用と相俟って、実施の形態1の場合と同様に、運転者が座席を離れた際、万一、シフトが誤って前進又は後進ポジションに入っている場合にも、車両が走行を始めることを防止することが可能であり、且つ、運転者が一時的に運転席の着座部から離れただけの場合には、エンジンの運転をそのまま継続できる。さらに、前進ソレノイドや後進ソレノイド及びそれらの対応通電配線を持たない、マニュアルトランスミッション車においても実施することができる。また、スイッチやリレーの設置数低減や配線の簡易化が図られている。
【0025】
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4に係るエンジン停止装置について図4を基に説明する。実施の形態4に係るエンジン停止装置401は、以下に説明する構成部分を除いては実施の形態3の場合と同様であるものとする。エンジン停止装置401において、接続点bから分岐する一方には、第1制御電流経路19及び第2制御電流経路(第2制御手段)421からなる並列回路423が設けられている。この第2制御電流経路421には、常開リレー(第2制御用開閉手段)437の常開接点437aが配置されている。また、第2制御電流経路421からは接続点fにおいて配線421aが分岐しており、この配線421aはニュートラルスイッチ347を介して常開リレー437のコイル437bに接続している。
【0026】
以上のように構成された実施の形態4のエンジン停止装置401においては、シフトポジションが前進又は後進ポジションなど走行可能ポジションに入ると、ニュートラルスイッチ347が開いて常開リレー437のコイル437bが消磁される。これによって、常開リレー437の常開接点437aが開いて、第2制御電流経路421における制御電流の通電が遮断される。従って、タイマ手段25やシートスイッチ27からなる第1制御用開閉手段の作用と相俟って、上記の実施の形態の場合と同様に、運転者が座席を離れた際、万一、シフトが誤って前進又は後進ポジションに入っている場合にも、車両が走行を始めることを防止することが可能であり、且つ、運転者が一時的に運転席の着座部から離れただけの場合には、エンジンの運転をそのまま継続できる。さらに、前進ソレノイドや後進ソレノイド及びそれらの対応通電配線を持たない、マニュアルトランスミッション車においても実施することができる。また、スイッチやリレーの設置数低減や配線の簡易化が図られている。
【0027】
さらに、本実施の形態4は、実施の形態3に対して以下のような利点もある。ニュートラルスイッチの回路には上述したリレー以外のリレーなど他の電気部品を接続する場合があり、図3に示す実施の形態3においては、例えばリレー449として例示すると、図中点線で示すように配置することになる。よって、タイマ手段25を介して第1制御電流経路19を流れる電流は、接続点gを経由して第2制御電流経路321内に流れさらにリレー449にまで流れ込む恐れがあるため、このような電流の回り込みを考慮(対処)する必要が生じる。一方、図4に示す実施の形態4においては、第1制御電流経路19を流れる電流が接続点gを経由して第2制御電流経路421内に流れ込んできたとしても、ニュートラルスイッチ347及びコイル437bの間に接続されたリレー449までは電流が流れ込むことがない。よって、上述したような電流の回り込みを当初から回避することができる構成となっている。
【0028】
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5に係るエンジン停止装置について図5を基に説明する。実施の形態5に係るエンジン停止装置501は、以下に説明する構成部分を除いては実施の形態1の場合と同様であるものとする。エンジン停止装置501は、第2制御用開閉手段として、シートスイッチ27と、グリップスイッチ551と、開閉回路553とを備えている。シートスイッチ27及びグリップスイッチ551は相互に並列に接続されており、かかる並列回路が開閉回路553に接続されている。グリップスイッチ551は、運転者が通常運転操作中に握る部分、例えば、ステアリング、走行レバー、荷役レバーなどの全てに又はそれらに選択的に取り付けられており、運転者が手を触れている間、オン状態となる。また、開閉回路553は、シートスイッチ27及びグリップスイッチ551の双方がオフ状態となった場合に、並列回路523の一方の第1制御電流経路19における通電を遮断し、少なくとも一方がオン状態の場合には当該通電を確保する。
【0029】
以上のように構成された実施の形態5のエンジン停止装置501においては、運転者が運転席を離れた場合には、シートスイッチ27及びグリップスイッチ551の双方がオフ状態となり、これに応じて開閉回路553が開いて第1制御電流経路19における通電が遮断される。したがって、シフトポジションが前進又は後進ポジションに入っている場合には、第1常閉リレー29及び第2常閉リレー31からなる第2制御用開閉手段の作用と相俟って、常開リレー17のコイル17bへの制御電流の供給が停止し、常開接点17aが開いてイグニッションコイル13へ通電が行われなくなる。よって、実施の形態1の場合と同様に、運転者が座席を離れた際、万一、シフトが誤って前進又は後進ポジションに入っている場合にも、エンジンを停止させ車両が走行を始めることを防止することができる。その一方、例えば簡易な作業を行う際や悪路走行時に機台が跳ねた際の姿勢変動などによって運転者が一時的に運転席の着座部から離れる場合がありうる。この場合、シートスイッチ27はオフ状態となるが通常、グリップスイッチ551はオン状態となっている。このため、開閉回路553は閉じていて第1制御電流経路19における通電は確保されており、運転者が一時的に運転席の着座部から離れただけの場合には、エンジンの運転をそのまま継続できるようになっている。また、作業の種類によっては運転者が着座したままステアリング、走行レバー、荷役レバーなどから手を離すだけのものもあるため、グリップスイッチ551だけでは不必要に開閉回路553が閉じることもありうるが、本実施の形態ではシートスイッチ27及びグリップスイッチ551の双方がオフ状態とならない限り開閉回路553は開かないため、グリップスイッチ551から運転者の手が離れても運転者が運転席に着座している限り、シートスイッチ27のオン状態によって第1制御電流経路19における通電は確保される。
【0030】
なお、本実施の形態5は、実施の形態2〜4においてタイマ手段25及びシートスイッチ27に代えて、シートスイッチ27及びグリップスイッチ551からなる並列回路と開閉回路553とを設ける態様として実施することもできる。さらに、シートスイッチ27及びグリップスイッチ551は、図5のように合流させまとめて開閉回路553に接続する以外に、それぞれが開閉回路553に直接接続されていてもよい。その場合にも、開閉回路553は、シートスイッチ27及びグリップスイッチ551の個々がオフ状態か否かを検出し、双方オフ状態の場合に開く動作を行う。
【0031】
以上に説明してきた本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な改変を施して実施することが可能である。まず、上記実施の形態においては、運転者の不在状態に応じて動作する第1制御手段と、シフトポジションに応じて動作する第2制御手段とが、第1及び第2制御用開閉手段によって制御電流を遮断することによって、エンジン駆動手段へのエンジン駆動命令としての動作電流を遮断する態様を採っているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第1及び第2制御手段は、動作電流自体を導通・遮断する開閉手段を備えていてもよい。よって例えば、上記実施の形態1〜5において、常開リレー17や接続点bを設けずに、並列回路23,223,323,423,523を直接、動作電流経路15に介在させて実施することも可能である。
【0032】
また、エンジン駆動手段として、上記実施の形態ではイグニッションコイルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、エンジンの駆動を制御できる要素、例えば点火制御手段や燃料供給制御手段を適宜選択して実施することができる。また、ガソリンエンジンを搭載した産業車両に限らず、ディーゼルエンジンを搭載した産業車両に適用することも可能であり、その場合には、エンジン駆動手段としては燃料供給制御手段の一つである燃料カットコイルを用いることができる。
【0033】
また、運転者有無検出手段として、上記実施の形態では運転者の着座部に設けたシートスイッチやグリップスイッチを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、背もたれ部に設けたスイッチ、ペダルや床面に設けたスイッチなどでもよい。また、運転者に対して接触の有無によって検出を行う接触型のセンシングには限定されず、例えば赤外線や光線などを用いた非接触型のセンシングを採用してもよい。また、実施の形態5においてはタイマ手段を設けない代わりに、二つの運転者有無検出手段を設けていたが、運転者有無検出手段を三つ以上設けて実施してもよい。
また、本発明を適用する産業車両はフォークリフトに限定されるものではなく、他のものでもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の運転者不在時のエンジン停止装置によれば、運転者が座席から離れた状態でシフトが走行可能ポジションに入っているときに車両の走行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るエンジン停止装置の回路構成を示す図である。
【図2】実施の形態2に係るエンジン停止装置の回路構成を示す図である。
【図3】実施の形態3に係るエンジン停止装置の回路構成を示す図である。
【図4】実施の形態4に係るエンジン停止装置の回路構成を示す図である。
【図5】実施の形態5に係るエンジン停止装置の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン停止装置
7 シフトスイッチ
13 イグニッションコイル(エンジン駆動手段、点火制御手段)
15 動作電流経路
17 常開リレー(動作用開閉手段)
19 第1制御電流経路
21 第2制御電流経路
25 タイマ手段(第1制御用開閉手段、第1制御手段)
27 シートスイッチ(運転者有無検出手段、第1制御用開閉手段、第1制御手段)
29,31,237 常閉リレー(第2制御用開閉手段、第2制御手段)
33 前進ソレノイド
35 後進ソレノイド
347 ニュートラルスイッチ(第2制御用開閉手段、第2制御手段)
551 グリップスイッチ(運転者有無検出手段、第1制御用開閉手段、第1制御手段)
553 開閉回路(第1制御用開閉手段、第1制御手段)

Claims (7)

  1. エンジン駆動手段と、
    運転者の不在状態に応じて前記エンジン駆動手段へのエンジン駆動命令を遮断する第1制御手段と、
    前記第1制御手段と並列に設けられ、シフトポジションが走行可能ポジションにある時に前記エンジン駆動手段へのエンジン駆動命令を遮断する第2制御手段と
    を備えたことを特徴とする運転者不在時のエンジン停止装置。
  2. 前記エンジン駆動手段へエンジン駆動命令としての動作電流を供給する動作電流経路と、
    前記動作電流経路の開閉を行う動作用開閉手段とを更に備え、
    前記第1制御手段は、前記動作用開閉手段を閉じるための制御電流を該動作用開閉手段に供給する第1制御電流経路と、運転者の不在状態に応じてこの第1制御電流経路を開く第1制御用開閉手段とを含み、
    前記第2制御手段は、前記第1制御電流経路と並列に設けられ、前記動作用開閉手段を閉じるための制御電流を該動作用開閉手段に供給する第2制御電流経路と、シフトポジションが走行可能ポジションにある時にこの第2制御電流経路を開く第2制御用開閉手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の運転者不在時のエンジン停止装置。
  3. 前記第1制御用開閉手段は、運転者の有無を検出する運転者有無検出手段と、この運転者有無検出手段によって運転者の不在が所定時間継続して検出されたときに前記第1制御電流経路を開くタイマ手段とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の運転者不在時のエンジン停止装置。
  4. 前記第1制御用開閉手段は、それぞれが運転者の有無を検出する複数の運転者有無検出手段を備え、該運転者有無検出手段の全てが運転者の不在を検出したときに前記第1制御電流経路を開くことを特徴とする請求項2に記載の運転者不在時のエンジン停止装置。
  5. 前記第2制御用開閉手段は、パワーシフトトランスミッションにおける前進ソレノイド又は後進ソレノイドへの通電経路の電流を用いて開閉する少なくとも一つのリレーを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の運転者不在時のエンジン停止装置。
  6. 前記第2制御用開閉手段は、シフトポジションが走行可能ポジションにあるときに前記第2制御電流経路を開くニュートラルスイッチを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の運転者不在時のエンジン停止装置。
  7. 前記エンジン駆動手段は、点火制御手段又は燃料供給制御手段であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の運転者不在時のエンジン停止装置。
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