JP4529851B2 - 電源回路の異常検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車、燃料電池車、ハイブリッド車などの走行用モータを搭載した車両に関し、特に、バッテリと負荷とを接続および遮断する電源回路の異常を検知する装置に関する。
従来から、車両走行の推進力として、燃焼エネルギーで作動するエンジンの他に電気エネルギーで作動するモータを備えたハイブリッド車両が知られている。このハイブリッド車両の一種に、モータをエンジンの出力を補助する補助駆動源として使用するパラレルハイブリッド車がある。このパラレルハイブリッド車は、例えば、加速時においてはモータによってエンジンの出力を補助し、減速時においては減速回生によってバッテリ等への充電を行う等、様々な制御を行い、バッテリの残容量を確保しつつ運転者の要求を満足できるようになっている。このようなハイブリッド車両は、モータの駆動あるいは回生を行うために、パワードライブユニットを備える。パワードライブユニットは、複数のスイッチング素子を備え、このスイッチング素子を用いた電流制御によりモータを駆動あるいは回生する。また、ハイブリッド車両は、これらスイッチング素子にスイッチングを行なわせる制御信号を出力するモータ制御装置を備えている。
ところで、パワードライブユニット内で短絡が生じた場合、パワードライブユニット内のスイッチング素子の破損を防止するために、すみやかにスイッチング素子による電流制御を停止する必要がある。このスイッチング素子による電流制御の停止は、モータ制御装置に行なわせることも可能である。しかし、この場合、短絡への対応のために高速な処理が必要となることから、モータ制御装置は、処理の負荷が大きくなる。そのため、モータ制御装置は、モータのトルク制御等の重要な処理を、要求される処理周期で行なえなくなるおそれがある。さらに、短絡発生の検知において誤検知が生じることがある。そのため、短絡の誤検知に対する対策も取る必要がある。
特開2001−69601号公報(特許文献1)は、パワードライブユニット内で短絡が発生した場合、モータ制御装置への負荷を増やさずに、すみやかにスイッチング素子による電流制御を停止できる、ハイブリッド車両を開示する。この公報に開示されたハイブリッド車両は、エンジンと、電気エネルギーで作動するモータと、スイッチング素子を有しスイッチング素子を用いた電流制御によりモータを駆動するパワードライブユニットと、スイッチング素子にスイッチングを行なわせる制御信号を出力する制御装置とを備えたハイブリッド車両であって、パワードライブユニットは、スイッチング素子の温度が所定温度以上あるいはパワードライブユニットに流れる電流が所定電流以上になると、スイッチング素子への制御信号を所定時間遮断するとともに、その遮断による自己保護状態を示す信号を外部に出力する自己保護回路をさらに備え、制御装置は、自己保護回路からの信号を検知し、自己保護状態が所定回数以上あるいは自己保護状態の累積時間が所定時間以上になると制御信号の出力を停止する。
このハイブリッド車両によると、自己保護回路は、短絡発生の判定条件をスイッチング素子の温度が所定温度以上、あるいは、パワードライブユニットに流れる電流が所定電流以上とする。条件を満たすと、自己保護回路は、スイッチング素子への制御信号を所定時間遮断する。これにより、パワードライブユニット内で短絡が発生した場合、パワードライブユニットを構成する自己保護回路によりスイッチング素子による電流制御を所定時間停止できる。これにより、短絡によるスイッチング素子の破損を防止できる。また、制御装置を介さずに電流制御を所定時間停止できることから、短絡に対する対応を高速かつ短時間で行なうことができる。
特開2001−69601号公報

上述したハイブリッド車両には、モータに供給する電力を蓄えるバッテリが搭載され、モータはインバータに接続され、インバータはバッテリに接続されている。インバータとバッテリとの間には、インバータとバッテリとの電気的接続を断接するSMR(System Main Relay)が設けられている。このSMRには、バッテリの正極側に設けられた正側SMRと、バッテリの負極側に設けられた負側SMRと、正側SMRに並列接続され、抵抗が直列接続されたプリチャージ用SMRが存在する。このインバータの入力側の端子間には、電圧の変動を平滑化してインバータの作動を安定させるべく大容量の電解コンデンサが設けられる。ハイブリッド車両を走行させる際に、イグニッションスイッチの操作によりメインSMRを閉じて(正側SMRと負側SMRとを閉じて)コンデンサを充電するが、コンデンサをバッテリで直接充電すると大電流が流れてSMRの接点が損傷する可能性がある。そこで、先ずプリチャージ用SMRを閉じて制限抵抗等で電流を制限しながらコンデンサをプリチャージし、プリチャージが終了した後にメインSMRを閉じることによりSMRの接点の損傷を防止している。
このような電気回路を有する場合において、プリチャージ中における、電気回路の断線故障に陥る場合と、電気回路が短絡して大電流が流れて制限抵抗等の部品の故障により断線故障に陥る場合とがある。
しかしながら、上述した特許文献1においては、単に短絡異常しか検知していない。このため、同じ断線故障であっても、電気回路の断線故障と、電気回路が短絡したことに起因する断線故障(短絡による断線故障)とを区別していないので、的確な修理を行なえない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、プリチャージ機能を有する車両用の電源回路に発生した断線故障の原因を的確に判別することができる電源回路の異常検知装置を提供することである。
第1の発明に係る異常検知装置は、蓄電機構と複数のリレーとを含む電源回路の異常を検知する。電源回路は、負荷と蓄電機構の一方の極との電気的な通電/非通電を制御する第1のリレーおよび第1のリレーに直列に接続された抵抗を有する回路と、回路に並列に接続された第2のリレーと、負荷と蓄電機構の他方の極との電気的な通電/非通電を制御する第3のリレーとを含む。この異常検知装置は、第2のリレーおよび第3のリレーを通電する前に第1のリレーおよび第3のリレーを通電することにより実行されるプリチャージ処理の初期における蓄電機構の電流値を検知するための手段と、プリチャージ処理の時間が経過したときの蓄電機構の電圧値および負荷の電圧値を検知するための手段と、プリチャージ処理の時間が経過したときの蓄電機構の電圧値と負荷の電圧値とが略等しくないと断線故障であると判定するための手段と、断線故障であると判定された場合において、プリチャージ処理の初期における蓄電機構の電流値に基づいて、電源回路における短絡の発生の有無を判定するための判定手段とを含む。
第1の発明によると、プリチャージ処理の時間が経過すると、電源回路が正常であれば、蓄電機構の電圧値および負荷の電圧値とが略等しくなる。ところが、これらの電圧値が略等しくないということは、電源回路が断線して、蓄電機構から負荷に電力が供給されなかったことを示す。このように、断線故障であると判定された場合において、判定手段は、プリチャージ処理の初期における蓄電機構の電流値に基づいて、電源回路における短絡の発生の有無を判定する。プリチャージ処理の開始時において断線が発生していなかったと仮定すると、その後のプリチャージ処理において短絡が発生して大電流が抵抗等に流れることにより抵抗等の部品が破壊されて断線故障に陥ったと考えられる。プリチャージ処理の時間が経過してしまうと、断線故障も、プリチャージにおける電源回路の短絡による断線故障も、蓄電機構の電圧値と負荷の電圧値とが略等しくならないという事象しか検知できない。このときに、プリチャージ処理の開始時の蓄電機構の電流値がしきい値以上であると、そのときまでは断線が発生していないで電流が流れていたと判定できる。その後に断線故障になったわけであるので、このような場合には、電源回路に短絡が発生して、断線故障に陥ったと判定できる。一方、プリチャージ処理の開始時の蓄電機構の電流値がしきい値以上でないと(きわめて0に近いと)、そのときには既に断線が発生していたので電流が流れておらず短絡は発生していないと判定できる。その結果、プリチャージ機能を有する車両用の電源回路に発生した断線故障の原因を的確に判別することができる電源回路の異常検知装置を提供することができる。
第2の発明に係る異常検知装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、電流値が予め定められたしきい値以上であると、電源回路における短絡が発生したと判定するための手段を含む。
第2の発明によると、プリチャージ処理の開始時の蓄電機構の電流値がしきい値以上であると、そのときまでは断線が発生していないで電流が流れていたと判定できる。その後に断線故障になったわけであるので、このような場合には、電源回路に短絡が発生して、断線故障に陥ったと判定できる。
第3の発明に係る異常検知装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、電流値が予め定められたしきい値以上でないと、電源回路における短絡が発生していないと判定するための手段を含む。
第3の発明によると、プリチャージ処理の開始時の蓄電機構の電流値がしきい値以上でないと(きわめて0に近いと)、そのときには既に断線が発生していたので電流が流れておらず、電源回路における短絡は発生していないと判定できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る異常検知装置が搭載された車両について説明する。この車両は、バッテリ100と、インバータ200と、走行用モータ300と、コンデンサ400と、SMR(1)500と、制限抵抗502と、SMR(2)504と、SMR(3)506と、ECU(Electronic Control Unit)600とを含む。本実施の形態に係る異常検知装置は、ECU600が実行するプログラムにより実現される。なお、本実施の形態において、車両は走行用モータ300からの駆動力のみにより走行する電気自動車として説明するが、本発明に係る電源回路の異常検知装置が搭載される車両は電気自動車に限られず、その他、ハイブリッド車、燃料電池車などに搭載してもよい。
バッテリ100は、複数のセルを直列に接続したモジュールをさらに複数直列に接続した組電池である。なお、バッテリ100の代わりにキャパシタを用いてもかまわない。
インバータ200は、6つのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と、IGBTのエミッタ側からコレクタ側に電流を流すように、各IGBTにそれぞれ並列に接続された6つのダイオードとを含む。インバータ200は、ECU600からの制御信号に基づいて各IGBTのゲートをオン/オフ(通電/遮断)することにより、バッテリ100から供給された電流を、直流電流から交流電流に変換し、走行用モータ300に供給する。なお、インバータ200およびIGBTには、周知の技術を利用すればよいため、ここではさらなる詳細な説明は繰返さない。
走行用モータ300は、三相交流モータである。走行用モータ300の回転軸は、最終的には車両のドライブシャフト(図示せず)に接続される。車両は、走行用モータ300からの駆動力により走行する。
コンデンサ400は、インバータ200と並列に接続されている。コンデンサ400は、バッテリ100から供給された電力、またはインバータ200から供給された電力を平滑化するため、電荷を一旦蓄積する。平滑化された電力は、インバータ200またはバッテリ100に供給される。
SMR(1)500およびSMR(2)504は、バッテリ100の正極側に設けられている。SMR(1)500とSMR(2)504とは、並列に接続されている。SMR(1)500には、制限抵抗502が直列に接続されている。SMR(1)500は、SMR(2)504が接続される前に接続され、インバータ200に突入電流が流れることを防止するプリチャージ用SMRである。SMR(2)504は、SMR(1)500が接続され、プリチャージが終了した後に接続される正側SMRである。SMR(3)506は、バッテリ100の負極側に設けられている負側SMRである。各SMRは、ECU600により制御される。
ECU600は、イグニッションスイッチ(図示せず)、アクセルペダル(図示せず)の踏込み量、ブレーキペダル(図示せず)の踏込み量などに基づいて、ROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムを実行し、インバータ200および各SMRを制御して、車両を所望の状態で走行させる。ECU600には、コンデンサ400の電圧を検知する電圧計602が接続されている。ECU600は、コンデンサ400の電圧を検知することにより、インバータ200(走行用モータ300)の電圧値VHを検知する。
さらに、ECU600には、バッテリ100の電圧値VBを検知する電圧計604と、バッテリ100の電流値IBを検知する電流計606とが接続されている。
SMR(1)500、SMR(2)504、SMR(3)506は、コイルに対して励磁電流を通電したときに接点を閉じるリレーである。SMR(1)500、SMR(2)504、SMR(3)506の作動状態とイグニッションスイッチの位置との関係について説明する。イグニッションスイッチには、OFF(オフ)位置と、ACC位置、ON(オン)位置およびSTA(スタート)位置とがあり、ECU600は、電源遮断時、すなわちイグニッションスイッチのポジションがOFF位置にあるときには、全てのSMR(1)500、SMR(2)504、SMR(3)506をオフする。すなわち、各SMR(1)500、SMR(2)504、SMR(3)506のコイルに対する励磁電流をオフする。なお、イグニッションスイッチのポジションは、OFF位置→ACC位置→ON位置→STA位置の順に切り換えられ、STA位置からON位置へは自動的に戻るものとする。なお、このようなスイッチに、本発明の適用が限定されるものではない。
電源接続時、すなわちイグニッションスイッチのポジションがOFF位置からACC位置およびON位置を経てSTA位置に切り換えられると、ECU600は、先ず、SMR(3)506をオンし、次にSMR(1)500をオンしてプリチャージを実行する。SMR(1)500には制限抵抗502が接続されているので、SMR(1)500をオンしてもインバータ200の電圧値VHは緩やかに上昇し、突入電流の発生を防止することができる。
なお、イグニッションスイッチのポジションが、このような4つの位置を有しない場合を含めて、本実施の形態に係る異常検知装置(ECU600において実行されるプログラムにより実現される)は、プリチャージが開始されると異常検知を実行する。
ECU600は、インバータ200の電圧値VHが、たとえば、バッテリ電圧値VBの約80%程度に達したときに、または、インバータ200の電圧値VHがほぼバッテリ電圧値VBに等しくなったときに、プリチャージを完了し、SMR(1)500をオフしてSMR(2)504をオンする。このプリチャージに必要な時間を予め設定しておく。設定された時間をプリチャージ時間と記載する。
一方、イグニッションスイッチのポジションがON位置からOFF位置に切り換えられると、ECU600は、先ずSMR(2)504をオフし、続いてSMR(3)506をオフする。この結果、バッテリ100とインバータ200との間の電気的な接続が遮断され、電源遮断状態となる。このとき、駆動回路側の残存電圧はディスチャージされ、インバータ200の電圧値VHは徐々に約0V(遮断時電圧)に収束する。なお、遮断時電圧値は必ずしも0Vである必要はなく、たとえば、2〜3V程度の微弱電圧値であっても良い。
図2を参照して、本実施の形態に係る電源回路の異常検知装置を実現するために、ECU600が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU600は、運転者により、イグニッションスイッチがスタート位置にあるか否かを判別する。イグニッションスイッチがオフ位置からACC位置およびオン位置を経由してスタート位置にされた場合(S100にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100へ戻され、イグニッションスイッチがスタート位置にされるまで待つ。すなわち、以下に示す異常判定処理は、イグニッションスイッチがスタート位置に移行されてプリチャージが開始されたときに行なわれる。なお、上述したように、本発明においては、イグニッションスイッチに限定されない。このため、異常検知処理を開始するタイミングは、プリチャージ処理が開始されるタイミングであれば、特に、イグニッションスイッチがスタート位置であるタイミングに限定されない。
S110にて、ECU600は、SMR(2)504をオフの状態を維持して、SMR(1)500およびSMR(3)506をオフからオンの状態に移行する。これにより、プリチャージが開始される。
S120にて、ECU600は、バッテリ100の電流値IBを検知する。このとき、電流計606からECU600に入力された信号に基づいてバッテリ100の電流値IBが検知される。S130にて、ECU600は、プリチャージ開始直後に検知したバッテリ100の電流値IBを、IB(ini)として記憶する。
S140にて、ECU600は、プリチャージ時間が経過したか否かを判断する。プリチャージ時間が経過すると(S140にてYES)、処理はS150へ移される。もしそうでないと(S140にてNO)、処理はS140へ戻され、プリチャージ時間が経過するまで待つ。
S150にて、ECU600は、インバータ200の電圧値VHおよびバッテリ100の電圧値VBを検知する。このとき、電圧計602からECU600に入力された信号に基づいてインバータ200の電圧値VHが、電圧計604からECU600に入力された信号に基づいてバッテリ100の電圧値VBが、それぞれ検知される。
S160にて、ECU600は、インバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとを比較して、ほぼ同じであるか否かを判断する。インバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとを比較して、ほぼ同じであると(S160にてYES)、処理はS180に移される。すなわち、バッテリ100からインバータ200に正常に電力が供給されていることになる。もしそうでないと(S160にてNO)、処理はS170へ移される。
S170にて、ECU600は、S130にて記憶したプリチャージ開始直後のバッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上であるか否かを判断する。バッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上であると(S170にてYES)、処理はS190へ移される。もしそうでないと(S170にてNO)、処理はS200へ移される。なお、このIBしきい値は、電流センサ606の検知精度や分解能等に基づいて、検知結果とノイズとを切り分けることができるように設定される。
S180にて、ECU600は、電源回路は正常であると判定する。S190にて、ECU600は、電源回路は短絡電流による断線故障であると判定する。S200にて、ECU600は、電源回路は断線故障であると判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態にかかる電源回路の異常検知装置であるECU600の動作について、図3を参照して説明する。なお、図3(A)は、バッテリ100の電流値IBの時間変化を、図3(B)は、インバータ200の電圧値VHの時間変化を、それぞれ示す。また、図3(A)においては、実線が正常時、点線が断線故障時、一点鎖線が短絡電流による断線故障時を、それぞれ示す。図3(B)においては、実線が正常時、点線が断線故障時および短絡電流による断線故障時を、それぞれ示す。すなわち、図3(B)に示すように、インバータ200の電圧値VHの時間変化だけでは、断線故障と短絡電流による断線故障とを区別できない。
車両の運転者がイグニッションスイッチをOFF位置からACC位置およびON位置を経由してスタート位置にすると(S100にてYES)、プリチャージが開始される(S110)。すなわち、SMR(1)500およびSMR(3)506がオンで、SMR(2)504がオフでプリチャージされる。このプリチャージが開始されたのが、図3(A)および図3(B)に示す時刻t(0)である。
このプリチャージの開始直後に検知されたバッテリ100の電流値IBがIB(ini)として記憶される(S130)。このとき、図3(A)に示す時刻t(1)までにIB(ini)が記憶される。
プリチャージ時間が経過すると(S140にてYES)、インバータ200の電圧値VHおよびバッテリ100の電圧値VBを検知されて(S150)、インバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとが、ほぼ同じであるか否かが判断される(S160)。このプリチャージ時間が経過したのが、図3(A)および図3(B)に示す時刻t(2)である。
プリチャージ時間が経過したときに、インバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとがほぼ同じであると(S160にてYES)、この電源回路は正常であると判定される(S180)。
プリチャージ時間が経過したときに、インバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとがほぼ同じでなくて(S160にてNO)、プリチャージの開始直後におけるバッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上であると(S170にてYES)、この電源回路は短絡電流による断線故障であると判定される(S190)。
プリチャージ時間が経過したときに、インバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとがほぼ同じでなくて(S160にてNO)、プリチャージの開始直後におけるバッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上でないと(S170にてNO)、この電源回路は断線故障であると判定される(S190)。
すなわち、プリチャージが開始された直後において、バッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上であることは、プリチャージ開始直後においては、バッテリ100からインバータ200へプリチャージ用の電力が供給されていたことを示す。ところが、プリチャージ時間を経過したときに、インバータ200の電圧値VHがほぼバッテリ電圧値VBまで上昇していないことから、プリチャージ中において、電気回路の一部で短絡が発生して、たとえば制限抵抗502を電気的に破壊してしまい、その部分で断線したことが考えられる。そのため、このような場合(プリチャージ時間経過時にインバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとがほぼ同じでなくて、プリチャージの開始直後におけるバッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上である場合)には、短絡電流が発生したことによる断線故障であると判定する(S190)。
一方、プリチャージが開始された直後において、バッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上でないことは、プリチャージ開始直後においても、バッテリ100からインバータ200へプリチャージ用の電力が供給されていなかったことを示す。そのため、プリチャージ時間を経過したときに、インバータ200の電圧値VHがほぼバッテリ電圧値VBまで上昇していない。そのため、このような場合(プリチャージ時間経過時にインバータ200の電圧値VHとバッテリ電圧値VBとがほぼ同じでなくて、プリチャージの開始直後におけるバッテリ100の電流値IB(ini)がIBしきい値以上でない場合)には、断線故障であると判定する(S190)。
これを図3(A)を参照して説明すると、短絡電流による断線故障の場合には、図3(A)の一点鎖線に示すように、時刻t(0)から少なくとも時刻t(1)において、バッテリ100からインバータ200へ、制限抵抗502を介して電力が供給されている。その後のプリチャージ中に短絡による断線故障が発生して、プリチャージ時間が経過しても、インバータ200の電圧値VHがほぼバッテリ100の電圧値VBにまで上昇しなかった。より具体的には、図3(A)の時刻t(1)よりも少し後で、短絡により制限抵抗502等の電気的破壊が発生して、断線故障に陥って、バッテリ100の電流値IBが急激にほぼ0まで低下している。
一方、プリチャージ前から断線している場合には、図3(A)の点線に示すように、プリチャージ直後からバッテリ100の電流値IBはほぼ0である。
以上のようにして、本実施の形態に係る電源回路の異常検知装置であるECUにおいては、プリチャージ直後のバッテリの電流値を記憶しておいて、プリチャージ時間が経過したときに、インバータ電圧値がほぼバッテリ電圧値まで上昇していなかった場合の断線故障を区別して判定する。プリチャージ直後のバッテリの電流値がIBしきい値以上であると、プリチャージ中の短絡による断線故障であると、そうではないとプリチャージ中の短絡によらない断線故障であると(プリチャージ前から断線)、区別して判定できる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る電源回路の異常検知装置を搭載した車両の全体構成を示す図である。 図1のECUで実行される異常判定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図1のECUで異常判定プログラムが実行されたときのタイミングチャートを示すフローチャートである。
符号の説明
100 バッテリ、200 インバータ、300 走行用モータ、400 コンデンサ、500,504,506 SMR、502 制限抵抗、600 ECU、602,604 電圧計、606 電流計。

Claims (3)

  1. 蓄電機構と複数のリレーとを含む電源回路の異常検知装置であって、前記電源回路は、負荷と蓄電機構の一方の極との電気的な通電/非通電を制御する第1のリレーおよび前記第1のリレーに直列に接続された抵抗を有する回路と、前記回路に並列に接続された第2のリレーと、負荷と蓄電機構の他方の極との電気的な通電/非通電を制御する第3のリレーとを含み、
    前記異常検知装置は、
    前記第2のリレーおよび前記第3のリレーを通電する前に前記第1のリレーおよび前記第3のリレーを通電することにより実行されるプリチャージ処理の初期における前記蓄電機構の電流値を検知するための手段と、
    前記プリチャージ処理の時間が経過したときの前記蓄電機構の電圧値および前記負荷の電圧値を検知するための手段と、
    前記プリチャージ処理の時間が経過したときの前記蓄電機構の電圧値と前記負荷の電圧値とが略等しくないと断線故障であると判定するための手段と、
    前記断線故障であると判定された場合において、前記プリチャージ処理の初期における前記蓄電機構の電流値に基づいて、前記電源回路における短絡の発生の有無を判定するための判定手段とを含む、電源回路の異常検知装置。
  2. 前記判定手段は、前記電流値が予め定められたしきい値以上であると、前記電源回路における短絡が発生したと判定するための手段を含む、請求項1に記載の電源回路の異常検知装置。
  3. 前記判定手段は、前記電流値が予め定められたしきい値以上でないと、前記電源回路における短絡が発生していないと判定するための手段を含む、請求項1に記載の電源回路の異常検知装置。
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