JP2013146116A - 電気自動車のコンデンサ電荷放電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 バッテリ19とインバータ31との接続を遮断するメインスイッチMC1aと並列にプリチャージ抵抗43を設ける。平滑コンデンサ34のプラス側とマイナス側端子間に前記プリチャージ抵抗43を介して接続状態とし、平滑コンデンサ34の電荷を放電させる電荷放電回路41を設ける。この電荷放電回路41に電荷放電を行わせる制御手段43を設ける。
【選択図】 図3
Description
DC・DCコンバータや昇降圧用コンバータ等に電荷を消費させるものでは、適用車種が、これらのコンバータを有する車種に限られる。これらのコンバータを備えない車種も多くある。エアコンに電荷を消費させるものでは、消費用の抵抗として不十分な場合がある。特に、インホイールモータ型電気自動車等のように複数の走行用モータを有する車種では、複数のモータの個々に設けられるインバータの平滑コンデンサの電荷消費を一つのエアコンで行わせることになり、抵抗が不十分であったり、また配線が長くなる等の問題がある。
前記バッテリ19とインバータ32とを接続するプラス側回路51の接続を遮断するメインスイッチMC1aに並列接続されたプリチャージ抵抗43、および前記プラス側回路51の前記メインスイッチMC1aよりもバッテリ側の部分と前記プリチャージ抵抗43との接続を遮断するスイッチMC3aを有するプリチャージ回路42を設け、
前記平滑コンデンサ34のプラス側端子とマイナス側端子とを前記プリチャージ抵抗43を介して接続状態として平滑コンデンサ34の電荷を放電させる電荷放電回路41を設け、
前記統合制御手段21がモータ駆動のオフ信号を受信すると前記電荷放電回路41に電荷放電を行わせる放電用の制御手段43を設けたことを特徴とする。
プリチャージ抵抗43は、スイッチ投入時にインバータ32に流れる突入電流を防止する抵抗であり、このプリチャージ抵抗43を放電抵抗として利用するため、モータコイルを電荷放電に利用するものと異なり、統合制御手段21がモータ駆動のオフ信号を受信すると、平滑コンデンサ34の電荷放電を、煩雑な手順を行うことなく即座に行える。プリチャージ抵抗43を放電抵抗として利用するため、専用の放電抵抗が不要で部品点数が少なくて済む。プリチャージ抵抗43は、インバータ32毎に一般的に設けられ、また抵抗値も大きいため、従来のDC・DCコンバータや昇降圧用コンバータを利用するものと異なり、適用できる車種が多く、車載のエアコン等の補機を抵抗として利用するものと異なり、抵抗値も十分で、かつ複数のモータを搭載した電気自動車においても、配線の煩雑化等を招くことなく、簡単な構成で電荷放電回路41を構成できる。
インバータ電源(-) 側スイッチMC2aと放電用スイッチMC4aとが同時にオン状態となると、バッテリ19が短絡状態となり、危険である。インバータ電源(-) 側スイッチMC2aと放電用スイッチMC4aとが同時にオン状態となることを防止する上記インターロック手段45を設けることで、プリチャージ抵抗43を平滑コンデンサ34の電荷放電に利用する放電用スイッチMC4aを設けながら、不測にバッテリ19が短絡状態となることが防止できる。
この構成の場合、前記インバータ電源(-) 側スイッチMC2aおよび前記放電用スイッチMC4aとなる遮断器接点をそれぞれ閉じさせる2つの遮断器コイルMC2c,MC4cに対して、選択的に開閉させる切換型の遮断器接点MC5aを用いており、物理的に両接点a,bが同時に閉とはならない遮断器接点を用いるため、インターロックの高い信頼性が得られる。
この構成の場合は、切換型の遮断器接点が不要なため、インターロックのための回路構成が簡素になる。
統合制御手段21は、運転者の操作する始動スイッチ18のオフ操作の他に、衝突防止のために自動停止させる場合や、信号待ち時等のアクセルオフ、ブレーキオン等を判断してモータ駆動のオフ信号を生成し、インバータをオフさせる場合がある。この場合は、平滑コンデンサ34の電荷放電は必ずしも行わなくても良いが、区別せずに常に電荷放電を行わせるようにすることで、放電用の制御手段43の構成が簡素化できる。
インホイールモータ駆動装置8を備える場合、特に減速機付きのインホイールモータ駆動装置8の場合、僅かなモータトルクでも車体の動作が生じるため、始動スイッチ18のオフ時に、従来のようにモータコイルに電流を流して平滑コンデンサ34の電荷を消費させるのでは、僅かではあるが車両が動き、乗員に異常感を与える場合がある。この発明によるプリチャージ抵抗43の利用による場合は、上記のように車両が動く問題が生じず、インホイールモータ形式の場合にこの発明がより一層効果的に発揮される。
また、前記電気自動車は、内燃機関70と前記モータ6との2種類の駆動源を有するものであっても良い。
遮断器コイルMC5cが通電状態になると、その切換型の遮断器接点MC5aを接点部b側が閉となるように切り換える。これにより、放電用の遮断器コイルMC4cが非通電となって放電用スイッチMC4aが開となり、遮断器コイルMC4cが通電となって、インバータ電源(-) 側スイッチMC2aが閉となる。また、遮断機コイルMC3cの通電によってプリチャージ放電用のスイッチMC3aが閉となる。これにより、平滑コンデンサ34にバッテリ19からプリチャージ抵抗43を介して通電されるプリチャージが開始される。
インターロック手段45をこの実施形態のように構成した場合は、切換型の遮断器接点が不要なため、インターロックのための回路構成が簡素になる。
2,3…車輪
4…車輪用軸受
6…モータ
7…減速機
8…インホイールモータ装置
18…始動スイッチ
19…バッテリ
21…統合制御手段
22…インバータ装置
31…インバータ
32…コンタクタ回路
33…主回路
34…平滑コンデンサ
41…電荷放電回路
42…プリチャージ回路
43…プリチャージ抵抗
45…インターロック手段
52,53…変速段毎のクラッチ
51…変速機
70…内燃機関
MC1a…メインスイッチ
MC2a…インバータ電源(-) 側スイッチ
MC3a…プリチャージ放電用のスイッチ
MC4a…電用スイッチ
MC5a…遮断器接点
MC1c〜MC5c…遮断器コイル
Claims (8)
- 車輪を駆動する電動のモータと、バッテリと、直流電流を交流電流に変換する主回路およびこの主回路に並列接続された平滑コンデンサを有し前記バッテリから電力供給されて前記モータを駆動するインバータと、車両全体の統合制御を行う統合制御手段とを備えた電気自動車において、前記平滑コンデンサの電荷放電を行うコンデンサ電荷放電装置であって、
前記バッテリとインバータとを接続するプラス側回路の接続を遮断するメインスイッチに並列接続されたプリチャージ抵抗、および前記プラス側回路の前記メインスイッチよりもバッテリ側の部分とこのプリチャージ抵抗との接続を遮断するスイッチを有するプリチャージ回路を設け、
前記平滑コンデンサのプラス側端子とマイナス側端子とを前記プリチャージ抵抗を介して接続状態として平滑コンデンサの電荷を放電させる電荷放電回路を設け、
前記統合制御手段がモータ駆動のオフ信号を受信すると前記電荷放電回路に電荷放電を行わせる制御手段を設けた、
ことを特徴とする電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。 - 請求項1において、前記バッテリとインバータとを接続するマイナス側回路に、インバータ電源(-) 側スイッチを設け、前記電荷放電回路は、前記マイナス側回路に前記インバータ電源(-) 側スイッチよりもインバータ側で前記プリチャージ抵抗と接続された放電用スイッチを有し、前記インバータ電源(-) 側スイッチと前記放電用スイッチとが同時にオン状態となることを回避するインターロック手段を設けた電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。
- 請求項2において、前記インターロック手段は、前記インバータ電源(-) 側スイッチおよび前記放電用スイッチをそれぞれ常開の遮断器接点とし、前記インバータ電源(-) 側スイッチおよび前記放電用スイッチとなる遮断器接点をそれぞれ閉じさせる2つの遮断器コイルと、これら2つの遮断器コイルを選択的に開閉させる切換型の遮断器接点と、前記モータ駆動のオフ信号によって前記切換型の遮断器接点を、前記放電用スイッチとなる遮断器接点の閉用の遮断器コイルが通電する側に閉とする遮断機コイルとを設けた電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。
- 請求項2において、前記インターロック手段は、前記インバータ電源(-) 側スイッチを常開の遮断器接点、前記放電用スイッチを常閉の遮断器接点とし、これら常開の遮断器接点および常閉の遮断器接点の開閉状態を前記モータ駆動のオフ信号によってそれぞれ切り換える2つの遮断機コイルを設けてなる電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記放電制御手段は、前記統合制御手段がモータ駆動のオフ信号を受信した場合と、前記統合制御手段がモータ駆動のオフ信号を生成した場合とを含め、前記統合制御手段が前記インバータをオフとする信号を出力するときは常に電荷放電を行わせる電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記電気自動車は、前記モータと、車輪用軸受と、前記モータの出力回転を減速して前記車輪用軸受に伝える減速機とでなるインホイールモータ駆動装置を備える電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記電気自動車は、前記モータから車輪への動力伝達系に、変速段毎のクラッチを介して変速切換を行う変速機を備える電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記電気自動車は、内燃機関と前記モータとの2種類の駆動源を有する電気自動車のコンデンサ電荷放電装置。
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