JP2005002107A - 口腔内洗浄用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 誤飲した場合も安全で苦みが少なく、特に高齢者及び小児にも容易に違和感なく使用でき、口腔内に存在する種々の菌に対し有効に且つ安全に殺菌効果を得ることが可能な口腔内洗浄用組成物を提供する。
【解決手段】 柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物からなる天然物を組み合わせることで、口腔内に存在し、う蝕、歯周病、口臭、舌苔等口腔内環境を著しく悪化させる原因菌を幅広く且つ有効に殺菌でき、また歯に優しい清涼剤及び/又は甘味料を前述した柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と共に或る割合にて水に含有させることで従来の口腔内洗浄用組成物と一線を画した口腔内洗浄用組成物とする。更に、塩化亜鉛,乳酸亜鉛,硫酸亜鉛,酢酸亜鉛,サリチル酸亜鉛,チオシアン酸亜鉛から選ばれる少なくとも一種の水溶性亜鉛化合物を含ませて口臭消臭効果を向上させることが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】 柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物からなる天然物を組み合わせることで、口腔内に存在し、う蝕、歯周病、口臭、舌苔等口腔内環境を著しく悪化させる原因菌を幅広く且つ有効に殺菌でき、また歯に優しい清涼剤及び/又は甘味料を前述した柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と共に或る割合にて水に含有させることで従来の口腔内洗浄用組成物と一線を画した口腔内洗浄用組成物とする。更に、塩化亜鉛,乳酸亜鉛,硫酸亜鉛,酢酸亜鉛,サリチル酸亜鉛,チオシアン酸亜鉛から選ばれる少なくとも一種の水溶性亜鉛化合物を含ませて口臭消臭効果を向上させることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
本発明は、口腔内に存在する種々の菌に対し有効に且つ安全に殺菌効果を得ることが可能な口腔内洗浄用組成物に関するものである。
口腔内の洗浄剤である口腔内洗浄用組成物としては化学的な薬効を利用したものとして、水やエタノール等の溶媒にポピドンヨード,臭化ドミフェン,塩化ベンゼトニウム,硫酸フラジオマイシン,アズレンスルホン酸ナトリウム等を含有したものが一般に使用されている。
口腔内の洗浄剤としての口腔内洗浄用組成物の需要者のことを考えてみるに、需要者には成人の他、小児・高齢者と層別でき、それぞれのニーズも異なる。即ち、一般に口腔内の細菌やウイルスの除去による口臭除去を目的として、前述の種々の口腔内洗浄用組成物を利用する場合はさほど問題ではない。しかしながら、特に高齢者であって、しかも寝たきりの方で口腔内の状態が悪化していたり、また口腔内を洗浄すること自体が困難な場合がある。このような場合、前述の化学的な薬効を利用した口腔内洗浄用組成物では口腔内洗浄中に誤飲することにより弱体化した人体に対し危険性が多々存在している。これら化学的な薬効を利用した口腔内洗浄用組成物は洗浄後、排出することが前提で人体への安全性をうたえるのであって、誤飲を前提とした物ではない。誤飲をしてしまった場合は弱体化した寝たきりの高齢者の身体に何らかの為害作用がもたらされるのは言うまでもない。
また、天然物や天然物から抽出した素材を含有した口腔内洗浄用組成物もある。これらの口腔内洗浄用組成物は人が古来より経験上、その効果を認識しそれを現代の製法技術の進展によってより効果の高い抽出物に変えそれを効率的に人が口腔内の殺菌に利用している。例えば、緑茶,ウーロン茶等の茶からの抽出物やメンタ族植物(例えば、特許文献1,2参照。)、口腔内用ではないが抗菌(殺菌)成分としてグレープフルーツやその種子を用いたもの(例えば、特許文献3及び4参照。)、ローズマリー,ウラジロガシ,カラシ類,竹,梅からの抽出物等(例えば、特許文献5参照。)。また、これらの殆どは食物由来であるのでその安全性が高い点でも有用である。そして、それらの有用性を利用してこれらを含有させることで幅広く製品展開させて種々のタイプの製品が市場に創出されている。
この天然物、天然物から抽出した素材を含有する口腔内洗浄用組成物は、人が古来より経験上、その効果を認識し、主として食物から摂取していた物でその安全性も古来より経験上、確認されている物が多い。しかし、天然物や天然物から抽出した素材は苦みが強く、特に小児は味に敏感であることから一般では少々我慢して使用することでその期待される効果を十分に発揮できる天然物や天然物から抽出した素材を含有する口腔内洗浄用組成物であっても、なかなか小児の場合は利用されていないのが現状である。
そこで本発明は、誤飲した場合も安全で苦みの少ない口腔内洗浄用組成物であって、特に高齢者及び小児にも容易に違和感なく使用できる口腔内洗浄用組成物を提供することを課題とする。
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物からなる天然物を組み合わせることで、口腔内に存在し、う蝕、歯周病、口臭、舌苔等口腔内環境を著しく悪化させる原因菌を幅広く且つ有効に殺菌できることを究明した。また、小児及び高齢者の口腔洗浄を容易に違和感なく使用できることを目的として、歯に優しい清涼剤及び/又は甘味料を前述した柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と共にある割合にて水に含有させることで従来の口腔内洗浄用組成物と一線を画し、高齢者や小児にも優しい口腔内洗浄用組成物を創造したのである。更に、より優れた口臭消臭効果を付与するために水溶性亜鉛化合物を加えるとより好ましいことも究明したのである。
即ち本発明は、柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と、清涼剤及び/又は甘味料とを含む水溶液から成ることを特徴とする口腔内洗浄用組成物であり、更に口臭消臭効果を持つ水溶性亜鉛化合物を含むことが好ましく、この水溶性亜鉛化合物としては塩化亜鉛,乳酸亜鉛,硫酸亜鉛,酢酸亜鉛,サリチル酸亜鉛,チオシアン酸亜鉛から選ばれる少なくとも一種が好ましく使用できる。
本発明に係る口腔内洗浄用組成物は、後述する実施例からも明らかなように、柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物からなる天然物を組み合わせることにより口腔内に存在するう蝕原因菌を有効に殺菌でき、更に、小児及び高齢者の口腔洗浄を容易に違和感なく使用できることを目的として歯に優しい清涼剤及び/又は甘味料を前述した柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と共に使用した水溶液とすることにより、従来の口腔内洗浄用組成物と一線を画した高齢者や小児にも優しい口腔内洗浄用組成物である。
更に口臭消臭効果を持つ水溶性亜鉛化合物を含ませたものは、前述の柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と、清涼剤及び/又は甘味料とを含む水溶液から成る口腔内洗浄用組成物に口臭消臭効果を持たせたものとなり、しかも水溶性亜鉛化合物の欠点である亜鉛の苦み,独自の渋みや金属味がグレープフルーツ種子抽出物独自の快い苦みにより低減された口腔内洗浄用組成物となるのである。
更に口臭消臭効果を持つ水溶性亜鉛化合物を含ませたものは、前述の柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と、清涼剤及び/又は甘味料とを含む水溶液から成る口腔内洗浄用組成物に口臭消臭効果を持たせたものとなり、しかも水溶性亜鉛化合物の欠点である亜鉛の苦み,独自の渋みや金属味がグレープフルーツ種子抽出物独自の快い苦みにより低減された口腔内洗浄用組成物となるのである。
柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物をなぜ併用させたのかについて詳述する。柿渋抽出物にもそれ自体う蝕の原因菌であるミュータンス菌等を殺すという抗菌(殺菌)効果があるが柿渋抽出物の効果はそれだけではない。柿渋抽出物は昔から清酒工場で清酒を造る際にタンパク質と特異に結合を生じ、沈殿物となり不純物であるタンパク質を除去できることから多く用いられてきた。これを口腔内に置き換えれば、歯垢内にはミュータンス菌と共に食物からの多糖類が存在する。この多様類にはデキストランやレバンというものがあり、それぞれブドウ糖、果糖からできている。この多糖類をミュータンス菌が分解し酸を作り、歯のエナメル質等を溶かし虫歯へと発展させてしまうわけである。ここで柿渋抽出物は他のカテキン類と比較してタンパク質との速く強固な結合が起きることで歯垢抑制効果が格段に優れている。これは柿渋抽出物の主成分が縮合型カテキンであり、エピカテキン,カテキン−3−ガレート,エキガロカテキン,ガロカテキン−3−ガレードからなり、この4つの繰り返し構造を持つ分子量約15000前後の高分子のプロアントシアニジンポリマーであることに由来する。即ち、ミュータンス菌に対して増殖抑止作用もあるのである。即ち、柿カテキンが歯垢のタンパク質との結合が速く、強固であるため後述するグレープフルーツ種子抽出物の抗菌(殺菌)力だけでは歯垢内部に存在する菌を充分に殺せず、歯垢内の菌が再び時間の経過とともに増殖してしまうというやっかいな問題を本発明に係る口腔内洗浄用組成物は柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物との併用により解決に至ったのである。
本発明に係る口腔内洗浄用組成物は、例えば柿渋抽出物である商品名「パンシルBA」(リリース科学工業株式会社製)及びグレープフルーツ種子抽出物である商品名「Desfan−100」(輸入元:ミツバ貿易)の両方を混合して配合するものである。その割合は重量比で柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物を3:7〜7:3であることが好ましい。この混合物を口腔内洗浄用組成物中に0.05重量%から5重量%の割合で含有させることが好ましいのである。
柿渋抽出物により殺菌できる菌は幅広く、グラム陽性菌,グラム陰性菌,真菌で黴に対してもppmオーダーでのMIC「最小生育阻止濃度」を有する。このメカニズムは主としてフラボノイド類のフェノール効果や脂肪酸の静電気的効果であると考えられている。グレープフルーツ種子抽出物についてはポリリシン、中鎖グリセリン脂肪酸エステルやショ糖脂肪酸エステルと同等の効果があると考えられている。また、グレープフルーツ種子抽出物については一般細菌,真菌,緑膿菌,それにう蝕の原因菌に対し有効であるばかりでなく、口臭の消臭効果もある等、幅広く歯科臨床に対し有効性がある。
本発明に係る口腔内洗浄用組成物は、小児及び高齢者の口腔洗浄を容易に違和感なく使用できることを目的として、若干の爽快感や甘味を出すべく工夫されている。これは口腔内洗浄用組成物として柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物を水に混合させたときは、柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物の本来持つ苦み・渋みに成人はともかく小児は耐えられないことを懸念し、柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物に甘味料を加えるものである。甘味料としては、ステビア,キシリトール,ソルビトール,オリゴ糖,アセスルファムカリウム,トレハロース,アスパラテーム等が有効である。当然、虫歯の原因の一つである砂糖は口腔内で分解後、乳酸として歯のエナメル質の脱灰を起こすため使用に適さない。なお、甘味料の混合割合はその甘味の度合いにより大きく変化するが、口腔内洗浄用組成物全体に対して0.01〜5重量%の範囲で配合することが好ましい。例えば、砂糖の200倍の甘味の度合いを有するステビアでは口腔内洗浄用組成物全体に対し0.01重量%から0.1重量%も含有させれば良い。
本発明に係る口腔内洗浄用組成物に配合される清涼剤は、爽快感を出すためのもので主に種々のハーブ類が利用できるが、特にメントールを多く含むミント類が適している。清涼剤は口腔内洗浄用組成物全体に対して0.05重量%から0.5%重量が適度と言え好ましい。なお、前記の甘味料及び清涼剤そのもの、例えばキシリトール,ステビア,ハーブ,ミント等にもう蝕予防効果があることが実証されている。
本発明に係る口腔内洗浄用組成物は、より優れた口臭消臭効果を付与するために水溶性亜鉛化合物を更に加えたものであってもよい。水溶性亜鉛化合物は従来から口臭消臭効果があることが知られているが、亜鉛の苦み,独自の渋みや金属味があるので苦みを改善する試みが行われてきた。本発明に係る口腔内洗浄用組成物にはグレープフルーツ種子抽出物が含まれているので、グレープフルーツ種子抽出物独自の快い苦みにより水溶性亜鉛化合物の苦みを低減されることが可能である。
水溶性亜鉛化合物としては、従来から口腔内洗浄用組成物などに用いられている水溶性亜鉛化合物が使用できる。例えば塩化亜鉛,乳酸亜鉛,硫酸亜鉛,酢酸亜鉛,サリチル酸亜鉛,チオシアン酸亜鉛から選ばれる少なくとも一種が一般的であり、中でも塩化亜鉛や硫酸亜鉛が口臭消臭効果が優れているために最も好ましい。
水溶性亜鉛化合物は口腔内洗浄用組成物全体に対して0.001〜1.5重量%、好ましくは0.1重量%未満、配合される。0.001重量%未満では口臭消臭の効果が得難く、1.5重量%を超えて配合すると亜鉛の苦みなどの味が強くなるので好ましくない。
本発明に係る口腔内洗浄用組成物は、柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物からなる天然物を組み合わせることによって口腔内に存在するう蝕,歯周病,口臭,舌苔等口腔内環境を著しく悪化させる原因菌を幅広く且つ有効に殺菌できるのである。同時に、小児及び高齢者の口腔洗浄を容易に違和感なく使用できることを目的として、歯に優しい甘味料及び/又は清涼剤を前述した柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物とを口腔内洗浄用組成物中に同時に含有させることで従来の一般を対象とした口腔内洗浄用組成物と一線を画した口腔内洗浄用組成物に創造できたのである。当然のことながら、本発明に係る口腔内洗浄用組成物には前述の成分の効能を害さない範囲でエタノールやグリセリン等の各種溶媒や色素,保存料等を添加してよいのは当然である。
なお、本発明に係る口腔内洗浄用組成物の一部である柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物のみを組み合わせたものを、従来の歯科用セメントや歯科用印象材等の水溶液側に含有させて前述のう蝕,歯周病,口臭,舌苔等口腔内環境を著しく悪化させる原因菌を幅広く且つ有効に殺菌するために利用することは容易に考え付くところである。また、ペースト状の組成物としたり柿渋抽出物及びグレープフルーツ種子抽出物をデキストリンの包接作用を利用し粉体化し、これを歯科用のコンポジットレジン等に適量混合させ、徐放させて抗菌効果を狙うことも容易に思い付く範囲である。
以下に示す実施例に関して後述する試験を行った。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、本実施例又は比較例で使用するグレープフルーツ種子抽出物及び/又は柿渋抽出物としては、グレープフルーツ種子抽出物としては商品名「Desfan−100」(輸入元:ミツバ貿易),柿渋抽出物として商品名「パンシルBA」(リリース科学工業株式会社製)を用いた。
1)下記の配合にて口腔内洗浄液を作製した。
1)下記の配合にて口腔内洗浄液を作製した。
<実施例1>スペアーミント0.3重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=1:1の混合物0.5重量%とを蒸留水99.2重量%に混合させた。
<実施例2>ステビア0.07重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=1:1の混合物3重量%とを蒸留水96.93重量%に混合させた。
<実施例3>ステビア0.02重量%とスペアーミント0.1重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=3:7の混合物0.1重量%とを蒸留水99.78重量%に混合させた。
<実施例4>ステビア0.07重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=3:7の混合物0.5重量%とを蒸留水99.43重量%に混合させた。
<実施例5>ステビア0.07重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=3:7の混合物3重量%とを蒸留水96.93重量%に混合させた。
<実施例6>ステビア0.02重量%とスペアーミント0.1重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=7:3の混合物0.1重量%とを蒸留水99.78重量%に混合させた。
<実施例7>ステビア0.07重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=7:3の混合物0.5重量%とを蒸留水99.43重量%に混合させた。
<実施例8>スペアーミント0.3重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=7:3の混合物を3重量%とを蒸留水96.7重量%に混合させた。
<実施例9>スペアーミント0.3重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=1:1の混合物0.5重量%と塩化亜鉛0.09重量%とを蒸留水99.11重量%に混合させた。
<実施例10>ステビア0.07重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=1:1の混合物3重量%と塩化亜鉛0.05重量%とを蒸留水96.88重量%に混合させた。
<実施例11>ステビア0.02重量%とスペアーミント0.1重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=3:7の混合物0.1重量%と塩化亜鉛0.045重量と硫酸亜鉛0.045重量%とを蒸留水99.69重量%に混合させた。
<実施例12>ステビア0.07重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=3:7の混合物0.5重量%と硫酸亜鉛0.09重量%とを蒸留水99.34重量%に混合させた。
<実施例13>ステビア0.07重量%と柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=3:7の混合物3重量%と硫酸亜鉛0.09重量%とを蒸留水96.84重量%に混合させた。
<比較例1>滅菌済み蒸留水
<比較例2>ステビア0.3重量%とスペアーミント0.1重量%を滅菌済み蒸留水99.9重量%に混合させた。
<比較例3>柿渋抽出物:グレープフルーツ種子抽出物=1:1の混合物0.5重量%とを蒸留水99.5重量%に混合させた。
<抗菌性試験>
各実施例及び比較例2,3に於ける抗菌性試験を下記の要領で実施した。
S.MutansATCC25175株及びS.SobrinusATCC33475株のグリセロールストック100μLをそれぞれ約20mLのBHI液体培地に植菌し、37℃にて一晩静置培養した。この前培養液から約2×107cells/mLのS.MutansATCC25175懸濁液及びS.SobrinusATCC33475懸濁液を調整し、100μLをMSB寒天培地に塗抹した。懸濁液を塗抹した培地上に直径8mmの濾紙を2枚載せ、コントロール(比較例1)及び実施例1のセットにそれぞれ50μLずつ滴下を実施した。次にコントロール(比較例1)及び実施例2のセットにも同様に50μLずつ滴下と順次、コントロール(比較例1)及び実施例13のセット及び比較例2,3のセットまで同様に50μLずつ滴下を実施した。
各実施例及び比較例2,3に於ける抗菌性試験を下記の要領で実施した。
S.MutansATCC25175株及びS.SobrinusATCC33475株のグリセロールストック100μLをそれぞれ約20mLのBHI液体培地に植菌し、37℃にて一晩静置培養した。この前培養液から約2×107cells/mLのS.MutansATCC25175懸濁液及びS.SobrinusATCC33475懸濁液を調整し、100μLをMSB寒天培地に塗抹した。懸濁液を塗抹した培地上に直径8mmの濾紙を2枚載せ、コントロール(比較例1)及び実施例1のセットにそれぞれ50μLずつ滴下を実施した。次にコントロール(比較例1)及び実施例2のセットにも同様に50μLずつ滴下と順次、コントロール(比較例1)及び実施例13のセット及び比較例2,3のセットまで同様に50μLずつ滴下を実施した。
各セットを37℃にて2日間培養し、形成された阻止円の大きさから各実施例・比較例の抗菌性を評価し、結果を表1に纏めて示す。なお、本配合例はS.MutansATCC25175株及びS.SobrinusATCC33475株に対し、阻止円の大きさから同様な抗菌効果の傾向を示したので下記のように評価を行った。
A…比較例1に対して阻止円が大きく、大いに抗菌効果あり
B…比較例1に対して阻止円が確認され抗菌効果あり
C…阻止円が殆どなく、抗菌効果が期待できない
A…比較例1に対して阻止円が大きく、大いに抗菌効果あり
B…比較例1に対して阻止円が確認され抗菌効果あり
C…阻止円が殆どなく、抗菌効果が期待できない
<味覚試験>
次に、各実施例及び比較例2,3の口腔内洗浄用組成物の苦み・渋みに対しての違和感、特に[苦みと渋みを感じる度合い]の試験を実施した。
20代女性1名,30代男女各1名,40代男性1名,50代男性1名を無作為に選定し、実施例1〜実施例13及び比較例2,3の口腔内洗浄用組成物を順序不定にて口に含み違和感を調査後、蒸留水で口腔洗浄し各実施例及び比較例2,3の口腔内洗浄用組成物の苦み・渋みに対しての違和感を調査し結果を表1に示した。
なお、苦み・渋みに対しての違和感の判定は、各試験者に対し下記の得点を各実施例毎に与え各実施例に対する得点を各試験者に選択させた。
苦み・渋みに対しての違和感無し…0点
苦み・渋みに対しての違和感多少あり…1点
苦み・渋みに対しての違和感多い…3点
そして、各試験者が各実施例ごとに与えた総合点が0〜2点はA,3〜7点はB,8〜12点はCとして味覚試験の評価とした。
次に、各実施例及び比較例2,3の口腔内洗浄用組成物の苦み・渋みに対しての違和感、特に[苦みと渋みを感じる度合い]の試験を実施した。
20代女性1名,30代男女各1名,40代男性1名,50代男性1名を無作為に選定し、実施例1〜実施例13及び比較例2,3の口腔内洗浄用組成物を順序不定にて口に含み違和感を調査後、蒸留水で口腔洗浄し各実施例及び比較例2,3の口腔内洗浄用組成物の苦み・渋みに対しての違和感を調査し結果を表1に示した。
なお、苦み・渋みに対しての違和感の判定は、各試験者に対し下記の得点を各実施例毎に与え各実施例に対する得点を各試験者に選択させた。
苦み・渋みに対しての違和感無し…0点
苦み・渋みに対しての違和感多少あり…1点
苦み・渋みに対しての違和感多い…3点
そして、各試験者が各実施例ごとに与えた総合点が0〜2点はA,3〜7点はB,8〜12点はCとして味覚試験の評価とした。
Claims (3)
- 柿渋抽出物とグレープフルーツ種子抽出物と、清涼剤及び/又は甘味料とを含む水溶液から成ることを特徴とする口腔内洗浄用組成物。
- 更に、水溶性亜鉛化合物を含む請求項1に記載の口腔内洗浄用組成物。
- 水溶性亜鉛化合物が、塩化亜鉛,乳酸亜鉛,硫酸亜鉛,酢酸亜鉛,サリチル酸亜鉛,チオシアン酸亜鉛から選ばれる少なくとも一種である請求項2に記載の口腔内洗浄用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004150591A JP2005002107A (ja) | 2003-05-20 | 2004-05-20 | 口腔内洗浄用組成物 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003141422 | 2003-05-20 | ||
JP2004150591A JP2005002107A (ja) | 2003-05-20 | 2004-05-20 | 口腔内洗浄用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34106400
Family Applications (1)
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JP2004150591A Pending JP2005002107A (ja) | 2003-05-20 | 2004-05-20 | 口腔内洗浄用組成物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069138A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Chun-Erh Wang | 口腔用組成物 |
CN110691583A (zh) * | 2017-05-31 | 2020-01-14 | 狮王株式会社 | 口腔用组合物 |
-
2004
- 2004-05-20 JP JP2004150591A patent/JP2005002107A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008069138A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Chun-Erh Wang | 口腔用組成物 |
CN110691583A (zh) * | 2017-05-31 | 2020-01-14 | 狮王株式会社 | 口腔用组合物 |
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