JP2003055179A - 口腔スプレー用組成物 - Google Patents

口腔スプレー用組成物

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JP2003055179A
JP2003055179A JP2001243740A JP2001243740A JP2003055179A JP 2003055179 A JP2003055179 A JP 2003055179A JP 2001243740 A JP2001243740 A JP 2001243740A JP 2001243740 A JP2001243740 A JP 2001243740A JP 2003055179 A JP2003055179 A JP 2003055179A
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oral cavity
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polyphenol
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Hideaki Hanaki
秀明 花木
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Showa Yakuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口腔内及び咽頭内に生息する感染菌に対
して、感染菌を減少しうる口腔用スプレー組成物、特
に、手軽に使用可能で、短時間に高齢者の口腔を清潔に
することが可能である口腔スプレー用組成物を提供す
る。 【解決手段】 抗菌活性を有する飲食可能なポリフェノ
ール、当該ポリフェノールの効力を維持するための飲食
可能な抗酸化物質及び口腔内、咽頭内及び胃腸内の細菌
による代謝産物として酸を産生しない飲食可能な糖類を
含有する液状の口腔スプレー用組成物をスプレー容器に
収納して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口腔スプレー用組
成物に関し、より詳しくは口腔内細菌による口臭、虫
歯、歯周病等の原因となる口腔内細菌数を減少すること
による予防及び改善、更には、燕下性肺炎に関わる咽頭
部の細菌数を減少することによって、燕下性肺炎を予防
することが出来る口腔スプレー用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、嗜好品として繁用されている口腔
内ケアに関する成分は、キシリトールに代表される口腔
内細菌の代謝によって酸を発生しない糖成分が多い。
【0003】しかしながら、上記キシリトールのような
糖成分は、基本的には、後記する実施例1に示すよう
に、化膿性細菌である黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性
黄色ブドウ球菌(MRSA)、老人性の燕下性肺炎の起炎菌
である肺炎球菌、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)、MR
SAとともに院内感染菌である緑膿菌及び、虫歯と歯周病
の原因菌であるS.mutans菌に対する抗菌効果は、有しな
いものである。
【0004】このように上記キシリトール等の糖成分
は、口腔内細菌である虫歯・歯周病に関する細菌の生存
に実質的に影響を与えないのみならず、食事中には、食
物から、酸を産生する糖の摂取が頻繁に行われるため、
その効果は、極端に減弱され、短期間で口臭予防や虫歯
と歯周病に対する実質的効果は、ほとんど奏されないも
のとなると考えられる。
【0005】かかる事情であるから、近年、口腔内細菌
の代謝によって酸を発生しない糖成分の一種であるキシ
リトールを配合したガムやチョコレートが販売されてい
るが、口腔内細菌数の実質的な減少を導くことはないの
である。
【0006】一方、キシリトールを含有する嗜好品中
に、抹茶ポリフェノール等を配合して、キシリトールの
「ベタベタ感」を減じることが提案されている(例え
ば、特開平11−180840号を参照。)。しかし
て、ポリフェノールは、もともと抗菌力を有するもので
はあるが、上記配合ポリフェノールは、主として口腔内
の清涼感を賦与することを目的としているため、抗菌力
を発揮するための絶対必要量が不足しており、当該嗜好
品は、実質的には抗菌性組成物を構成してはいない。ま
た、そもそも、本発明者が検討したところによれば、か
かる嗜好品中に配合されたポリフェノールは、容易に酸
化され、その抗菌力が大きく減弱してしまうので、この
点からも、これを実質的に抗菌性組成物として扱うこと
は出来ない。
【0007】抗菌活性を有するポリフェノールの一種で
あるカテキンは、黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性黄色
ブドウ球菌、肺炎球菌、ペニシリン耐性肺炎球菌、腸球
菌、バンコマイシン耐性腸球菌、緑膿菌、虫歯歯周病菌
に対して抗菌力を有していることが報告されており、ま
た、カテキン自体による歯垢形成阻害効果も報告されて
いる。
【0008】従来、カテキン等の茶ポリフェノールとと
もに1−メントールや1−カルボンを配合した口中スプ
レー組成物等の口腔内ケア製品は知られている(例え
ば、特許第2988928号を参照。)。
【0009】しかしながら、これは、茶ポリフェノール
の有する不快な渋みや苦みを1−メントール等でマスク
して、後味にすぐれたスプレー組成物にすることを目的
としているものであり、後記するように、本発明者が見
出した、口腔内細菌の代謝によって酸を発生しないキシ
リトール等の糖類と上記特徴を有するカテキン等のポリ
フェノールを組み合わせ、併用することによって、相乗
的な抗菌効果を奏する抗菌性組成物となしうることにつ
いては、示唆すらされていない。
【0010】さらに重要なことは、上記抗菌性組成物に
おいて、口腔内細菌の代謝によって酸を産生しない糖類
と上記特徴を有するポリフェノールの併用による相乗的
な抗菌効果を、継続的・安定的に奏せしめるためには、
実際上、ポリフェノールの抗菌性を維持して失活しない
ように保持する手段をとることが必須であるが、かかる
問題点及びこれら対する解決手段に対する示唆は、従来
ほとんどなされていない。
【0011】一方、最近特に大きな問題となっているの
は、寝たきりの入院患者や介護が必要な老人・病人等の
介護の現場における口腔ケアである。
【0012】これは、近年、高齢者の誤嚥下性肺炎が増
加していることからも理解される。すなわち、口腔内に
は、一説によると、300種類を越える細菌(口腔内細
菌)が常在しているとされるが、高齢者は食道と気管支
の連結部分の機能が低下しているため、異物が誤って気
管に入るトラブル(誤嚥下)を起こしやすい。この場
合、抵抗力が低下している高齢者は、健常者には何ら問
題とならない上記細菌のため、容易に肺炎を起こし死亡
することになる(口腔内細菌と肺炎の起炎菌はかなり共
通しているのである。)。このように、肺炎で死亡する
人の95%が高齢者であるとされていることからも、そ
の的確な予防のためには、口腔ケアが絶対に必要である
ことが理解されよう。
【0013】従来、口腔ケアのための液状等の口腔用組
成物は、咽頭うがい剤、含嗽剤等として一般的なものは
多種類のものが知られているが、こと、介護の現場等に
おいて使用するために適したものは、実際には、皆無と
いって過言ではない。
【0014】すなわち、まず、介護が必要な高齢者のな
かには、自分で口を開けてうがい剤等を口に含んで口中
の洗浄を行うことすら出来ない者も多いという深刻な現
状にあるが、このことは一般にはほとんど認識されてい
ない。また、常時口が開いた状態になっているため、唾
液の分泌が悪く、口腔内が常に乾燥した状態になってい
る高齢者も多く、この場合も、到底、自分で含嗽剤を含
んで口中の洗浄を行うような状況ではないことが明らか
である。
【0015】しかも、現在、介護施設においては、通
常、介護が必要な高齢者に対し、介護人(寮母等)の絶
対数が絶望的に不足しているとされる。各介護人は、一
人で何人もの自由のきかない被介護者を受け持ってお
り、フロアを駆けずりまわって、それぞれの食事、入
浴、着替え・・・等の介助を、タイトな作業スケジュー
ルに沿って限られた時間内に次々と行わなければなら
ず、皆物理的に手一杯な状況にある。従って、上記のご
とき高齢者の口内ケアは、本来必要欠くべからざる極め
て重要な処置であるにかかわらず、施設によっては、作
業時間上、介護人にとって当該口腔ケアの介助までは、
到底充分に行いえないという憂慮すべき状態にある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に
鑑みなされたもので、口腔内及び咽頭内に生息する感染
菌に対して、医薬品ではなく、抗菌性組成物により、上
記感染菌を減少しうる口腔用スプレー組成物を提供する
ことを目的とする。
【0017】特に、介護人等にとって手軽に使用可能
で、短時間に高齢者の口腔を清潔にすることが可能であ
る口内ケアに資する口腔用スプレー組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の口腔用スプレー組成物により解決される。
【0019】(1) 抗菌活性を有する飲食可能なポリフ
ェノール、当該ポリフェノールの効力を維持するための
飲食可能な抗酸化物質及び口腔内、咽頭内及び胃腸内の
細菌による代謝産物として酸を産生しない飲食可能な糖
類を含有することを特徴とする液状の口腔スプレー用組
成物。
【0020】(2) 前記ポリフェノール、抗酸化物質及
び糖類の含有量の割合が、0.05〜5 質量%:0.05〜50質
量%:1 〜99.9質量%である(1)に記載の口腔スプレ
ー用組成物。
【0021】(3) さらに保湿剤及び/又は消炎鎮痛剤
を含有する(1)又は(2)に記載の口腔スプレー用組
成物。
【0022】(4) 前記ポリフェノール、抗酸化物質、
糖類、保湿剤及び消炎鎮痛剤の含有量の割合が、0.05〜
5 質量%:0.05〜50質量%:1 〜99.9質量%:0.01〜50
質量%:0.05〜50質量%である(3)に記載の口腔ス
プレー用組成物。
【0023】(5) 前記組成物がスプレー容器に収納さ
れている(1)〜(4)のいずれかに記載の口腔スプレ
ー用組成物。
【0024】(6)前記組成物の成分が、粉末又は顆粒状
として取り扱われ、使用に際して溶媒に溶解して当該液
状の口腔スプレー用組成物を調製するようにした(1)
〜(5)のいずれかに記載の口腔スプレー用組成物。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0026】本発明の口腔スプレー用組成物における抗
菌活性を有する飲食可能なポリフェノールとしては、刺
激性の少ないポリフェノールであれば、特に限定するも
のではないが、特に緑茶等から抽出される茶ポリフェノ
ールが好ましい。これは、分子内にフェノール性水酸基
を複数有する化合物の総称で、カテキン、エピカテキ
ン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガ
レート、エピガロカテキンガレート等を主要成分とする
混合物からなるものである。
【0027】当該ポリフェノールを使用する場合は、こ
れらカテキン等の各成分を分離してそれぞれ単独で使用
してもよいし、カテキン等を混合物のまま使用してもよ
い。さらには、当該ポリフェノールを成分として含有す
るポリフェノール含有物質として、若しくはこれを濃縮
したポリフェノール濃縮物(例えばカテキン濃縮物)と
して使用してもよく、すべて市販品が好適に使用可能で
ある。
【0028】また、所望により上記ポリフェノールとと
もに、大豆から抽出される、イソフラボン抽出物、具体
的には、ゲニスティン、ダイゼイン、ゲニスチン、ダイ
ジン等を併用して使用することも可能である。
【0029】本発明において、口腔内、咽頭内及び胃腸
内の細菌による代謝産物として酸を産生しない飲食可能
な糖類とは、特に限定するものではないが、最も好まし
くは、キシリトール(キシリット)である。キシリトー
ルは、D−アルコールに対する糖アルコールであって、
口腔内に存在する細菌によっては代謝されないのは勿
論、咽頭内及び胃腸内の細菌によっても代謝産物として
酸を産生しない。キシリトールは、分離したものを使用
してもよいし、これを濃縮物としたものでもよく、いず
れも市販品として容易に入手して使用することができ
る。
【0030】本発明の口腔スプレー用組成物は、上記ポ
リフェノール及び糖類とともに、当該ポリフェノールの
効力を維持するための飲食可能な抗酸化物質を含有す
る。
【0031】かかる抗酸化物質としては、特に限定する
ものではなく、食品の酸化防止剤として使用されている
ものがいずれも使用可能であり、例えばビタミンC(ア
スコルビン酸)、イソアスコルビン酸、ジブチルヒドロ
キシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェ
ロール等が挙げられるが、好ましくは、食品添加剤等と
して安全性が確認され汎用されているビタミンC(アス
コルビン酸)である。ビタミンCは、それ自体または、
濃縮物として、市販品が入手可能でありいずれも好適に
使用することができる。
【0032】以下、説明の都合上、ポリフェノールとし
ては、カテキン等と、糖類としては、キシリトール等
と、及び抗酸化物質としては、ビタミンC等にそれぞれ
代表させて述べる場合があるが、それぞれは、これを含
む一般的な物質を指称するものとして理解されるべきで
ある。
【0033】本発明の口腔スプレー用組成物において、
カテキン等ポリフェノール、ビタミンC等抗酸化物質及
びキシリトール等糖類の含有量の割合は、それらの合計
量を基準として、好ましくは、0.05〜5 質量%:0.05〜
50質量%:1 〜99.9質量%である。
【0034】なお、後記実施例に示すように、カテキン
及びその濃縮成分を利用して、口腔内で抗菌効果を発揮
させるためには、100(μg/ml)以上のカテキン濃度が
必要になるが、この濃度域では、通常、カテキン自体の
苦味と渋味によって当該組成物は後味が非常に悪くなる
ので、これを防止するため甘味料としてのキシリトール
等が必要なのである。
【0035】抗菌活性を有する飲食可能なカテキン等の
量が、上記した比率より小さいと、キシリトール等とビ
タミンC等の併用による効果が期待できないし、この比
率より多いと、カテキン等の苦味と渋味によって口腔用
組成物としては不適となる。なお、上記した範囲であれ
ば、キシリトール等の含有量は、配合するカテキン等と
ビタミンC等以外を全てキシリトールに置き換えても構
わない。
【0036】本発明の口腔スプレー用組成物において
は、上記必須成分の他に、さらに保湿剤及び/又は消炎
鎮痛剤を含有することができる。
【0037】当該スプレー用組成物に保湿剤を含有させ
ることにより、口腔内が乾燥することを防止及び/又は
改善することができる。
【0038】本発明において使用できる保湿剤として
は、食品として扱える保湿剤であれば、特に限定するも
のでなく、公知のものが使用可能であり、例えば、ヒア
ルロン酸、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ソルビトール、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸、乳酸、コンドロイチン、ゼラチン、ローヤ
ルゼリー、ハチミツ、キチン、キトサン、納豆エキス、
ビフィズス菌エキス及び塩化マグネシウム等が好ましい
ものとして挙げられる。なかでもヒアルロン酸が好まし
い。これらの保湿剤は、単独で使用してよいし、2種以
上を併用してもよい。
【0039】また、当該組成物に、消炎鎮痛剤を含有す
ることにより、口腔内での炎症症状を軽減させることが
できる。
【0040】ここで使用できる消炎鎮痛剤としても、食
品として扱えるものであれば、特に限定するものではな
く、公知のものが使用可能であり、例えば、ヨモギエキ
ス、熊笹エキス、マスタード、セイヨウトチノミエキ
ス、オウバク、サンシン末、オウレンベニバナ、カミツ
レ、ザクロ、アロエ、クチナシ、ビワの葉、ハトムギ、
スイカズラ及びフェニルアラニン等が好適なものとして
挙げられる。なかでも、ヨモギエキスが好ましい。
【0041】保湿剤及び消炎鎮痛剤を添加する場合は、
好ましいポリフェノール、抗酸化物質、糖類、保湿剤及
び消炎鎮痛剤の含有量の割合は、これらの合計量を基準
として、0.05〜5 質量%:0.05〜50質量%:1 〜99.9質
量%:0.01〜50 質量%:0.05〜50質量%の範囲であ
る。
【0042】本発明の口腔スプレー用組成物は、上記し
た成分を溶媒に溶解(又は懸濁)させスプレー(噴霧)
が可能な液状としたものである。
【0043】溶媒としては、精製水、イオン交換水、ミ
ネラルウオーター等の水が最も好ましい。但し、水を主
体とし、エタノール等のアルコール類等を併用してもよ
い。なお、水とアルコール類等の混合割合は、両者の合
計量を基準として、例えば40〜100質量%:60〜0質量%
程度である。
【0044】本発明の口腔スプレー用組成物は、ポリフ
ェノール、抗酸化物質、糖類、及び所望によりさらに保
湿剤や消炎鎮痛剤を、上記した水等の溶媒に溶解した液
状のものであり、好ましくは、これをさらにスプレー容
器に収納したもの、すなわち、いわばスプレー容器包装
体としたものである。なお、液状の口腔スプレー用組成
物中のポリフェノール、抗酸化物質、糖類、保湿剤及び
消炎鎮痛剤等の濃度は、合計で0.01〜30質量%、好まし
くは0.1〜25質量%、さらに好ましくは1〜20質量%程
度である。
【0045】ここで使用するスプレー容器としては、当
該容器内部に収納した液状の口腔スプレー用組成物を、
霧状あるいは微小な液滴状に、目的とする口腔内に噴射
しうるものであれば、どのような形状のものであっても
かまわない。例えば、容器内の液体を液化ガス又は圧縮
ガスの圧力により噴霧するエアゾール式容器(密封容器
使用)や、圧縮ガス等を使用することなくハンドポンプ
により液体を噴霧するハンドポンプ式容器(密封、気密
及び密封容器のいずれかを使用)等が好ましいものとし
て使用される。
【0046】本発明の口腔スプレー用組成物は、基本的
にはこのように、口腔内に液状で噴霧せしめて使用する
ものであるが、当該組成物を、保管若しくは輸送する際
には粉末又は顆粒状として取扱い、使用の直前に上記し
た水等の溶媒に溶解して本発明の口内スプレー用組成物
を調製することも可能である。このように当該組成物を
粉末状で取り扱う場合には、その一定量を、砂糖等の包
装において常用されているがごとき、その端部が切開可
能なスティック状の包装容器に収納した包装体としても
よい。この場合は、一定量が当該包装容器に収納されて
いるので、使用時に、開封してその内容物を上記ハンド
ポンプ式容器中に流し込み、水等を加えて溶解すること
により、直ちに口腔内へ噴霧することが可能となる。な
お、場合によっては、当該スティック状の包装体を開封
し、粉末をそのまま口腔に使用することも可能である。
【0047】本発明の口腔スプレー用組成物は、当該組
成物中のカテキン等、ビタミンC等及びキシリトール等
の効果を損なわない限り、使用目的に応じ、さらに補助
成分を含んでもよい。 本発明の組成物に含有しても良
いかかる補助成分としては、防腐剤、乳化剤、界面活性
剤、香料、色素、pH調整剤、甘味剤、緩衝剤等の人体
に無害なものであれば特に限定するものではなく、いか
なるものも使用可能である。
【0048】本発明の口腔スプレー用組成物の一回の噴
霧量は、当該組成物中の成分の濃度、対象者の口腔内の
情況や症状等に応じて変わりうるものであるが、通常0.
01〜10ml、好ましくは0.1〜1ml程度である。
【0049】なお、特にキシリトールは、既に食品とし
て販売されているほど無害なものであり、またカテキン
及びカテキン含有物質、例えば茶ポリフェノールも、一
般家庭で使用され、また健康食品・健康飲料として既に
使用されているほど無害なものであり、さらにビタミン
Cも一般家庭で使用され、また健康食品・健康飲料とし
て既に使用されているほど無害なものであるため、これ
らを使用することが特に好ましい。
【0050】
【作用】本発明の液状の口腔スプレー用組成物において
は、キシリトール等によって腐食の直接原因である酸の
産生を抑制するため、虫歯と歯周病の予防が行えるばか
りか、カテキン等を含有することによって、腐食の直接
原因である酸を産生する口腔内細菌数をも減少させるこ
とができる。
【0051】また、当該組成物には、カテキン等の効果
を維持するビタミンC等が配合されていることにより、
より効果的に虫歯と歯周病の予防が行え、かつ虫歯と歯
周病が原因で発生する口臭をも予防できる。
【0052】さらにまた、カテキン等によって、咽頭内
に生息する肺炎球菌をも殺菌するため、肺炎球菌が原因
の燕下性肺炎に対しても抑制効果を奏することができ
る。
【0053】本発明の口腔スプレー用組成物は、液状で
スプレー容器に収納して使用するものであり、自身で口
腔ケアを行えないような高齢者に対して、介護人が容易
に短時間で口腔内を清潔に保持する介助のために好適に
使用することが可能である。
【0054】
【実施例】以下、カテキン濃縮物、ビタミンC及びキシ
リトール配合による各種細菌に対する抗菌効果を示す実
施例により、本発明を説明する。なお、以下単に%とあ
るのは、質量%を示す。
【0055】(試験方法) 試験菌として、Streptococcus mutans、黄色ブドウ
球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA、Hetero-M
RSA は、中程度耐性MRSAを、Homo-MRSA は、高度耐性MR
SAを意味する。)、バンコマイシン耐性腸球菌(VR
E)、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)、大腸菌及び緑
膿菌を用いた。
【0056】 試験薬剤としては、市販のキシリトー
ルを、カテキン濃縮物質としては、三井農林社製のポリ
フェノン70S を用いた。
【0057】 最小発育阻止濃度(MIC)の測定は、N
CCLS 方に準じて行い、結果は、20時間培養後の菌数を
目視により確認した。
【0058】〔実施例1〕単剤、すなわちポリフェノン
70S 、ビタミンC、キシリトールをそれぞれ単独使用し
た場合の最小発育阻止濃度(MIC)(mg/ml)を上記方法
により測定し、結果を表1に示した。
【0059】
【表1】
【0060】〔実施例2〕ポリフェノン70S とキシリト
ールの二者を併用した場合(併用1)、ポリフェノン70
S 、キシリトール及びビタミンCの三者を併用した場合
(併用2)の各々について最小発育阻止濃度(MIC)(m
g/ml)を測定し、結果を表2に示した。
【0061】
【表2】
【0062】注:表中、併用1及び併用2は、次の組成
のものを示す。 併用1:ポリフェノン70S +10% キシリトール 併用2:ポリフェノン70S +10% キシリトール+10(mg/m
l) のビタミンC
【0063】(a) 以上総括するに、実施例1の結果を
示す表1より、キシリトール自体の抗菌効果は、100,00
0 (μg/ml)でも認められなかった。また、ビタミンC自
体の抗菌効果も10,000(μg/ml)まで認められなかった。
【0064】(b) しかしながら、実施例2の結果を示
す表2より、ポリフェノン70S と10%キシリトールの併
用(併用1)では、ポリフェノン70S のMIC が何れの細
菌でも約2倍程度増強し、その併用効果が確認された。
特に虫歯菌の一種であるS.mutansに対しては、4 倍の抗
菌力増加が確認された。
【0065】なお、S.mutansとPRSPは血液寒天培地で抗
菌力を測定しているため、カテキンの抗菌力は、低下し
てしまう。これは、カテキン自体が血液成分と結合する
ためであリ、この現象はカテコールを有する抗緑膿菌Ce
phem剤でも確認されていることである。しかしながら、
本組成物の目的は、口腔もしくは咽頭に付着・増殖する
細菌の増殖抑制及び抗菌効果を目指したものであり、か
かる人体内の部位においては、血液成分が多量に含まれ
ることはあり得ない。従って、口腔及び咽頭内に付着す
る細菌に対しては、充分な抗菌効果が期待できる。
【0066】(c) 表2に示すように、ポリフェノン70S
と10%キシリトール及び10(mg/ml)ビタミンCの併用
(併用2)においては, 併用1に比較して、さらに2倍
の抗菌効果が確認された。
【0067】これは、カテキンが容易に酸化されて失活
する現象を、ビタミンCの抗酸化作用が効果的に防止し
ているためと考えられる。このように、ビタミンCの添
加によって、ポリフェノン70S と10%キシリトール併用
における抗菌力が増強されることが確認できた。すなわ
ち、本発明により、抗菌効果が安定的に保持されている
口腔スプレー用組成物が提供されることがわかる。
【0068】〔実施例3〕 (1)緑茶ポリフェノール、ビタミンC、キシリトー
ル、ヒアルロン酸及びヨモギエキスの各成分を含む口腔
スプレー組成物の溶液を、表3に示した処方に従って調
製し、当該調製した本発明のスプレー用組成物について
10人のパネラーによる評価試験を実施した。なお、一回
のスプレー量は、0.5mlとした。評価試験は次のように
して実施した。
【0069】(抗菌作用)口腔内にスプレーする前後に
おいて、滅菌綿棒でパネラーの口腔内の一定箇所をこす
り、その綿棒を10mLの滅菌生理食塩液に入れ撹拌する。
この液をさらに滅菌生理食塩液で適当に希釈する。一定
量の希釈液を寒天培地表面に塗抹し、培養後発育してき
た菌を計測して菌数とし、スプレー前の口腔内の菌数と
スプレー後の口腔内の菌数を比較し、抗菌作用を評価す
る。
【0070】(保湿効果)口腔内にスプレーした時とし
ない時の2つのパターンで、パネラーには口を開けたま
まの状態で10分間口呼吸を実施してもらい。スプレーし
た時としない時の口腔内の乾燥状態の違いを比較する。
【0071】(消炎鎮痛効果)風邪で口腔内の咽頭に炎
症症状を発現しているパネラーについて、当該咽頭部に
スプレーし、当該スプレーにより症状が軽減したかどう
かを一時間後に確認する。
【0072】
【表3】
【0073】(2)以上の結果、抗菌作用については、
9人のパネラーで口腔内の細菌がおおよそ半減し、残り
1人は菌数に変化がなかった。また、保湿効果について
は、8人で効果ありと感じられ、残りの2人については
変化は認められなかった。さらに消炎鎮痛効果について
は、風邪で咽頭に痛みを有するパネラー3人について、
全員の当該咽頭部の炎症症状が、一時間後に改善された
ことが認められた。また、同時に咳の頻度が少なくなっ
たことが認められた。
【0074】
【発明の効果】本発明のカテキン等含有組成物において
は、基本的に、キシリトール等とビタミンC等の添加に
より、カテキン等による抗菌効果は、有意に増大する。
【0075】本発明はかかる組成物を口腔スプレー用組
成物としたことにより、口腔内及び咽頭内に生息する感
染菌を、より効果的に抗菌し、口臭予防、虫歯予防、歯
周病予防ばかりか、咽頭内の肺炎球菌を抗菌することに
よって、燕下性肺炎の予防までも行いうるものである。
【0076】本発明の口腔スプレー用組成物は、特に介
護の必要な高齢者等の介護人が、短時間に口腔内を清潔
にしうる介助のための口腔ケア組成物として好適に使用
しうるものであるから、その意義はきわめて大きいもの
であると言わざるを得ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/44 A61K 47/44 Fターム(参考) 4C076 AA24 AA93 BB22 CC04 CC15 DD37 DD38 DD67 FF11 FF68 4C083 AA112 AA121 AA122 AC132 AC212 AD191 AD332 AD642 BB47 BB48 BB49 BB60 CC41 DD08 DD16 DD17 DD23 EE32 EE33 EE34 4C088 AB29 AC02 BA08 CA03 MA02 MA03 MA04 MA07 MA13 NA10 NA14 ZA08 ZB11 ZB35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌活性を有する飲食可能なポリフェノ
    ール、当該ポリフェノールの効力を維持するための飲食
    可能な抗酸化物質及び口腔内、咽頭内及び胃腸内の細菌
    による代謝産物として酸を産生しない飲食可能な糖類を
    含有することを特徴とする液状の口腔スプレー用組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記ポリフェノール、抗酸化物質及び糖
    類の含有量の割合が、0.05〜5 質量%:0.05〜50質量
    %:1 〜99.9質量%である請求項1に記載の口腔スプレ
    ー用組成物。
  3. 【請求項3】 さらに保湿剤及び/又は消炎鎮痛剤を含
    有する請求項1又は2に記載の口腔スプレー用組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリフェノール、抗酸化物質、糖
    類、保湿剤及び消炎鎮痛剤の含有量の割合が、0.05〜5
    質量%:0.05〜50質量%:1 〜99.9質量%:0.01〜50
    質量%:0.05〜50質量%である請求項3に記載の口腔ス
    プレー用組成物。
  5. 【請求項5】 前記組成物がスプレー容器に収納されて
    いる請求項1〜4のいずれかに記載の口腔スプレー用組
    成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物の成分が、粉末又は顆粒状と
    して取り扱われ、使用に際して溶媒に溶解して当該液状
    の口腔スプレー用組成物を調製するようにした請求項1
    〜5のいずれかに記載の口腔スプレー用組成物。
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