JP2005001787A - シート供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの姿勢を補正する際に発生する騒音を低減する。
【解決手段】レジロール手前側に、レジロールによってせき止められることにより原稿に形成されたループが当接するバッフル81を揺動自在に配設する。バッフル81の基材102には開口部102aを形成すると共に、この基材102の原稿の搬送経路側には、この開口部102aを覆うようにPETフィルム103を貼り付ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを供給するシート供給装置等に係り、特に、シートの姿勢を補正して供給するシート供給装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やファクシミリ等の画像形成装置では、原稿に形成された画像情報を読み取る画像読み取り装置が設けられている。従来この種の画像読み取り装置として、原稿搬送路の途中に固定型の原稿読み取りユニットによる画像読み取り部を設け、この画像読み取り部の上流側には、原稿トレイから原稿を原稿搬送路中に供給する原稿供給部を設ける一方、画像読み取り部の下流側には、画像読み取り部で読み取った原稿が外部に排出される原稿排出部を設けたものが知られている。
【0003】
ここで、原稿供給部は、例えば原稿トレイから原稿を捌きながら供給するナジャーロールと、このナジャーロールにて捌かれた原稿を搬送するフィードロールと、このフィードロールにて搬送された原稿をアライメント調整(原稿位置を整合するスキュー補正)し且つ原稿の読取開始位置を制御する原稿整合部とを備えている。この原稿整合部は、例えばレジストレーションロール(以下必要に応じてレジロールという)にて構成されている。そして、原稿整合部では、フィードロール等にて搬送した原稿の先端をレジロールに突き当て、原稿を突き当てた後さらに一定長さの原稿を送ることで、原稿にループを形成して原稿のアライメント調整を行い、また、原稿の先端位置を基準(言い換えれば原稿の停止解除タイミングを基準)として、原稿の読取開始位置を制御するように動作する。これにより、原稿のスキュー補正やリードレジ補正を行うことが可能になる。
なお、画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体に形成された画像を転写する転写部に対して用紙を供給する用紙供給部にも、用紙のアライメント調整や用紙の転写開始位置を制御する目的で、上述した原稿整合部と同様の機構を有する用紙整合部が設けられる。
【0004】
これら原稿整合部や用紙整合部では、原稿や用紙のループを形成する際に搬送路を形成するガイド部材に、形成されたループが衝突する際に異音が発生してしまう。また、レジロールに対して原稿や用紙が斜めに搬送されてきた場合には、姿勢の補正時に原稿や用紙の座屈音が発生することもある。
そこで、レジロールよりも用紙搬送方向上流側のガイド部材に、一端を固定すると共に他端となる自由端を用紙搬送方向下流側に向かって突出させたポリエステルフィルムを取り付けることで、用紙から受ける衝撃を緩和し、発生する騒音を低減するようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−257779号公報(第3−4頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載される技術では、ポリエステルフィルムの形状等について何等検討がなされておらず、用紙の種類によっては大きな騒音が発生することがあり、騒音の低減対策としては不十分なものであった。
また、ポリエステルフィルムだけで用紙の衝撃を緩衝しようとしているため、用紙の種類によってはシート姿勢の補正が不十分となるおそれがあった。
さらに、ポリエステルフィルムの一端が自由状態となっているため、ジャムとなった用紙を除去する際にポリエステルフィルムが捲れ、変形してしまうおそれがあった。このようなポリエステルフィルムの変形が生じた場合には、用紙の整合や搬送に支障をきたしてしまうことになる。
【0007】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、シートの姿勢を補正する際に発生する騒音を低減することにある。
また、本発明の他の目的は、シートの種類に関係なく、的確にシートの姿勢を補正することにある。
さらに、本発明の他の目的は、ジャムとなったシート除去した後も、シートの搬送に支障を来すことなく、シートの姿勢を補正することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のシート供給装置は、シートを搬送する搬送部材と、この搬送部材よりもシートの搬送方向上流側でシートを案内する案内部材とを含み、案内部材は、放射音抑制のための開口部を有していることを特徴としている。
ここで、搬送部材は、搬送されるシートを一時的にせき止めてシートにループを形成させた後に、このシートの搬送を再開することを特徴とすることができる。また、案内部材は、搬送部材によってせき止められたシートに形成されたループが当接する位置に配置されることを特徴とすることができる。さらに、搬送部材よりもシートの搬送方向上流側には、湾曲したシート搬送経路が形成され、案内部材は、湾曲したシート搬送経路の外側に配設されることを特徴とすることができる。
【0009】
また、他の観点から捉えると、本発明のシート供給装置は、シートを搬送する搬送部材と、この搬送部材よりもシートの搬送方向上流側でシートを案内する案内部材とを含み、案内部材は、弾性の低い低弾性部材と、低弾性部材よりも高い弾性を有し、低弾性部材に対してシートと対向する側に配置される高弾性部材とを有している。
ここで、低弾性部材は、高弾性部材を露出させる開口部を有していることを特徴とすることができる。
【0010】
さらに、他の観点から捉えると、本発明のシート供給装置は、シートを搬送手段で搬送し、この搬送手段により搬送された前記シートの先端を突き当ててレジ合わせ手段でシートのレジを合わせ、搬送手段にて搬送されるシートを案内手段でレジ合わせ手段に向けて案内し、この案内手段は、基材に開口部が形成されていることを特徴としている。
ここで、基材は、揺動自在に配設されることを特徴とすることができる。また、基材に取り付けられ、開口部を覆うフィルム部材をさらに有していることを特徴とすることができる。さらに、基材とフィルム部材との間には、弾性を有する緩衝部材をさらに備えることを特徴とすることができる。さらにまた、基材は、シートの搬送方向に沿って形成される複数のスリット状開口部を有していることを特徴とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概略構成を示している。この画像形成装置は、記録材としての用紙Pに画像を形成する装置本体10、積載された原稿束から原稿を順次搬送する原稿送り装置50、および、スキャンによって画像を読み取るスキャナ装置90を有している。
【0012】
装置本体10は、矢印方向に回転可能に配設される感光体ドラム11、矢印方向に回動可能に配設され、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる転写材としての中間転写ベルト17、中間転写ベルト17上に転写されたトナー像を記録材である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部19、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着部20を有している。
【0013】
感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11が帯電される帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像が書込まれるレーザ走査装置などの露光器13、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する四つの現像器を回転可能に取り付けた回転式現像装置14、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト17に転写する一次転写ロール18、転写後に感光体ドラム11上に残留トナーを除去するドラムクリーナ16等の電子写真用デバイスが順次配設されている。なお、露光器13は、画像処理部(IPS)15から入力されたデジタル画像信号に基づいて、感光体ドラム11上に対する静電潜像の書き込みを行う。
【0014】
次に、用紙搬送系について説明する。用紙搬送系は、用紙Pを積載する複数(本実施の形態では四つ)の用紙トレイ31〜34、装置本体10の外部から用紙Pを供給する手差しトレイ35を有している。また、各用紙トレイ31〜34の上部には、積載された用紙Pに接触して上面から取り上げる引き込みロール(ナジャーロール)36を有し、さらにその下流側には用紙Pを一枚ずつ捌く供給ロールおよび捌きロールからなる用紙捌き部37、その下流側には用紙Pを一旦停止させた後に所定のタイミングをもって再送するテイクアウェイロール38を有している。このテイクアウェイロール38は、より下段の用紙トレイ32〜34から用紙Pが供給される場合には、その用紙Pを単純に用紙経路に搬送するための搬送ロールとして機能する。
【0015】
このテイクアウェイロール38の下流側に当たる用紙経路41には、原稿をさらに下流側のロールまで搬送すると共にループ形成を行うプレレジロール39、一旦、停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、二次転写部19に対してレジストレーション調整を施しながら用紙Pを供給するレジストレーションロール(レジロール)40を有している。さらに、その下流側には搬送ベルト42が設けられており、未定着画像が転写された用紙Pはこの搬送ベルト42によって定着部20へと搬送される。また、用紙経路41には、搬送される用紙Pのループ状態に応じて支点を中心として回動するバッフル48を備えている。
【0016】
また、本実施の形態では、両面モード選択時に、定着部20で片面定着済みの用紙Pを反転させて再度二次転写部19へと送り込むための用紙戻し搬送機構が設けられている。この用紙戻し搬送機構は、定着部20からの用紙排出経路43に対して下方側に分岐する用紙分岐経路44を設け、この用紙分岐経路44にはさらに下方に向かって用紙反転経路45を延設すると共に、この用紙反転経路45から二次転写部19手前の用紙経路41に戻る用紙戻し経路46を連通接続したものである。そして、用紙分岐経路44、用紙反転経路45および用紙戻し経路46には適宜数の搬送ロール47が設けられており、特に用紙反転経路45に設けられる搬送ロール47は適宜タイミングで正逆転するようになっている。さらに、用紙排出経路43と用紙分岐経路44との間、用紙分岐経路44、用紙反転経路45および用紙戻し経路46の間には、それぞれ搬送経路を切り換えるための切換ゲート(図示せず)が設けられており、選択されたモードに応じて搬送経路を適宜切換選択するようになっている。
なお、装置本体10内には、画像形成時における各種制御の他、用紙Pの供給、搬送、原稿送り装置50における原稿の供給、搬送、スキャナ装置90におけるスキャン動作等を制御するコントローラ49が設けられている。
【0017】
図2は、原稿送り装置50およびスキャナ装置90を示す図である。
原稿送り装置50は、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ51、原稿トレイ51を上昇および下降させるトレイリフタ52を備えている。また、トレイリフタ52により上昇された原稿トレイ51の原稿を搬送するナジャーロール53、ナジャーロール53により搬送された原稿を更に下流側まで搬送するフィードロール54、ナジャーロール53により供給される原稿を1枚づつ捌くリタードロール55を備えている。最初に原稿が搬送される第1搬送路71には、一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール56、原稿を更に下流側のロールまで搬送すると共にループ作成を行う搬送手段としてのプレレジロール57、一旦、停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給するレジ合わせ手段あるいは搬送部材としてのレジロール58、読み込み中の原稿搬送をアシストするプラテンロール59、読み込まれた原稿を更に下流に搬送するアウトロール60を備えている。また、湾曲したシート搬送経路としての第1搬送路71には、搬送される原稿のループ状態に応じて支点を中心として回動する案内手段あるいは案内部材としてのバッフル81を備えている。更に、プラテンロール59とアウトロール60との間には、CIS(Contact Image Sensor)85を備えている。なお、レジロール58の手前側にレジ合わせ手段としてのレジゲートを配設し、レジゲートにてレジストレーション調整を行うことも可能である。
【0018】
アウトロール60の下流側には、第2搬送路72および第3搬送路73が設けられ、これらの搬送路を切り替える搬送路切替ゲート82、読み込みが終了した原稿を積載させる排出トレイ80、排出トレイ80に対して原稿を排出させる第1排出ロール61を備えている。また、第3搬送路73を経由した原稿に対してスイッチバックさせる第4搬送路74、第4搬送路74に設けられ、実際に原稿のスイッチバックを行うインバータロール62およびインバータピンチロール63、第4搬送路74によってスイッチバックされた原稿を再度、プレレジロール57等を備える第1搬送路71に導く第5搬送路75、第4搬送路74によってスイッチバックされた原稿を排出トレイ80に排出する第6搬送路76、第6搬送路76に設けられ、反転排出される原稿を第1排出ロール61まで搬送する第2排出ロール64、第5搬送路75および第6搬送路76の搬送経路を切り替える出口切替ゲート83を備えている。
【0019】
ナジャーロール53は、待機時にはリフトアップされて退避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して原稿トレイ51上の最上位の原稿を搬送する。ナジャーロール53およびフィードロール54は、フィードクラッチ(図示せず)の連結によって原稿の搬送を行う。プレレジロール57は、停止しているレジロール58に原稿先端を突き当ててループを作成する。レジロール58では、ループ作成時に、レジロール58に噛み込んだ原稿先端をニップ位置まで戻している。このループが形成されると、バッフル81は支点を中心として開き、原稿のループを妨げることのないように機能している。なお、バッフル81の詳細については後述する。また、テイクアウェイロール56およびプレレジロール57は、読み込み中におけるループを保持している。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、読み込み時における原稿搬送に伴うスキューを抑制して、位置合わせの調整機能を高めることができる。読み込みの開始タイミングに合わせて、停止されていたレジロール58が回転を開始し、プラテンロール59によって、第2プラテンガラス92B(後述)に押圧されて、下面方向から画像データが読み込まれる。
【0020】
搬送路切替ゲート82は、片面原稿の読み取り終了時、および両面原稿の両面同時読み取りの終了時に、アウトロール60を経由した原稿を第2搬送路72に導き、排出トレイ80に排出するように切り替えられる。一方、この搬送路切替ゲート82は、両面原稿の順次読み取り時には、原稿を反転させるために、第3搬送路73に原稿を導くように切り替えられる。インバータピンチロール63は、両面原稿の順次読み取り時に、フィードクラッチ(図示せず)がオフの状態でリトラクトされてニップが開放され、原稿をインバータパス(第4搬送路74)へ導いている。その後、このインバータピンチロール63はニップされ、インバータロール62によってインバートする原稿をプレレジロール57へ導き、また、反転排出する原稿を第6搬送路76の第2排出ロール64まで搬送している。
【0021】
スキャナ装置90は、上述した原稿送り装置50を備えることができると共に、この原稿送り装置50を装置フレーム91によって支え、また、原稿送り装置50によって搬送された原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置90は、筐体を形成する装置フレーム91に、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス92A、原稿送り装置50によって搬送中の原稿を読み取るための光の開口部を形成する第2プラテンガラス92Bが設けられている。
【0022】
また、スキャナ装置90は、第2プラテンガラス92Bの下に静止し、および第1プラテンガラス92Aの全体に亘ってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ93、フルレートキャリッジ93から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ95を備えている。フルレートキャリッジ93には、原稿に光を照射する照明ランプ94、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー96Aが備えられている。更に、ハーフレートキャリッジ95には、第1ミラー96Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー96Bおよび第3ミラー96Cが備えられている。更に、スキャナ装置90は、第3ミラー96Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ97、結像用レンズ97によって結像された光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ98、CCDイメージセンサ98を備える駆動基板99を備え、CCDイメージセンサ98によって得られた画像信号は駆動基板99を介して画像処理部15に送られる。
【0023】
ここで、まず、第1プラテンガラス92Aに載置された原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ93とハーフレートキャリッジ95とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ93の照明ランプ94の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー96A、第2ミラー96B、および第3ミラー96Cの順に反射されて結像用レンズ97に導かれる。結像用レンズ97に導かれた光は、CCDイメージセンサ98の受光面に結像される。CCDイメージセンサ98は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、主走査方向とは直交する方向(副走査方向)にフルレートキャリッジ93を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿サイズ全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
【0024】
一方、第2プラテンガラス92Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置50によって搬送される原稿がこの第2プラテンガラス92Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ93とハーフレートキャリッジ95とは、図2に示す実線の位置に停止した状態にある。まず、原稿送り装置50のプラテンロール59を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー96A、第2ミラー96B、および第3ミラー96Cを経て結像用レンズ97にて結像され、本実施の形態における第1のセンサであるCCDイメージセンサ98によって画像が読み込まれる。即ち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ98によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置50によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス92Bの読み取り位置に到達した後、原稿が第2プラテンガラス92Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの読み取りが完了する。
【0025】
本実施の形態では、フルレートキャリッジ93とハーフレートキャリッジ95とを停止させ、第2プラテンガラス92BにてCCDイメージセンサ98により原稿の第1面の読み取りを行う原稿の搬送時に、同時(時間の完全一致ではなく、同一の原稿搬送時程度の意味) に第2のセンサであるCIS85によって、原稿の第2面の読み取りを行うことが可能である。即ち、第1のセンサであるCCDイメージセンサ98と第2のセンサであるCIS85とを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で、この原稿における表裏両面の画像を読み取ることを可能としている。
【0026】
図3は、原稿送り装置50で用いたバッフル81を示す図であり、図3(a)は第1搬送路71側から見た図、図3(b)はその裏側から見た図である。このバッフル81は、円柱状の形状を有し、その両端には装置本体10(図1参照)に設けられた揺動軸(図示せず)に装着するための軸穴101aが形成される軸部101と、この軸部101の外周面から湾曲して延び、その中央には軸方向に向かって延びる略長方形状の開口部102aが形成された基材102と、この基材102の内側(第1搬送路71側)に両面テープ(図示せず)を介して取り付けられ、開口部102a全面を覆うフィルム部材としてのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム103とを有している。本実施の形態では、基材102よりもPETフィルム103の弾性が高くなっており、基材102が低弾性部材として、またPETフィルム103が高弾性部材として機能している。なお、PET以外にも、所定の強度を有するフィルムであれば高弾性部材として利用可能である。
【0027】
レジ補正のために原稿のループを形成する際、形成されたループがバッフル81を叩き、バッフル81から騒音(衝突音)が発生する。本実施の形態では、まず、バッフル81の原稿と当接する部位に開口部102aを設け、音が放射される面積(以下、放射面積という)を減らすことで、発生する衝突音を抑制している。また、バッフル81を揺動自在に配設することで、原稿衝突時の衝撃を吸収するようにし、発生する衝突音の更なる抑制を図っている。さらに、バッフル81の開口部102a全面にPETフィルム103を貼り付けることで、開口部102aに対する原稿の引っ掛かりを抑えている。そして、基材102にPETフィルム103の端部をすべて貼り付けることで、ジャム発生等においてもPETフィルム103の変形を抑制できるようにした。なお、本実施の形態では、バッフル81に開口部102aを設けたことでバッフル81が軽くなり過ぎてしまうおそれがあるが、例えば基材102を肉厚にしたりあるいはウェイト等を取り付けることで、ある程度の重量を得、原稿のレジ補正能力を確保している。
【0028】
ここで、図4は、本実施の形態で用いたバッフル81を用いた場合(開口部あり)および開口部102aを有しない従来のバッフルを用いた場合(開口部なし)において発生する騒音値を示している。なお、図4では、原稿の読み取り速度(1分間当たりの原稿読み取り枚数)をパラメータとしている。同図より、開口部102aを有するバッフル81を用いることで、2〜5dB程度騒音値を低減できることが理解される。
【0029】
このように、本実施の形態では、開口部102aを有するバッフル81を用いることで、放射面積を減少させ、原稿のループが衝突する際に発生する騒音量を低減することができる。また、本実施の形態では、バッフル81を揺動自在に配設することで、原稿のループが衝突する際の衝撃を吸収することができ、さらに騒音量を低減することができる。さらに、本実施の形態では、バッフル81に形成された開口部102a全面にPETフィルム103を貼り付けるようにしたので、原稿の引っ掛かりやジャムの発生を防止することができる。さらにまた、本実施の形態では、PETフィルム103の全端部がバッフル81の基材102に貼り付けられているので、捲れや変形等による弊害を防止することができる。
【0030】
なお、本実施の形態では、バッフル81の基材102とPETフィルム103とを両面テープで直接張り合わせるようにしていたが、例えば図5に示すように、例えば基材102の断面を凹字状に形成し、形成された凹部に緩衝部材としてのウレタンフォーム104を装着して、このウレタンフォーム104に対してPETフィルム103を貼り付けるようにしてもよい。この場合には、ウレタンフォーム104がクッションの役割を果たし、PETフィルム103の振動および振動に伴って発生する騒音をさらに抑制することが可能になる。
【0031】
また、本実施の形態では、原稿送り装置50に設けられたバッフル81について説明を行ったが、例えば装置本体10の用紙搬送系に設けられた案内手段あるいは案内部材としてのバッフル48に対しても、同様の手法を適用することができる。バッフル48に開口部を設けることで、装置本体10における用紙搬送時の騒音量を低減することができる。
【0032】
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、バッフル81に形成する開口部の形状を実施の形態1とは異ならせたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、実施の形態1と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0033】
図6は、本実施の形態で用いたバッフル81を示す図であり、図6(a)は第1搬送路71側から見た図、図6(b)はその裏側から見た図である。このバッフル81は、円柱状の形状を有し、その両端には装置本体10(図1参照)に設けられた揺動軸(図示せず)に装着するための軸穴101aが形成される軸部101と、この軸部101の外周面から湾曲して延び、用紙搬送方向に沿って複数のスリット状開口部102bが形成された基材102とを有している。なお、本実施の形態では、基材102にPETフィルム等は取り付けられていない。
【0034】
本実施の形態では、複数のスリット状開口部102bを有するバッフル81を用いることで、実施の形態1と同様に放射面積を減少させ、原稿のループが衝突する際に発生する騒音量を低減することができる。また、本実施の形態では、バッフル81を揺動自在に配設することで、原稿のループが衝突する際の衝撃を吸収することができ、さらに騒音量を低減することができる。さらに、本実施の形態では、用紙搬送方向に向かって延びる複数のスリット状開口部102bを設けるようにしたので、大きな開口部を設ける態様と比較して、原稿の引っ掛かりやジャムの発生を抑えることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートの姿勢を補正する際に発生する騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】原稿送り装置およびスキャナ装置の構成を示す図である。
【図3】(a)(b)は実施の形態1で用いたバッフルを示す図である。
【図4】バッフルの種類と発生する騒音量との関係を示す図である。
【図5】他のバッフルの例を示す図である。
【図6】(a)(b)は実施の形態2で用いたバッフルを示す図である。
【符号の説明】
10…装置本体、11…感光体ドラム、15…画像処理部(IPS)、19…二次転写部、20…定着部、39…プレレジロール、40…レジロール、48…バッフル、49…コントローラ、50…原稿送り装置、57…プレレジロール、58…レジロール、81…バッフル、90…スキャナ装置、101…軸部、101a…軸穴、102…基材、102a…開口部、102b…スリット状開口部、103…PETフィルム、104…ウレタンフォーム

Claims (11)

  1. シートを搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材よりも前記シートの搬送方向上流側で当該シートを案内する案内部材と
    を含み、
    前記案内部材は、放射音抑制のための開口部を有していることを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記搬送部材は、搬送される前記シートを一時的にせき止めて当該シートにループを形成させた後に、当該シートの搬送を再開することを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  3. 前記案内部材は、前記搬送部材によってせき止められた前記シートに形成されたループが当接する位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  4. 前記搬送部材よりも前記シートの搬送方向上流側には、湾曲したシート搬送経路が形成され、
    前記案内部材は、前記湾曲したシート搬送経路の外側に配設されることを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  5. シートを搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材よりも前記シートの搬送方向上流側で当該シートを案内する案内部材と
    を含み、
    前記案内部材は、
    弾性の低い低弾性部材と、
    前記低弾性部材よりも高い弾性を有し、当該低弾性部材に対して前記シートと対向する側に配置される高弾性部材と
    を有することを特徴とするシート供給装置。
  6. 前記低弾性部材は、前記高弾性部材を露出させる開口部を有していることを特徴とする請求項5記載のシート供給装置。
  7. シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された前記シートの先端を突き当てて当該シートのレジを合わせるレジ合わせ手段と、
    前記搬送手段にて搬送される前記シートを前記レジ合わせ手段に向けて案内する案内手段と
    を備え、
    前記案内手段は、基材に開口部が形成されていることを特徴とするシート供給装置。
  8. 前記基材は、揺動自在に配設されることを特徴とする請求項7記載のシート供給装置。
  9. 前記基材に取り付けられ、前記開口部を覆うフィルム部材をさらに有していることを特徴とする請求項7記載のシート供給装置。
  10. 前記基材と前記フィルム部材との間には、弾性を有する緩衝部材をさらに備えることを特徴とする請求項9記載のシート供給装置。
  11. 前記基材は、前記シートの搬送方向に沿って形成される複数のスリット状開口部を有していることを特徴とする請求項7記載のシート供給装置。
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