JP2005001732A - 下敷き材供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】集積体の強さに関係なく全ての集積体に可撓性の低い下敷き材を供給することを避け、可撓性の高い下敷き材を供給する機構と可撓性の低い下敷き材を供給する機構とを併合具備し、集積体の強さに応じた下敷き材を選択供給する下敷き材供給装置の提供
【解決手段】下敷き材供給装置は、集積装置Bから扁平物の集積体Jを下敷き材供給口20に向けて送り出し、可撓性の低い第1下敷き材91を貯蔵する第1貯蔵部31から取り出し、下敷き材供給口から集積体の下面に供給する第1下敷き材供給手段30と、可撓性の高い第2下敷き材92を貯蔵する第2貯蔵部41から第2下敷き材92を取り出し、下敷き材供給口から集積体の下面に供給する第2下敷き材供給手段40とを、動作制御手段により集積体の厚さに関するデータを含む下敷き材送出し信号に基づいて選択的に動作させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、集積結束工程ラインに設けられ、扁平物が上下方向に積み重ねられた集積体の下側に下敷き材を供給する下敷き供給装置に関し、詳細には、扁平物の集積体の下側に、可撓性の高い下敷き材又は可撓性の低い下敷き材のいずれか一方を選択的に供給するようにした下敷き供給装置に関する。
例えば、新聞製作の発送部門において、扁平物である新聞を結束する集積結束工程ラインに用いられている。
【0002】
【従来の技術】
従来、新聞製作の発送部門において、輪転機で印刷され、折畳まれた新聞を積み重ねて新聞集積体として搬送する際に、新聞集積体の最も下側の新聞の汚損や破損を防止すると共に、後処理作業(例えば結束・包装作業)を容易にするために、新聞集積体の下側に下敷き材を敷き込むことが行われている(例えば、「最新の新聞製作主要機材」(株)日本新聞協会・昭和61年5月17日発行 第420頁参照)。
【0003】
そして、従来の技術における新聞集積体の下側に下敷き材を供給して敷き込む装置としては、例えば、特公昭48−43221号公報に開示されたものがある。
特公昭48−43221号公報に開示された装置は、新聞集積体の移動面の下方に設けられた、敷紙(下敷き材)を重ねた状態で貯蔵する受台、この受台の上方に設けられ予め定められた角度だけ駆動されて回転する紙送りローラー、紙送りローラーの上方で、且つ受台から遠ざかる方向に若干ずらして設けられ、紙送りローラ−とは別個に駆動されて回転し、且つその頂部を新聞集積体の移動面より若干高くした引出しローラー及びこの引出しローラーの外周面の前記受台から遠い側の面と小さな間隔を介して対向するよう設けられた案内板を備え、更に受台の敷紙の最上面が常に引出しローラーの外周面に接触可能であるように構成されている。
【0004】
この構成によれば、先ず、紙送りローラーが駆動されて回転して、受台の敷紙の一番上の紙を前記案内板に沿って送り出し、新聞集積体の移動面から先端が若干突出した位置で止めて待機させる。次いで、新聞集積体が搬送移動されてくると、待機中の敷紙先端は、新聞集積体の下面先行端と移動面より若干高くした引出しローラーとの間に挟まれ、駆動回転される引出しローラーによって移動面上に引出されると共に、新聞集積体と移動面との間に敷き込まれつつ新聞集積体と共に搬送方向に送られる。
【0005】
前記特公昭48−43221号公報に開示された装置は、可撓性の高い下敷き材を供給する下敷き材供給装置であるが、新聞の積重ね量が少ない新聞集積体の場合、可撓性の高い下敷き材では結東したときに結束材の締付け力に負けて、新聞集積体が潰れてしまい、きれいな姿に結束できない場合が生じる。
【0006】
そこで、特公平6−59966号公報、実公平6−40200号公報に開示されているような可撓性の低い下敷き材を供給する下敷き材供給装置も提案されている。
特公平6−59966号公報に開示された装置は、可撓性の低い下敷き材として段ボール紙を使用するものであり、新聞集積体を搬送する搬送面を形成する上流コンベヤーと下流コンベヤーとで新聞集積体を搬送する搬送手段、搬送装置の側方部に設けられ下敷き材の段ボール紙を積み重ねた状態で貯蔵可能であり、且つ積み重ねられた段ボール紙を最も下側のものから順に側方に取り出し可能である段ボール紙収納手段、段ボール紙収納手段の下方に設けられ積み重ねられた段ボール紙の最も下側の段ボール紙を段ボール紙収納手段から取り出して上流コンベヤーの下方に移動させる段ボール紙取り出し手段、及び段ボール紙取り出し手段が上流コンベヤーの下方に移動させた段ボール紙を上流コンベヤーと下流コンベヤーとの間から下流コンベヤーの搬送面に送り出す段ボール紙送り出し手段を備えて構成されている。
【0007】
この構成によれば、先ず、段ボール紙取り出し手段が動作して積み重ねた段ボール紙の最も下側の段ボール紙を段ボール紙収納手段から取り出し、搬送手段の上流コンベヤー下方に移動させ待機させる。次いで、新聞集積体が搬送移動されてくると、段ボール紙送り出し手段が動作し、待機中の段ボール紙を上流コンベヤーと下流コンベヤーとの間から下流コンベヤーの搬送面に搬送手段の搬送速度と同じ速度で送り出す。
【0008】
送り出される段ボール紙は、新聞集積体と移動面との間に敷き込まれつつ新聞集積体と共に搬送される。そして、段ボール紙送り出し手段が動作するときは、段ボール紙送り出し手段の下流側及び上流コンベヤーの下流側が上方に変位すると共に下流コンベヤーの上流側が下方に変位するので、下流コンベヤーの搬送面が待機中の段ボール紙より相対的に低くなり、段ボール紙を新聞集積体の下方に供給するための供給口が形成される。
【0009】
実公平6−40200号公報に開示された装置は、特公平6−59966号公報に開示された装置と同様に、可撓性の低い下敷き材として段ボール紙が使用されるもので、上流コンベヤーと下流コンベヤーとで新聞集積体を搬送する搬送面を形成し上流コンベヤーと下流コンベヤーとで新聞集積体を搬送する搬送手段、下流コンベヤーの下方に設けられ、下敷き材の段ボール紙を積み重ねた状態で貯蔵可能であり且つ積み重ねられた段ボール紙を最も上側のものから順に上流コンベヤーの下方に取り出し可能である段ボール紙収納手段、段ボール紙収納手段の上方に設けられ積み重ねられた段ボール紙の最も上側のものを段ボール紙収納手段から取り出して上流コンベヤーの下方に移動させる段ボール紙取り出し手段及び段ボール紙取り出し手段が上流コンベヤーの下方に移動させた段ボール紙を上流コンベヤーと下流コンベヤーとの間から下流コンベヤーの搬送面に送り出す段ボール紙送り出し手段を備えて構成されている。
【0010】
この構成によれば、先ず、段ボール紙取り出し手段が動作して積み重ねられた段ボール紙を最も上側のものから順に段ボール紙収納手段から取り出し、上流コンベヤー下方に移動させ待機させる。次いで、新聞集積体が搬送移動されてくると、段ボール紙送り出し手段が動作し、待機中の段ボール紙を上流コンベヤーと下流コンベヤーとの間から下流コンベヤーの搬送面に搬送手段の搬送速度と同じ速度で送り出す。
【0011】
送り出される段ボール紙は、新聞集積体と移動面との間に敷き込まれつつ新聞集積体と共に搬送される。そして、段ボール紙送り出し手段が動作するときは、段ボール紙送り出し手段の下流側が上方に変位すると共に下流コンベヤーの上流側が下方に変位するので、下流コンベヤーの搬送面が待機中の段ボール紙より相対的に低くなり、段ボール紙を新聞集積体の下方に供給するための供給口が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
集積結束工程ラインに設けられる前記の従来の下敷き材供給装置は、いずれも、可撓性の面で一種類の下敷き材、即ち可撓性の高い下敷き材又は可撓性の低い下敷き材のいずれか一方だけしか供給できない。これに対し、下敷き材供給装置の上流にあって扁平物、例えば新聞を積み重ねて集積する集積装置は、当該装置の集積容量を超えない範囲であれば、扁平物を適宜の所望数で集積し得る能力を備えているので、集積装置から下流側に送り出される集積体、例えば新聞集積体は、多数の扁平物を集積した比較的積重ね高さの大きなものと、少数の扁平物を集積した比較的積重ね高さの小さなものとが混在することがある。
ここで、比較的積重ね高さの大きなものは、その後行われる結束の締付け力によっても何ら問題となる変形を起こさないが、比較的積重ね高さの小さなものは、その後行われる結束の締付け力によって潰れてしまい、扁平物の品質が著しく損なわれるという問題が生じる。
【0013】
そのため、集積結束工程ラインは、
▲1▼可撓性の低い下敷き材を供給する下敷き材供給装置を設けて、積重ね高さにかかわらずすべての集積体に可撓性の低い下敷き材を供給するように設けるか、
▲2▼可撓性の高い下敷き材を供給する下敷き材供給装置と可撓性の低い下敷き材を供給する下敷き材供給装置とを直列又は並列に配し、集積装置から下流側に送り出される集積体の積重ね高さに応じて、つまり結束締付け力に対する強さに応じて、可撓性の高い下敷き材を供給する下敷き材供給装置と可撓性の低い下敷き材を供給する下敷き材供給装置との何れかに送り込み、集積体の結束締付け力に対する強さに応じた下敷き材を供給するように設けるけるか
することになる。
【0014】
しかし、▲1▼の場合では、可撓性の低い下敷き材が高価であるためにランニングコストが極めて高いものとなる問題が残る。
又、▲2▼の場合では、2種の下敷き材供給装置が並列に配されているときは、2種の下敷き材供給装置に分配する搬送ラインが必要となり、又2種の下敷き材供給装置が直角に配されるときは、集積装置に近い位置の下敷き材供給装置を渡って遠い位置の下敷き材供給装置に至る搬送ラインが必要になり、集積装置から下敷き材供給装置に至る集積体の移動距離が長くなって、下敷き材を供給する目的である集積体の最も下側の扁平物の汚損や破損を防止し得ない場合が生じる恐れがあると共に、集積結束工程ラインが長く、且つ複雑になるため、集積結束工程ラインの設置面積が大きくなり、又、集積体の積重ね高さに応じて、つまり結束締付け力に対する強さに応じて、各集積体を2つの下敷き材供給装置のいずけかに選択的に送り込むための搬送手段や制御装置が必要となり、その設置の為のコストが増大すると共に、保守点検に必要な労力や資材も増大する。
【0015】
この発明は、可撓性の高い下敷き材を供給する機構と可撓性の低い下敷き材を供給する機構とを併合すると共に、集積装置からの信号に基づいて前記2つの機構を選択的に動作させる動作制御手段を具備することにより集積体の大きさに応じた下敷き材を供給可能にすることによって前記課題を解決するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明の下敷き材供給装置は、連続的に生産される扁平物を積み重ねて集積し、最終的に結束するようにした一連の集積結束工程ラインの、前記集積を行う集積装置とその下流の処理装置との間に設けられる下敷き材供給装置である。
【0017】
その下敷き材供給装置は、集積装置から送り出され搬送される扁平物の集積体を受け取り下流の処理装置に向けて送り出す搬送手段と、前記搬送手段の下流に設けられた下敷き材供給口と、可撓性の低い第1下敷き材を貯蔵する第1貯蔵部及び該第1貯蔵部から第1下敷き材を取り出し前記下敷き材供給口から集積体の下面に供給する第1供給機構を有する第1下敷き材供給手段と、可撓性の高い第2下敷き材を貯蔵する第2貯蔵部及び該第2貯蔵部から第2下敷き材を取り出し前記下敷き材供給口から集積体の下面に供給する第2供給機構を有する第2下敷き材供給手段と、前記集積装置の集積体送出し信号に基づいて前記第1下敷き材供給手段又は前記第2下敷き材供給手段のいずれか一方を選択的に動作させる動作制御手段とを具備しており、それによって、前記集積装置が送り出す集積体の各個の下面に前記第1下敷き材又は前記第2下敷き材のいずれか一方を選択的に供給可能である。
【0018】
上記の下敷き材供給装置は、連続的に生産される扁平物を集積装置で積み重ねて集積し、予め設定した数の集積が完了するたびに、集積体送出し信号を出力すると共に集積体を送り出す。この集積体送出し信号は、当該稼動によって生産される扁平物の厚さと集積数との双方に対応して予め定めた様式の信号で出力される。
【0019】
集積装置の下流に設けられた下敷き材供給装置は、動作制御手段が、集積体送出し信号に基づいて第1下敷き材供給手段と第2下敷き材供給手段のいずれか一方を選択的に動作可能にし、更に、当該集積体送出し信号に対応する集積体が所定位置へ到着したのを感知すると、前記動作可能にした下敷き材供給手段の動作制御を開始する。即ち、搬送手段によって扁平物の集積体を下流に向けて送り出しながら、制御対象とした下敷き材供給手段の供給機構を動作させて、搬送手段の下流に設けられた下敷き材供給口から、扁平物の集積体ごとにその下面に、その集積体に相応した下敷き材を供給する。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態における下敷き材供給装置を図面に従って説明する。
下敷き材供給装置Aは、例えば図5に示すように、集積装置B、搬送方向変更装置C、宛名札添付装置D、包装装置E、結束装置F及びこれらを接続する搬送装置Gと共に集積結束工程ラインHを形成するように配置されており、集積結束工程ラインHは、扁平物を連続的に生産する生産装置、例えば新聞用輪転機(図示しない)と出荷装置Iとの間に設けられている。
【0021】
図5に例示されている3基の各集積結束工程ラインHにおいては、搬送装置G1で搬送されてくる扁平物、例えば折畳まれた新聞は、集積装置Bにおいて計数されて予め定められただけ積み重ねられ、下敷き材供給装置Aにおいて、その集積体の下側に下敷き材が差し込まれ、下敷き材に載った集積体は、搬送装置G及び搬送方向変更装置Cを介して順次、宛名札添付装置D、包装装置E及び結束装置Fに搬送され、夫々において宛名札添付、包装及び結束が施されて梱包される。そして、下敷き材共々梱包された集積体は、搬送装置G及び搬送方向変更装置Cを介して出荷装置Iへと搬送されるのである。
【0022】
図1及び図6に示すように、集積装置Bは、送出し口B1、送出しコンベヤー部B2及びプッシャー部B3を具備し、新聞用輪転機の折部(図示しない)において予め定められた当該印刷におけるページ数(建ページ)で折畳まれた新聞は、搬送装置G1によって図1の紙面垂直方向から送出しコンベヤー部B2に上方に順次搬送され、送出しコンベヤー部B2上に落下されて積み重ねられ、後述の集積装置制御手段BCにより制御された適宜の部数、即ち適宜の高さの集積体Jとなり、その集積体Jが送出しコンベヤー部B2の走行とプッシャー部B3の押し出しとにより隣接して(図1で左側に)設けられた下敷き供給装置Aに向って送出し口B1から搬出されるように構成されている。
【0023】
下敷き材供給装置Aは、結束の締付け力によっても何ら問題となる変形を起こさない集積量の多い集積体には安価な可撓性の高い下敷き材を供給し、結束の締付け力によって潰れてしまい扁平物の品質が著しく損なわれる可能性のある集積量の少ない集積体には比較的高価な可撓性の低い下敷き材を自動的、且つ選択的に供給するものである。
図1に示すように、下敷き材供給装置Aは、搬送手段10、下敷き材供給口20、第1下敷き材供給手段30、第2下敷き材供給手段40及び動作制御手段50を備えている。
【0024】
搬送手段10は、中間の送出しコンベヤー部を介して集積装置Bの送出しコンベヤー部B2に続くように設けられ、集積装置Bによって積み重ねられて集積され送出し口B1から搬出された新聞の集積体Jを受け取り、下流の搬送装置G及び搬送方向変更装置Cを介して処理装置である宛名札添付装置Dに向けて搬出すように構成されている。具体的には、図1及び図3に示すように、例えば間隔をあけ、図1で反時計回りに変位する3列の平行のエンドレスベルト10a、10b、10c(図3参照)から構成されているベルトコンベヤーである。
【0025】
第1下敷き材供給手段30は、可撓性の低い第1下敷き材、例えば段ボール91を貯蔵する第1貯蔵部31及び第1貯蔵部31から段ボール91を取り出し、取り出した段ボール91を搬送手段10の下流端に位置する下敷き材供給口20から搬送手段10による集積体Jの搬送速度と略同じ速度で送り出し、下敷き材供給口20を通過する集積体Jの下面に供給する第1供給機構32を具備する。
【0026】
第1下敷き材供給手段30の第1貯蔵部31は、図1、図3及び図6に示すように搬送手段10の水平側方に突出し、且つ搬送手段10の搬送面より高い位置から搬送面より若干低い位置に至るように設けられている。そして、上方の開口から供給されて積み重ねられた段ボール91を四方を適宜囲うように形成され、段ボール91を積み重ね状態で貯蔵可能であると共に、搬送手段10に隣接した側部における搬送手段10のベルトコンベヤーの下側走行面より若干低い位置に、積重ね状態の段ボールにおける最下位の段ボール91を上下の重ね方向と直角の水平方向(図1で紙面に垂直、図3で下方)に滑らせて通過させることが可能である段ボール出口(図示しない)を備えている。
【0027】
第1下敷き材供給手段30の第1供給機構32は、段ボール取出し部32aと段ボール送出し部32bとを備えており、段ボール取出し部32aは、搬送手段10とは反対側の第1貯蔵部31の側方下部に設けられ、第1貯蔵部31に貯蔵された段ボール91の最下位のものを搬送手段10側に向けて段ボール出口(図示しない)から押し出し、搬送手段10の搬送面の下方の段ボール待機位置32eに取り出すように構成され、段ボール送出し部32bは、搬送手段10の搬送面の下方にあって、段ボール待機位置32eを挟んで上方に設けられた送出しエンドレスベルト32c及び下方に設けられた押さえローラー32dを備え、両者で段ボール待機位置32eに取り出した段ボール91を挟んで搬送手段10の下流端に位置する下敷き材供給口20から送り出して集積体Jの下面に供給するように構成されている。
【0028】
送出しエンドレスベルト32cは、図3に示す搬送手段10の搬送面を形成するエンドレスベルト10a、10b、10cと干渉しないように、これらの間の2つの隙間にそれぞれ1つずつ、且つその上側走行面がエンドレスベルト10a、10b、10cの上側走行面より突出しないように配置され、エンドレスベルト10a、10b、10cと同じ速度で反対方向(図1で時計回り)に変位するよう駆動されるように設けられている。押さえローラー32dは、一対の回転可能なローラーから構成され、上下方向に変位可能に、且つ2つの送出しエンドレスベルト32cの下側走行面のそれぞれに対向して、送出し方向に前後して2対ずつ設けられている。
【0029】
そして、略水平の通常位置にある搬送手段10のエンドレスベルト10a、10b、10c及び送出しエンドレスベルト32cは、通前記押さえローラー32dの上昇により、段ボール待機位置32eにある段ボール91を介して下敷き材供給口20に近い方が上昇して傾斜するようになっている。(図4参照)
【0030】
第2下敷き材供給手段40は、可撓性の高い第2下敷き材、例えばクラフト紙92を貯蔵する第2貯蔵部41及び第2貯蔵部41からクラフト紙92を取り出し、取り出したクラフト紙92を搬送手段10の下流端に位置する下敷き材供給口20から搬送手段10による集積体Jの搬送速度と略同じ速度で送り出し、下敷材供給口20を通過する集積体Jの下面に供給する第2供給機構42を具備する。
【0031】
第2下敷き材供給手段40の第2貯蔵部41は、図1に示すように搬送手段10、即ち第1下敷き材供給手段30の第1供給機構32の下方に設けられている。そして、第2貯蔵部41は、クラフト紙92を積み重ね状態で貯蔵可能であるように、上方の開口から供給されて積み重ねられたクラフト紙92を四方を適宜囲うように形成されていると共に、下敷き材供給口20に近い側の側部がクラフト紙縁部押さえ41aとなり、その上端縁はクラフト紙出口となり、後述のようにクラフト紙縁部押さえ41aの上端縁と同じ高さに維持される積重ねの最上に位置するクラフト紙92を重ね方向と直角(図1で左方)に滑らせて取出し可能であるようになっている。
【0032】
第2貯蔵部41は、積み重ねられたクラフト紙92の消費にしたがって底部を上昇させるべく、一端を第2貯蔵部41に、他方をバランサーに連結されたチェーン及びこのチェーンが巻き掛けられた駆動スプロケットホイールを有するレベル維持部41bを備えており、それにより、積重ねの最上に位置するクラフト紙92がクラフト紙出口から取り出され得るように、積重ねの最上に位置するクラフト紙92の上面が常にクラフト紙縁部押え41aの上端縁と略整合する位置に維持される。
【0033】
第2下敷き材供給手段40の第2供給機構42は、図1に示すように、クラフト紙出口の周辺の第2貯蔵部41の外側に設けられたクラフト紙取出し部42aと、クラフト紙取出し部42aの出口から下敷き材供給口20に至るまでクラフト紙92を案内可能であり、且つクラフト紙取出し部42aの出口から下敷き材供給口20に至る間にクラフト紙92を保持して待機させることが可能であるように設けられたクラフト紙案内待機部42bと、下敷き材供給口20に続くクラフト紙案内待機部42の出口近傍のクラフト紙待機領域に位置してこの領域でクラフト紙92を挟んで保持し待機させると共に、待機させたクラフト紙92を下敷き材供給口20から送り出して集積体Jの下面に供給するクラフト紙送出し部42cとを備えている。
【0034】
第2貯蔵部41のクラフト紙出口とクラフト紙案内待機部42bの上流端との間に位置するクラフト紙取出し部42aは、取出しエンドレスベルト42d、第1ローラー42e及び第2ローラー42fを備えている。
取出しエンドレスベルト42dは、駆動されて図1で反時計回りに変位し、第2ローラー42fは、取出しエンドレスベルト42dとの間にクラフト紙92を挟み、このクラフト紙92を取出しエンドレスベルト42dと共同してクラフト紙案内待機部42bに送り込むように設けられている。
【0035】
そして、第1ローラー42eは、第2ローラー42fの中心線周りに角変位可能なアームの自由端側に図1で時計回りに駆動回転し、アームの角変位によって第2貯蔵部41の最上のクラフト紙92の上面に接触し、このクラフト紙92を、駆動回転によって重ね方向と直角に滑らさせて第2貯蔵部41から取出しエンドレスベルト42dに向って取出すように設けられている。
【0036】
クラフト紙送出し部42cは、クラフト紙案内待機部42bのクラフト紙待機領域を挟んで設けられた一対の送出しローラー42gとこの一対の送出しローラーの少なくとも一方を間欠回転駆動する図示しない駆動部とを備えており、一対の送出し口ーラー42gの一方が常に他方に押付けられている。
【0037】
下敷き材供給装置の動作制御手段50について、図2に従って説明する。
第1記憶部BC1、第2記憶部BC2、比較部BC3、信号出力部BC4及び集積体作成制御部BC5から構成された集積装置制御手段BCは、第1記憶部BC1に当該印刷稼働における新聞のページ数(建ページ数)と作成する多数の集積体Jの集積体J毎の集積部数とを少なくとも含んだ集積体作成データKSが入力手段Kから入力されるように接続されている。
なお、集積体Jの集積部数は、集積体Jを作成の都度、次に作成する集積体Jの集積部数を、例えば予め作成した宛名札の記載から宛名札添付装置で読み取り、読み取った値を入力するようにしてもよい。
【0038】
集積装置制御手段BCにおいては、第1記憶部BC1が、入力された集積体作成データKSを記憶し且つそれを比較部BC3及び集積体作成制御部BC5に出力するように接続されている。又、第2記憶部BC2が、作成する集積体Jに供給する下敷き材を可撓性の低い第1下敷き材(段ボール)にするか、可撓性の高い第2下敷き材(クラフト紙)にするかを判定するための、集積体Jの厚さに関するデータ、つまり新聞の建ページ数毎に定めた集積部数の境界値M0が予め入力されて記憶させられており、且つそれを比較部BC3に出力するように接続されている。
【0039】
比較部BC3は、第1記憶部BC1から入力された集積体作成データKSにおける作成する集積体Jの厚さに関するデータである新聞の建ページ数と当該集積体Jの集積部数Mとに基づいて第2記憶部BC2から当該印刷稼働における建ページ数に係る集積部数境界値M0を取り出し、取り出した集積部数境界値M0と前記当該集積体Jの集積部数Mとを比較し、その結果である両者の大小関係、即ち作成する集積体Jに供給する下敷き材を指定する信号を信号出力部BC4に出力するように接続されている。
【0040】
そして、集積体作成制御部BC5は、集積装置Bを制御して、搬送装置G1から搬送される新聞から集積体作成データKSによって指示された集積部数だけ計数させると共に、集積体として集積させ、集積完了、つまり指示された集積部数だけの新聞のコンベヤー部B2への集積ね完了を待ってコンベヤー部B2上の集積体Jを送出するべく送出し作動信号をコンベヤー部B2及びプッシャー部B3に対し出力すると共に、その送出し作動信号の出力タイミングを信号出力部BC4に出力するように接続されている。
【0041】
そして、集積体作成制御部BC5から送出し作動信号の出力タイミング信号が入力されると、信号出力部BC4は、比較部BC3から入力された作成する集積体Jに供給する下敷き材の指定に応じて下敷き材供給装置動作制御手段50に対し、送出し作動信号、即ち第1下敷き材である段ボール91を指定する立下がりパルス(Lo)又は第2下敷き材であるクラフト紙92を指定する立上がりパルス(Hi)である下敷き材送出し信号BS出力するように接続されている。
【0042】
フリップフロップ回路(51a、51b)、AND回路(52a、52b)、タイミング信号出力部53、第1下敷き材供給制御部54a、第2下敷き材供給制御部54b及びNOT回路55から構成された下敷き材供給装置動作制御手段50は、NOT回路55を介して下敷き材送出し信号BSが反転されてフリップフロップ回路51aに、下敷き材送出し信号BSが直接フリップフロップ回路51bに夫々入力されるように集積装置制御手段BC、即ち信号出力部BC4に接続されている。
【0043】
下敷き材供給装置動作制御手段50においては、フリップフロップ回路51aとフリップフロップ回路51bとは相互に一方の出力信号が他方に入力されるように接続されていると共に、フリップフロップ回路51aからの出力信号とタイミング信号出力部53からの下敷き材供給装置Aにおける集積体Jの検出に基づくタイミング信号TSとがAND回路52aに入力され、フリップフロップ回路51bからの出力信号とタイミング信号出力部53からの前記タイミング信号TSとがAND回路52bに入力されるように接続されている。
【0044】
そして、第1下敷き材供給制御部54aは、AND回路52aからの出力信号が入力され、第2下敷き材供給制御部54bは、AND回路52bからの出力信号が入力され、夫々作動を開始するように接続されており、更に、第1下敷き材供給制御部54aから作動開始信号がフリップフロップ回路51aに対し、第2下敷き材供給制御部54bから作動開始信号がフリップフロップ回路51bに対し夫々出力されるように接続されている。
【0045】
更に、第1下敷き材供給制御部54aは、図示しない第1タイマー、第2タイマー、第3タイマー、第4タイマー及び第1検出スイッチ54a1を備えており、第2下敷き材供給制御部54bは、図示しない第5タイマー、第2倹出スイッチ54b1、第3検出スイッチ54b2及び第4検出スイッチ54b3を備えている。
【0046】
第1検出スイッチ54a1は、上下変位する少なくともいずれかの押さえローラー32dの下方に位置し、押さえローラー32dが下降位置にあること、即ち送り出しエンドレスベルト32c及び搬送手段10が略水平な通常位置にあることを検出する。第2倹出スイッチ54b1は、クラフト紙案内待機部42の上流端に位置し、第4検出スイッチ54b3は、クラフト紙案内待機部42の下流端に位置し、夫々移動するクラフト紙92の先行端を検出する。又、第3倹出スイッチ54b2は、クラフト紙案内待機部42の中間部の適宜の位置にあって、待機位置から移動するクラフト紙92の後端を検出する。
【0047】
次に、上記の下敷き材供給装置の動作を説明する。
図示しない新聞用輪転機の起動に合わせて、集積結束工程ラインH及び出荷装置Iが入力状態になり、作動開始される。
集積結束工程ラインHを構成する下敷き材供給装置Aにおいては、第1下敷き材供給手段30の段ボール待機部32eの所定位置に段ボール91が待機していない場合は、段ボール取出し部32aが動作して、段ボール待機部32eに段ボール91を待機させる。
【0048】
又、第2下敷き材供給手段40のクラフト紙案内待機部42bの所定位置にクラフト紙92が待機していない場合は、クラフト紙取出し部42aが動作して、クラフト紙案内待機部42bの所定位置にクラフト紙92を待機させる。
(後述の下敷き材供給動作の1サイクル終了状態 参照)
【0049】
そして、集積結束工程ラインHの集積装置Bにおいては、新聞用輪転機から予め定められた建ページ(入力手段Kで入力される建ページ)の扁平物である新聞が搬送装置G1によって集積装置Bに搬送され、集積装置Bにおいて計数され順次積み重ねられて集積体Jとして形成される。
【0050】
そのとき、集積装置B1に対し、集積体作成制御部BC5は、第1記憶部BC1から入力される集積体作成データKSの部数Mだけの新聞を搬送装置G1によって搬送される新聞から計数させ、その計数させた新聞を集積させる。
つまり、計数した新聞を送り出しコンベヤー部B2上に積み重ねて、部数Mの積重ねが完了するのを待って、即ちM番目の新聞が計数されてから集積装置Bに積み重ねられるまでの時間遅れで、送出し作動信号が、送出しコンベヤー部B2及びプッシャー部B3に対し出力されると共に、その送出し作動信号が出力タイミング信号として集積装置制御手段BCの信号出力部BC4に出力される。
【0051】
すると、送出し作動信号が入力されたコンベヤー部B2及びプッシャー部B3が作動し、即ち図1で、送出しコンベヤー部B2のコンベヤーが反時計回りに回動し、プッシャー部B3が左方に移動し、集積体作成データKSに対応した集積体Jが集積装置Bの送出し口B1から下敷き材供給装置Aに向って送り出される。
【0052】
他方、集積装置制御手段BCにおいては、入力手段Kから入力されて第1記憶部BC1が記憶している作成される集積体Jの作成データKSが比較部BC3に入力されると共に、当該比較部BC3が、第2記憶部BC2に記憶している集積体Jに供給する下敷き材を可撓性の低い第1下敷き材(段ボール)にするか、可撓性の高い第2下敷き材(クラフト紙)にするかを判定するための、集積体Jの厚さに関するデータ、つまり集積体Jの作成データKSに含まれる新聞の建ページ数に対応した集積部数境界値M0を取り出す。
【0053】
比較部BC3は、第1記憶部BC1から入力された集積体作成データKSにおける集積部数Mと第2記憶部BC2から取り出した集積部数境界値M0とを比較し、その結果である両者の大小関係、即ちMがM0以上か、MがM0未満かにより、作成する集積体Jに供給する下敷き材を第1下敷き材(段ボール)にするか、第2下敷き材(クラフト紙)にするか指定する信号を信号出力部BC4に出力する。
【0054】
そして、信号出力部BC4は、集積体作成制御部BC5からの集積体送出し作動信号、即ち出力タイミング信号が入力されるのをタイミングとして、作成され送り出された集積体Jに供給する下敷き材を指定する内容を含んだ下敷き材送り信号BSを出力する。
【0055】
図示の実施の形態では、下敷き材送出し信号BSは、立上がりパルス信号又は立下がりパルス信号として出力され、立上がりパルス信号が可撓性の高い第2下敷き材(クラフト紙92)の供給を指定し、立下がりパルス信号が可撓性の低い第1下敷き材(段ボール91)の供給を指定する。
【0056】
集積装置制御手段BCの信号出力部BC4が出力した下敷き材送出し信号BSは、下敷き材供給装置Aの動作制御手段50に入力される。動作制御手段50に入力された下敷き材送出し信号BSは、フリップフロップ回路51bにはそのまま入カされ、フリップフロップ回路51aにはNOT回路55によって反転されて入力される。
【0057】
下敷き材送出し信号BSが立下がりパルスであるときは、フリップフロップ回路51aではNOT回路55で反転された立上がりパルスの立上がりで即座に「Hi」の信号出力をする一方、フリップフロップ回路51bでは、立下がりパルスの戻りの立上がりが作用する前にフリップフロップ回路51aの「Hi」信号が入力されてクリアされ、立下がり信号の戻りの立上がりが作用することが妨げられ、「Hi」の信号出力をすることがない。
【0058】
フリップフロップ回路51aの「Hi」信号は、AND回路52aに入力される。AND回路52aでは、下敷き材供給動作開始のタイミング信号として、集積装置Bから送り出された集積体Jが搬送されて予め定められた位置まで搬送されたのを検出して検出信号を出力するタイミング信号出力部53の出力信号が入力されて、フリップフロップ回路51aの「Hi」信号とタイミング信号出力部53のタイミング信号とのAND条件が満たされると、第1下敷き材供給制御部54aを作動させる信号を出力する。
【0059】
すると、第1下敷き材供給制御部54aにおいて、まず第1タイマーと第2タイマーが計時を開始し、第1下敷き材供給のための1サイクルが開始し、又第1下敷き材供給制御部54aからフリップフロップ回路51aに信号が出力され、フリップフロップ回路51aはダウンする。
【0060】
第1タイマーが予め定められた時間を計時し終えて出力する信号によって、押えローラー32dが上昇させられ、送出しエンドレスベルト32c及び搬送手段10は、段ボール待機位置32eに待機中の段ボール91を介して押し上げられ、下敷き材供給口20側を上にした傾斜状態になる(図4参照)。
【0061】
次いで、第2タイマーが予め定められた時間を計時し終えて出力する信号によって、送出しエンドレスベルト32cが起動させられ、段ボール待機位置32eに待機中の段ボール91が、搬送手段10が集積体Jを搬送する連度と同じ速度で下敷き材供給口20から送り出され、この段ボール91は、下敷き材供給口20を通過する集積体Jの下面に供給される。
【0062】
又、第2タイマーが出力する信号によって、第3夕イマーと第4タイマーとが計時を開始させられる。そして、第3タイマーが予め定められた時間を計時し終えて出力する信号によって、送出しエンドレスベルト32cが停止させられ、段ボール91の集積体Jへの供給が終了させられる。
続いて、第4タイマーが予め定められた時間を計時し終えて出力する信号によって、押えローラー32dが降下させられ、送出しエンドレスベルト32c及び搬送手段10が略水平な通常の位置に戻される。
【0063】
そして、適宜に設けられた第1検出スイッチ54a1の、送出しエンドレスベルト32c及び搬送手段10が略水平な通常の位置に戻ったことを検出して出力する信号によって、段ボール取出し部32aが動作を開始させられ、第1貯蔵部31に積み重ねられた一番下の段ボール91が段ボール待機位置32eに取り出され待機させられて、第1下敷き材である段ボール91の供給動作の1サイクルが終了する。
【0064】
下敷き材送出し信号BSが立上がりパルス信号であるときは、フリッブフロップ回路51bでは立上がりパルスの立上がりで即座に「Hi」の信号出力をする一方、フリップフロップ回路51aでは、NOT回路55で反転された立下がりパルスの戻りの立上がりが作用する前にフリップフロップ回路51bの「Hi」信号が入力されてクリアされ、立下がりパルス信号の戻りの立上がりが作用することが妨げられ、「Hi」の信号出力をすることがない。
【0065】
フリップフロップ回路51bの「Hi」信号は、AND回路52bに入力される。
AND回路52bでは、下敷き材供給動作開始のタイミング信号として、集積装置Bから送り出された集積体Jが搬送されて予め定められた位置まで搬送されたのを検出して検出信号を出力するタイミング信号出力部53の出力信号が入力されて、フリップフロップ回路51bの「Hi」信号とタイミング信号出力部53のタイミング信号とのAND条件が満たされると、第2下敷き材供給制御部54bを作動させる信号を出力する。
【0066】
すると、第2下敷き材供給制御部54bにおいて、まず第5タイマーが計時を開始し、第2下敷き材供給のための1サイクルが開始し、又第2下敷き材供給制御部54bからフリップフロップ回路51bに信号が出力され、フリップフロップ回路51bはダウンする。
【0067】
第5タイマーが予め定められた時間を計時し終えて出力する信号によって、クラフト紙取り出し部42aとクラフト紙送出し部42cとが駆動回転される。即ち、取出しエンドレスベルト42d、第1ローラー42e、第2ローラー42f、一対の送出しローラー42gが駆動回転される。
【0068】
一対の送出しローラー42gの駆動回転により、クラフト紙案内待機部42bに待機中のクラフト紙92が、搬送手段10が集積体Jを搬送する速度と同じ速度で下敷き材供給口20から送り出され、このクラフト紙92は、下敷き材供給口20を通過する集積体Jの下面に供給される。
【0069】
そして、この一対の送出しローラー42gの駆動回転は、後で説明する第3検出スイッチ54b3が出力する信号によって停止させられるまで続けられる。又、前記一対の送出しローラー42gの駆動回転によってクラフト紙92が所定の待機位置から予め定められた距離だけ移動したのを検出して第3検出スイッチ54b2が出力する信号によって、駆動回転中の前記第1ローラー42eが下降させられ、第2貯蔵部41に積み重ねられた一番上のクラフト紙92aに接触させられる。
【0070】
そして、回転する第1ローラー42eによって一番上のクラフト紙92aがクラフト紙案内待機部42に向けて取り出され、取出しエンドレスベルト42dと第2ローラー42fに挟まれ、更にクラフト紙案内待機部42側に移動させられる。
【0071】
次いで、この移動されるクラフト紙92の先行端を検出して第2検出スイッチ54b1が出力する信号によって、第1ローラー42eが上昇させられ、このクラフト紙92aは、差し当たり取出しエンドレスベルト42dと第2ローラー42fのみによってクラフト紙案内待機部42に移動させられ、やがて一対の送出しローラー42gの位置に達して、取出しエンドレスベルト42d、第2ローラー42f、一対の送出しローラー42gによってクラフト紙案内待機部42の所定の待機位置まで取り出され、集積体Jの下面に対する次回のクラフト紙の供給が用意される。
【0072】
そして、クラフト紙92aの先行端を検出して第3検出スイッチ54b3が出力する信号によって、取出しエンドレスベルト42d、第2ローラー42f、一対の送出しローラー42gのすべてが停止させられて、第2下敷き材であるクラフト紙92の供給動作の1サイクルが終了する。
【0073】
なお、下敷き材送出し信号BSを「1」「0」信号とし、動作制御手段50をCPUとして、前記と同様の動作制御をするよう構成してよいことは勿論である

【0074】
【発明の効果】
この発明によれば、扁平物を適宜の所望数で集積し得る能力を備えた集積装置の下流側において、集積装置から送り出される集積体に、様々の積重ね高さのものが混在している場合にあっても、即ち結束の締付け力によっても何ら問題となる変形を起こさないものと、結束の締付け力によって潰れてしまい扁平物の品質が著しく損なわれるものとが混在している場合にあっても、結束締付け力に対する集積体の強さに合わせて予め定めた基準に従って、1基の下敷き材供給装置により、結束の締付け力によっても何ら問題となる変形を起こさない集積体には安価な可撓性の高い下敷き材を供給し、結束の締付け力によって潰れてしまい扁平物の品質が著しく損なわれる可能性のある集積体には比較的高価な可撓性の低い下敷き材を自動的、且つ選択的に供給することが可能である。
【0075】
従って、結束締付け力に対する集積体の強さの相違にかかわらず全ての集積体に可撓性の低い下敷き材を供給する場合に存在したランニングコスト面での無駄をなくすことができる。
【0076】
又、この発明によれば、前述のような集積体の強さに関係なく全ての集積体に可撓性の低い下敷き材を供給することを避けるべく、可撓性の高い下敷き材を供給する下敷き材供給装置と可撓性の低い下敷き材を供給する下敷き材供給装置とを直列又は並列に配し、集積装置から下流側に送り出される集積体の積重ね高さに応じて、つまり結束締付け力に対する強さに応じて、可撓性の高い下敷き材を供給する下敷き材供給装置と可撓性の低い下敷き材を供給する下敷き材供給装置との何れかに送り込み、集積体の結束締付け力に対する強さに応じた下敷き材を供給するようにした場合に生じる問題も解消する。
【0077】
即ち、集積装置から下敷き材供給装置に至る集積体の移動距離が長くなって、下敷き材を供給する目的である集積体の最も下側の扁平物の汚損や破損を防止し得ない場合が生じる恐れもなく、更に、集積体の結束締付け力に対する強さに応じて各集積体を適宜の下敷き材供給装置に送り込むための搬送手段や制御装置が不必要となるので、集積結束工程ラインが短縮され、構成が簡単となり、そのため集積結束工程ラインの設置面積が狭くされ得て、且つ集積結束工程ライン設置の為のコストが削減され得ると共に、保守点検に必要な労力や資材も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における下敷き材供給装置の概略構成を、上流側に設けた集積装置との関連と共に示す概略構成図である。
【図2】図1に示す下敷き材供給装置の動作制御手段及びこの動作制御手段に作動を促す下敷き材送出し信号を出力する集積装置の制御手段の要部を示すブロック図である。
【図3】図1に示す下敷き材供給装置の III矢視図である。
【図4】図1に示す下敷き材供給装置によって扁平物の集積体に可撓性の低い第2下敷き材を供給する状況を示す概略説明図である。
【図5】図1に示す下敷き材供給装置を設けた扁平物の集積結束工程ラインの1つのレイアウトの概略を示す平面図である。
【図6】図5におけるVI矢視概略斜視図である。
【符号の説明】
A 下敷き材供給装置
B 集積装置
B1 送出し口
B2 送出しコンベヤー部
B3 ブッシャー部
BC 集積装置制御手段
BC1 第1記憶部
BC2 第2記憶部
BC3 比較部
BC4 信号出力部
BC5 集積体作成制御部
BS 下敷き材送出し信号
C 搬送方向変更装置
D 宛名札添付装置
E 包装装置
F 結束装置
G 搬送装置
G1 搬送装置
H 集積結束工程ライン
I 出荷装置
J 集積体
K 入力手段
KS 集積体作成データ
10 搬送手段
10a、10b、10c エンドレスベルト
20 下敷き材供給口
30 第1下敷き材供給手段
31 第1貯蔵部
32 第1供給機構
32a 段ボール取出し部
32b 段ボール送出し部
32c 送出しエンドレスベルト
32d 押えローラー
32e 段ボール待機部
40 第2下敷き材供給手段
41 第2貯蔵部
41a クラフト紙縁部押え
41b レベル維持部
42 第2供給機構
42a クラフト紙取出し部
42b クラフト紙案内待機部
42c クラフト紙送出し部
42d 取出しエンドレスベルト
42e 第1ローラー
42f 第2ローラー
42g 送出しローラー
50 動作制御手段
51a、51b フリップフロップ回路
52a、52b AND回路
53 タイミング信号出力部
54a 第1下敷き材供給制御部
54a1 第1検出スイッチ
54b 第2下敷き材供給制御部
54b1 第2検出スイッチ
54b2 第3検出スイッチ
54b3 第4検出スイッチ
55 NOT回路
91 段ボール(第1下敷き材)
92 クラフト紙(第2下敷き材)

Claims (1)

  1. 連続的に生産される扁平物を積み重ねて集積した上、結束する一連の集積結束工程ラインにおける前記集積を行う集積装置とその下流の結束装置との間に設けられる下敷き材供給装置において、
    集積装置から送り出され搬送される扁平物の集積体を受け取り下流の結束装置に向けて送り出す搬送手段と、
    前記搬送手段の下流に設けられた下敷き材供給口と、
    可撓性の低い第1下敷き材を貯蔵する第1貯蔵部及び該第1貯蔵部から第1下敷き材を取り出し前記下敷き材供給口から集積体の下面に供給する第1供給機構を有する第1下敷き材供給手段と、
    可撓性の高い第2下敷き材を貯蔵する第2貯蔵部及び該第2貯蔵部から第2下敷き材を取り出し前記下敷き材供給口から集積体の下面に供給する第2供給機構を有する第2下敷き材供給手段と、
    前記集積装置の集積体送出し信号に基づいて前記第1下敷き材供給手段又は前記第2下敷き材供給手段のいずれか一方を選択的に動作させる動作制御手段と
    を具備し、
    前記集積装置が送り出す集積体の各個の下面に前記第1下敷き材又は前記第2下敷き材のいずれか一方を選択的に供給可能である下敷き材供給装置。
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