JP3668093B2 - 給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類(内容)の用紙を1種類づつ所定の順番で重ねて丁合物として排出する丁合装置や印刷機に使用される給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の丁合装置の全体斜視図である。図9に示すように、従来の丁合装置は、その上下方向に配列された複数の給紙台70a〜70jを有し、この各給紙台70a〜70jに多数積載された用紙72を所定タイミングで1枚づつ搬送する給紙部71と、この給紙部71の各給紙台70a〜70jから搬送された複数の用紙72を丁合して丁合物とし、この丁合物を排出部74に搬送する図示しない丁合搬送部と、この丁合搬送部から搬送された丁合物をスタッカー部75に排出する排出部74と、この排出部74から排出される丁合物を積載するスタッカー部75と、得られた丁合物の組数を計数する図示しない丁合組数計数手段とを備えている。
【0003】
上記構成において、例えば最上段の給紙台70aから最下段の給紙台70jまで種類(内容)毎に区分された多数の用紙72がそれぞれ積載されており、この給紙台70a〜70jの上下の順番で重ねて丁合物を構成する場合を説明する。まず、図示しないスタートスイッチがオンされると、最上段の給紙台70aから最下段の給紙台70jまでの各用紙72が上段から所定タイミング遅れで順次搬送され、この搬送された各用紙72が丁合搬送部で丁合されて丁合物とされる。この丁合物が排出部74を介してスタッカー部75に排出される。そして、この一連の動作が連続して実行されることによって多数の用紙72がスタッカー部75に積載される。
【0004】
そして、各給紙台70a〜70jを、給紙台70a〜70eの第1グループと給紙台70f〜70jの第2グループに分け、最初に第1グループのみの動作を行い、第1グループ動作中に第2グループの給紙台70f〜70jに用紙を積載し、第1グループの給紙台70a〜70eの何れかの用紙が無くなったら、第2グループの給紙台70f〜70jの動作を開始し、かかる第2グループ動作中に第1グループの給紙台70a〜70eに用紙を補充するという作業を繰り返すことにより、常にいずれかのグループにより丁合動作をすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の丁合装置においては、第1グループから第2グループへ丁合動作が切り替わる際に、1)用紙積載作業中に急に用紙の搬送が始まり、作業者が手を切る、2)搬送開始時に作業者の手が用紙に当たり、用紙が斜行して搬送され、用紙ジャムが発生するという課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、第1グループから第2グループへ丁合動作が切り替わっても、作業者が手を切ったり、用紙ジャムが発生したりすることのない給紙装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の給紙台と、これら給紙台のそれぞれに積載された用紙を所定タイミングで1枚づつ給紙する給紙部とを備えた給紙装置において、前記各給紙台に前記用紙が積載されているか否かを検出する紙有無検出センサと、前記各給紙台からの前記用紙の搬送を制御する制御手段とを有し、前記制御手段が、(A)前記複数の給紙台を複数のグループに分割し、(B)前記紙有無検出センサから各給紙台に用紙が積載されているか否かに関する信号を受信し、(C)前記複数のグループ中、全ての給紙台に用紙が積載されている第1グループから用紙の搬送を開始し、(D)用紙搬送中の第1グループに属するいずれかの給紙台から用紙がなくなった場合に、かかる第1グループからの用紙の搬送を中止し、(E)給紙台に用紙を積載している作業者が前記給紙台上の用紙から手を離すために必要な待ち時間経過後に、全ての給紙台に用紙が積載されている他の第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替え制御を行うことを特徴とする。
【0008】
第1グループに属する給紙台の数と、第2グループに属する給紙台の数は同じでも異なっても良い。具体的には、給紙台が12個である場合に、上から1番目から6番目までの給紙台を第1グループとし、7番目から12番目までの給紙台を第2グループとしても良く、また上から1番目から3番目までの給紙台を第1グループとし、4番目から12番目までの給紙台を第2グループとしても良い。
【0009】
この給紙装置では、搬送を行うグループを第1グループから第2グループへ切り替える際に、所定の待ち時間を設定しているので、作業者が待機中の給紙台に用紙を積載している最中に搬送中の給紙台が停止しても、待ち時間が経過するまでは、作業者が用紙積載の対象としている給紙台が搬送を開始することはない。よって、この間に作業者は搬送を行う給紙台が切り替わることを認知し、自己の安全を確保でき、また作業者の手が突然動き出した用紙に触れてしまい用紙が斜行してしまうこと等を回避することができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の給紙装置であって、前記制御手段が、所定の待ち時間経過後に、前記第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替えの際に、前記第2グループに属する全ての給紙台の前記紙有無検出センサから信号を受信し、全ての信号が用紙が積載されていることを示している場合に限り搬送を再開することを特徴とする。
【0011】
この給紙装置では、搬送切り替えの際に、新たに搬送を開始するグループに属する全ての給紙台に用紙が積載されているか否かを確認しているので、新たに搬送を開始するグループ内に用紙が積載されていない給紙台又は用紙積載中の給紙台が存在する場合は、切り替えが行われない。よって、用紙が積載されていない給紙台が存在するにもかかわらず、新たなグループから搬送が開始され、それにより不適切な丁合や印刷が行われてしまうことはなく、また、作業者が搬送中の給紙台が停止したことに気づかなくても、作業者の安全が確保され得る。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の給紙装置であって、さらに、報知手段を有し、前記制御手段が、前記第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替えの際に、その旨を前記報知手段から報知することを特徴とする。
【0013】
報知手段には、音声発生手段等が含まれる。この給紙装置では、搬送切り替えの際に、報知することにより、作業者に対する注意を喚起し、作業者の安全確保等をより確実なものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1〜図8は本発明の第1実施形態を示し、図1は丁合装置の全体斜視図、図2は給紙部と丁合搬送部と排出部及びスタッカー部の構成図、図3は給紙部と丁合搬送部及び排出部への駆動伝達系を示す側面図、図4は各給紙部への駆動力分配を示す斜視図である。
【0016】
図1〜図4に示すように、丁合装置は、丁合する複数種類の用紙1を所定タイミングで各種類1枚づつ搬送する給紙部Aと、この給紙部Aから搬送される複数の用紙1を丁合し丁合物2として排出部Cに搬送する丁合搬送部Bと、この丁合搬送部Bからの丁合物2をスタッカー部Dに排出する排出部Cと、この排出部Cから排出される丁合物2を積載するスタッカー部Dとを備えている。
【0017】
給紙部Aは、その上下方向に配列された10台の給紙台3a〜3jを有する。この各給紙台3a〜3jは、図2に示すように、固定給紙台部4と支軸5と可動給紙台部6とを備えている。可動給紙台部6は、支軸5を支点として搬送先端側が上下動する。この可動給紙台部6にはレバー7付きの紙有無検出センサS1が設けられ、この紙有無検出センサS1によって各給紙台3a〜3jに用紙1が積載されているか否かを検出する。可動給紙台部6の搬送先端側の上方位置には回転軸8に支持された給紙ローラ9が配置されている。この給紙ローラ9には可動給紙台部6が上方に位置する場合に積載された最上位置の用紙1が圧接される。
【0018】
そして、給紙ローラ9が回転されると、図示しないサバキ台との相乗効果によって積載された最上位置の用紙1のみが搬送される。給紙ローラ9よりも搬送下流の位置には搬送される用紙1をガイドする上ガイドプレート10と下ガイドプレート11とが設けられており、搬送された用紙1はこの上,下ガイドプレート10,11にガイドされて丁合搬送部Bに供給される。
【0019】
重送検出センサS2は、上,下ガイドプレート10,11の通路を挾んで配置された発光部12と受光部13とを有し、センサ出力のレベルより搬送される用紙1が1枚であるか否かを検出する。又、給紙ローラ9の回転開始時から所定時間以内にセンサ出力が有るか否かによって空送や紙づまりの有無をも検出する。
【0020】
又、各給紙台3a〜3jに対応する給紙ローラ9は、後述する電磁クラッチ82a〜82j(図5に示す)によって回転タイミングが制御され、各給紙台3a〜3jからはそれぞれ所定のタイミングで用紙1が丁合搬送部Bに搬送される。各給紙ローラ9の駆動伝達系及びこのタイミングについては後述する。
【0021】
丁合搬送部Bは、図2に示すように、各給紙台3a〜3jに対応する上,下ガイドプレート10,11の排出側にそれぞれ設けられた搬送ローラ15と、この各搬送ローラ15に対向してそれぞれ設けられた押さえローラ16とを有する。この上下方向に配列された各押さえローラ16は図示しないバネで搬送ローラ15側に付勢されていると共に、これら押さえローラ16,16,…間には搬送ベルト17が掛けられており、各押さえローラ16は搬送ベルト17を介してそれぞれ搬送ローラ15に圧接されている。搬送ローラ15の駆動伝達系については後述する。
【0022】
又、各搬送ローラ15と各押さえローラ16とに圧接状態である搬送ベルト17部分の両側には垂直ガイドプレート18,19がそれぞれ設けられ、この両側の垂直ガイドプレート18,19間に垂直搬送路20が構成されている。一方の垂直ガイドプレート18は1枚のプレートより構成されているが、他方の垂直ガイドプレート19は給紙部Aの上,下ガイドプレート10,11と一体に複数プレートより構成されている。
【0023】
そして、各搬送ローラ15が回転すると、搬送ローラ15の摩擦力を受けて押さえローラ16によって回転自在な搬送ベルト17が移動され、給紙部Aから搬送された用紙1は、この回転する搬送ローラ15と移動している搬送ベルト17との間に挾み込まれて垂直搬送路20を下方に搬送される。ここで、上方より搬送される用紙1が下方の搬送ローラ15を通過するタイミングで下方の給紙台側の用紙1が丁合搬送部Bに搬送されることによって、下方の用紙1が上方の用紙1に重なって下方に搬送される。このような用紙1の搬送と用紙1の重ね合わせ動作が繰り返されて所望の丁合物2が作成され、この丁合物2が更に下方の排出部Cに搬送される。
【0024】
排出部Cは、図2に示すように、搬送路変更ガイドプレート21を有する。搬送路変更ガイドプレート21は、図2にて実線で示すスタッカー用位置と、図2にて仮想線で示す後処理機用位置との間で回転自在に設けられている。搬送路変更ガイドプレート21は、スタッカー用位置側に図示しないバネによって付勢されており、電磁ソレノイド81(図5に示す)によって駆動される。電磁ソレノイド81がオフ状態ではスタッカー用位置に、電磁ソレノイド81がオン状態では後処理機用位置に位置される。スタッカー用位置では搬送路変更ガイドプレート21の上端が丁合搬送部Bの一方の垂直ガイドプレート18に沿うように位置され、丁合搬送部Bから搬送されてくる丁合物2はスタッカー部D側に導かれる。後処理機用位置では搬送路変更ガイドプレート21の上端が丁合搬送部Bの他方の垂直ガイドプレート19に沿うよう位置され、丁合搬送部Bから搬送されてくる丁合物2はスタッカー部D側とは反対側に導かれる。
【0025】
又、搬送路変更ガイドプレート21の下方位置にはスタッカー部側ガイドプレート22と後処理機側ガイドプレート23が設けられ、この各ガイドプレート22,23上を通って丁合物2が選択的に搬送される。
【0026】
排紙検出センサS3は、スタッカー部側ガイドプレート22を挾んで配置された発光部24と受光部25とを有し、センサ出力より丁合物2の排出タイミングを検出する。つまり、丁合物2が通過開始すると、発光部24からの光が遮断されて受光部25の出力がHレベルとなり、通過終了で再び発光部24からの光が遮断されなくなり受光部25の出力がLレベルに戻ることから丁合物2の排出タイミングを検出する。又、排紙検出センサS3は、例えばセンサ出力のHレベルが所定時間以上連続することにより排出部Cでの紙づまりを検出する。
【0027】
スタッカー部側ガイドプレート22の最下流で、且つ、スタッカー部Dを臨む位置には上下方向に配置された一対の排出ローラ26,27が設けられている。一対の排出ローラ26,27は略圧接状態で配置され、下方の排出ローラ27の上端部が若干スタッカー部側ガイドプレート22より上方に突出している。上方の排出ローラ26が駆動側であり、この駆動伝達系については、後述する。そして、上方の排出ローラ26が回転すると、これに追従して下方の排出ローラ27が回転される。丁合搬送部Bから搬送されてくる丁合物2は、一対の排出ローラ26,27間に挿入され、この一対の排出ローラ26,27の回転によってスタッカー部Dに排出される。
【0028】
次に、給紙ローラ9と搬送ローラ15及び上方の排出ローラ26の駆動伝達系を説明する。図3に示すように、メインモータ30の出力軸30aと排出ローラ26の回転軸26aと最下方の搬送ローラ15の回転軸15aにはそれぞれ駆動用プーリ31と排出用プーリ32と搬送用プーリ33が固定されている。これら各プーリ31,32,33及び補助プーリ34間に第1駆動ベルト35が掛けられている。
【0029】
又、上下隣接する給紙ローラ9,9間には回転軸36に支持された中継用プーリ37が設けられている。また、各搬送ローラ15の回転軸15aには搬送用プーリ33が固定されている。これら中継用プーリ37と搬送用プーリ33及び補助プーリ38間には第2駆動ベルト39が掛けられている。図4に示すように、中継用プーリ37の回転軸36には中継用ギア40が固定され、この中継用ギア40には上下位置に配置された給紙用ギア41がそれぞれ噛み合っている。各給紙用ギア41は電磁クラッチ82a〜82j(図5に示す)を介して給紙ローラ9の回転軸8にそれぞれ連結されている。
【0030】
メインモータ30が駆動すると、第1駆動ベルト35が移動して上方の排出ローラ26が図3の矢印a方向に回転される。又、この第1駆動ベルト35の移動により第2駆動ベルト39が移動して各搬送ローラ15が図3の矢印b方向に回転され、且つ、各中継用プーリ37を介して各給紙用ギア41が回転される。そして、電磁クラッチ82a〜82j(図5に示す)がオンになった給紙ローラ9のみが図3の矢印c方向に回転され、それによって用紙1が丁合搬送部Bに搬送される。
【0031】
スタッカー部Dは、排出部Cから排出される丁合物2の落下位置に設けられた排紙台42と、この排紙台42上に排出される丁合物2の両外側に位置し、丁合物2の排出方向の直交方向を規制する一対のサイドフェンス43,44とを有する。この一対のサイドフェンス43,44は、その一方が左右方向に移動自在に設けられ、他方が排紙台42に固定されている。一方のサイドフェンス43を移動することによって一対のサイドフェンス43,44間の幅を丁合する用紙2の幅に応じて可変できる。排紙台42上には丁合物2の排出方向の前方を規制するフロントフェンス45(図1に示す)が配置され、このフロントフェンス45は丁合物2の排出方向の斜め方向に移動自在に設けられている。
【0032】
図5は丁合装置の制御系の回路ブロック図、図6は丁合装置の丁合処理のフローチャートである。図5において、紙有無検出センサS1及び排紙検出センサS3の出力は制御部68に出力される。この制御部68にはその他に図示しない操作パネルからの指令信号等が出力され、制御部68は所定のプログラムによってメインモータ30と電磁ソレノイド81及び電磁クラッチ82a〜82jを制御する。
【0033】
次に、上記構成の作用を、図6〜図8に基づき説明する。先ず、給紙台3a〜3eの全てに用紙が積載されている場合の丁合動作を説明する。図6は丁合処理のフローチャートであり、図7は給紙台3a〜3eによって給紙を続ける場合の各部のタイミングチャートであり、図8は給紙台3a〜3eによる給紙から給紙台3f〜3jによる給紙へ切り替わる場合の各部のタイミングチャートである。
【0034】
例えば5枚の種類(内容)の異なる用紙1を丁合したい場合には、給紙台3aから給紙台3eまでに第1頁から第5頁の用紙1を丁合順序に従って積載し、同様に給紙台3fから3jまでに第1頁から第5頁の用紙1を丁合順序に従って積載する。図6において、スタートされると、メインモータ30が駆動開始し(ステップS1)、紙有無検出センサS1によって各給紙台3a〜3eに用紙1が積載されているかどうかを検出する(ステップS2)。給紙台3a〜3eの全てに用紙1が積載されている場合は、給紙台3aの給紙ローラ9から順に給紙台3eの給紙ローラ9までが各電磁クラッチ82a〜82eの制御によって上から順に回転して各給紙台3a〜3eに積載されている用紙1が1枚づつ順次丁合搬送部Bに搬送される(ステップS3)。この際の各電磁クラッチ82a〜82eの駆動のタイミングを図7に示す。電磁クラッチ82aは、給紙台3a〜3eに用紙が積載されていることを検出した後にオンとなり、所定時間t1経過後にオフとなる。電磁クラッチ82aがオンとなることにより給紙台3aの給紙ローラ9が回転すると、給紙台3aから用紙1が搬送され、丁合搬送部Bに供給される。給紙台3aから搬送された用紙1は、搬送ローラ15と搬送ベルト17との間に挟まれて垂直搬送路20を下方に搬送される。一方、電磁クラッチ82aがオンとなり、所定時間t2経過後に電磁クラッチ82bがオンとなり、給紙台3bの給紙ローラ9が回転すると、給紙台3bから用紙1が搬送され、丁合搬送部Bに供給される。そして、給紙台3aから搬送された用紙1が、給紙台3bの搬送ローラ15を通過するタイミングで、給紙台3bの用紙1が丁合搬送部Bに搬送されることによって、給紙台3bの用紙1が給紙台3aの用紙1に重なって下方に搬送される。以下同様に、電磁クラッチ82aがオンとなってから所定時間2*t2,3*t2,4*t2経過後に電磁クラッチ82c、82d、82eが順次オンとなり、用紙1の搬送と重ね合わせ動作が繰り返されて所望の丁合物2が作成される。この丁合物2が排出部Cに入り搬送路変更ガイドプレート21によりスタッカー部側を搬送路として進み、一対の排出ローラ26,27の回転によりスタッカー部Dに排出される。そして、排紙検出センサS3により排出完了が検出されると、再び電磁クラッチ82a〜82eが順次オンとなり、給紙台3a〜3eの全てに用紙1が積載されている限り、ステップS2〜S3が繰り返される。
【0035】
次に、給紙台3a〜3eのいずれかの用紙1が無くなった場合について説明する。紙有無検出センサS1が給紙台3a〜3eのいずれかの用紙が無くなったことを検出した場合(ステップS2で「NO」の場合)、作業者に注意を促すためにブザー100を鳴らし(ステップS4)、給紙台3f〜3jに用紙があるか否か1秒間監視し(ステップS5及びステップS6)、給紙台3f〜3jのいずれかにおいて一瞬でも用紙無し状態になった場合は、用紙無し又は用紙積載作業中と判断して丁合動作を終了する(ステップS5で「NO」の場合)。給紙台3f〜3jに1秒間用紙が有り続ける場合は、用紙有り且つ用紙積載作業終了と判断して、給紙台3f〜3jによる丁合動作に移行する(ステップS6で「YES」の場合)。
【0036】
給紙台3f〜3jの全てに用紙が積載されている場合(ステップS7で「YES」の場合)は、給紙台3f〜3jの用紙1について丁合処理がなされる。つまり、給紙台3fの給紙ローラ9から順に給紙台3jの給紙ローラ9までが各電磁クラッチ82f〜82jの制御によって上から順に回転して各給紙台に積載されている用紙1が1枚づつ順次丁合搬送部Bに搬送される(ステップS8)。この際の各電磁クラッチ82f〜82jの駆動のタイミングを図8に示す。電磁クラッチ82fは、排出センサS3が排出を検知してから(1+5*t2)秒後にオンとなり、所定時間t1経過後にオフとなる。電磁クラッチ82fがオンとなってから所定時間t2、2*t2、3*t2、4*t2経過後に電磁クラッチ82g、82h、82i、82jが順次オンとなり、各給紙台3f〜3jの給紙ローラ9が回転し、用紙1を搬送する。この搬送された各用紙1は丁合搬送部Bの搬送ローラ15の箇所で丁合されながら下方に搬送され、給紙台3jに対応する搬送ローラ15の箇所で最後の丁合処理がなされて所望の丁合物2とされ、排出部Cを経由してスタッカー部Dに排出される。そして、給紙台3f〜3jの全てに用紙が積載されている限り、ステップS7〜S8が繰り返される。ステップS7〜S8が繰り返さている間に作業者は、給紙中でない給紙台3a〜3eに用紙を積載する。
【0037】
紙有無検出センサS1が給紙台3f〜3jのいずれかに用紙が積載されていないことを検出した場合(ステップS7で「NO」の場合)、作業者に注意を促すためにブザー100を鳴らし(ステップS9)、給紙台3a〜3eに用紙があるか否か1秒間監視し(ステップS10及びステップS11)、給紙台3a〜3eのいずれかにおいて一瞬でも用紙無し状態になった場合は、用紙無し又は用紙積載作業中と判断して丁合動作を終了する(ステップS10で「NO」の場合)。給紙台3a〜3eに1秒間用紙が有り続ける場合は、用紙有り且つ用紙積載作業終了と判断して、給紙台3a〜3eによる丁合動作に戻る(ステップS11で「YES」の場合)。
【0038】
つまり、本実施形態では、給紙台3a〜3eの全てに用紙が積載されている間は、給紙台3a〜3eから用紙が丁合搬送部Bに搬送される。給紙台3a〜3eによる丁合処理中に、給紙台3f〜3jに用紙を積載することができる。また、給紙台3a〜3eのいずれかの用紙が無くなった場合は、給紙台3f〜3jの全てに用紙が積載されていることを条件に、給紙台3a〜3eによる丁合処理から給紙台3f〜3jによる丁合処理に切り替わる。給紙台3f〜3jによる丁合処理中は、給紙台3a〜3eに用紙を積載することができる。そして、かかる処理切り替え時に、1)1秒間の待ち時間を設けることにより、危険回避のための時間的余裕を与える、2)かかる待ち時間中に一瞬でも用紙無し状態になった場合は、用紙無し又は用紙積載動作中と判断して丁合動作を終了することにより、事故発生を確実に防止する、3)かかる待ち時間中にブザーを鳴らすことにより、作業者に切り替わるタイミングを知らせる。これによって、1)用紙積載作業中に急に用紙の搬送が始まり、作業者が手を切る、2)搬送開始時に作業者の手が用紙に当たり、用紙が斜行して搬送され、用紙ジャムが発生する等の問題を回避することができる。
【0039】
なお、本実施形態においては、複数の給紙台を2つのグループ(給紙台3a〜3eと給紙台3f〜3j)に分けて制御する例について説明したが、3又はそれ以上のグループに分けて制御しても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、複数の給紙台と、これら給紙台のそれぞれに積載された用紙を所定タイミングで1枚づつ給紙する給紙部とを備えた給紙装置において、前記各給紙台に前記用紙が積載されているか否かを検出する紙有無検出センサと、前記各給紙台からの前記用紙の搬送を制御する制御手段とを有し、前記制御手段が、(A)前記複数の給紙台を複数のグループに分割し、(B)前記紙有無検出センサから各給紙台に用紙が積載されているか否かに関する信号を受信し、(C)前記複数のグループ中、全ての給紙台に用紙が積載されている第1グループから用紙の搬送を開始し、(D)用紙搬送中の第1グループに属するいずれかの給紙台から用紙がなくなった場合に、かかる第1グループからの用紙の搬送を中止し、(E)給紙台に用紙を積載している作業者が前記給紙台上の用紙から手を離すために必要な待ち時間経過後に、全ての給紙台に用紙が積載されている他の第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替え制御を行うことを特徴とする。
【0041】
これにより、作業者が待機中の給紙台に用紙を積載している最中に、搬送中の給紙台が停止しても、待ち時間が経過するまでは、作業者が用紙積載の対象としている給紙台が搬送を開始することはなく、よって、この間に作業者は搬送を行う給紙台が切り替わることを認知し、自己の安全を確保でき、また作業者の手が突然動き出した用紙に触れてしまい用紙が斜行してしまうこと等を回避することができる。
【0042】
また請求項2の発明は、所定の待ち時間経過後に、新たな第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替えの際に、用紙の搬送を開始する第2グループに属する全ての給紙台の前記紙有無検出センサから信号を受信し、全ての信号が用紙が積載されていることを示している場合に限り搬送を再開することを特徴とする。
【0043】
これにより、搬送切り替えの際に、新たに搬送を開始するグループ内に用紙が積載されていない給紙台又は用紙積載中の給紙台が存在する場合は、切り替えが行われない。よって、用紙が積載されていない給紙台が存在するにもかかわらず、新たなグループから搬送が開始され、それにより不適切な丁合や印刷が行われてしまうことはなく、また、作業者が搬送中の給紙台が停止したことに気づかなくても、作業者の安全が確保され得る。
【0044】
さらに請求項3の発明は、報知手段を有し、前記制御手段が、新たな第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替えの際に、その旨を前記報知手段から報知することを特徴とする。
【0045】
これにより、搬送切り替え時に、報知することにより、作業者に対する注意を喚起し、作業者の安全確保等をより確実なものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、丁合装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、給紙部と丁合搬送部と排出部及びスタッカー部の構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、給紙部と丁合搬送部及び排出部への駆動伝達系を示す側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、各給紙部への駆動力分配を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、丁合装置の制御系の回路ブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示し、丁合処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態を示し、給紙台3a〜3eから用紙が搬送される場合の各部のタイミングチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態を示し、給紙台3f〜3jから用紙が搬送される場合の各部のタイミングチャートである。
【図9】従来の丁合装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
A 給紙部
B 丁合搬送部
C 排出部
D スタッカー部
1 用紙
3a〜3j 給紙台
30 メインモータ
68 制御部
81 電磁ソレノイド
82a〜82j 電磁クラッチ
100 ブザー
S1−a〜S1−j 紙有無検出センサ
S3 排紙検出センサ
Claims (3)
- 複数の給紙台と、これら給紙台のそれぞれに積載された用紙を所定タイミングで1枚づつ給紙する給紙部とを備えた給紙装置において、
前記各給紙台に前記用紙が積載されているか否かを検出する紙有無検出センサと、
前記各給紙台からの前記用紙の搬送を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段が、
(A)前記複数の給紙台を複数のグループに分割し、
(B)前記紙有無検出センサから各給紙台に用紙が積載されているか否かに関する信号を受信し、
(C)前記複数のグループ中、全ての給紙台に用紙が積載されている第1グループから用紙の搬送を開始し、
(D)用紙搬送中の前記第1グループに属するいずれかの給紙台から用紙がなくなった場合に、前記第1グループからの用紙の搬送を中止し、
(E)給紙台に用紙を積載している作業者が前記給紙台上の用紙から手を離すために必要な待ち時間経過後に、全ての給紙台に用紙が積載されている他の第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替え制御を行うことを特徴とする給紙装置。 - 請求項1記載の給紙装置であって、
前記制御手段が、所定の待ち時間経過後に、前記第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替えの際に、
前記第2グループに属する全ての給紙台の前記紙有無検出センサから信号を受信し、全ての信号が用紙が積載されていることを示している場合に限り搬送を再開することを特徴とする給紙装置。 - 請求項1又は請求項2記載の給紙装置であって、さらに、報知手段を有し、
前記制御手段が、前記第2グループから用紙の搬送を開始する搬送切り替えの際に、その旨を前記報知手段から報知することを特徴とする給紙装置。
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