JPH0480Y2

JPH0480Y2 -

Info

Publication number: JPH0480Y2
Application number: JP1989053136U
Authority: JP
Priority date: 1989-05-08
Filing date: 1989-05-08
Publication date: 1992-01-06
Also published as: JPH02142500U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、印刷紙やシート類等の表紙とボール
紙や段ボール紙等の台紙とを重合して貼着する合
紙機の改良に関する。

（従来の技術）従来、この種の合紙機としては、例えば実公昭
56−648号公報に記載されたものが知られている。

これは、基本的には、表紙を供給する表紙給紙
装置と、表紙給紙装置からの表紙を定時間隔的に
搬送する表紙定時間隔送紙装置と、台紙を供給す
る台紙給紙装置と、表紙定時間隔送紙装置と同期
して台紙給紙装置からの台紙を定時間隔的に搬送
する台紙定時間隔送紙装置と、台紙定時間隔送紙
装置からの台紙に糊付する糊付装置と、表紙定時
間隔送紙装置からの表紙と糊付装置からの台紙を
重合して貼合する貼合装置と、から構成されてい
る。

ところが、この様なものは、表紙を充分に捌か
ずに表紙給紙装置に積重ねたり、表紙が印刷済紙
で印刷面にニス等をコーテイングして光沢加工し
たものであつたり、静電気は発生したりした場合
には、表紙給紙装置から表紙が一枚づつ供給され
ずに複数枚重なつて供給され、不良貼合物が製造
される事があつた。

（考案が解決しようとする課題）本考案は、叙上の問題点に鑑み、これを解消す
る為に創案されたもので、その目的とする処は、
表紙給紙装置から表紙が複数枚重なつて供給され
ても、不良貼合物が製造される事がない様にした
合紙機を提供するにある。

（課題を解決するための手段）本考案の合紙機は、表紙を供給する表紙給紙装
置と、表紙給紙装置からの表紙を定時間隔的に搬
送する表紙定時間隔送紙装置と、台紙を供給する
台紙給紙装置と、表紙定時間隔送紙装置と同期し
て台紙給紙装置からの台紙を定時間隔的に搬送す
る台紙定時間隔送紙装置と、台紙定時間隔送紙装
置からの台紙に糊付する糊付装置と、表紙定時間
隔送紙装置からの表紙と糊付装置からの台紙を重
合して貼合する貼合装置とを備えた合紙機に於
て、複数枚重なつた表紙を機外へ排出する排紙装
置を設けると共に、表紙給紙装置からの表紙が複
数枚重なつている事を検出して排紙装置を作動さ
せると共に台紙給紙装置を停止させる検知器を設
けた事に特徴が存する。

（作用）表紙給紙装置から表紙が複数枚重なつて供給さ
れると、この事を検出器が検出する。

そして、検出器に依り排紙装置が作動されて複
数枚重なつた表紙が機外へ排出される。

（実施例）以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。

第１図は、本考案の実施例に係る合紙機を示す
概要図。第２図は、排紙装置付近を示す拡大図で
ある。

合紙機１は、表紙給紙装置２、表紙定時間隔送
紙装置３、台紙給紙装置４、台紙定時間隔送紙装
置５、糊付装置６、貼合装置７、検出器８、排紙
装置９とからその主要部が構成されている。

表紙給紙装置２は、表紙Ａを供給するもので、
この例では、上位に設けられ、所定寸法に裁断さ
れた印刷紙やシート類等の表紙Ａが多数積重ねら
れて上から一枚づつ供給される様になつている。

表紙定時間隔送紙装置３は、表紙給紙装置２か
らの表紙Ａを定時間隔的に搬送するもので、この
例では、スプロケツト１０、チエーン１１、送り
爪１２等から成つている。

而して、表紙給紙装置２と表紙定時間隔送紙装
置３との間には、送り装置１３が介設されてい
る。

送り装置１３は、この例では、送りベルトコン
ベア１４等から成つている。

台紙給紙装置４は、台紙Ｂを供給するもので、
この例では、下位に設けられ、所定寸法に裁断さ
れたボール紙や段ボール紙等の台紙Ｂが多数積重
ねられて下から一枚づつ供給される様になつてい
る。

台紙定時間隔送紙装置５は、表紙定時間隔送紙
装置３と同期して台紙給紙装置４からの台紙Ｂを
定時間隔的に搬送するもので、この例では、表紙
定時間隔送紙装置３と同様、スプロケツト１５、
チエーン１６、送り爪１７等から成つている。

而して、台紙給紙装置４と台紙定時間隔送紙装
置５との間には、付水装置１８が介設されてい
る。

付水装置１８は、台紙Ｂの下面に水を塗布する
もので、この例では、水タンク１９、水付ロール
２０、水転写ロール２１、水量調節ロール２２、
圧ロール２３、送りロール２４等から成つてい
る。

糊付装置６は、台紙定時間隔送紙装置５からの
台紙Ｂに糊付するもので、この例では、台紙Ｂの
上面に糊付するものにしてあり、糊転写ロール２
５、糊量調節ロール２６、圧ロール２７、水洗タ
ンク２８等から成つている。

貼合装置７は、表紙定時間隔送紙装置３からの
表紙Ａと糊付装置６からの台紙Ｂを重合して貼合
するもので、この例では、貼合ロール２９等から
成つている。

而して、貼合装置７の次段には、乾燥圧着装置
３０が設けられている。

乾燥圧着装置３０は、貼合物Ｃを挾圧しながら
搬送するもので、この例では、下位ベルトコンベ
ア３１、上位ベルトコンベア３２等から成つてい
る。

検出器８は、表紙給紙装置２からの表紙Ａが複
数枚重なつている事を検出するもので、この例で
は、光センサを用いている。

而して、検出器８は、表紙Ａが複数枚重なつて
供給された時には、排紙装置９を作動すべく制御
すると共に、台紙給紙装置４を停止すべく制御す
る様にしてある。

排紙装置９は、検出器８に依り作動されて複数
枚重なつた表紙Ａを機外へ排出するもので、この
例では、貼合装置７と乾燥圧着装置３０との間に
介設されて居り、俯仰可能なダンパ３３と、これ
を作動させるダンパシリンダ３４と、送りローラ
３５と、案内板３６と、移動可能な紙受台３７等
から成つている。

尚、表紙給紙装置２の出口付近には、表紙検知
器３８が設けられていると共に、台紙給紙装置４
の出口付近には、台紙検知器３９が設けられてい
る。

表紙検知器３８は、表紙給紙装置２からの表紙
Ａの有無を検知するもので、この例では、光セン
サが用いられて居り、表紙Ａが供給された時に
は、台紙給紙装置４を作動すべく制御する様にし
てある。

台紙検知器３９は、台紙給紙装置４からの表紙
Ｂの有無を検知するもので、この例では、光セン
サが用いられて居り、表紙Ｂが供給されない時に
は、排紙装置９を作動すべく制御する様にしてあ
る。

次に、この様な構成に基づいて作用を述解す
る。

表紙Ａは、表紙給紙装置２から一枚づつ供給さ
れ、送り装置１３を経て表紙定時間隔送紙装置３
に依りタイミングがとられて貼合装置７へ送られ
る。

他方、台紙Ｂは、台紙給紙装置４から一枚づつ
供給され、付水装置１８に依りその下面に適量の
水が塗布された後、台紙定時間隔送紙装置５に依
りタイミングがとられて送られ、糊付装置６に依
りその上面に糊付され、貼合装置７へ送られる。

貼合装置７に送られた表紙Ａと台紙Ｂは、漸次
重合されて貼合され、貼合物Ｃとなつて排紙装置
９の俯伏状態（第２図の実線）のダンパ３３上を
通過して乾燥圧着装置３０に依り乾燥圧着され
る。

表紙給紙装置２から表紙Ａが複数枚重なつて供
給されると、この事を検出器８が検出し、台紙給
紙装置４が停止されると共に、排紙装置９が作動
される。

台紙給紙装置４が停止されると、台紙Ｂが供給
されない。

排紙装置９が作動すると、ダンパシリンダ３４
に依りダンパ３３が仰起状態（第２図の鎖線）と
なり、表紙給紙装置２から供給された複数枚重な
つた表紙Ａは、送り装置１３→表紙定時間隔送紙
装置３→貼合装置７を経て排紙装置９のダンパ３
３に依り下向きに案内され、紙受台３７に排出さ
れる。

紙受台３７に排出された表紙Ａは、表紙給紙装
置２へ適宜戻す様にする。

又、表紙給紙装置２から表紙Ａが正常に供給さ
れると、表紙検知器３８に依りこの事が検知され
て台紙給紙装置４が作動されるが、もし台紙給紙
装置４から台紙Ｂが供給されない時には、台紙検
知器３９に依りこの事が検知されて排紙装置９が
作動される。

排紙装置９が作動されると、表紙給紙装置２か
ら供給された表紙Ａが排紙装置９の紙受台３７に
排出される。

尚、検出器８は、先の実施例では、表紙検知器
３８とは別に設けたが、これに限らず、例えば表
紙検知器３８をも兼用するものでも良い。

検出器８は、先の実施例では、光センサを用い
たが、これに限らず、例えばリミツトスイツチ等
でも良い。

排紙装置９は、先の実施例では、貼合装置７の
後段に設けたが、これに限らず、例えば送り装置
１３から貼合装置７までの表紙Ａの搬送経路の途
中に設けても良い。

第３図は、送り装置１３の送りベルトコンベア
１４を前後に分割してその途中に排紙装置９を設
けた場合を例示している。

排紙装置９は、先の実施例では、ダンパ３３、
ダンパシリンダ３４、送りローラ３５、案内板３
６、紙受台３７等で構成したが、これに限らず、
例えば真空吸着機構を用いたものでも良い。

（考案の効果）以上既述した如く、本考案に依れば、次の様な
優れた効果を奏する事ができる。

(1) 表紙給紙装置、表紙定時間隔送紙装置、台紙
給紙装置、台紙定時間隔送紙装置、糊付装置、
貼合装置、検出器、排紙装置とで構成し、とり
わけ、検出器と排紙装置を設けたので、表紙給
紙装置から表紙が複数枚重なつて供給されて
も、不良貼合物が製造される事がない。

(2) 排紙装置を設けて表紙を機外へ排出する様に
したので、それ以後の表紙の供給を停止する必
要がなく、この為、稼働率が低下する事がな
い。

(3) 排紙装置を設けて表紙を機外へ排出する様に
したので、排出された表紙を再使用でき、無駄
を省く事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例に係る合紙機を示す
概要図。第２図は、排紙装置付近を示す拡大図。
第３図は、他の実施例を示す概要図。１……合紙機、２……表紙給紙装置、３……表
紙定時間隔送紙装置、４……台紙給紙装置、５…
…台紙定時間隔送紙装置、６……糊付装置、７…
…貼合装置、８……排紙装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

表紙を供給する表紙給紙装置と、表紙給紙装置
からの表紙を定時間隔的に搬送する表紙定時間隔
送紙装置と、台紙を供給する台紙給紙装置と、表
紙定時間隔送紙装置と同期して台紙給紙装置から
の台紙を定時間隔的に搬送する台紙定時間隔送紙
装置と、台紙定時間隔送紙装置からの台紙に糊付
する糊付装置と、表紙定時間隔送紙装置からの表
紙と糊付装置からの台紙を重合して貼合する貼合
装置とを備えた合紙機に於て、複数枚重なつた表
紙を機外へ排出する排紙装置を設けると共に、表
紙給紙装置からの表紙が複数枚重なつている事を
検出して排紙装置を作動させると共に台紙給紙装
置を停止させる検知器を設けた事を特徴とする合
紙機。