JP3431221B2 - 刷本分離自動供給装置 - Google Patents
刷本分離自動供給装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、丁合機へ刷本を一部ず
つ分離し自動供給する装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、丁合機への刷本自動供給装置とし
て、結束を解いた状態の刷本を水平積みで搬送し供給す
るものがあったが、刷本が多量に又は長時間積み重ねら
れている間に刷本の間から空気が抜けて互いに密着して
給紙不能になり、また刷本に不揃いがあった場合には、
不揃いのまま丁合機に給紙されて機械停止や製本不良に
至ることがあった。このため、丁合機への給紙部では風
入れ、揃え直し等のサバキ作業を必要とし、極めて非能
率的であった。このようなサバキ作業を自動化し、刷本
を確実に一部ずつ丁合機に供給する装置として特公昭６
１−４７３１号公報にみられるような引き出し装置が提
案されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記特公昭
６１−４７３１号公報にみられる引き出し装置では、刷
本を一部ずつ分離するためのローラの走行路が分離され
た刷本の搬送コンベアの走行路と斜めに配置されてお
り、搬送される刷本が不揃いになり易く、また装置の設
置面積も広くならざるを得なかった。本発明は、刷本を
一部ずつ分離するローラの走行路と分離された刷本の搬
送路を同一方向とし、搬送される刷本の不揃いを防止
し、装置の設置面積を少なくすることができる刷本自動
供給装置を提供することを目的としている。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、刷本２を水平
積みに受入れる刷本ボックス１と、刷本ボックス１の下
面両側近傍を刷本２の折り目側から切り目側方向へ走行
する一対の無端チェーン５，５と、これらの無端チェー
ン５，５に垂下自在に一端が蝶着され、対向配備された
複数の片持ちローラ６と、前記片持ちローラ６を刷本ボ
ックス１の下面に水平位置に保持して刷本ボックス１の
刷本２を支持させる一対のローラ受けガイド７，７と、
刷本ボックス１の下方に設けられ刷本２の折り目側を吸
い下げ分離する吸着機構８と、刷本ボックス１の下方部
に設けられ無端チェーン５，５と反対方向に走行する移
送用コンベア９と、各無端チェーン５の走行路の刷本ボ
ックス１への進入側に設けられ、片持ちローラ６の回動
を阻止するローラ起しガイド１１1 ，１１2 とからなる
ことを特徴とする刷本分離自動供給装置である。 【０００５】 【作用】 水平積みで搬送された刷本２の束を刷本ボックス１
に供給し、揃えて水平積みに積載する。 刷本ボックス１の下面両側近傍には、刷本２の折り
目側（背票側）から切り目側へと走行する一対の無端チ
ェーン５，５と共に、各無端チェーン５に一端が蝶着さ
れた複数の片持ローラ６がローラ受ガイド７によって水
平位置に保持され、刷本ボックス１内の刷本２を下から
支持しながら走行している。 刷本ボックス１に水平積みされた刷本２の最下位の
刷本２の先端部（折り目側）を吸着機構８で吸着して下
方に吸い下げる。 吸い下げられた刷本２の先端部とその上の刷本２と
の間に水平位置の片持ローラ６が入り込み切り目側へ走
行することにより、刷本ボックス１の最下位の刷本２が
分離され、下方の移送用コンベア９上に落下する。この
ようにして移送用コンベア上には刷本が一部ずつ分離さ
れて瓦状となって丁合機２１の刷本ボックス２２に移送
される。 刷本ボックス１の下方部に設けられた移送用コンベ
ア９は、無端チェーン５と反対方向に走行して丁合機２
１に達するが、この時無端チェーン５の側部に設けられ
たローラ起しガイド１１によって片持ちローラ６の回動
が阻止され、移送用コンベア９の走行を妨げることがな
い。 【０００６】 【実施例】本発明の一実施例を図面を参照しながら説明
すれば、１は水平積みで搬送された刷本２の束を水平積
みに受入れる刷本ボックスで、四隅にはガイド３が設け
られている。刷本ボックス１の下面両側近傍には、スプ
ロケット４によって刷本２の折り目側から切り目側へ同
時に走行する一対の無端チェーン５，５が配備され、各
無端チェーン５には一端がヒンジ６1 で蝶着されて自重
によって垂下自在となっている片持ちローラ６が所定間
隔で複数個対向配備されている。刷本ボックス１の下面
には、刷本ボックス１より広い間隔で一対のローラ受け
ガイド７，７が配備され、無端チェーン５の走行と共に
移動する片持ちローラ６を水平位置に保持し、これらの
片持ちローラ６によって刷本ボックス１内の刷本２を支
持している。さらに、刷本ボックス１の下方には、刷本
２の折り目側を吸い下げる吸着機構８が設けられ、この
吸着機構８はサイクロイド機構とスライダクランク機構
を組み合わせたもので、刷本の折り目側を吸い下げた後
は落下してくる刷本２を避ける方向（折り目側より前
方）に逃げる動きをして再び吸着位置に戻る機構となっ
ており、従来の前記特公昭６１−４７３１号公報に示さ
れるような分離機構を用いることもできる。９はローラ
受けガイド７，７の下方中央部に設けられたベルトコン
ベア等の移送用コンベアで、その幅は両無端チェーン
５，５間の間隔より小で両無端チェーン５，５間を貫通
して無端チェーン５，５と反対方向に走行し、刷本ボッ
クス１から落下した刷本２を受け、丁合機２１の刷本ボ
ックス２２へ刷本を移送するためのものであり、端部に
は移送された刷本２の送り出しローラ１０が設けられて
いる。また、無端チェーン５の走行路の刷本ボックス１
への進入側の立ち上がり部および上部への反転部付近に
は図３に無端チェーン５の一方側を示すように、ローラ
姿勢制御ガイド１１1 ，１１2 が設けられ、これらの部
分を通過する片持ちローラ６の姿勢を制御し、ベルトコ
ンベア９の走行が妨げられないようになっている。無端
チェーン５の他方側にも同様にローラ姿勢制御ガイド１
１1 ，１１2 が設けられている。 【０００７】 【発明の効果】以上述べたように本発明による刷本分離
自動供給装置は、多少不揃いの刷本でも、結束を解いた
状態のままセットしても、風入れ，揃え等のサバキ作業
を必要とせず、確実に一部ずつ丁合機に供給することが
でき、製本工程の効率が向上し、しかも刷本を一部ずつ
分離するローラの走行路と分離された刷本の搬送路を同
一方向にし、搬送される刷本の不揃いも防止し、装置の
設置面積も節減されてコンパクトになる等の有益なる効
果を奏するものである。
つ分離し自動供給する装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、丁合機への刷本自動供給装置とし
て、結束を解いた状態の刷本を水平積みで搬送し供給す
るものがあったが、刷本が多量に又は長時間積み重ねら
れている間に刷本の間から空気が抜けて互いに密着して
給紙不能になり、また刷本に不揃いがあった場合には、
不揃いのまま丁合機に給紙されて機械停止や製本不良に
至ることがあった。このため、丁合機への給紙部では風
入れ、揃え直し等のサバキ作業を必要とし、極めて非能
率的であった。このようなサバキ作業を自動化し、刷本
を確実に一部ずつ丁合機に供給する装置として特公昭６
１−４７３１号公報にみられるような引き出し装置が提
案されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記特公昭
６１−４７３１号公報にみられる引き出し装置では、刷
本を一部ずつ分離するためのローラの走行路が分離され
た刷本の搬送コンベアの走行路と斜めに配置されてお
り、搬送される刷本が不揃いになり易く、また装置の設
置面積も広くならざるを得なかった。本発明は、刷本を
一部ずつ分離するローラの走行路と分離された刷本の搬
送路を同一方向とし、搬送される刷本の不揃いを防止
し、装置の設置面積を少なくすることができる刷本自動
供給装置を提供することを目的としている。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、刷本２を水平
積みに受入れる刷本ボックス１と、刷本ボックス１の下
面両側近傍を刷本２の折り目側から切り目側方向へ走行
する一対の無端チェーン５，５と、これらの無端チェー
ン５，５に垂下自在に一端が蝶着され、対向配備された
複数の片持ちローラ６と、前記片持ちローラ６を刷本ボ
ックス１の下面に水平位置に保持して刷本ボックス１の
刷本２を支持させる一対のローラ受けガイド７，７と、
刷本ボックス１の下方に設けられ刷本２の折り目側を吸
い下げ分離する吸着機構８と、刷本ボックス１の下方部
に設けられ無端チェーン５，５と反対方向に走行する移
送用コンベア９と、各無端チェーン５の走行路の刷本ボ
ックス１への進入側に設けられ、片持ちローラ６の回動
を阻止するローラ起しガイド１１1 ，１１2 とからなる
ことを特徴とする刷本分離自動供給装置である。 【０００５】 【作用】 水平積みで搬送された刷本２の束を刷本ボックス１
に供給し、揃えて水平積みに積載する。 刷本ボックス１の下面両側近傍には、刷本２の折り
目側（背票側）から切り目側へと走行する一対の無端チ
ェーン５，５と共に、各無端チェーン５に一端が蝶着さ
れた複数の片持ローラ６がローラ受ガイド７によって水
平位置に保持され、刷本ボックス１内の刷本２を下から
支持しながら走行している。 刷本ボックス１に水平積みされた刷本２の最下位の
刷本２の先端部（折り目側）を吸着機構８で吸着して下
方に吸い下げる。 吸い下げられた刷本２の先端部とその上の刷本２と
の間に水平位置の片持ローラ６が入り込み切り目側へ走
行することにより、刷本ボックス１の最下位の刷本２が
分離され、下方の移送用コンベア９上に落下する。この
ようにして移送用コンベア上には刷本が一部ずつ分離さ
れて瓦状となって丁合機２１の刷本ボックス２２に移送
される。 刷本ボックス１の下方部に設けられた移送用コンベ
ア９は、無端チェーン５と反対方向に走行して丁合機２
１に達するが、この時無端チェーン５の側部に設けられ
たローラ起しガイド１１によって片持ちローラ６の回動
が阻止され、移送用コンベア９の走行を妨げることがな
い。 【０００６】 【実施例】本発明の一実施例を図面を参照しながら説明
すれば、１は水平積みで搬送された刷本２の束を水平積
みに受入れる刷本ボックスで、四隅にはガイド３が設け
られている。刷本ボックス１の下面両側近傍には、スプ
ロケット４によって刷本２の折り目側から切り目側へ同
時に走行する一対の無端チェーン５，５が配備され、各
無端チェーン５には一端がヒンジ６1 で蝶着されて自重
によって垂下自在となっている片持ちローラ６が所定間
隔で複数個対向配備されている。刷本ボックス１の下面
には、刷本ボックス１より広い間隔で一対のローラ受け
ガイド７，７が配備され、無端チェーン５の走行と共に
移動する片持ちローラ６を水平位置に保持し、これらの
片持ちローラ６によって刷本ボックス１内の刷本２を支
持している。さらに、刷本ボックス１の下方には、刷本
２の折り目側を吸い下げる吸着機構８が設けられ、この
吸着機構８はサイクロイド機構とスライダクランク機構
を組み合わせたもので、刷本の折り目側を吸い下げた後
は落下してくる刷本２を避ける方向（折り目側より前
方）に逃げる動きをして再び吸着位置に戻る機構となっ
ており、従来の前記特公昭６１−４７３１号公報に示さ
れるような分離機構を用いることもできる。９はローラ
受けガイド７，７の下方中央部に設けられたベルトコン
ベア等の移送用コンベアで、その幅は両無端チェーン
５，５間の間隔より小で両無端チェーン５，５間を貫通
して無端チェーン５，５と反対方向に走行し、刷本ボッ
クス１から落下した刷本２を受け、丁合機２１の刷本ボ
ックス２２へ刷本を移送するためのものであり、端部に
は移送された刷本２の送り出しローラ１０が設けられて
いる。また、無端チェーン５の走行路の刷本ボックス１
への進入側の立ち上がり部および上部への反転部付近に
は図３に無端チェーン５の一方側を示すように、ローラ
姿勢制御ガイド１１1 ，１１2 が設けられ、これらの部
分を通過する片持ちローラ６の姿勢を制御し、ベルトコ
ンベア９の走行が妨げられないようになっている。無端
チェーン５の他方側にも同様にローラ姿勢制御ガイド１
１1 ，１１2 が設けられている。 【０００７】 【発明の効果】以上述べたように本発明による刷本分離
自動供給装置は、多少不揃いの刷本でも、結束を解いた
状態のままセットしても、風入れ，揃え等のサバキ作業
を必要とせず、確実に一部ずつ丁合機に供給することが
でき、製本工程の効率が向上し、しかも刷本を一部ずつ
分離するローラの走行路と分離された刷本の搬送路を同
一方向にし、搬送される刷本の不揃いも防止し、装置の
設置面積も節減されてコンパクトになる等の有益なる効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す縦断側面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図１のローラ姿勢制御ガイドの一方側の説明図
である。 【符号の説明】 １ 刷本ボックス ２ 刷本 ３ ガイド ５ 無端チェーン ６ 片持ちローラ ６1 ヒンジ ７ ローラ受けガイド ８ 吸着機構 ９ 移送用コンベア １０ 送り出しローラ １１1 ローラ姿勢制御ガイド １１2 ローラ姿勢制御ガイド ２１ 丁合機 ２２ 刷本ボックス
である。 【符号の説明】 １ 刷本ボックス ２ 刷本 ３ ガイド ５ 無端チェーン ６ 片持ちローラ ６1 ヒンジ ７ ローラ受けガイド ８ 吸着機構 ９ 移送用コンベア １０ 送り出しローラ １１1 ローラ姿勢制御ガイド １１2 ローラ姿勢制御ガイド ２１ 丁合機 ２２ 刷本ボックス
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 奈良 浩
東京都文京区小石川４丁目14番12号 共
同印刷株式会社内
(72)発明者 岩瀬 雅典
東京都文京区小石川４丁目14番12号 共
同印刷株式会社内
(72)発明者 永島 宗男
東京都文京区小石川４丁目14番12号 共
同印刷株式会社内
(72)発明者 郡 平次
東京都板橋区志村１丁目２番９号 株式
会社エスケイセールス内
(56)参考文献 特開 平３−120138（ＪＰ，Ａ)
特開 昭53−16260（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−7636（ＪＰ，Ａ)
特公 昭61−4731（ＪＰ，Ｂ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65H 1/00 - 3/68
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 刷本２を水平積みに受入れる刷本ボック
ス１と、刷本ボックス１の下面両側近傍を刷本２の折り
目側から切り目側方向へ走行する一対の無端チェーン
５，５と、これらの無端チェーン５，５に垂下自在に一
端が蝶着され、対向配備された複数の片持ちローラ６
と、前記片持ちローラ６を刷本ボックス１の下面に水平
位置に保持して刷本ボックス１の刷本２を支持させる一
対のローラ受けガイド７，７と、刷本ボックス１の下方
に設けられ刷本２の折り目側を吸い下げ分離する吸着機
構８と、刷本ボックス１の下方部に設けられ無端チェー
ン５，５と反対方向に走行する移送用コンベア９と、各
無端チェーン５の走行路の刷本ボックス１への進入側に
設けられ、片持ちローラ６の姿勢制御ガイド１１1 ，１
１2 ，１１1 ，１１2 とからなることを特徴とする刷本
分離自動供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22665993A JP3431221B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 刷本分離自動供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22665993A JP3431221B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 刷本分離自動供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0761625A JPH0761625A (ja) | 1995-03-07 |
| JP3431221B2 true JP3431221B2 (ja) | 2003-07-28 |
Family
ID=16848648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22665993A Expired - Fee Related JP3431221B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 刷本分離自動供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3431221B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP22665993A patent/JP3431221B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0761625A (ja) | 1995-03-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |