JP2005001186A - ラベルプリンタ - Google Patents

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鋼 田代
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Abstract

【課題】台紙を挟持搬送するための構造を簡略化し、コスト低減を図る。
【解決手段】台紙にラベルが貼付されたラベル用紙に印字を行うラベルプリンタにおいて、挟持搬送位置で軸心18a,22aの位置を固定される駆動ローラ18と従動ローラ22とで挟持搬送し、その台紙からラベル剥離体20によりラベルを剥離させる構造をとる。駆動ローラ18を弾性を有するものを採用する。これにより、軸心18a,22aの位置が固定されても駆動ローラ18と従動ローラ22との間の位置関係に駆動ローラ18の弾性により自由度ができるので、各部の取り付け精度のばらつきや台紙の厚さなどの条件に関わらず台紙を挟持搬送することができる。これにより、従来必要であった回動自在に設けられた従動ローラを駆動ローラに向けて付勢する付勢部材が不要となる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台紙にラベルが貼付されたラベル用紙に印字を行うラベルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ラベルプリンタでは、台紙にラベルが貼付されたラベル用紙を回転駆動したプラテンにより搬送し、プラテンに対向配置された印字ヘッドによりラベルに印字し、印字後のラベルをラベル剥離部によって台紙から剥離させている。
【0003】
ラベル剥離部では、台紙をプラテンと従動ローラとで挟持搬送して引っ張り、その引っ張られる台紙を剥離部材により鋭角に屈曲させている。これにより、ラベルがその腰により台紙から剥離する。
【0004】
このようなラベル剥離部では、プラテンや従動ローラなどの各部の取り付け精度のばらつきや台紙の厚さのなどの条件に関わらず台紙を挟持搬送するために、従動ローラがプラテンに対して近接離反自在に設けられ、例えばコイルバネなどの付勢部材などによりプラテンに向けて付勢されている(例えば、特許文献1,2参照)。これにより従動ローラとプラテンとの位置関係に自由度を持つとともに従動ローラが台紙を介してプラテンに圧接し、上述したような条件に関わらず台紙を挟持搬送することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−330532号公報
【特許文献2】
特開平8−230275号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のラベルプリンタのラベル剥離部では、プラテンや従動ローラなどの各部の取り付け精度のばらつきや台紙の厚さなどの条件に関わらずプラテンと従動ローラとで台紙を挟持搬送するためにコイルバネなどの付勢部材を設けているので、構造が複雑になってしまい、コストも高くなってしまうという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、台紙を挟持搬送するための構造を簡略化し、コスト低減を図ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、弾性を有し回転駆動される駆動ローラと、前記駆動ローラに連れ回りする従動ローラと、前記駆動ローラと前記従動ローラとにより挟持搬送される台紙からラベルを剥離させるラベル剥離体と、前記駆動ローラと前記従動ローラとで台紙を挟持搬送する挟持搬送位置と、前記駆動ローラと前記従動ローラとが離反する離反位置との間に前記駆動ローラと前記従動ローラとを位置させる接離機構と、前記挟持搬送位置で前記駆動ローラと前記従動ローラとの軸心位置を固定する位置固定手段と、を備える
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。ここで、図1は本実施の形態のラベルプリンタを概略的に示す縦断側面図、図2は上部ユニットと剥離モジュールとが開いた状態のラベルプリンタを概略的に示す縦断側面図、図3は上部ユニットの開閉状態を示す縦断側面図である。
【0010】
図1ないし図3に示すように、ラベルプリンタ1は、本体カバー2に各種構造物が取り付けられた下部ユニット13と、オープンカバー3に各種構造物が取り付けられた上部ユニット14とによって構成されている。上部ユニット14は、下部ユニット13の後部に支軸15(図3参照)によって回動自在に取り付けられており、上部ユニット14を回動させることにより上部ユニット14を下部ユニット13に対して開閉する構造である。ここで、図3に仮想線で示す上部ユニット14は下部ユニット13に対して開いた状態である。
【0011】
下部ユニット13について説明する。下部ユニット13には、その後方に位置させて台紙にラベルが貼付されたロール状のラベル用紙16を収納保持する投げ込み式の用紙収納部17が設けられ、前方に位置させて駆動ローラであるプラテン18が設けられている。このプラテン18は、弾性を有するゴム製である。プラテン18は、プラテン軸19を介して本体カバー2に回転自在に取り付けられて、ギヤ列(図示せず)によって伝達されるモータ(図示せず)からの駆動力によって回転駆動される。ここで、プラテン18の軸心18a(図4参照)の位置は、本体カバー2により固定されており、本体カバー2が位置固定手段の一部を構成する。
【0012】
下部ユニット13には、プラテン18の前方に位置させてラベル剥離体20が設けられている。このラベル剥離体20は、搬送される台紙を鋭角に屈曲させて台紙からラベルを剥離するためのものである。
【0013】
また、下部ユニット13の前方には、剥離モジュール21が本体カバー2に対して回動自在及び着脱自在に設けられている。この剥離モジュール21は、台紙をプラテン18とともに挟持搬送する従動ローラ22と、この従動ローラ22のローラ軸23を回転自在に支持する剥離カバー24とを主体として構成されている。この従動ローラ22は、剥離カバー24によってプラテン18に対して平行に位置付けられている。従動ローラ22は、テフロン(登録商標)をモールド成型して形成された剛体である。
【0014】
剥離カバー24の前面側には、台紙を排出させる台紙排出口24aが設けられている。このような剥離モジュール21は、ラベル剥離体20とプラテン18とともにラベル剥離部25を構成する。
【0015】
剥離モジュール21の取り付け構造を図1、図2、図4、図5及び図6に基づいて説明する。ここで、図4はプラテン18と従動ローラ22と剥離モジュール21の支軸との関係を示す縦断側面図、図5は下部ユニット13への剥離モジュール21の取り付け構造を示す側面図、図6は固定機構30を説明するための説明図である。
【0016】
図4及び図5に示すように、剥離カバー24の下端部の両端には、一つの軸心26aを共有する一対の支軸26が側方に向けて突出して形成されている。なお、図4及び図5では一方の支軸26だけを示している。これらの一対の支軸26の断面は、異方性断面に形成されている。一方、本体カバー2の前端部の両壁には、支軸26が入り込んで回転することで引っ掛かる一対の溝部27(図5参照)が形成されている。なお、図5では一方の溝部27だけを示している。これらの支軸26と溝部27とにより、剥離モジュール21は本体カバー2に対して回動自在及び着脱自在となっている。これらの一対の支軸26と一対の溝部27とが、剥離カバー24とともに接離機構28を構成する。
【0017】
この接離機構28は、本体カバー2に対して剥離モジュール21が、閉じられたときに、従動ローラ22をラベル剥離体20で鋭角に屈曲された台紙をプラテン18とで挟持する挟持搬送位置(図1及び図4参照)に位置付ける。この挟持搬送位置で従動ローラ22はプラテン18の回動により連れ回りする。これにより、プラテン18と従動ローラ22とにより挟持された台紙が搬送される。接離機構28は剥離モジュール21が開けられたときには、従動ローラ22をプラテン18から離反する離反位置(図2参照)に位置付ける。挟持搬送位置は、図4に示すように、従動ローラ22の軸心22aがプラテン18の軸心18aと支軸26の軸心26aとを結ぶ直線Aを挟んで離反位置とは反対側の位置である。ここで、挟持搬送位置は、これに限るものではなく、従動ローラ22の軸心22aがプラテン18の軸心18aと支軸26の軸心26aとを結ぶ直線A上に位置しているものであってもよい。
【0018】
次に、図4及び図6に基づいて、挟持搬送位置で従動ローラ22の軸心22aの位置を固定する位置固定手段の一部を構成する固定機構30について説明する。ここで、図6は下部ユニット13の前端部を上から見た状態を示し、仮想線で示す剥離モジュール21は離反位置にある状態である。
【0019】
剥離モジュール21の剥離カバー24の両側部には、側方に突出して突部31が形成されている。これらの突部31が形成されている部位の剥離カバー24は、左右方向に弾性変形可能に形成されている。一方、本体カバー2の前端部の両側壁2a(図6参照)の内側には、剥離モジュール21が挟持搬送位置に位置したときに剥離モジュール21の突部31が嵌合する凹部32が形成されている。これらの突部31及び凹部32により固定機構30が構成されている。ここで、剥離モジュール21が離反位置に位置しているときは、突部31は本体カバー2の外側に位置している。
【0020】
そして、このような構造では、剥離モジュール21が閉じられる方向、つまり離反位置から挟持搬送位置へ回動された際には、突部31が本体カバー2の両側壁2aに押され剥離カバー24の突部31が形成されている部位が弾性変形し、これにより剥離モジュール21が両側壁2aの間を移動する。そして、最終的に剥離モジュール21の突部31が本体カバー2の凹部32に嵌合し、剥離モジュール21が本体カバー2に対して固定され、従動ローラ22の軸心22a位置が固定される。この際、従動ローラ22は、プラテン18に当接した後プラテン18を変形させながら移動し最終的に挟持搬送位置に位置するように移動する。そして、この挟持搬送位置では、従動ローラ22はプラテン18に対して圧接している。
【0021】
ここで、このような剥離モジュール21の閉じ方向への回動の際には、本体カバー2の両側壁2aの間へ突部31を有した剥離モジュール21を押し込む力が必要となる。また、押し込んだ剥離モジュール21を本体カバー2の両側壁2aの間を通過させるのには、剥離カバー24の突部31が形成されている部位の弾性力により突部31と両側壁2aとの間に生じる摩擦力に抵抗して剥離モジュール21を回動させる必要がある。このように、剥離モジュール21の突部31と剥離カバー24と下部ユニット13の本体カバー2の両側壁2aとが、抵抗手段39(図6参照)を構成する。
【0022】
また、剥離モジュール21が開けられる方向、つまり挟持搬送位置から離反位置へ回動された際には、突部31が本体カバー2の両側壁2aに押され剥離カバー24の突部31が形成されている部位が弾性変形し、これにより突部31が凹部32から抜け出して剥離モジュール21が両側壁2aの間を回動する。そして、最終的に離反位置に位置付けられる。
【0023】
次に、上部ユニット14について説明する。図1に示すように、上部ユニット14は、その回動自由端側の先端部に位置させて印字ヘッドであるライン型のサーマルヘッド41が取り付けられている。このサーマルヘッド41は、上部ユニット14のオープンカバー3にヘッド保持部材42を介してヘッド軸43によって回動自在に取り付けられており、その図示しない発熱素子列がプラテン18に接触するように位置付けられている。また、サーマルヘッド41は、その発熱素子列がプラテン18に当接するように、コイルバネ44によって付勢されている。ここに、ヘッド保持部材42、ヘッド軸43、コイルバネ44はヘッド加圧機構45を構成する。また、サーマルヘッド41はプラテン18と共に印字部を構成する。
【0024】
さらに、下部ユニット13と上部ユニット14の間の最前方には、ラベルを排出させるラベル発行口46が形成されている。そして、下部ユニット13と上部ユニット14との間には、用紙収納部17からサーマルヘッド41とプラテン18との間、ラベル剥離体20を通過しラベル発行口46に達する搬送経路47が形成されている。この搬送経路47には、ラベル剥離体20の位置から分岐してプラテン18と従動ローラ22との間を通過し、台紙排出口24aに達する台紙搬送経路48が接続されている。
【0025】
ラベルプリンタ1には、図3に示すように、上部ユニット14の下部ユニット13に対するロック及びロック解除を行うロック機構50が設けられている。
【0026】
ロック機構50は、下部ユニット13に対して回動自在に設けられた一対のフック51を備えている。詳しくは、一対のフック51は、下部ユニット13の本体カバー2の両側部に掛け渡されて回転自在に設けられた回転軸52の両端部に固定されている。上部ユニット14のオープンカバー3の両側部には、一対のフック51が進入可能な一対の進入孔53が設けられ、一対のフック51は、上部ユニット14が閉じられ進入孔53に侵入した状態で回動することで、上部ユニット14のオープンカバー3の両側部において進入孔53の後方に設けられた一対の係合部54に係脱する。これらの係合部54は、平壁状に形成されている。したがって、フック51の回動方向が係脱方向に設定されている。
【0027】
これらの一対のフック51は、一対の係合部54に係合する方向に引っ張りバネとして機能するコイルバネ55により付勢されている。また、一対のフック51には、上部ユニット14が閉じられる際に係合部54に当接しつつその干渉をフック51の回動という作用で逃がすための傾斜部56が形成されている。これらにより、上部ユニット14を閉じると、フック51の係合部54に対する干渉がフック51の回動動作によって逃がされながら、最終的にはフック51が係合部54に係合し、上部ユニット14は下部ユニット13に自動的にロックされることになる(図1、図3の実線参照)。このときのフック51の位置をロック位置と呼ぶ。ここで、この状態でサーマルヘッド41のプラテン18への加圧力は、印字動作可能な適正値となる。
【0028】
また、一対のフック51には、それぞれにラベルプリンタ1の外部から操作可能な操作レバー57が設けられ、これらの操作レバー57の操作によっても回転軸52が回転する構造である。
【0029】
そして、このロック機構50では、フック51がロック位置に位置している状態から、コイルバネ55の付勢力に抗して操作レバー57が操作され、フック51が係合部54からの係合解除方向に回動されることにより、フック51の係合部54に対する係合が解除される。これにより、上部ユニット14の下部ユニット13に対するロックが解除され、上部ユニット14を開くことが可能となる。このときのフック51の位置をロック解除位置と呼ぶ。
【0030】
このような構成において、図1に示すように上部ユニット14及び剥離モジュール21が閉じられた状態から、ラベルプリンタ1にラベル用紙16をセットするときには、まず、操作レバー57を操作して上部ユニット14の下部ユニット13に対するロックを解除し、上部ユニット14を開ける。次に、剥離モジュール21を開けて離反位置に位置付ける。これらにより、用紙収納部17、搬送経路47、台紙搬送経路48が開放される。
【0031】
そして、この状態でラベル用紙16を用紙収納部17に収納し、ラベル用紙16の先端を引き出して、印字部、ラベル剥離体20を経由して、プラテン18と従動ローラ22との間に通す。この状態で、まず、剥離モジュール21を閉じる。これにより、従動ローラ22が挟持搬送位置に位置付けられ、従動ローラ22が台紙を介してプラテン18に圧接し、台紙がプラテン18と従動ローラ22とにより挟持される。このとき、プラテン18と従動ローラ22とはプラテン18の弾性によりそれらの外周の間の位置関係に自由度を有した状態で台紙を介して圧接するので、プラテン18や従動ローラ22などの各部の取り付け精度のばらつきや台紙の厚さの違いなどはプラテン18の弾性により吸収される。
【0032】
次に上部ユニット14を閉じる。これにより、フック51がロック位置に位置付けられて、上部ユニット14が下部ユニット13に対してロックされ、サーマルヘッド41がラベル用紙16を介してプラテン18に圧接する。これにより、印字動作が可能となる。
【0033】
このようにしてラベル用紙16がセットされたラベルプリンタ1では、用紙収納部17に収納保持されたラベル用紙16がプラテン18による搬送駆動を受けて搬送経路47中を搬送され、ラベルに対してサーマルヘッド41により所定の印字内容が順次印字される。印字後のラベル用紙16は、台紙がラベル剥離体20に当接し、その台紙がプラテン18と従動ローラ22との挟持搬送によって台紙搬送経路48に沿って折り返す向きに引っ張られることにより、ラベルがその腰により台紙から剥離し、ラベルは、ラベル発行口46から発行され、台紙は台紙排出口24aから排出される。
【0034】
このように本実施の形態においては、プラテン18の弾性によりプラテン18の外周と従動ローラ22の外周との間の位置関係に自由度があるので、プラテン18や従動ローラ22などの各部の取り付け精度のばらつきや台紙の厚さなどの条件に関わらず、台紙を挟持搬送可能であり、これにより、従来必要であった回動自在に設けた従動ローラをプラテンに向けて付勢する付勢部材が不要であり、台紙を挟持搬送するための構造を簡略化でき、ラベルプリンタ1のコスト低減を図ることができる。
【0035】
また、剥離モジュール21を開けることにより、従動ローラ22とプラテン18との間が開放されるので、それらの間への台紙のセットを容易にすることができる。
【0036】
また、本実施の形態においては、駆動ローラは、ゴム製のプラテン18であることにより、駆動ローラを単独で設ける必要がないので、ラベルプリンタ1の簡素化が図られる。
【0037】
また、本実施の形態においては、従動ローラ22は、剛体であることにより、駆動ローラであるプラテン18に対する従動ローラ22の加圧力を適正に保つことができる。ここで、例えば、従動ローラ22をゴム製にした場合にはプラテン18を駆動するモータへの負荷が大きくなってしまう。
【0038】
また、本実施の形態においては、従動ローラ22は、モールド成型材であることにより、大量生産により従動ローラ22のコスト低減を図ることができる。
【0039】
また、本実施の形態においては、接離機構28による駆動ローラであるプラテン18と従動ローラ22との接近移動に抵抗を生じさせる抵抗手段39を備えることにより、従動ローラ22をプラテン18に接近させるときの勢いが低減されるので、従動ローラ22がプラテン18に当接するときの衝撃力を低減することができ、これにより、従動ローラ22やプラテン18やそれらの取り付け部などの損傷を防止することができる。
【0040】
また、本実施の形態においては、接離機構28は、従動ローラ22を挟持搬送位置と離反位置との間で支軸26を中心に回動自在に保持し、挟持搬送位置は、従動ローラ22の軸心22aが駆動ローラであるプラテン18の軸心18aと支軸26の軸心26aとを結ぶ直線A上又はこの直線Aを挟んで離反位置とは反対側の位置であることにより、従動ローラ22がプラテン18から離反位置側へ押されることがないので、剥離モジュール21が開くことが防止されている。特に、挟持搬送位置が、従動ローラ22の軸心22aがプラテン18の軸心18aと支軸26の軸心26aとを結ぶ直線Aを挟んで離反位置とは反対側の位置である場合には、従動ローラ22が挟持搬送位置に位置しているときには、従動ローラ22はプラテン18によって離反位置とは反対側に常に押されるので、剥離モジュール21が開くことが確実に防止されている。
【0041】
なお、本実施の形態では、剥離モジュール21を本体カバー2に対して回動自在及び着脱自在に設けた例を説明したが、これに限るものではない。例えば、剥離モジュール21を本体カバー2に対して着脱自在に設け、剥離モジュール21を着脱するだけで従動ローラ22がプラテン18に対して接離するようにし、かつ、剥離モジュール21を本体カバー2に取り付けた状態で従動ローラ22が挟持搬送位置に位置付けられ軸心22aが固定されるようにしても良い。この場合は、着脱構造が接離機構及び位置固定手段を構成することとなる。
【0042】
次に、本発明の第二の実施の形態を図7に基づいて説明する。なお、第一の実施の形態と同じ部分は同一符号で示し、説明も省略する。ここで、図7は本実施の形態のラベルプリンタ1の前端部を拡大して示し、(a)は上部ユニット14と剥離モジュール21とが開いた状態のラベルプリンタ1を示す縦断側面図、(b)は剥離モジュール21が仮止めされた状態のラベルプリンタ1を示す縦断側面図、(c)は上部ユニット14と剥離モジュール21とが閉められた状態のラベルプリンタ1を示す縦断側面図である。
【0043】
本実施の形態は、剥離モジュール21の開閉に関する構造が第一の実施の形態に対して異なる。本実施の形態では、挟持搬送位置としては、従動ローラ22の軸心22aがプラテン18の軸心18aと支軸26の軸心26aとを結ぶ直線Aを挟んで離反位置とは反対側の位置となるものが適用されている。
【0044】
まず、本実施の形態の固定機構30を構成する本体カバー2の凹部32の幅は、剥離カバー24に形成された突部31の大きさよりも大きく形成されている。詳しくは、第一の実施の形態の凹部32に対して前方に大きく形成されている。つまり、凹部32の後壁の位置は第一の実施の形態と同じである。
【0045】
上部ユニット14のオープンカバー3の前端部の下部には、下方に突出し形成された一対の押し部61が設けられている。一方、剥離カバー24の上部の両側部には、上方に突出して形成された一対の傾斜突部62が設けられている。これらの一対の傾斜突部62には、上部ユニット14が閉じられる際に押し部61に当接しつつその干渉を剥離モジュール21の回動という作用で逃がすための傾斜部63が形成されている。
【0046】
このような構成において、剥離モジュール21が開いた状態(図7(a)参照)から閉じられる方向、つまり離反位置から挟持搬送位置へ回動された際には、突部31が本体カバー2の両側壁2aに押され剥離カバー24の突部31が形成されている部位が弾性変形し、これにより剥離モジュール21が両側壁2aの間を回動する。そして、剥離モジュール21の突部31が本体カバー2の凹部32に嵌合し、突部31が凹部32の前部に位置する(図7(b)参照)。この状態を剥離モジュール21の仮止めと呼ぶ。
【0047】
この仮止め状態から、上部ユニット14を閉じると、押し部61による傾斜突部62の傾斜部63に対する干渉が剥離モジュール21の回動動作によって逃がされる。この回動により、従動ローラ22がプラテン18に当接した後プラテン18を変形させながら移動し、支軸26の軸心26aとプラテン18の軸心18aとを結ぶ直線Aを通過した後、プラテン18により離反位置から挟持搬送位置に回動する方向(図7中での時計周り方向)に力を受ける。そして、この力により、剥離モジュール21は引き続き挟持搬送位置へ向けて回動する。そして、最終的には、突部31が凹部32の後部に当たって移動を規制される。これにより、剥離モジュール21が本体カバー2に対して固定され、従動ローラ22の軸心22a位置が固定される。このとき、同時にロック機構50のフック51が係合部54に係合し、これにより上部ユニット14が下部ユニット13に対してロックされる。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態では、剥離モジュール21を仮止めした後に、上部ユニット14を下部ユニット13に対して閉じることにより、剥離モジュール21が閉じられて従動ローラ22の軸心22a位置が固定され、かつ、上部ユニット14がロック機構50により下部ユニット13に対してロックされる。
【0049】
このように本実施の形態では、凹部32が突部31よりも大きく形成されているので、それらの製造誤差を吸収することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動ローラの弾性により駆動ローラと従動ローラとの間の位置関係に自由度があることにより、各部のバラツキや台紙の厚さなどに関わらず台紙を駆動ローラと従動ローラとで挟持搬送可能であるので、従来必要であった回動自在に設けた従動ローラを駆動ローラに向けて付勢する付勢部材が不要となり、これにより、台紙を挟持搬送するための構造を簡略化でき、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のラベルプリンタを概略的に示す縦断側面図である。
【図2】上部ユニットと剥離モジュールとが開いた状態のラベルプリンタを概略的に示す縦断側面図である。
【図3】上部ユニットの開閉状態を示す縦断側面図である。
【図4】プラテンと従動ローラと剥離モジュールの支軸との関係を示す縦断側面図である。
【図5】下部ユニットへの剥離モジュールの取り付け構造を示す側面図である。
【図6】固定機構を説明するための説明図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態のラベルプリンタの前部を拡大して示し、(a)は上部ユニットと剥離モジュールとが開いた状態のラベルプリンタを示す縦断側面図、(b)は剥離モジュールが仮止めされた状態のラベルプリンタを示す縦断側面図、(c)は上部ユニットと剥離モジュールとが閉められた状態のラベルプリンタを示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…ラベルプリンタ、2…本体カバー(位置固定手段)、16…ラベル用紙、18…プラテン(駆動ローラ)、18a…軸心、20…ラベル剥離体、22…従動ローラ、22a…軸心、26…支軸、26a…軸心、28…接離機構、30…固定機構(位置固定手段)、39…抵抗手段、A…直線

Claims (6)

  1. 台紙にラベルが貼付されたラベル用紙に印字を行うラベルプリンタにおいて、
    弾性を有し回転駆動される駆動ローラと、
    前記駆動ローラに連れ回りする従動ローラと、
    前記駆動ローラと前記従動ローラとにより挟持搬送される台紙からラベルを剥離させるラベル剥離体と、
    前記駆動ローラと前記従動ローラとで台紙を挟持搬送する挟持搬送位置と、前記駆動ローラと前記従動ローラとが離反する離反位置との間に前記駆動ローラと前記従動ローラとを位置させる接離機構と、
    前記挟持搬送位置で前記駆動ローラと前記従動ローラとの軸心位置を固定する位置固定手段と、
    を備えることを特徴とするラベルプリンタ。
  2. 前記駆動ローラは、ゴム製のプラテンであることを特徴とする請求項1記載のラベルプリンタ。
  3. 前記従動ローラは、剛体であることを特徴とする請求項1又は2記載のラベルプリンタ。
  4. 前記従動ローラは、モールド成型材であることを特徴とする請求項1,2又は3記載のラベルプリンタ。
  5. 前記接離機構による前記駆動ローラと前記従動ローラとの接近移動に抵抗を生じさせる抵抗手段を備えることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のラベルプリンタ。
  6. 前記接離機構は、前記従動ローラを前記挟持搬送位置と前記離反位置との間で支軸を中心に回動自在に保持し、
    前記挟持搬送位置は、前記従動ローラの軸心が前記駆動ローラの軸心と前記支軸の軸心とを結ぶ直線上又はこの直線を挟んで前記離反位置とは反対側の位置であることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のラベルプリンタ。
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