JP2005001044A - ラッピング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧することができるラッピング装置を提供する。
【解決手段】ラッピングシュー40のシュー本体41を支持ブロック(フローティング支持手段)51によってフローティング支持し、押圧時にシュー本体41のシュー面42を被加工部材wの被加工面waに追従して倣わせ、ラッピングペーパpaを被加工面waの回転軸方向に亘って均一に押圧する。これにより、被加工部材wの寸法誤差や、被加工面waに対するラッピングシュー40の傾きを吸収して常にラッピングペーパpを被加工面waの回転軸方向に亘って均一に押圧する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジンのカムシャフト等の被加工部材にラッピング加工を施すラッピング装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、エンジンのカムシャフトのジャーナル部及びカム面等には、仕上げ加工として、ラッピング装置によるラッピング加工が施されている。この種の被加工部材にラッピング加工を施すラッピング装置は、被加工部材を回転駆動する回転駆動装置と、ラッピングペーパを供給するペーパ供給装置と、シリンダの伸縮によって相対向して開閉するラッピングアームに取り付けられてペーパ供給装置から供給されるラッピングペーパを被加工部材の両側に押圧するラッピングシューを具備するラッピングヘッド装置と、ペーパ供給装置とラッピングヘッド装置の一方のラッピングシューとの間及び他方のラッピングシューとペーパ回収装置との間においてラッピングペーパを挟持するペーパロック装置と、ラッピングシューとペーパロック装置との間でラッピングペーパに張力を付与するテンション付与装置及びペーパ回収装置を有している。
【0003】
そして、ペーパ供給装置とラッピングヘッド装置の一方のラッピングシューとの間及び他方のラッピングシューとペーパ回収装置との間においてそれぞれラッピングペーパをペーパロック装置により挟持し、かつテンション付与装置により各々のラッピングシューとペーパロック装置との間においてラッピングペーパに張力を付与した状態で、ラッピングヘッド装置のシリンダを伸張してラッピングアームを閉じることによって、ラッピングシューによってラッピングペーパを両側から回転駆動される被加工部材に押圧して被加工部材にラッピング加工を施すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−237116号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のラッピング装置は、被加工部材の被加工面が常に一定の精度で加工されていることを前提として各部の設計がなされており、ラッピングアームの先端に設けられるラッピングシューも、その前提の下、押圧時にラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧できるようにシュー面の形状が形成されている。
【0006】
このため、被加工部材の被加工面が被加工部材の回転軸に対して傾斜している、或いは、被加工面に対してラッピングシューのシュー面が傾斜しているなど、上記の前提条件が満たされていない場合には、ラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧することができず、被加工部材に所定品質のラップ加工を施すことは困難である。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、被加工部材の寸法誤差や、被加工面に対するラッピングシューの傾きを吸収して常にラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧することができるラッピング装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1に記載の発明によるラッピング装置は、回転駆動される被加工部材に対してラッピングアームの揺動によりラッピングアームの先端部を被加工部材の回転軸に直交する方向に移動させて、ラッピングアームの先端部に設けられたラッピングシューによりラッピングペーパを被加工部材の被加工面に押圧するラッピング装置において、ラッピングシューは、ラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って当接させて押圧するシュー面を有するシュー本体と、シュー本体をラッピングアームの先端部にフローティング支持して押圧時にシュー本体のシュー面を被加工部材の被加工面に追従させるフローティング支持手段とを有することを特徴とする。
【0009】
この発明によると、ラッピングシューのシュー本体をフローティング支持手段によってフローティング支持し、押圧時にシュー本体のシュー面を被加工部材の被加工面に追従して倣わせ、ラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧する。これにより、被加工部材の寸法誤差や、被加工面に対するラッピングシューの傾きを吸収して常にラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のラッピング装置において、シュー本体は、シュー面が円弧形状に湾曲する凸条形状を有し、フローティング支持手段は、押圧時にシュー本体がラッピングアームの揺動方向に直交する方向でかつ被加工部材の回転軸方向に沿って延在すると共に、シュー本体の軸方向中央部分を中心としてシュー面の軸方向両端部が被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向に揺動自在に支持することを特徴とする。
【0011】
この発明は、シュー本体とフローティング支持手段の具体的な構成を示したものであり、これによれば、シュー本体はシュー面が円弧形状に湾曲する凸条形状を有し、フローティング支持手段は押圧時にシュー本体がラッピングアームの揺動方向に直交する方向でかつ被加工部材の回転軸方向に沿って延在すると共に、シュー本体の軸方向中央部分を中心としてシュー面の軸方向両端部が被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向に揺動自在に支持する。
【0012】
したがって、例えば被加工部材の被加工面が被加工部材の回転軸に対して傾斜している場合や、被加工面に対してラッピングシューのシュー面が傾斜している場合には、押圧によりシュー本体の軸方向中央部分を中心としてシュー面の軸方向端部が被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向にシュー本体を揺動させることができ、シュー面を被加工面に追従させて倣わせることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のラッピング装置において、シュー本体は、ラッピングアームに対向する平面状の当接面部を有し、フローティング支持手段は、ラッピングアームに固定される基端部からラッピングアームの揺動方向で押圧方向に向かって突出し、ラッピングアームに沿って延在する円弧形状に湾曲した凸条形状をなし、当接面部との当接によりシュー本体をその軸方向中央部分を中心として軸方向両端部が被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向に揺動自在に支持する揺動支持面部を有することを特徴とする。
【0014】
この発明は、シュー本体とフローティング支持手段の更に具体的な構成を示したものであり、これによれば、シュー本体は、ラッピングアームに対向する平面状の当接面部を有し、フローティング支持手段は、ラッピングアームに固定される基端部からラッピングアームの揺動方向で押圧方向に向かって突出し、ラッピングアームに沿って延在する円弧形状に湾曲した凸条形状をなし、当接面部との当接によりシュー本体をその軸方向中央部分を中心として軸方向両端部が被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向に揺動自在に支持する揺動支持面部を有する。
【0015】
したがって、シュー本体は、その当接面部がフローティング支持手段の揺動支持面部に当接することで、シュー本体の軸方向中央部分を中心としてシュー面の軸方向端部が被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向に揺動することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のラッピング装置において、シュー本体は、シュー本体の軸方向に亘ってラッピングアーム側の基端面から押圧方向に向かって切り欠かれ、シュー本体の先端近傍位置に当接面部が形成された切欠部を有し、フローティング支持手段は、揺動支持面部が先端に形成され切欠部内に嵌合される嵌合部を有する。
【0017】
この発明は、シュー本体とフローティング支持手段の更に具体的な構成を示したものであり、これによれば、シュー本体は、シュー本体の軸方向に亘ってラッピングアーム側の基端面から押圧方向に向かって切り欠かれ、シュー本体の先端近傍位置に前記当接面部が形成された切欠部を有し、フローティング支持手段は、揺動支持面部が先端に形成され切欠部内に嵌合される嵌合部を有する。
【0018】
これにより、シュー面の押圧部分により近い位置をフローティング中心としてシュー本体を揺動させることができる。したがって、シュー本体の揺動半径をより小さくすることができ、シュー本体が被加工部材の軸方向に沿う方向に移動する距離を短くすることができる。したがって、シュー本体の被加工部材への追従を容易ならしめ、シュー面を被加工面により倣い易くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるラッピング装置1の一実施例を被加工部材がエンジン用のカムシャフトである場合を例に説明する。図1は、本実施の形態におけるラッピング装置1の概要を示す説明図であり、図2〜図4は、ラッピング装置1の動作状態を示す説明図である。
【0020】
図1で符号1は、ラッピング装置である。ラッピング装置1は、床面に設置されたベッド2と、そのベッド2の上部から上方に向かって立設された複数本の支柱3と、各支柱3の上端で略水平に支持された天井板4とにより構成される架台部5を有しており、その架台部5の中央にラッピングヘッド装置6が配置され、左右両側にそれぞれペーパ供給装置7が配置されている。また、特に図示していないが、架台部5には、被加工部材であるカムシャフトwを回転駆動させる回転駆動手段が設けられており、その回転駆動手段によってカムシャフトwがラッピングヘッド装置6とベッド2との間でその軸心を前後方向に延在する姿勢状態に支持されている。
【0021】
ペーパ供給装置7は、ラッピングヘッド装置6のラッピングアーム23毎に設けられており、未使用のラッピングペーパpaが繰り出し自在に巻装されている繰り出しリール11と、使用済みのラッピングペーパpbを巻き取る巻取りリール12を有し、天井板4の上面に立設された支持ブラケット13に並列かつ回転可能に支持されている。
【0022】
この支持ブラケット13には、巻取りリール12を所定の回転角度だけ回転させて巻取りリール12にラッピングペーパpbを所定長さずつ巻き取るための巻取り用モータ14と、一定の付勢力で繰り出しリール11に押接され、ラッピングペーパpaの余分な繰り出しを防止するブレーキ板15が設けられている。
【0023】
そして、繰り出しリール11から繰り出されたラッピングペーパpaが天井板4に穿設された開口穴4aより下方に送られて後述するラッピングヘッド装置6に供給され、ラッピングペーパpbが開口穴4aより上方に引き出されて巻取りリール12に巻き取られるように構成されている。
【0024】
ラッピングヘッド装置6は、回転駆動手段によって支持されたカムシャフトwの上方位置で、天井板4の下面に上端が固定されて上下方向に延在する支持部材21を有しており、その支持部材21の下端には、固定支軸22を回動支点としてシリンダ機構26により左右方向に開閉駆動される一対のラッピングアーム23が設けられている。
【0025】
ラッピングアーム23は、支持部材21の下端から下方に向かって延在する第1アーム部24と、固定支軸22から第1アーム部24に対して略直交する方向に突出する第2アーム部25とからなる略L字状を有しており、第2アーム部25の先端部を上下方向に移動させることによって第1アーム部24の先端部を左右方向に移動させて、カムシャフトwの被加工面としてのカム面waに接近する閉方向及び離間する開方向に揺動できるように構成されている。
【0026】
そして、支持部材21を間に介してその左右両側に所定距離離間した位置には、ラッピングアーム23を開方向及び閉方向に揺動させるためのシリンダ機構26がそれぞれ設けられている。各シリンダ機構26は、天井板4の下面に上端がピン結合されて上下方向に延在するシリンダ本体26aと、シリンダ本体26aへの圧縮空気の供給制御によりシリンダ本体26aの下方位置で伸縮移動するシリンダロッド26bをそれぞれ有している。
【0027】
そして、各シリンダ機構26と、これに対応するラッピングアーム23との間には、第1アーム部24がカムシャフトwから離間する開方向にラッピングアーム23が揺動されるに応じて、第1アーム部24がカムシャフトwを押圧する押圧力の増大を抑制するリンク機構27がそれぞれ介在されている。
【0028】
リンク機構27は、図2〜図4に示すように、第2アーム部25の先端部に一端がピン結合され、他端がシリンダロッド26bにピン結合された第1リンク部材28と、第1リンク部材28の中間部に一端がピン結合され、他端が支持部材21にピン結合された第2リンク部材29を有している。
【0029】
第2アーム部25と第1リンク部材28とのピン結合部30、第1リンク部材28と第2リンク部材29とのピン結合部31、第2リンク部材29と支持部材21とのピン結合部32が三角形の各頂点に該当する位置に配置されており、第2リンク部材29の支持部材21へのピン結合部32と、ラッピングアーム23の固定支軸22との間を機胴Gとし、第2アーム部25及び第2リンク部材29を揺り腕R、揺り腕Qとし、第1リンク部材28を連節Lとした限定連鎖を構成している。
【0030】
そして、シリンダロッド26bの伸長により、第2アーム部25と第1リンク部材28とのピン結合部30及び第2リンク部材29と支持部材21とのピン結合部32の間の離間距離xが収縮される方向でかつ第1リンク部材28と第2リンク部材29との狭角θが狭くなる方向に変化してラッピングアーム23を開方向に揺動させる一方、シリンダロッド26bの収縮により、第2アーム部25と第1リンク部材28とのピン結合部30及び第2リンク部材29と支持部材21とのピン結合部32の間の離間距離xが伸長される方向でかつ第1リンク部材28と第2リンク部材29との狭角θが広くなる方向に変化してラッピングアーム23を閉方向に揺動できるように構成されている。
【0031】
したがって、シリンダ機構26の付勢力を一定とした場合、図2に示す開位置では、ラッピングアーム23からカムシャフトwへの押圧力を小さくでき、図3に示す閉位置では、ラッピングアーム23からカムシャフトwへの押圧力を大きくできる。これにより、ラッピングアーム23の開方向への揺動に伴うカムシャフトwへの押圧力の増大を抑制でき、カムローブが過剰にラッピングされるのを防止し、カムシャフトwのカム面waに対する押圧力が全周に亘って常に均一で精密なラッピング加工を施すことができる。
【0032】
図5は、第1アーム部24の先端部付近の分解説明図、図6は、第1アーム部24の先端部を拡大して示す説明図、図7は、図6のA方向矢視図、図8は、図7のB−B線断面図である。
【0033】
ラッピングアーム23の第1アーム部24には、図5に示すように、ラッピングペーパpをカムシャフトwのカム面waに押圧するためのラッピングシュー40が設けられている。
【0034】
ラッピングシュー40は、カムシャフトwの回転中心軸線に沿って延在するシュー本体41と、シュー本体41をラッピングアーム23にフローティング支持して押圧時にはシュー本体41のシュー面42をカムシャフトwのカム面waに追従させる支持ブロック(フローティング支持手段)51とを有している。
【0035】
シュー本体41は、図5及び図6に示すように、円柱体の外周面の一部を円柱体の中心よりも径方向外側位置で軸方向に亘って平面状に切り欠き、更にその平面部(基端面)44から円柱体の軸中心よりも深くかつ軸方向に亘って溝状に切り欠くことによって形成された、断面が略C字状のブロック形状を有しており、その外周面に形成されるシュー面42は円弧形状に湾曲した凸条形状を有する。
【0036】
シュー本体41の平面部44から溝状に切り欠き形成された切欠部43は、平面部44に直交する方向でかつ互いに対向する上壁部43aと下壁部43b、及び平面部44に平行に延在し、支持ブロック51への取り付け状態で第1アーム部24の閉側面24Aに対向する当接面部43cを有している。
【0037】
そして、シュー本体41には、シュー本体41の軸方向中央位置で軸中心よりも平面部44側に偏倚した箇所を平面部44に沿って径方向に貫通する係止穴45が設けられている。係止穴45は、図8に点線で示すように、シュー本体41の軸方向に沿って長穴状に形成されている。
【0038】
支持ブロック51は、シュー本体41の切欠部43内に嵌合可能な略矩形のブロック形状を有しており、第1アーム部24の閉側面24Aに固定される基端部52と、閉側面24Aへの固定により第1アーム部24の長手方向に直交する方向に延在してシュー本体41の上壁部43a及び下壁部43bにそれぞれ対向する嵌合部としての上面部53及び下面部54と、第1アーム部24の長手方向に沿って上面部53から下面部54に亘って延在する円弧状に湾曲した凸条形状(かまぼこ型)の揺動支持面部55を有している。この揺動支持面部55は、シュー本体41の切欠部43内への嵌合により、シュー本体41の当接面部43cに当接してシュー本体41の軸方向中央部分を中心としてシュー本体41の軸方向両端部がカムシャフトwの回転中心軸線に対して接近及び離間する方向に揺動自在に支持するように構成されている。
【0039】
また、支持ブロック51には、支持ブロック51の長手方向中央位置を上面部53から下面部54に亘って貫通する取付穴56が設けられており、係止ピン57が取り付けられている。係止ピン57は、シュー本体41が揺動により支持ブロック51から脱落するのを防止するためのものであり、その両端が支持ブロック51の上面部53及び下面部54からそれぞれ所定高さ突出してシュー本体41の係止穴45に係入するように取付穴56に取り付けられている。
【0040】
一方、第1アーム部24には、図5〜図7に示すように、第1アーム部24の開側から閉側に向かってラッピングペーパpaが挿通されるペーパ供給孔34と、第1アーム部24の閉側から開側に向かってラッピングペーパpbが挿通されるペーパ回収孔35が設けられている。ペーパ供給孔34とペーパ回収孔35は、図7に示すように、ラッピングシュー40を間に介して第1アーム部24の先端側と基端側に平行に配置され、図6に示すように、シュー面42の接線方向に沿って連続するように第1アーム部24の閉側面24Aと開側面24Bとの間に亘って貫通形成されている。
【0041】
したがって、ラッピングペーパpは、図1に示すように、ペーパ供給装置7の繰り出しリール11から繰り出され、第1アーム部24の開方向側に離間した位置でかつ第1アーム部24の先端部とほぼ同じ高さ位置に設けられている供給用アイドルローラ16に巻き掛けられ、その供給用アイドルローラ16でラッピングアーム23側に折曲されて、ペーパ供給孔34に挿通されることによって第1アーム部24の開方向側から閉方向側に供給される。そして、シュー本体41のシュー面42に沿って巻き掛けられ、ペーパ回収孔35に挿通され、第1アーム部24の閉方向側から開方向側に取り出され、第1アーム部24の開方向側に離間した位置でかつ第1アーム部24の先端部とほぼ同じ高さ位置に設けられた回収用アイドルローラ17に巻き掛けられ、回収用アイドルローラ17で上方に向かって折曲されて巻取りリール12まで連続する状態にセットされる。
【0042】
また、上記構成を有するラッピングアーム23には、カム面waへの押圧時にラッピングペーパpのラッピングシュー40に対する相対移動を抑制するラッピングペーパロック手段60が設けられている。
【0043】
ラッピングペーパロック手段60は、ロックピース61と、第1ロックアーム62と、第2ロックアーム63と、付勢手段64を有している。
【0044】
ロックピース61は、ラッピングペーパpaのペーパ供給孔34よりも繰り出しリール11側のラッピングペーパ供給側部分に沿って対向する第1対向面部61Aと、ラッピングペーパpbのペーパ回収孔35よりも巻取りリール12側のラッピングペーパ回収側部分に沿って対向する第2対向面部61Bを有しており、第1アーム部24の開側面24Bでかつペーパ供給孔34とペーパ回収孔35の中間位置にて、第1対向面部61Aと第2対向面部61Bがラッピングペーパpa及びラッピングペーパpbにそれぞれ接近及び離間する方向に揺動自在に支持されている。
【0045】
第1ロックアーム62は、第1アーム部24の先端で開方向に向かって折曲されて延在し、その先端部にはラッピングペーパpaを間に介してロックピース61の第1対向面部61Aに対向し、ロックピース61の揺動により第1対向面部61Aと協働してラッピングペーパ供給側部分を挟持可能な第1ローラ62aを備えている。
【0046】
第2ロックアーム63は、ロックピース61よりも第1アーム部24基端側の位置で第1アーム部24の開側面24Bに沿って延在し、上端部が第1アーム部24に接近または離間する方向に揺動自在となるように下端部が第1アーム部24に支持されている。そして、ラッピングペーパpbを間に介して第2対向面部61Bに対向し、第2ロックアーム63の上端部が第1アーム部24から離間する方向に第2ロックアーム63を揺動させることによって、第2対向面部61Bと協働してラッピングペーパ回収側部分を挟持可能な第2ローラ63aを備えている。
【0047】
付勢手段64は、第1アーム部24の基端側に取り付けられており、第2ロックアーム63の上端部を第1アーム部24から離間する方向に向かって付勢している。付勢手段64の付勢力は、回転駆動されるカムシャフトwのカム面waにラッピングシュー40によりラッピングペーパpaを押圧した際に、ラッピングペーパpaのラッピングシュー40に対する移動を抑制してラッピングペーパpaの引きずりを防止できる挟持力でラッピングペーパ供給側部分とラッピングペーパ回収側部分を挟持する付勢力であって、ラッピングアーム23の開位置でラッピングペーパpbを所定長さ巻取ってから閉位置に移動させた場合に、シュー面42に対するラッピングペーパpaの相対的な移動を許容してシュー面42に沿うラッピングペーパpaの更新を可能とする付勢力に設定されている。
【0048】
次に、上記構成を有するラッピング装置1の作動について説明する。
【0049】
まず最初に、シリンダ機構26のシリンダロッド26bを伸長させて、図4に示すように、ラッピングアーム23を開方向に移動させ、カムシャフトwを図示していない回転駆動手段によって支持し、図に示すラッピング加工位置に配置する。
【0050】
それから、シリンダ機構26のシリンダロッド26bを収縮させてラッピングアーム23を閉方向に移動させ、ラッピングシュー40によりラッピングペーパpaをカムシャフトwのカム面waに押圧する(図2及び図3参照)。ここで、カムシャフトwは、一対のラッピングアーム23によってクランプされ、径方向両側から所定の押圧力で押圧されるので、押圧力が相殺され、押圧によるカムシャフトwの歪みを防止できる。
【0051】
ラッピングアーム23のラッピングシュー40によってラッピングペーパpaをカムシャフトwのカム面waに押圧すると、回転駆動手段によってカムシャフトwを予め設定された回転速度で回転させ、カム面waにラッピング加工を施す。
【0052】
ラッピング加工時、カムシャフトwの回転によりラッピングシュー40がカム面waのベースサークルからカムローブにかかると、カムノーズまでラッピングアーム23は開方向に揺動される。ここで、ラッピングアーム23とシリンダ機構26との間に介在されたリンク機構27により、カムシャフトwへの押圧力の増大が抑制される。したがって、例えばハイカムのようにカムノーズが高いカムシャフトwであっても、ラッピングペーパpaをカムシャフトwのカム面waに全周に亘って同様な押圧力で押圧できる。よって、カムローブ及びカムノーズが過剰にラッピングされるのを防止し、カムシャフトwのカム面waに対する押圧力が周方向に亘って常に均一で精密なラッピング加工を施すことができる。
【0053】
また、ラッピングシュー40は、シュー本体41のシュー面42がカムシャフトwのカム面waに追従するようにシュー本体41がラッピングアーム23に、フローティング支持手段としての支持ブロック51によりフローティング支持されているので、押圧状態でカム面waとシュー面42とが完全に平行に配置されていない場合であっても、シュー面42をカム面waに倣わせることができ、カムシャフトwの軸方向に亘って均一な押圧力でシュー面42をカム面waに押圧することができる。
【0054】
特に、シュー本体41は、当接面部43cがシュー本体41の軸中心よりも押圧側に設けられて支持ブロック51の揺動支持面部55に当接しているので、シュー面42の押圧部分により近い位置をフローティング中心として揺動することができる。
【0055】
したがって、シュー本体41の揺動半径をより小さなものとすることができ、揺動によってシュー本体41が被加工部材の軸方向に沿う方向に移動する距離を積極的に短くすることができる。したがって、押圧時におけるシュー本体41のカムシャフトwへの追従を容易ならしめ、シュー面42をカム面waにより倣いやすくすることができる。よって、カムシャフトwに均一で高品質なラッピング加工を施すことができる。
【0056】
また、ラッピングペーパpは、シュー面42上に沿って巻き掛けられた状態でラッピングペーパロック手段60によってラッピングペーパ供給側部分とラッピングペーパ回収側部分が挟持されているので、カムシャフトwの回転に伴い、ラッピングペーパpaとカム面waとの間に大きな摩擦力が生じても、シュー面42とラッピングペーパpaとの間にズレや滑り等の移動を抑制でき、均一で高品質なラッピング加工を施すことができる。また、従来は、ラッピングペーパpaをシュー面42に押し付けて固定するためにテンション装置を設けてラッピングペーパpaを所定の付勢力で引っ張っていたが、本装置1では、そのようなテンション装置を省略することができ、装置全体の構成を簡素化することができる。
【0057】
所定時間カムシャフトwを回転させてラッピング加工を施すと、カムシャフトwの回転を停止させて、シリンダ機構26によりラッピングアーム23を開方向に移動させ、ラッピングペーパpaをカム面waから離間させる。このラッピングアーム23の開方向への移動により、図4に示すように、ラッピングペーパロック手段60と巻取りリール12との間のラッピングペーパpa、pbにたるみが発生する。
【0058】
ここで、ペーパ供給装置7の巻取り用モータ14を駆動して巻取りリール12を所定回転角度だけ回転させ、ラッピングペーパpbのたるみ分から所定長さ分だけ巻取りリール12に巻き取る。
【0059】
そして、次にラッピング加工を施すべきカムシャフトwを回転駆動手段に支持させ、ラッピング加工位置に配置し、ラッピングペーパpaをカム面waに押圧すべく、ラッピングアーム23を閉方向に移動させる。
【0060】
かかる状態でラッピングアーム23を閉方向に移動させると、ラッピングペーパpbが巻取りリール12に巻き取られた分だけ短くなっているので、ラッピングペーパロック手段60によるラッピングペーパ供給側部分及びラッピングペーパ回収側部分の挟持力に抗して、ラッピングペーパpaが第1アーム部24側に引き寄せられ、ペーパ供給装置7の繰り出しリール11からラッピングペーパpaが引き出される。したがって、ラッピングシュー40のシュー面42上にラッピングペーパpaの部位が供給される。そして、新しいラッピングペーパpaの部位をカム面waに押圧することができる。
【0061】
ラッピングペーパpaがカムシャフトwのカム面waに押圧されると、回転駆動手段によりカムシャフトwを回転させ、そのカムシャフトwにラッピング加工を施す。以下、同様の工程を繰り返すことにより、順次新たなカムシャフトwのカム面waに均一で高品質なラッピング加工を施すことができる。
【0062】
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、シュー本体41の当接面部43cと支持ブロック51の揺動支持面部55との当接により、シュー本体41をフローティング支持する構造を例に説明したが、他のフローティング支持構造でもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るラッピング装置によれば、ラッピングシューのシュー本体をフローティング支持手段によってフローティング支持し、押圧時にシュー本体のシュー面を被加工部材の被加工面に追従して倣わせ、ラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧するので、被加工部材の寸法誤差や、被加工面に対するラッピングシューの傾きを吸収して常にラッピングペーパを被加工面の回転軸方向に亘って均一に押圧することができ、被加工部材のカム面の一例としてのカムシャフトのカム面に均一で高品質なラッピング加工を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるラッピング装置の全体図である。
【図2】ラッピング装置の動作状態説明図である。
【図3】ラッピング装置の動作状態説明図である。
【図4】ラッピング装置の動作状態説明図である。
【図5】第1アーム部の先端部付近の分解説明図である。
【図6】第1アーム部の先端部を拡大して示す説明図である。
【図7】図6のA方向矢視図である。
【図8】図7のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 ラッピング装置
6 ラッピングヘッド装置
7 ペーパ供給装置
11 繰り出しリール
12 巻取りリール
13 支持ブラケット
14 巻取り用モータ
15 ブレーキ板
21 支持部材
22 固定支軸
23 ラッピングアーム
24 第1アーム部
25 第2アーム部
26 シリンダ機構
27 リンク機構
28 第1リンク部材
29 第2リンク部材
34 ペーパ供給孔
35 ペーパ回収孔
40 ラッピングシュー
41 シュー本体
42 シュー面
43 切欠部
43c 当接面部
44 平面部(基端面)
45 係止穴
51 支持ブロック(フローティング支持手段)
52 基端部
53 上面部(嵌合部)
54 下面部(嵌合部)
55 揺動支持面部
60 ラッピングペーパロック手段
61 ロックピース
62 第1ロックアーム
63 第2ロックアーム
64 付勢手段
w カムシャフト(被加工部材)
wa カム面(被加工面)
p ラッピングペーパ

Claims (4)

  1. 回転駆動される被加工部材に対してラッピングアームの揺動により前記ラッピングアームの先端部を前記被加工部材の回転軸に直交する方向に移動させて、前記ラッピングアームの先端部に設けられたラッピングシューによりラッピングペーパを前記被加工部材の被加工面に押圧するラッピング装置において、
    前記ラッピングシューは、
    前記ラッピングペーパを前記被加工面の回転軸方向に亘って当接させて押圧するシュー面を有するシュー本体と、
    該シュー本体を前記ラッピングアームの先端部にフローティング支持して押圧時に前記シュー本体のシュー面を前記被加工部材の被加工面に追従させるフローティング支持手段とを有することを特徴とするラッピング装置。
  2. 前記シュー本体は、前記シュー面が円弧形状に湾曲する凸条形状を有し、
    前記フローティング支持手段は、押圧時に前記シュー本体が前記ラッピングアームの揺動方向に直交する方向でかつ前記被加工部材の回転軸方向に沿って延在すると共に、前記シュー本体の軸方向中央部分を中心として前記シュー面の軸方向両端部が前記被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向に揺動自在に支持することを特徴とする請求項1に記載のラッピング装置。
  3. 前記シュー本体は、前記ラッピングアームに対向する平面状の当接面部を有し、
    前記フローティング支持手段は、前記ラッピングアームに固定される基端部から前記ラッピングアームの揺動方向で押圧方向に向かって突出し、前記ラッピングアームに沿って延在する円弧形状に湾曲した凸条形状をなし、前記当接面部との当接により前記シュー本体をその軸方向中央部分を中心として軸方向両端部が前記被加工部材の回転軸に接近及び離間する方向に揺動自在に支持する揺動支持面部を有することを特徴とする請求項2に記載のラッピング装置。
  4. 前記シュー本体は、前記シュー本体の軸方向に亘って前記ラッピングアーム側の基端面から押圧方向に向かって切り欠かれ、前記シュー本体の先端近傍位置に前記当接面部が形成された切欠部を有し、
    前記フローティング支持手段は、前記揺動支持面部が先端に形成され前記切欠部内に嵌合される嵌合部を有することを特徴とする請求項3に記載のラッピング装置。
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