JP2005000336A - 厨房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】換気扇、照明、足元温風器、情報端末などの厨房装置を動作させる際の操作性に優れ、しかも、意匠性や清掃性にも優れた厨房システムを提供する。
【解決手段】画像投写手段26の投写部25から投光された可視光線が、カウンター2上に操作部13を画像表示する。使用者の指が操作部13を指示すると、位置検出手段24の投光部22から投光された赤外線が、指で反射されて位置検出手段24の受光部23で受光されることにより指示位置が検出され、それにより照明5などを動作させるようにしたので、従来型のリモコンを設置する必要がないうえ、操作部13(すなわち操作部が画像表示されたカウンター2)に汚れが付着しても容易に拭い取ることができ、また、汚れた手や濡れた手で操作しても何ら問題がない。
【選択図】 図1
【解決手段】画像投写手段26の投写部25から投光された可視光線が、カウンター2上に操作部13を画像表示する。使用者の指が操作部13を指示すると、位置検出手段24の投光部22から投光された赤外線が、指で反射されて位置検出手段24の受光部23で受光されることにより指示位置が検出され、それにより照明5などを動作させるようにしたので、従来型のリモコンを設置する必要がないうえ、操作部13(すなわち操作部が画像表示されたカウンター2)に汚れが付着しても容易に拭い取ることができ、また、汚れた手や濡れた手で操作しても何ら問題がない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、換気扇、照明といった厨房装置を備えた厨房システムに関し、特にこれら厨房装置の遠隔操作を可能とした厨房システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の厨房システムについて、図6を用いて説明する。一般的に厨房には、流し台やコンロ、収納庫などからなるキャビネット1が備えられており、その上面には料理の際などに使用するカウンター2が設けられている。また、キャビネット1の上方には、食器や調理器具などを収納する吊戸3と、コンロを使用する際に換気を行なうための換気扇4が備えられている。吊戸3の下面には、照明5が設けられており、台所作業をする人の手元を照らすことができる。一方、キャビネット1の下部には足元温風器6が備えられており、冬場の寒い時期にも、快適に台所作業をすることができる。
【0003】
換気扇4や照明5、足元温風器6といった厨房装置を操作するため、これらの装置には換気扇スイッチ4a、照明スイッチ5a、足元温風器スイッチ6aがそれぞれ設けられている。ここで、換気扇4と照明5は高い位置に配置されているため、換気扇スイッチ4aおよび照明スイッチ5aも高い位置にあるのが普通である。このため、背の低い人や車椅子に乗っている人にとっては使いにくいという問題がある。照明スイッチ5aの場合は、紐式のスイッチを採用することも行なわれているが、この場合、台所作業の目障りや邪魔となり、また美観を損ねてしまう。一方、足元温風器6は床面に近い位置に配置されており、足元温風器スイッチ6aも床面に近い位置にあるので、かがんで操作しなければならず面倒であるだけでなく、不用意に足元温風器スイッチ6aに足先が当たると、誤動作が起こる恐れもある。
【0004】
そこで上記問題点を解決するために、厨房装置のそれぞれを手元で簡単に遠隔操作できるように、リモコンを備えた厨房システムが提案されている。これは例えば、換気扇スイッチ4a、照明スイッチ5a、足元温風器スイッチ6aを1つのリモコンで遠隔操作できるようにすることにより、背の低い人などでも容易に各厨房装置を操作できるものである。
【0005】
しかしながら、このようなリモコンを設置する場合には、置き場の問題や紛失の恐れの問題などが生じる。例えば、リモコンホルダーを設けてリモコンの置き場とすることが考えられるが、この場合はネジや両面テープによりリモコンホルダーを厨房の壁面などに固定しなければならない。ところが、リモコンホルダーの設置後、リモコンの位置をより使いやすい場所に移動させたいときには、元の場所にネジ穴や両面テープの跡が残ってしまい、大きく美観を損ねてしまうという問題が生じる。この問題を解決するために、キャビネット1の収納庫の把手7の部分にリモコン(図示せず)を組み込んだものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
ところで、厨房内に設けられる厨房装置としては、上記した換気扇4や照明5、足元温風器6などの他に、電子レンジや電気ポット、食器洗浄機や炊飯器など種々のものがある。また、これら旧知のもの他にも、近年の情報技術の発達に伴ない、使用者の台所作業を補助するための台所用情報端末が種々提案されている。一例を挙げると、使用者の指示により料理のレシピ等をカウンター2上に設けた台所用情報端末(図示せず)に表示させることにより、使用者は、この端末を見ながら料理ができるため、たいへん便利である(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−272542号公報
【特許文献2】
特開2002−215886号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各厨房装置を手元で簡単に遠隔操作できるリモコンを備えた場合に、このリモコンの置き場の問題や紛失の恐れの問題などがを解決するため、特許文献1の例のようにキャビネット1の収納庫の把手7の部分にリモコンを組み込んだ場合は、把手7をつかむときに意図しないスイッチを押す恐れがあるなど、操作部が小さく操作しにくいという問題があった。
【0009】
一方、使用者の台所作業を補助するための台所用情報端末を備える場合は、この台所用情報端末がカウンター2の一部を占拠するため、カウンター2をできるだけ広く使って料理をしたい使用者にとっては邪魔な存在となってしまうという問題があった。しかも、料理の際に生じる肉汁や調味料などが台所用情報端末に付着した場合などは、直ちに拭き取らなければ故障の原因となる恐れがあるが、いちいち掃除するのは面倒である。また、データの入力などに際しても、手で入力する場合は、手が汚れている場合には手を洗ってから操作しなければならず面倒であり、特許文献2の例のようにフットスイッチにより足で操作する場合は、手の操作に慣れている一般の人にとっては違和感があり、やり辛いという問題があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、換気扇、照明、足元温風器、情報端末などの厨房装置を動作させる際の操作性に優れ、しかも、意匠性や清掃性にも優れた厨房システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】
上記課題を解決するために請求項1は、厨房内に設けられ、操作部によって操作可能な厨房装置を備えた厨房システムにおいて、前記厨房内に、投光部および受光部を有する位置検出手段と、前記操作部の画像を投写する投写部を有する画像投写手段とが設けられ、使用にあっては、前記画像投写手段によって前記操作部を画像表示し、しかも前記位置検出手段の前記投光部から投光された光が、前記操作部の一部を指示した検出体によって反射され、この反射光が前記受光部で受光されることによって、前記操作部の指示位置を検出して前記厨房装置を動作させることとした。
【0012】
上記発明によれば、厨房装置の操作部の画像を表示できる画像投写手段と、操作部の指示位置を検出できる位置検出手段を、厨房内に設けるので、従来型のリモコンや台所用情報端末を設置する必要がなくなる。また、画像表示する操作部を、使用者の使用に適するよう大きめに設定すれば、操作性が優れたものになるばかりでなく、画像であるため操作スイッチが前方に突出することはないことから、厨房内の空間をすっきりした状態に維持できる。また、操作部は画像表示されたものであり表示面には凹凸がないため、汚れが付着しても容易に拭い取ることができ、また、汚れた手や濡れた手で操作しても何ら問題がない。さらに、従来のリモコンの操作スイッチのように、押圧力に対する操作スイッチの強度、長期使用による操作スイッチの耐久性等を考慮する必要もない。
【0013】
請求項2では、請求項1に記載の厨房システムにおいて、前記厨房装置は、換気扇、照明、足元温風器、情報端末のうちのいずれか1つ以上であることとした。換気扇や照明は厨房の高い位置に、足元温風器は床面に近い位置に配置されるものであるが、これらの操作を、適所に配置された(画像表示された)操作部で行なうようにすることにより、操作性が向上する。また、情報端末の操作を同様に行なうようにすれば、例えば、この端末からの情報(レシピ等)を見ながら料理ができるため、たいへん便利である。また、画像投写手段に操作部の情報を入れ換えることで、各種厨房装置のそれぞれの操作部の画像表示が可能になる。このように、各種厨房装置の画像投写手段および位置検出手段の共通化を図ることで、従来のように各種厨房装置毎に操作部を取り換える必要がなくなり、経済的である。
【0014】
請求項3では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房上部に備えられた吊戸の下面に設けられ、前記操作部を前記厨房内に設置されたカウンターの上面に表示することとした。このように、画像投写手段を吊戸の下面に設け、操作部をカウンターの上面に表示するようにしたので、画像投写手段が目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。
【0015】
請求項4では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房上部に備えられた吊戸の下面に設けられ、前記操作部を前記厨房の内壁に表示することとした。このように、画像投写手段を吊戸の下面に設け、操作部を厨房の内壁に表示するようにしたので、画像投写手段が目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。また、カウンターの上面における調理作業性に影響を与えることもない。
【0016】
請求項5では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房の内壁に設けられ、前記操作部を前記厨房内に設置されたカウンターの上面に表示することとした。このように、画像投写手段を厨房の内壁に設け、操作部をカウンターの上面に表示するようにしたので、例えば、カウンター上方の吊戸の下面に画像投写手段を設けられない場合や、吊戸自体がない場合でも画像投写手段を設けることができる。
【0017】
請求項6では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房の内壁に設けられ、前記操作部を前記内壁に表示することとした。このように、画像投写手段を厨房の内壁に設け、操作部を厨房の内壁に表示するようにしたので、例えば、カウンター上方の吊戸の下面に画像投写手段を設けられない場合や、吊戸自体がない場合でも画像投写手段を設けることができる。また、カウンターの上面における調理作業性に影響を与えることもない。
【0018】
請求項7では、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段には、前記操作部の情報を入力したメモリー部が出し入れ可能に設けられていることとした。よって、例えば厨房装置として情報端末を備えている場合、新しいレシピ等の情報をメモリー部を介して容易に入手することができる。
【0019】
請求項8では、請求項7に記載の厨房システムにおいて、前記メモリー部に入力される前記操作部の情報は、情報通信回線を介して入手されることとした。よって、情報の入手がさらに容易である。
【0020】
請求項9では、請求項7若しくは請求項8に記載の厨房システムにおいて、前記メモリー部には、音楽情報が入力されていることとした。よって、厨房内で容易に音楽鑑賞できるので、厨房内を快適な空間にできる。
【0021】
請求項10では、請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記メモリー部には、画像情報が入力されていることとした。よって、厨房内に容易に画像を映し出すことができるので、厨房内を快適な空間にできる。
【0022】
請求項11では、請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記操作部は、その表示画面が複数段階に切り替え可能となっていることとした。よって、狭い領域で多くの情報を提供でき、操作部の使用が容易になる。
【0023】
請求項12では、請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記厨房装置には、前記操作部の指示位置が確認されたことを音声で知らせる音声発生部が設けられていることとした。よって、使用者が操作部を指示できたことを確実に確認できるため、操作性が良好になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る厨房システムを示す図である。図1に示すように厨房には、流し台やコンロ、収納庫などからなるキャビネット1が備えられており、その上面には料理の際などに使用するカウンター2が設けられている。また、キャビネット1の上方には、食器や調理器具などを収納する吊戸3と、コンロを使用する際に換気を行なうための換気扇4が備えられている。吊戸3の下面には、照明5が設けられており、台所作業をする人の手元を照らすことができる。一方、キャビネット1の下部には足元温風器6が備えられており、冬場の寒い時期にも、快適に台所作業をすることができる。
【0026】
図2は、画像投写および位置検出の原理を示す説明図である。図1および図2に示すように、投光部22および受光部23を有する位置検出手段24と、操作部13の画像を投写する投写部25を有する画像投写手段26とが一体的に、カウンター2の上方奥側の内壁8に設けられている。この位置検出手段24および画像投写手段26は、例えば米国特許第6323942号明細書の「CMOS−COMPATIBLE THREE−DIMENSION IMAGE SENSOR IC」等に記載されているような原理を用いたものである。
【0027】
この画像投写手段26は、操作部13の情報に基づき、操作部13の複数の操作スイッチを、投写部25から発する例えば可視光線によって画像表示できるものである。また、位置検出手段24の投光部22は、赤外線(光の一例)を投光するものであり、受光部23は、操作部13の一部、すなわち操作スイッチのいずれかを指示した検出体(例えば手の指など)27によって反射された赤外線を受光するセンサせある。なお、位置検出手段24には、検出体27の動きを読み取り可能なソフトウェアも組み込まれている。
【0028】
図1に示すように、一体的に設けられた位置検出手段24および画像投写手段26は、電源スイッチ(図示せず)をオンすることにより、家庭用電源または乾電池(図示せず)から電力が供給されて動作可能な状態となり、画像投写手段26の投写部25から可視光線が投光され、カウンター2上に操作部13を画像表示する。また、位置検出手段24は、従来公知の無線または有線により換気扇4、照明5、足元温風器6などの厨房装置と相互に信号を送受信可能な構成としているので、操作部13で検出された指示位置に基づき、その信号を各厨房装置に送信することで、各厨房装置の各種手段を動作させることができる。
【0029】
図3は、各厨房装置(換気扇4、照明5、足元温風器6)を操作できる操作部13の画像表示例である。例えば、カウンター2上に画像表示されたこの操作部13のうち、「照明」の部分に使用者の指が触れると照明が点灯し、再度触れると照明が消灯するようにしている。具体的には、「照明」の部分に触れた使用者の指の指示位置が、投光部22から投光されたのち指で反射された赤外線を受光部23で受光することで検出される。この検出信号を無線または有線により照明5に送信して、その信号が照明5の内部回路に送られることで、照明が点灯するのである。消灯させる動作も同様である。
【0030】
本実施例では、従来型のリモコンを設置する必要がないうえ、使用者の指が触れるのは実際には(操作部が画像表示された)カウンター2の上面であることから、汚れが付着しても容易に拭い取ることができ、また、汚れた手や濡れた手で操作しても何ら問題がない。また、画像表示する操作部を、使用者の使用に適するよう大きめに表示させるようにすれば、操作性が優れたものになるばかりでなく、画像であるため操作スイッチが前方に突出することもないので、厨房内の空間をすっきりした状態に維持できる。さらに、従来のリモコンの操作スイッチのように、押圧力に対する操作スイッチの強度、長期使用による操作スイッチの耐久性等を考慮する必要もない。
【0031】
図4は、操作部の別の画像表示例である。この例では、レシピ等を表示する情報端末(本例では位置検出手段24および画像投写手段26と一体的に設けている)を、操作されるべき厨房装置としている。位置検出手段24および画像投写手段26が動作可能状態になると、初期画面としてカウンター2上に操作部41が画像表示される。操作部41には、「和食」「洋食」「中華」「その他」の料理の分類が表示されており、この中から例えば使用者が「中華」を選び、その部分に指で触れると、次の階層の操作部42が画像表示される。操作部42には、「リスト1」「リスト2」「リスト3」「リスト4」が表示されており、使用者がこの中からいずれかを選んで指で触れると、さらに次の階層の操作部(図示せず)が画像表示される。このような操作を繰り返すことで、使用者が最終的に1つの料理を選択すると、その料理のレシピ等が画像表示されるようにしている。本例では、表示画面を複数段階に切り替え可能としているので、狭い領域でもより多くの情報を提供できるため、操作部の使用が容易になり、使い勝手が向上する。
【0032】
なお、表示画面を複数段階に切り替える方法として、上記のように選択したい表示がある場合は、当該表示を触れることで次画面に切り替わるが、選択したい表示がない場合には「次へ」の表示部分に触れれば次画面に切り替わる。別の例として、画像投写手段26の投写部25に対して例えば手を翳し、投光される可視光線を全て遮断された場合に、操作部の表示画面を次画面に切り替えるようにしてもよい。また、前画面へ戻るために「前へ」の表示部分を設けてもよい。
【0033】
ところで、図1に示すように、画像投写手段26には、各種厨房装置の操作部の情報を入力できるメモリー部28が、出し入れ可能に設けられている。これにより、別の操作部の情報を入力したメモリー部28を入れることで、操作部の表示を別の表示に切り換えることもできるようにしている。例えば、上記した情報端末の例では、新しいレシピ等の情報を、メモリー部を介して容易に入手することができる。なお、メモリー部28に入力される操作部の情報は、インターネット(情報通信回線の一例)を介して入手することも可能である。この場合は、情報の入手がさらに容易である。
【0034】
また、メモリー部28には、音楽情報を入力することも可能である。この場合、画像投写手段26にスピーカを設けて音楽を聴くことができる。よって、厨房内で容易に音楽鑑賞できるので、厨房内を快適な空間にできる。なお、音楽情報についても、インターネットを介して入手することが可能である。
【0035】
また、このスピーカなどを用いて、操作部の指示位置が確認されたことを音声で知らせるようにしてもよい。このスピーカ(音声発生部)により、使用者は、操作部を指示できたことを確実に確認できるため、操作性が良好になる。
【0036】
また、メモリー部28には、画像情報を入力することも可能である。この場合、画像投写手段26にプロジェクターを設けて厨房の内壁8に、例えば絵画、風景等を映し出すことができるので、厨房内を快適な空間にできる。なお、画像情報についても、インターネットを介して入手することが可能である。
【0037】
次に、図5を用いて本発明の第二、第三、第四の実施形態に係る厨房システムについて説明するが、これらは、上述した本発明の第一の実施形態に係る厨房システムに対して、位置検出手段24と画像投写手段26の配置位置、および操作部13の表示位置のみが異なるものであるため、他の部材には同一の番号を付し、詳しい説明は省略する。ここで、図5の(A)が詳述した本発明の第一の実施形態の厨房システムの部分側面図、図5の(B)が本発明の第二の実施形態の厨房システムの部分側面図、図5の(C)が本発明の第三の実施形態の厨房システムの部分側面図、図5の(D)が本発明の第四の実施形態の厨房システムの部分側面図である。
【0038】
本発明の第二の実施形態の厨房システムである図5の(B)の例においては、図5の(A)の例と同様、位置検出手段24と画像投写手段26とが一体的に、カウンター2の上方奥側の内壁8に設けられている。一方、操作部13は、図5の(A)の例と異なり内壁8に画像表示される。この場合、カウンター2の上面には画像が表示されないので、カウンター2の上面における調理作業性に影響を与えることがない。また、図5の(A)(B)の例では、位置検出手段24と画像投写手段26を内壁8に設けるようにしたので、例えばこれらを吊戸3の下面に設けられない場合や、吊戸3自体がない場合でも問題なく設置できる。
【0039】
本発明の第三の実施形態の厨房システムである図5の(C)の例においては、位置検出手段24と画像投写手段26とが一体的に、厨房上部に備えられた吊戸3の下面に設けられている。一方、操作部13は、図5の(A)の例と同様、カウンター2の上面に画像表示される。この場合、位置検出手段24と画像投写手段26は目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。
【0040】
本発明の第四の実施形態の厨房システムである図5の(D)の例においては、図5の(C)の例と同様、位置検出手段24と画像投写手段26とが一体的に、厨房上部に備えられた吊戸3の下面に設けられている。一方、操作部13は、図5の(B)の例と同様、内壁8に画像表示される。この場合、位置検出手段24と画像投写手段26は目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。また、カウンター2の上面には画像が表示されないので、カウンター2の上面における調理作業性に影響を与えることがない。
【0041】
なお、上記いずれの実施例においても、画像投写手段26には、従来公知のズーム機能や映写角度変更機能を設けることが望ましい。これにより、例えば、吊戸3とカウンター2との距離などを考慮することなく操作部13を表示できるので、操作部13の配置位置の自由度を高めることができる。
【0042】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例を含むものである。
【0043】
例えば、上記した実施の形態では、位置検出手段24と画像投写手段26を内壁8または吊戸3の下面に設けた場合について説明したが、厨房内の他の適当な場所に設けてもよい。同様に、操作部13をカウンター2の上面や内壁8以外の適当な場所に画像表示するようにしてもよい。
【0044】
また、上記した実施の形態では、厨房装置として換気扇4、照明5、足元温風器6および情報端末を例にとった。これは、次のように本発明の効果が顕著に表われるからである。すなわち、換気扇4や照明5は厨房の高い位置に、足元温風器6は床面に近い位置に配置されるものであることから、これらの操作を、適所に配置された(画像表示された)操作部13で行なうようにすることにより、操作性が向上する。一方、情報端末の操作を同様に行なうようにすれば、例えば、この端末からの情報(レシピ等)を見ながら料理ができるため、たいへん便利である。しかしながら、本発明はこれらに限ることなく、例えば電子レンジや電気ポット、食器洗浄機や炊飯器などの厨房装置にも適用できる。
【0045】
また、図3では、換気扇4、照明5、足元温風器6をそれぞれON/OFFさせる例を説明したが、加えて、風量調整や光量調整ができるようにしてもよい。さらに、図4では、情報端末で料理のレシピを表示する例を説明したが、カロリー計算やコストの概算を表示したり、調理器具と連動させて調理プログラムを自動実行させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る厨房システムを示す図
【図2】画像投写および位置検出の原理を示す説明図
【図3】各厨房装置を操作できる操作部13の画像表示例
【図4】操作部の別の画像表示例
【図5】本発明の第一〜第四の実施形態に係る厨房システムの部分側面図
【図6】従来の厨房システムを示す図
【符号の説明】
1…キャビネット
2…カウンター
3…吊戸
4…換気扇
4a…換気扇スイッチ
5…照明
5a…照明スイッチ
6…足元温風器
6a…足元温風器スイッチ
7…把手
8…内壁
13…操作部
22…投光部
23…受光部
24…位置検出手段
25…投写部
26…画像投写手段
27…検出体
28…メモリー部
41…操作部
42…操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、換気扇、照明といった厨房装置を備えた厨房システムに関し、特にこれら厨房装置の遠隔操作を可能とした厨房システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の厨房システムについて、図6を用いて説明する。一般的に厨房には、流し台やコンロ、収納庫などからなるキャビネット1が備えられており、その上面には料理の際などに使用するカウンター2が設けられている。また、キャビネット1の上方には、食器や調理器具などを収納する吊戸3と、コンロを使用する際に換気を行なうための換気扇4が備えられている。吊戸3の下面には、照明5が設けられており、台所作業をする人の手元を照らすことができる。一方、キャビネット1の下部には足元温風器6が備えられており、冬場の寒い時期にも、快適に台所作業をすることができる。
【0003】
換気扇4や照明5、足元温風器6といった厨房装置を操作するため、これらの装置には換気扇スイッチ4a、照明スイッチ5a、足元温風器スイッチ6aがそれぞれ設けられている。ここで、換気扇4と照明5は高い位置に配置されているため、換気扇スイッチ4aおよび照明スイッチ5aも高い位置にあるのが普通である。このため、背の低い人や車椅子に乗っている人にとっては使いにくいという問題がある。照明スイッチ5aの場合は、紐式のスイッチを採用することも行なわれているが、この場合、台所作業の目障りや邪魔となり、また美観を損ねてしまう。一方、足元温風器6は床面に近い位置に配置されており、足元温風器スイッチ6aも床面に近い位置にあるので、かがんで操作しなければならず面倒であるだけでなく、不用意に足元温風器スイッチ6aに足先が当たると、誤動作が起こる恐れもある。
【0004】
そこで上記問題点を解決するために、厨房装置のそれぞれを手元で簡単に遠隔操作できるように、リモコンを備えた厨房システムが提案されている。これは例えば、換気扇スイッチ4a、照明スイッチ5a、足元温風器スイッチ6aを1つのリモコンで遠隔操作できるようにすることにより、背の低い人などでも容易に各厨房装置を操作できるものである。
【0005】
しかしながら、このようなリモコンを設置する場合には、置き場の問題や紛失の恐れの問題などが生じる。例えば、リモコンホルダーを設けてリモコンの置き場とすることが考えられるが、この場合はネジや両面テープによりリモコンホルダーを厨房の壁面などに固定しなければならない。ところが、リモコンホルダーの設置後、リモコンの位置をより使いやすい場所に移動させたいときには、元の場所にネジ穴や両面テープの跡が残ってしまい、大きく美観を損ねてしまうという問題が生じる。この問題を解決するために、キャビネット1の収納庫の把手7の部分にリモコン(図示せず)を組み込んだものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
ところで、厨房内に設けられる厨房装置としては、上記した換気扇4や照明5、足元温風器6などの他に、電子レンジや電気ポット、食器洗浄機や炊飯器など種々のものがある。また、これら旧知のもの他にも、近年の情報技術の発達に伴ない、使用者の台所作業を補助するための台所用情報端末が種々提案されている。一例を挙げると、使用者の指示により料理のレシピ等をカウンター2上に設けた台所用情報端末(図示せず)に表示させることにより、使用者は、この端末を見ながら料理ができるため、たいへん便利である(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−272542号公報
【特許文献2】
特開2002−215886号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各厨房装置を手元で簡単に遠隔操作できるリモコンを備えた場合に、このリモコンの置き場の問題や紛失の恐れの問題などがを解決するため、特許文献1の例のようにキャビネット1の収納庫の把手7の部分にリモコンを組み込んだ場合は、把手7をつかむときに意図しないスイッチを押す恐れがあるなど、操作部が小さく操作しにくいという問題があった。
【0009】
一方、使用者の台所作業を補助するための台所用情報端末を備える場合は、この台所用情報端末がカウンター2の一部を占拠するため、カウンター2をできるだけ広く使って料理をしたい使用者にとっては邪魔な存在となってしまうという問題があった。しかも、料理の際に生じる肉汁や調味料などが台所用情報端末に付着した場合などは、直ちに拭き取らなければ故障の原因となる恐れがあるが、いちいち掃除するのは面倒である。また、データの入力などに際しても、手で入力する場合は、手が汚れている場合には手を洗ってから操作しなければならず面倒であり、特許文献2の例のようにフットスイッチにより足で操作する場合は、手の操作に慣れている一般の人にとっては違和感があり、やり辛いという問題があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、換気扇、照明、足元温風器、情報端末などの厨房装置を動作させる際の操作性に優れ、しかも、意匠性や清掃性にも優れた厨房システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】
上記課題を解決するために請求項1は、厨房内に設けられ、操作部によって操作可能な厨房装置を備えた厨房システムにおいて、前記厨房内に、投光部および受光部を有する位置検出手段と、前記操作部の画像を投写する投写部を有する画像投写手段とが設けられ、使用にあっては、前記画像投写手段によって前記操作部を画像表示し、しかも前記位置検出手段の前記投光部から投光された光が、前記操作部の一部を指示した検出体によって反射され、この反射光が前記受光部で受光されることによって、前記操作部の指示位置を検出して前記厨房装置を動作させることとした。
【0012】
上記発明によれば、厨房装置の操作部の画像を表示できる画像投写手段と、操作部の指示位置を検出できる位置検出手段を、厨房内に設けるので、従来型のリモコンや台所用情報端末を設置する必要がなくなる。また、画像表示する操作部を、使用者の使用に適するよう大きめに設定すれば、操作性が優れたものになるばかりでなく、画像であるため操作スイッチが前方に突出することはないことから、厨房内の空間をすっきりした状態に維持できる。また、操作部は画像表示されたものであり表示面には凹凸がないため、汚れが付着しても容易に拭い取ることができ、また、汚れた手や濡れた手で操作しても何ら問題がない。さらに、従来のリモコンの操作スイッチのように、押圧力に対する操作スイッチの強度、長期使用による操作スイッチの耐久性等を考慮する必要もない。
【0013】
請求項2では、請求項1に記載の厨房システムにおいて、前記厨房装置は、換気扇、照明、足元温風器、情報端末のうちのいずれか1つ以上であることとした。換気扇や照明は厨房の高い位置に、足元温風器は床面に近い位置に配置されるものであるが、これらの操作を、適所に配置された(画像表示された)操作部で行なうようにすることにより、操作性が向上する。また、情報端末の操作を同様に行なうようにすれば、例えば、この端末からの情報(レシピ等)を見ながら料理ができるため、たいへん便利である。また、画像投写手段に操作部の情報を入れ換えることで、各種厨房装置のそれぞれの操作部の画像表示が可能になる。このように、各種厨房装置の画像投写手段および位置検出手段の共通化を図ることで、従来のように各種厨房装置毎に操作部を取り換える必要がなくなり、経済的である。
【0014】
請求項3では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房上部に備えられた吊戸の下面に設けられ、前記操作部を前記厨房内に設置されたカウンターの上面に表示することとした。このように、画像投写手段を吊戸の下面に設け、操作部をカウンターの上面に表示するようにしたので、画像投写手段が目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。
【0015】
請求項4では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房上部に備えられた吊戸の下面に設けられ、前記操作部を前記厨房の内壁に表示することとした。このように、画像投写手段を吊戸の下面に設け、操作部を厨房の内壁に表示するようにしたので、画像投写手段が目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。また、カウンターの上面における調理作業性に影響を与えることもない。
【0016】
請求項5では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房の内壁に設けられ、前記操作部を前記厨房内に設置されたカウンターの上面に表示することとした。このように、画像投写手段を厨房の内壁に設け、操作部をカウンターの上面に表示するようにしたので、例えば、カウンター上方の吊戸の下面に画像投写手段を設けられない場合や、吊戸自体がない場合でも画像投写手段を設けることができる。
【0017】
請求項6では、請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段は、前記厨房の内壁に設けられ、前記操作部を前記内壁に表示することとした。このように、画像投写手段を厨房の内壁に設け、操作部を厨房の内壁に表示するようにしたので、例えば、カウンター上方の吊戸の下面に画像投写手段を設けられない場合や、吊戸自体がない場合でも画像投写手段を設けることができる。また、カウンターの上面における調理作業性に影響を与えることもない。
【0018】
請求項7では、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記画像投写手段には、前記操作部の情報を入力したメモリー部が出し入れ可能に設けられていることとした。よって、例えば厨房装置として情報端末を備えている場合、新しいレシピ等の情報をメモリー部を介して容易に入手することができる。
【0019】
請求項8では、請求項7に記載の厨房システムにおいて、前記メモリー部に入力される前記操作部の情報は、情報通信回線を介して入手されることとした。よって、情報の入手がさらに容易である。
【0020】
請求項9では、請求項7若しくは請求項8に記載の厨房システムにおいて、前記メモリー部には、音楽情報が入力されていることとした。よって、厨房内で容易に音楽鑑賞できるので、厨房内を快適な空間にできる。
【0021】
請求項10では、請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記メモリー部には、画像情報が入力されていることとした。よって、厨房内に容易に画像を映し出すことができるので、厨房内を快適な空間にできる。
【0022】
請求項11では、請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記操作部は、その表示画面が複数段階に切り替え可能となっていることとした。よって、狭い領域で多くの情報を提供でき、操作部の使用が容易になる。
【0023】
請求項12では、請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の厨房システムにおいて、前記厨房装置には、前記操作部の指示位置が確認されたことを音声で知らせる音声発生部が設けられていることとした。よって、使用者が操作部を指示できたことを確実に確認できるため、操作性が良好になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る厨房システムを示す図である。図1に示すように厨房には、流し台やコンロ、収納庫などからなるキャビネット1が備えられており、その上面には料理の際などに使用するカウンター2が設けられている。また、キャビネット1の上方には、食器や調理器具などを収納する吊戸3と、コンロを使用する際に換気を行なうための換気扇4が備えられている。吊戸3の下面には、照明5が設けられており、台所作業をする人の手元を照らすことができる。一方、キャビネット1の下部には足元温風器6が備えられており、冬場の寒い時期にも、快適に台所作業をすることができる。
【0026】
図2は、画像投写および位置検出の原理を示す説明図である。図1および図2に示すように、投光部22および受光部23を有する位置検出手段24と、操作部13の画像を投写する投写部25を有する画像投写手段26とが一体的に、カウンター2の上方奥側の内壁8に設けられている。この位置検出手段24および画像投写手段26は、例えば米国特許第6323942号明細書の「CMOS−COMPATIBLE THREE−DIMENSION IMAGE SENSOR IC」等に記載されているような原理を用いたものである。
【0027】
この画像投写手段26は、操作部13の情報に基づき、操作部13の複数の操作スイッチを、投写部25から発する例えば可視光線によって画像表示できるものである。また、位置検出手段24の投光部22は、赤外線(光の一例)を投光するものであり、受光部23は、操作部13の一部、すなわち操作スイッチのいずれかを指示した検出体(例えば手の指など)27によって反射された赤外線を受光するセンサせある。なお、位置検出手段24には、検出体27の動きを読み取り可能なソフトウェアも組み込まれている。
【0028】
図1に示すように、一体的に設けられた位置検出手段24および画像投写手段26は、電源スイッチ(図示せず)をオンすることにより、家庭用電源または乾電池(図示せず)から電力が供給されて動作可能な状態となり、画像投写手段26の投写部25から可視光線が投光され、カウンター2上に操作部13を画像表示する。また、位置検出手段24は、従来公知の無線または有線により換気扇4、照明5、足元温風器6などの厨房装置と相互に信号を送受信可能な構成としているので、操作部13で検出された指示位置に基づき、その信号を各厨房装置に送信することで、各厨房装置の各種手段を動作させることができる。
【0029】
図3は、各厨房装置(換気扇4、照明5、足元温風器6)を操作できる操作部13の画像表示例である。例えば、カウンター2上に画像表示されたこの操作部13のうち、「照明」の部分に使用者の指が触れると照明が点灯し、再度触れると照明が消灯するようにしている。具体的には、「照明」の部分に触れた使用者の指の指示位置が、投光部22から投光されたのち指で反射された赤外線を受光部23で受光することで検出される。この検出信号を無線または有線により照明5に送信して、その信号が照明5の内部回路に送られることで、照明が点灯するのである。消灯させる動作も同様である。
【0030】
本実施例では、従来型のリモコンを設置する必要がないうえ、使用者の指が触れるのは実際には(操作部が画像表示された)カウンター2の上面であることから、汚れが付着しても容易に拭い取ることができ、また、汚れた手や濡れた手で操作しても何ら問題がない。また、画像表示する操作部を、使用者の使用に適するよう大きめに表示させるようにすれば、操作性が優れたものになるばかりでなく、画像であるため操作スイッチが前方に突出することもないので、厨房内の空間をすっきりした状態に維持できる。さらに、従来のリモコンの操作スイッチのように、押圧力に対する操作スイッチの強度、長期使用による操作スイッチの耐久性等を考慮する必要もない。
【0031】
図4は、操作部の別の画像表示例である。この例では、レシピ等を表示する情報端末(本例では位置検出手段24および画像投写手段26と一体的に設けている)を、操作されるべき厨房装置としている。位置検出手段24および画像投写手段26が動作可能状態になると、初期画面としてカウンター2上に操作部41が画像表示される。操作部41には、「和食」「洋食」「中華」「その他」の料理の分類が表示されており、この中から例えば使用者が「中華」を選び、その部分に指で触れると、次の階層の操作部42が画像表示される。操作部42には、「リスト1」「リスト2」「リスト3」「リスト4」が表示されており、使用者がこの中からいずれかを選んで指で触れると、さらに次の階層の操作部(図示せず)が画像表示される。このような操作を繰り返すことで、使用者が最終的に1つの料理を選択すると、その料理のレシピ等が画像表示されるようにしている。本例では、表示画面を複数段階に切り替え可能としているので、狭い領域でもより多くの情報を提供できるため、操作部の使用が容易になり、使い勝手が向上する。
【0032】
なお、表示画面を複数段階に切り替える方法として、上記のように選択したい表示がある場合は、当該表示を触れることで次画面に切り替わるが、選択したい表示がない場合には「次へ」の表示部分に触れれば次画面に切り替わる。別の例として、画像投写手段26の投写部25に対して例えば手を翳し、投光される可視光線を全て遮断された場合に、操作部の表示画面を次画面に切り替えるようにしてもよい。また、前画面へ戻るために「前へ」の表示部分を設けてもよい。
【0033】
ところで、図1に示すように、画像投写手段26には、各種厨房装置の操作部の情報を入力できるメモリー部28が、出し入れ可能に設けられている。これにより、別の操作部の情報を入力したメモリー部28を入れることで、操作部の表示を別の表示に切り換えることもできるようにしている。例えば、上記した情報端末の例では、新しいレシピ等の情報を、メモリー部を介して容易に入手することができる。なお、メモリー部28に入力される操作部の情報は、インターネット(情報通信回線の一例)を介して入手することも可能である。この場合は、情報の入手がさらに容易である。
【0034】
また、メモリー部28には、音楽情報を入力することも可能である。この場合、画像投写手段26にスピーカを設けて音楽を聴くことができる。よって、厨房内で容易に音楽鑑賞できるので、厨房内を快適な空間にできる。なお、音楽情報についても、インターネットを介して入手することが可能である。
【0035】
また、このスピーカなどを用いて、操作部の指示位置が確認されたことを音声で知らせるようにしてもよい。このスピーカ(音声発生部)により、使用者は、操作部を指示できたことを確実に確認できるため、操作性が良好になる。
【0036】
また、メモリー部28には、画像情報を入力することも可能である。この場合、画像投写手段26にプロジェクターを設けて厨房の内壁8に、例えば絵画、風景等を映し出すことができるので、厨房内を快適な空間にできる。なお、画像情報についても、インターネットを介して入手することが可能である。
【0037】
次に、図5を用いて本発明の第二、第三、第四の実施形態に係る厨房システムについて説明するが、これらは、上述した本発明の第一の実施形態に係る厨房システムに対して、位置検出手段24と画像投写手段26の配置位置、および操作部13の表示位置のみが異なるものであるため、他の部材には同一の番号を付し、詳しい説明は省略する。ここで、図5の(A)が詳述した本発明の第一の実施形態の厨房システムの部分側面図、図5の(B)が本発明の第二の実施形態の厨房システムの部分側面図、図5の(C)が本発明の第三の実施形態の厨房システムの部分側面図、図5の(D)が本発明の第四の実施形態の厨房システムの部分側面図である。
【0038】
本発明の第二の実施形態の厨房システムである図5の(B)の例においては、図5の(A)の例と同様、位置検出手段24と画像投写手段26とが一体的に、カウンター2の上方奥側の内壁8に設けられている。一方、操作部13は、図5の(A)の例と異なり内壁8に画像表示される。この場合、カウンター2の上面には画像が表示されないので、カウンター2の上面における調理作業性に影響を与えることがない。また、図5の(A)(B)の例では、位置検出手段24と画像投写手段26を内壁8に設けるようにしたので、例えばこれらを吊戸3の下面に設けられない場合や、吊戸3自体がない場合でも問題なく設置できる。
【0039】
本発明の第三の実施形態の厨房システムである図5の(C)の例においては、位置検出手段24と画像投写手段26とが一体的に、厨房上部に備えられた吊戸3の下面に設けられている。一方、操作部13は、図5の(A)の例と同様、カウンター2の上面に画像表示される。この場合、位置検出手段24と画像投写手段26は目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。
【0040】
本発明の第四の実施形態の厨房システムである図5の(D)の例においては、図5の(C)の例と同様、位置検出手段24と画像投写手段26とが一体的に、厨房上部に備えられた吊戸3の下面に設けられている。一方、操作部13は、図5の(B)の例と同様、内壁8に画像表示される。この場合、位置検出手段24と画像投写手段26は目立たず、厨房内の空間の意匠性を損なうことがない。また、カウンター2の上面には画像が表示されないので、カウンター2の上面における調理作業性に影響を与えることがない。
【0041】
なお、上記いずれの実施例においても、画像投写手段26には、従来公知のズーム機能や映写角度変更機能を設けることが望ましい。これにより、例えば、吊戸3とカウンター2との距離などを考慮することなく操作部13を表示できるので、操作部13の配置位置の自由度を高めることができる。
【0042】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例を含むものである。
【0043】
例えば、上記した実施の形態では、位置検出手段24と画像投写手段26を内壁8または吊戸3の下面に設けた場合について説明したが、厨房内の他の適当な場所に設けてもよい。同様に、操作部13をカウンター2の上面や内壁8以外の適当な場所に画像表示するようにしてもよい。
【0044】
また、上記した実施の形態では、厨房装置として換気扇4、照明5、足元温風器6および情報端末を例にとった。これは、次のように本発明の効果が顕著に表われるからである。すなわち、換気扇4や照明5は厨房の高い位置に、足元温風器6は床面に近い位置に配置されるものであることから、これらの操作を、適所に配置された(画像表示された)操作部13で行なうようにすることにより、操作性が向上する。一方、情報端末の操作を同様に行なうようにすれば、例えば、この端末からの情報(レシピ等)を見ながら料理ができるため、たいへん便利である。しかしながら、本発明はこれらに限ることなく、例えば電子レンジや電気ポット、食器洗浄機や炊飯器などの厨房装置にも適用できる。
【0045】
また、図3では、換気扇4、照明5、足元温風器6をそれぞれON/OFFさせる例を説明したが、加えて、風量調整や光量調整ができるようにしてもよい。さらに、図4では、情報端末で料理のレシピを表示する例を説明したが、カロリー計算やコストの概算を表示したり、調理器具と連動させて調理プログラムを自動実行させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る厨房システムを示す図
【図2】画像投写および位置検出の原理を示す説明図
【図3】各厨房装置を操作できる操作部13の画像表示例
【図4】操作部の別の画像表示例
【図5】本発明の第一〜第四の実施形態に係る厨房システムの部分側面図
【図6】従来の厨房システムを示す図
【符号の説明】
1…キャビネット
2…カウンター
3…吊戸
4…換気扇
4a…換気扇スイッチ
5…照明
5a…照明スイッチ
6…足元温風器
6a…足元温風器スイッチ
7…把手
8…内壁
13…操作部
22…投光部
23…受光部
24…位置検出手段
25…投写部
26…画像投写手段
27…検出体
28…メモリー部
41…操作部
42…操作部
Claims (12)
- 厨房内に設けられ、操作部によって操作可能な厨房装置を備えた厨房システムにおいて、前記厨房内に、投光部および受光部を有する位置検出手段と、前記操作部の画像を投写する投写部を有する画像投写手段とが設けられ、使用にあっては、前記画像投写手段によって前記操作部を画像表示し、しかも前記位置検出手段の前記投光部から投光された光が、前記操作部の一部を指示した検出体によって反射され、この反射光が前記受光部で受光されることによって、前記操作部の指示位置を検出して前記厨房装置を動作させることを特徴とする厨房システム。
- 前記厨房装置は、換気扇、照明、足元温風器、情報端末のうちのいずれか1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の厨房システム。
- 前記画像投写手段は、前記厨房上部に備えられた吊戸の下面に設けられ、前記操作部を前記厨房内に設置されたカウンターの上面に表示することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システム。
- 前記画像投写手段は、前記厨房上部に備えられた吊戸の下面に設けられ、前記操作部を前記厨房の内壁に表示することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システム。
- 前記画像投写手段は、前記厨房の内壁に設けられ、前記操作部を前記厨房内に設置されたカウンターの上面に表示することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システム。
- 前記画像投写手段は、前記厨房の内壁に設けられ、前記操作部を前記内壁に表示することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の厨房システム。
- 前記画像投写手段には、前記操作部の情報を入力したメモリー部が出し入れ可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の厨房システム。
- 前記メモリー部に入力される前記操作部の情報は、情報通信回線を介して入手されることを特徴とする請求項7に記載の厨房システム。
- 前記メモリー部には、音楽情報が入力されていることを特徴とする請求項7若しくは請求項8に記載の厨房システム。
- 前記メモリー部には、画像情報が入力されていることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の厨房システム。
- 前記操作部は、その表示画面が複数段階に切り替え可能となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の厨房システム。
- 前記厨房装置には、前記操作部の指示位置が確認されたことを音声で知らせる音声発生部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の厨房システム。
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2003
- 2003-06-11 JP JP2003165956A patent/JP2005000336A/ja not_active Withdrawn
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