JP2005000028A - 植栽舗装具及び植栽給水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】植栽舗装面上を人や物が往来しても植栽物が枯れ難い状態に植栽舗装を形成できながら、効率よく設置することができるようにする。
【解決手段】舗装面R上の荷重を受け止め自在なカバー部5を設け、カバー部5に、舗装面R下から舗装面R上に植栽物Gが生育自在な多数の開口Kを設け、カバー部5を舗装下地1上に設置自在な接地部Bを設けてある植栽舗装具において、カバー部5を舗装下地1上に離間する状態に位置保持する保持部3を設け、カバー部5と舗装下地1との間に、植栽物Gを配置自在な植栽物配置空間Vを設けてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、駐車場や屋上、道路等、人や物(車両等)の往来のある舗装部を、植栽を備えた舗装部として構成するのに使用する植栽舗装具に関し、更には、その植栽舗装具を使用した植栽給水システムに関し、更に詳しくは、舗装面上の荷重を受け止め自在なカバー部を設け、カバー部に、舗装面下から舗装面上に植栽物が生育自在な多数の開口を設け、前記カバー部を舗装下地上に設置自在な接地部を設けてある植栽舗装具、及び、植栽給水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビルの屋上や、駐車場や、道路等の舗装面を、アスファルトやコンクリート等の無機的な仕上げに替えて、例えば、芝生や、セダム等の植物を設置した仕上げとし、意匠的な価値を向上させたり、舗装下地側への断熱効果の向上を図ったり、植物による二酸化炭素の低下作用から地球温暖化防止の一役を担わせたりすることが実施されつつある。
しかしながら、せっかく植栽を施しても、その植栽舗装面上を人や物が往来すると直接的に踏みつけられることになり、植栽物が枯れる問題がある。これを防止できるものとして考えられた植栽舗装具には、図8に示すようなものがあった。
即ち、例えば、平面形状がハニカム構造の多数の仕切20Aによって舗装具本体20を構成し、前記仕切20Aによって囲まれた六角形の空間一つ一つが独立した植栽物配置空間Vとして構成され、前記各仕切20Aの上縁部が、舗装面上の荷重を受け止めるカバー部5に相当し、各仕切20Aの下縁部が、カバー部5を舗装下地1上に接地させる接地部Bに相当するものであった。(例えば、特許文献1参照)
そして、当該植栽舗装具の複数を舗装下地1上に敷き並べ、植栽舗装具の各植栽物配置空間Vに、それぞれ植栽物Gを埋め込んだ形態で使用することによって、植栽物配置空間Vの上の開口Kを通して植栽物Gを観賞することができるようにしたものである。
【0003】
また、上述の植栽舗装具の各植栽に給水するシステムとしては、特別なものはなく、人がホースを使用して水やりを行うか、スプリンクラ形式の散水機で水やりを行う程度であった。
従って、植栽給水システムの従来技術に関しては、特に詳しく言及した特許文献などは見あたらないので、先行技術文献は示していない。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−60319号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の植栽舗装具によれば、植栽物配置空間が、仕切によって細かく分割されており、それら各植栽物配置空間に対して個別に土を入れたり植栽物を植え付けたりする必要があり、植栽舗装の形成に非常に手間が掛かる問題点があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、植栽舗装面上を人や物が往来しても植栽物が枯れ難い状態に植栽舗装を形成できながら、効率よく設置することが可能な植栽舗装具を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴構成は、舗装面上の荷重を受け止め自在なカバー部を設け、カバー部に、舗装面下から舗装面上に植栽物が生育自在な多数の開口を設け、前記カバー部を舗装下地上に設置自在な接地部を設けてある植栽舗装具において、前記カバー部を前記舗装下地上に離間する状態に位置保持する保持部を設け、前記カバー部と前記舗装下地との間に、植栽物を配置自在な植栽物配置空間を設けてあるところにある。
【0008】
本発明の第1の特徴構成によれば、当該植栽舗装具を舗装下地上に設置した状態においては、保持部によって、前記カバー部と前記舗装下地との間に一連の植栽物配置空間ができる状態に、前記カバー部を前記舗装下地上に離間させて位置保持することができる。従って、前記植栽物配置空間の一連の空間にわたって植栽物をまとめて設置することが可能となり、設置効率よく植栽物の設置作業を実施することが可能となる。この植栽物の設置の例を説明すると、例えば、ロール状に巻き取った芝生マットを、前記植栽物配置空間に置いて巻き戻しながら敷設する等の施工を実施でき、極めて迅速に植栽物の設置を行うことが可能となる。
また、植栽舗装面上からの荷重は、前記カバー部、保持部、接地部によって受け止めることができ、植栽物に荷重作用による悪影響を与え難い事に加えて、広い植栽物配置空間にわたって植栽物が根を広げることが可能となり、植栽物を充分に生育させることが可能となる。
【0009】
本発明の第2の特徴構成は、本発明の第1の特徴構成に加えて、前記保持部は、前記植栽物配置空間を挟んだ両側に並設状態に設置自在な長尺体で構成してあり、前記長尺体の下縁部が前記接地部であり、前記長尺体の上縁部が前記カバー部を支持する支持部であるところにある。
【0010】
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、前記長尺体を舗装下地上の所定の位置に設置するだけで、前記支持部、保持部、接地部をまとめて配置することができ、より植栽舗装の形成を効率よく実施することが可能となる。
また、上述のように、マット状の植栽物を植栽物配置空間に設置する場合には、前記長尺体をガイドとして、各植栽物を整列配置させやすく、綺麗な仕上がりの植栽舗装を迅速に形成することが可能となる。
【0011】
本発明の第3の特徴構成は、本発明の第2の特徴構成に加えて、前記長尺体の下縁部に、前記植栽物配置空間内の水捌けを図る水捌け部を形成してあるところにある。
【0012】
本発明の第3の特徴構成によれば、本発明の第2の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、前記水捌け部によって植栽物配置空間内の水捌けを図ることが可能となり、せっかく設置した植栽物が溜まった水で根腐れを起こすと言ったことを防止し易くなる。
【0013】
本発明の第4の特徴構成は、本発明の第1〜3の何れかの特徴構成に加えて、前記植栽物配置空間に植栽マットを設けてあるところにある。
【0014】
本発明の第4の特徴構成によれば、本発明の第1〜3の何れかの特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、植栽物がマットで構成されているから、植栽物配置空間に土を入れた後に植栽物を植え付けるといった構成に比べて取扱性が高く、植栽舗装の形成を効率よく実施することができる。
【0015】
本発明の第5の特徴構成は、本発明の第1〜4の何れかの特徴構成に加えて、植栽物に灌水する灌水筒を取付自在な灌水筒取付部を、前記カバー部に設け、前記灌水筒からの水を、前記植栽物配置空間に導く導水手段を設けてあるところにある。
【0016】
本発明の第5の特徴構成によれば、本発明の第1〜4の何れかの特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、灌水筒取付部に、例えば、ホースや給水管等の灌水筒を取り付けることができ、その灌水筒を通して、植栽物配置空間に灌水することが可能となる。そして、前記導水手段によって、植栽物配置空間に広く水を導いて、満遍なく水やりを行うことが可能となる。
また、この様な水やりは、植栽舗装面上を、特別に通行止めにすること無く実施することが可能である。
【0017】
本発明の第6の特徴構成は、本発明の第5の特徴構成に加えて、前記灌水筒は、ストレーナパイプで構成してあり、前記導水手段は、前記カバー部の表面に沿って前記ストレーナパイプと交差する方向に伸びる導水溝で構成してあるところにある。
【0018】
本発明の第6の特徴構成によれば、本発明の第5の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、ストレーナパイプの各ストレーナ孔から吐出された水が、前記導水溝によって案内されて植栽物配置空間に導かれるわけであるが、導水溝自体は、閉塞した流路に比べて上方が溝開口として開放しているから、目詰まり等を生じ難いと共に、仮に、目詰まりを生じたにしても目視によって容易に確認することができ、メンテナンスを簡単に実施することが可能となる。
【0019】
本発明の第7の特徴構成は、本発明の第5又は6の特徴構成による植栽舗装具を使用した植栽給水システムにおいて、雨水を貯留する貯水槽を設け、前記貯水槽の水を、前記灌水筒取付部に取り付けた前記灌水筒を通して前記植栽物配置空間へ送る給水ポンプを設け、前記植栽物配置空間での水分を検出する水分計を設け、前記貯水槽に水が存在すると共に、前記水分計の測定値が給水開始用に設定された所定値以下である場合に、前記給水ポンプを稼動させるように運転制御を行う給水制御手段を設けてあるところにある。
【0020】
本発明の第7の特徴構成によれば、植栽物配置空間が乾燥してくると給水制御手段によって貯水槽に溜まった水を給水ポンプを駆動させて植栽物へ水やりすることが可能となり、人手をかけずに灌水することを実現させることができる。
従って、自動運転を実現することが可能となる。
【0021】
本発明の第8の特徴構成は、本発明の第7の特徴構成に加えて、給水駆動用電気を供給自在な太陽電池設備を設けたところにある。
【0022】
本発明の第8の特徴構成によれば、本発明の第7の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、更には、太陽エネルギーを基にして、当該植栽給水システムの稼働を行うことができ、植栽舗装設置環境内でのエネルギー循環によって植栽の育成を図ることができる。従って、ランニングコストの低減を図ることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0024】
図1は、本発明の植栽舗装具Hの一実施形態品(以後、単に舗装具と言う)H1を設置した駐車場のフロアー部分を示している。
駐車場は、コンクリートスラブ1を舗装下地として構成されており、その上に、当該舗装具H1を設置して植栽舗装2を形成してある。
【0025】
前記植栽舗装2は、コンクリートスラブ1上に所定横間隔をあけて並設した複数の根太(保持部の一例)3と、各根太3間の植栽物配置空間Vに敷設したマット状芝(植栽マットの一例)4と、隣接する根太3にわたって掛け渡されて前記マット状芝4の上方を覆う状態に設置された複数のカバー部材(カバー部の一例)5とを備えて構成してある。
そして、カバー部材5の上面が舗装面Rとなり、車や人の荷重は、カバー部材5と根太3とで受け止めることで、その前記カバー部材5下方のマット状芝4を保護し、カバー部材5を通した芝(植栽物の一例)Gの緑を楽しむことができるように植栽舗装2が構成されている。
また、当該植栽舗装2への灌水は、図5に示すような植栽給水システムSを使用して自動的に実施できるように構成してある。
【0026】
以後に、各構成について説明する。
前記根太3は、本実施形態においてはコンクリート製品を用いており、図1、図3に示すように、断面形状「凸」字形状の長尺部材で構成してある。
この根太3のコンクリートスラブ1への固定は、例えば、接着材(合成樹脂接着剤や、モルタルや、両面テープ等)を使用したり、スラブに埋設されたアンカー部材を使用する等、様々な方法で実施することができる。
そして、断面形状「凸」字形状の上端部両角の窪み部分(支持部に相当)3aに、それぞれ前記カバー部材5の端部が載置状態に設置される。従って、この窪み部分3aの上向き面には、長手方向に間隔をあけてゴムシート6を貼着してあり、このゴムシート6を介してカバー部材5を受けることで、前記カバー部材5の位置ずれ防止を図ると共に、多少のガタがあってもそれをゴムシートの弾性変形で吸収し、車の通行に伴って生じ易いガタツキ騒音の発生防止を図っている。
一方、根太3の下縁部には、前記植栽物配置空間V内の水捌けを図る水捌け部7を形成してある。当該実施形態においては、長手方向に間隔を開けて形成した切欠き部によって、この水捌け部7が構成されている。従って、植栽物配置空間V内の水は、前記水捌け部7を通して隣接する植栽物配置空間Vへ移動しやすく、コンクリートスラブ1の勾配に沿って勾配下手側へ流れ、植栽物配置空間V内に水が滞留したままになるのを防止でき、芝の根腐れ防止に貢献している。
尚、根太3の断面形状「凸」字形状の上端凸部は、設置したカバー部材5の上面と面一(ツライチ)となるように形成してあり、舗装面Rの平坦性を向上させ、通行時に振動が発生し難いように構成されている。
因みに、コンクリートスラブ1に接当している根太3の下縁部が、本発明に係わる接地部Bに相当する。
【0027】
前記植栽物配置空間Vは、隣り合う根太3間の空間であり、この部分に、当該実施形態においては、マット状芝4が敷設されている。但し、植栽物としては、マット状の芝に限らず、例えば、植栽物配置空間Vに土を入れた後、種まきや苗の植え付け等によって生育させて構成するものであってもよい。
尚、植栽物配置空間V内に適度な湿り気を保持させておくために、植栽物配置空間Vの底面、即ち、コンクリートスラブ1の上面には、保水層としての不織布8が敷設してある。
【0028】
前記マット状芝4は、文字通り、マット状に生育させた芝で構成してあり、例えば、ロール状に巻き取ったものを、当該植栽物配置空間Vに載置し、根太3に沿って巻き戻すことで容易に設置作業を行うことができる。勿論、矩形形状に成形したマット状芝4をそれぞれ敷き並べて設置するものであってもよい。
【0029】
前記カバー部材5は、金属(例えば、アルミニウムやダクタイル鋳鉄等)製で、図2に示すように、矩形板形状に形成してある。そして、隣り合う根太3の窪み部分3aにわたる長さ寸法に設計してある。
実質的な構造は、図に示すような格子状に配置された仕切5Aを設けて構成してあり、各仕切間の開口Kを通して、上方からは前記マット状芝4を観賞することができると共に、下方からは上方へ芝Gが生育することができる。
そして、隣接するカバー部材5どうしは、図に示すように、連結用板9を縁部の仕切5A下面にわたって配置し、仕切5Aを縦方向に貫通するビス10によって固定されている。
また、端部の上面には、ストレーナパイプ(灌水筒の一例)Pを取付自在な長溝(灌水筒取付部に相当)5Bが、カバー部材5の幅方向に沿って形成してある。この長溝5Bは、各カバー部材5を隣接させて配置することで、夫々の長溝5Bが連通した一連の配管路となる。そして、長溝5Bの断面設計は、前記ストレーナパイプPを内嵌させた状態で、ストレーナパイプPの上縁部が、舗装面Rから上方へ突出しない深さに設定してある。このことによって、舗装面R上を車両が通過しても、荷重がストレーナパイプPに集中的に作用するのを防止でき、ストレーナパイプPの破損防止を図っている。
因みに、このストレーナパイプPは、側面に水吐出用貫通孔Paが形成してあり、ストレーナパイプPの基端側から送水するに伴って、この貫通孔Paを通して前記長溝5B内に水を吐出することができるものである。
一方、前記長溝5Bに直交する方向の仕切5Aには、図2、図3に示すように、この長溝5Bに連通する状態に導水溝5Aaを設けてある。そして、導水溝5Aaの底は、長溝5Bから遠ざかるほど低くなるような下り勾配に形成してある。更には、導水溝5Aaの底部分には、長手方向に間隔をあけて複数の貫通孔5Abを形成してある。前記導水溝5Aaと貫通孔5Abとで導水手段Dが構成されている。
従って、ストレーナパイプPから長溝5B内に吐出された水は、図4に示すように、前記各導水溝5Aaを流れて各貫通孔5Abからマット状芝4上面に降り注がれる。
【0030】
前記植栽給水システムSについて説明すると、図5に示すように、雨水を貯留する貯水槽11を設け、前記貯水槽11の水を、前記各カバー部材5にわたって取り付けた前記ストレーナパイプPを通して前記植栽物配置空間Vへ送る給水ポンプ12を設け、前記植栽物配置空間Vでの水分を検出する水分計13を設け、給水ポンプ12等の運転制御を行うコンピュータ(給水制御手段に相当)Cを設け、これらに電気を供給自在な太陽電池設備14を設けて構成してある。
前記貯水槽11には、図には示さないが水位センサが設けてあり、貯水槽11内での水の有無を検知して、前記コンピュータCに送信できるように構成してある。
そして、前記コンピュータCは、貯水槽11に水が存在する状態においては、前記水分計13の測定値が給水開始用に設定された所定値以下である場合に、前記給水ポンプ12を稼動させ、一定時間散水状態を継続するように制御する。また、貯水槽11に水が存在しない状態においては、給水源を水道栓に切り替えて、同様の散水駆動を行うように制御する。
尚、給水開始用に設定する水分計13の値は、各設置環境によって異なるから、現場での試行の結果決定するのが好ましい。
【0031】
本実施形態の舗装具H1、及び、その舗装具を使用した植栽給水システムによれば、駐車場の車両や人の往来を許容しながら、マット状芝の健全な生育を促進させることができ、且つ、そのマット状芝の設置作業に関しては、迅速に実施することが可能となり、短期間の内に、駐車場の植栽舗装を完了することが可能となる。
更には、車両や人の往来を許容した状態での灌水を、全自動によって且つ有効なエネルギー利用によって実施することが可能となり、ランニングコストの低減、及び、外部エネルギーを使用しない地球に優しい稼動状態で植栽設備の維持を図ることが可能となる。
【0032】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0033】
〈1〉 本発明に係わる植栽舗装具Hは、先の実施形態で説明した植栽舗装具H1ものに限るものではなく、各種変更を行うことが可能である。
例えば、保持部3とカバー部5とは、先の実施形態のように別部材によって構成してあるものに限らず、図6(イ)に示すように、保持部3とカバー部5とが一体に形成されたものであってもよい。
〈2〉 また、前記灌水筒取付部5Bは、カバー部の端部に設けるもの以外にも、図6(ロ)に示すように、カバー部の長手方向ほぼ中央部に形成してあってもよい。
〈3〉 そして、灌水筒Pは、先の実施形態で説明したストレーナパイプに限るものではなく、例えば、弾性変形自在な多孔質ホース等で構成してあってもよい。
〈4〉 前記保持部3は、先の実施形態で説明した長尺の根太に限るものではなく、例えば、図7に示すように、カバー部5の局部のみを保持するように構成されたブロック状のものであっても良く、より広い植栽物配置空間を確保することが可能となる。
【0034】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】駐車場の要部を示す一部切欠き分解斜視図
【図2】植栽舗装具を示す分解斜視図
【図3】植栽舗装を示す短手方向視の断面図
(イ)図2中のイ−イ破断線での断面図
(ロ)図2中のロ−ロ破断線での断面図
【図4】植栽舗装を示す長手方向視の断面図
【図5】植栽給水システムを示す概念図
【図6】別実施形態の植栽舗装を示す短手方向視の断面図
【図7】別実施形態の植栽舗装を示す分解斜視図
【図8】従来の植栽舗装具の設置状況を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ(舗装下地の一例)
3 根太(保持部の一例)
3a 窪み部分(支持部に相当)
4 マット状芝(植栽マットの一例)
5 カバー部材(カバー部の一例)
5Aa 導水溝
5B 長溝(灌水筒取付部に相当)
7 水捌け部
11 貯水槽
12 給水ポンプ
13 水分計
14 太陽電池設備
B 接地部
C コンピュータ(給水制御手段に相当)
D 導水手段
G 芝(植栽物の一例)
K 開口
P ストレーナパイプ(灌水筒の一例)
R 舗装面
V 植栽物配置空間

Claims (8)

  1. 舗装面上の荷重を受け止め自在なカバー部を設け、カバー部に、舗装面下から舗装面上に植栽物が生育自在な多数の開口を設け、前記カバー部を舗装下地上に設置自在な接地部を設けてある植栽舗装具であって、
    前記カバー部を前記舗装下地上に離間する状態に位置保持する保持部を設け、前記カバー部と前記舗装下地との間に、植栽物を配置自在な植栽物配置空間を設けてある植栽舗装具。
  2. 前記保持部は、前記植栽物配置空間を挟んだ両側に並設状態に設置自在な長尺体で構成してあり、前記長尺体の下縁部が前記接地部であり、前記長尺体の上縁部が前記カバー部を支持する支持部である請求項1に記載の植栽舗装具。
  3. 前記長尺体の下縁部に、前記植栽物配置空間内の水捌けを図る水捌け部を形成してある請求項2に記載の植栽舗装具。
  4. 前記植栽物配置空間に植栽マットを設けてある請求項1〜3の何れか一項に記載の植栽舗装具。
  5. 植栽物に灌水する灌水筒を取付自在な灌水筒取付部を、前記カバー部に設け、前記灌水筒からの水を、前記植栽物配置空間に導く導水手段を設けてある請求項1〜4の何れか一項に記載の植栽舗装具。
  6. 前記灌水筒は、ストレーナパイプで構成してあり、前記導水手段は、前記カバー部の表面に沿って前記ストレーナパイプと交差する方向に伸びる導水溝で構成してある請求項5に記載の植栽舗装具。
  7. 請求項5又は6に記載の植栽舗装具を使用した植栽給水システムであって、
    雨水を貯留する貯水槽を設け、前記貯水槽の水を、前記灌水筒取付部に取り付けた前記灌水筒を通して前記植栽物配置空間へ送る給水ポンプを設け、前記植栽物配置空間での水分を検出する水分計を設け、前記貯水槽に水が存在すると共に、前記水分計の測定値が給水開始用に設定された所定値以下である場合に、前記給水ポンプを稼動させるように運転制御を行う給水制御手段を設けてある植栽給水システム。
  8. 給水駆動用電気を供給自在な太陽電池設備を設けた請求項7に記載の植栽給水システム。
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