JP2004535472A - 有害菌類防除用7−アミノトリアゾロピリミジン - Google Patents

有害菌類防除用7−アミノトリアゾロピリミジン Download PDF

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Abstract

本発明は式Iで表わされる7-アミノトリアゾロピリミジン類に関する。式中各置換基は以下の意味をもつ。R1、R2は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル;または1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有する5員または6員ヘテロシクリル;または1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有する5員または6員ヘテロアリールを表わすか、またはR1およびR2はそれらを結合している窒素原子と一緒に、1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄もしくは酸素原子を有する5員または6員環を形成しており;R3はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、フェニルアルキルおよびハロゲン化アルキルを表わし;この場合R3およびR2は不置換または本明細書の記載に従い部分的もしくは完全に置換されていてもよく;Xはハロゲン、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、フェニルまたはRaで置換されたフェニルを表わす。本発明はまた本化合物を製造するための方法および中間体生成物、本化合物を含有する製剤、ならびにその使用にも関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は次の式Iで表わされる7-アミノトリアゾロピリミジン類およびその塩に関する。
【化1】
Figure 2004535472
【0002】
式中、
R1、R2は、
水素、C1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、ナフチル;または
1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有する5または6員ヘテロシクリル;または
1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有する5または6員ヘテロアリールであり、
R1およびR2は、それらが水素ではない場合は、互いに独立して部分的または完全にハロゲン化されていてもよいし、また/または1〜3個の以下の基Raからの基が付いていてもよく、
Raはシアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニル、C3-C6-アルキニルオキシおよび非ハロゲン化またはハロゲン化オキシ-C1-C4-アルキレンオキシであり;または
R1およびR2はその結合窒素と一緒に、1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有し、基Raからの1〜3個の基で置換されていてもよい5または6員環を形成していてもよく;
R3はC1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル-、C3-C8-シクロアルキル、フェニル-C1-C10-アルキルであり、この場合
R3は非置換または部分的または完全にハロゲン化されていてもよく、また/または基Raからの1〜3個の基が付いていてもよく、または
基Raからの1〜3個の基がついていてもよいC1-C10-ハロアルキルであり;
Xはハロゲン、シアノ、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルキル、フェニルまたはRa-置換フェニルである。
【0003】
さらに、本発明は化合物Iを製造するための製法および中間体、および組成物、ならびに有害菌類を防除するための化合物Iの使用にも関する。
【背景技術】
【0004】
6-アリールトリアゾロピリミジン類はWO 98/46608およびEP-A 550 113に開示されている。芳香族基により特定的に置換された、薬理作用を有する6-ベンジルトリアゾロピリミジン類はUS 5,231,094およびUS 5,387,747により公知である。EP-A 141 317は、5位にアルキル基が付いていてもよい7-アミノトリアゾロピリミジン類を開示している。5位に各種の基をもつ6-シクロアルキルトリアゾロピリミジン類がEP-A 613 900に記載されている。
【0005】
WO 98/46608、EP-A 550 113、EP-A 141 317およびEP-A 613 900に記載されている化合物は有害菌類に対する作物防除用農薬として用いるのに好適である。
【0006】
しかしながら、多くの場合これらの薬効は不満足なものである。
【発明の開示】
【0007】
本発明の目的は改良された活性をもつ化合物を提供することにある。
【0008】
本発明者は、この目的が式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類により達成されることを見いだした。さらに、本発明者は化合物Iを製造するための中間体および製法、ならびに有害菌類を防除するための化合物Iおよびそれを含む組成物の使用も見いだした。
【0009】
式Iの化合物は上述の文献で公知の化合物とは、そのトリアゾロピリミジン骨格上の置換基Xと基R3の組み合せにおいて異なる。
【0010】
Xがハロゲンである式Iの化合物は例えば式II.1で表わされるジカルボニル化合物から得られ、これを式IIIで表わされる3-アミノ-1,2,4-トリアゾールで環化して式IV.1で表わされるヒドロキシトリアゾロピリミジン類を得る。
【化2】
Figure 2004535472
【0011】
この反応は通常塩基の存在の下温度25℃〜210℃、好ましくは120℃〜180℃で行う[EP-A-770615参照]。
【0012】
好適な塩基は一般的には有機塩基、例えば第三級アミン(例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン)およびN-メチルピペリジンならびにピリジンである。特に好ましいのはトリエチルアミンおよびトリブチルアミンである。
【0013】
これら塩基は通常触媒量で用いられるが、これらは等モル量で、過剰量でまたは適切ならば溶媒として用いることもできる。
【0014】
出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、IIIに対してII.1の過剰量を用いるのが有利である場合がある。
【0015】
化合物Iを製造するのに必要とされる出発原料は文献で公知であり、または引用の文献[Heterocycl. 1996, 1031 - 1047; Tetrahedron Lett. 24(1966), 2661 - 2668]に従って製造することができ、あるいはそれらは市販されている。
【0016】
式IV.1のヒドロキシトリアゾロピリミジン類はそのあとハロゲン化剤と反応させて式V.1で表わされるハロトリアゾロピリミジン類を生じさせる。
【化3】
Figure 2004535472
【0017】
この反応は通常不活性有機溶媒中でまたはさらなる溶媒を用いることなく0℃〜150℃、好ましくは80℃〜125℃の温度で行われる[EP-A-770 615参照]。
【0018】
好適なハロゲン化剤は好ましくは希釈されていないまたは溶媒の存在下の臭素化または塩素化剤例えばオキシ臭化リンまたはオキシ塩化リンである。
【0019】
好適な溶媒は脂肪族炭化水素例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンおよび石油エーテル、芳香族炭化水素例えばトルエン、o-、m-およびp-キシレン、特に好ましくはトルエン、o-、m-およびp-キシレンである。
【0020】
記載した溶媒の混合物を用いることも可能である。
【0021】
式V.1のハロトリアゾロピリミジン類はこのあと式VIで表わされるアミンと反応させてXがハロゲンである式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類を生じさせる。
【化4】
Figure 2004535472
【0022】
この反応は通常不活性有機溶媒中で塩基の存在の下温度0℃〜70℃、好ましくは10℃〜35℃で行われる[EP-A-550 113参照]。
【0023】
好適な溶媒は芳香族炭化水素(例えばトルエン、o-、m-およびp-キシレン)、ハロゲン化炭化水素(例えば塩化メチレン、クロロホルムおよびクロロベンゼン)、およびエーテル類(例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t-ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよびテトラヒドロフラン)である。
【0024】
好適な塩基は一般に無機化合物例えばアルカリ金属およびアルカリ土類金属水酸化物(例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化カルシウム)、アルカリ金属およびアルカリ土類金属酸化物(例えば酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カルシウムおよび酸化マグネシウム)、アルカリ金属およびアルカリ土類金属水素化物(例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムおよび水素化カルシウム)、アルカリ金属アミド(例えばリチウムアミド、ナトリウムアミドおよびカリウムアミド)、アルカリ金属およびアルカリ土類金属炭酸塩(例えば炭酸リチウム、炭酸カリウムおよび炭酸カルシウム)、およびアルカリ金属炭酸水素塩(例えば炭酸水素ナトリウム);有機金属化合物、特にアルカリ金属アルキル(例えばメチルリチウム、ブチルリチウムおよびフェニルリチウム)、アルキルマグネシウムハロゲン化物(例えば塩化メチルマグネシウム)、およびアルカリ金属およびアルカリ土類金属アルコキシド(例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシドおよびジメトキシマグネシウム);さらには有機塩基例えば第三級アミン(例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルエチルアミンおよびN-メチルピペリジン)、ピリジン、置換ピリジン(例えばコリジン、ルチジンおよび4-ジメチルアミノピリジン)、および二環式アミン類である。特に好ましいのはトリエチルアミン、炭酸カリウムおよび炭酸ナトリウムである。
【0025】
通常、これら塩基は触媒量で用いられるが、これらは等モル量で、過剰量でまたは適切ならば溶媒として用いることもできる。別の方法として、化合物VIの過剰量は塩基として作用することができる。
【0026】
出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、V.Iに対してVIの過剰量を用いるのが有利である場合がある。
【0027】
XがシアノまたはC1-C4-アルコキシである式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類を得るには、式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類を式VIIで表わされる化合物と反応させる。
【化5】
Figure 2004535472
【0028】
ここで、Mはアンモニウム、テトラアルキルアンモニウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属陽イオンであり、X'はシアノまたはアルコキシである。
【0029】
この反応は通常不活性有機溶媒中で温度0℃〜150℃、好ましくは20℃〜75℃で行う[WO 99/41255参照]。
【0030】
好適な溶媒はエーテル類(例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t-ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよびテトラヒドロフラン)、アルコール類(例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノールおよびt-ブタノール)、ならびにジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミド、特に好ましくはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メタノールおよびジメチルホルムアミドである。
【0031】
記載した溶媒の混合物を用いることも可能である。
【0032】
出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、Iに対してVIIの過剰量を用いるのが有利である場合がある。
【0033】
XがC1-C4-ハロアルキルまたは不置換またはRa-置換フェニルである式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類は式II.2で表わされるジカルボニル化合物から得られ、後者を式IIIで表わされる3-アミノ-1,2,4-トリアゾールで環化して式IV.2で表わされる7-ヒドロキシトリアゾロピリミジン類を生じさせる。
【化6】
Figure 2004535472
【0034】
この反応は上記したII.1のIV.1への変換と同じ条件下で行う。
【0035】
式IV.2の7-ヒドロキシトリアゾロピリミジン類はこのあとハロゲン化剤と反応させて式V.2で表わされる7-ハロトリアゾロピリミジン類を生じさせる。
【化7】
Figure 2004535472
【0036】
この反応は上記したIV.1のV.1への変換と同じ条件下で行う。
【0037】
化合物V.2はこのあと式VIで表わされるアミンと反応させて式Iの化合物を生じさせる。
【化8】
Figure 2004535472
【0038】
この反応は上記したV.1のIへの変換と同じ条件下で行う。
【0039】
この反応混合物は通例の方法、例えば水と混合し、その相を分離し、適切な場合はその粗生成物をクロマトグラフィー精製することにより後処理される。中間体および最終生成物の一部は無色または少し茶色がかった粘稠な油状物の形態で得られ、これは精製するかまたは減圧下でほどほどに上げた温度で揮発性成分を除去することができる。この中間体および最終生成物が固体として得られる場合は、精製は再結晶または温浸により行うこともできる。
【0040】
個々の化合物Iが上記した経路では得られない場合は、それらは他の化合物Iの誘導体化により調製することができる。
【0041】
式IVおよびVで表わされる7-ヒドロキシ-および7-ハロトリアゾロピリミジン類
【化9】
Figure 2004535472
【0042】
[式中Yはヒドロキシル基または請求項1で定義した基Xからの基であり、Halはハロゲンであり、R3およびXは請求項1で定義した]は新規である。
【0043】
特に好ましいのは式IVおよびVの中間体においてR3がC1-C10-アルキル(特にCH3、CH2-CH3、(CH2)3-CH3、CH2-CH(CH3)2、CH(CH3)-CH2-CH2-CH3、C(CH3)3、(CH2)7-CH3、CH(CH3)2)、C2-C10-アルケニル(特にCH2-CH=CH2)、C3-C8-シクロアルキル(特にシクロプロピルメチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル)、フェニル-C1-C10-アルキル(特にCH2-C6H5、CH2-o-Cl-C6H4)、C1-C10-ハロアルキル(特にCH2-CF3、CH(CH3)-CF3またはCH(CF3)2)であり、Xがハロゲン(特に塩素)、シアノ、C1-C4-アルコキシ(特にOCH3)、C1-C4-ハロアルキル(特にCF3)、フェニルまたはRa-置換フェニル、特にフェニルであるものである。
【0044】
上記式中に使われている化学名の定義においては集合的な用語が使われているが、これらは一般に以下の置換基を表わす。
【0045】
ハロゲン:フッ素、塩素、臭素およびヨウ素;
アルキル:1〜4、6、8または10個の炭素原子をもつ飽和、直鎖状または分岐状炭化水素基、例えばC1-C6-アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピルおよび1-エチル-2-メチルプロピル);
ハロアルキル:1〜10個の炭素原子をもつ直鎖状または分岐状アルキル基(上記したもの)において、その基における水素原子が部分的に(例えば1〜3つ)または完全に上記したハロゲン原子で置換されていてもよいもので、例えばC1-C2-ハロアルキル(例えばクロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-クロロエチル、1-ブロモエチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチルおよびペンタフルオロエチル);
アルコキシ:1〜6個の炭素原子をもつ直鎖状または分岐状アルキル基(上記したもの)で、酸素原子(-O-)を介して骨格に結合されているもの;
ハロアルコキシ:1〜6個の炭素原子をもつ直鎖状または分岐状ハロアルキル基(上記したもの)で、酸素原子(-O-)を介して骨格に結合されているもの;
アルキルチオ:1〜6個の炭素原子をもつ直鎖状または分岐状アルキル基(上記したもの)で、硫黄原子(-S-)を介して骨格に結合されているもの;
アルキルアミノ:1〜6個の炭素原子をもつ直鎖状または分岐状アルキル基(上記したもの)で、アミノ基(-NH-)を介して骨格に結合されているもの;
ジアルキルアミノ:1〜6個の炭素原子をもつ2個の直鎖状または分岐状アルキル基(上記したもの)で、互いに独立しており、窒素原子を介して骨格に結合されているもの;
アルケニル:2〜6または10個の炭素原子と任意の位置に1個の二重結合をもつ不飽和、直鎖状または分岐状炭化水素基、例えばC2-C6-アルケニル(例えばエテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-1-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-プロペニル、1-エチル-2-プロペニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、2-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、2-メチル-3-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-1-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル、3,3-ジメチル-2-ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-1-プロペニルおよび1-エチル-2-メチル-2-プロペニル);
アルケニルオキシ:3〜6個の炭素原子と、ヘテロ原子(上記したもの)に隣接しない任意の位置に1個の二重結合をもつ不飽和、直鎖状または分岐状炭化水素基で、酸素原子(-O-)を介して骨格に結合されているもの;
アルキニル:2〜6または10個の炭素原子と任意の位置に1個の三重結合をもつ直鎖状または分岐状炭化水素基、例えばC2-C6-アルキニル(例えばエチニル、1-プロポニル、2-プロポニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロポニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、3-メチル-1-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロポニル、1-エチル-2-プロポニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-1-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2-エチル-3-ブチニルおよび1-エチル-1-メチル-2-プロポニル);
アルキニルオキシ:3〜6個の炭素原子と、ヘテロ原子(上記したもの)に隣接しない任意の位置に1個の三重結合をもつ不飽和、直鎖状または分岐状炭化水素基で、酸素原子(-O-)を介して骨格に結合されているもの;
シクロアルキル:3〜5、6または8個の炭素環員をもつ単環式、飽和炭化水素基、例えばC3-C8-シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル);
炭素環員に加えて1〜4個の窒素原子および/または1個の酸素または硫黄原子または1個の酸素および/または硫黄原子を有している5または6員ヘテロ環(ヘテロシクリル)、例えば2-テトラヒドロフラニル、3-テトラヒドロフラニル、2-テトラヒドロチエニル、3-テトラヒドロチエニル、2-ピロリジニル、3-ピロリジニル、3-イソオキサゾリジニル、4-イソオキサゾリジニル、5-イソオキサゾリジニル、3-イソチアゾリジニル、4-イソチアゾリジニル、5-イソチアゾリジニル、3-ピロゾリジニル、4-ピロゾリジニル、5-ピロゾリジニル、2-オキサゾリジニル、4-オキサゾリジニル、5-オキサゾリジニル、2-チアゾリジニル、4-チアゾリジニル、5-チアゾリジニル、2-イミダゾリジニル、4-イミダゾリジニル、1,2,4-オキサジジアゾリジン3-イル、1,2,4-オキサジジアゾリジン5-イル、1,2,4-チアジジアゾリジン3-イル、1,2,4-チアジジアゾリジン5-イル、1,2,4-トリジアゾリジン3-イル、1,3,4-オキサジジアゾリジン2-イル、1,3,4-チアジジアゾリジン2-イル、1,3,4-トリジアゾリジン2-イル、2,3-ジヒドロフル-2-イル、2,3-ジヒドロフル-3-イル、2,4-ジヒドロフル-2-イル、2,4-ジヒドロフル-3-イル、2,3-ジヒドロチエン-2-イル、2,3-ジヒドロチエン-3-イル、2,4-ジヒドロチエン-2-イル、2,4-ジヒドロチエン-3-イル、2-ピロリン-2-イル、2-ピロリン-3-イル、3-ピロリン-2-イル、3-ピロリン-3-イル、2-イソオキサゾリン-3-イル、3-イソオキサゾリン-3-イル、4-イソオキサゾリン-3-イル、2-イソオキサゾリン-4-イル、3-イソオキサゾリン-4-イル、4-イソオキサゾリン-4-イル、2-イソオキサゾリン-5-イル、3-イソオキサゾリン-5-イル、4-イソオキサゾリン-5-イル、2-イソチアゾリジン-3-イル、3-イソチアゾリジン-3-イル、4-イソチアゾリジン-3-イル、2-イソチアゾリジン-4-イル、3-イソチアゾリジン-4-イル、4-イソチアゾリジン-4-イル、2-イソチアゾリジン-5-イル、3-イソチアゾリジン-5-イル、4-イソチアゾリジン-5-イル、2,3-ジヒドロピラゾール-1-イル、2,3-ジヒドロピラゾール-2-イル、2,3-ジヒドロピラゾール-3-イル、2,3-ジヒドロピラゾール-4-イル、2,3-ジヒドロピラゾール-5-イル、3,4-ジヒドロピラゾール-1-イル、3,4-ジヒドロピラゾール-3-イル、3,4-ジヒドロピラゾール-4-イル、3,4-ジヒドロピラゾール-5-イル、4,5-ジヒドロピラゾール-1-イル、4,5-ジヒドロピラゾール-3-イル、4,5-ジヒドロピラゾール-4-イル、4,5-ジヒドロピラゾール-5-イル、2,3-ジヒドロオキサゾール-2-イル、2,3-ジヒドロオキサゾール-3-イル、2,3-ジヒドロオキサゾール-4-イル、2,3-ジヒドロオキサゾール-5-イル、3,4-ジヒドロオキサゾール-2-イル、3,4-ジヒドロオキサゾール-3-イル、3,4-ジヒドロオキサゾール-4-イル、3,4-ジヒドロオキサゾール-5-イル、3,4-ジヒドロオキサゾール-2-イル、3,4-ジヒドロオキサゾール-3-イル、3,4-ジヒドロオキサゾール-4-イル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル、4-ピペリジニル、1,3-ジオキサン-5-イル、2-テトラヒドロピラニル、4-テトラヒドロピラニル、2-テトラヒドロチエニル、3-ヘキサヒドロピリダジニル、4-ヘキサヒドロピリダジニル、2-ヘキサヒドロピリミジニル、4-ヘキサヒドロピリミジニル、5-ヘキサヒドロピリミジニル、2-ピペラジニル、1,3,5-ヘキサヒドロ-トリアジン-2-イルおよび1,2,4-ヘキサヒドロトリアジン-3-イル;
1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有している5員ヘテロアリール:5環員のヘテロアリール基において、環員として炭素原子に加えて1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有していてもよいもの、例えば2-フリル、3-フリル、2-チエニル、3-チエニル、2-ピロリル、3-ピロリル、3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリル、5-イソオキサゾリル、3-イソチアゾリル、4-イソチアゾリル、5-イソチアゾリル、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル、5-ピラゾリル、2-オキサゾリル、4-オキサゾリル、5-オキサゾリル、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル、1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-3-イル、1,2,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-トリアゾール-3-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1,3,4-チアジアゾール-2-イルおよび1,3,4-トリアゾール-2-イル;
1〜3個または1〜4個の窒素原子を有している6員ヘテロアリール:6環員のヘテロアリール基において、環員として炭素原子に加えて1〜3個または1〜4個の窒素原子を有していてもよいもの、例えば2-ピリジニル、3-ピリジニル、4-ピリジニル、3-ピリダジニル、4-ピリダジニル、2-ピリミジニル、4-ピリミジニル、5-ピリミジニル、2-ピラジニル、1,3,5-トリアジン-2-イルおよび1,2,4-トリアジン-3-イル;
オキシアルキレンオキシ:1〜3個のCH2基をもつ二価の非分岐鎖において、両結合価が酸素原子を介して骨格に結合されているもの、例えばOCH2O、OCH2CH2OおよびOCH2CH2CH2O。
【0046】
式Iの化合物はその農薬的に有用な塩の形態で存在することができ、その塩の特質は普通重要ではない。一般にその陽イオンおよび陰イオンがそれぞれ化合物Iの殺菌作用に対して悪影響がないような陽イオンの塩およびそのような酸の酸付加塩が好適である。
【0047】
好適な陽イオンは特にアルカリ金属好ましくはリチウム、ナトリウムおよびカリウム、アルカリ土類金属好ましくはカルシウムおよびマグネシウム、および遷移金属好ましくはマンガン、銅、亜鉛および鉄のイオン、およびアンモニアであり、後者の場合所望なら1〜4個の水素原子がC1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、フェニルまたはベンジルで置換されていてもよく、好ましくはアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2-(2-ヒドロキシエト-1-オキシ)エチ-1-イルアンモニウム、ジ-(2-ヒドロキシエチ-1-イル)アンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウム、さらにはホスホニウムイオン、スルホニウムイオン好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホニウム、およびスルホキソニウムイオン好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホキソニウムである。
【0048】
有用な酸付加塩の陰イオンは基本的には塩化物、臭化物、フッ化物、硫酸水素、硫酸、リン酸二水素、リン酸水素、硝酸、炭酸水素、炭酸、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロリン酸、安息香酸およびC1-C4-アルカン酸の陰イオン好ましくは蟻酸、酢酸、プロピオン酸および酪酸イオンである。
【0049】
式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類の用途の点から、特に好ましいのはその置換基がそれぞれの場合それ自体でまたは組み合せで以下の内容であるものである。
【0050】
R1、R2が水素、C1-C10-アルキルまたはC1-C6-ハロアルキル、特に水素、C1-C6-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキル、特に好ましくは水素、1-メチルプロピル、イソプロピルまたは1,1,1-トリフルオロ-2-プロピルである、または
R1およびR2がその結合窒素原子と一緒に、1個の酸素原子を有しかつ/またはC1-C4-アルキル基がついている5または6員環、例えばピロリジン-1-イル、ピロール-1-イル、ピラゾール-1-イル、イミダゾール-1-イル、ピペリジン-1-イルまたはモルホリン-4-イル(ここで、記載した基は1〜3個の基Ra特にC1-C4-アルキル例えばメチルまたはエチルで置換されていてもよい)を形成している化合物I。
【0051】
加えて、特に好ましいのはまた化合物IにおいてR1が水素、C1-C6-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキルであり、R2が水素であるものである。
【0052】
極めて特に好ましいのはまた化合物IにおいてR1およびR2が水素であり、R3がC3-C8-シクロアルキル好ましくはシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであるものである。
【0053】
さらに、特に好ましいのは化合物IにおいてR3がC1-C8-アルキル(特にイソプロピルまたはn-オクチル)、C3-C6-シクロアルキル(特に好ましくはシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル)、またはCH2-C6H5であるものである。
【0054】
特に好ましいのはまた化合物IにおいてR3がC3-C8-シクロアルキル(特にC3-C6-シクロアルキル)、特に好ましくはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、Xがシアノ、C1-C4-アルコキシ(例えばOCH3)、C1-C4-ハロアルキル(例えばCF3)、または場合によってはRa-置換フェニルアルキル(例えばCH2-C6H5またはCH2-o-Cl-C6H4)であるものである。
【0055】
さらに、特に好ましいのは化合物IにおいてR3がC3-C8-シクロアルキル、特にC3-C6-シクロアルキル、特に好ましくはシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、Xがハロゲン、特に塩素であるものである。
【0056】
特に好ましいのは同様に化合物IにおいてXがハロゲン、例えば塩素または臭素、特に塩素であるものである。
【0057】
その使用の点から、特に好ましいのは以下の表にまとめた化合物Iである。さらに、表中置換基として記載された基はそれら自体、またそれらが記載されている組み合せとは関係なく当該の置換基の特に好ましい実施形態でもある。
【0058】
表1
R3がCH3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0059】
表2
R3がCH2-CH3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0060】
表3
R3が(CH2)3-CH3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0061】
表4
R3がCH2-CH(CH3)2であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0062】
表5
R3がCH(CH3)-CH2-CH2-CH3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0063】
表6
R3がC(CH3)3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0064】
表7
R3が(CH2)7-CH3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0065】
表8
R3がCH(CH3)2であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0066】
表9
R3がシクロペンチルであり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0067】
表10
R3がシクロヘキシルであり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0068】
表11
R3がCH2-C6H5であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0069】
表12
R3がCH2-o-Cl-C6H4であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0070】
表13
R3が(CH2)2-CH3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0071】
表14
R3がCH2-CH=CH2であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0072】
表15
R3がシクロプロピルメチルであり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0073】
表16
R3がCH2-CH2-CNであり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0074】
表17
R3がCH2-CF3であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0075】
表18
R3がCH(CH3)-CF3あり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0076】
表19
R3がCH(CF3)2であり、XがClであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0077】
表20
R3がCH3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0078】
表21
R3がCH2-CH3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0079】
表22
R3が(CH2)3-CH3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0080】
表23
R3がCH2-CH(CH3)2であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0081】
表24
R3がCH(CH3)-CH2-CH2-CH3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0082】
表25
R3がCH(CH3)3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0083】
表26
R3が(CH2)7-CH3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0084】
表27
R3がCH(CH3)2であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0085】
表28
R3がシクロペンチルであり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0086】
表29
R3がシクロヘキシルであり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0087】
表30
R3がCH2-C6H5であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0088】
表31
R3がCH2-p-Cl-C6H4であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0089】
表32
R3が(CH2)2-CH3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0090】
表33
R3がCH2-CH=CH2であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0091】
表34
R3がシクロプロピルメチルであり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0092】
表35
R3がCH2-CH2-CNであり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0093】
表36
R3がCH2-CF3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0094】
表37
R3がCH(CH3)-CF3であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0095】
表38
R3がCH(CF3)2であり、XがCF3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0096】
表39
R3がCH3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0097】
表40
R3がCH2-CHであり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0098】
表41
R3が(CH2)3-CH3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0099】
表42
R3がCH2-CH(CH3)2であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0100】
表43
R3がCH(CH3)-CH2-CH2-CH3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0101】
表44
R3がCH(CH3)3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0102】
表45
R3が(CH2)7-CH3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0103】
表46
R3がCH(CH3)2であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0104】
表47
R3がシクロペンチルであり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0105】
表48
R3がCH2-C6H5であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0106】
表49
R3がCH2-C6H5であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0107】
表50
R3がCH2-p-Cl-C6H4であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0108】
表51
R3が(CH2)2-CH3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0109】
表52
R3がCH2-CH=CH2であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0110】
表53
R3がシクロプロピルメチルであり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0111】
表54
R3が-CH2-CH2-CNであり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0112】
表55
R3がCH2-CF3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0113】
表56
R3がCH(CH3)-CF3であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0114】
表57
R3がCH(CF3)2であり、Xがフェニルであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0115】
表58
R3がCH3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0116】
表59
R3がCH2-CH3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0117】
表60
R3が(CH2)3-CH3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0118】
表61
R3がCH2-CH(CH3)2であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0119】
表62
R3がCH(CH3)-CH2-CH2-CH3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0120】
表63
R3がCH(CH3)3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0121】
表64
R3が(CH2)7-CH3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0122】
表65
R3がCH(CH3)2であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0123】
表66
R3がシクロペンチルであり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0124】
表67
R3がシクロヘキシルであり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0125】
表68
R3がCH2-C6H5であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0126】
表69
R3がCH2-p-Cl-C6H4であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0127】
表70
R3が(CH2)2-CH3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0128】
表71
R3がCH2-CH=CH2であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0129】
表72
R3がシクロプロピルメチルであり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0130】
表73
R3がCH2-CH2-CNであり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0131】
表74
R3がCH2-CF3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0132】
表75
R3がCH(CH3)-CF3であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0133】
表76
R3がCH(CF3)2であり、XがCNであり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0134】
表77
R3がCH3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0135】
表78
R3がCH2-CH3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0136】
表79
R3が(CH2)3-CH3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0137】
表80
R3が-CH(CH3)2であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0138】
表81
R3がCH(CH3)-CH2-CH2-CH3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0139】
表82
R3がCH(CH3)3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0140】
表83
R3が(CH2)7-CH3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0141】
表84
R3がCH(CH3)2であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0142】
表85
R3がシクロペンチルであり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0143】
表86
R3がシクロヘキシルであり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0144】
表87
R3がCH2-C6H5であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0145】
表88
R3がCH2-p-Cl-C6H4であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0146】
表89
R3が(CH2)2-CH3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0147】
表90
R3がCH2-CH=CH2であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0148】
表91
R3がシクロプロピルメチルであり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0149】
表92
R3がCH2-CH2-CNであり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0150】
表93
R3がCH2-CF3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0151】
表94
R3がCH(CH3)-CF3であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【0152】
表95
R3がCH(CF3)2であり、XがOCH3であり、化合物の基R1およびR2の組み合せが各場合表Aの1つの行と一致する式Iの化合物。
【化10】
Figure 2004535472
【0153】
表A
【表1】
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
【0154】
式可変部に関しての本中間体の特に好ましい実施形態は、式Iの基R1、R2、Ra、R3およびXのそれらと同じである。
【0155】
化合物Iは殺菌薬として好適である。それらは広い範囲の植物病原性菌類、特に子嚢菌類(Ascomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)、藻菌類(Phycomycetes)および担子菌類(Basiジomycetes)に対して優れた活性を持つ。一部のものは植物全組織的に作用するので、葉面および土壌作用性殺菌薬として作物保護に用いることができる。
【0156】
これらは各種の作物例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、牧草、バナナ、ワタの木、ダイズ、コーヒーの木、サトウキビ、ブドウの木、果実種の木、観賞植物および野菜類例えばキュウリ、インゲンマメ、トマト、ジャガイモおよびウリ、ならびにこれら植物の種子につく様々な菌類の防除に特に有効である。
【0157】
具体的には、それらは以下の植物病害を防除するのに好適である。
【0158】
・野菜や果実につくアルテルナリア(Alternaria)属の菌、ポドスファエラ(Podosphaera)属の菌、スクレロチニア(Sclerotinia)属の菌、輪紋病菌(Physalospora canker)、
・イチゴ、野菜、観賞植物およびブドウの木につくBotrytis cinerea菌(灰色カビ病)、
・キュウリにつくCorynespora cassiicola菌、
・果実や野菜につくColletoトリchum属の菌、
・バラにつくジplocarpon rosae菌、
・カンキツ果実につくElsinoe fawcetti菌およびDiaporthe citri菌、
・ウリ、イチゴおよびバラにつくSphaerotheca属の菌、
・ラッカセイ、テンサイおよびナスにつくCercospora属の菌、
・ウリにつくErysiphe cichoracearum菌、
・トウガラシ、トマトおよびナスにつくLeveillula taurica菌、
・リンゴやウメにつくMycosphaerella属の菌、
・ウメにつくPhyllactinia kakicola菌、Gloesporium kaki菌、
・リンゴにつくGymnosporangium yamadae菌、Leptothyrium pomi菌、Podosphaera leucoトリcha菌およびGloedes pomigena菌、
・ナシやウメにつくCladosporium carpophilum菌、
・ナシにつくPhomopsis属の菌、
・カンキツ果実、ジャガイモ、タマネギにつくPhytophthora属の菌、特にジャガイモやトマトにつくPhytophthora infestans菌、
・穀類につくBlumeria graminis菌(ウドンコ病)、
・各種植物につくFusarium属およびVerticillium属の菌、
・チャにつくGlomerella cingulata菌、
・穀類およびコメにつくDrechslera属およびBipolaris属の菌、
・バナナやラッカセイにつくMycosphaerella属の菌、
・ブドウの木につくPlasmopara viticola菌、
・タマネギ、ホウレンソウやキクにつくPersonospora属の菌、
・ブドウの木につくPhaeoisariopsis vitis菌およびSphaceloma ampelina菌、
・コムギやオオムギにつくPseudocercosporella herpotrichoides菌、
・ホップやキュウリにつくPseudoperonospora属の菌、
・穀類やシバにつくPuccinia属の菌およびTyphula属の菌、
・コメにつくPyricularia oryzae菌、
・ワタの木、イネ、シバにつくRhizoctonia属の菌、
・コムギにつくStagonospora nodorum菌およびSeptoria tritici菌、
・ブドウの木につくUncinula necator菌、
・穀類やサトウキビにつくUstilago属の菌、および
・リンゴやナシにつくVenturia属の菌(黒星病)。
【0159】
化合物Iは物質(例えば木材、紙、塗料分散物、繊維および組織)の保護ならびに保管農産物の保護において例えばPaecilomyces variotii菌のような有害菌類を防除するのに好適である。
【0160】
化合物Iは、菌類の攻撃から守るべき植物、種子、物質または土壌を、本活性成分の殺菌的に有効な量で処理することにより施用が行われる。施用は、菌類が物質、植物または種子に感染する前および後のいずれでも行うことができる。
【0161】
通常、本殺菌薬組成物は活性成分を0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%含む。
【0162】
作物の保護に使用する場合は、施用量は所望する薬効の内容に応じて1ha当り活性成分0.01〜2.0kgである。
【0163】
種子の処理には、種子1kg当り活性成分量0.001〜0.1g、好ましくは0.01〜0.05gが通常必要である。
【0164】
物質または保管農産物の保護に使用する場合は、活性成分の施用量は施用する農場の特質ならびに所望する薬効に依存する。物質の保護に通常用いられる施用量は例えば処理する物質1立方メートル当り活性成分0.001g〜2kg、好ましくは0.005g〜1kgである。
【0165】
化合物Iは一般的な剤形、例えば液剤、乳剤、懸濁剤、粉末剤、紛粒剤、ペースト剤および顆粒剤に変換することができる。使用される時の形体はその特定の目的により決まるが、いずれにしても本発明の化合物の微細且つ均一な分散を確実なものにするものでなければならない。
【0166】
本製剤は公知の方法で調製され、例えば、所望なら乳化剤や分散剤を用いて本活性成分を溶剤および/または担体で薄めることにより調製され、またその希釈剤として水を用いる場合は他の有機溶剤を補助溶剤として使用することも可能である。好適な補助剤は基本的には溶剤例えば芳香族化合物(例:キシレン)、塩素化芳香族化合物(例:クロロベンゼン)、パラフィン(例:石油留分)、アルコール類(例:メタノール、ブタノール)、ケトン類(例:シクロヘキサノン)、アミン類(例:エタノールアミン、ジメチルホルムアミド)および水;担体例えば天然鉱物粉末(例:カオリン、粘土、タルク、胡粉)および合成鉱物粉末(例:高分散シリカ、シリケート);乳化剤例えば非イオン性および陰イオン性乳化剤(例:ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、アルキルスルホン酸塩類およびアリールスルホン酸塩類)および分散剤例えばリグニン・亜硫酸廃液およびメチルセルロース;である。
【0167】
好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪アルコールの硫酸エステルおよび脂肪酸類ならびにそのアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、脂肪アルコールグリコールエーテルの硫酸塩、スルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールまたはホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、エトキシ化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールのポリグリコールエーテル類、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル類、アルキルアリールポリエーテルアルコール類、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシ化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、エトキシ化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル類、リグニン・亜硫酸廃液ならびにメチルセルロースである。
【0168】
直接スプレー可能な液剤、乳剤、ペースト剤または油分散剤の調製に好適な物質は中〜高沸点石油留分例えば灯油またはディーゼル油さらにはコールタール油、ならびに植物または動物由来の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素例えばベンゼン、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンあるいはそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、クロロホルム、四塩化炭素、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、クロロベンゼン、イソホロン、強極性溶剤例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンおよび水である。
【0169】
粉粒剤、散布剤および粉末剤は、本活性物質を固形担体と混和または同時粉砕することにより調製することができる。
【0170】
顆粒剤例えばコーティングされた顆粒、含浸された顆粒および均質な顆粒は、本活性成分を固形担体と結合させることにより調製することができる。固形担体の例は、鉱物土類例えばシリカ、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アッタクレイ(attaclay)、石灰岩、石灰、胡粉、陶土、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、二酸化マグネシウム、土質合成材料、肥料例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、ならびに植物由来の産物例えばひき割り穀物、ひき割り樹皮、ひき割り木材およびひき割り堅果殻、セルロース粉末およびその他の固体担体である。
【0171】
通常、これら製剤は本活性成分を0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%含む。本活性成分は90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)で用いる。
【0172】
以下は例示的な製剤処方である。
【0173】
I. 本発明の化合物5重量部を細かく砕いたカオリン95重量部とよく混和する。これにより本活性成分5重量%を含む粉末剤が得られる。
【0174】
II. 本発明の化合物30重量部を、微紛シリカゲル92重量部と既にこのシリカゲルの表面にスプレーされているパラフィン油8重量部の混合物とよく混和する。これにより、良好な付着特性をもつ本活性成分の製剤(活性成分23重量%を含む)が得られる。
【0175】
III. 本発明の化合物10重量部を、キシレン90重量部、エチレンオキシド8〜10モルとオレイン酸N-モノエタノールアミド1モルの付加生成物6重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム2重量部およびエチレンオキシド40モルとヒマシ油1モルの付加生成物2重量部からなる混合物中に溶解させる(活性成分9重量%を含む)。
【0176】
IV. 本発明の化合物20重量部を、シクロヘキサノン60重量部、イソブタノール30重量部、エチレンオキシド7モルとイソオクチルフェノール1モルの付加生成物5重量部およびエチレンオキシド40モルとヒマシ油1モルの付加生成物5重量部からなる混合物中に溶解させる(活性成分16重量%を含む)。
【0177】
V. 本発明の化合物80重量部を、ジイソブチルナフタレン-α-スルホン酸ナトリウム3重量部、亜硫酸パルプ廃液からのリグノスルホン酸のナトリウム塩10重量部および微紛シリカゲル7重量部と十分に混和し、その混和物をハンマー・ミルで挽く(活性成分80重量%を含む)。
【0178】
VI. 本発明の化合物90重量部をN-メチル-α-ピロリドン10重量部と混合することにより、微小液滴の形体で用いるのに好適な液剤が得られる(活性成分90重量%を含む)。
【0179】
VII. 本発明の化合物20重量部を、シクロヘキサノン40重量部、イソブタノール30重量部、エチレンオキシド7モルとイソオクチルフェノール1モルの付加生成物20重量部およびエチレンオキシド40モルとヒマシ油1モルの付加生成物10重量部からなる混合物中に溶解させる。この溶液を水100,000重量部中に注ぎ、その中に細かく分散させることで、本活性成分0.02重量%を含む水性分散液が得られる。
【0180】
VIII.本発明の化合物20重量部をジイソブチルナフタレン-α-スルホン酸ナトリウム3重量部、亜硫酸パルプ廃液からのリグノスルホン酸のナトリウム塩17重量部および微紛シリカゲル60重量部と十分に混和し、その混和物をハンマー・ミルで挽く。この混和物を水20,000重量部中に細かく分散させると、本活性成分0.1重量%を含むスプレー用混合液が得られる。
【0181】
本活性成分は従ってその製剤の形体で、あるいはそれから調製される使用形体例えば直接スプレー可能な溶液、粉粒、懸濁液もしくは分散液、乳液、油性分散液、ペースト、粉末、散布用材料、または顆粒の形体で、スプレー、噴霧、散粉、散布または灌流することにより用いることができる。これらの使用形体はその使用目的により専ら決まるが、いずれの場合も、本発明の活性成分の可能な限りの最も細かい分散を確実に行うことが求められる。
【0182】
水性の使用形体は乳液コンセントレート(濃縮物)、ペーストまたは水和性粉末(スプレー可能な粉末、油性分散液)に水を加えることにより調製することができる。乳剤、ペースト剤または油分散剤の調製は、本物質をそれ自体または油もしくは溶剤に溶解させて湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤を用いて水中に均質化させることでできる。別の形体として、活性成分、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤ならびに適切ならば溶剤または油からなるコンセントレートを調製することも可能で、そのようなコンセントレートは水による希釈に好適である。
【0183】
即使用可能な製品中における活性成分の濃度はかなりの範囲で変わりうる。通常それらは0.0001〜10%、好ましくは0.01〜1%である。
【0184】
本活性成分はまた超低量法(ultra-low-volume process/ULV法)でもうまく使用することができ、活性成分を95重量%より多く含む製剤、あるいは添加剤なしの本活性成分そのものを適応させることも可能である。
【0185】
各種の油、除草薬、殺菌薬、その他の殺虫薬や殺菌薬を本活性成分に加えてもよく、必要なら使用直前に加える(タンク混合)ことでもよい。これらの薬剤は本発明の組成物と1:10〜10:1の重量比で混ぜてよい。
【0186】
殺菌剤としての使用形体にある本発明の組成物は他の活性成分、例えば除草剤、殺虫剤、生長調節剤、殺菌剤あるいは肥料と一緒に存在させることもできる。多くの場合、化合物Iまたはそれを含む組成物と他の殺菌剤の混合物は、より広い範囲の殺菌効果を生じる。
【0187】
以下に本発明の化合物と一緒に用いることができる殺菌薬を掲載するが、これらは可能性のある組み合せを例示するものであって、制限を課すものではない。
【0188】
硫黄、ジチオカルバミン酸類およびその誘導体例えばジメチルジチオカルバミン酸鉄(III)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチレンビスジチオカルバミン酸亜鉛、エチレンビスジチオカルバミン酸マンガン、エチレンジアミンビスジチオカルバミン酸マンガン亜鉛、テトラメチルチウラムジスルフィド、(N,N-エチレンビスジチオカルバミン酸)亜鉛のアンモニア錯体、(N,N'-プロピレンビスジチオカルバミン酸)亜鉛のアンモニア錯体、(N,N'-プロピレンビスジチオカルバミン酸)亜鉛、N,N'-ポリプロピレンビス(チオカルバモイル)ジスルフィド;
ニトロ誘導体例えばクロトン酸ジニトロ(1-メチルヘプチル)フェニル、2-s-ブチル-4,6-ジニトロフェニル3,3-ジメチルアクリレート、炭酸2-s-ブチル-4,6-ジニトロフェニルイソプロピル、ジイソプロピル5-ニトロ-イソフタレート;
ヘテロ環式物質例えば2-ヘプタデシル-2-イミダゾリンアセテート、2,4-ジクロロ-6-(o-クロロアニリノ)-s-トリアジン、O,O-ジエチルフタルイミドホスホノチオエート、5-アミノ-1-[ビス(ジメチルアミノ)ホスフィニル]-3-フェニル-1,2,4-トリアゾール、2,3-ジシアノ-1,4-ジチオアントラキノン、2-チオ-1,3-ジチオロ[4,5-b]キノキサリン、メチル1-(ブチルカルバモイル)-2-ベンゾイミダゾールカルバメート、2-メトキシカルボニルアミノベンゾイミダゾール、2-(2-フリル)ベンゾイミダゾール、2-(4-チアゾリル)ベンゾイミダゾール、N-(1,1,2,2-テトラクロロエチルチオ)テトラヒドロフタルイミド、N-トリクロロメチルチオテトラヒドロフタルイミド、N-トリクロロメチルチオフタルイミド、5-クロロ-2-シアノ-4-p-トリル-イミダゾール-1-スルホン酸ジメチルアミド、N-ジクロロフルオロメチルチオ-N',N'-ジメチル-N-フェニルスルホ-ジアミド、5-エトキシ-3-トリクロロメチル-1,2,3-チアジアゾール、2-チオシアナトメチルチオベンゾチアゾール、1,4-ジクロロ-2,5-ジメトキシベンゼン、4-(2-クロロフェニルヒドラゾノ)-3-メチル-5-イソオキサゾロン、ピリジン-2-チオール1-オキシド、8-ヒドロキシキノリンまたはその銅塩、2,3-ジヒドロ-5-カルボキシアニリド-6-メチル-1,4-オキサチイン、2,3-ジヒドロ-5-カルボキシアニリド-6-メチル-1,4-オキサチイン4,4-ジオキシド、2-メチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピラン-3-カルボキシアニリド、2-メチルフラン-3-カルボキシアニリド、2,5-ジメチルフラン-3-カルボキシアニリド、2-クロロ-N-(4'-クロロ-ビフェニル-2-イル)-ニコチンアミド、2,4,5-トリメチルフラン-3-カルボキシアニリド、N-シクロヘキシル-2,5-ジメチルフラン-3-カルボキシアミド、N-シクロヘキシル-N-メトキシ-2,5-ジメチルフラン-3-カルボキシアミド、2-メチルベンズアニリド、2-ヨードベンズアニリド、N-ホルミル-N-モルホリン-2,2,2-トリクロロエチルアセタール、ピペラジン-1,4-ジイルビス-1-(2,2,2-トリクロロエチル)ホルムアミド、1-(3,4-ジクロロアニリノ)-1-ホルミルアミノ-2,2,2-トリクロロエタン;2,6-ジメチル-N-トリデシルモルホリンまたはその塩、2,6-ジメチル-N-シクロドデシルモルホリンまたはその塩、N-[3-(p-t-ブチルフェニル)-2-メチルプロピル]-シス-2,6-ジメチル-モルホリン、N-[3-(p-t-ブチルフェニル)-2-メチルプロピル]-ピペリジン、1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-エチル-1,3-ジオキソラン-2-イル-エチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-n-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル-エチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、N-(n-プロピル)-N-(2,4,6-トリクロロフェノキシエチル)-N'-イミダゾリル-尿素、1-(4-クロロフェノキシ)-3,3-ジメチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2-ブタノン、1-(4-クロロフェノキシ)-3,3-ジメチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2-ブタノール、(2RS,3RS)-1-[3-(2-クロロフェニル)-2-(4-フルオロフェニル)-オキシラン-2-イルメチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、α-(2-クロロフェニル)-α-(4-クロロフェニル)-5-ピリミジンメタノール、5-ブチル-2-ジメチルアミノ-4-ヒドロキシ-6-メチルピリミジン、ビス(p-クロロフェニル)-3-ピリジンメタノール、1,2-ビス(3-エトキシカルボニル-2-チオウレイド)ベンゼン、1,2-ビス(3-メトキシカルボニル-2-チオウレイド)ベンゼン、
ストロビルリン類例えばE-メトキシイミノ-[a-(o-トリルオキシ)-o-トリル]酢酸メチル、E-2-{2-[6-(2-シアノフェノキシ)ピリジミン-4-イルオキシ]フェニル}-3-メトキシアクリル酸メチル、メチル-E-メトキシイミノ-[a-(2-フェノキシフェニル)]アセトアミド、メチル-E-メトキシイミノ-[a-(2,5-ジメチルフェノキシ)-o-トリル]-アセトアミド、E-2-{2-[2-トリフルオロメチルピリジ-6-イル]オキシメチル]フェニル}-3-メトキシアクリル酸メチル、(E,E)-メトキシイミノ-{2-[1-(3-トリフルオロメチルフェニル)エチリデン-アミノオキシメチル]フェニル}酢酸メチル、N-(2-{[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシメチル}フェニル)-N-メトキシカルバミン酸メチル、
アニリノピリミジン類例えばN-(4,6-ジメチルピリミジン-2-イル)アニリン、N-[4-メチル-6-(1-プロピニル)ピリミジン-2-イル]-アニリン、N-[4-メチル-6-シクロプロピルピリミジン-2-イル]アニリン、
フェニルピロール類例えば4-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)ピロール-3-カルボニトリル、
シンナムアミド類例えば3-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシ-フェニル)アクリロイルモルホリド、3-(4-フルオロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシ-フェニル)アクリロイルモルホリド、
ならびに各種の殺菌薬例えばドデシルグアニジンアセテート、1-(3-ブロモ-6-メトキシ-2-メチルフェニル)-1-(2,3,4-トリメトキシ-6-メチルフェニル)メタノン、3-[3-(3,5-ジメチル-2-オキシシクロヘキシル)-2-ヒドロキシエチル]グルタルイミド、ヘキサクロロベンゼン、メチルN-(2,6-ジメチルフェニル)-N-(2-フロイル)-DL-アラニン酸、DL-N-(2,6-ジメチルフェニル)-N-(2'-メトキシアセチル)-アラニンメチルエステル、N-(2,6-ジメチルフェニル)-N-クロロアセチル-D,L-2-アミノ-ブチロラクトン、DL-N-(2,6-ジメチルフェニル)-N-(フェニルアセチル)アラニンメチルエステル、5-メチル-5-ビニル-3-(3,5-ジクロロフェニル)-2,4-ジオキソ-1,3-オキサゾリジン、3-[3,5-ジクロロフェニル(5-メチル-5-メトキシメチル)-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオン、3-(3,5-ジクロロフェニル)-1-イソプロピルカルバモイルヒダントイン、N-(3,5-ジクロロフェニル)-1,2-ジメチルシクロプロパン-1,2-ジカルボキシイミド、2-シアノ-[N-(エチルアミノカルボニル)-2-メトキシイミノ]アセトアミド、
1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)ペンチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、2,4-ジフルオロ-α-(1H-1,2,4-トリアゾリル-1-メチル)ベンゾヒドリルアルコール、N-(3-クロロ-2,6-ジニトロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-5-トリフルオロメチル-3-クロロ-2-アミノピリジン、1-((ビス-(4-フルオロフェニル)メチルシリル)-メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール、N,N-ジメチル-5-クロロ-2-シアノ-4-p-トリルイミダゾール-1-スルホンアミド、3,5-ジクロロ-N-(3-クロロ-1-エチル-1-メチル-2-オキソプロピル)-4-メチルベンズアミド。
【実施例】
【0189】
合成の実施例
以下の合成の実施例中の方法を用いて出発原料を適宜に改変することによりさらなる化合物Iを得た。このようにして得られた化合物を後の表に物理的データと一緒に掲載してある。
【0190】
実施例1: 5,7- ジヒドロキシ -6- イソプロピル -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5-a]- ピリミジンの調製
【化11】
Figure 2004535472
【0191】
3-アミノ-1,2,4-トリアゾール14 g(0.17モル)、2-イソプロピルマロン酸ジエチル34.3 g(0.17モル)およびトリブチルアミン50 mLの混合物を180℃で6時間撹拌した。この反応混合物をこのあと70℃に冷やし、水酸化ナトリウム水溶液(21 g/200 mLの水)を加え、この混合物を30分間撹拌した。これの有機相を分離し、水相をジエチルエーテルで抽出した。この水相をこのあと濃塩酸で酸性化し、得られた沈殿物を濾過により集めた。これを乾燥させて標題化合物27 g(0.14モル)を得た。
【0192】
実施例2: 5,7- ジクロロ -6- イソプロピル -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化12】
Figure 2004535472
【0193】
5,7-ジクロロ-6-イソプロピル-[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]-ピリミジン(実施例1参照)25 g(0.13モル)およびオキシ塩化リン50 mLの混合物を8時間還流させた。オキシ塩化リンの一部をこのあと留去させ、その残留物を塩化メチレンと水の混合物中に注いだ。これの有機相を取り出し、脱水し、濾過した。これの濾液からその溶媒を除去した。これにより標題化合物(融点119℃)16 g(0.07モル)を得た。
【0194】
実施例3: 5- クロロ -6- イソプロピル -7- シクロペンチルアミノ -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化13】
Figure 2004535472
【0195】
撹拌下に、塩化メチレン10 mL中のシクロペンチルアミン0.13 g(1.5ミリモル)とトリエチルアミン0.15 g(1.5ミリモル)の混合物を塩化メチレン20 mL中5,7-ジクロロ-6-イソプロピル-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]-ピリミジン(実施例2参照)0.34 g(1.5ミリモル)の混合物に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、そのあと5%濃度の塩酸で洗った。これの有機相を取り出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。この濾液からその溶媒を除去し、その残留物をクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物(融点139℃)0.32 g(1.14ミリモル)を得た。
【0196】
実施例4: 7- ヒドロキシ -6- プロピル -5- トリフルオロメチル -[1,2,4]- トリアゾロ [1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化14】
Figure 2004535472
【0197】
3-アミノ-1,2,4-トリアゾール14 g(0.17モル)、3-オキソ-2-プロピル-4,4,4-トリフルオロブタノエート38.4 g(0.17モル)およびトリブチルアミン50 mLの混合物を180℃で6時間撹拌した。後処理は実施例1と同様にして行った。乾燥して標題化合物33 g(0.13モル)を得た。
【0198】
実施例5: 7- クロロ -6- プロピル -5- トリフルオロメチル -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化15】
Figure 2004535472
【0199】
5,7-ジクロロ-6-イソプロピル-[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]-ピリミジン(実施例4参照)25 g(0.10モル)とオキシ塩化リン50 mLの混合物を還流下で8時間加熱した。後処理を実施例2と同様にして行った。これにより標題化合物(融点63℃)23 g(0.086モル)を得た。
【0200】
実施例6: 7- シクロペンチルアミノ -6- プロピル -5- トリフルオロメチル -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化16】
Figure 2004535472
【0201】
撹拌下に、塩化メチレン10 mL中のシクロペンチルアミン0.13 g(1.5ミリモル)とトリエチルアミン0.15 g(1.5ミリモル)の混合物を塩化メチレン20 mL中7-クロロ-6-プロピル-5-トリフルオロメチル-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]-ピリミジン(実施例5参照)0.40 g(1.5ミリモル)の混合物に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、後処理を実施例3と同様にして行った。これにより標題化合物(融点179℃)0.39 g(1.24ミリモル)を得た。
【0202】
実施例7: 7- ヒドロキシ -6- オクチル -5- フェニル -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化17】
Figure 2004535472
【0203】
3-アミノ-1,2,4-トリアゾール14.0 g(0.17モル)、3-オキソ-2-オクチル-4-フェニルブタノエート51.7 g(0.17モル)およびp-トルエンスルホン酸3 gの混合物を還流下で6時間加熱した。後処理は実施例1と同様にして行った。乾燥して標題化合物37 g(0.11モル)を得た。
【0204】
実施例8: 7- クロロ -6- オクチル -5- フェニル -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化18】
Figure 2004535472
【0205】
7-ヒドロキシ-6-オクチル-5-フェニル-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]-ピリミジン(実施例7参照)17 g(0.05モル)とオキシ塩化リン50 mLの混合物を還流下で8時間加熱した。後処理を実施例2と同様にして行った。これにより標題化合物16 g(0.046モル)を得た。
【0206】
実施例9: 7- シクロペンチルアミノ -6- オクチル -5- フェニル -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジンの調製
【化19】
Figure 2004535472
【0207】
撹拌下に、塩化メチレン10 mL中のシクロペンチルアミン0.13 g(1.5ミリモル)とトリエチルアミン0.15 g(1.5ミリモル)の混合物を塩化メチレン20 mL中7-クロロ-6-オクチル-5-フェニル-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]-ピリミジン(実施例8参照)0.52 g(1.5ミリモル)の混合物に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、後処理を実施例3と同様にして行った。これにより標題化合物(融点81℃)0.52 g(1.3ミリモル)を得た。
【0208】
実施例10: 5- シアノ -6- オクチル -7- ジエチルアミノ -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジン [I-167] の調製
【化20】
Figure 2004535472
【0209】
ジメチルホルムアミド750 mL中の化合物I-48 0.1モルとシアン化テトラエチルアンモニウム0.25モルの混合物を20〜25℃で約16時間撹拌した。水とメチルt-ブチルエーテルを加え、その相をそのあと分離した。これの有機相を水で洗い、脱水し、そしてその溶媒をそのあと除去した。これの残留物からシリカゲルでのクロマトグラフィーにより標題化合物8.33 gを得た。
【0210】
1H-NMR:ppmでのδ :8.5(s);3.65(q);2.9(m);1.7(m);1.3(m);1.2(t);0.9(t)。
【0211】
実施例11: 5- メトキシ -6- オクチル -7- ジエチルアミノ -[1,2,4]- トリアゾロ -[1,5- α ]- ピリミジン [I-168] の調製
【化21】
Figure 2004535472
【0212】
20〜25℃で、30%濃度ナトリウムメトキシド溶液71.5ミリモルを無水メタノール400 mL中化合物I-48 65ミリモルの溶液に加え、この混合物をそのあと20〜25℃で約16時間撹拌した。これの溶媒を留去させ、その残留物をこのあとジクロロメタン中に取り込んだ。この溶液を水で洗い、そのあと脱水し、そしてその溶媒を除去した。シリカゲルでのクロマトグラフィーにより標題化合物7.5 gを得た。
【0213】
1H-NMR:ppmでのδ :8.18(s);4.09(s);3.41(q);2.65(m);1.55(m);1.3(m);1.1(t);0.9(t)。
【0214】
表I
【表2】
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
Figure 2004535472
【0215】
有害菌類に対する薬効の例
式Iの化合物の殺菌効果は以下の実験により実証した。
【0216】
本活性化合物を、別々にまたは一緒に、シクロヘキサノン70重量%、Nekanil(登録商標)LN(Lutensol(登録商標)AP6、エトキシ化アルキルフェノール類をベースとする乳化および分散作用を有する湿潤剤)20重量%およびWettol(登録商標)EM(エトキシ化ヒマシ油をベースとする非イオン性乳化剤)10重量%の混合物中の10%濃度乳液として調製し、水で所望の濃度まで希釈した。
【0217】
使用実施例1−ピーマンの Botrytis cinerea 菌に対する薬効
栽培種"Neusiedler Ideal Elite"のピーマン苗木を、4〜5葉期まで十分生育させた後、活性化合物10%、シクロヘキサノン85%および乳化剤5%からなる貯蔵液から調製した活性化合物の水性製剤で流下する程度にスプレーした。次の日、この処理した木に、2%濃度バイオモルト水溶液中に1.7 x 106胞子/mLを含有するBotrytis cinerea菌の胞子懸濁液を接種した。この試験木をこのあと22〜24℃、高大気湿度の全天候型チャンバーに入れた。5日後、葉に対する菌類の攻撃の程度は視覚的に%で決定することができた。
【0218】
この試験では、活性化合物I-10、I-61、I-65、I-66、I-68、I-69、I-76、I-78、I-84、I-100、I-101、I-146およびI-153〜I-155 250 ppmで処理した木はゼロまたは最大15%の感染を示したが、未処理の木は90%感染であった。
【0219】
使用実施例2−ブドウの木のベト病( Plasmopara viticola 菌)に対する活性
鉢植えされた栽培種"Muller Thurgau"種のブドウの木の葉に、活性成分10%、シクロヘキサノン85%、および乳化剤5%からなる貯蔵液から調製した活性化合物の水性製剤を流下する程度にスプレーした。次の日、この葉にPlasmopara viticola菌の水性遊走子懸濁液を接種した。このブドウの木を最初は24℃の水蒸気飽和チャンバーに48時間、そのあと20〜30℃の温室に5日間入れた。この期間の後、木をもう一度湿気のあるチャンバーに16時間入れて胞子嚢柄発生を促した。葉の下側における感染の進展の程度をこのあと視覚的に決定した。
【0220】
この試験では、活性化合物I-8〜I-10、I-19、I-25、I-27、I-49、I-60〜I-62、I-69、I-84、I-101、I-113、I-133、I-146およびI-153〜I-155 250 ppmで処理した木はゼロまたは最大15%感染を示したが、未処理の木は85%感染であった。

Claims (8)

  1. 次の式Iで表わされる7-アミノトリアゾロピリミジンおよびその塩。
    Figure 2004535472
    式中、
    R1、R2は、
    水素、C1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、ナフチル;または
    1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有する5または6員ヘテロシクリル;または
    1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有する5または6員ヘテロアリールであり、この場合
    R1およびR2は、それらが水素ではない場合は、互いに独立して部分的または完全にハロゲン化されていてもよいし、また/または以下の基Raからの1〜3個の基が付いていてもよく、
    Raはシアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニル、C3-C6-アルキニルオキシおよび非ハロゲン化またはハロゲン化オキシ-C1-C4-アルキレンオキシであり;または
    R1およびR2はその結合窒素と一緒に、1〜4個の窒素原子または1〜3個の窒素原子と1個の硫黄または酸素原子を有し、基Raからの1〜3個の基で置換されていてもよい5または6員環を形成していてもよく;
    R3はC1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル-、C3-C8-シクロアルキル、フェニル-C1-C10-アルキルであり、この場合
    R3は非置換または部分的または完全にハロゲン化されていてもよく、また/または基Raからの1〜3個の基が付いていてもよく、または
    1〜3個の基Raからの基がついていてもよいC1-C10-ハロアルキルであり;
    Xはハロゲン、シアノ、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルキル、フェニルまたはRa-置換フェニルである。
  2. Xがハロゲンである請求項1に記載の式Iで表わされる7-アミノトリアゾロピリミジン。
  3. Xがハロゲン、シアノまたはC1-C4-アルコキシである請求項1に記載の式Iで表わされる7-アミノトリアゾロピリミジン類の製造方法であって、次の式II.1で表わされるジカルボニル化合物
    Figure 2004535472
    [式中A1およびA2はC1-C10-アルコキシである]を、次の式IIIであらわされる3-アミノ-1,2,4-トリアゾール
    Figure 2004535472
    で環化させて次の式IV.1で表わされるヒドロキシトリアゾロピリミジン類
    Figure 2004535472
    を生じさせ、この式IV.1のヒドロキシトリアゾロピリミジン類をハロゲン化剤でハロゲン化させて次の式V.1で表わされるハロトリアゾロピリミジン類
    Figure 2004535472
    [式中Halはハロゲンである]を生じさせ、そのあと次の式VIで表わされるアミン
    Figure 2004535472
    と反応させて、Xがハロゲンである式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類を生じさせ、XがシアノまたはC1-C4-アルコキシである式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類を製造するには次の式VIIで表わされる化合物
    Figure 2004535472
    [式中Mはアンモニウム、テトラアルキルアンモニウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属陽イオンであり、X'はシアノまたはアルコキシである]と反応させることを含んでなる上記方法。
  4. XがC1-C4-ハロアルキルまたは不置換またはRa-置換フェニルである請求項1に記載の式Iの化合物の製造方法であって、次の式II.2で表わされるジカルボニル化合物
    Figure 2004535472
    [式中A1はC1-C10-アルコキシであり、XはC1-C4-ハロアルキルまたは不置換またはRa-置換フェニルである]を、請求項3に記載の式IIIの3-アミノ-1,2,4-トリアゾールで環化させて次の式IV.2で表わされる7-ヒドロキシトリアゾロピリミジン類
    Figure 2004535472
    を生じさせ、この式IV.2の7-ヒドロキシトリアゾロピリミジン類をハロゲン化剤でハロゲン化させて次の式V.2で表わされる7-ハロトリアゾロピリミジン類
    Figure 2004535472
    [式中Halはハロゲンである]を生じさせ、そのあと請求項3に記載の式VIのアミンと反応させて式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類を生じさせることを含んでなる上記方法。
  5. 次の式IVまたはVで表わされる7-ヒドロキシ-または7-ハロトリアゾロピリミジン。
    Figure 2004535472
    式中、Yはヒドロキシル基または基Xからの基であり、Halはハロゲンであり、R3およびXは以下のとおり定義される:
    R3 はC1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル-、C3-C8-シクロアルキル、フェニル-C1-C10-アルキルであり、この場合R3は不置換または部分的または完全にハロゲン化されていてもよく、また/または基Raからの1〜3個の基が付いていてもよく;R3はさらに、基Raからの1〜3個の基が付いていてもよいC1-C10-ハロアルキルであり;
    Raはシアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニル、C3-C6-アルキニルオキシおよび非ハロゲン化またはハロゲン化オキシ-C1-C4-アルキレンオキシであり、
    Xはハロゲン、シアノ、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルキル、フェニルまたはRa-置換フェニルである。
  6. 請求項1に記載の式Iの7-アミノトリアゾロピリミジンおよび固体または液体担体を含む、有害な菌類を防除するのに好適な組成物。
  7. 有害な菌類を防除するのに好適な組成物を製造するための、請求項1に記載の式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類の使用。
  8. 有害な菌類の防除方法であって、該菌類または、菌類の攻撃から守るべき物質、植物、土壌もしくは種子を、請求項1に記載の式Iの7-アミノトリアゾロピリミジン類の有効量で処理することを含んでなる上記方法。
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