JP2004535334A - 取手形成用の引裂可能テープシステムを備えた製品包装体 - Google Patents

取手形成用の引裂可能テープシステムを備えた製品包装体 Download PDF

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Abstract

物品(12)、包装材料(14)、および引裂可能テープシステム(16)を含む、優れた包装物品。包装材料は物品の周囲に形成されている。引裂可能テープシステムは、包装材料に固定され、少なくとも第1部分(30)と第2部分(32)とを含む。引裂可能テープシステムは、いくつかの形態にすることができる。いずれにせよ、第1部分(30)は第2(部分32)に対して引裂可能である。この構成では、引裂可能テープシステムは、初期未開封状態、および開封状態から引裂可能となるように構成されている。初期未開封状態では、通常、引裂可能テープシステムに接触している包装材料の領域は、原型を保った状態である。それに対して、開封状態では、引裂可能テープシステムは裂けて包装材料に開口部(122)が生じ、第2部分(32)は包装材料に固定されたままである。第2部分は、包装材料と組み合わさって、開封状態の優れた包装物品を持ち運ぶための取手を提供する。これに関連して、取手は、物品(12)の重量を支えるのに十分な引張強さを有するように構成されている。したがって、引裂可能テープシステムは、包装材料の開封を簡単にし、さらに開封後に便利な取手を提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、製品包装および引裂可能テープシステムに関する。さらに詳しくは、包装の開封を簡単に行えるようにし、かつ包装製品の開封後に包装製品を運ぶのに便利な取手を提供する引裂可能テープシステムを実装した製品包装に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の製品は、ひとまとめの形に包装されて、消費者に販売される。たとえば、1回分の容器(single serving containers)(たとえば、缶やびん)は、一般に消費者へ販売するために6個ずつまたは12個ずつ組で包装される。購入後に、消費者は所望の数の個々の製品を包装から取り出して、それを使用または消費する。ひとまとめにした製品包装の非常に望ましい利点の1つは、製品が互いにぎっしり詰まって、そして比較的しっかり保持されることである。こうした特徴により、消費者はいくつかの個々の製品を簡単に運ぶことができる。また、製品が包装によって互いに一緒にされていないとしたら通常利用できない場所や配置に、未使用の優れた包装物品(packaged good article)を保管することもできる。たとえば、プラスチックびんは、水などいくつかの異なる飲み物を入れるのに広く使用されている。それらは一般に円筒形であるという性質のため、(冷蔵庫の中などで)個々のびんを横にして保存することが難しい。びんが転がってしまい、望ましくないからである。さらにまた、別のびんを、通常横にしてあるびんの上に積み重ねることはできない。やはり、びんが互いに転がってしまうからである。しかし、いくつかの個々のびんを収縮包装プラスチック内にぎっしり詰めて包装するなら(たとえば、6個入りのパック)、実際上円筒形のびんを横にして保管することができる。言い換えれば、優れた包装物品全体を横にして配置できるように包装材料によってびんが互いに対して保持される。ひとまとまりの製品(たとえば、飲み物用の缶など)の周囲に形成した板紙の箱など、他の包装方式によっても、同様の有益な効果が分かる。要するに、個々の容器または製品のひとまとまりを密着するように包装することは広く行われており、消費者が強く望んでいることでもある。
【0003】
上記の論述で示唆されているように、肉薄のプラスチックおよび板紙を含め、いくつかの異なる包装材料を、ひとまとまりの個々の製品をぎっしり詰めて包装するのに使用できる。このため、結果として得られる包装の好ましい特徴は、包装自体の開封が簡単であるというものである。比較的簡単明瞭な開封手法の1つは、包装材料を貫通する一連の穴を形成して、使用者が包装を単に引き裂くだけで開封できるようにするものである。あるいは、プラスチックをベースにした封筒用に引裂可能テープストリップが開発されたが、これは包装材料が簡単に裂けて開封される。開封の仕掛けとして実用的ではあっても、こうした封筒やその他の包装用途の場合、結果として生じる面倒な問題を取り扱うことはおろか、そうした問題を認識していない。つまり、いったん開封すると、通常包装内に残っている製品を不便なく運ぶことが非常に難しいという点がある。
【0004】
包装品は、開封する前に、消費者が包装品の片側または一端を単に握るか、またはその他の方法で保持して、運ぶことができる。あるいは、別個の取手またはハーネスを包装材料に固定することができる。残念なことに、取手またはハーネスを別個に作って後で取り付ける場合、余分の包装処理が必要となり、費用がかかる。さらに、大量生産ベースでは費用がかかりすぎて手が届かないことがある。この問題を克服するために、米国特許第4,830,895号明細書(「‘895特許」)では、開封前に取手として働くテープストリップの実装について記載されている。本発明と同一の譲受人に譲渡された‘895特許は、包装の開封の仕方に関するものでも、引裂可能テープストリップの使用法を提案しているものでもない。たとえそのようなストリップが用いられたとしても、引裂動作によってストリップは完全に取り除かれてしまう可能性があり、取手の特色はなくなってしまうはずである。それとは逆に、プラスチック封筒に使用される他の引裂可能テープシステムは、包装材料の開封を促進するよう構成されているだけであり、後での取り扱いの問題については関係していない。
【0005】
ある場合、特定の包装材料は制御されない仕方で裂けて、事実上、包装品の無傷な状態が破壊されてしまう。あるいは、裂け目が比較的「ぎざぎざのない状態」である場合でも、包装材料は裂け目に沿って弱くなっている。その後に、使用者が包装品を持ち上げて運ぼうとするときに、非常に難しくなる。すなわち、裂け目の開口部分の包装材料を握って持ち上げようとすると、裂け目がもっと広がって、包装材料は製品を収納することができなくなる可能性がある。注目すべき点として、別個に作られて取り付けられたハーネスの場合であっても、同様のことが起こる可能性がある。さらにまた、特にプラスチックをベースにした収縮包装に関して、包装材料がいったん引き裂かれて少なくとも1つの製品がそこから取り出されると、プラスチック材料は残っているすべての製品の周囲に「張り詰められた」状態ではなくなり、包装品の内部でいっそう簡単にずれることになってしまう。こうした望ましくないことが起こると、取り出した製品を元に戻すことが非常に難しくなる。また、収納されている製品の重心が移動するので、包装品を持ち上げようとして力を加えたときに裂け目が広がってしまい、包装品の損傷が加速されることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
消費者は、引き続き、個々の製品をひとまとめにして収納する包装方式を求めている。包装デザインは進歩して、プラスチック封筒では開封が簡単になってきたが、複数製品の包装についてのこうした用途は考慮されてこなかった。さらに、開封した後の複数製品の包装に伴う取り扱いの面倒な問題も未解決のままである。したがって、簡単に開封でき、包装品の開封後に包装品を運ぶための取手を提供するような複数製品包装が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、物品、包装材料、および引裂可能テープシステムを含む、優れた包装物品に関する。包装材料は物品の周囲に形成される。引裂可能テープシステムは、包装材料に固定され、少なくとも第1部分と第2部分とを含む。引裂可能テープシステムは、いくつかの形態にすることができる。その場合でも、第1部分は第2部分に対して引裂可能である。この構成では、引裂可能テープシステムは、初期未開封状態、および開封状態から引裂可能となるよう構成されている。初期未開封状態では、通常引裂可能テープシステムに接触している包装材料の領域は、原型を保った状態である。1つの好ましい実施態様では、引裂可能テープシステムと包装材料は組み合わさって、未開封状態で取手を提供するように構成される。その場合でも、開封状態では、引裂可能テープシステムは裂けて包装材料を貫通する開口部が生じ、第2部分は包装材料に固定されたままである。第2部分は、包装材料と組み合わさって、開封状態の優れた包装物品を持ち運ぶための取手を提供する。これに関連して、第2部分と包装材料の組合わせによって画定される取手は、取手で持ち上げる際の物品の重量を支えるのに十分な強さを有するよう構成される。したがって、引裂可能テープシステムは、包装材料の開封を簡単にし、さらに開封後に便利な取手を提供し、好ましくは、継続して便利な取手を提供する。
【0008】
本発明の別の態様は、複数の製品を含む物品を包装材料で包装する方法に関する。この方法は、包装材料を用意することを含む。第2部分に対して引裂可能な第1部分を含む引裂可能テープシステムを選択する。さらに詳しくは、引裂可能テープシステムは、包装材料と組み合わさって物品の重量を支えるのに十分な強さを有する第2部分を提供するように選択される。引裂可能テープシステムは包装材料に固定され、包装材料は物品の周囲に形成される。最終的に組み立てられると、引裂可能テープシステムは、物品を入手できるよう引裂可能テープシステムが裂けて包装材料に開口部が生じた開封状態に移行可能であり、引裂可能テープシステムの第2部分は開封状態の包装材料に固定されたままである。第2部分は、包装材料と組み合わさって、開封状態の物品を持ち運ぶための取手を提供するよう構成されている。1つの好ましい実施態様では、引裂可能テープシステムは、包装材料と組み合わさって開封前に取手を提供し、第2部分は包装材料と組み合わさって、基本的には引き続き開封状態で取手を提供するようになっている。別の好ましい実施態様では、包装材料は物品を収縮包装するプラスチックフィルムである。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、優れた包装物品の使用方法に関する。優れた包装物品は、物品の周囲に形成された包装材料、および包装材料に固定された引裂可能テープシステムを含む。引裂可能テープシステムは、少なくとも第1部分と第2部分とを含み、第1部分は第2部分に対して引裂可能である。このことを念頭において、この方法は、引裂可能テープシステムを引き裂いて包装材料に開口部を形成することを含む。これに関連して、第2部分は、引裂可能テープシステムが引き裂かれても、包装材料に固定されたままである。優れた包装物品は、引裂可能テープシステムを引き裂いた後に、第2部分を握って持ち上げる。これに関連して、第2部分は、包装材料と組み合わさって物品の重量を支えるように構成されている。1つの好ましい実施態様では、引裂可能テープシステムは包装材料を貫通した開口部を補強するので、使用者は、包装材料によって画定された封入領域から1つまたは複数の製品を簡単に取り出すことおよび/またはそこに戻すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明による優れた包装物品10の1つの好ましい実施態様を図1および2に示す。優れた包装物品10は、物品12、包装材料14、および引裂可能テープシステム16を含んでいる。種々の構成部分についての詳細を以下に示す。ただし、一般的には、引裂可能テープシステム16は包装材料14に固定されており、包装材料14は物品12の周囲に形成されている。引裂可能テープシステム16により、使用者(図示せず)は初期未開封状態(図1)の優れた包装物品10を開封状態(図2)に簡単に移行させることができる。参考として、図2は優れた包装物品10の未開封状態からの移行を示しており、そのため図2の優れた包装物品10は「部分的に開封されている」ものとして、より正確に示されている。開封状態では、引裂可能テープシステム16は包装材料14と組み合わさって、少なくとも1つの取手(一般的に図2の18で示してある)を提供する。使用者はこの取手を用いて優れた包装物品10を持ち上げて運ぶことができるので便利である。図1の1つの好ましい実施態様に関して、引裂可能テープシステム16はさらに、未開封状態において包装材料14と組み合わさって取手(一般的に図1の19で示してある)を提供するように構成されている。それでこの1つの好ましい実施態様では、引裂可能テープシステム16は、包装材料14と組み合わさって開封状態でも引き続き取手(取手18など)を提供するものであるとして、より正確に記載される。
【0011】
物品12は多種多様な形態が可能であり、1つの好ましい実施態様では、複数の個別の製品20からなっている。たとえば、図1および2は6個の製品20を示しており、それぞれの製品は水などの飲み物を含んでいるびんである。これは、許容される物品12のほんの一例であると理解されるであろう。たとえば、製品20には、多種多様な他の消耗品用の液体(たとえば、ソーダ水)または非消耗品用の液体(たとえば、潤滑油)、あるいは消耗品用または非消耗品用の半固体、固体、およびそれらの組合わせなどを入れることができる。同様に、製品20の数は6個より多くても少なくても構わない。さらに、製品20としては、びん以外のものも含まれ、代わりに丸缶または不規則な形の缶、ガラス製容器、箱商品(たとえば、ジュースパック)、他の形の比較的堅い容器などであってもよい。また、製品20のそれぞれは、同一であっても異なっていてもよい。基本的に言って、消費者が一括して(たとえば、2個以上)または互いをひとまとめにした形で購入したい場合のある製品(1種または複数種類)ならどんなものでも、物品12として使用できる。
【0012】
包装材料14も多種多様な形態にすることができる。1つの好ましい実施態様では、包装材料14は、ポリエチレンなどの熱収縮性プラスチックフィルムである。包装用途に役立つ多種多様なプラスチックフィルムも使用できる。ほんの数例を挙げると、それには、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、「サーリン」(Surlyn(登録商標))アイオノマーフィルム(デラウェア州ウィルミントンのイーアイデュポンデネモアアンドカンパニー(E.I duPont de Nemours and Company(Wilmington,Del.)から入手可能)、「クラトン」(Kraton(商標))/ポリプロピレン混合物(テキサス州ヒューストンのクラトンポリマーズ(Kraton Polymers(Houston,Tex.)から入手可能)、プロピレンとエチレンとの共重合体、プロピレンとポリエチレンとの混合物、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、セロハン、酢酸セルロース、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)が挙げられる。さらに、包装材料14として選択されるフィルムは、単一層または多層構造を有することができる。多層フィルムの場合、それらの層は同一であっても異なっていてもよい。たとえば、1つの実施態様では、包装材料14はポリエチレンの第1層とポリプロピレンの第2層を含む。あるいは、包装材料14は、プラスチック以外の材料を含むこともでき、プラスチック以外の何かであってもよい。このため、また以下に詳述するように、包装材料14は板紙であっても、板紙を含んでもよい。
【0013】
包装材料14の正確な形に関係なく、引裂可能テープシステム16は、包装材料の開封が簡単にできるように構成されており、少なくとも第1部分30と第2部分32とを含んでいる。参考として、図1および2の引裂可能テープシステム16は、2つの第2部分32を提供するものとして示してあり、それぞれが包装材料14と組み合わさって取手18としての役目を果たすことができる。しかし、以下に述べるように、好ましい実施態様では、第2部分32の両方が包装材料14と組み合わさって取手18の役目を果たす。それでも、第1部分30は第2部分32に対して引裂可能であり、引裂可能テープシステム16は、引裂可能テープシステム16の引裂き時に裂けて包装材料14に開口部が生じるよう、好ましくは制御可能な仕方で引き裂かれるよう構成されている。「制御可能な仕方で引き裂かれる」という言葉は、包装材料14に実質的に均一またはきざきざのない裂け目が生じることであり、包装材料14の裂け目の長さと幅が引裂可能テープシステム16の裂け目に対応している。包装材料14の裂け目のふちは、比較的ぎざぎざになっておらず、あるいは比較的張り詰めた状態にもなっていない。
【0014】
上記の要素を念頭においた上で、引裂可能テープシステム16は多種多様な形態にすることができる。引裂可能テープシステム16の1つの好ましい実施態様を包装材料14の一部と一緒に、図3Aの横断面図に示す。図3Aの実施態様では、引裂可能テープシステム16は引裂可能テープストリップ40を含む。引裂可能テープストリップ40は、優先的に長手方向に(つまり、図2に示されているように、1本の引裂可能テープシステム16に沿って)裂ける、ストラッピングテープ、引裂可能フィラメント強化テープ、伸張性(tensilized)ポリプロピレン、または他の延伸フィルムまたは無延伸フィルムにすることができる。もっとも好ましい実施態様では、引裂可能テープストリップ40は、幅が少なくとも8mmで、たとえば、「864スコッチリインフォーストストラッピングテープ」(864 Scotch(登録商標)Reinforced Strapping Tape)という商品名でミネソタマイニングアンドマニュファクチャリングカンパニー(3M)(Minnesota Miningand Manufacturing Company(3M))から販売されているストラッピングテープである。引裂可能テープストリップ40は、包装材料14の表面に固定されている。図3Aの配置を参照すると、包装材料14は一般に内面42と外面44(外面44は図1および2では「外側から見える」)を画定している。この配置を念頭において、引裂可能テープストリップ40は、好ましくは接着剤46など(説明のため、図3Aでは接着剤の厚さが誇張されている)で内面42に固定されている。接着剤46は多種多様な形態にすることができるが、好ましくは、当技術分野において知られている感圧接着剤である。
【0015】
図3Aに示されている1つの実施態様では、引裂可能テープストリップ40は、複数の長手方向リブ48によって画定されている。あるいは、当技術分野において知られているように、リブ48は代わりにテープに貼り付けられた織物の細長いストランドである。さらにまた、その他の知られている引裂可能テープストリップ構造を使用することもできる。リブ48は、引裂可能テープストリップ40の先端で裂け目を抑制して、最初に裂けるときの方向を制御する。この関連で、また好ましい実施態様では、切込み50(図1にも図示されている)が引裂可能テープストリップ40に形成されていて、裂け目の位置が画定されている。図3Aの1つの好ましい実施態様に関して、2つの切込み50が設けられていて、引裂可能テープストリップ40では第1部分30と第2部分32が画定されている。したがって、引裂可能テープストリップ40は「内側部分で引裂可能」であり、そのため第1部分30は第2部分32に対して引裂可能である。あるいは、引裂可能テープストリップ40で1つの第2部分32だけが画定されるように、切込み50を1箇所だけ形成させることができる。さらには、複数切込み50構造も使用可能である。その場合でも、引裂操作の間に、第1部分30は裂けて包装材料14に開口部が生じるが、第2部分32は包装材料14に固定されたままである。
【0016】
1つの好ましい実施態様では、引裂可能テープシステム16はただ1つの引裂可能テープストリップ40からなる。あるいは、図3Bを参照すると、第2引裂可能テープストリップ60を、包装材料14の実質的に引裂可能テープストリップ40と反対側(つまり、外面44上)に固定することもできる。引裂可能テープストリップ40、60は、そろえるのが好ましい。ただし、別の方法として、引裂可能テープストリップ40、60を、図3Bに示すように互いにずらすこともできる。さらに具体的には、引裂可能テープストリップ40、60を両方とも、内側部分で引裂可能にし、それぞれの引裂可能テープストリップによって幅が画定される。引裂可能テープストリップ40の幅の少なくとも一部は、引き裂かれる領域の全長に沿って、第2引裂可能テープストリップ60の幅の少なくとも一部と重なり合う。切込み50は、引裂可能テープストリップ40、60と包装材料14の両方に形成するのが好ましい。この構成では、材料の単一の帯状部分(図3Bの「B」で識別されている)は、引裂可能テープストリップ40、60の両方から内側部分で同時に引き裂くことができる。あるいは、「373スコッチハイパフォーマンスボックスシーリングテープ」(373 Scotch(登録商標)High−Performance Box Sealing Tape)(スリーエム(3M)より入手可能)などのカバーテープを、第2引裂可能テープストリップ60の代わりに使用することもできる。
【0017】
別の実施態様である引裂可能テープシステム70を図3Cに示す。特に、引裂可能テープシステム70は、引裂可能テープストリップ72と幅の狭い引裂ストリップ74を含む。引裂可能テープストリップ72は、前述の引裂可能テープストリップと同様であり、包装材料14の外面44に接着剤76などで固定されている。幅の狭い引裂ストリップ74は、引裂可能テープストリップ72の反対側の包装材料14の内面42に固定されている。幅の狭い引裂ストリップ74は、当技術分野において知られているタイプのもの、たとえば、スリーエム(3M)から「スコッチ8626」(Scotch(登録商標)8626)という商品名で販売されているものである。テンシライズド(引張強度の高い)ポリプロピレンストラッピングテープ(tensilized polypropylene、reinforced strapping tape)、またはフィラメント強化テープなど、その他のタイプの幅の狭い引裂ストリップも代わりに使用できる。使用時には、外側に向けて引張力が幅の狭い引裂ストリップ74に加えられ、幅の狭い引裂ストリップ74によって引裂可能テープストリップ72が内側部分で引き裂かれる。これに関連して、前述のように切込み78を引裂可能テープストリップ72に形成し、この引裂き動作を容易に行えるようにすることができる。その場合、この構成では、幅の狭い引裂ストリップ74と引裂可能テープストリップ72の中心部とによって、引き裂いたときに包装材料14から取り除かれる引裂可能テープシステム70の第1部分30が明確に定まる。加えて、引裂可能テープストリップ72により、引裂操作の後に通常包装材料14に固定されたままになる第2部分32が形成される。
【0018】
さらにもう一つ別の引裂可能テープシステム90を、包装材料14と一緒に図3Dに示す。引裂可能テープシステム90は、両側の案内ストリップ92と幅の狭い引裂ストリップを含んでいる。両側の案内ストリップ92は包装材料14の外面44に固定されているが、幅の狭い引裂ストリップ94は内面42に固定されている。図3Dに示すとおり、幅の狭い引裂ストリップ94は、両側の案内ストリップ92間のほぼ中央にある。最後に、前述の切込み96は、それぞれ案内ストリップ92の内側の包装材料14に形成するのが好ましい。
【0019】
両側の案内ストリップ92は、伸張性ポリプロピレンなど比較的引き裂くのが困難なプラスチック材料で形成されるので、包装材料14は引き裂かれにくくなる。幅の狭い引裂ストリップ94は、図3Cの実施態様に関連して先に述べた幅の狭い引裂ストリップと同様である。この構成では、幅の狭い引裂ストリップ94は引裂可能テープシステム90の第1部分30を含み、両側の案内ストリップ92は第2部分32の役目を果たす。
【0020】
引裂操作のときには、幅の狭い引裂ストリップ94を、最初に切込み96の領域から外側に向けて引っ張って、包装材料14を引き裂く。両側の案内ストリップ92により、裂け目が強制的に案内ストリップ92間の領域で生じるようにされる。引裂操作の後に、幅の狭い引裂ストリップ94は包装材料14から取り除かれるが、両側の案内ストリップ92は包装材料14に固定されたままである(たとえば、図1および2の第2部分が形成される)。したがって、両側の案内ストリップ92によって、引裂き線が長手方向に明確に限定されることになる。
【0021】
図1および2を再び参照すると、正確な形態がどのようなものであっても、引裂可能テープシステム16は、包装材料14を容易に開封するのに役立ち、さらに開封後には、包装材料14と組み合わさって(第2部分32を介して)取手18を提供する(つまり図2)。この場合も、もっとも好ましい実施態様に従って、引裂可能テープシステム16は包装材料14と組み合わさって、未開封状態で取手19を提供するよう構成されている(図1)。したがって、引裂可能システム16は、包装材料14と組み合わさって、未開封状態でも開封状態でも効果的に取手を提供する。これに関連して、取手18、つまり包装材料14と組み合わさった引裂可能テープシステム16は、物品10が取手18を介して持ち上げられたときに取手18が破損しないように、物品12の重量を支えられるほどの十分な強さを有するよう構成されている。すなわち、取手18(通常、引裂可能テープシステム16の一部と包装材料14とによって形成される)は、持ち上げる際に、破れたり、裂けたり、あるいはひどく引き伸ばされたりすることはない。この驚くべき発明の特徴は、包装用封筒に応用される従来技術の引裂可能テープストリップでは提供されない。その場合には、取手は必要ではなく、意図されることもなかったからである。また、封筒に入れられるものはもともと軽い物品(たとえば、紙)なので、残りのテープ材料の強さは重要ではなかった。これとは対照的に、包装材料14と組み合わさった本発明の1本の引裂可能テープシステム16の構造は、物品12の重量を十分支えられるよう選択される。
【0022】
前述のとおり、図1および2の好ましい実施態様では、包装材料14は収縮包装可能なプラスチックである。このことを念頭において、本発明による1つの好ましい製造方法は、図4に示すとおり、熱収縮性プラスチックフィルムの形で包装材料14の供給ロール100を用意することを含む。次いで、適切な大きさの引裂可能テープシステム16を包装材料14に貼り付ける。これに関連して、図4は、包装材料14の縦方向に沿って延在している引裂可能テープシステム16を示している。ただし、別の方法として、引裂可能テープシステム16は、縦方向に対して垂直(たとえば、図4に示した位置から90°回転させる)に延在するように配置したり(たとえば、「クロスウェブ」方向)、縦方向を基準にして斜めに配置したりすることもできる。次いで、引裂可能テープシステム16の向かい合った各側に隣接するようにスリット102aと102bを包装材料14にあける。2つのスリット102a、102bを図4に示してあるが、代わりにその数を多くしても少なくしてもよく任意の数にすることができ、スリット102a、102bをすべてなくすこともできる。最後に、1つの好ましい実施態様によれば、切込み50は、包装材料14と引裂可能テープシステム16を貫くようにして引裂可能テープシステム16の末端106に形成されている。別の実施態様では、別の1組の切込み50を引裂可能テープシステム16の反対側の末端に形成されている。以下にさらに詳しく述べるとおり、切込み50により、使用者(図示せず)が引き裂く開始点となるつまみ108が引裂可能テープシステム16に明確に定まり、引裂可能テープシステム16の特定の形態によっては(たとえば、引裂可能テープストリップを実装するかどうか)、引裂可能テープシステム16に沿って引裂き線が画定される。このことを念頭において、つまみ形成用の切込み50は、第2部分32(図2)が実質的に損なわれない限り、引裂可能テープシステム16内の引裂可能テープシステム16のどちらの末端からも離れて形成できる。
【0023】
適切な大きさの包装材料14を供給ロール100の残りの部分から切り離し、その後、図5に示されているようにそれで物品12を包む。次いで包装材料14の向かい合った各側を110でシールする。あるいは、包装材料14を供給ロール100の残りの部分から切り離す前に、包装材料14で物品12を包んでシールすることもできる(図4)。その場合でも、引裂可能テープシステム16が物品12の実質的に中央にくるように、包装材料14を物品12に対して配置することが好ましい。さらに、1本の引裂可能テープシステム16は、通常物品12を構成する製品20の個々のものとの周知の関係があることが好ましい。さらに具体的には、以下にもっと詳しく説明するとおり、引裂可能テープシステム16を引き裂くと、開口部が生じて、1つまたは複数の製品20を包装材料14から取り出すことができる。したがって、引裂可能テープシステム16は、複数の製品20のそれぞれの最も小さいサイズよりも、少なくともやや大きめの長さを有することが好ましい。
【0024】
次いで、優れた包装物品10を加熱トンネル(heat tunnel)(図示せず)の中を通過させて、包装材料14が物品12の周囲に密着するよう収縮させる。たとえば、包装材料14がポリエチレン材料である場合、包装材料は、熱収縮強制空気オーブン(heat shrinking,forced air oven)中などで約6秒間、250℃で熱収縮させることができる。あるいは、熱収縮工程は、それ以外の温度および/または時間でも実施することができる。この好ましい熱収縮手法では、包装材料14は物品12の形状に実質的にぴったり密着して、輸送時および取り扱い時に製品20の望ましくないずれや移動が起こらないようになる。さらに、図1に示すとおり、熱収縮後にスリット102a、102bは(図5に示す大きさと比較して)膨張する。その結果、この1つの好ましい実施態様では、使用者(図示せず)は、自分の指と手を一方のスリット102aに通して引裂可能テープシステム16の下にもってゆき、他方のスリット102bから外側に出すだけで、未開封状態の優れた包装物品10をいっそう簡単に運ぶことができる。あるいは、図1の未開封状態の優れた包装物品10の取り扱いにはあまり関心がない場合、スリット102a、102bは省くことができる。したがって、スリットは本発明の必須部分ではない。たとえば、使用者は手作業で包装材料14に穴を開けて、実際上スリット102a、102bを形成させることができる。
【0025】
前述の熱収縮工程は、受け入れることのできるほんの1つの製造手法にすぎないことが理解されるであろう。すなわち、包装材料14は必ずしも熱収縮性である必要も、物品12の周囲に収縮する必要もない。その場合でも、最終的な組み立て時に、包装材料14によって、物品12が入れられる封入領域120が画定される。使用者(図示せず)は、つまみ108を握って外側に引っ張るだけで、図1の初期未開封状態の優れた包装物品10を図2の開封状態へと簡単に移行させることができる。この処置に反応して、引裂可能テープシステム16は裂けて、制御された開口部が包装材料14に生じる。これに関連して、図2は、一部が包装材料14に部分的に固定されたままの引き裂かれたストランド124を示している。しかし、別の方法として、優れた包装物品10は、引裂可能テープシステム16の反対の端(図示せず)に切り口または切込みを形成させるなどして、ストランド124が完全に取り除かれるように構成することもできる。
【0026】
図6を参照すると、引裂可能テープシステム16の残りの部分32により、開口部122に沿って包装材料14が補強されている。そのため、包装材料14は望ましくない裂け目が生じたり、またはその他の仕方で変形したりすることがなくなる。さらに、包装材料14が物品12の周囲に熱収縮する1つの好ましい実施態様では、引裂可能テープシステム16の第2部分32は、物品12の周囲にある包装材料14の張り詰めた状態または堅さを実質的に維持する働きをする。その結果、使用者(図示せず)は、第2部分32を互いに引き離すようにするだけで開口部122の大きさを大きくして、封入領域120に近づくことができる。次いで、製品20aなど1つまたは複数の製品20を、開口部122を通して封入領域120から簡単に取り出す。第2部分32の補強特性により、残りの製品20の周囲にある包装材料の張り詰めた状態が維持されるので、残りの製品20が特定の位置から移動したり、または他の仕方でずれたりすることがない。望む場合、製品20a(つまり個別の製品)を、開口部122を通して封入領域120に簡単に戻したり、その中に保持したままにしたりすることができる。
【0027】
1つまたは複数の製品20を封入領域120から取り出した場合でもそうでない場合でも、優れた包装物品10は開封状態のまま簡単に運ぶことができる。たとえば、図7は、開封状態にある優れた包装物品10の1つの好ましい実施態様の一部分の略式斜視図を示している。特に、引裂可能テープシステム16は、通常包装材料14(説明のため、図7では包装材料の厚さはかなり誇張されている)に固定されている引裂可能テープストリップ40(図3Aを参照して先に説明したもの)からなっている。この1つの好ましい実施態様では、包装材料14はスリット102a、102bを含む。開封状態では、引裂可能テープシステム16の状態が移行し、裂け目が生じて包装材料14に開口部122ができている。図のように、第2部分32は開封状態の包装材料14に固定されたままである。それぞれの第2部分32は、通常第2部分32に固定されている包装材料14と組み合わさって、取手18として利用できる。すなわち、使用者(図示せず)は、自分の手を、開口部122を通して1つの第2部分32のまわり(またはその下)に伸ばし、それぞれのスリット102aまたは102bを通して外側に出すことができる。あるいは、使用者は、自分の手をこのスリットの最初のもの(たとえば、スリット102a)に入れて、両方の第2部分32のまわり(またはその下)に伸ばし、それから外側のスリット(たとえば、スリット102b)を通して外側に出すことができる。こうして、第2部分32は結合している包装材料14と一緒に組み合わさって取手の働きをする。それに対して、スリット102a、102bが省いてある場合、使用者は自分の手を、開口部122を通して第2部分32の一方のまわり(またはその下)に伸ばすだけである。この場合には、その第2部分32と包装材料14が組み合わさって取手18になる。すなわち、取手18により、使用者は優れた包装物品10(図6)を握って持ち上げることができる。前述のとおり、引裂可能テープシステム16は、第2部分32が包装材料14と組み合わさって、物品12の重量を支え、通常変形しないほどの十分な強さを示すように構成されている。
【0028】
開封状態の優れた包装物品10の強さを向上させるために、開口部12は、引裂可能テープシステム16を越えないように明確に定めることができる。たとえば、図8では、(先端106を越えて延在している、図1、2、6に示す切込み50とは対照的に)通常つまみ108を明確に定める切込みまたは切り口130が、完全に引裂可能テープシステム16内に形成されているものとして示されている。図示していないが、同様の切り口(1つまたは複数)が引裂可能テープシステム16の終端に隣接して形成されている。この別の構成では、引き裂くことによって形成される開口部132は、全体が引裂可能テープシステム16によって取り囲まれており、支えられる。その後の持ち上げ操作の際に、持ち上げるときの力は引裂可能テープシステム16に沿って分散し、通常切れるか引き裂かれる包装材料14の部分に直接かかることがない。その結果として、優れた包装物品10を取手18で持ち上げるときに、包装材料14は、望ましくない伸張またはその他の破損が生じる可能性が少なくなる。
【0029】
優れた包装物品10は、包装材料14としてプラスチックフィルムを利用するのが好ましいとして述べてきたが、他の構成も同様に受け入れることができる。たとえば、図9は、物品152、包装材料154、および引裂可能テープシステム15を含む他の優れた包装物品150を示している。参考として、説明を簡単にするために、物品152をブロックの形で示してある。包装材料154は、物品152を封入している板紙である。引裂可能テープシステム156は、先に述べた形態(たとえば、図3A〜3D)のいずれであっても構わないが、好ましくは、図3Cに示した引裂可能テープシステム70と同様であり、包装材料154の内面に幅の狭い引裂ストリップ、外面に引裂可能テープストリップを含む。
【0030】
組み立てた後、引裂可能テープシステム156は、引裂可能テープシステム156に形成されたつまみ158を引っ張るなどして、引き裂いて包装材料154に開口部を生じさせることができる。図10Aに示すとおり、この引裂操作を行った後、優れた包装物品150を2個の別個のパック160a、160bに分離することができる。たとえば、パック160a、160bを完全に分離できるよう、包装材料154の全体を引裂可能テープシステム156で取り囲むことができる。あるいは、包装材料154が板紙であるので、使用者はパック160a、160bを単に力ずくで別々に引き離すこともできる。その場合でも、パック160a、160bはそれぞれただちに開封されて、中に入っている物品152a、152bを取り出すことができる。さらに、パック160a、160bのそれぞれには、引裂可能テープシステム156を介して個別の取手162a、162bが備わっている。
【0031】
あるいは、引裂可能テープシステム156は、優れた包装物品150の周囲の全長より短めに取り囲むように構成することもできる。図10Bに示すとおり、引裂操作を行った後、中に入っている物品152a、152bを入手できるように、パック160a、160bを互いに対して広げることができる。使用を終えたなら、パック160a、160bを互いの方向に向けて元通りたたむことができ、取手162a、162b(図9Aでは互いに離れて示されている)は優れた包装物品150を運搬するのに使用できる。
【0032】
優れた包装物品とその使用方法は、以前のデザインと比べて著しい改善をもたらす。特に、開示されている引裂可能テープシステムを実装するなら、包装の簡単な開封が促進されるだけでなく、開封状態の優れた包装物品を後で運ぶための強力な強化取手が提供される。
【0033】
好ましい実施態様を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく形態や詳細を変更できることは、当業者なら理解するであろう。たとえば、種々の実施態様では、単一の細長いストリップの引裂可能テープシステムが単一の包装に適用されることを示してきた。別の方法として、優れた包装物品は、間隔をあけた複数の引裂可能テープシステムを含むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による1つの好ましい優れた包装物品の初期未開封状態のときの斜視図である。
【図2】図1の優れた包装物品が部分的開封状態にあるときの斜視図である。
【図3A】包装材料と引裂可能テープシステムを含む、図1の優れた包装物品の一部の横断面図である。
【図3B】別の実施態様の優れた包装物品の一部の横断面図である。
【図3C】さらに別の実施態様の優れた包装物品の一部の横断面図である。
【図3D】さらに別の実施態様の優れた包装物品の一部の横断面である。
【図4】本発明による図1の優れた包装物品の製造方法を示している。
【図5】本発明による図1の優れた包装物品の製造方法を示している。
【図6】図1の優れた包装物品が開封状態にあるときの斜視図で、その使用法を示している。
【図7】図1の優れた包装物品が開封状態にあるときの一部の拡大斜視図である。
【図8】本発明による別の実施態様の優れた包装物品の斜視図である。
【図9】初期の封鎖された状態にある本発明によるさらに別の優れた包装物品の斜視図である。
【図10A】図9の優れた包装物品が第1の開封状態にあるときの斜視図である。
【図10B】図9の優れた包装物品が第2の開封状態にあるときの斜視図である。

Claims (42)

  1. 物品と、
    前記物品の周囲に形成される包装材料と、
    前記包装材料に固定され、第1部分および第2部分を有し、該第1部分が該第2部分に対して引裂可能である引裂可能テープシステムとを備える、優れた包装物品において、
    前記引裂可能テープシステムは、該引裂可能テープシステムに接触している前記包装材料の接触領域が無傷である初期の未開封状態から、前記第2部分を前記包装材料に固定したままで、該引裂可能テープシステムが裂けて該包装材料に前記物品を取り出すための開口部を生じる開封状態に至るまで、引き裂くことができるように構成され、前記第2部分は、前記包装材料と協働して、前記開封状態の前記優れた包装物品を持ち運ぶための取手を形成し、該取手は、前記物品の重量を支えるのに十分な強さを有するように構成されている、
    優れた包装物品。
  2. 前記物品が複数の製品を含む、請求項1に記載の優れた包装物品。
  3. 前記複数の製品が前記開封状態において相互に分離可能である、請求項2に記載の優れた包装物品。
  4. 前記包装材料がプラスチックフィルムである、請求項1に記載の優れた包装物品。
  5. 前記フィルムによって前記物品が収縮包装されている、請求項4に記載の優れた包装物品。
  6. 前記包装材料が板紙である、請求項1に記載の優れた包装物品。
  7. 前記引裂可能テープシステムが、前記包装材料の内面に固定された第1引裂可能テープストリップを有する、請求項1に記載の優れた包装物品。
  8. 前記第1引裂可能テープストリップが、強化ストラップテープと、テンシライズドポリプロピレンと、フィラメント強化テープとからなる群より選択される、請求項7に記載の優れた包装物品。
  9. 前記引裂可能テープストリップが内側部分で引裂可能である、請求項7に記載の優れた包装物品。
  10. 前記引裂可能テープストリップが、長手方向中心部分と長手方向両側部分とを有し、該中心部分は該両側部分に対して引裂可能であって、前記開封状態において該両側部分の少なくとも一方が前記包装材料と協働して前記取手を形成するようになっている、請求項7に記載の優れた包装物品。
  11. 前記開封状態において前記両側部分が個別の取手を形成する、請求項10に記載の優れた包装物品。
  12. 前記両側部分が、前記開封状態において前記開口部の周囲の前記包装材料を補強するように構成されている、請求項10に記載の優れた包装物品。
  13. 前記引裂可能テープシステムが、前記第1引裂可能テープストリップの反対側で前記包装材料の外面に固定されたカバーテープをさらに有する、請求項7に記載の優れた包装物品。
  14. 前記引裂可能テープシステムが、前記包装材料の外面に固定された第2引裂可能テープストリップをさらに有し、該第2引裂可能ストリップの少なくとも一部が前記第1引裂可能テープストリップの少なくとも一部と重なっている、請求項7に記載の優れた包装物品。
  15. 前記引裂可能テープシステムが、前記包装材料の外面に固定された引裂可能テープストリップと、前記引裂可能テープストリップとは実質的反対側で前記包装材料の内面に固定された幅の狭い引裂ストリップとを有し、該幅の狭い引裂ストリップが該引裂可能テープシステムの幅より小さい幅を有して、該幅の狭い引裂ストリップに加わる外向きの引張力により、該引裂可能テープストリップの一部がその残りの部分から引き離され、該引裂可能テープストリップの該残りの部分が前記包装材料と協働して前記取手を形成するようになっている、請求項1に記載の優れた包装物品。
  16. 前記引裂可能テープシステムが、前記包装材料の内面に固定された幅の狭い引裂ストリップと、該幅の狭い引裂ストリップの両側に隣接してそれぞれ前記包装材料の外面に固定された1対の案内ストリップとを有し、前記幅の狭い引裂ストリップが前記案内ストリップに対して引裂可能であって、前記開封状態において前記案内ストリップの少なくとも1つが前記包装材料と協働して前記取手を形成するようになっている、請求項1に記載の優れた包装物品。
  17. 前記包装材料は縦方向を画定するように形成されており、前記引裂可能テープシステムは該縦方向に対して実質的平行に延在している、請求項1に記載の優れた包装物品。
  18. 前記包装材料は縦方向を画定するように形成されており、前記引裂可能テープシステムは該縦方向に対して実質的垂直に延在している、請求項1に記載の優れた包装物品。
  19. 前記開封状態で、前記開口部が前記引裂可能テープシステムによって取り囲まれている、請求項1に記載の優れた包装物品。
  20. 前記開封状態で取手を握りやすくするために、前記引裂可能テープシステムの1つの側に隣接して前記包装材料に貫通形成された第1スリットをさらに備える、請求項1に記載の優れた包装物品。
  21. 前記第1スリットの反対側で前記引裂可能テープシステムの1つの側に隣接して前記包装材料に貫通形成された第2スリットをさらに備える、請求項20に記載の優れた包装物品。
  22. 前記引裂可能テープシステムは、前記開封状態で2つの前記第2部分が提供されるように構成され、前記取手が、該2つの第2部分と前記第1および第2スリットの間の前記包装材料とによって画定されている、請求項21に記載の優れた包装物品。
  23. 前記引裂可能テープシステムと前記包装材料とが、前記未開封状態で取手を形成するように構成されている、請求項1に記載の優れた包装物品。
  24. 前記取手から離れた前記包装材料は、前記取手に加わる持上げ力に応答して前記物品の重量を支えるように構成されている、請求項1に記載の優れた包装物品。
  25. 複数の製品を含む物品を包装材料で包装する方法であって、
    包装材料を用意することと、
    第2部分に対して引裂可能な第1部分を有する引裂可能テープシステムであって、該第2部分が前記包装材料と協働して前記物品の重量を支えるに十分な強さを有する引裂可能テープシステムを選択することと、
    1本の引裂可能テープシステムを前記包装材料のシートに固定することと、
    前記物品の周囲に前記包装材料を形成することとを含み、
    前記引裂可能テープシステムは、前記引裂可能テープシステムが裂けて前記包装材料に前記物品を取出すための開口部を生じる開封状態に移行可能であり、このとき前記第2部分は、該開封状態で該包装材料に固定されたままで取手を形成する、
    方法。
  26. 前記包装材料がプラスチックフィルムを有し、前記物品の周囲に前記包装材料を形成することは、
    前記物品の周囲に前記フィルムをシールすることと、
    前記物品上で前記フィルムを収縮させるのに十分な温度まで、前記シールされたフィルムを加熱することとを含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記シールされたフィルムを加熱する前に、前記引裂可能システムに隣接した前記フィルムに第1スリットを貫通形成することをさらに含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記包装材料が板紙である、請求項25に記載の方法。
  29. 前記引裂可能テープシステムを、前記包装材料の縦方向に沿って取り付ける、請求項25に記載の方法。
  30. 前記引裂可能テープシステムを、前記包装材料の縦方向に対して垂直に取り付ける、請求項25に記載の方法。
  31. 前記物品の重量を概算することをさらに含み、前記引裂可能テープシステムが前記物品の重量に基づいて選択される、請求項25に記載の方法。
  32. 前記引裂可能テープシステムの前端で少なくとも前記包装材料を貫通する複数の切込みを付与して、前記第2部分に対し前記第1部分の引裂きを開始するつまみを形成することをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  33. 前記切込みは、前記引裂可能テープシステムによって画定された領域内に形成され、前記つまみが、前記引裂可能テープシステムに包含されないような包装材料を含まないようになっている、請求項32に記載の方法。
  34. 物品の周囲に形成される包装材料によって形成された包囲領域に収容される物品と、該包装材料に固定され、第1部分および第2部分を有し、該第1部分が該第2部分に対して引裂可能である引裂可能テープシステムとを備える、優れた包装物品の使用方法であって、
    前記引裂可能テープシステムを引き裂いて前記包装材料に開口部を生じさせ、該引裂可能テープストリップを引き裂いたときに前記第2部分を前記包装材料に固定したまま残すようにすることと、
    前記引裂可能テープシステムを引き裂いた後に、前記包装材料と協働して前記物品の重量を支えるよう構成されている前記第2部分を握ることにより、前記優れた包装物品を持ち上げることとを含む、
    方法。
  35. 前記物品が複数の製品を含んでおり、前記複数の製品の1つを前記包囲領域の前記開口部から取り出すことをさらに含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記包装材料が収縮包装プラスチックであり、該包装材料が前記物品の周囲に伸張されるようになっており、前記引裂可能テープシステムが、前記1つの製品の取り出し後に前記包装材料の伸張状態を実質的に維持する、請求項35に記載の方法。
  37. 前記1つの製品の取り出しにより前記包囲領域に空間が生じ、前記開口部を通して物体を該空間に挿入することをさらに含む、請求項36に記載の方法。
  38. 前記引裂可能テープシステムが、長手方向中心部分および長手方向両側部分を有し、前記引裂可能テープシステムを引き裂くことが、前記両側部分に対して前記中心部分を引き裂いて前記開口部を形成することを含む、請求項34に記載の方法。
  39. 前記包装材料がプラスチックであり、前記引裂可能テープシステムを引き裂いた後に前記両側部分が前記包装材料に固定されたまま残る、請求項38に記載の方法であって、
    前記両側部分を互いに反対方向に引っ張ることにより前記開口部を広げて前記物品の取出しを可能にすることをさらに含み、該両側部分が該開口部の長手方向縁部に沿って前記包装材料を補強して、該開口部を広げる際に該包装材料が裂けないようにしている、請求項38に記載の方法。
  40. 前記引裂可能テープシステムが前記開口部の周囲全体を補強するように構成されている、請求項39に記載の方法。
  41. 前記優れた包装物品を持ち上げることが、前記両側部分の少なくとも一方を握ることを含む、請求項38に記載の方法。
  42. 前記優れた包装物品が、前記第2部分に隣接して前記包装材料を貫通するスリットを有し、前記優れた包装物品を持ち上げることが、
    使用者の指を前記スリットに通して前記第2部分の周りに伸ばすことを含む、請求項34に記載の方法。
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