JP2004533963A - ヘッドレストの構成 - Google Patents

Abstract

自動車座席のためのヘッドレストは、もともとの通常の位置から最終位置へ前方に向かって動くことができる自動車座席（１）の位置に装着されたヘッドレスト（２）を含む。スプリング機構（１２，１３）が設けられて、ヘッドレストを動かす。釈放機構（１０）が座席の背もたれ部に内蔵の圧力応答要素（６）の動きにより、通常の状態では、前記スプリング機構の動作を規制し、後部衝撃の際、圧力を受けたとき、前記スプリング機構を釈放するように駆動される。

Description

【技術分野】
【０００１】
この発明は、ヘッドレストの構成、さらに詳しくは、自動車用座席に使用するヘッドレストの構成に関するものである。
【０００２】
自動車が後部衝撃を受けたとき、自動車の着座者は、所謂“鞭打ち”傷害を受けることが知られている。
【０００３】
自動車が後部衝撃を受けたとき、自動車のシャーシは、通常の状態から急激に加速して比較的早い速度になる。シャーシに固定されていることが一般的である自動車内の座席は、かくて、同じ急速な加速度になる。このような急速な加速は，座席に座っている着座者の一部、即ち、胴部後側と下方部とに作用する。着座者の頭部は、もとの位置に残っているか、又は、衝撃を受けた最初の速度で動く。着座者の胴部には、大きな加速度が加えられるから、その人の胴部は、頭部よりも前方へ動いてしまう。こうして、着座者の頚部は、当初の状態から歪められてしまい、“Ｓ”状の形態になる。最後には、頭部は、頚部に作用する力によって前方へ加速されると同時に水平軸を軸として回転することになる。これによって、頚部にきつい無理が生じ、これが所謂“鞭打ち”傷害の原因になる。
【０００４】
自動車の座席のヘッドレストが後部衝撃の際に置ける最初の時点で前方へ動き、ヘッドレストが動いて着座者の頭部後側に当たることで、鞭打ち傷害の度合いがある程度軽くなることが判明している。そして、座席が前方へ加速されるにつれ、着座者の身体の後部と胴部とを加速し、これと同時に着座者の頭部を前方へ加速させる。このようにして頭部は、ほぼ同時に胴部と共に動き、鞭打ち傷害の発生の危険をなくす。
【０００５】
この発明は、改良されたヘッドレスト構成を提供しようとするものである。
【０００６】
この発明によれば、自動車座席のためのヘッドレスト構成が提供されるもので、このヘッドレストは、ヘッドレストがもとの位置からもとの位置の前方にヘッドレストが位置する最終位置に動けるように自動車座席の位置に取り付けられ、ヘッドレストを前記第１の位置から前記最終の位置へ動かすスプリング機構が配置され、圧力応答要素の動きにより動作される釈放手段が前記座席に内蔵されて、この釈放手段が前記スプリング機構の動作を抑える一方追突された際前記圧力応答要素に圧力が作用すると前記スプリング機構が動作できるように前記スプリング機構を解除するように構成されている。
【０００７】
好ましくは、前記圧力応答要素は、支持アームに可動状態で取り付けられ、この支持アームは、実質的に水平なピボット軸まわりを回転するように構成されている。一つの実施の態様においては、前記圧力応答要素は、前記支持アームの下端にあり、前記釈放手段は、前記支持アームの頂部にあって、前記ピボット軸は、前記支持アームの間に位置している。他の実施の態様にあっては、前記ピボッット軸は、前記支持アームの上端側にある。
【０００８】
便宜的には、前記スプリング機構は、取り付けられた状態では圧縮された形態になっているスプリングであり、圧縮状態から釈放されると、ヘッドレストと同期して動く部材に作用するようになっている。
【０００９】
一つの実施の態様においては、前記圧力応答要素は、支持アームに取り付けられ、この支持アームはフィンガを有し、このフィンガは、最初の状態では前記スプリングを圧縮状態に保持しているが、前記圧力応答要素の前記動きで前記スプリングを釈放して膨張させる。
【００１０】
有利には、前記フィンガは、凹部のカバーに係合し、この凹所には、圧縮されたスプリングが納められていて、前記カバーにより保持されており、前記ヘッドレストには、前記凹所に近接して駆動要素が設けられ、前記スプリングが釈放されて前記ヘッドレストを動かすとき、前記スプリングが前記駆動要素に係合するようになっている。
【００１１】
好ましくは、前記ヘッドレストは、前記第１の位置から最終の位置へピボット運動できるように取り付けられている。
【００１２】
別の実施の態様においては、前記ヘッドレストは、スプリング付勢の平行なリンク機構の手段により支持され、この手段は、前記リンク機構の係合部に係合する係合要素を備え、前記係合要素の一部は、保持プレートで保持され、この保持プレートは、前記バックレストに内蔵の前記圧力応答要素の動きに呼応して前記係合要素を保持しなくなる位置へ動かされるようになっていて、前記係合要素の動きで前記リンク機構が動作するように構成されている。
【００１３】
前記係合要素は、ピボット枢着されているフックであると有利である。
【００１４】
この発明の他の実施の態様においては、前記釈放手段は、レバーアームを含み、このレバーアームの一端は、ピボット枢着されているリテーナーアームにもともと係合していて、前記リテーナーアームを所定の位置に保持しており、このリテーナーアームは、前記ヘッドレストに連結の突部に係合の案内面を有し、前記レバーアームが所定の動きをすると、前記リテーナーアームを釈放し、かくして前記リテーナーアームを動かして前記案内面にそって動く突部と共に前記ヘッドレストが最終位置へ動くようになる構成のものである。
【００１５】
好ましくは、前記支持アームは、突き出たフィンガを有し、前記レバーアームが前記フィンガの所定の動きに応じて動くように構成されている。
【００１６】
便宜的には、前記案内面は、前記リテーナアームに端部が閉止したスロットの一方の側部を形成し、このスロットで前記突出部を受けるようになっている。
【００１７】
この発明をさらに容易に理解し、その結果、さらなる特徴が理解されるようにするために、この発明を添付の図面を参照しながら実施の態様により説明する。
【００１８】
添付の図面の図１を参照すると、自動車座席は、ヘッドレスト２が設けられた背もたれ部１を有している。ヘッドレスト２は、１本又はそれ以上の本数の支持ロッド３に取り付けられていて、該支持ロッドは、枢着点４によりピボット回動可能にヘッドレストの上位部に連結しており、これによって、ヘッドレスト全体が前記枢着連結部４に実質的に整合している水平軸を中心として原位置の垂直状態から原位置の前方になる最終位置へピボット回動するようになっている。水平になって後方へ突き出ている駆動プレート５が支持ロッド３の下端部近くに取り付けられている。
【００１９】
背もたれ部１には、圧力応答プレート６の形態の圧力応答要素が内蔵されており、この圧力応答要素は、前記座席の着座者の胴部中央に実質的に位置が合うポイントに位置している。圧力応答プレート６は、支持アーム７に支持されており、この支持アームは、水平に位置する枢着軸８を中心としてピボット回動するように取り付けられており、前記軸は、前記支持アームの中央付近に位置している。支持アーム７の上端部には、水平に延びている保持フィンガー９が設けられている。この保持フィンガー９は、カバー１０の端縁に重なるようになっており、カバー１０は、枢着軸１１を回動中心としてピボット回動するように構成され、枢着軸１１は、前記カバーの一方の端縁に正合している。カバー１０で凹所１２が閉止され、この凹所には、圧縮されたコイルンスプリング１３が納められている。理解すべき点は、図１に図示の状態では、前記フィンガー９は、カバー１０に係合してカバー１０を閉じた状態に保持し、したがって、スプリング１３は、圧縮された状態にある点である。また理解すべきは、駆動プレート５は、カバー１０の直上に位置している点である。
【００２０】
図示の実施の態様においては、圧力応答プレート６に付勢スプリング１４が設けられていて、圧力応答プレート６の後退に抵抗するようになっている。
【００２１】
図１に示されているようなタイプの座席が設けられた自動車が後部衝撃を受けて、この後部衝撃が非常に強いものであり、着座者の胴部が該座席の背もたれ部に力を加えると、この力で圧力応答プレート６がスプリング１４の付勢力に抗しながら後方へ動き、フィンガー９が釈放機構として機能してカバー１０から外れるようになる。したがって、カバー１０は、開き、スプリング１３が伸びる。このスプリング１３は、駆動プレート５に当たり、ヘッドレスト２が枢着軸４を回動中心として前方へピボット回動するようになる。このヘッドレストは、ついで、前へ傾いた最終位置になり、前記座席の着座者の後頭部に当接し、このようにして鞭打ち傷害の危険を最小なものにする。
【００２２】
当然のことながら、駆動プレート５にスプリング１３が作用したときに破壊してしまうような一つ又は複数の脆弱な要素によりヘッドレスト２がもともとの態勢を保持するようにされていてもよい。
【００２３】
ここで添付図面の図３を参照すると、この発明の好ましい、さらに洗練された実施の態様においては、自動車の座席の背もたれ部２０には、ヘッドレスト２１が設けられている。このヘッドレスト２１は、ヘッドレスト２１の下方部に達している二つの支持要素２２の手段により支持されている。支持要素２２は、前記ヘッドレストの両側縁近くに位置している。各支持要素２２は、平行なリンク機構２３により支持プレート２４に連結されており、この支持プレートは、座席の背もたれ部の頂部に配置されている。各平行なリンク機構２３は、支持要素２２に設けられた枢着点２６と支持プレート２４に設けられた枢着点２７との間にかけられた第１のリンクアーム２５からなる。平行なアームリンク機構２３は、また、支持要素２２に設けられた枢着点２９から支持プレート２４に設けられた第２の枢着点２９へ達する第２のアーム２８（図４にさらによく明示されている）を備える。
【００２４】
テンションスプリング３１が枢着点２９から枢着点２７にかけわたされ、これら二つの枢着点に付勢力を作用させている。
【００２５】
図３に示す平行なリンク機構２３の通常の位置においては、二つのリンクアームは、図３に示すように右方へ向いており、スプリング３１が伸びた状態になっている。かくして、スプリング３１は、前記平行なリンク機構に付勢力を作用させてヘッドレストを左方向又は前方へ動かすように機能する。
【００２６】
背もたれ部２０の上部で捕捉機構３２を支持し、この前記平行なリンク機構と関連しているものであるが、前記各リンク機構は、それ自体の捕捉機構を有していてもよい。捕捉機構３２は、立ち上がっている支持プレート３３を備え、このプレートは、枢着されているフック３４を支持する。このフック３４は、水平な枢着軸３５を中心として動くようになっている。前記フックは、係合要素として機能し、前記リンク機構の一部に係合し、前記リンク機構を所定の位置に保持する。かくして、前記フックの凹部でリンクアーム２８に設けられた係合ピン３６を受ける。フック３４には、アーム３７が設けられていて、もともとの通常の状態では、このアームは、プレート３９に形成された孔３８内に位置して保持プレートとして機能する。孔３８で受けられているアーム３７で、前記フックが所定の位置に保持され、係合ピン３６が前記フックに係合し、かくして、平行なリンク機構は、動けないようになっている。
【００２７】
プレート３９の一端４０は、所定の位置に保持され、付勢スプリング４１と関連しており、このスプリングは、前記一端４０に当たり、前記プレートの残りの部分をアーム３７へ押し、これによって、前記プレートに形成された孔３８がフック３４に形成されたアーム３７に係合し、これを保持する。ワイヤ又はケーブル４２が孔３８近くにある前記プレートの自由端に連結している。このワイヤ又はケーブル４２は、下方へ延びて背もたれ部の内部を通り、案内プーリー４３に巻きついている。ワイヤ又はケーブル４２の端部は、支持アームの上端に連結し、このアームは、水平方向の枢着軸４５に支持され、この軸を回動中心として回動するようになっており、前記アームの下端は、座席の背もたれ部に内蔵の圧力受けプレート４６の形態の圧力応答要素を支持している。圧力受けプレート４６には、図示のように、前記圧力受けプレートを前方へ付勢する付勢スプリング４７が設けられている。
【００２８】
前記記載の構造体が図３に示すもともとの通常の状態にあるときには、フック３４は、リンクアーム２８に設けられたピン３６に係合し、かくして、ヘッドレストが図示の位置から動けないようになっている。
【００２９】
自動車が後部衝撃に巻き込まれ、その結果、圧力受けプレート４６がスプリング４７に抗しながら後方へ動くと、支持アーム４４の上部は、前方へ動き、図４に示す位置になり、かくして、ワイヤ又はケーブル４２を下方へ引っ張り、これでワイヤ又はケーブル４２の下方部がプーリー４３にそって動く。このようんしてプレート３９は、固定の縁部４０を回動中心としてスプリング４１の付勢力に抗しながら動く。この動きによって、孔３８がアーム３７の自由端から外れ、フック３４は、釈放されて軸３５を回動中心として回動する。このようにしてフック３４は、回動し、係合ピン３６から外れる。
【００３０】
スプリング３１は、枢着点２９を枢着点２７方向へ引き、前記フック３４を上記のように回動させ、フック３４が係合ピン３６から外れる。スプリング３１の付勢作用で、前記平行のリンク機構が図４に示す状態、即ち、ヘッドレストが座席の背もたれ部２０に対し元々の通常の位置から最終の位置へと前方へ動いて、座席の着座者の後頭部に当たることで、鞭打ち傷害の危険の発生を最低にする。
【００３１】
図５から図８を参照すると、この発明の別の実施の態様が明示されている。図５と図６とは、第１の状態にある実施の態様の別個のパーツを図解し、この状態は、後部に衝撃を受ける前の構造部品が占める状態である。
【００３２】
まず図５を最初に参照すると、背もたれ部（図示せず）に支持アーム５０が内蔵されていて、そのアームの下端部に圧力受けプレート５１の形態の圧力応答要素が取り付けられている。支持アーム５０は、上端部でピボット回動可能に枢着５２されており、ほぼ水平に延びたフィンガー５３を該上端部に有している。フィンガー５３の自由端は、スプリング５４に係合し、このスプリングによって支持アーム５０にバネ力をきかせ、該アームをもともと通常の位置に保持するようにしている。フィンガ−５３は、長さ方向に動きを伝える伝達要素５５の下端部を支持し、該要素の上端部は、レバーアーム５７の第１の端部に係合し、該レバーアームは、水平の枢着軸５８を回動中心として動くように取り付けられ、前記枢着軸は、前記レバーアームの第１の端部５６とレバーアームの第２の端部との実質的な中間位置に位置している。前記レバーアームの第２の端部５９は、もともと通常では係合部６０に係合しているもので、この係合部は、リテーナーアーム６１の一方の端部に形成されている。リテーナーアーム６１は、長く延びたクランク状のもので、水平の枢着軸６２を回動中心として枢着され、この枢着軸は、係合部６１から離れたアーム６１の端部側にある。クランク形状の端部閉止のスロット６３がリテーナーアーム６１に区分されていて、該スロットにそって動く突起６４を受けており、該突起６４は、案内面を構成する前記スロットの側壁に案内される。
【００３３】
図６を参照すると、支持ブラケット６５が図示され、このブラケットは、自動車の座席内の所定の位置にしっかり取り付けられている。支持ブラケット６５は、立ち上がっているアーム６６を有し、このアームの上端部でリテーナーアーム６１をピボット回動可能に支持する枢着軸６２を支持している。かくて、リテーナーアーム６１は、枢着軸６２を回動中心として回動できるようになっている。突起６４は、その一端にピボット回動可能なアーム６７の一端を支持し、その他方の一端は、支持ブラケット６５の前方へ突き出る足６９に枢着６８されている。さらに、可動のアーム６７と共に動くように別のピボット回動可能に枢着された支持アーム７０が取り付けられ、これで横方向にわたるチューブ７１の一端を支持している。横方向にわたるチューブ７１は、支持ポスト７２によりヘッドレスト７３を支えている。突起６４は、かくしてヘッドレストと連結し、ヘッドレストと同期して動く。
【００３４】
スプリング機構７４が設けられてヘッドレスト７３を付勢し、ヘッドレストが枢着結合部６８を回動中心として前方向へピボット回動するようにしている。このスプリング機構７４は、枢着結合部６８に正合しているトーションスプリングである。しかしながら、ヘッドレスト７３をこのように前方へ動くようにすると、リテーナーアーム６１が枢着軸６２を回動中心としてピボット回動するようになり、このようなリテーナーアーム６１の動きは、レバーアーム５７と係合部６０とが係合することで阻止されている。
【００３５】
したがって、理解されるべきは、通常の場合、ヘッドレストは、図６に示すもともとの位置に保たれている点である。
【００３６】
記載の構成を装備した自動車が後部衝撃を受け、その結果、圧力受けプレート５１がスプリング５４による付勢力に抗して後方へ動かされると、フィンガー５３は、枢着軸５２を回動中心としてほぼ上向きに回動され、かくして、動き伝達要素５５がレバーアーム５７の第１の端部５６を押し上げるようにし、かくして、レバーアームは、巣へ意の枢着軸５８を回動中心として回動することで、レバーアームの第２の端部５９が下方へ動き、レバーアームの第２の端部５９が係合部６０から外れる。ついで、リテーナーアームが自由に回動する。したがって、スプリング機構７４の作用で、ヘッドレスト７３全体は、枢着結合部６８を回動中心として最終位置に向け前方へ動き、突起６４をスロット６３にそって動かす。突起６４がスロット６３にそって動くときには、該スロットの対向側面により構成の案内面により案内される。このスロットの両端は、閉止されているから、突起６４は、前記スロットから脱出せず、前記ヘッドレスト７３が図８に示す最終位置に位置するスロット６３の最前位置に突起６３が達したときに、前記ヘッドレストの前方への動きが規制される。
【００３７】
この実施の態様においては、前記スプリング機構は、トーションスプリング７４である。別の実施の態様においては、前記スプリングは、圧縮スプリングで、上方へのスラスト作用が働くようにしてヘッドレスト機構の一部を前へ傾けるようにするものでもよい。
【００３８】
この発明の記載した実施の態様すべてにおいて、ヘッドレストは、もともとの通常の位置から最終位置へ動くことができる位置に設置されており、前記ヘッドレストは、スプリング機構により前方へ動かされるようになっていることを理解されたい。しかしながら、前記スプリング機構は、後部衝撃が感知されない限り駆動されないようになっている。
【００３９】
この明細書においては、“を備える”は、“含む又はなる”を意味し、“を備えている”は、“含んでいる又はなるものである”を意味する。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】もともとの通常の状態にある、この発明の一つの実施の態様の略図的断面図である。
【図２】図示の実施の態様が後部衝撃を受けた後における状態を示す図１に相当する図。
【図３】通常の状態における、この発明の第２の実施の態様を示す図１に相当する図。
【図４】図３の実施の態様が後部衝撃を受けた後における状態を示す図３に相当する図。
【図５】第１の状態における、この発明の別の実施の態様の一部分の説明図。
【図６】第１の状態における、図５の実施の態様の他の部分の説明図。
【図７】後部衝撃を受けた後の第２の状態における、実施の態様の一部分を示す図５に相当する図。
【図８】第２の状態における、実施の態様の一部分を示す図６に相当する図。

Claims (11)

1. 自動車座席のためのヘッドレスト構成であり、このヘッドレストは、ヘッドレストがもともとの通常の位置からその位置の前方にヘッドレストが位置する最終位置に動けるように自動車座席の位置に取り付けられ、ヘッドレストを前記第１の位置から前記最終の位置へ動かすスプリング機構が配置され、圧力応答要素の動きにより動作される釈放手段が前記座席に内蔵されて、この釈放手段が前記スプリング機構の動作を抑える一方後部衝撃を受けた際前記圧力応答要素に圧力が作用すると前記スプリング機構が動作できるように前記スプリング機構を解除するように構成されているヘッドレストの構成。
2. 前記圧力応答要素は、支持アームに可動状態で取り付けられ、この支持アームは、実質的に水平なピボット軸まわりを回転するように構成されている請求項１による構成。
3. 前記スプリング機構は、取り付けられた状態では圧縮された形態になっているスプリングであり、圧縮状態から釈放されると、ヘッドレストと同期して動く部材に作用するようになっている前記請求項のいずれか一つによる構成。
4. 前記圧力応答要素は、支持アームに取り付けられ、この支持アームはフィンガを有し、このフィンガは、最初の状態では前記スプリングを圧縮状態に保持しているが、前記圧力応答要素の前記動きで前記スプリングを釈放して膨張させる請求項３による構成。
5. 前記フィンガは、凹部のカバーに係合し、この凹所には、圧縮されたスプリングが納められていて、前記カバーにより保持されており、前記ヘッドレストには、前記凹所に近接して駆動要素が設けられ、前記スプリングが釈放されて前記ヘッドレストを動かすとき、前記スプリングが前記駆動要素に係合するようになっている請求項４による構成。
6. 前記ヘッドレストは、前記第１の位置から最終の位置へピボット運動できるように取り付けられている請求項５による構成。
7. 前記ヘッドレストは、スプリング付勢の平行なリンク機構の手段により支持され、この手段は、前記リンク機構の係合部に係合する係合要素を備え、前記係合要素の一部は、保持プレートで保持され、この保持プレートは、前記バックレストに内蔵の前記圧力応答要素の動きに呼応して前記係合要素を保持しなくなる位置へ動かされるようになっていて、前記係合要素の動きで前記リンク機構が動作するように構成されている請求項１から請求項２のいずれか一つによる構成。
8. 前記係合要素は、ピボット枢着されているフックである請求項７による構成。
9. 前記釈放手段は、レバーアームを含み、このレバーアームの一端は、ピボット枢着されているリテーナーアームにもともと係合していて、前記リテーナーアームを所定の位置に保持しており、このリテーナーアームは、前記ヘッドレストに連結の突部に係合の案内面を有し、前記レバーアームが所定の動きをすると、前記リテーナーアームを釈放し、かくして前記リテーナーアームを動かして前記案内面にそって動く突部と共に前記ヘッドレストが最終位置へ動くようになる構成のものである請求項１又は請求項２による構成。
10. 前記支持アームは、突き出たフィンガを有し、前記レバーアームが前記フィンガの所定の動きに応じて動くように構成されている請求項２に従属する請求項９による構成。
11. 前記案内面は、前記リテーナアームに端部が閉止したスロットの一方の側部を形成し、このスロットで前記突出部を受けるようになっている請求項９又は請求項１０による構成。