JP2004531480A - 神経変性疾患の処置のためのトリペプチド誘導体 - Google Patents

神経変性疾患の処置のためのトリペプチド誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004531480A
JP2004531480A JP2002563182A JP2002563182A JP2004531480A JP 2004531480 A JP2004531480 A JP 2004531480A JP 2002563182 A JP2002563182 A JP 2002563182A JP 2002563182 A JP2002563182 A JP 2002563182A JP 2004531480 A JP2004531480 A JP 2004531480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
alkoxy
group
amino acid
ile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002563182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004531480A5 (ja
Inventor
ラパン,ジャン
ヴィッツマン,ハンス・クラウス
グリュメル,ジャン−マリー
ゴネラ,ジャック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NeuroTell AG
Original Assignee
NeuroTell AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NeuroTell AG filed Critical NeuroTell AG
Publication of JP2004531480A publication Critical patent/JP2004531480A/ja
Publication of JP2004531480A5 publication Critical patent/JP2004531480A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/04Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • A61K38/06Tripeptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • A61P25/16Anti-Parkinson drugs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Psychology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

本発明は、神経変性疾患の処置のための、特定のトリペプチド誘導体の使用に関する。このトリペプチド誘導体は、次の式(I)[式中、Xは、OH、(C1-5)アルコキシ、NH2、NH−C1-5−アルキル、N(C1-5−アルキル)2を表し;R1は、アミノ酸:Phe、Tyr、Trp、Pro(それぞれ、場合により(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又はハロゲン原子により置換されていてもよい)、及びAla、Val、Leu、又はIleのいずれかから誘導される残基であり;R2は、アミノ酸:Gly、Ala、Ile、Val、Ser、Thr、His、Arg、Lys、Pro、Glu、Gln、pGlu、Asp、Leu及びAsnのいずれかから誘導される残基であり;R3及びR4は、独立にH、OH、(C1-5)アルキル、又は(C1-5)アルコキシを表し(ただし、R3及びR4は、両方ともOH又は(C1-5)アルコキシであることはない);R5は、H、OH、(C1-5)アルキル又は(C1-5)アルコキシを表し;そしてR0は、好ましくはシンナモイル残基を表す]、又は薬学的に許容しうるその塩を満たす。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、神経変性疾患、特にアポトーシス過程により引き起こされる疾患の処置のための、トリペプチド誘導体の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
神経変性疾患は、一般にアポトーシスにより引き起こされる、神経の崩壊又は変性を特徴とする。神経変性疾患の例は、アルツハイマー病、軽度認識障害、パーキンソン病、更にはAIDS関連神経障害を含む。例えば、アルツハイマー病では、神経変性が、記憶し、話し、考え、そして決定する能力の破壊をもたらす。これらの障害の理由は、詳しくは知られていない。生化学レベルでは、神経伝達物質であるアセチルコリンの生成の低下を伴う、皮質のコリン作動系の変化を検出することができる。アルツハイマー病に罹病している患者の大脳皮質では、アセチルコリン濃度が20〜40%低下している。この結果として、神経終末が攻撃を受け、そしてこのため、最終的には脳細胞、特に海馬の細胞の死に至る。
【0003】
臨床的には、アルツハイマー病は、3つの別な相を特徴とする:前痴呆の相、軽度痴呆の相、及び重度痴呆の相。前痴呆の相では、特に海馬のレベルにニューロンの変性が観察される。後に、典型的なアミロイド沈着が起こる。
【0004】
向知性物質を用いるアルツハイマー病の典型的な処置は、物質の投与中、疾患、特に認識障害の症候を軽減させるにとどまる。一旦投与を中止すると、症候が再発する。このことは、海馬における抗神経変性作用とは対照的であり、後者では、海馬のニューロン変性の発生の低下及び好ましくは停止をもたらす。向知性物質は、例えば、EP 0,316,218 B1に開示されている。
【0005】
よってアルツハイマー病に対する最近の治療的アプローチは、特に、アセチルコリンを酢酸とコリンに分解するアセチルコリンエステラーゼを阻害することによる、アセチルコリン濃度の安定化に取り組んでいる。しかし、アセチルコリンエステラーゼインヒビターの使用は、これが、神経変性の停止又は反転にさえ適切といえない一時的な改善をもたらすだけであるという欠点を示す。
【0006】
他方では、別々のニューロン集団の生存、成長及び分化に著しい影響を及ぼすとされている、いわゆる神経栄養因子又はニューロトロフィンが知られている。ニューロトロフィンファミリーは、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、ニューロトロフィン−4(NT−4)及びCNTF−ファミリー(毛様体神経栄養因子)を含む。ニューロトロフィンは、分子量26〜28kDaの塩基性の小タンパク質である。NGFは、多くの異なる組織において活性を示す、ニューロトロフィンファミリーの最もよく性状解析されたメンバーである。
【0007】
末梢神経系(PNS)において、NGFは、交感神経及びある種の知覚神経の発生に決定的に重要である。中枢神経系(CNS)において、NGFは、前脳基底部のコリン作動性ニューロンの発生及び維持に栄養的役割を担う。これはまた、神経再生における成体CNS組織においても、ある役割を演じる。
【0008】
コリン作動性ニューロンは、NGFの非存在下よりは、むしろその存在下でアセチルコリンを産生することが知られている。更にまた、霊長類へのNGFの投与が、コリン作動性細胞体の再生をもたらすことも証明されている。この知見に基づき、NGFの活性の変化が、コリン作動性ニューロンの変性の開始点であろうことが仮定される。少なくとも理論的には、神経栄養性物質が、アルツハイマー病のような神経変性疾患の処置に適しているようである。しかし、これらの生理学的に発生する物質は、オートクリン又はパラクリン物質と同様に作用半径が短い。したがって、これらが、血液循環及び他の組織においてタンパク分解を受け、これによって不活化されるため、今日までこれらの適用のために普通の治療経路(経腸又は非経口)を利用することができなかった。また、これらは、CNS活性の前提条件である、血液脳関門(BBB)を通過しないことが知られている。
【0009】
組換えヒトニューロトロフィンによる臨床試験は、これまでのところ失敗している。考えうる脳内投与は、実用性の検討により除外すべきであろう。したがって、NGF又は他のニューロトロフィン、更にはこれらのペプチドの断片でのインビトロ実験から実行可能な治療適用への結果の移行は可能性がない。
【0010】
発明の概要
よって、特に海馬細胞の神経変性の停止及び好ましくは反転をもたらし、そしてまた普通の治療的投与に適しており、このため、神経変性疾患の処置用医薬としてその使用が可能である、特定の物質を提供することが、本発明の目的である。
【0011】
本発明の目的は、神経変性疾患の処置に有用な医薬の製造のための、式(I):
【0012】
【化3】
Figure 2004531480
【0013】
[式中、Xは、OH、(C1-5)アルコキシ、NH2、NH−C1-5−アルキル、N(C1-5−アルキル)2を表し;
1は、アミノ酸:Phe、Tyr、Trp、Pro(それぞれ、場合により(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又はハロゲン原子により置換されていてもよい)、及びAla、Val、Leu、又はIleのいずれかから誘導される残基であり;
2は、アミノ酸:Gly、Ala、Ile、Val、Ser、Thr、His、Arg、Lys、Pro、Glu、Gln、pGlu、Asp、Leu及びAsnのいずれかから誘導される残基であり;
3及びR4は、独立にH、OH、(C1−C5)アルキル、又は(C1-5)アルコキシを表し(ただし、R3及びR4は、両方ともOH又は(C1-5)アルコキシであることはない);
5は、H、OH、(C1-5)アルキル又は(C1-5)アルコキシを表し;そして
0は、下記式:
【0014】
【化4】
Figure 2004531480
【0015】
(式中、Yは、−CO−、−CH2CO−、−CH2CH2CO−、−CH2CH2CH2CO−、−CH=CH−CO−又は−OCH2CO−を表し、そしてZは、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、(C1-4)アルコキシ基、(C1-4)アルキル基を表すか;あるいは2つの隣接する置換基は、(C1-3)アルキレンジオキシ基を形成してもよく;そしてnは、0又は1〜5の整数である)で示される基を表す]で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩の使用により解決される。
【0016】
詳細な説明
他に記載がなければ、アミノ酸残基は、L型だけでなくD型との両方で存在しうる(L型が好ましい)。
【0017】
好ましい化合物は、R1が、アミノ酸:Ile、又はアミノ酸:Phe、Tyr、Trp(それぞれ、場合により1個以上の(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又は1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよい)の1つから誘導される残基、特にIle又はPhe(場合により1個以上の(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又は1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよい)から誘導される残基である、式(I)の化合物である。
【0018】
式(I)において、Xは、好ましくは(C1-5)アルコキシ、NH2、NH−(C1-5)アルキル又はN(C1-5−アルキル)2であり、更に好ましいのは、NH2、NH(C1-3)アルキル及びN(C1-3−アルキル)2である。
【0019】
2は、好ましくはアミノ酸:Gly又はIleから誘導される残基である。
【0020】
3及びR4は、好ましくは相互に独立に、H、(C1-5)アルキル又は(C1-5)アルコキシを表し(ただし、R3及びR4は、両方とも(C1-5)アルコキシではない)、更に好ましいのは、H、(C1-3)アルキル又は(C1-3)アルコキシである。
【0021】
5は、好ましくはH、(C1-5)アルキル又は(C1-5)アルコキシを表し、特に好ましいのは、H、(C1-3)アルキル又は(C1-3)アルコキシである。R0は、好ましくはシンナモイル残基である。
【0022】
式(I)の特に好ましい化合物では、R0は、好ましくはシンナモイル残基であり、R1は、Phe(場合により1個以上の(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又は1個以上のハロゲン原子で置換されている)から誘導されるか、又はアミノ酸:Ileから誘導される残基であり、R2は、アミノ酸:Gly又はIleから誘導される残基であり、R3、R4及びR5は、水素原子を表し、Xは、NH2、NH−(C1-3)アルキル又はN(C1-3−アルキル)2である。
【0023】
式(I)の特に好ましい化合物では、R1は、Phe(場合により1個以上の(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又は1個以上のハロゲン原子で置換されている)から誘導されるか、又はアミノ酸:Ileから誘導される残基であり、R2は、アミノ酸:Gly又はIleから誘導される残基であり、R3、R4及びR5は、水素原子を表し、Xは、NH2、NH−(C1-3)アルキル又はN(C1-3−アルキル)2であり、そしてY1及びY2は、相互に独立に、H又は(C1-3)アルキルを表す。
【0024】
Rは、好ましくはシンナモイル残基である。
【0025】
最も好ましい式(I)の化合物は、シンナモイル−グリシル−L−フェニルアラニル−L−プロリンアミド、シンナモイル−イソロイシル−フェニルアラニル−L−プロリンエチルアミド、シンナモイル−イソロイシル−イソロイシル−プロリンアミド、又は薬学的に許容しうるこれらの塩である。
【0026】
アミノ酸に関して使用した略語(フェニルアラニンにはPhe等、更には部分的にフェニルアラニンにはFのような1文字コードを以下に使用した)は、当業者には既知である(例えば、BeyerとWalter, Lehrbuch der Organischen Chemie, 第21版, S. Hirzel Verlag Stuttgart 1988を参照のこと)。よって、Pheは、フェニルアラニンを意味し、Glyはグリシンを意味するなどである。「アミノ酸:Pheから誘導される残基」という表現は、よってベンジル(−CH2−C65)残基を意味する。したがって、「アミノ酸:Glyから誘導される残基」は、水素原子を意味し、「アミノ酸:Alaから誘導される残基」は、メチル基を意味するなどである。
【0027】
本発明により使用されるトリペプチド誘導体の合成は、特に制限がなく、既知の方法、好ましくは、各アミノ酸又はその誘導体のL−又はD立体配置が維持される、ペプチド化学の立体特異的製造法により行うことができる。特に適切なものは、EP 0,316,218 B1に開示される合成法である。
【0028】
本発明により使用される式(I)の化合物は、親油性物質であり、そして経腸的投与に、また適切な処方にすれば非経口投与にも適している。
【0029】
1日に体重1キログラム当たり1〜5mg、好ましくは1日に75〜375mgの用量での投与が、通常有効である。抗神経変性作用を達成するために、数日間にわたる投与(例えば、少なくとも4又は5日間)が一般に好ましい。
【0030】
本発明により使用されるトリペプチド誘導体は、非常に低い毒性を示す。マウスでは、アーウィン(Irwin)試験により1000mg/kg(経口投与)以下の用量を使用すると、致死作用や痙攣惹起作用は観察されなかった。
【0031】
本トリペプチド誘導体は、種々の方法、例えば、非経口(静脈内、筋肉内、皮下)、呼吸器管経由(バッカル、舌下、鼻内、気管支内)、経皮経路(経皮(percutane))及び経腸経路(経口)での投与に適した、医薬組成物の製造に使用することができる。
【0032】
本発明の医薬組成物は、更に薬学的に許容しうる賦形剤、薬学的に許容しうる希釈剤又は補助剤を含む。その処方には、例えば、「レミントンの製剤科学(Remington's Pharmaceutical Sciences)」, 第20版, Williams & Wilkins, PA, USAのような、標準法を利用することができる。
【0033】
投与剤形は、投与経路に応じて選択され、特に錠剤、カプセル剤、粉剤及び液剤を含む。
【0034】
経口投与には、好ましくは錠剤及びカプセル剤が使用されるが、これらは、適切な結合剤(例えば、ゼラチン又はポリビニルピロリドン)、適切な賦形剤(例えば、乳糖又はデンプン)、適切な滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)、及び場合により更に別の添加剤を含む。好ましいのは、投与単位当たり(例えば、1錠又は1カプセル当たり)75〜225mg、更に好ましくは100〜200mgのトリペプチド誘導体を含む処方である。
【0035】
経口投与に特に好ましい処方は、シンナモイル−Gly−Phe−ProNH2 100mg、更には微結晶性セルロース、トウモロコシデンプン、ポビドン(Povidon)25、クロスポビドン(Crospovidon)、マクロゴール(Macrogol)4000、二酸化チタン(E171)、及び酸化第二鉄(E172)を含むコーティング錠である。
【0036】
非経口投与には、滅菌エタノール含有水溶液が好ましい。適切な滅菌水溶液又は生理食塩水は、10%v/vエタノールを含んでよい。このような溶液10mlの容量を使用して、注射用の適切な医療装置中で、凍結乾燥シンナモイル−Gly−Phe−ProNH2 100mgを溶解する。
【0037】
本発明により使用されるトリペプチド誘導体の抗神経変性作用は、特に非経口又は経腸的に投与されると、驚くべきものである。これらの物質の向知性作用は、EP 0,316,218 B1から知られているが、これらの物質が、投与中の一時的な向知性作用を示すだけでなく、神経変性の停止を示すという知見は、予想できなかった。
【0038】
本発明により使用される物質の投与は、アルツハイマー病、及び特に軽度認識障害の処置のために好ましい。
【0039】
本発明により使用されるトリペプチド誘導体の優れた治療的性質は、アルツハイマー病の特に有用なモデルを用いて、以下に更に説明されよう。これらのモデルを用いることにより、本発明で使用されるトリペプチド誘導体の投与は、海馬ニューロンの数を増大させるだけでなく、試験で用いたラットの学習挙動をも改善させることが証明できた。
【0040】
実験
1.序論
アルツハイマー病の動物モデルは存在しない。トランスジェニックマウスモデルだけが、挙動に関する限り限定的に有用である。したがって我々は、一連の3つのラットモデルを提示する。各モデルは、疾患の生理病理学的特色の1つを再現する:ビンクリスチンモデルにおいて神経原線維変性、Gp120モデルにおいてベータ−アミロイドによる変性、及びデキサメサゾンモデルにおいてアポトーシス。
【0041】
ビンクリスチンは、同期化剤として使用される抗発癌物質である。この分子は、微小管の紡錘体に結合し、これによって分裂中期の細胞増殖をブロックする。これは、紡錘体阻害剤である。ニューロンは、生理条件下では増殖しないが、軸索は、神経原線維からなり、そしてその構造は、紡錘体の微小管の1つに類似している。ビンクリスチンは、これらの神経原線維に結合し、これによって新生物疾患の処置を受ける患者に末梢神経伝導障害を引き起こす。こういった作用は、主として軸索の白質に影響を及ぼす。ビンクリスチンは、血液脳関門を通過しないため、脳室内投与により与える必要がある。ビンクリスチンの反復ICV投与は、アルツハイマー病において観察されるものと類似した異常神経原線維の出現を伴う、伝導経路の変性を引き起こす。この変性は、主として脳室周囲構造に影響を及ぼす。海馬は、その分枝の減少により影響を受けるが、ニューロンの細胞体は変質しない。我々はまた、ビンクリスチンの反復投与が、短期間(最大5日間)だけ可能であることを証明した。この期間の後は、ビンクリスチンがCSFから隣接する神経細胞に拡散するのを防ぐ保護層がグリア細胞上に生成する。ラットには自然発生するアルツハイマー病は存在しないが、ラットは、種々の型の変性病変(ベータ−アミロイド斑、神経原線維及び空胞の変性)を示すであろう。神経原線維変性を引き起こしうるビンクリスチンのICV投与は、この疾患の部分的動物モデルとして使用しうる。我々の実験室においてラットに行った試験では、海馬の分枝の減少を示した。ビンクリスチンの投与後、ラットの学習能力は低下するが、海馬の神経原線維変性は観察される。スクリーニングモデルにおいて、この変性を評価することは困難であるため、唯一の評価パラメーターは、学習能力である。このモデルは、我々の実験室において標準化及び検証され、良好な再現性が得られている。
【0042】
デキサメサゾンは、天然のコルチゾルに類似したコルチコイドである。ストレスが、カテコールアミン及びコルチゾル(ラットではコルチコステロン)の放出を引き起こす。反復性ストレス−「慢性ストレス」−は、グルココルチコイドに対する海馬受容体のダウンレギュレーションをもたらす。ラットで最初に開始されたこれらの試験は、ヒトにおいて確認されたが、そこでは、最初に特定の型の鬱病(湾岸戦争(Golf war)症候群)が観察され、次に認識能力の不可逆的障害が観察される。ヒトでのMRI試験は、海馬ニューロンの変性を示した。類似の症候群は、副腎皮質機能亢進症(クッシング病(Morbus Cushing))において、又は長期コルチコイド処置(多発性硬化症)中に観察される。ラットでは、デキサメサゾンの反復投与は、最初に海馬のII型受容体のダウンレギュレーションを引き起こし、続いてCAII及びCAIII層のニューロンの変性が起こる。ラットの学習能力は障害を受ける。このモデルは、我々の実験室において標準化及び検証され、良好な再現性が得られている。
【0043】
Gp120は、HIVウイルスの表面糖タンパク質である。この糖タンパク質は、宿主細胞におけるウイルスの結合及びウイルスRNAの移動において基本的な役割を演じている。単離Gp120はまた、細胞のCD4受容体にも結合し、カルシウムイオンが潜り込む細孔の出現を伴う、膜の病変を引き起こすことにより、細胞のアポトーシスを惹起する。細胞の表面で、Gp120は、ベータ−アミロイド沈着にかなり類似した、糖化タンパク質の沈着を形成する。HIVウイルスは、血液脳関門を通過しないが、ウイルス感染マクロファージは、ここを容易に通過する。一旦CNSに到達すると、マクロファージは死滅して、Gp120及び他のウイルス成分を含むその細胞内容物を放出する。このGp120は、グリア細胞のCD4に結合し、またニューロンにも結合することにより、AIDSの最終段階としての複雑な痴呆を引き起こす。観察される病変は、アルツハイマー病のそれに類似しているが、分布は異なっている。アルツハイマー病では、基底及び辺縁系の核のコリン作動性構造が最初に変質するが、一方AIDSの複雑な痴呆では、斑の分布は全体にわたる。我々は、このGp120モデルを使用して、数回のラット試験を行った。脳脊髄液への投与は、ブドウ糖の局所的消費の低下と血流の低下に関連した、海馬におけるニューロンの重大な減少を引き起こす。変性は、学習能力の障害を誘導する、海馬のCAII及びCAIII層において観察される。このモデルは、我々の実験室において標準化及び検証され、良好な再現性が得られている。
【0044】
2.材料と方法
2.1 動物
それぞれ体重が平均280〜300グラムの、オスのウィスターラット(チャールズ・リバー(Charles River)、Saint Aubin les Elbeuf、フランス)を動物実験に使用した。1週間の間、ラットを動物実験室の飼育小屋に入れたが、ここでは下記のパラメーターを制御した:
− 昼/夜リズム:午前7:00/午後7:00
− 温度:22±1℃
− 湿度:50±10%
ラットには飲料水と標準的飼料のUAR A03を自由に摂らせた。
【0045】
2.2 Gp120モデル
ラット40匹をエーテルにより軽度に麻酔をかけ、頭蓋の皮膚を切開して、歯科用バーを用いて頭蓋に穴を開けた。金属針を定位固定的に側脳室に導き、次に歯科用セメントを用いて固定した。実験中は毎日、針の開存性を制御した。
【0046】
針の導入の3日後(手術後ショックから回復)、非麻酔ラットを2群に分けた:
− 生理学的血清5μlを注入したラット10匹の1群
− 10nM/kgの量でGp120を含む生理学的血清5μlを注入したラット30匹の1群
【0047】
この実験室の実験では、変性が、Gp120の用量に依存することが示された;10nM/kg/日の用量は、海馬ニューロンの40〜60%を減少させる。この投与は、5日間毎日反復した。
【0048】
Gp120の最後の投与の10日後、ラット30匹をランダムに10匹ずつの3群に分けた:
(i)生理食塩水1ml/kg/日を5日間投与した(対照)ラット10匹の1群
(ii)生理食塩水に溶解したシンナモイル−Gly−L−Phe−L−ProNH2 10ml/kg/日を5日間投与したラット10匹の1群
(iii)タクリン(tacrine)10ml/kg/日を5日間経口投与したラット10匹の1群
【0049】
注射は、午前9:00に行った。
【0050】
ラット10匹の第1群(Gp120投与なし)は、同じ条件下で水1ml/kgを投与した。
【0051】
処置の最後の5日間の間、ラットは、午前10:00と11:00の間に3つのモデルの共通の学習条件下においた(以下を参照のこと)。
【0052】
2.3 デキサメサゾンモデル
ラット40匹を上述のように保持して操作を加えた。次に、これらを下記の群に分けた:
− 生理学的血清5μl/日を投与したラット10匹の1群
− 生理学的血清に溶解したデキサメサゾン50mg/kg/日を投与したラット30匹の1群。
【0053】
処置の最後の5日間の間、ラットは、午前10:00と11:00の間に3つのモデルの共通の学習条件下においた(以下を参照のこと)。
【0054】
午前10:00の最後の学習セッションの後、断頭によりラットを屠殺して、海馬を迅速に取り出し、0℃に冷却したプレートに置いた。グルココルチコイド受容体の数を、標識コルチコイドと、受容体へのコルチコイドの結合に対する特異的インヒビターとを用いる結合方法により求めた(ここでは全アゴニスト)。タンパク含量は、ローリー(Lowry)法により測定した。
【0055】
各ラットの海馬は、モリブデン酸ナトリウムEDTAグリセロール緩衝液2ml中にホモジェナイズした。このホモジェネートを100,000gで60分間遠心分離した。上清のアリコートを蒸留水に希釈して、タンパク含量をローリー法により測定した。このタンパク質濃度は、1.3〜1.7mg/mlの間であった。
【0056】
上清の残りを分割して、それぞれ0.2mlの3部にした。デキサメサゾン3H(アマーシャム(Amersham)50Ci/mM)を上昇する濃度(25、50及び75nmol/ml)でこれら各部に加えた。他の3つの調製も同じ条件下で行ったが、標識デキサメサゾンを非特異結合させるために、飽和量の受容体の全アンタゴニスト(RU28362)を加えた。
【0057】
4℃で一晩のインキュベーション後、タンパク質及び結合デキサメサゾンを吸収させるために活性炭/デキストランを加えた。遠心分離後、上清の放射活性を液体シンチレーションにより測定した。
【0058】
タンパク含量に対して結合したデキサメサゾンの放射活性量を記録した。結果は、タンパク質1mg当たり受容体に結合した標識コルチコイドがフェムトモルで表される。
【0059】
2.4 ビンクリスチンモデル
ラットは、3に上述されたように保持及び処置した。次に、これらを下記の群に分けた:
− 5日間にわたり生理学的血清5μl/日を投与したラット10匹の1群
− 5日間にわたり5μg/kgビンクリスチンを含む生理学的血清5μl/日を投与したラット30匹の1群
【0060】
本実験では、変性が、ビンクリスチン用量に依存することが示された。5μg/kg/日の用量は、海馬の分枝を40〜60%減少させる。
【0061】
最後の投与後、第2群のラット30匹をランダムに3つの小群に分けて、3に上述されたように処置した。
【0062】
2.5 学習
処置の最後の5日間の間、午前10:00(シンナモイル−Gly−Phe−ProNH2の投与の1時間後)に、ラットを、音回避条件付け(回避応答の条件付け)のため学習ケージに入れた。ラットは、最初は電気ショックから逃れるため、次いでこれを回避するために、ポールに登ることを学習した。この方法は、標準化及び定量化されている(Le Poncin M., Lafitte J.C., Rapin J.R., 「音回避条件付け及び獲得動作の説明に対する数学的アプローチ」, Math. Biosciences 59 (1982) 242-268を参照のこと)。
【0063】
5日間、ラットは、1日に全部で10回の試験のために毎日このような学習条件下に置いた。結果は、適切な応答の百分率として表現され、そして応答の動態は、多重指数最大曲線により表される。
【0064】
我々が実験室で行った全ての実験において、全ての対照動物は、学習の5日目に回避応答を示した(100%適切な応答)。
【0065】
曲線の極大は、学習能力を表す。曲線の傾きは、学習速度を評定する。曲線下面積(AUC)は、全ての条件付けパラメーターの適切な評価を表す。ラットが早くも0日目に100%適切な応答を示すならば、曲線下面積の最大値は、500である。実際には、曲線下平均面積は、1日毎に計算し、そしてこれが最大値100に達する。絶対対照動物では、この曲線下平均面積は、40±4に等しい。
【0066】
2.6 試薬
使用した全ての試薬は、I級試薬であり、そしてアルドリッチ(Aldrich)(Saint Quentin Fallavier、フランス)から提供されている。
【0067】
デキサメサゾン3Hは、アマーシャム(Amersham)(イギリス)から提供されている。
【0068】
特異的アゴニスト(RU28362)は、ルセル(Roussel)から提供されている。
【0069】
2.7 統計解析
結果は、1実験群当たりラット10匹から得られる結果の、標準誤差を伴う平均値として表される。
【0070】
ANOVA分散分析により、有意な結果は、スチューデント検定(Student's test)を用いて得られる。
【0071】
変動は、各実験日について最小二乗法の関数として計算される。有意性は、t検定により求められる。
【0072】
3.結果
3.1 Gp120モデル
ポール登り試験法による音回避条件付け
結果は、下記表Iに提示される。各学習日について、表に列挙される値は、回避の百分率に相当する。ラットは、ポールに登ることにより放電を受けるのを回避する。第1日目、動物群のいずれでも回避は観察されない。Gp120を投与したラットでは、学習速度及び能力が有意に低下する。シンナモイル−Gly−Phe−ProNH2で、及びタクリン(TAA)での処置は、学習パラメーターを幾分回復させる。この有意な結果は、2、3、及び4日目の曲線下面積及び時間に関して観察される。
【0073】
【表1】
Figure 2004531480
【0074】
ニューロン数
最後の学習セッション後、断頭によりラットを屠殺して、脳を単離して液体窒素で−80℃に凍結した。50μmの厚さの切片を「クリオカット(cryo-cut)」で得て、海馬のCAIII層のニューロンを顕微鏡下でカウントした。結果は、対照群の百分率として表される。
【0075】
【表2】
Figure 2004531480
【0076】
これらの結果から明らかなように、トリペプチドの投与は、タクリンと同様に、学習能力の改善をもたらす。しかしタクリンとは対照的に、この改善は、ニューロンのあまり重度でない変性を伴う。
【0077】
3.2 デキサメサゾンモデル
音条件付け
学習能力は、上述のように試験した。結果は、下記の表に要約される。
【0078】
【表3】
Figure 2004531480
【0079】
コルチコイド受容体の測定
結果は、下記の表に要約される。
【0080】
【表4】
Figure 2004531480
【0081】
デキサメサゾンの投与は、海馬におけるコルチコイド受容体の数の非常に劇的な減少を誘導する。この実験において使用した用量及び処置時間では、60%程度の減少を認めた。本発明により使用されるトリペプチドの投与は、海馬ニューロンの受容体の数の有意な増加をもたらす。タクリンは、同じ条件下では何ら作用を示さない。
【0082】
このことは、本発明により使用されるトリペプチドでの処置が、学習能力を相当回復させ、そして海馬のレベルでの変性が低下することを示す。これに反して、アセチルコリンが関係している限りアセチルコリンの分解を阻害し、学習挙動を改善するタクリンは、コルチコイド変性のこのモデルにおいて何ら作用を示さない。
【0083】
3.3 ビンクリスチンモデル
学習挙動は、上述のように試験した。結果は、下記の表に要約される。
【0084】
【表5】
Figure 2004531480
【0085】
これらの結果は、学習能力に及ぼす、本発明により使用される物質の有利な作用を示す。これに反して、タクリンは、このモデルでは作用を示さない。

Claims (7)

  1. 神経変性疾患の処置に有用な医薬の製造のための、下記式(I):
    Figure 2004531480
    [式中、Xは、OH、(C1-5)アルコキシ、NH2、NH−C1-5−アルキル、N(C1-5−アルキル)2を表し;
    1は、アミノ酸:Phe、Tyr、Trp、Pro(それぞれ、場合により(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又はハロゲン原子により置換されていてもよい)、及びAla、Val、Leu、又はIleのいずれかから誘導される残基であり;
    2は、アミノ酸:Gly、Ala、Ile、Val、Ser、Thr、His、Arg、Lys、Pro、Glu、Gln、pGlu、Asp、Leu及びAsnのいずれかから誘導される残基であり;
    3及びR4は、独立にH、OH、(C1−C5)アルキル、又は(C1-5)アルコキシを表し(ただし、R3及びR4は、両方ともOH又は(C1-5)アルコキシであることはない);
    5は、H、OH、(C1-5)アルキル又は(C1-5)アルコキシを表し;そして
    0は、下記式:
    Figure 2004531480
    (式中、Yは、−CO−、−CH2CO−、−CH2CH2CO−、−CH2CH2CH2CO−、−CH=CH−CO−又は−OCH2CO−を表し、そしてZは、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、(C1-4)アルコキシ基、(C1-4)アルキル基を表すか;あるいは2つの隣接する置換基は、(C1-3)アルキレンジオキシ基を形成してもよく;そしてnは、0又は1〜5の整数である)で示される基を表す]で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩の使用。
  2. 1が、アミノ酸:Phe、Tyr、Trp(それぞれ、場合により(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又はハロゲン原子により置換されていてもよい)のいずれかから誘導される残基、又はアミノ酸:Ileから誘導される残基である、請求項1記載の使用。
  3. 1が、場合により(C1-5)アルコキシ基、(C1-5)アルキル基又はハロゲン原子により置換されていてもよい、アミノ酸:Pheから誘導される残基である、請求項2記載の使用。
  4. Xが、(C1-5)アルコキシ、NH2、NH−C1-5−アルキル、又はN(C1-5−アルキル)2である、請求項1〜3のいずれか1項記載の使用。
  5. 2が、アミノ酸:Gly又はIleから誘導される残基である、請求項1〜4のいずれか1項記載の使用。
  6. 0が、シンナモイル残基である、請求項1〜5のいずれか1項記載の使用。
  7. 式(I)の化合物が、シンナモイル−グリシル−L−フェニルアラニル−L−プロリンアミド、シンナモイル−イソロイシル−フェニルアラニル−L−プロリンエチルアミド、シンナモイル−イソロイシル−イソロイシル−プロリンアミド、又は薬学的に許容しうるこれらの塩である、請求項1〜6のいずれか1項記載の使用。
JP2002563182A 2001-02-05 2002-02-05 神経変性疾患の処置のためのトリペプチド誘導体 Withdrawn JP2004531480A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10105039A DE10105039A1 (de) 2001-02-05 2001-02-05 Tripeptid-Derivate für die Behandlung neurodegenerativer Krankheiten
PCT/EP2002/001181 WO2002062830A1 (en) 2001-02-05 2002-02-05 Tripeptide derivatives for the treatment of neurodegenerative diseases

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004531480A true JP2004531480A (ja) 2004-10-14
JP2004531480A5 JP2004531480A5 (ja) 2005-12-22

Family

ID=7672832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002563182A Withdrawn JP2004531480A (ja) 2001-02-05 2002-02-05 神経変性疾患の処置のためのトリペプチド誘導体

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1358204A1 (ja)
JP (1) JP2004531480A (ja)
DE (1) DE10105039A1 (ja)
WO (1) WO2002062830A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523156A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 オンコレー アーベー 癌の処置のためのγ線照射と組み合わせた化合物の使用
JP2016069343A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 森永乳業株式会社 脳機能障害改善剤
JP2018154640A (ja) * 2018-05-17 2018-10-04 森永乳業株式会社 脳機能障害改善用経口組成物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2622581B1 (fr) * 1987-11-03 1990-02-16 Inorgan Sa Rech Develop Pharm Nouveaux derives de l-proline, leur preparation et leurs applications biologiques
DE4007869A1 (de) * 1990-03-13 1991-09-19 Merck Patent Gmbh Aminosaeurederivate
US5716929A (en) * 1994-06-17 1998-02-10 Vertex Pharmaceuticals, Inc. Inhibitors of interleukin-1β converting enzyme
WO1996041638A1 (en) * 1995-06-13 1996-12-27 Sanofi Winthrop, Inc. Calpain inhibitors for the treatment of neurodegenerative diseases

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523156A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 オンコレー アーベー 癌の処置のためのγ線照射と組み合わせた化合物の使用
JP2016069343A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 森永乳業株式会社 脳機能障害改善剤
JP2018154640A (ja) * 2018-05-17 2018-10-04 森永乳業株式会社 脳機能障害改善用経口組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP1358204A1 (en) 2003-11-05
DE10105039A1 (de) 2002-08-08
WO2002062830A1 (en) 2002-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5281607A (en) Method of using Alpha 2-Antagonists for the Treatment of Neurodegenerative Diseases
JPH01319422A (ja) 神経疾患治療剤
JP2002524498A (ja) 機能性及び/又は器質性痛み症候群の治療のための製薬組成物の調製のためのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤の使用
US20140323393A1 (en) Uses Of Peptides to Treat Brain Injury and Disease
WO2023020488A1 (zh) 特拉匹韦在制备治疗缺血/再灌注损伤的药物、细胞保护药物中的应用和方法
US9717772B2 (en) Interval therapy for the treatment of loss of eyesight in humans with glaucoma and other degenerative eye diseases
US20230212225A1 (en) Peptide compostions and methods for treating tauopathies
JP4169597B2 (ja) 神経変性疾患の処置のためのトリペプチド及びトリペプチド誘導体
US20090068143A1 (en) Orally effective cannabinoid analogs
EP1420782B1 (en) Use of nefiracetam for treating post-stroke neurodegeneration
JP2004531480A (ja) 神経変性疾患の処置のためのトリペプチド誘導体
EP3558378A1 (en) Low dose drug combinations for use in preventing and treating neuronal damage
US20220257582A1 (en) Treatment for synucleinopathies
US20050192228A1 (en) Tripeptide derivatives for the treatment of neurodegenerative diseases
US11970521B2 (en) Neuroprotective beta amyloid core peptides and peptidomimetic derivatives
WO2017209027A1 (ja) オートファジー誘導剤
CN115212194B (zh) 纳多洛尔在制备治疗缺血/再灌注损伤药物及细胞保护药物中的应用
WO2005055997A1 (ja) 炎症性疾患の治療及び予防用医薬組成物
KR101829631B1 (ko) 신규 펩타이드 및 그 용도
KR101943852B1 (ko) 신규 펩타이드 및 그 용도
CN110234334B (zh) 肌肉萎缩抑制组合物
JP2002544120A (ja) 逆・反転化プロサポシン由来ポリペプチドおよびその使用
WO2011047374A1 (en) Methods of treating tauopathies
JP2004526701A (ja) 神経系の損傷後疾患の処置のためのトリペプチド誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050107

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20051215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051216