JP2004524441A - 亜鉛−マンガン合金電析用酸性浴 - Google Patents
亜鉛−マンガン合金電析用酸性浴 Download PDFInfo
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、特に鋼鉄に亜鉛−マンガン合金を付着させることができる酸性水溶液からなる電解浴に関する。
【背景技術】
【0002】
亜鉛および亜鉛合金の皮膜は、鋼鉄の腐食の原因となる赤錆の発現を遅延させるのに益々使用されている。そのため、この亜鉛皮膜は、犠牲防食作用によって鋼鉄を保護する。この保護作用は、亜鉛の電気化学的電位(E°Zn2+/Zn=−0.76V/SHE)が鋼鉄のそれ(E°Fe2+/Fe=−0.44V/SHE)と比較して低いことによるものである。
【0003】
これまで純粋な亜鉛を用いて得られた電析反応系と同等またはそれよりも優れた耐食性を持つ新しい亜鉛合金系の電析反応系を生み出すためにかなりの努力が払われてきた。Zn/Fe、Zn/Co、Zn/NiおよびZn/Mnなどの亜鉛合金の皮膜がこのようにして開発されてきた。
【0004】
亜鉛/マンガン皮膜は、他の亜鉛合金と比較して自然環境における耐食性の点で優位であることが判っている。自然環境中にさらした後に表面分析を行った結果では、不動態皮膜として働くと考えられているγ型の酸化マンガンγ−Mn2O3が存在することが明らかとなっている。この種の酸化物は、酸素のイオン化を妨げ、その結果皮膜の腐食を低減させるものと考えられる(Des alliages de zinc et de manganese aptes au revetement protecteur de plaques d’acier [鋼板の保護コーティングに適した亜鉛およびマンガンの合金 − Jacqueline Crousier − Materiaux & Techniques, 1999, No.3-4)。
【0005】
公知の亜鉛/マンガンの電析反応プロセスは、クエン酸ナトリウムまたは塩化アンモニウム系のいずれかの酸性水溶液からなるものである。
【0006】
国際公開第91/17884号パンフレットは、クエン酸ナトリウム系の酸性浴を用いて亜鉛およびマンガンを共析させることができるプロセスを開示している。この化合物(クエン酸ナトリウム)は、亜鉛の電析における電気化学的電位をマンガン(もっとも卑な貴金属)のそれに近接させるために、電解液中に添加される。この電解浴は、温度50℃、pH5.4で運転される。
【0007】
クロージャー(Crousier)女史の研究によれば、この種の電解浴では、適切な効率を維持しながらマンガン12%以上からなる合金を得ることはできないため、このクエン酸化合物を使用する方法には欠点がある。更に、この種の電解浴は、pHの変化に非常に影響を受け、菌類や結晶質生成物の発生が観察されるため常時安定に維持することには限界がある。
【0008】
仏国特許出願公開第2762331号明細書は、上記のクエン酸系の電解浴の場合よりも緩い条件で亜鉛とマンガンをともに析出させることができる方法について開示している。そのために、塩化アンモニウム系の電解浴が選択された。電解液の溶媒の電気伝導度を大きくするため、および亜鉛とマンガンとの電気化学的電位を近接させ、その結果両者を共析させることができるようにするため、かなりの量の塩化アンモニウムが使用されている。アンモニウムイオンは、亜鉛およびマンガンの析出に必要である(ブラッセルズ自由大学論文−1990−Lenge Masangu Mpoyo)。この種の電解浴では、適切な電流効率を維持しようとした場合、マンガン12%以上からなる合金を得ることはできない。また、アンモニウムイオンを使用しているため、めっき廃液の処理に余分の費用が発生することになる。これは、この種の電解浴による処理の際に、アルカリ剤の使用のみでは、金属/アンモニウム複塩が非常に安定であるために金属水酸化物が析出するのに十分でないからである。その結果、アンモニウムイオンを含む電解浴による処理では、このアンモニウムイオンから金属イオンを分離するために特別の処理を行うことが必要となる。この処理により、結果として付加的に費用が発生することになる。
【0009】
英国特許出願公開第2351503号明細書では、塩化アンモニウム浴またはホウフッ酸塩浴の使用に関連する欠点が繰り返し述べられている。これは、これらの電解浴が環境の点から望ましくなく、マンガン9%以上を含む析出物を得ることができないことによるものである。この文献によれば、塩化アンモニウムを塩化ナトリウムまたは塩化カリウムといったアルカリ金属の塩化物塩に置換しても、十分な濃度のマンガンを含有する析出物を得ることはできない。他方、酒石酸またはグルコン酸といった錯化合物を使用することにより、析出物中に高濃度のマンガンを含有する析出物を得ることが可能となる。
【0010】
この種の電解浴は、pH6.3〜6.9で運転する場合に当該浴中に水酸化ナトリウムを添加しなければならない欠点がある。亜鉛イオンおよびマンガンイオンは、上記pH範囲では安定ではない、即ち、これらは、水酸化亜鉛または水酸化マンガンの沈殿物の状態で存在することになる。その結果、これらの生成物の生成を抑制するために、クエン酸または酒石酸といった錯化剤により亜鉛イオンおよびマンガンイオンを錯イオン化する必要がある。更に、亜鉛およびマンガンの還元中にpHの局所的な上昇が生じた場合、水酸化亜鉛および水酸化マンガンを生成してしまうというリスクがある。この現象は、非常に弱酸性のpH領域、即ち6.3〜6.9の範囲で運転された場合に顕著となる。そのため、水酸化亜鉛および水酸化マンガンの生成を避けるためにホウ酸50〜70g/lの濃度で多量の緩衝剤の使用が必要となる。この種の電解浴、即ち非常に弱酸性のpH領域で多量のホウ酸を用いた電解浴では、ホウ酸亜鉛を生成するリスクもある。この塩は、浴槽の壁面、アノードバッグやアノード自体に析出しやすいため、結果としてこの装置はある程度不動態を呈するようになる。
【0011】
【非特許文献1】
ジャクリーン クロージャー(Jacqueline Crousier)著,「鋼板の保護コーティングに適した亜鉛およびマンガンの合金(Des alliages de zinc et de manganese aptes au revetement protecteur de plaques d’acier)」,マーテーリョ&テクニックス(Materiaux & techniques), 1999, No.3-4
【特許文献1】
国際公開第91/17884号パンフレット
【特許文献2】
仏国特許出願公開第2762331号明細書
【特許文献3】
英国特許出願公開第2351503号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、廃めっき液に特別な処理を施す必要がなく、高いマンガン濃度を備えた亜鉛およびマンガンの析出物を高い効率で得ることを可能にする酸性水溶液からなる安定な電解浴を提供することを目的とする。この酸性浴は、錯化剤の存在を必要とせず、英国特許出願公開第2351503号明細書で使用するものよりもホウ酸の使用量を少量にできる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の内容は、アンモニウムイオン、ホウフッ酸イオンおよびクエン酸イオンを含まず、1リットル当たり、
− Zn2+イオン 10〜60g、
− Mn2+イオン 20〜100g、
を含有する酸性水溶液からなる電解浴であって、上記酸性水溶液が、pHを4.0〜6.0、好ましくは4.5〜6の範囲に維持する緩衝剤、および、前記緩衝剤とは異なる他の添加剤であって、亜鉛およびマンガンの析出電位を近接させることができる添加剤を含むことを特徴とするものである。
【0014】
本発明は、また本発明の電解浴を用いた亜鉛およびマンガン合金の電析方法を提供することを目的とする。
【0015】
本発明においては、アンモニウムイオン、ホウフッ酸イオンおよびクエン酸イオンを含まず、以下の組成からなる酸性水溶液を利用する。
― 約10〜60g/lの濃度の亜鉛イオン。この亜鉛イオンは、硫酸亜鉛または塩化亜鉛といった水溶性塩の形態で存在させることができる。
− 約20〜100g/lの濃度のマンガンイオン。このマンガンイオンは、硫酸マンガンまたは酢酸マンガンまたは塩化マンガンといった水溶性塩の形態で存在させることができる。
− 塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウムといった特にアルカリ金属塩などの導電性塩類。電解浴中のその濃度は、好ましくは100〜250g/lである。
− pHをコントロールするための緩衝剤。これは、従来の電解浴中では上記クエン酸イオン、酒石酸イオンまたはグルコン酸イオンと上記アンモニウムイオンとによって緩衝効果が得られるためである。本発明の緩衝剤は、ホウ酸とすることができ、その濃度は5〜40g/lの範囲である。フタル酸水素塩、燐酸二水素塩および酢酸塩緩衝剤といったその他の緩衝剤も使用できる。この目的は、pH4.8〜5.5を示すのに十分な量のヒドロニウムイオンを提供することにある。
― 亜鉛の電気化学的電位をマンガンのそれにシフトさせることにより亜鉛およびマンガンの共析を可能とするために、析出電位を近接させるための少なくとも1種類の薬剤、または、添加剤。他の電解浴においては、アンモニウムイオンとクエン酸イオンによってこのような役割が担われていた。これは、析出させる金属イオンのみを含む電解質から2種類の金属が同時に析出することは困難なばかりか実際に不可能であるためである。上記一対の電気化学的電位は異なるため(E°Zn2+/Zn=−0.76V/SHEおよびE°Mn2+/Mn=−1.18V/SHE)、これらの分極曲線は著しく離れており、共析が生じる電位領域を見つけるのが困難であることは明らかである。
【0016】
この2つの酸化還元系の電位は、金属イオンを錯化することにより近接させることができる。この錯化により、上記一対の各々の電気化学的電位が変化し、その結果分極曲線を近接させることが可能となる。
かくして、錯化により、電気分解による亜鉛とマンガンの共析が可能となる。
【0017】
これらの添加剤は、以下の一般式を有する化合物である。
【0018】
【化4】
【0019】
0<n<25、
R1=アリールオキシ基、特にフェノキシ基若しくはナフトキシ基;アリールオキシアルコキシ基、特にフェノキシアルコキシ基若しくはナフトキシアルコキシ基、ここでアリールオキシアルコキシラジカルのアルコキシ部分の炭素数は1〜6;アルキルアリール基、特にアルキルフェニル基若しくはアルキルナフチル基、ここでアルキルアリールラジカルのアルキル部分の炭素数は1〜12;アルキルアリールオキシ基、特にアルキルフェノキシ基若しくはアルキルナフトキシ基;またはアルキルアリールオキシアルコキシ基、特にアルキルフェノキシアルコキシ基若しくはアルキルナフトキシアルコキシ基、
R2=−H;−(CH2)m−SO3 −M+、式中、m=0〜5;-(CH2)z−PO3 2−M+ 2、式中、z=0〜2;または−CH2−COO−M+、式中、M+=Na+、K+若しくはNH4 +;またはアリール基、特にフェニル基若しくはナフチル基、
(上記直鎖または側鎖アルキル基は好ましくは1〜6個の炭素原子を備える)。
【0020】
好ましくは、R1はアリールオキシアルコキシ基、特にフェノキシアルコキシ基またはナフトキシアルコキシ基である。
これらは、好ましくは0.5〜10g/lの濃度で使用される。
【0021】
これらの添加剤の使用により、電解浴中に存在している光沢剤を溶解することができる。
【0022】
また、相乗剤を添加してもよく、これにより、更にマンガンの析出量を増加させることができる。これらの相乗剤は、以下の一般式を有する化合物である。
【0023】
【化5】
【0024】
p=1または2、
R3=−Hまたは炭素数6までの直鎖若しくは側鎖アルキル基、
R4=(CH2)q−SO3 −M+(式中q=0〜5)、または−COO−M+(式中M+=Na+、K+またはNH4 +)。
これらは、好ましくは0.1〜10g/lの濃度で使用される。
【0025】
光沢剤は、光沢めっきを得、合金にされる金属であるマンガンの共析を促進するために所望により電解浴に添加される。これらの光沢剤は、以下の一般式を有する化合物である。
【0026】
【化6】
【0027】
R5=−H、−CH3、アリール基、特に−C6H5、CH3−C6H4−、CH3−CH2−C6H4−若しくは−CH=CH−C6H5などのフェニル基、アルキルフェニル基若しくはアルケニルフェニル基、またはナフチル基、
R6=−Hまたは−CH3、−CH2−CH3若しくは−CH2−CH2−CH3などのアルキル基、
(上記直鎖若しくは側鎖アルキル基またはアルケニル基は好ましくは1〜6個の炭素原子を備える)。
これらは、好ましくは約0.1〜1.5g/lの濃度で使用される。
【0028】
このたび、クエン酸イオンまたはアンモニウムイオンは、以前、2つの異なった役割を果たしていたことが判った。本発明により、緩衝剤の役割と電位を近接させる薬剤の役割とを異なった化合物に担わせることにより、電位を近接させる薬剤を選択する際の制約をなくし、廃棄処理せざるを得なかった化合物よりも廃棄における問題の少ない錯化剤をそれ自体使用することが可能となった。
【0029】
亜鉛およびマンガン析出用の電解浴は、以下の方法により形成される。
1リットル浴用:
以下の化合物を以下の順に攪拌しながら溶解する。この浴の調製中、塩類の溶解を促進するために液温は約35℃とする。
− 水
− 導電性塩類(NaCl、KCl、Na2SO4、K2SO4)
− 緩衝剤(H3BO3)
− ZnCl2、ZnSO4
− MnCl2、MnSO4またはMn(CH3COO)2
− 添加剤および相乗剤
− 光沢剤
この電解浴の組成および電析条件の概略を次表に示す。
【0030】
【表1】
【実施例】
【0031】
5リットルの平行六面体のガラス容器内に鋼素地のカソードおよび該カソードの何れか一方の側に2本の亜鉛のアノードを浸漬した電気化学的電池において以下の実施例を行った。
電析は、1.5A/dm2で30分間行った。
【0032】
得られた析出物について、その後内部のマンガンの存在を確認するためにX線蛍光分析、および析出物を希塩酸に溶解し原子吸光分光法による定量分析を行った。
【0033】
比較例1
例1.1
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化アンモニウム 250g/l
ホウ酸 25g/l
【0034】
この組成は、亜鉛とマンガンとを共析させることができるが、アンモニウムイオンを使用するという欠点がある。
この欠点は、比較例1.1の組成の電解浴(塩化アンモニウム250g/l、即ちNH4 +イオン84g/lを含む電解浴)からの排水処理に特に留意する必要があることによるものである。
このアンモニウムイオンは、Ni2+イオンやCu2+イオンといった金属イオン(表面処理工程において存在し得るイオン)と強固に錯イオンを形成し、そのため中和/沈殿工程において金属水酸化物として沈殿しない。
【0035】
そのため、これらの金属イオンの排出基準値以下となるように過度に希釈する必要がある。実際、これらの金属イオンが存在する場合、アンモニウムイオンからこれらの金属イオンを分離するために、特殊な樹脂にて排水を処理する必要がある。このため、アンモニウムイオンは、第一にこのアンモニウムイオンを排出するという点で、第二に上記の付随した金属イオンを排出するという点で2倍の毒性を示すことになる。
これらのすべての理由により、アンモニウムイオンを含む電解浴は望ましくない。
過度に高濃度の金属イオンを含む排水に関連したリスクに加えて、アンモニウムイオンの排出それ自体が、環境汚染につながる。
【0036】
例1.2
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 x
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0037】
この比較例では、塩化マンガンの濃度xを60g/lから150g/lまで変化させた。
すべての場合において:
− マンガン元素は、分析によって検出されない、即ち亜鉛のみ析出している。
− 電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
【0038】
例1.3
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム y g/l
ホウ酸 25g/l
【0039】
この比較例では、塩化カリウムの濃度yを75g/lから150g/lまで変化させた。
すべての場合において:
− マンガン元素は、分析によって検出されない、即ち亜鉛のみ析出している。
− 電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
【0040】
例2(本発明)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0041】
この実施例では、添加剤として以下の化学式の硫酸エトキシ化β―ナフトールを添加した。
【0042】
【化7】
【0043】
この化合物は、サボゾールNFE−8(Sabosol NFE−8)の商品名でサボ(Sabo)社により販売されているものである。
この化合物の電解浴中の濃度を0.5g/lから10g/lまで変化させた。
【0044】
すべての場合において:
― 析出物は、マンガンを含有している、即ち亜鉛およびマンガンの析出が生じた。更に、この析出物中のマンガンの量は、添加剤の濃度に伴い増加している。
― 電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
【0045】
例3(本発明)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0046】
この実施例では、添加剤として以下の化学式のβ−ナフトールを添加した。
【0047】
【化8】
【0048】
この化合物は、ドイツ国ルドウィックシャーフェンのラシッヒ社(Raschig GmbH)によってラルフォンNAPE 14−90(Ralufon NAPE 14−90)の商品名で販売されているものである。
この化合物の電解浴中での濃度を0.5g/lから10g/lまで変化させた。
【0049】
すべての場合において:
― 析出物は、マンガンを含有している、即ち亜鉛およびマンガンの析出が生じた。更に、この析出物中のマンガンの量は、添加剤の濃度に伴い増加している。
― 電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
【0050】
例4(本発明)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0051】
この実施例では、添加剤として以下の化学式のβ−ナフトールを添加した。
【0052】
【化9】
【0053】
この化合物は、ビーエーエスエフ(BASF)社によってルガルバンBNO 24(Lugalvan BNO 24)の商品名で販売されているものである。
この化合物の電解浴中での濃度を0.5g/lから10g/lまで変化させた。
【0054】
すべての場合において:
― 析出物は、マンガンを含有している、即ち亜鉛およびマンガンの析出が生じた。更に、この析出物中のマンガンの量は、添加剤の濃度に伴い増加している。
― 電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
【0055】
例5(本発明)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0056】
この実施例では、添加剤として以下の名称の化合物を添加した。
ナトリウム・ジイソプロピルナフタレンスルフォネート
この化合物は、サイテック・インダストリーズ社(Cytec IndustriesInc.)によってエアロゾル オーエス(Aerosol OS)の商品名で販売されているものである(米国ニュージャージー州ウェストパターソン)。
この化合物の電解浴中での濃度を0.5g/lから5g/lまで変化させた。
【0057】
すべての場合において:
― 析出物は、マンガンを含有している、即ち亜鉛およびマンガンの析出が生じた。更に、この析出物中のマンガンの量は、添加剤の濃度に伴い増加している。
― 電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
ナトリウム・アルキルナフタレンスルフォネートであるウィトコ(Witco)社製のペトロ ビーエー(Petro BA)でも同様の結果が得られた。
【0058】
例6(比較例)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0059】
この比較例では、以下の化学式のノニルフェノレート系添加剤を添加した。
【0060】
【化10】
【0061】
式中、n=12。
この化合物の電解浴中での濃度を0.5g/lから5g/lまで変化させた。
【0062】
すべての場合において:
― 析出物には、マンガンは含まれていない。
【0063】
例7(比較例)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0064】
この比較例では、以下の化学式のノニルフェノレート系添加剤を添加した。
【0065】
【化11】
【0066】
式中、n=9。
この化合物は、ラシッヒ社(Raschig)によりラルフォン N 9(Ralufon N 9)の商品名で販売されているものである。
この化合物の電解浴中での濃度を0.1g/lから3g/lまで変化させた。
【0067】
すべての場合において:
― 析出物には、マンガンは含まれていない。
【0068】
例8(比較例)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0069】
この比較例では、以下の化学式の添加剤を添加した。
【0070】
【化12】
【0071】
この化合物の電解浴中での濃度を0.1g/lから8g/lまで変化させた。
【0072】
すべての場合において:
― 析出物には、マンガンは含まれていない。
【0073】
例9(比較例)
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0074】
この比較例では、以下の化学式の添加剤を添加した。
【0075】
【化13】
【0076】
この化合物の電解浴中での濃度を0.1g/lから8g/lまで変化させた。
【0077】
すべての場合において:
― 析出物には、マンガンは含まれていない。
【0078】
例10
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0079】
この実施例では、以下の化学式の添加剤を添加した。
【0080】
【化14】
【0081】
式中、n=9。
電解浴中でのこの化合物の濃度は、0.2g/lである。
【0082】
【化15】
【0083】
式中、n=12。
電解浴中でのこの化合物の濃度は、3g/lである。
【0084】
【化16】
【0085】
電解浴中でのこの化合物の濃度は、8g/lである。
【0086】
析出物は、マンガンを含んでいる、即ち亜鉛およびマンガンの析出が生じた。また、電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
【0087】
例11
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0088】
この実施例では、以下の化学式の添加剤および相乗剤を添加した。
【0089】
【化17】
【0090】
電解浴中でのこの化合物の濃度は、3g/lである。
【0091】
【化18】
【0092】
電解浴中でのこの化合物の濃度は、3g/lである。
【0093】
【化19】
【0094】
電解浴中でのこの化合物の濃度は、8g/lである。
【0095】
析出物は、マンガンを含んでいる、即ち、亜鉛およびマンガンの析出が生じた。また、驚くべきことには、析出電位を近接させる薬剤のみを添加した例2および例3の場合よりも多量のマンガンが析出物中に含まれていることが判明した。更に、相乗剤のみを使用した場合には、亜鉛とマンガンとを共析させることはできない(例8および例9)。このように、添加剤を含む電解浴に相乗剤を使用することで、より多量のマンガンを含有する析出物を得ることができる。
電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
【0096】
実施例12
塩化亜鉛 60g/l
塩化マンガン1水塩 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 25g/l
【0097】
この実施例では、以下の薬剤を添加した。
― 次の化学式によって表される添加剤:
【0098】
【化20】
【0099】
電解浴中でのこの化合物の濃度は、8g/lである。
― および次の化学式で表される光沢剤:
【0100】
【化21】
【0101】
この光沢剤の電解浴中での濃度を0.01g/lから0.5g/lまで変化させた。
【0102】
すべての場合において:
― 析出物は、マンガンを含んでいる、即ち、亜鉛およびマンガンの析出が生じた。このマンガン量は、添加剤のみを使用した場合よりも多い。この相乗効果は、予想だにしなかったものである。
― 析出物表面は、非常に光沢がある。
― 電解浴は、数ヶ月間安定である、即ちバクテリアの繁殖も結晶質の沈殿物も電解浴中に認められない。
Claims (10)
- アンモニウムイオン、ホウフッ酸イオンおよびクエン酸イオンを含まず、1リットル当たり、
− Zn2+イオン 10〜60g、
− Mn2+イオン 20〜100g、
を含有する酸性水溶液からなる電解浴であって、
上記酸性水溶液が、pHを4.5〜6、好ましくは4.8〜5.5の範囲に維持する緩衝剤、および、前記緩衝剤とは異なる他の添加剤であって、Zn/Zn2+対およびMn/Mn2+対の析出電位を近接させることができる添加剤を含むことを特徴とする電解浴。 - 上記緩衝剤が、濃度5〜40g/lのホウ酸であることを特徴とする請求項1に記載の電解浴。
- 上記析出電位を近接させる薬剤が、以下の化学式を有する化合物であり、その濃度が0.5〜15g/lであることを特徴とする請求項1に記載の電解浴。
R1=アリールオキシ基、特にフェノキシ基若しくはナフトキシ基;アリールオキシアルコキシ基、特にフェノキシアルコキシ基若しくはナフトキシアルコキシ基、ここでアリールオキシアルコキシラジカルのアルコキシ部分の炭素数は1〜6;アルキルアリール基、特にアルキルフェニル基若しくはアルキルナフチル基、ここでアルキルアリールラジカルのアルキル部分の炭素数は1〜12;アルキルアリールオキシ基、特にアルキルフェノキシ基若しくはアルキルナフトキシ基;またはアルキルアリールオキシアルコキシ基、特にアルキルフェノキシアルコキシ基若しくはアルキルナフトキシアルコキシ基、
R2=−H;−(CH2)m−SO3 −M+、式中、m=0〜5;-(CH2)z−PO3 2−M+ 2、式中、z=0〜2;または−CH2−COO−M+、式中、M+=Na+、K+若しくはNH4 +;またはアリール基、特にフェニル基若しくはナフチル基。 - 上記R1が、フェノキシアルコキシラジカルまたはナフトキシアルコキシラジカルであることを特徴とする請求項3に記載の電解浴。
- 上記アリールオキシアルコキシラジカルのアルコキシ部分の炭素数が1〜6であることを特徴とする請求項3に記載の電解浴。
- 上記相乗剤が、0.5〜10g/lの濃度にて存在していることを特徴とする請求項7
に記載の電解浴。 - 電解浴は、導電性アルカリ金属塩類、好ましくは塩化カリウムを、好ましくは100〜250g/lの濃度にて含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解浴。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解浴を使用することと、温度15〜40℃、電流密度0.05〜10A/dm2にて電気分解を行うこととを含んでなることを特徴とする亜鉛およびマンガンの合金の電析方法。
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