JP2004523755A - 自動試験装置における改良試験および較正用回路 - Google Patents

自動試験装置における改良試験および較正用回路 Download PDF

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Abstract

少なくとも1つの実施形態では、マルチチャネルテスタの回路は、セントラルリソースと、複数の出力と、複数の選択可能なチャネルを介して複数の出力にセントラルリソースを結合するスイッチングマトリクスとを有する。選択可能なチャネルのそれぞれは、ハーフブリッジ構成で結合されたPINダイオードを有する。第1のバイアス源、第2のバイアス源、および第3のバイアス源は、これらPINダイオードに順方向バイアスをかける。第1のバイアス源および前記第2のバイアス源は、それぞれ、ハーフブリッジのセントラルリソース結合端子および出力結合端子に結合される。第3のバイアス源は、共通ノードに結合される。第1のバイアス源および第2のバイアス源は、ほぼ平衡した出力を提供するように、かつ、第1のバイアス源および第2のバイアス源の出力の和が、第3のバイアス源の出力に対してほぼ平衡するように構成される。いくつかの実施形態では、複数の選択可能なチャネルは、同じ第1のバイアス源を備える。実施形態の中には、複数のチャネルのそれぞれが、異なる第2のバイアス源を備えるものがある。実施形態の中には、ピンエレクトロニクスドライバが、第2のバイアス源として使用可能なものがある。実施形態の中には、単一の第3のバイアス源が、複数のスイッチの1つを介して、複数の選択可能なチャネルの共通ノードのそれぞれに結合可能なものがある。実施形態の中には、PINダイオードを、チャネルのセントラルリソースの端子の近くと、チャネルの出力ピン端子の近くとに配置できるものがあり、これによって、より完全で、より正確な電圧/タイミング測定が可能になる。

Description

【背景技術】
【0001】
自動試験装置、すなわちATE(automatic test equipment)は、さまざまな製造段階において、半導体またはそれ以外のタイプのデバイスを試験するのに用いられる。ATEテスタは、信号を発生し、その信号を、被試験デバイス、すなわちDUT(device under test)の選択されたピンに供給し、これらの信号に対する応答を監視してDUTの適合性を評価する。これらの信号には、DC信号と、AC、パルス、またはそれ以外の周期的な信号といった時変信号とが含まれる。
【0002】
これらの信号を、選択されたピンのそれぞれに正確に供給するために、発振器、パルスジェネレータ(発生器)、正弦波ジェネレータなどの単一の中央(セントラル)リソースが用いられる。このようなセントラルリソースによって供給される信号は、選択されたチャネルに沿って、被試験ピンに切り換えられる。
【0003】
従来、これは、図1に示すような2分木(2進ツリー)構造で構成されたリレーマトリクスを用いて達成されていた。図1は、2出力の一方に信号を供給することができる2状態のフォームC(form-C)リレーを示している。図1の2進ツリー構成では、フォームCリレーR11が、セントラルリソースに接続された1つの入力と、2つのフォームCリレーR21およびR22の各入力にそれぞれ接続された2つの出力とを有する。R21およびR22も、同様の形式で、レイヤR3のリレーR31〜R34にそれぞれ接続されている。図1の説明図では、このパターンが、いくつかのレイヤR1〜R7のリレーに対して繰り返されて、128個の出力ピンに選択可能な信号チャネルが供給される。
【0004】
この構成は、いくつかの利点を提供するが、Steven Hauptmanによって1999年10月19日に出願された「CIRCUIT AND METHOD FOR IMPROVED TEST AND CALIBRATION IN AUTOMATED TEST EQUIPMENT」という発明の名称の米国特許出願第09/420,497号において検討されているように、リレーの使用に関連したいくつかの欠点が存在する。この出願の内容は、参照により全文が本明細書に援用される。
【0005】
重大な欠点は、ポリマーが、リレー接点の表面に堆積し得るということである。接点は、電流または電圧の印加状態においてではなく、ドライ状態で切り換えられるき、ポリマーの堆積を生じ易くなる。このようなポリマーの堆積は、接触抵抗を増加させる。さらに、ポリマーの堆積により生じる抵抗は、接点が閉じるごとに変化する。これは特に、高帯域の用途用に設計されたリレーに当てはまる。このような用途では、リレーは、高周波伝送線路に沿ってより低いキャパシタンスを提供するために小さな接点を有し、また、スプリング力も削減されている。このことは、重合化した接点の抵抗変化を助長する。デバイスを125MHz〜500MHzの範囲またはそれより高い周波数の範囲で試験するために設計されたテスタでは、通常、1オームの数分の1のみの抵抗を有するリレーが、数オームの抵抗になることがある。この結果、リレーが閉じるごとに抵抗値が異なるようになり、これは、測定の精度に影響を与え、その結果、テスタの信頼性に影響を与える。このように、リレーは、テスタのダウンタイム、生産速度の減速、および製品マージンの減少の一因になる。半導体およびそれ以外の電子デバイスの市場で競争するには、製造者は、より信頼性のある試験装置を必要とする。
【0006】
2進リレーツリー構成の別の欠点は、比較的大きなサイズの多数のリレーが必要なことである。1つのリソースからN個の出力ピンに到達するには、N−1個のリレーが必要となる。128ピンでは、7個のリレーが伝送チャネルに存在する。それらのサイズのために、リレーは、回路基板全体にわたって分散しなければならない。その結果、リレーの位置は、端子に近接するのではなく、伝送チャネルに沿うことになる。これは、表皮効果問題を引き起こし、その結果、信号の遷移を不明確にする。このような品質が劣化した信号は、信号の較正中および試験測定中の不正確性を引き起こすことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
必要とされることは、マルチチャネルテスタの正確な試験用の信頼できる回路である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
少なくとも一実施形態では、マルチチャネルテスタの回路は、セントラルリソースと、複数の出力と、複数の選択可能なチャネルを介して複数の出力にセントラルリソースを結合するスイッチングマトリクスと、を有する。選択可能なチャネルのそれぞれは、ハーフブリッジ構成で結合されたPINダイオードを含む。第1のバイアス源、第2のバイアス源、および第3のバイアス源は、PINダイオードに順方向バイアスをかけるために設けられる。第1のバイアス源および第2のバイアス源は、それぞれ、ハーフブリッジのセントラルリソース結合端子および出力結合端子に結合される。第3のバイアス源は、共通ノードに結合される。第1のバイアス源および第2のバイアス源は、実質上平衡した出力を提供するように、それによって、第1のバイアス源および第2のバイアス源の出力の和が、第3のバイアス源の出力に対して実質上平衡するように構成される。
【0009】
一実施形態では、複数の選択可能なチャネルは、同じ第1のバイアス源を備える。さらに、実施形態の中には、複数のチャネルのそれぞれが、異なる第2のバイアス源を備えるものがある。実施形態の中には、ピンエレクトロニクスドライバが、第2のバイアス源として用いられるものがある。さらに別の実施形態では、単一の第3のバイアス源が、複数のスイッチの1つを介して、複数の選択可能なチャネルの共通ノードのそれぞれに結合される。
【0010】
実施形態の中には、PINダイオードを、チャネルのセントラルリソースの端子の近くと、チャネルの出力ピン端子の近くとに配置できるものがあり、これによって、より完全で、より正確な電圧/タイミング測定が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図2は、リソース210から出力ピン220まで延びる単一の直列接続された伝送チャネル200を示している。PINダイオード230およびPINダイオード240は、ハーフブリッジ構成で接続され、ダイオード230およびダイオード240は、この図では、共通ノード250に対して順方向で向いている。第1のバイアス源260、第2のバイアス源270、および第3のバイアス源280は、それぞれ、PINダイオード230およびPINダイオード240にDCバイアスをかけるために用いられる。第1のバイアス源260および第2のバイアス源270は、ハーフブリッジのいずれか一方の端子に接続され、第3のバイアス源280は、ハーフブリッジの共通ノード250に設けられる。
【0012】
図2に示す実施形態では、第1のバイアス源、第2のバイアス源、および第3のバイアス源は、電流源である。理想的な状況の下では、第1の電流源260および第2の電流源270が、それぞれ第3の電流源280の2分の1の電流を供給するように、第1の電流源260、第2の電流源270、および第3の電流源280は、それぞれ平衡している。非理想的な状況の下では、整合(マッチ)抵抗(図示せず)を用いて、これらのバイアス源を平衡させることができる。PINダイオード230およびPINダイオード240に順方向のバイアスをかけることにより、信号をチャネル200に沿って伝送することができる。一般に、バイアスは、チャネルに沿って伝送される信号が、そのチャネルのダイオードをオフにしないように、十分なものでなければならない。
【0013】
図3は、セントラルリソース310から128個の出力ピン320のうちの選択されたものへ信号を転送するスイッチングマトリクス300を示している。この実施形態では、セントラルリソース310と出力ピン320のうちの選択されたものとの間の選択的な転送を提供するために、ピンダイオードの4つのレベルD1〜D4が設けられる。
【0014】
D1レベルでは、4つのPINダイオードが、セントラルリソース310に並列に結合されている。D2レベルには、並列結合された4つのPINダイオードからなる4つの群が存在する。複数のPINダイオードからなるD2の群のそれぞれは、D1レベルのPINダイオードの異なるものに直列に結合されている。
【0015】
D3レベルには、並列結合された4つのPINダイオードからなる16個の群(すべてを図示しているわけではない)が存在する。図3では、16個の群のうちの4つのみが示されている。D3レベルのPINダイオードのそれぞれは、D2レベルのPINダイオードの異なるものに直列に結合されている。D4レベルは、並列結合されたダイオードからなる64個の群(すべてを図示しているわけではない)を有し、これら並列結合されたダイオードは、D3レベルのPINダイオードのそれぞれに直列接続されている。図3では、64個の群のうちの1つのみが示されている。図3に示す実施形態では、D4レベルの各群に、2つのPINダイオードが設けられ、128個のPIN出力が供給される。
【0016】
図3に示す実施形態によると、単一の第1の電流源360が、スイッチングマトリクス300のセントラルリソースの端子の近くに接続される。個々の第2の電流源370が、出力ピン320のそれぞれの近くに接続される。図3に示す実施形態では、個々の第3の電流源380は、D2レベルのダイオードとD3レベルのダイオードとの間において、D2レベルの各ダイオードに接続される。
【0017】
信号は、第1の電流源360を、適切な第2の電流源370および第3の電流源380と共に駆動することによって、ピン320の1つへ/ピン320の1つから伝達することができる。例えば、セントラルリソース310から出力ピン370aへのチャネルは、第2の電流源370aおよび第3の電流源380aを駆動することによって形成することができる。
【0018】
図4は、単一の第3の電流源480を用いる実施形態を示している。この第3の電流源480は、D2レベルの各ダイオードとD3レベルのダイオードの各群との間において、D2レベルのダイオードのそれぞれにスイッチ490を介して結合されている。スイッチ490は、電界効果トランジスタデバイスのようなソリッドステートスイッチであってもよい。第3の電流源480は1つであるので、この実施形態では、スイッチングマトリクスを動作させるのに必要な電流源の個数が削減される。図4の実施形態では、スイッチングマトリクス400のセントラルリソースの端子の近くに結合された単一の第1の電流源460が、バイアス源を提供する。一方、マトリクス400のピン端子では、個々の電流源470が、出力ピン420のそれぞれの近くに結合されている。
【0019】
図5を参照すると、テブナンの定理およびノートンの定理によると、直列抵抗を有する電圧ドライバは、バイアス源のいずれにも用いることができる。したがって、直列のバックマッチ抵抗(backmatch resistor)571を有するピンエレクトロニクス電圧ドライバ570は、慣例的に、出力ピン520の近くに配置されて、第2のバイアス源として用いることができる。通常、約50オームのバックマッチ抵抗が用いられる。
【0020】
通常、チャネルにバイアスをかけた結果、DCオフセットが現れることになる。一方で、ハーフブリッジが完全に平衡していない場合には、オフセットを、補償用に加えることができる。例えば、信号パルスをチャネルに沿って送信する前に、低電圧レベルおよび高電圧レベルが、較正回路によって、そのチャネルのセントラルリソースの端子および出力ピンの端子で測定される。Steven Hauptmanによる上記米国特許出願第09/420,497号に開示されたような較正回路を、この目的で各チャネルに設けることができる。この米国特許出願は、参照により本明細書に援用される。バックマッチ抵抗571を有するピンエレクトロニクスドライバ570は、ハーフブリッジを平衡させるのに必要とされる適切な補償オフセットを加えるために用いることができる。
【0021】
望ましい場合には、追加のバイアス源を用いて非伝送チャネルのダイオードに逆バイアスをかけ、伝送チャネルのキャパシタンスを削減することができる。1つまたは2つ以上のバイアス源565を用いて、選択された伝送チャネルの一部を形成しないD1レベルのダイオードに逆バイアスをかけることができる。同様にして、1つまたは2つ以上のバイアス源575を用いて、選択された伝送チャネルの一部を形成しないD4レベルのダイオードの群に逆バイアスをかけることができる。
【0022】
図5に示すように、D1のそれぞれの逆バイアス源565は、D1レベルのダイオードとD2レベルのダイオードの群との間において、スイッチ567およびアイソレーション抵抗568を介して伝送チャネルに結合されたものとして示されている。D4のそれぞれの逆バイアス源575は、D3レベルのダイオードとD4レベルのダイオードの群との間において、スイッチ577およびアイソレーション抵抗578を介して伝送チャネルに結合されたものして示されている。D1およびD4のダイオードに逆バイアスをかけるために、例えば約10V等の正の電圧を印加された10kオームのアイソレーション抵抗568および578を用いることができる。
【0023】
さらに、慣例的に、ピンエレクトロニクスドライバ570を、D4レベルの関連したダイオードの逆バイアス源として用いることができる。例えば、図5の説明図では、ピンエレクトロニクスドライバ570のあるものが、逆バイアスを提供し、ピンエレクトロニクスドライバ570のそれ以外のものが、上述したように、電流源560および電流源580と共に、順方向バイアス源として動作することが可能である。
【0024】
図3から図5に示すマトリクス構成のPINダイオードを用いることには、いくつかの利点がある。マトリクス構成のPINダイオードを用いることにより、ダイオードのレベルをより少なくすることができる。128個のピンおよび256個のピンに対して、それぞれ7つのレイヤのリレーおよび8つのレイヤのリレーが設けられるのとは対照的に、図3から図5のPINダイオードのマトリクスでは、128個の出力ピン、さらには256個の出力ピンでさえも、4つのレベルのダイオードで可能となる。これは、PINダイオードが、そのオフ状態で、低い集中キャパシタンス有することから可能である。低い集中キャパシタンスにより、複数のPINダイオードを伝送チャネルと並列にグループ化することが可能となる。PINダイオードのオフ状態のキャパシタンスは、それぞれ約0.2pfである。したがって、例えば、3つのオフ状態のPINダイオードは、伝送チャネル上で、約0.6pfのキャパシタンスを示す。対照的に、複数の開いた並列のリレーは、伝送チャネル上で、非常に大きな集中キャパシタンスを示す。
【0025】
通常のシリコンPN接合ダイオードおよびホットキャリア、すなわちショットキーPメタル接合ダイオードのような他のダイオードと比較して、PINダイオードは、オープン状態の低い抵抗(高いバイアス下)およびオフ状態の低いキャパシタンスの双方を有する。オフ状態の低いキャパシタンスが、オン状態の低い抵抗と組み合わされることにより、いくつかのダイオードを、伝送チャネルに沿って並列に結合することが可能になる一方、伝送チャネルの高周波帯域に影響を与えない。このように、PINダイオードを使用することにより、図3から図5のスイッチングマトリクスは、高周波信号に対してより大きな帯域幅を提供することが可能になる。
【0026】
さらに別の利点は、PINダイオードのサイズが小さいことである。フォームCリレーの寸法は、約9×14mm台であるのに対して、カリフォルニア州パロアルトにあるAgilent社によって製造されたSOT−23のようなPINダイオードは、約2.6×3.1mm台の寸法を有する。これは、レベルが少ないことと合わせると、PINダイオードを2進リレーツリーと同様に伝送チャネルに沿って物理的に散在させるのではなく、PINダイオードのいくつかを共通リソース310に物理的に近い場所に配置し、PINダイオードのいくつかをそれぞれの出力ピン320に物理的に近い場所に配置することが可能になる。この方法によるダイオードの配置の結果、順方向バイアス源の一部として、すなわちバックマッチ抵抗の一部として、タイミングの目的で、ダイオード損失が現れる。これは、表皮効果の問題を劇的に減少させ、より完全で、より正確な電圧/タイミング測定を可能にする。これは、較正中、特に重要である。
【0027】
したがって、いくつかの実施形態では、より完全で、より正確な電圧/タイミング測定を提供するために、スイッチングマトリクスのダイオードの半分が、セントラルリソースの近くに配置される一方、スイッチングマトリクスのダイオードの他の半分が、ピンの近くに配置される。このような実施形態では、スイッチングマトリクスは、テスタ内において、2つの場所に物理的に分割される。
【0028】
いくつかの実施形態では、望ましい場合には、PINダイオードマトリクスを用いて、単一のセントラルリソースから/において、複数の出力ピンへの/からの信号を同時に供給/受信することも可能である。これは、2進リレーツリーでは不可能である。
【0029】
128ピン出力を用いて説明したが、本発明の実施形態の中には、128ピンに限定されないものがある。いくつかの実施形態は、セントラルリソースからより多くの個数のピンへの結合を提供できることが意図されている。一実施形態では、等しい数のダイオード電圧降下が、ハーフブリッジの一方の側に設けられることがある。例えば、6つのダイオードが、各チャネルに配置され、3つのダイオードは、各チャネルの共通ノードの一方の側に配置される。したがって、このような実施形態では、ダイオードのより多くのレベルが存在する。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明してきたが、本発明の真の範囲および教示から逸脱することなく、これらの実施形態に対して多くの変更を行うことができる。したがって、本発明は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】従来技術の2進ツリーリレーマトリクスを示す。
【図2】本発明による単一の直列接続された伝送チャネルを示す。
【図3】本発明の実施形態によるスイッチング回路を示す。
【図4】本発明の実施形態によるスイッチング回路を示す。
【図5】本発明の実施形態によるスイッチング回路を示す。

Claims (38)

  1. マルチチャネルテスタのための回路であって、
    a)セントラルリソースと、
    b)複数の出力と、
    c)複数の選択可能なチャネルを介して前記複数の出力に前記セントラルリソースを結合するスイッチングマトリクスと、を備え、
    前記チャネルの各々は、
    (i)セントラルリソース結合端と、出力結合端と、共通ノードとを有するハーフブリッジ構成で結合されたPINダイオードと、
    (ii)前記PINダイオードを順方向バイアスする第1のバイアス源、第2のバイアス源、および第3のバイアス源であって、前記第1および第2のバイアス源は、それぞれ、前記ハーフブリッジの前記セントラルリソース結合端および前記出力結合端に結合され、前記第3のバイアス源は、前記共通ノードに結合され、前記第1および第2のバイアス源は、実質上平衡した出力を提供するように構成され、前記第1および第2のバイアス源の出力の和が、前記第3のバイアス源の出力に対して実質上平衡するように構成される、第1、第2、および第3のバイアス源と、
    を備えた回路。
  2. 選択可能なチャネルが、
    a)前記セントラルリソースに近接して該セントラルリソースに結合された、少なくとも2つの直列接続されたPINダイオードと、
    b)前記選択されたチャネルの前記出力結合端に近接して結合された、少なくとも2つの直列接続されたPINダイオードと、
    を備える請求項1に記載の回路。
  3. 前記複数のチャネルの各々は、同一の前記第1のバイアス源を備える、請求項1に記載の回路。
  4. 複数の第2のバイアス源をさらに備え、前記複数のチャネルの各々は、異なる第2のバイアス源を備える、請求項3に記載の回路。
  5. 前記複数の第2のバイアス源は、ピンエレクトロニクスドライバおよびバックマッチ抵抗を備える、請求項4に記載の回路。
  6. 前記第2のバイアス源の各々は、選択されていないチャネルのD4レベルのダイオードを逆バイアスすることが可能である、請求項4に記載の回路。
  7. 複数のスイッチをさらに備え、単一の第3のバイアス源が、前記複数の選択可能なチャネルの前記共通ノードの各々に、前記複数のスイッチの1つを介して結合される、請求項4に記載の回路。
  8. 前記共通ノードのいずれかの側に複数のPINダイオードをさらに備え、各チャネルは、前記第3のバイアス源に結合される、請求項7に記載の回路。
  9. 前記共通ノードに接続された各PINダイオードは、スイッチを介して前記第3のバイアス源に結合される、請求項8に記載の回路。
  10. 前記チャネルの前記セントラルリソース結合端に近接して位置する前記ハーフブリッジのセントラルリソース側に、複数のPINダイオードを備え、前記チャネルの前記出力結合端に近接して位置する前記ハーフブリッジの出力側に、複数のPINダイオードを備える、請求項9に記載の回路。
  11. 前記スイッチングマトリクスは、
    a)前記セントラルリソースに並列に結合された、D1レベルを構成する複数のPINダイオードと、
    b)D2レベルを構成する複数のPINダイオードであって、並列結合されたPINダイオードを備える複数の群を構成するD2レベルの複数のPINダイオードであり、前記複数のD1レベルのダイオードの各々が、並列結合されたPINダイオードからなる群の異なるものに結合される、D2レベルの複数のPINダイオードと、
    c)D3レベルを構成する複数のPINダイオードであって、並列結合されたPINダイオードを備える複数の群を構成するD3レベルの複数のPINダイオードであり、前記複数のD2レベルのダイオードの各々が、D3レベルの並列結合されたPINダイオードからなる群の異なるものに結合される、D3レベルの複数のPINダイオードと、
    d)D4レベルを構成する複数のPINダイオードであって、並列結合されたPINダイオードを備える複数の群を構成するD4レベルの複数のPINダイオードであり、前記複数のD3レベルのダイオードの各々が、D4レベルの並列結合されたPINダイオードからなる群の異なるものに結合される、D4レベルの複数のPINダイオードと、
    を備える請求項9に記載の回路。
  12. 前記選択可能なチャネルの各々は、
    a)D2レベルのPINダイオードに直列結合されたD1レベルのPINダイオードであって、該直列結合されたD1レベルおよびD2レベルのPINダイオードは、前記セントラルリソースに近接して、該セントラルリソースに直列結合される、D2レベルのPINダイオードに直列結合されたD1レベルのPINダイオードと、
    b)D4レベルのPINダイオードに直列結合されたD3レベルのPINダイオードであって、前記直列結合されたD1レベルおよびD2レベルのPINダイオードは、前記選択可能なチャネルの出力に近接して、出力ピンに直列結合される、D4レベルのPINダイオードに直列結合されたD3レベルのPINダイオードと、
    を備える請求項11に記載の回路。
  13. a)前記複数のD1レベルのダイオードに結合されて、該複数のD1レベルのダイオードの選択的逆バイアスを可能にする少なくとも1つの逆バイアス源と、
    b)前記複数のD4レベルのダイオードに結合されて、該複数のD4レベルのダイオードの選択的逆バイアスを可能にする少なくとも1つの逆バイアス源と、
    をさらに備える請求項11に記載の回路。
  14. 前記第2のバイアス源の各々は、ピンエレクトロニクスドライバおよびバックマッチ抵抗を備える請求項13に記載の回路。
  15. 前記第2のバイアス源の各々は、選択されていないチャネルのD4レベルのダイオードを逆バイアスすることが可能である請求項14に記載の回路。
  16. 前記スイッチングマトリクスは、
    a)前記セントラルリソースに並列に結合された、D1レベルを構成する複数のPINダイオードと、
    b)D2レベルを構成する複数のPINダイオードであって、並列結合されたPINダイオードを備える複数の群を構成するD2レベルの複数のPINダイオードであり、前記複数のD1レベルのダイオードの各々が、並列結合されたPINダイオードからなる群の異なるものに結合される、D2レベルの複数のPINダイオードと、
    c)D3レベルを構成する複数のPINダイオードであって、並列結合されたPINダイオードを備える複数の群を構成するD3レベルの複数のPINダイオードであり、前記複数のD2レベルのダイオードの各々が、D3レベルの並列結合されたPINダイオードからなる群の異なるものに結合される、D3レベルの複数のPINダイオードと、
    d)D4レベルを構成する複数のPINダイオードであって、並列結合されたPINダイオードを備える複数の群を構成するD4レベルの複数のPINダイオードであり、前記複数のD3レベルのダイオードの各々が、D4レベルの並列結合されたPINダイオードからなる群の異なるものに結合される、D4レベルの複数のPINダイオードと、
    を備える請求項1に記載の回路。
  17. a)前記D2レベルのPINダイオードと、前記D3レベルのダイオードからなるそれぞれの結合された群との間の各ノードにおいて前記第3のバイアス源に切り換え可能な結合を提供する複数のスイッチをさらに含み、
    b)前記複数のD1レベルのダイオードの各々が同一の前記第1のバイアス源に結合され、前記複数のD4レベルのダイオードの各々が異なる第2のバイアス源に結合される、請求項16に記載の回路。
  18. 前記第2のバイアス源は、ピンエレクトロニクスドライバおよびバックマッチ抵抗を備える請求項17に記載の回路。
  19. 前記D1レベルの複数のダイオードおよび前記D2レベルの複数のダイオードは、前記第1のバイアス源から前記第3のバイアス源に順方向に接続され、前記D3レベルの前記複数のダイオードおよび前記D4レベルの前記複数のダイオードは、前記第2のバイアス源から前記第3のバイアス源に順方向に接続される、請求項17に記載の回路。
  20. a)前記複数のD1レベルのダイオードに結合されて、該複数のD1レベルのダイオードの選択的逆バイアスを可能にする、少なくとも1つの逆バイアス源と、
    b)前記複数のD4レベルのダイオードに結合されて、該複数のD4レベルのダイオードの選択的逆バイアスを可能にする、少なくとも1つの逆バイアス源と、
    をさらに備える請求項17に記載の回路。
  21. 前記第2のバイアス源は、ピンエレクトロニクスドライバおよびバックマッチ抵抗を備える請求項20に記載の回路。
  22. a)前記複数のD1レベルのダイオードに結合されて、該複数のD1レベルのダイオードの選択的逆バイアスを可能にする、少なくとも1つの逆バイアス源と、
    b)前記複数のD4レベルのダイオードに結合されて、該複数のD4レベルのダイオードの選択的逆バイアスを可能にする、少なくとも1つの逆バイアス源と、
    をさらに備える請求項16に記載の回路。
  23. マルチチャネルテスタのための回路であって、
    a)セントラルリソースを複数の出力ピンに結合できるように構成されたスイッチングマトリクスを形成するように結合された複数のPINダイオードであって、前記スイッチングマトリクスは、
    (i)前記セントラルリソースに結合可能な第1の複数の並列結合されたPINダイオードと、
    (ii)並列結合されたPINダイオードの群を構成する第2の複数のPINダイオードであって、前記第1の複数の並列結合されたPINダイオードにおけるPINダイオードの各々が、前記ダイオードの群の異なるものに直列に結合される、第2の複数のPINダイオードと、
    (iii)並列結合されたPINダイオードの群を構成する第3の複数のPINダイオードであって、前記第2の複数のPINダイオードにおけるPINダイオードの各々が、前記第3の複数のPINダイオードの並列結合されたPINダイオードの群の異なるものに直列に結合される、第3の複数のPINダイオードと、
    (iv)並列結合されたPINダイオードの群を構成する第4の複数のPINダイオードであって、前記第3の複数のPINダイオードにおけるPINダイオードの各々が、前記第4の複数のPINダイオードの並列結合されたPINダイオードの群の異なるものに直列に結合される、第4の複数のPINダイオードと、
    を備える、複数のPINダイオードと、
    b)前記第1の複数の並列結合されたPINダイオードに結合された第1のバイアス源と、
    c)複数の第2のバイアス源であって、該複数の第2のバイアス源の各々が、前記複数の出力ピンのそれぞれのものに近接して結合される、複数の第2のバイアス源と、
    d)複数のソリッドステートスイッチを介して前記スイッチングマトリクスに結合された第3のバイアス源と、を備え、
    e)前記スイッチングマトリクスはハーフブリッジ形態で構成され、それによって第1の電流源、前記第2のバイアス源のうちの選択されたもの、および選択されたソリッドステートスイッチを介する前記第3のバイアス源が、選択されたPINダイオードを順方向バイアスすることが可能となり、前記セントラルリソースから前記複数の出力ピンの各々へチャネルを選択的に形成可能となる、
    回路。
  24. 前記第1の複数のPINダイオードおよび前記第2の複数のPINダイオードは、前記回路において、前記セントラルリソースに近接して配置され、前記第3の複数のPINダイオードおよび前記第4の複数のPINダイオードは、前記回路において、前記複数の出力ピンのそれぞれのものに近接して配置される請求項23に記載の回路。
  25. 前記第1のバイアス源は、前記第1の複数の並列結合されたPINダイオードに結合された第1の電流源を備え、前記複数の第2のバイアス源は、複数のピンエレクトロニクスドライバを備え、該ピンエレクトロニクスドライバの各々は、前記複数の出力ピンのそれぞれのものに近接して結合され、前記第3のバイアス源は、前記複数のソリッドステートスイッチを介して、前記スイッチングマトリクスに結合される第2の電流源を備える、請求項23に記載の回路。
  26. 前記複数のピンエレクトロニクスドライバの各々は、電圧源およびバックマッチ抵抗を備える、請求項25に記載の回路。
  27. 前記第1の複数のPINダイオードおよび前記第2の複数のPINダイオードは、前記回路において、前記セントラルリソースに近接して配置され、前記第3の複数のPINダイオードおよび前記第4の複数のPINダイオードは、前記回路において、前記複数の出力ピンのそれぞれのものに近接して配置される、請求項26に記載の回路。
  28. 前記スイッチングマトリクスに結合されて、前記第1の複数の並列結合されたPINダイオードのうちの選択されたものを逆バイアスすることを可能にする、少なくとも1つの第4のバイアス源をさらに備える、請求項25に記載の回路。
  29. 前記スイッチングマトリクスに結合されて、前記第3の複数のPINダイオードのうちの選択されたものを逆バイアスすることを可能にする、少なくとも1つの第5のバイアス源をさらに備える、請求項28に記載の回路。
  30. 前記少なくとも1つの第5のバイアス源は、前記第3の複数のPINダイオードの各々と、前記第4の複数のPINダイオードとの間に結合される、請求項29に記載の回路。
  31. 前記第1の複数のPINダイオードおよび前記第2の複数のPINダイオードは、前記回路において、前記セントラルリソースに近接して配置され、前記第3の複数のPINダイオードおよび前記第4の複数のPINダイオードは、前記回路において、前記複数の出力ピンのそれぞれのものに近接して配置される、請求項30に記載の回路。
  32. 前記第1の複数のPINダイオードは、前記第1のバイアス源から前記第2の複数のPINダイオードに順方向に接続され、前記第2の複数のPINダイオードは、前記第1の複数のPINダイオードから前記複数のソリッドステートスイッチに順方向に接続され、前記第4の複数のPINダイオードは、前記複数の出力ピンから前記第3の複数のPINダイオードに順方向に接続され、前記第3の複数のPINダイオードは、前記第4の複数のPINダイオードから前記複数のソリッドステートスイッチに順方向に接続される、請求項24に記載の回路。
  33. 前記第1の複数のPINダイオードは、前記第1のバイアス源から前記第2の複数のPINダイオードに順方向に接続され、前記第2の複数のPINダイオードは、前記第1の複数のPINダイオードから前記複数のソリッドステートスイッチに順方向に接続され、前記第4の複数のPINダイオードは、前記複数の出力ピンから前記第3の複数のPINダイオードに順方向に接続され、前記第3の複数のPINダイオードは、前記第4の複数のPINダイオードから前記複数のソリッドステートスイッチに順方向に接続される、請求項23に記載の回路。
  34. 自動マルチチャネルテスタであって、
    a)セントラルリソースと、
    b)複数の出力と、
    c)複数の選択可能なチャネルを介して前記複数の出力に前記セントラルリソースを結合するスイッチングマトリクスと、を備え、
    前記チャネルの各々は、
    (i)セントラルリソース結合端と、出力結合端と、共通ノードとを有するハーフブリッジ構成で結合されたPINダイオードと、
    (ii)前記PINダイオードを順方向バイアスする第1のバイアス源、第2のバイアス源、および第3のバイアス源であって、前記第1および第2のバイアス源は、それぞれ、前記ハーフブリッジの前記セントラルリソース結合端および前記出力結合端に結合され、前記第3のバイアス源は前記共通ノードに結合され、前記第1および第2のバイアス源は、実質上平衡した出力を提供し、前記第1および第2のバイアス源の出力の和が、前記第3のバイアス源の出力に対して実質上平衡するように構成される、第1、第2、および第3のバイアス源と、
    を備えたテスタ。
  35. 前記複数の選択可能なチャネルの各々は、
    a)前記セントラルリソースに近接して該セントラルリソースに結合された、少なくとも2つの直列接続されたPINダイオードと、
    b)前記複数の選択可能なチャネルの各々の前記出力結合端に近接して結合された、少なくとも2つの直列接続されたPINダイオードと、
    を備える請求項34に記載のテスタ。
  36. 前記第1、第2、および第3のバイアス源は、前記スイッチングマトリクスに結合されて、前記PINダイオードを順方向バイアスすることを可能にし、前記第1のバイアス源は第1の電流源を備え、前記第2のバイアス源は複数のピンエレクトロニクスドライバを備え、該ピンエレクトロニクスドライバの各々は、複数の出力ピンのそれぞれのものに近接して結合され、前記第3のバイアス源は、複数のソリッドステートスイッチを介して前記スイッチングマトリクスに結合された第2の電流源を備え、前記スイッチングマトリクスは、前記セントラルリソースから前記複数の出力ピンの各々へチャネルを選択的に形成できるように構成される、請求項34に記載のテスタ。
  37. 前記スイッチングマトリクスに結合されて、選択されていないチャネルの選択されたPINダイオードを逆バイアスすることを可能にする、第4のバイアス源をさらに備える、請求項36に記載のテスタ。
  38. 前記複数の選択可能なチャネルの各々が、
    a)前記セントラルリソースに近接して該セントラルリソースに結合された、少なくとも2つの直列接続されたPINダイオードと、
    b)前記選択可能なチャネルの各々の前記出力結合端に近接して結合された、少なくとも2つの直列接続されたPINダイオードと、
    を備える、請求項36に記載のテスタ。
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