JP2004520548A - 回転エネルギーを可変伝達する方法および手段 - Google Patents
回転エネルギーを可変伝達する方法および手段 Download PDFInfo
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Abstract
連続的可変伝達比で入力シャフトから出力シャフトに回転エネルギーを伝達する方法において、多くのエネルギーを吸収することなく作動条件を満足するエネルギー伝達を制御可能な少なくとも1つのスイッチユニットを含む少なくとも1つの弾性衝突によって前記シャフト間で直接または間接にエネルギーを伝達し、非常に速く作動し、最小限の内部の摩擦または磨耗で作動し、どのくらいのエネルギーが伝達されるかの主要部分として摩擦を用いることなく作動し、少なくとも1つの弾性ユニットの使用と組み合わされるとともに、エネルギー蓄積ユニットの使用と選択的に組み合わされ、これによりすべての3つのユニットカテゴリおよびユニットが機械的手段、液圧式手段、気圧式手段、磁気的手段、または、電子的手段を用いて独立して実施され得ることを特徴とする方法。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は、連続的可変伝達のための方法およびトランスミッションに関する。
【0002】
(背景技術)
上記タイプの公知のトランスミッションは、ギヤボックスおよびトランスミッションからなり、はめば歯車または歯車の組み合わせを用いた通常のギヤボックス、液圧トルクコンバータとはめば歯車または歯車とに基づくトランスミッション、しばしば異なる種類のベルトとの組み合わせでの円錐シャフトを用いた連続的可変トランスミッション、および、慣性の可変運動量によるエネルギー伝達を用いた最終的なトランスミッションにおおまかに分類される。前記原理に基づく公知のギヤボックスおよびトランスミッションは、次のような1つ以上の点に関して制限を有する。すなわち、幾つかの場合には、比較的低い効率が達成されるだけである。また、利用できる伝達比がしばしば制限される。さらに、多くの場合、レスポンスタイムが比較的、および、容認できないくらいに長い。他の公知のトランスミッションは限定された作動パターンしか提供しない。また、他のトランスミッションは、非常に複雑で、非常に重く、非常に大きく、かつ、非常に生産コストが高い。
【0003】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
本発明の連続的可変トランスミッションは、特許請求の範囲に記載される特徴によって規定されるように、既存のギヤボックスおよびトランスミッションの欠点を解消するものである。
【0004】
(従来技術より有効な効果)
また、本発明のトランスミッションは、高い理論的効率を提供し、利用できる伝達比の数は理想的に無制限である。作動原理の簡単さから、既存の解決策に比べて、より高い機能性、非常に低い複雑さ、重さ、大きさおよび生産コストを生じる適用における実際の使用のために本発明のトランスミッションを実施することができる。
【0005】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は、添付図面と関連してなされる以下の説明からより明らかになるであろう。
【0006】
一般に作動パターンは、最高の全体の機能性に寄与する安価なコンピュータにより容易にコントロールされ得る。他の実施形態では、作動パターンはそれ自身、構成の一部となり得る。
【0007】
しかしながら、トランスミッションの作動原理は、いくつかの実際上の課題を克服せねばならないトランスミッションでその原理を実行するために、弾性衝突の利用に基づいている。
【0008】
図1は、本発明の3つの主要な構成要素のカテゴリを示している。図1に示されるすべてのユニットが必ずしも必要ではなく、すべてのユニットが基準点15に必ずしも接続されなくともよい。カテゴリは以下のとおりである。
【0009】
1. スイッチユニット。エネルギー伝達を制御できるユニットで、機械的、液圧式、気圧式、磁気的または電気的手段などを用いた様々な方法で実現され得る。本発明において実際的に有用であるために、本発明におけるスイッチ3,5,6,8,9,11および12は、次の4つの基準を満たさねばならない。
A. スイッチの作動自体に必要なエネルギーは、一般に図1中のユニット1とユニット14との間の有効なエネルギー伝達に寄与しない。これは全体の効率を高く保つために多くのエネルギーを吸収しないで作動するスイッチを要求する。
B.素早い応答時間(図1中のユニット1とユニット14との間の理想的なエネルギー伝達のための素早い選定)のための要求は、スイッチが素早く作動できることを必要とする。
C.長い寿命を得るために、スイッチは最小限度の摩擦または磨耗で作動することが必要である。
D.ユニット1とユニット14との間のエネルギー伝達における低い全体効率を避けるとともに長寿命化を促進するために、スイッチがどのくらいエネルギーを伝達するかについて摩擦が主要な部分として機能すべきではない。
【0010】
2. 弾性ユニット。弾性特性によってエネルギーを蓄積する。鋼製ばね、弾性流体、弾性気体、エラストマ、ゴム、磁界、電場などを用いて様々な方法で実現され得る。
【0011】
3. エネルギー蓄積ユニット。弾性特性を有することなくエネルギーを蓄積する。機械的、液圧式、気圧式、磁気的または電気的手段などを用いた様々な方法で実現され得る。
【0012】
上記のユニットは、1つ以上の構成要素カテゴリの特徴を有する複合ユニットに組み合わせられ得る。本発明の原理を利用するために、図1中のすべてのユニットが装備される必要はない。トランスミッション自体の最小限の構成は、少なくとも1つの弾性ユニットと少なくとも1つのスイッチユニットからなる。
【0013】
本発明の原理作動プロセスを示す図1を参照すると、駆動ユニット1は本発明によって回転エネルギーを吸収する被駆動回転ユニット14に回転エネルギーを供給する。エネルギー蓄積部2は駆動ユニット1の慣性モーメントと関連してもよく、一方、エネルギー蓄積部13は被駆動ユニット14の慣性モーメントと関連してもよい。以降の原理の説明では、エネルギー蓄積部2および13はこれ以上言及されないであろう。
【0014】
エネルギーは、以下の少なくとも1つによる弾性衝突(elastic collision)によって駆動ユニット1から取り出される。
1 図1中で基準点15に接続された弾性ユニット4を通じて。
2 図1中でエネルギー蓄積部7に接続された弾性ユニット4を通じて。
3 図1中でエネルギー蓄積部7または弾性ユニット10を使用することなく、被駆動ユニット14に接続された弾性ユニット4を通じて。
【0015】
弾性ユニット4に蓄積されたエネルギーは、以下の少なくとも1つに与えられ得る。
1 駆動ユニット1。
2 エネルギー蓄積部7。
3 エネルギー蓄積部7または弾性ユニット10を使用することなく、被駆動ユニット14に。
【0016】
エネルギー蓄積部7に蓄積されたエネルギーは、以下の少なくとも1つに与えられ得る。
1 弾性ユニット4を通じて駆動ユニット1。
2 弾性ユニット10を通じて被駆動ユニット14。
3 基準点15に接続された弾性ユニット4を通じて。
4 基準点15に接続された弾性ユニット10を通じて。
【0017】
弾性ユニット10に蓄積されたエネルギーは、以下の少なくとも1つに与えられ得る。
1 被駆動ユニット14。
2 エネルギー蓄積部7。
3 エネルギー蓄積部7または弾性ユニット4を使用することなく、駆動ユニット1に。
【0018】
上記のプロセスはスイッチユニットの使用によって可能である。実際の実施形態に応じて、本発明は図1中のユニット1からユニット14へだけではなく、その反対方向へも、回転エネルギーを両方向に伝達可能であってもよい。これについては、スイッチの実施形態と共に後述の実際の実施形態で説明する。
【0019】
制御機構は、典型的な作動スイッチユニットであり、(弾性を制御する)弾性ユニットまたは(エネルギー蓄積能力を制御する)エネルギー蓄積ユニットを作動させてもよい。制御機構への入力は、別のユニットから取り出されてもよい。制御機構はまた、最高の度合いの機能性を達成するために、トランスミッション外部の構成要素を制御してもよいし、外部からの入力を受け取ってもよい。
【0020】
ユニット1とユニット14との間での連続的なエネルギー伝達を果たすために、制御機構は、ユニット間で所望のエネルギー伝達を得られるような頻度、プロセスおよび量で弾性衝突を引き起こさねばならない。
【0021】
3つのカテゴリユニットの追加の直列および/または並列の接続が可能である。
【0022】
伝達比は、ユニット1とユニット14の回転速度で与えられ、制御されたエネルギー伝達により決められる。弾性衝突の原理に基づくトランスミッションに直面する大きな課題は、実用的で有効なスイッチを設計することである。
【0023】
実施形態1
ここで説明する連続可変速トランスミッションは、両方ともx軸を中心に回転するエンジンと駆動シャフトとの間の通常のオートマティックトランスミッションに代えて自動車に装備されるものとして以下に説明されるであろう。
【0024】
縦方向の図でトランスミッションを示す図2を参照すると、エンジンの回転シャフトはディスク101に接続され、駆動シャフトはディスク102に接続されている。大きい慣性モーメントを有する自在回転リング103は、ディスク101との弾性衝突によって回転エネルギーを得て、このエネルギーを蓄積し、ディスク102にこのディスクとの弾性衝突によって回転エネルギーを伝える。ディスク101および102とリング103はx軸を中心に回転している。この説明の中では、ディスク101はディスク102よりも速い速度で回転すると仮定する。もしそうでなければ、典型として自動車エンジンをエンジンブレーキとして使用するように、エネルギーは反対方向に伝達され得る。
【0025】
図2と同様に縦方向の図でトランスミッションを示す図3を参照するが、今回は切り取った状態での中央の図である。この図は、弾性流体105が充填されているx軸と同心の円形中空スペース104を示す。
【0026】
図4を参照すると、低圧バルブ102cが示されており、それは組み合わされたベアリングおよびシール106a,106b,106cが望まれない流体のリークを示すべきときにも、中空スペース104内の流体の圧力が低くならないことを確実にするために有用である。
【0027】
ベアリング106aはディスク101とリング103との間に、ベアリング106bはディスク102とリング103との間に、ベアリング106cはディスク101とディスク102との間にそれぞれ設置され、これらのすべてはディスク101、ディスク102およびリング103のすべてが互いに独立して回転することができることを確実にする。シム102bと溝102aの中にはめ込まれているスナップリング(スナップリングは図示せず)と共にベアリング106dは、ディスク101、ディスク102およびリング103を一緒に締め付けて保持しつつも、自在に、かつ、互いに独立して回転するように保持する。ねじ山101aは、ディスク101をエンジンに接続するために使用される。
【0028】
スイッチ素子107aは、x軸に平行な2つの位置で安定するように電磁石108aによって駆動されることができ、一方の位置は流体105の流路を効果的に遮断するために中空スペース104の内側にあり、他方の位置は流体105の自由な流路を開くために中空スペース104のすぐ外側にある。スイッチ素子107aは、素子自身が小さいことにより軽量であり、かつ、事実上中空スペース104内の流体の圧力から独立したx軸に平行な動作であるとすれば、その2つの位置の間で非常に高速に切り替られることができる。
【0029】
スイッチ素子107aと電磁石108aが組み合わされたユニットは、ディスク101に固定されており、そのために同じ速度で回転する。
【0030】
スイッチ素子107bと電磁石108bが組み合わされたユニットは、同様にディスク102に固定されており、そのためにディスク102と同じ速度で回転する。
【0031】
回転リング103はリング103に接続された仕切壁103bを有し、仕切壁103bは中空スペース104内の流体105のいかなる流路も効果的に遮断することになる。
【0032】
仮にディスク101が回転しており、ディスク102およびリング103が静止しているとする。ディスク101とリング103との間に弾性衝突を確立するためには、スイッチ素子107bは中空スペース104の外になければならず、一方、スイッチ素子107aは仕切壁103bからおおよそ180°離れるまでは中空スペース104の外になければならない。それから、スイッチ素子107aは電磁石108aによって中空スペース104内に動かされ、これによりスイッチ素子107aと仕切壁103bの各側面に流体のクッションを効果的に確立する。流体105の弾性のために、リング103は、ディスク101によって弾性衝突を受け、そのような方法で回転エネルギーを得て、ディスク101とほぼ同じ回転速度に加速されることになる。
【0033】
リング103とディスク102との間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子107aは中空スペース104の外になければならず、一方、スイッチ素子107bは仕切壁103bからおおよそ180°離れるまでは中空スペース104の外になければならない。それから、スイッチ素子107bは電磁石108bによって中空スペース104内に動かされ、これによりスイッチ素子107bと仕切壁103bの各側面に流体のクッションを効果的に確立する。流体105の弾性のために、ディスク102はリング103によって弾性衝突を受けて回転エネルギーを得る。このプロセスにおいて、リング103の速度は、現在の回転速度から、今加速されているディスク102とほぼ同じ回転速度に遅くされることになる。
【0034】
上記のプロセスは、エンジンから駆動シャフトにリング103を介してエネルギーを渡す。このプロセスは、スイッチ素子107aおよび107bを交互に作動させる制御機構の監視の下で、必要とされるエネルギー伝達がエンジンと駆動シャフトとの間で達成されるだけのかなりの頻度で繰り返される。ディスク101および102の間の伝達比は、ディスクの回転速度の比で与えられ、上記のエネルギー伝達によって制御される。
【0035】
通常の作動状況において、リング103はディスク101および102のおおよその回転速度を交互に採る。エンジン出力は、ディスク101がディスク102より速く回転しているときだけ駆動シャフトに伝達され得る。ディスク101および102の間の回転速度の大きな差は、エンジンと駆動シャフトとの間でのより大きなエネルギー伝達を可能にし、エンジンと車輪との間の総合的な伝達比はこの事実を考慮に入れなければならない。
【0036】
制御機構は、スイッチ素子107aおよび107bが上記のように動作するとともに、互いにまたは固定された仕切壁103bとぶつからないことを確実にするために、ディスク101および102とリング103に接続されたセンサを有する。エンジンと駆動シャフト/車輪の両方の大きな慣性モーメントは、ディスク101および102の安定したスムーズな回転を確実にする。
【0037】
実施形態1.1
実施形態1.1の説明は基本的に実施形態1と同じであるが、2つの主要な相違点がある。
【0038】
第1の相違点は、逆回転能力(回転方向の切り替え)をも提供することである。第2の相違点は、弾性流体の代わりに弾性液体205bを使用することであり、気体に比べて相対的に高い液体の比重量のために、この実施形態では大きな慣性モーメントを有する自在回転リングを必要としないことである。
【0039】
連続可変速トランスミッションは、両方ともx軸を中心に回転するエンジンと駆動シャフトとの間の通常のオートマティックトランスミッションの代わりに自動車に装備されるものとして以下に説明されるであろう。
【0040】
図5を参照すると、エンジンの回転シャフトはディスク201に接続されており、駆動シャフトはディスク202に接続されている。固定の仕切壁を有する自在回転リングは、この実施形態には存在しない。その代わりとして、x軸に同心の円形中空スペース204には、高い比重量によって大きな慣性モーメントを達成する弾性液体205bが充填されている。
【0041】
歯を有する回転リング209は、歯車210を介して歯車201bに接続されており、それによってディスク201と反対の方向に回転している。実用上の理由で、自動車は後退/後方に非常に速く走る必要はないことから、リング209はディスク201よりも遅い速度で回転していると仮定するが、これは必ずしもそうする必要はない。ディスク201および202とリング209はx軸を中心に回転している。
【0042】
組み合わされたベアリングとシール206a,206b,206dは、中空スペース204から弾性液体205bの漏れがないよう維持することを確実とする。ベアリング106cは、この実施形態の一部ではない。ベアリング206aはディスク201とリング209との間にあり、ベアリング206bはディスク202とリング209との間にあり、ベアリング206dはディスク201と202との間にあり、これらすべてはディスク201、ディスク202およびリング209が摩擦なく回転できること確実にしている。ディスク202は、自由にディスク201およびリング209から独立して回転する。
【0043】
ここでする発明の説明では、ディスク201がディスク202よりも速く回転しているか、または、「逆回転」作動の場合にはリング209がディスク202よりも速く回転していると仮定する。もしもそうでなければ、典型として自動車エンジンをエンジンブレーキとして使用するように、エネルギーは反対方向に伝達され得る。
【0044】
スイッチ素子207aは、x軸に平行な2つの位置で安定するように電磁石208aによって駆動されることができ、一方の位置は流体205bのいかなる流路も効果的に遮断するために中空スペース204の内側にあり、他方の位置は流体205bの自由な流路を開くために中空スペース204のすぐ外側にある。スイッチ素子207aは、素子自身が小さいことにより軽量であり、かつ、事実上中空スペース204内の流体の圧力から独立したx軸に平行な動作であるとすれば、その2つの位置の間で非常に高速に切り替えられることができる。スイッチ素子207aと電磁石208aが組み合わされたユニットは、ディスク201に固定されており、そのために同じ速度で回転する。
【0045】
スイッチ素子207bと電磁石208bが組み合わされたユニットは、スイッチ素子207aおよび電磁石208aと同様であるが、ディスク202に固定されており、そのためにディスク202と同じ速度で回転する。
【0046】
スイッチ素子207cと電磁石208cが組み合わされたユニットは、スイッチ素子207aおよび電磁石208aと同様であるが、リング209に固定されており、そのためにリング209と同じ速度で回転する。
【0047】
ディスク201が回転しており、ディスク202および液体205bが静止していると仮定する。ディスク201と液体205bとの間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207bおよび207cは中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207aは、電磁石208aによって中空スペース204内に動かされ、これにより回転エネルギーを得る液体205bと弾性的に衝突する。液体205bは、ディスク201とほぼ同じ回転速度まで加速されることになる。
【0048】
液体205bとディスク202との間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207aおよび207cは、中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207bは、電磁石208bによって中空スペース204内に動かされ、これにより液体205bと弾性的に衝突する。ディスク202は、液体205bとの弾性衝突を受けて、回転エネルギーを得る。このプロセスにおいて、液体205bの速度は現在の回転速度から、今加速されているディスク202とほぼ同じ回転速度に遅くされる。
【0049】
逆回転作動を可能にするために、リング209が回転しており、ディスク202および液体205bが静止していると仮定する。リング209と液体205bとの間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207aおよび207bは、中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207cは電磁石208cによって中空スペース204内に動かされ、これにより液体205bと弾性的に衝突する。このようにして液体205bは、ディスク201と反対の回転方向の回転エネルギーを得ることになる。
【0050】
今回転している液体205bとディスク202との間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207aおよび207cは、中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207bは電磁石208bによって中空スペース204内に動かされ、これにより液体205bと弾性的に衝突する。ディスク202は、液体205bとの弾性衝突を受けて、回転エネルギーを得る。このプロセスにおいて、液体205bの速度は、現在の回転速度から、今加速されているディスク202とほぼ同じ回転速度に遅くされる。
【0051】
上記のプロセスは、エンジンから駆動シャフトに弾性液体205bを介してエネルギーを渡す。このプロセスは、スイッチ素子207aおよび207bを交互に作動させる制御機構の監視の下で、所望のエネルギー伝達がエンジンと駆動シャフトとの間で達成されるだけのかなりの頻度で繰り返される。
【0052】
逆回転作動のために、上記プロセスは、エンジンから駆動シャフトに液体205bを介してエネルギー渡す。このプロセスは、スイッチ素子207cおよび207bを交互に作動させる制御機構の監視の下で、所望のエネルギー伝達がエンジンと駆動シャフトとの間で達成されるだけのかなりの頻度で繰り返される。
【0053】
ディスク201と202との間の伝達比は、ディスクの回転速度の比で与えられ、上記のエネルギー伝達によって制御される。
【0054】
通常の作動状況において液体205bは、ディスク201および202とほぼ同じ回転速度の間を切り替えられ、逆転作動時においては液体205bは、リング209およびディスク202とほぼ同じ回転速度の間で切り替えられることになる。エンジン出力は、ディスク201またはリング209がディスク202より速く回転しているときにのみ駆動シャフトに伝達され得る。ディスク201またはリング209とリング202との間の回転速度の大きな差は、エンジンと駆動シャフトとの間の大きなエネルギー伝達を可能にし、エンジンと車輪との間の総合的な伝達比はこの事実を考慮に入れなければならない。
【0055】
ディスク201および202とリング209に接続されたセンサーを有する制御機構は、スイッチ素子207a,207bおよび207cが記述されたように作動するとともに、互いにぶつかり合わないことを確実にする。
【0056】
エンジンと駆動シャフト/車輪の両方の大きな慣性モーメントは、ディスク201および202の安定したスムーズな回転を確実にする。
【0057】
実施形態2
連続的可変トランスミッションが、通常の自転車トランスミッションの代わりに自転車に装備されるものとして以下に説明される。
【0058】
縦方向の図でトランスミッションを示す図6を参照すると、ペダルがディスク302に連結され、駆動シャフトがシャフト301に連結される。ディスク301aはスプリング301bを介してシャフト301に連結されており、これによりシャフト301とディスク301aとの間の回転速度に一時的な小さい差が生じる。
【0059】
フレームまたはシャシ303と回転リング304を示す図8を参照すると、中空スペース308が液圧オイルで満たされている。ベアリングおよびシール306aは、フレーム303とリング304との間の中空スペース308内に液圧オイルを保持しつつ回転リング304がフレーム303から独立して回転するのを可能にする。ベアリングおよびシール306bは、ディスク301aとリング304との間の中空スペース308内に液圧オイルを保持しつつ回転リング304がディスク301aから独立して回転するのを可能にする。ピストンポンプ305は、弾性流体で満たされており、ベアリング306cを介してディスク302に接続されるとともに、ベアリング306dを介してリング304に接続されている。ディスク302が時計回り方向に回転するとき、ポンプ305ディスク302とリング304との間で弾性スプリングとして機能することになる。リング304が時計回り方向に回転し始めると、ディスク301aは回転動作に対抗し、これによりリング304は一方向バルブ309bの作用のために中空スペース308内の液圧液体を作動させる。ディスク302が回転するほどに、ポンプ305がピストンポンプ内の弾性流体をより圧縮して、リング304上の力が大きくなる。ポンプ305によって及ぼされる力がディスク301aを回転し始めると、弾性的押圧によって図6のスプリング301bを介して駆動シャフト301に回転エネルギーが与えられることができる。ディスク302がリング304よりも速く回転すると、ベアリング306cがベアリング306dを通り過ぎることになり、これによりフレーム303とディスク302との間でポンプ305が減圧されることで中空スペース308内の液圧液体を作動させるように一方向バルブ309aを作動させ、弾性押圧によってディスク302に回転エネルギーを与え戻す。
【0060】
このようにディスク302に与え戻されるエネルギーは、ディスク301aとシャフト301の回転速度に依存する。
【0061】
制御構造は、バルブ305aによってピストンポンプ305のばね定数を調整することができ、これによりディスク302とシャフト301との間でのエネルギー伝達を調整できる。制御機構は、所定の状況のために、ピストンポンプ305の正確なばね定数を選択するのを省略することができる。ディスク302とシャフト301との間の伝達比は、回転速度の比によって与えられ、前記したエネルギー伝達によって制御される。
【0062】
実施形態3
連続的可変トランスミッションは、はめば歯車または歯車の組み合わせを用いた通常のマニュアルギヤボックスの代えて自動車に装備されるものとして以下に説明される。図9を参照すると、エンジンの回転シャフトはシャフト401に接続されており、駆動シャフトはシャフト402に接続されている。
【0063】
歯車404は、歯車403の最外部の周囲のいずれかを選択することにより、2:1および1:2の比でもって各歯車403を接続することができる。歯車403の中央の周囲は、歯車404が1つの最外部位置から他の位置へx軸に沿って縦方向に移動できるように形成されている。このことは、歯車403が回転して、ガイド部406をもつロッド405aを介しての気圧サーボ機構とスプリング405bとが対称脚部404aを介して歯車404に縦方向の力を作用させたときに、達成される。スプリング405bと歯車404のソフトカットエッジ(soft cut edges)は、この過程が過度の力または摩擦がなく、かつ、なおも十分に速く達成されることを確実にする。
【0064】
歯車404が常に1つの最外部の周囲にあれば、比は例えば2:1である。歯車404が各最外部周囲で時間の50%を費やせば、シャフト401とシャフト402との間の比は、時平均(time average)1:1の状態にある。歯車404が常に他の最外部周囲にあれば、シャフト401とシャフト402との間の比は1:2である。歯車404によって費やされる時間の多くを1つまたは他の最外部周囲に当てることによって、時平均に関して2:1と1:2との間で異なる伝達比を達成することができる。これは、制御機構によって制御される。シャフト401はスプリング401aを介して関連の歯車403に接続され、シャフト402はスプリング402aを介して関連の歯車403に接続されている。この原理は、図10に示される。このように、可変伝達比は、シャフト401,402間の弾性衝突を表すことになり、伝達比を時間についての平均で与えることを可能にする。
【0065】
図11は、この実施形態で使用される歯車を示す。各歯車403は3つの歯車からそれぞれなっており、最外部は半径r1をそれぞれ有するとともにr3=2・r1である。非対称である中間の歯車は、おおよそ次式によって与えられる半径r2を有する。
【0066】
【数1】
0≦v<90° : r2=r1
90≦v<180°: r2=r1(1+(v−90)/90)
180≦v<270°: r2=2・r1=r3
270≦v<360°: r2=r1(2−(v−270)/90)
【0067】
図9および図11において、半径r1は12個の歯に関連し、半径r3は24個の歯に関連するが、他の組み合わせであってもよい。異なる歯の形状も有効であることが認められる。
【0068】
歯車403,404、対称脚部404a、気圧サーボ機構405、ガイド部406をもつロッド405aおよびスプリング405bは、1つのスイッチユニットとして考えてもよい。
【0069】
制御機構は、歯車403の2つの最外部周囲で費やされる歯車404の時間を調整することで、平均伝達比を調整してもよい。
【0070】
(産業上の利用の可能性)
本発明のトランスミッションは、一般に、既存のギヤおよびトランスミッションの代替であり、例えば、自動車、バイク、商用乗物、機関車などのエンジンと駆動シャフトとの間において実際の適用を見出すことができ、さらには、例えば、自転車におけるペダルと駆動シャフトとの間、ボートにおけるエンジンとプロペラとの間、電動工具におけるエンジンと駆動シャフトとの間、おもちゃにおけるエンジンと駆動シャフトとの間などに適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、連続的可変トランスミッションの原理解決策を示す。
【図2】図2は、縦方向の図で典型的な自動車トランスミッションの実施形態1示す。
【図3】図3は、切り取った状態での中央の縦方向の図で実施形態1を示す。
【図4】図4は、部分的に切り取った斜視図で実施形態1を示す。
【図5】図5は、部分的に切り取った斜視図で逆転/後退機能をもつ典型的な自動車トランスミッションの実施形態1.1を示す。
【図6】図6は、縦方向軸に沿って見通した典型的な自転車トランスミッションの実施形態2を示す。
【図7】図7は、切り取った中央の斜視図で実施形態2を示す。
【図8】図8は、図6の左側から見通した縦方向軸に沿った図で実施形態2を示す。
【図9】図9は、斜視図で典型的な自動車トランスミッションの実施形態3を示す。
【図10】図10は、縦方向の図で実施形態3の詳細を示す。
【図11】図11は、縦方向軸に沿った図で実施形態3を示す。
【符号の説明】
101−ディスク
102−ディスク
103−自在回転リング
104−中空スペース
105−弾性流体
107a−スイッチ素子
108a−電磁石
201−ディスク
202−ディスク
204−中空スペース
205b−弾性液体
207a−スイッチ素子
208a−電磁石
209−回転リング
301−シャフト
301a−ディスク
301b−スプリング
302−ディスク
303−フレーム
304−回転リング
305−ピストンポンプ
308−中空スペース
401−シャフト
402−シャフト
403−歯車
404−歯車
404a−対称脚部
405−気圧サーボ機構
405a−ロッド
405b−スプリング
(技術分野)
本発明は、連続的可変伝達のための方法およびトランスミッションに関する。
【0002】
(背景技術)
上記タイプの公知のトランスミッションは、ギヤボックスおよびトランスミッションからなり、はめば歯車または歯車の組み合わせを用いた通常のギヤボックス、液圧トルクコンバータとはめば歯車または歯車とに基づくトランスミッション、しばしば異なる種類のベルトとの組み合わせでの円錐シャフトを用いた連続的可変トランスミッション、および、慣性の可変運動量によるエネルギー伝達を用いた最終的なトランスミッションにおおまかに分類される。前記原理に基づく公知のギヤボックスおよびトランスミッションは、次のような1つ以上の点に関して制限を有する。すなわち、幾つかの場合には、比較的低い効率が達成されるだけである。また、利用できる伝達比がしばしば制限される。さらに、多くの場合、レスポンスタイムが比較的、および、容認できないくらいに長い。他の公知のトランスミッションは限定された作動パターンしか提供しない。また、他のトランスミッションは、非常に複雑で、非常に重く、非常に大きく、かつ、非常に生産コストが高い。
【0003】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
本発明の連続的可変トランスミッションは、特許請求の範囲に記載される特徴によって規定されるように、既存のギヤボックスおよびトランスミッションの欠点を解消するものである。
【0004】
(従来技術より有効な効果)
また、本発明のトランスミッションは、高い理論的効率を提供し、利用できる伝達比の数は理想的に無制限である。作動原理の簡単さから、既存の解決策に比べて、より高い機能性、非常に低い複雑さ、重さ、大きさおよび生産コストを生じる適用における実際の使用のために本発明のトランスミッションを実施することができる。
【0005】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は、添付図面と関連してなされる以下の説明からより明らかになるであろう。
【0006】
一般に作動パターンは、最高の全体の機能性に寄与する安価なコンピュータにより容易にコントロールされ得る。他の実施形態では、作動パターンはそれ自身、構成の一部となり得る。
【0007】
しかしながら、トランスミッションの作動原理は、いくつかの実際上の課題を克服せねばならないトランスミッションでその原理を実行するために、弾性衝突の利用に基づいている。
【0008】
図1は、本発明の3つの主要な構成要素のカテゴリを示している。図1に示されるすべてのユニットが必ずしも必要ではなく、すべてのユニットが基準点15に必ずしも接続されなくともよい。カテゴリは以下のとおりである。
【0009】
1. スイッチユニット。エネルギー伝達を制御できるユニットで、機械的、液圧式、気圧式、磁気的または電気的手段などを用いた様々な方法で実現され得る。本発明において実際的に有用であるために、本発明におけるスイッチ3,5,6,8,9,11および12は、次の4つの基準を満たさねばならない。
A. スイッチの作動自体に必要なエネルギーは、一般に図1中のユニット1とユニット14との間の有効なエネルギー伝達に寄与しない。これは全体の効率を高く保つために多くのエネルギーを吸収しないで作動するスイッチを要求する。
B.素早い応答時間(図1中のユニット1とユニット14との間の理想的なエネルギー伝達のための素早い選定)のための要求は、スイッチが素早く作動できることを必要とする。
C.長い寿命を得るために、スイッチは最小限度の摩擦または磨耗で作動することが必要である。
D.ユニット1とユニット14との間のエネルギー伝達における低い全体効率を避けるとともに長寿命化を促進するために、スイッチがどのくらいエネルギーを伝達するかについて摩擦が主要な部分として機能すべきではない。
【0010】
2. 弾性ユニット。弾性特性によってエネルギーを蓄積する。鋼製ばね、弾性流体、弾性気体、エラストマ、ゴム、磁界、電場などを用いて様々な方法で実現され得る。
【0011】
3. エネルギー蓄積ユニット。弾性特性を有することなくエネルギーを蓄積する。機械的、液圧式、気圧式、磁気的または電気的手段などを用いた様々な方法で実現され得る。
【0012】
上記のユニットは、1つ以上の構成要素カテゴリの特徴を有する複合ユニットに組み合わせられ得る。本発明の原理を利用するために、図1中のすべてのユニットが装備される必要はない。トランスミッション自体の最小限の構成は、少なくとも1つの弾性ユニットと少なくとも1つのスイッチユニットからなる。
【0013】
本発明の原理作動プロセスを示す図1を参照すると、駆動ユニット1は本発明によって回転エネルギーを吸収する被駆動回転ユニット14に回転エネルギーを供給する。エネルギー蓄積部2は駆動ユニット1の慣性モーメントと関連してもよく、一方、エネルギー蓄積部13は被駆動ユニット14の慣性モーメントと関連してもよい。以降の原理の説明では、エネルギー蓄積部2および13はこれ以上言及されないであろう。
【0014】
エネルギーは、以下の少なくとも1つによる弾性衝突(elastic collision)によって駆動ユニット1から取り出される。
1 図1中で基準点15に接続された弾性ユニット4を通じて。
2 図1中でエネルギー蓄積部7に接続された弾性ユニット4を通じて。
3 図1中でエネルギー蓄積部7または弾性ユニット10を使用することなく、被駆動ユニット14に接続された弾性ユニット4を通じて。
【0015】
弾性ユニット4に蓄積されたエネルギーは、以下の少なくとも1つに与えられ得る。
1 駆動ユニット1。
2 エネルギー蓄積部7。
3 エネルギー蓄積部7または弾性ユニット10を使用することなく、被駆動ユニット14に。
【0016】
エネルギー蓄積部7に蓄積されたエネルギーは、以下の少なくとも1つに与えられ得る。
1 弾性ユニット4を通じて駆動ユニット1。
2 弾性ユニット10を通じて被駆動ユニット14。
3 基準点15に接続された弾性ユニット4を通じて。
4 基準点15に接続された弾性ユニット10を通じて。
【0017】
弾性ユニット10に蓄積されたエネルギーは、以下の少なくとも1つに与えられ得る。
1 被駆動ユニット14。
2 エネルギー蓄積部7。
3 エネルギー蓄積部7または弾性ユニット4を使用することなく、駆動ユニット1に。
【0018】
上記のプロセスはスイッチユニットの使用によって可能である。実際の実施形態に応じて、本発明は図1中のユニット1からユニット14へだけではなく、その反対方向へも、回転エネルギーを両方向に伝達可能であってもよい。これについては、スイッチの実施形態と共に後述の実際の実施形態で説明する。
【0019】
制御機構は、典型的な作動スイッチユニットであり、(弾性を制御する)弾性ユニットまたは(エネルギー蓄積能力を制御する)エネルギー蓄積ユニットを作動させてもよい。制御機構への入力は、別のユニットから取り出されてもよい。制御機構はまた、最高の度合いの機能性を達成するために、トランスミッション外部の構成要素を制御してもよいし、外部からの入力を受け取ってもよい。
【0020】
ユニット1とユニット14との間での連続的なエネルギー伝達を果たすために、制御機構は、ユニット間で所望のエネルギー伝達を得られるような頻度、プロセスおよび量で弾性衝突を引き起こさねばならない。
【0021】
3つのカテゴリユニットの追加の直列および/または並列の接続が可能である。
【0022】
伝達比は、ユニット1とユニット14の回転速度で与えられ、制御されたエネルギー伝達により決められる。弾性衝突の原理に基づくトランスミッションに直面する大きな課題は、実用的で有効なスイッチを設計することである。
【0023】
実施形態1
ここで説明する連続可変速トランスミッションは、両方ともx軸を中心に回転するエンジンと駆動シャフトとの間の通常のオートマティックトランスミッションに代えて自動車に装備されるものとして以下に説明されるであろう。
【0024】
縦方向の図でトランスミッションを示す図2を参照すると、エンジンの回転シャフトはディスク101に接続され、駆動シャフトはディスク102に接続されている。大きい慣性モーメントを有する自在回転リング103は、ディスク101との弾性衝突によって回転エネルギーを得て、このエネルギーを蓄積し、ディスク102にこのディスクとの弾性衝突によって回転エネルギーを伝える。ディスク101および102とリング103はx軸を中心に回転している。この説明の中では、ディスク101はディスク102よりも速い速度で回転すると仮定する。もしそうでなければ、典型として自動車エンジンをエンジンブレーキとして使用するように、エネルギーは反対方向に伝達され得る。
【0025】
図2と同様に縦方向の図でトランスミッションを示す図3を参照するが、今回は切り取った状態での中央の図である。この図は、弾性流体105が充填されているx軸と同心の円形中空スペース104を示す。
【0026】
図4を参照すると、低圧バルブ102cが示されており、それは組み合わされたベアリングおよびシール106a,106b,106cが望まれない流体のリークを示すべきときにも、中空スペース104内の流体の圧力が低くならないことを確実にするために有用である。
【0027】
ベアリング106aはディスク101とリング103との間に、ベアリング106bはディスク102とリング103との間に、ベアリング106cはディスク101とディスク102との間にそれぞれ設置され、これらのすべてはディスク101、ディスク102およびリング103のすべてが互いに独立して回転することができることを確実にする。シム102bと溝102aの中にはめ込まれているスナップリング(スナップリングは図示せず)と共にベアリング106dは、ディスク101、ディスク102およびリング103を一緒に締め付けて保持しつつも、自在に、かつ、互いに独立して回転するように保持する。ねじ山101aは、ディスク101をエンジンに接続するために使用される。
【0028】
スイッチ素子107aは、x軸に平行な2つの位置で安定するように電磁石108aによって駆動されることができ、一方の位置は流体105の流路を効果的に遮断するために中空スペース104の内側にあり、他方の位置は流体105の自由な流路を開くために中空スペース104のすぐ外側にある。スイッチ素子107aは、素子自身が小さいことにより軽量であり、かつ、事実上中空スペース104内の流体の圧力から独立したx軸に平行な動作であるとすれば、その2つの位置の間で非常に高速に切り替られることができる。
【0029】
スイッチ素子107aと電磁石108aが組み合わされたユニットは、ディスク101に固定されており、そのために同じ速度で回転する。
【0030】
スイッチ素子107bと電磁石108bが組み合わされたユニットは、同様にディスク102に固定されており、そのためにディスク102と同じ速度で回転する。
【0031】
回転リング103はリング103に接続された仕切壁103bを有し、仕切壁103bは中空スペース104内の流体105のいかなる流路も効果的に遮断することになる。
【0032】
仮にディスク101が回転しており、ディスク102およびリング103が静止しているとする。ディスク101とリング103との間に弾性衝突を確立するためには、スイッチ素子107bは中空スペース104の外になければならず、一方、スイッチ素子107aは仕切壁103bからおおよそ180°離れるまでは中空スペース104の外になければならない。それから、スイッチ素子107aは電磁石108aによって中空スペース104内に動かされ、これによりスイッチ素子107aと仕切壁103bの各側面に流体のクッションを効果的に確立する。流体105の弾性のために、リング103は、ディスク101によって弾性衝突を受け、そのような方法で回転エネルギーを得て、ディスク101とほぼ同じ回転速度に加速されることになる。
【0033】
リング103とディスク102との間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子107aは中空スペース104の外になければならず、一方、スイッチ素子107bは仕切壁103bからおおよそ180°離れるまでは中空スペース104の外になければならない。それから、スイッチ素子107bは電磁石108bによって中空スペース104内に動かされ、これによりスイッチ素子107bと仕切壁103bの各側面に流体のクッションを効果的に確立する。流体105の弾性のために、ディスク102はリング103によって弾性衝突を受けて回転エネルギーを得る。このプロセスにおいて、リング103の速度は、現在の回転速度から、今加速されているディスク102とほぼ同じ回転速度に遅くされることになる。
【0034】
上記のプロセスは、エンジンから駆動シャフトにリング103を介してエネルギーを渡す。このプロセスは、スイッチ素子107aおよび107bを交互に作動させる制御機構の監視の下で、必要とされるエネルギー伝達がエンジンと駆動シャフトとの間で達成されるだけのかなりの頻度で繰り返される。ディスク101および102の間の伝達比は、ディスクの回転速度の比で与えられ、上記のエネルギー伝達によって制御される。
【0035】
通常の作動状況において、リング103はディスク101および102のおおよその回転速度を交互に採る。エンジン出力は、ディスク101がディスク102より速く回転しているときだけ駆動シャフトに伝達され得る。ディスク101および102の間の回転速度の大きな差は、エンジンと駆動シャフトとの間でのより大きなエネルギー伝達を可能にし、エンジンと車輪との間の総合的な伝達比はこの事実を考慮に入れなければならない。
【0036】
制御機構は、スイッチ素子107aおよび107bが上記のように動作するとともに、互いにまたは固定された仕切壁103bとぶつからないことを確実にするために、ディスク101および102とリング103に接続されたセンサを有する。エンジンと駆動シャフト/車輪の両方の大きな慣性モーメントは、ディスク101および102の安定したスムーズな回転を確実にする。
【0037】
実施形態1.1
実施形態1.1の説明は基本的に実施形態1と同じであるが、2つの主要な相違点がある。
【0038】
第1の相違点は、逆回転能力(回転方向の切り替え)をも提供することである。第2の相違点は、弾性流体の代わりに弾性液体205bを使用することであり、気体に比べて相対的に高い液体の比重量のために、この実施形態では大きな慣性モーメントを有する自在回転リングを必要としないことである。
【0039】
連続可変速トランスミッションは、両方ともx軸を中心に回転するエンジンと駆動シャフトとの間の通常のオートマティックトランスミッションの代わりに自動車に装備されるものとして以下に説明されるであろう。
【0040】
図5を参照すると、エンジンの回転シャフトはディスク201に接続されており、駆動シャフトはディスク202に接続されている。固定の仕切壁を有する自在回転リングは、この実施形態には存在しない。その代わりとして、x軸に同心の円形中空スペース204には、高い比重量によって大きな慣性モーメントを達成する弾性液体205bが充填されている。
【0041】
歯を有する回転リング209は、歯車210を介して歯車201bに接続されており、それによってディスク201と反対の方向に回転している。実用上の理由で、自動車は後退/後方に非常に速く走る必要はないことから、リング209はディスク201よりも遅い速度で回転していると仮定するが、これは必ずしもそうする必要はない。ディスク201および202とリング209はx軸を中心に回転している。
【0042】
組み合わされたベアリングとシール206a,206b,206dは、中空スペース204から弾性液体205bの漏れがないよう維持することを確実とする。ベアリング106cは、この実施形態の一部ではない。ベアリング206aはディスク201とリング209との間にあり、ベアリング206bはディスク202とリング209との間にあり、ベアリング206dはディスク201と202との間にあり、これらすべてはディスク201、ディスク202およびリング209が摩擦なく回転できること確実にしている。ディスク202は、自由にディスク201およびリング209から独立して回転する。
【0043】
ここでする発明の説明では、ディスク201がディスク202よりも速く回転しているか、または、「逆回転」作動の場合にはリング209がディスク202よりも速く回転していると仮定する。もしもそうでなければ、典型として自動車エンジンをエンジンブレーキとして使用するように、エネルギーは反対方向に伝達され得る。
【0044】
スイッチ素子207aは、x軸に平行な2つの位置で安定するように電磁石208aによって駆動されることができ、一方の位置は流体205bのいかなる流路も効果的に遮断するために中空スペース204の内側にあり、他方の位置は流体205bの自由な流路を開くために中空スペース204のすぐ外側にある。スイッチ素子207aは、素子自身が小さいことにより軽量であり、かつ、事実上中空スペース204内の流体の圧力から独立したx軸に平行な動作であるとすれば、その2つの位置の間で非常に高速に切り替えられることができる。スイッチ素子207aと電磁石208aが組み合わされたユニットは、ディスク201に固定されており、そのために同じ速度で回転する。
【0045】
スイッチ素子207bと電磁石208bが組み合わされたユニットは、スイッチ素子207aおよび電磁石208aと同様であるが、ディスク202に固定されており、そのためにディスク202と同じ速度で回転する。
【0046】
スイッチ素子207cと電磁石208cが組み合わされたユニットは、スイッチ素子207aおよび電磁石208aと同様であるが、リング209に固定されており、そのためにリング209と同じ速度で回転する。
【0047】
ディスク201が回転しており、ディスク202および液体205bが静止していると仮定する。ディスク201と液体205bとの間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207bおよび207cは中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207aは、電磁石208aによって中空スペース204内に動かされ、これにより回転エネルギーを得る液体205bと弾性的に衝突する。液体205bは、ディスク201とほぼ同じ回転速度まで加速されることになる。
【0048】
液体205bとディスク202との間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207aおよび207cは、中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207bは、電磁石208bによって中空スペース204内に動かされ、これにより液体205bと弾性的に衝突する。ディスク202は、液体205bとの弾性衝突を受けて、回転エネルギーを得る。このプロセスにおいて、液体205bの速度は現在の回転速度から、今加速されているディスク202とほぼ同じ回転速度に遅くされる。
【0049】
逆回転作動を可能にするために、リング209が回転しており、ディスク202および液体205bが静止していると仮定する。リング209と液体205bとの間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207aおよび207bは、中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207cは電磁石208cによって中空スペース204内に動かされ、これにより液体205bと弾性的に衝突する。このようにして液体205bは、ディスク201と反対の回転方向の回転エネルギーを得ることになる。
【0050】
今回転している液体205bとディスク202との間に弾性衝突を確立するために、スイッチ素子207aおよび207cは、中空スペース204の外になければならない。そのとき、スイッチ素子207bは電磁石208bによって中空スペース204内に動かされ、これにより液体205bと弾性的に衝突する。ディスク202は、液体205bとの弾性衝突を受けて、回転エネルギーを得る。このプロセスにおいて、液体205bの速度は、現在の回転速度から、今加速されているディスク202とほぼ同じ回転速度に遅くされる。
【0051】
上記のプロセスは、エンジンから駆動シャフトに弾性液体205bを介してエネルギーを渡す。このプロセスは、スイッチ素子207aおよび207bを交互に作動させる制御機構の監視の下で、所望のエネルギー伝達がエンジンと駆動シャフトとの間で達成されるだけのかなりの頻度で繰り返される。
【0052】
逆回転作動のために、上記プロセスは、エンジンから駆動シャフトに液体205bを介してエネルギー渡す。このプロセスは、スイッチ素子207cおよび207bを交互に作動させる制御機構の監視の下で、所望のエネルギー伝達がエンジンと駆動シャフトとの間で達成されるだけのかなりの頻度で繰り返される。
【0053】
ディスク201と202との間の伝達比は、ディスクの回転速度の比で与えられ、上記のエネルギー伝達によって制御される。
【0054】
通常の作動状況において液体205bは、ディスク201および202とほぼ同じ回転速度の間を切り替えられ、逆転作動時においては液体205bは、リング209およびディスク202とほぼ同じ回転速度の間で切り替えられることになる。エンジン出力は、ディスク201またはリング209がディスク202より速く回転しているときにのみ駆動シャフトに伝達され得る。ディスク201またはリング209とリング202との間の回転速度の大きな差は、エンジンと駆動シャフトとの間の大きなエネルギー伝達を可能にし、エンジンと車輪との間の総合的な伝達比はこの事実を考慮に入れなければならない。
【0055】
ディスク201および202とリング209に接続されたセンサーを有する制御機構は、スイッチ素子207a,207bおよび207cが記述されたように作動するとともに、互いにぶつかり合わないことを確実にする。
【0056】
エンジンと駆動シャフト/車輪の両方の大きな慣性モーメントは、ディスク201および202の安定したスムーズな回転を確実にする。
【0057】
実施形態2
連続的可変トランスミッションが、通常の自転車トランスミッションの代わりに自転車に装備されるものとして以下に説明される。
【0058】
縦方向の図でトランスミッションを示す図6を参照すると、ペダルがディスク302に連結され、駆動シャフトがシャフト301に連結される。ディスク301aはスプリング301bを介してシャフト301に連結されており、これによりシャフト301とディスク301aとの間の回転速度に一時的な小さい差が生じる。
【0059】
フレームまたはシャシ303と回転リング304を示す図8を参照すると、中空スペース308が液圧オイルで満たされている。ベアリングおよびシール306aは、フレーム303とリング304との間の中空スペース308内に液圧オイルを保持しつつ回転リング304がフレーム303から独立して回転するのを可能にする。ベアリングおよびシール306bは、ディスク301aとリング304との間の中空スペース308内に液圧オイルを保持しつつ回転リング304がディスク301aから独立して回転するのを可能にする。ピストンポンプ305は、弾性流体で満たされており、ベアリング306cを介してディスク302に接続されるとともに、ベアリング306dを介してリング304に接続されている。ディスク302が時計回り方向に回転するとき、ポンプ305ディスク302とリング304との間で弾性スプリングとして機能することになる。リング304が時計回り方向に回転し始めると、ディスク301aは回転動作に対抗し、これによりリング304は一方向バルブ309bの作用のために中空スペース308内の液圧液体を作動させる。ディスク302が回転するほどに、ポンプ305がピストンポンプ内の弾性流体をより圧縮して、リング304上の力が大きくなる。ポンプ305によって及ぼされる力がディスク301aを回転し始めると、弾性的押圧によって図6のスプリング301bを介して駆動シャフト301に回転エネルギーが与えられることができる。ディスク302がリング304よりも速く回転すると、ベアリング306cがベアリング306dを通り過ぎることになり、これによりフレーム303とディスク302との間でポンプ305が減圧されることで中空スペース308内の液圧液体を作動させるように一方向バルブ309aを作動させ、弾性押圧によってディスク302に回転エネルギーを与え戻す。
【0060】
このようにディスク302に与え戻されるエネルギーは、ディスク301aとシャフト301の回転速度に依存する。
【0061】
制御構造は、バルブ305aによってピストンポンプ305のばね定数を調整することができ、これによりディスク302とシャフト301との間でのエネルギー伝達を調整できる。制御機構は、所定の状況のために、ピストンポンプ305の正確なばね定数を選択するのを省略することができる。ディスク302とシャフト301との間の伝達比は、回転速度の比によって与えられ、前記したエネルギー伝達によって制御される。
【0062】
実施形態3
連続的可変トランスミッションは、はめば歯車または歯車の組み合わせを用いた通常のマニュアルギヤボックスの代えて自動車に装備されるものとして以下に説明される。図9を参照すると、エンジンの回転シャフトはシャフト401に接続されており、駆動シャフトはシャフト402に接続されている。
【0063】
歯車404は、歯車403の最外部の周囲のいずれかを選択することにより、2:1および1:2の比でもって各歯車403を接続することができる。歯車403の中央の周囲は、歯車404が1つの最外部位置から他の位置へx軸に沿って縦方向に移動できるように形成されている。このことは、歯車403が回転して、ガイド部406をもつロッド405aを介しての気圧サーボ機構とスプリング405bとが対称脚部404aを介して歯車404に縦方向の力を作用させたときに、達成される。スプリング405bと歯車404のソフトカットエッジ(soft cut edges)は、この過程が過度の力または摩擦がなく、かつ、なおも十分に速く達成されることを確実にする。
【0064】
歯車404が常に1つの最外部の周囲にあれば、比は例えば2:1である。歯車404が各最外部周囲で時間の50%を費やせば、シャフト401とシャフト402との間の比は、時平均(time average)1:1の状態にある。歯車404が常に他の最外部周囲にあれば、シャフト401とシャフト402との間の比は1:2である。歯車404によって費やされる時間の多くを1つまたは他の最外部周囲に当てることによって、時平均に関して2:1と1:2との間で異なる伝達比を達成することができる。これは、制御機構によって制御される。シャフト401はスプリング401aを介して関連の歯車403に接続され、シャフト402はスプリング402aを介して関連の歯車403に接続されている。この原理は、図10に示される。このように、可変伝達比は、シャフト401,402間の弾性衝突を表すことになり、伝達比を時間についての平均で与えることを可能にする。
【0065】
図11は、この実施形態で使用される歯車を示す。各歯車403は3つの歯車からそれぞれなっており、最外部は半径r1をそれぞれ有するとともにr3=2・r1である。非対称である中間の歯車は、おおよそ次式によって与えられる半径r2を有する。
【0066】
【数1】
0≦v<90° : r2=r1
90≦v<180°: r2=r1(1+(v−90)/90)
180≦v<270°: r2=2・r1=r3
270≦v<360°: r2=r1(2−(v−270)/90)
【0067】
図9および図11において、半径r1は12個の歯に関連し、半径r3は24個の歯に関連するが、他の組み合わせであってもよい。異なる歯の形状も有効であることが認められる。
【0068】
歯車403,404、対称脚部404a、気圧サーボ機構405、ガイド部406をもつロッド405aおよびスプリング405bは、1つのスイッチユニットとして考えてもよい。
【0069】
制御機構は、歯車403の2つの最外部周囲で費やされる歯車404の時間を調整することで、平均伝達比を調整してもよい。
【0070】
(産業上の利用の可能性)
本発明のトランスミッションは、一般に、既存のギヤおよびトランスミッションの代替であり、例えば、自動車、バイク、商用乗物、機関車などのエンジンと駆動シャフトとの間において実際の適用を見出すことができ、さらには、例えば、自転車におけるペダルと駆動シャフトとの間、ボートにおけるエンジンとプロペラとの間、電動工具におけるエンジンと駆動シャフトとの間、おもちゃにおけるエンジンと駆動シャフトとの間などに適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、連続的可変トランスミッションの原理解決策を示す。
【図2】図2は、縦方向の図で典型的な自動車トランスミッションの実施形態1示す。
【図3】図3は、切り取った状態での中央の縦方向の図で実施形態1を示す。
【図4】図4は、部分的に切り取った斜視図で実施形態1を示す。
【図5】図5は、部分的に切り取った斜視図で逆転/後退機能をもつ典型的な自動車トランスミッションの実施形態1.1を示す。
【図6】図6は、縦方向軸に沿って見通した典型的な自転車トランスミッションの実施形態2を示す。
【図7】図7は、切り取った中央の斜視図で実施形態2を示す。
【図8】図8は、図6の左側から見通した縦方向軸に沿った図で実施形態2を示す。
【図9】図9は、斜視図で典型的な自動車トランスミッションの実施形態3を示す。
【図10】図10は、縦方向の図で実施形態3の詳細を示す。
【図11】図11は、縦方向軸に沿った図で実施形態3を示す。
【符号の説明】
101−ディスク
102−ディスク
103−自在回転リング
104−中空スペース
105−弾性流体
107a−スイッチ素子
108a−電磁石
201−ディスク
202−ディスク
204−中空スペース
205b−弾性液体
207a−スイッチ素子
208a−電磁石
209−回転リング
301−シャフト
301a−ディスク
301b−スプリング
302−ディスク
303−フレーム
304−回転リング
305−ピストンポンプ
308−中空スペース
401−シャフト
402−シャフト
403−歯車
404−歯車
404a−対称脚部
405−気圧サーボ機構
405a−ロッド
405b−スプリング
Claims (5)
- 連続的可変伝達比で入力シャフトから出力シャフトに回転エネルギーを伝達する方法において、
多くのエネルギーを吸収することなく作動条件を満足するエネルギー伝達を制御可能な少なくとも1つのスイッチユニットを含む少なくとも1つの弾性衝突によって前記シャフト間で直接または間接にエネルギーを伝達し、非常に速く作動し、最小限の内部の摩擦または磨耗で作動し、どのくらいのエネルギーが伝達されるかの主要部分として摩擦を用いることなく作動し、少なくとも1つの弾性ユニットの使用と組み合わされるとともに、エネルギー蓄積ユニットの使用と選択的に組み合わされ、これによりすべての3つのユニットカテゴリおよびユニットが機械的手段、液圧式手段、気圧式手段、磁気的手段、または、電子的手段を用いて独立して実施され得ることを特徴とする方法。 - 連続的可変トランスミッションにおいて、
第1ディスク(101)が第2ディスク(102)と周囲中空スペース(104)を形成する外部リング(103)とに独立して回転可能に接続され、前記スペース(104)内の仕切壁(103b)が前記リング(103)に接続され、少なくとも1つの第1スイッチユニットが前記第1ディスク(101)に固定されたスイッチ素子(107a)および電磁石(108a)を有し、前記スペース(104)が流体(105)のような弾性媒体を含み、少なくとも1つの第2スイッチユニットが前記第2ディスク(102)に固定されて前記スイッチユニット(107a)(108a)に対して交互に作動するスイッチ素子(107b)および電磁石(108b)を有し、前記両方のスイッチユニットは前記スペース(104)内において外側位置と内側位置との間で前記各スイッチ素子(107a)(107b)をそれぞれ切り替え可能であることを特徴とする連続可変トランスミッション。 - 連続的可変トランスミッションにおいて、
第1ディスク(201)が第2ディスク(202)に独立して回転可能に接続されるとともに、歯車(201b,210)および歯(209a)を用いることで周囲中空スペース(204)を形成する外部リング(209)に依存して逆回転可能であり、少なくとも1つの第1スイッチユニットが前記第1ディスク(201)に固定されたスイッチ素子(207a)および電磁石(208a)を有し、前記スペース(204)が流体(205b)のような弾性媒体を含み、少なくとも1つの第2スイッチユニットが前記第2ディスク(202)に固定されて前記スイッチユニット(207a)(208a)に対して交互に作動するスイッチ素子(207b)および電磁石(208b)を有し、少なくとも1つの第3スイッチユニットが第2リング(209)に固定されて前記スイッチユニット(207a)(208a)に対して交互に作動するスイッチ素子(207c)および電磁石(208c)を有し、3つすべてのスイッチユニットが前記スペース(204)内において外側位置と内側位置との間で前記各スイッチ素子(207a,207b,207c)を切り替え可能であることを特徴とする連続的可変トランスミッション。 - 連続的可変トランスミッションにおいて、
第1回転ディスク(302)が、液圧媒体を満たした中空スペース(308)と一方向バルブ(309a,309b)のために反時計回り方向の回転ではシャシ(303)に接続される一方で時計回り方向の回転ではディスク(301a)に接続される回転リング(304)に対して、回転可能なベアリング(306d,306c)を用いて弾性媒体を満たしたピストンポンプ(305)を介して回転可能に接続され、前記ディスク(301a)はスプリング(301b)を介して回転シャフト(301)に弾性的に接続されていることを特徴とする連続可変トランスミッション。 - 連続的可変トランスミッションにおいて、
第1回転シャフト(401)がスプリング(401a)を介して第1歯車(403)に弾性的に接続され、第2回転シャフト(402)がスプリング(402a)を介して第2歯車(403)に弾性的に接続され、前記歯車(403)は、少なくとも2つの異なる同心状の半径を有するとともに、歯車(404)が同時に両方の歯車(403)上の2つの異なる同心状の半径の間で直接にすべることを可能にする非同心状の半径を有することを特徴とする連続的可変トランスミッション。
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