JP2004520364A - エポキシ化触媒およびエポキシ化法 - Google Patents

エポキシ化触媒およびエポキシ化法 Download PDF

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Abstract

貴金属担持チタンシリカライト触媒または貴金属担持バナジウムシリカライト触媒を用いる、オレフィン、酸素および水素の反応によるオキシラン化合物の製造方法において、触媒に実質的に還元されていない金属ドーパントをドープする改良。

Description

【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、金属をドープした、貴金属担持チタンシリカライト触媒を用いてオレフィンを水素および酸素と反応させることによる、プロピレンなどのオレフィンのエポキシ化に関し、本発明の重要な特徴は、使用前にはドーパントが実質的に還元されていないことである。本発明によれば、望ましくないエポキシ化反応中のオレフィンの水素化が実質的に回避される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
パラジウムおよび白金またはチタンシリカライトからなる触媒を用いてプロピレン、水素および酸素を反応させることにより、プロピレンなどのオレフィンをエポキシ化し、プロピレンオキシドを生成させることが知られている。R.Meiers, U.Dingerdissen and W.F.Holderich, Journal of Catalysis, 176, 376-386 (1988)「パラジウムおよび白金含有チタンシリカライト触媒による、プロピレン、酸素、および水素からのプロピレンオキシドの合成(Synthesis of Propylene Oxide from Propylene, Oxygen, and Hydrogen Catalyzed by Palladium-Platinum-Containing Titanium Silicalite)」を参照。このような従来の手順の特徴は、エポキシ化反応に使用する前に触媒が還元されていることであった。従来の系は、望ましくない、反応物であるプロピレンの水素化により生成するプロパンが過剰量生成するという特徴があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(発明の概要)
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、金属をドープした貴金属触媒、例えばPd/Pt担持チタンシリカライトが、エポキシ化反応に使用する前に、化学的または熱的手段のいずれかにより完全には還元されていない場合、エポキシ化中のオレフィンの水素化が著しく減少することが見出された。
【0005】
(発明の詳細な説明)
本発明によって使用される触媒は、公知の方法に従って調製することができる、チタン含有ゼオライトと組み合わせたパラジウムを含む。重要な特徴として、この触媒はまた、実質的に非還元状態の金属ドーピング成分も含む。適当には少なくとも10%、好ましくは50〜100%のドーピング成分が、ゼロを超える原子価、例を挙げると白金の場合には+2の原子価を持つ。
【0006】
銀、銅、金などの他の成分も有用であるが、好ましいドーピング成分は白金である。ドーピング成分はパラジウムに対して触媒量で用いることができ、例えば、金属ドーパントとパラジウムの重量比は1:40と小さい比にすることができ、この比は好ましくは1:30〜1:1である。
【0007】
イオン交換法(ion exchange preparation)を用い、得られた触媒を乾燥または焼成せずにエポキシ化に使用する、米国特許第6,063,942号の調製手順が好都合に用いられる。このような手順により、ドーピング成分の還元は基本的に避けられる。
【0008】
また、ドープした触媒を穏和な条件で単離、乾燥し、続いてエポキシ化反応に用いることもできる。
【0009】
ドーパント金属の実質的な還元が避けられるならば、工程の間に乾燥させ、または乾燥させずに、別々に触媒成分をシリカライトと組み合わせていく逐次的調製手順。
【0010】
本発明において調製され、使用される触媒は、チタンゼオライトまたはバナジウムゼオライトおよび貴金属(好ましくは、周期律表第VIII族の元素)からなる。好適なゼオライトは、骨格中に置換されたチタン原子またはバナジウム原子を有する、多孔質のモレキュラーシーブ構造をもつ結晶性物質である。用いるゼオライトの選択は、エポキシ化するオレフィンの大きさ、形状などの多くの要因によるであろう。例えば、オレフィンがエチレン、プロピレン、または1−ブテンなどの低級脂肪族オレフィンの場合、チタンシリカライトなど、比較的小さな細孔のチタンゼオライトまたはバナジウムゼオライトを使用することが好ましい。オレフィンがプロピレンである場合、TS−1チタンシリカライトまたはバナジウムシリカライトを使用すると、特に有利である。シクロヘキセンなどの嵩高いオレフィンに対しては、ゼオライトベータと同形の構造をもつチタンゼオライトなどのより大きな細孔のチタンゼオライトが好ましい。
【0011】
本プロセスのエポキシ化段階で触媒として有用なチタン含有ゼオライトには、モレキュラーシーブの格子骨格中のケイ素原子の一部がチタン原子で置換されているゼオライト物質類が含まれる。このような物質は、当技術分野においてよく知られている。
【0012】
特に好ましいチタン含有ゼオライトには、通常チタンシリカライトと呼ばれるモレキュラーシーブ類、特に「TS−1」(ZSM−5アルミノシリケートゼオライトのトポロジーに類似のMFIトポロジーをもつ)、「TS−2」(ZSM−11アルミノシリケートゼオライトのトポロジーに類似のMELトポロジーをもつ)、および「TS−3」(ベルギー特許第1,001,038号に記載されている)が含まれる。ゼオライトベータ、モルデナイト、ZSM−48、ZSM−12およびMCM−41と同形の骨格構造をもつチタン含有モレキュラーシーブもまた使用に適している。チタン含有ゼオライトは、少量のホウ素、鉄、アルミニウムなどが存在していてもよいが、格子骨格中にチタン、ケイ素および酸素以外の元素を含まないことが好ましい。米国特許第5,780,654号および5,744,619号に記載されているように、チタンの他に、スズやバナジウムなどの他の金属がゼオライトの格子骨格中に存在していてもよい。
【0013】
本発明の方法において使用するのに適した、好ましいチタン含有ゼオライト触媒は、一般に、次の実験式、xTiO2(1−x)SiO2(式中xは0.0001〜0.500である)に相当する組成を有する。より好ましくは、xの値は0.01〜0.125である。ゼオライトの格子骨格中のSi:Tiのモル比は、有利には9.5:1〜99:1(最も好ましくは9.5:1〜60:1)である。比較的チタンリッチなゼオライトを用いることもまた望ましい。
【0014】
いかなる貴金属(すなわち、金、銀、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム)でも単独で、あるいは組み合わせて使用できるが、パラジウムが特に望ましい。一般に、触媒中に存在する貴金属の量は0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲である。
【0015】
本発明によれば、粒子状のゼオライトを、水、メタノールなどの適当な溶媒あるいは混合物でスラリーにし、可溶性の金属化合物を含む溶液、例えば、水酸化アンモニウムを加えた、または加えていないテトラアンミンパラジウム塩化物の水溶液およびテトラアンミン白金塩化物の水溶液と接触させることにより、貴金属および金属ドーパントの両方をゼオライトに組み込む。貴金属源として用いられる金属化合物または錯体の選択に関しては、溶解性以外に特に制限はない。例えば、この目的に適した化合物には、貴金属およびドーパント金属の硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物(例えば、塩化物、臭化物)、カルボン酸塩(例えば、酢酸塩)、およびアミン錯体が含まれる。
【0016】
室温が触媒の調製に適しているが、より高温またはより低温、例えば0〜200℃を用いることもできる。通常、触媒の調製は1時間ほどで完了するが、より長時間またはより短時間、例えば5分〜24時間を用いることもできる。
【0017】
本発明の特別な特徴として、触媒調製で得られる、非還元型の金属を含むスラリーをオレフィンのエポキシ化にそのまま使用することができる。例えば、触媒調製完了後、望ましいエポキシ化の温度に調節し、触媒を含むスラリー中で酸素、水素およびオレフィンを直接反応させて、エポキシドを生成させることができる。これによって達成されるエポキシ化の結果は、触媒を使用前に乾燥し、焼成する従来の手順によって達成されるものより優れていることがある。この効果はまた、実質的に還元が避けられるのであれば、使用前に触媒を単離する場合にも達成される。
【0018】
新たに触媒を調製し、その触媒をエポキシ化反応にそのまま使用することが好ましいが、従来の手順、または前記の手順によって調製した、失活した触媒を含むスラリーに、貴金属およびドーパントイオン交換性錯体を添加することにより、メリットを得ることもできる。
【0019】
エポキシ化するオレフィンは、少なくとも1個のエチレン不飽和部位(すなわち、少なくとも1個の炭素−炭素2重結合)を含む有機化合物いずれでもよい。オレフィンは、脂肪族、芳香族または脂環式のいずれであってもよく、またエチレン不飽和部位が末端および/または内部にある直鎖または分岐構造のいずれであってもよい。オレフィンは、好ましくは2〜30個の炭素原子を含む。本発明の方法は、特にC2〜C6のモノオレフィンのエポキシ化に適している。例えばジエンやトリエンのように、2つ以上の2重結合が存在していてもよい。オレフィンは炭化水素(すなわち、炭素および水素原子のみを含む)であってもよく、ハロゲン化物、カルボキシル、ヒドロキシル、エーテル、カルボニル、シアノ、またはニトロ基などの官能基を含んでいてもよい。
【0020】
好適なオレフィンの典型的な例には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、シス−およびトランス−2−ブテン、イソブテン、1,3−ブタジエン、ペンテン、イソプレン、ヘキセン、オクテン、ノネン、デセン、ウンデセン、ドデセン、シクロペンテン、シクロヘキセン、ジシクロペンタジエン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、アリルクロリド、アリルアルコール、メタリルクロリド、メタリルアルコール、アクリル酸およびメタクリル酸アルキル、不飽和脂肪酸およびそれらのエステル、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、インデンおよびスチルベンが含まれる。言うまでもなく、望むなら、オレフィンの混合物を用いてもよい。本発明の方法は、プロピレンをプロピレンオキシドに変換するのに特に有用である。
【0021】
次の公開された特許出願:WO 96/02323、WO 97/25143、DE 19600709、WO 97/31711、WO 97/47386、特開平04−352771、特開平08−269029、および特開平08−269030に記載されている反応条件(例えば、温度、圧力、反応物の比率)の下で、本発明の方法を好適に実施することができる。
【0022】
チタンゼオライト中に含まれるチタンと単位時間当たりに供給されるオレフィンとのモル比に基づいて、用いる触媒の量を決めることができる。一般に、チタン/供給オレフィンの比が0.00001〜0.1とするのに十分な触媒が存在する。
【0023】
エポキシ化は液相で実施され、また1〜100barの圧力で行うことが有利である。触媒調製およびエポキシ化で用いられる好適な溶媒にはメタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノールなどの低級脂肪族アルコール、またはこれらの混合物、ならびに水が含まれるが、これらに限定されない。フッ素化アルコールを用いることもできる。前述のアルコールと水の混合物を用いることも可能である。メタノールおよびメタノール/水が好ましい。プロセスの結果を向上させるために、エポキシ化の前または途中で、さらなる溶媒を添加することができる。
【0024】
本発明によるエポキシ化は、所望のオレフィンのエポキシ化を達成するのに有効な温度、好ましくは0〜125℃(より好ましくは20〜80℃)の範囲の温度で実施する。水素と酸素のモル比は通常、H2:O2=1:20〜5:1の範囲で変えることができ、1:5〜2:1が特に好ましい。
【0025】
酸素とオレフィンのモル比は通常、1:1〜1:20、好ましくは1:1.5〜1:10である。特定のオレフィンには、オレフィンに対して比較的高い酸素モル比(例えば、1:1〜1:3)が有利である。キャリヤガスとしては、所望の不活性ガスいずれも用いることができる。この場合、オレフィンとキャリヤガスのモル比は通常1:100〜4:1の範囲にあり、特には20:1〜1:1の範囲にある。
【0026】
不活性キャリヤガスとしては、窒素および二酸化炭素以外に、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンなどの希ガスが適している。1〜8個、特に1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を含む飽和炭化水素、例えばメタン、エタン、プロパンおよびn−ブタンもまた好適である。窒素および飽和C1〜C4炭化水素は好ましい不活性キャリヤガスである。上に掲げた不活性キャリヤガスの混合物もまた用いることができる。
【0027】
特に、本発明によるプロピレンのエポキシ化においては、適当な過剰量のキャリヤガスの存在下に、プロピレン、プロパン、水素、および酸素からなる混合物の爆発限界が安全に避けられ、このため反応器中または供給および排出ライン中で爆発性混合物が形成し得ないような方法で、プロパンを供給することができる。
【0028】
米国特許第6,008,388号および6,005,123号に記載されているような変更を用いることができる。
【0029】
以下の実施例により、本発明および比較の手順をさらに説明する。
【0030】
実施例1.テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物添加TS1を用いるエポキシ化
(比較例)
テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物(0.0186g)を20gの脱イオン水に溶解させる。この溶液を、1gのチタンシリカライト粉末(チタン2.1wt%のTS1)が入っている、磁気攪拌子を備えたガラス反応器に入れ、87gのメタノールでスラリーにする。この混合物を23℃で2時間攪拌する。次に、ガラス反応器を45℃の恒温槽に浸し、反応器にガラスの浸漬管(dip tube)を取り付け、それを通して、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(10体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)の混合物を所定の時間、大気圧、100cc/分の速度で流し、溶液中にバブリングさせる。反応中、反応器内のメタノールの量を一定に保つために、反応器の前に位置する、250gのメタノールが入ったガラス容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0031】
実施例2.テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物添加TS1を用いるエポキシ化
テトラアンミン白金(II)二塩化物(0.0179g)を20gの脱イオン水に溶解させることにより、テトラアンミン白金(II)二塩化物の原液を調製する。
【0032】
テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物(0.0186g)を18gの脱イオン水に溶解させる。テトラアンミン白金(II)二塩化物の原液2gを、このテトラアンミンパラジウム(II)二臭化物溶液に加える。パラジウム塩および白金塩を合わせた溶液を、1gのチタンシリカライト粉末(チタン2.1wt%のTS1)が入っている、磁気攪拌子を備えたガラス反応器に入れ、87gのメタノールでスラリーにする。この混合物を23℃で2時間攪拌する。次に、ガラス反応器を45℃の恒温槽に浸し、反応器にガラスの浸漬管を取り付け、それを通して、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(10体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)の混合物を所定の時間、大気圧、100cc/分の速度で流し、溶液中にバブリングさせる。反応中、反応器内のメタノールの量を一定に保つために、反応器の前に位置する、250gのメタノールが入ったガラス容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0033】
実施例3.単離された、テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物/TS1を用いるエポキシ化(比較例)
テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物を含浸させたTS−1(実施例21の通りに調製された)が1g入っている、磁気攪拌子を備えたガラス反応器で、87gのメタノールおよび20gの脱イオン水の混合物でスラリーにする。この混合物を23℃で2時間攪拌する。次に、ガラス反応器を45℃の恒温槽に浸し、反応器にガラスの浸漬管を取り付け、それを通して、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(10体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)の混合物を所定の時間、大気圧、100cc/分の速度で流し、溶液中にバブリングさせる。反応中、反応器内のメタノールの量を一定に保つために、反応器の前に位置する、250gのメタノールが入ったガラス容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0034】
実施例4.テトラアンミン白金(II)二塩化物添加、単離テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物/TS1を用いるエポキシ化
テトラアンミン白金(II)二塩化物(0.0179g)を20gの脱イオン水に溶解させることにより、テトラアンミン白金(II)二塩化物の原液を調製する。
【0035】
2gの原液を18gの脱イオン水に加え、この溶液を、テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物を含浸させたTS−1(実施例21の通りに調製された)が1g入っている、磁気攪拌子を備えたガラス反応器に入れ、87gのメタノールでスラリーにする。この混合物を23℃で2時間攪拌する。次に、ガラス反応器を45℃の恒温槽に浸し、反応器にガラスの浸漬管を取り付け、それを通して、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(10体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)の混合物を所定の時間、大気圧、100cc/分の速度で流し、溶液中にバブリングさせる。反応中、反応器内のメタノールの量を一定に保つために、反応器の前に位置する、250gのメタノールが入ったガラス容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0036】
実施例5.テトラアンミンパラジウム二塩化物添加TS1を用いるエポキシ化(比較例)
この反応は、テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物(0.014g)をテトラアンミンパラジウム(II)二臭化物の代わりに使用すること以外は、実施例1の通りに実施する。
【0037】
実施例6.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物/TS1およびテトラアンミン白金(II)二塩化物添加TS1を用いるエポキシ化
この反応は、テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物(0.014g)をテトラアンミンパラジウム(II)二臭化物の代わりに使用すること以外は、実施例2の通りに実施する。
【0038】
実施例7.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物/TS1およびテトラアンミン白金(II)二塩化物添加TS1を用いるエポキシ化
この反応は、4gのテトラアンミン白金(II)二塩化物の原液を使用すること以外は、実施例6の通りに実施する。
【0039】
実施例8.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物/TS1およびテトラアンミン白金(II)二塩化物添加TS1を用いるエポキシ化
この反応は、1gのテトラアンミン白金(II)二塩化物の原液を使用すること以外は、実施例6の通りに実施する。
【0040】
実施例9.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物/TS1およびテトラアンミン白金(II)二塩化物添加TS1を用いるエポキシ化
この反応は、0.5gのテトラアンミン白金(II)二塩化物の原液を使用すること以外は、実施例6の通りに実施する。
【0041】
実施例10.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物添加、銀/TS1を用いるエポキシ化
テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物(0.0144g)を20gの脱イオン水に溶解させる。この溶液を、1gのAg/TS1(実施例22の通りに調製される)が入っている、磁気攪拌子を備えたガラス反応器に入れ、87gのメタノールでスラリーにする。この混合物を23℃で2時間攪拌する。次に、ガラス反応器を45℃の恒温槽に浸し、反応器にガラスの浸漬管を取り付け、それを通して、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(10体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)の混合物を所定の時間、大気圧、100cc/分の速度で流し、溶液中にバブリングさせる。反応中、反応器内のメタノールの量を一定に保つために、反応器の前に位置する、250gのメタノールが入ったガラス容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0042】
実施例11.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物添加、銅/TS1を用いるエポキシ化
この反応は、Cu/TS1(実施例23の通りに調製される)をAg/TS1の代わりに使用すること以外は、実施例10の通りに実施する。
【0043】
実施例12.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物添加、金/TS1を用いるエポキシ化
この反応は、Au/TS1(実施例24の通りに調製される)をAg/TS1の代わりに使用すること以外は、実施例10の通りに実施する。
【0044】
実施例13.テトラアンミンパラジウム二臭化物添加TS1を用いるエポキシ化(比較例)
この反応は、チタンシリカライトが1.65wt%のチタンを含むこと以外は、実施例1の通りに実施する。
【0045】
実施例14.テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物添加TS1を用いるエポキシ化
この反応は、チタンシリカライトが1.65wt%のチタンを含むこと以外は、実施例2の通りに実施する。
【0046】
実施例15.単離された、テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物/TS1を用いるエポキシ化
この反応は、触媒を実施例25の通りに調製すること以外は、実施例3の通りに実施する。
【0047】
実施例16.窒素を用い150℃で前処理された、単離テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物/TS1を用いるエポキシ化
この反応は、触媒を実施例26の通りに調製すること以外は、実施例3の通りに実施する。
【0048】
実施例17.水溶媒中の含浸テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物/TS1を用いるエポキシ化(比較例)
130gの脱イオン水でスラリーにした、テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物含浸TS1(実施例21の通りに調製する)1gが入っている、磁気攪拌子を備えたガラス反応器を23℃で2時間攪拌する。次に、ガラス反応器を45℃の恒温槽に浸し、反応器にガラスの浸漬管を取り付け、それを通して、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(10体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)の混合物を所定の時間、大気圧、100cc/分の速度で流し、溶液中にバブリングさせる。反応中、反応器内の水の量を一定に保つために、反応器の前に位置する、250gの水が入ったガラス容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0049】
実施例18.水溶媒中の、テトラアンミン白金(II)二塩化物添加、含浸テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物/TS1を用いる大気圧下のエポキシ化
テトラアンミン白金(II)二塩化物(0.0179g)を、20gの脱イオン水に溶解させることにより、テトラアンミン白金(II)二塩化物の原液を調製する。
【0050】
テトラアンミン白金(II)二塩化物を含む原液2gを、18gの脱イオン水に加える。この溶液を、テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物含浸TS1(実施例21の通りに調製される)1gが入っている、磁気攪拌子を備えたガラス反応器に入れ、110gの脱イオン水でスラリーにする。このスラリーを23℃で2時間攪拌する。次に、ガラス反応器を45℃の恒温槽に浸し、反応器にガラスの浸漬管を取り付け、それを通して、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(10体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)の混合物を所定の時間、大気圧、100cc/分の速度で流し、溶液中にバブリングさせる。反応中、反応器内の水の量を一定に保つために、反応器の前に位置する、250gの水が入ったガラス容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0051】
実施例19.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物添加TS1を用いる加圧下のエポキシ化(比較例)
20mLのメタノールに溶解させたテトラアンミンパラジウム(II)二塩化物(0.014g)を、1gのチタンシリカライト(チタンが2.1wt%のTS1)が入っている、磁気攪拌子を備えた耐圧反応器に入れ、100mLのメタノールでスラリーにする。このスラリーを空気中、23℃で2時間攪拌する。攪拌子を取り出し、耐圧反応器を取り付ける。反応器を45℃に加熱し、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(6体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)からなる混合物を、所定の時間、1380cc/分の速度で、浸漬管から溶液を通して流すことにより、反応器を200psigに加圧する。反応器を1600rpmで機械的に攪拌した。反応中、反応器内のメタノールの量を一定に保つために、反応器の前に位置する、700gのメタノールが入った圧力容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0052】
実施例20.テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物添加TS1を用いる加圧下のエポキシ化
テトラアンミン白金(II)二塩化物(0.0179g)を、20gのメタノールに溶解させることにより、テトラアンミン白金(II)二塩化物の原液を調製する。
【0053】
テトラアンミン白金(II)二塩化物の原液2mLを、テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物(0.014g)のメタノール溶液18mLに加える。合わせた溶液を、1gのチタンシリカライト(チタンが2.1wt%のTS1)が入っている、磁気攪拌子を備えた耐圧反応器に入れ、100mLのメタノールでスラリーにする。このスラリーを空気中、23℃で2時間攪拌する。攪拌子を取り出し、耐圧反応器を取り付ける。反応器を45℃に加熱し、酸素(4体積%)、水素(4体積%)、プロピレン(6体積%)、メタン(0.5体積%)および窒素(バランス)からなる混合物を、所定の時間、1380cc/分の速度で、浸漬管から溶液を通して流すことにより、反応器を200psigに加圧する。反応器を1600rpmで機械的に攪拌した。反応中、反応器内のメタノールの量を一定に保つために、反応器の前に位置する、700gのメタノールが入った圧力容器(やはり45℃の槽内にある)を通してガスをバブリングさせる。反応器からの蒸気を、オンラインGCで1時間毎に分析する。実験終了後、液相をGCで分析する。
【0054】
実施例21.テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物含浸TS−1の調製(比較例)
テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物(0.48g)を40gの脱イオン水に溶解させる。この溶液を、攪拌しながら10分間かけて、80gの脱イオン水に30gのチタンシリカライト粉末(チタンが2.1wt%のTS1)を含むスラリーに加える。合わせたスラリーを23℃で2時間攪拌する。溶媒を、浴の温度を55℃に保ってエバポレータにより除去する。固体を、50℃の真空オーブン(1torr)中で4時間かけて乾燥する。乾燥した固体(28.6g)の分析によれば、パラジウムが0.37wt%、チタンが2.06wt%、臭化物が0.55wt%、窒素が0.12wt%である。
【0055】
実施例22.イオン交換による、銀/TS1の調製
ヘキサフルオロリン酸銀(0.48g)を10gの脱イオン水に溶解させる。この溶液を、攪拌しながら5分間かけて、80gの脱イオン水中に20gのチタンシリカライト(チタンが2.1wt%のTS1)を含むスラリーに加える。このスラリーを23℃で2時間攪拌する。溶媒を、浴の温度を55℃に保ってエバポレータにより除去する。固体を、50℃の真空オーブン(1torr)中で4時間かけて乾燥する。乾燥した固体(19g)の分析によれば、銀が0.15wt%、チタンが2.19wt%である。
【0056】
実施例23.イオン交換による、銅/TS1の調製
テトラアンミン銅(II)二塩化物(0.42g)を10gの脱イオン水に溶解させる。この溶液を、攪拌しながら5分間かけて、80gの脱イオン水中に20gのチタンシリカライト粉末(チタンが2.1wt%のTS1)を含むスラリーに加える。このスラリーを23℃で1時間攪拌する。固体を溶液から遠心分離する。この固体をさらに5回、脱イオン水(100g)でスラリーにし、遠心分離する。固体を、50℃の真空オーブン(1torr)中で4時間かけて乾燥する。乾燥した固体(19g)の分析によれば、銅が0.033wt%、チタンが2.0wt%、窒素が0.1wt%、塩素が10ppm未満である。
【0057】
実施例24.グリコール処理による、金/TS1の調製
磁気攪拌子を備えたビーカーに、酸化金の粉末(60mg)を入れる。これに、10gのエチレングリコールを加え、混合物を23℃で3時間攪拌して、紫色/栗色の溶液を得る。この溶液を、5分間かけて、50gの水でスラリーにした10gのチタンシリカライト(チタンが1.65wt%のTS1)に滴下して加える。このスラリーを23℃で24時間攪拌する。固体を遠心分離する。この固体をさらに4回、脱イオン水(80g)でスラリーにし、遠心分離する。固体を、50℃の真空オーブン(1torr)中で4時間かけて乾燥する。固体(9.5g)の分析によれば、金が0.15wt%、チタンが1.4wt%である。
【0058】
実施例25.テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物含浸TS−1の調製
テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物(0.34g)およびテトラアンミン白金(II)二塩化物(0.036g)を、160gの脱イオン水に溶解させる。この溶液を、攪拌しながら10分間かけて、50gの脱イオン水中に20gのチタンシリカライト粉末(チタンが1.65wt%のTS1)を含むスラリーに加える。合わせたスラリーを23℃で2時間攪拌する。溶媒を、浴の温度を55℃に保ってエバポレータにより除去する。固体を、50℃の真空オーブン(1torr)中で4時間かけて乾燥する。乾燥した固体(19g)の分析によれば、パラジウムが0.4wt%、白金が0.09wt%、チタンが1.65wt%、臭化物が0.5wt%、窒素が0.12wt%である。
【0059】
実施例26.テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物含浸TS−1の窒素による前処理
実施例25の通りに調製した、テトラアンミンパラジウム(II)二臭化物およびテトラアンミン白金(II)二塩化物含浸TS−1(5g)を石英管に入れる。この管を管状炉に入れ、100cc/分で窒素パージする。管を150℃で22時間加熱し、次に23℃に冷却する。固体(4.85g)の分析によれば、パラジウムが0.42wt%、白金が0.07wt%、臭化物が0.3wt%、塩化物が100ppm、窒素が0.13wt%である。
【0060】
前記の実施例で得られた結果を次の表1に示す。
【0061】
【表1】
Figure 2004520364
【0062】
【表2】
Figure 2004520364
【0063】
実施例1および2の比較は、本発明の実施によりプロパンの生成が相当減少することを実証している。実施例3および4の比較は同様の結果を実証しており、実施例5および6の比較も同様である。実施例7〜9はドーパントの量を減らしたときの効果を示し、非常に低いドーパントレベルでも十分な効果が得られている(実施例4)。
【0064】
実施例10〜12は、パラジウムと共に用いる白金以外のドーパントの使用を例示する。実施例13および14の比較は、本発明の実施により結果が向上することをさらに実証している。
【0065】
実施例16は、従来技術に従って触媒が窒素中で還元された場合に好ましくない結果が得られることを実証している。
【0066】
実施例17および18の比較はやはり、本発明の実施による利点を実証しており、実施例19および20の比較も同様である。
【0067】
前記のデータから、還元されていない金属をドープした、貴金属担持チタンシリケート触媒を使用すると、オレフィンの水素化が著しく低減するという点で重要なプロセスの改良がされることが分かる。

Claims (5)

  1. 貴金属含有チタンまたはバナジウムシリカライトと接触させてO2、H2、およびオレフィンを反応させることによる、オレフィンのエポキシ化の方法において、実質的に還元されていない金属ドーパントをドープした触媒を用いて反応を実施することを含む改良。
  2. パラジウム含有チタンシリカライトと接触させてO2、H2、およびオレフィンを反応させることによる、オレフィンのエポキシ化の方法において、白金、銅、銀または金の金属ドーパントをドープした触媒を用いて反応を実施することを含み、前記ドーパントが実質的に還元されていない改良。
  3. 金属ドーパントが白金ドーパントである請求項2に記載の方法。
  4. 金属ドーパントとパラジウムの重量比が1:30〜1:1である請求項2に記載の方法。
  5. オレフィンがプロピレンである請求項2に記載の方法。
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