JP2004520313A - ストレプトグラミン誘導体、その製造およびそれを含有する組成物 - Google Patents

ストレプトグラミン誘導体、その製造およびそれを含有する組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I):
【化1】
Figure 2004520313

[式中、Rはシアノまたはエチニル基を示し;Rは水素原子、またはメチルもしくはエチル基を示し;そして結合
【化2】
Figure 2004520313

は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]で表されるA群ストレプトグラミン誘導体に関する。これらの誘導体は、特に興味深い抗菌剤である。

Description

【0001】
本発明は、特に有利な抗菌活性を有する一般式:
【化16】
Figure 2004520313
で表されるA群ストレプトグラミン(Streptogramin)誘導体に関する。
【0002】
公知のストレプトグラミン類のなかで、ストレプトマイセス・プリスチネスピラリス(Streptomyces pristinaespiralis)により産生される天然由来の抗菌剤であるプリスチナマイシン(Pristinamycin)(RP 7293)は、1995年に最初に単離された。Pyostacine(登録商標)の名称で販売されているプリスチナマイシンは、プリスチナマイシンIAと組み合わせたプリスチナマイシンIIAから主としてなっている。
【0003】
ストレプトグラミンのクラスの別の抗菌剤であるヴァージニアマイシン(virginiamycin)は、ストレプトマイセス・ヴァージニエ(Streptomyces virginiae)ATCC 13161 から単離された [Antibiotics and Chemotherapy, , 632 (1955)]。ヴァージニアマイシン(Staphylomycine (登録商標)) は、S因子(VS)と組み合わせたM因子(VM1)から主としてなっている。
【0004】
本発明者らは、一般的式(I)において:
− Rがシアノまたはエチニル基を示し、
− Rが水素原子、またはメチルもしくはエチル基を示し、そして
− 結合
【化17】
Figure 2004520313
が単結合(27R立体化学)または二重結合を示す、
A群ストレプトグラミン誘導体が、単独でまたはB群ストレプトグラミン誘導体と組み合わせて、特に有利な抗菌活性を有することを見出した。
【0005】
一般的式(I)のストレプトグラミン誘導体は、一般式:
【化18】
Figure 2004520313
[式中、Rは上記で定義したとおりであり、Rは1〜10個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル基であり、そして結合
【化19】
Figure 2004520313
は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]で表される16−スルホニルオキシ誘導体から、シアン化アルカリ金属を作用させ、次いで得られた生成物を還元することにより、またはカルボニル化し、次いで形成されたラクトンを還元してラクトールを生成させたのち、ジアゾメチルホスホン酸ジメチルまたは1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチルを作用させることにより方法を行い、次いで場合により、得られた16Rおよび16S異性体を分離することにより製造することができる。
【0006】
好ましくは、Rにより示されるスルホニル基のフルオロ残基は、トリフルオロメチルおよびノナフルオロブチルから選択される。
シアン化アルカリ金属は有利には、シアン化カリウム、シアン化ナトリウムおよびシアン化セシウムから選択することができる。
【0007】
シアン化反応は、パラジウム誘導体(例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム)およびヨウ化銅の存在下に行われる。この方法は、ニトリル(例えばアセトニトリル)、エーテル(例えばテトラヒドロフラン)、アミド(例えばジメチルホルムアミドまたは N−メチルピロリドン)のような有機溶剤中で、20℃から反応混合物の還流温度までの温度で行われる。この方法は好ましくは、不活性雰囲気(例えばアルゴンまたは窒素)の中で行われる。
【0008】
後続の還元は、電気化学的に不活性雰囲気中で、約20℃の温度で、テトラフルオロホウ酸テトラエチルアンモニウム、酢酸テトラエチルアンモニウムおよび酢酸の緩衝液、特にアルゴンで脱気した溶液中で、約−1.5V(I=250mA)の電位差で処理して行うことができる。下記の実施例2は、使用できる操作条件のさらに詳細な評価を与える。
【0009】
この反応は16Rおよび16S異性体の混合物を生成し、これらの異性体は、分子の残余に影響しない常法に従って、例えばクロマトグラフィー[標準相もしくは逆相上、キラル相もしくは非キラル相上での高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、またはフラッシュクロマトグラフィー]によるか、または結晶化により分離することができる。
【0010】
カルボニル化反応は、一酸化炭素の雰囲気中で(好ましくは1気圧で)、パラジウム誘導体、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、無水塩化リチウム、および炭酸アルカリ金属または炭酸アルカリ土類金属(例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウム)の存在下に、エーテル(例えばテトラヒドロフラン)、ニトリル(例えばアセトニトリル)、アミド(例えばジメチルホルムアミドまたは N−メチルピロリドン)のような不活性有機溶剤中で、0℃から反応混合物の還流温度までの温度で行うことができる。この方法は、好ましくは約20℃で行われる。
【0011】
カルボニル化反応は、一般式:
【化20】
Figure 2004520313
[式中、Rは上記で定義したとおりであり、結合
【化21】
Figure 2004520313
は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]で表されるラクトンの形成をもたらす。このラクトンを還元して16,17位が飽和したラクトールを生成させ、次いでジアゾメチルホスホン酸ジメチルまたは1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチルとの反応に付してエチニル誘導体を形成する。
【0012】
得られたラクトンを還元してラクトールを生成させることは、例えばトリ−sec−ブチル水素化ホウ素リチウムまたはカリウム(L または K Selectride)のような水素化物の存在下に、エーテル(例えばテトラヒドロフラン)のような不活性有機溶剤中で、−60℃〜20℃の温度、好ましくは約−20℃で、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)の中で行うことができる。
【0013】
ジアゾメチルホスホン酸ジメチルまたは1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチルの反応は、H.J. Bestmann ら, Synlett, 521 (1996) または K.C. Nicolaou, Tetrahedron, 50(39), 11391 (1994)(これらは参照により本明細書に組み入れられる)に記載された方法を適用することにより行われ;この方法は特に、エーテル(例えばテトラヒドロフラン)またはアルコール(例えばメタノール)のような不活性溶剤中で、−78℃〜40℃の温度、好ましくは約20℃で行われる。この方法は有利には、不活性雰囲気(例えば窒素またはアルゴン)の中で行われる。
【0014】
この反応はまた、16Rおよび16S異性体の混合物を生成し、これらの異性体は、分子の残余に影響しない常法に従って、例えばクロマトグラフィー[順相もしくは逆相上、キラル相もしくは非キラル相上での高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、またはフラッシュクロマトグラフィー]によるか、または結晶化により分離することができる。
【0015】
一般式(II)のストレプトグラミン誘導体は、相当するフッ化物または無水物を、一般式:
【化22】
Figure 2004520313
[式中、Rは上記で定義したとおりであり、そして結合
【化23】
Figure 2004520313
は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]で表されるストレプトグラミン誘導体に作用させ、三級アミン(例えばジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミン)のような塩基の存在下に、例えば塩素化溶剤(例えばジクロロメタン)、エーテル(例えばテトラヒドロフラン)またはアミド(例えばジメチルホルムアミド)のような不活性有機溶剤中で、−78℃〜20℃の温度、好ましくは約−70℃で、不活性雰囲気(例えばアルゴンまたは窒素)の中で処理することにより得ることができる。
【0016】
有利には、選択された基Rに相当するスルホン酸無水物(例えばトリフリック無水物)またはスルホニルフルオリド(例えばパーフルオロ−1−ブタンスルホニルフルオリド)を反応させる。
【0017】
一般式(IV)のプリスチナマイシン誘導体は、それぞれ天然プリスチナマイシンの公知成分であるプリスチナマイシンIIA(PIIA)、プリスチナマイシンIIB(PIIB)、プリスチナマイシンIIC(PIIC)、プリスチナマイシンIID(PIID)、プリスチナマイシンIIF(PIIF)およびプリスチナマイシンIIG(PIIG)に相当する。成分 PIIF および PIIG は欧州特許 EP−A−0 614 910 に開示されている。プリスチナマイシンIIC(PIIC)およびプリスチナマイシンIID(PIID)は J.C. Barriere ら, Expert. Opin. Invest. Drugs, 3(2), 115−31 (1994) に記載されたようにして得ることができる。
【0018】
天然A群ストレプトグラミン成分[一般式(IV)のストレプトグラミン]の製造および分離は、発酵果実汁(must) からの成分を、J. Preud’homme ら, Bull. Soc. Chim. Fr., 第2巻, 585 (1968) または欧州特許 EP−A−0 614 910 に記載の方法に従うかまたはそれと同様に発酵させ、そして単離することにより行われる。別法として、天然A群成分の製造は、特許出願 FR−A−2 689 518 に開示されたように特定の発酵により行うことができる。
【0019】
一般式(II)および(III)のA群ストレプトグラミン誘導体は、本発明に係るストレプトグラミン誘導体の製造に有用な新規な生成物である。
一般式(I)のストレプトグラミン誘導体は、適切ならば結晶化、クロマトグラフィーまたはCPCのような物理的方法により精製することができる。
【0020】
本発明に係るストレプトグラミン誘導体は、抗菌特性、およびB群ストレプトグラミン誘導体の抗菌活性に関して相乗的特性を有する。これらは、それらの強力な活性のために、単独でまたは組み合わせて特に有利である。
【0021】
それらをB群ストレプトグラミン成分または誘導体と組み合わせる場合、この成分または誘導体は、経口的または非経口的投与のための形態を得ることが望ましいかどうかに応じて、次の天然成分:プリスチナマイシンIA、プリスチナマイシンIB、プリスチナマイシンIC、プリスチナマイシンID、プリスチナマイシンIE、プリスチナマイシンIF、プリスチナマイシンIG、ヴァージニアマイシンS1、S3もしくはS4、ベルナマイシンBもしくはC、エタマイシンから、または特許もしくは特許出願 US−A−4 618 599、US−A−4 798 827、US−A−5 326 782、EP−A−0 772 630 または EP−A−0 770 132 に記載された半合成誘導体、特に一般式:
【化24】
Figure 2004520313
【0022】
[式中:
1.Rb、Rc、ReおよびRfは水素原子であり、Rdは水素原子またはジメチルアミノ基であり、そしてRaは構造式−CHR’aの基であり、ここで、R’aはピロリジニル−3−チオ、ピペリジル−3−(または−4−)チオであり、これらはアルキル、アルキルチオ[これらは1個または2個のヒドロキシスルホニル、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ(これら自体は場合によりメルカプトまたはジアルキルアミノで置換されていてもよい)で置換されているか、または1個または2個の場合により置換されたピペラジン環、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、1−ピロリジニル、2−、3−もしくは4−ピペリジルまたは2−もしくは3−ピロリジニル環(これらの環はアルキルで置換されていてもよい)で置換されている]で置換されているか、またはそのほかに、Raは構造式=CHR’aの基であり、ここで、R’aはピロリジニル−3−アミノ、ピペリジル−3−(もしくは−4−)アミノ、ピロリジニル−3−オキシ、ピペリジル−3−(もしくは−4−)オキシ、ピロリジニル−3−チオ、ピペリジル−3−(もしくは−4−)チオであり、これらの環はアルキルで置換されていてもよく、またはR’aはアルキルアミノ、アルキルオキシまたはアルキルチオであり、これらは1個または2個のヒドロキシスルホニル、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ(これら自体は場合によりジアルキルアミノで置換される)で、またはトリアルキルアンモニオ、4−もしくは5−イミダゾリルで、または1個または2個の場合により置換されたピペラジン環、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、1−ピロリジニル、2−、3−もしくは4−ピペリジルまたは2−もしくは3−ピロリジニル環(これらの環はアルキルで置換されていてもよい)で置換されているか、または
Raはキヌクリジニル−3−(または−4−)チオメチル基であり、またはそのほかに、
【0023】
2.Raは水素原子であり、そして
a)Rb、ReおよびRfは水素原子であり、Rdは−NHCHまたは−N(CH基であり、そしてRcは塩素もしくは臭素原子であるか、または3〜5個の炭素原子を有するアルケニル基[Rdが−N(CH の場合]を示すか、
b)またはRb、Rd、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRcはハロゲン、またはアミノモノアルキル、アミノジアルキル、アルキルオキシ、トリフルオロメチルオキシ、チオアルキル、C〜Cアルキルもしくはトリハロメチル基であるか、
c)またはRb、Rc、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRdはハロゲン、またはエチルアミノ、ジエチルアミノもしくはメチルエチルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルオキシ、チオアルキル、C〜Cアルキル、アリールまたはトリハロメチル基であるか、
【0024】
d)またはRb、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRcはハロゲン、またはアミノモノアルキルもしくはアミノジアルキル、アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルオキシ、チオアルキルまたはC〜Cアルキル基であり、そしてRdはハロゲン、またはアミノ、アミノモノアルキルもしくはアミノジアルキル、アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルオキシ、チオアルキル、C〜Cアルキルまたはトリハロメチル基であるか、
e)またはRc、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRbおよびRdはメチル基を示す]で表されるB群ストレプトグラミン誘導体から、
またはそのほかに、一般式:
【0025】
【化25】
Figure 2004520313
[式中:
Yは窒素原子または基=CR−であり、
は水素原子、アルキル基(炭素数1〜8)、アルケニル基(炭素数2〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜8)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(3〜8員)、フェニル基、置換されたフェニル基[1個またはそれ以上のハロゲン原子、またはヒドロキシル、アルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されている]、または基NR’R’’であり、ここで、R’およびR’’は同一でも異なってもよく、水素原子またはアルキル基(炭素数1〜3)であってよく、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により酸素、硫黄および窒素から選択される別のヘテロ原子を含有する3〜8員の、場合により[アルキル基、アルケニル基(炭素数2〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜6)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(4〜6員)、ベンジル基、フェニル基、またはRの定義に関して上記で定義したように置換されたフェニル基で]置換された場合により酸素、硫黄および窒素から選択される別のヘテロ原子を含有するヘテロ環を形成してもよく、
【0026】
またはそのほかに、Yが基=CR−であるならば、Rはハロメチル、ヒドロキシメチル、アルキルオキシメチル、アルキルチオメチル(これらのアルキル部分は場合によりNR’R’’で置換されている)、アルキルスルフィニルメチル、アルキルスルホニルメチル、アシルオキシメチル、ベンゾイルオキシメチル、シクロプロピルアミノメチルまたは−(CHNR’R’’(nは1〜4の整数であり、R’およびR’’は上記で定義したとおりである)であってもよく、またはそのほかに、Rが水素原子であるならば、Rはホルミル、カルボキシル、アルキルオキシカルボニルまたは−CONR’R’’(R’およびR’’は上記で定義したとおりである)であってもよく、
【0027】
またはそのほかに、Yが窒素原子であるならば、Rは基−XR(Xは酸素もしくは硫黄原子、スルフィニルもしくはスルホニル基、またはNH基であり、そしてRはアルキル基(炭素数1〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜6)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(3〜8員)、ヘテロシクリルメチル基(3〜8員)(このヘテロシクリル部分は炭素原子を介してメチル基に結合している)、フェニル基、置換されたフェニル基[1個またはそれ以上のハロゲン原子、またはヒドロキシル、アルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されている]、または基−(CHNR’R’’(R’およびR’’は上記で定義したとおりであり、nは2〜4の整数である)であり、またはそのほかに、XがNHを示すならば、Rは水素原子を示してもよく、
【0028】
は水素原子またはアルキル基(炭素数1〜3)であり、
は水素原子、またはアルキル、カルボキシル、アルキルオキシカルボニルもしくは構造式−CO−NR’R’’(R’およびR’’は上記で定義したとおりである)のカルバモイル基であり、
Raはメチルまたはエチル基であり、そして
【0029】
Rb、RcおよびRdは下記の定義を有する:
1)RbおよびRcは水素原子であり、そしてRdは水素原子、またはメチルアミノもしくはジメチルアミノ基であり、
2)Rbは水素原子であり、Rcは水素、塩素もしくは臭素原子であるか、またはアルケニル基(炭素数3〜5)を示し、そしてRdは基−NMe−R’’’であり、ここで、R’’’はアルキル基、ヒドロキシアルキル基(炭素数2〜4)またはアルケニル基(炭素数2〜8)であり、これらは場合によりフェニル、シクロアルキル(炭素数3〜6)メチル基、ベンジル基、置換されたベンジル基[1個またはそれ以上のハロゲン原子、またはヒドロキシル、アルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されている]、ヘテロシクリルメチル基またはヘテロシクリルエチル基で置換されており、これらのヘテロシクリル部分は飽和または不飽和であり、5員または6員であり、そして場合により[アルキル基、アルケニル基(炭素数2〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜6)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(4〜6員)、フェニル基、Rの定義に関して上記で定義したように置換されたフェニル基、またはベンジル基で]置換されている硫黄、酸素および窒素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するか、またはそのほかに、R’’’はシアノメチル基または基−CHCOReを示し、ここで、Reは−OR’eであり、R’eは水素、アルキル(炭素数1〜6)、アルケニル(炭素数2〜6)、ベンジルまたはヘテロシクリルメチル(このヘテロシクリル部分は5員または6員であり、そして硫黄、酸素および窒素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する)であるか、またはReはアルキルアミノ、アルキルメチルアミノ、ヘテロシクリルアミノまたはヘテロシクリルメチルアミノ基(これらのヘテロシクリル部分は飽和であり、5員または6員であり、そして硫黄、酸素および窒素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有し、場合によりアルキル、ベンジルまたはアルキルオキシカルボニル基で置換されている)であり、
【0030】
3)Rbは水素原子であり、Rdは−NHCHまたは−N(CH基であり、そしてRcは塩素もしくは臭素原子であるか、またはアルケニル基(炭素数3〜5)[Rdが−N(CHの場合]を示し、
4)RbおよびRdは水素原子であり、そしてRcはハロゲン原子、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシ、トリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチル基であり、
5)RbおよびRcは水素原子であり、そしてRdはハロゲン原子、またはエチルアミノ、ジエチルアミノもしくはメチルエチルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキル(炭素数1〜6)、フェニルもしくはトリハロメチル基であり、
【0031】
6)Rbは水素原子であり、そしてRcはハロゲン原子、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキルもしくはアルキル(炭素数1〜3)基であり、そしてRdはハロゲン原子、またはアミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチル基であり、
7)Rcは水素原子であり、そしてRbおよびRdはメチル基を示す]で表されるB群ストレプトグラミンの半合成誘導体、ならびにその塩から、
【0032】、
またはそのほかに、一般式:
【化26】
Figure 2004520313
[式中、Rは基−NRまたは−SRを示し、ここで、RおよびRは同一でも異なってもよく、H、場合によりOHで置換されたアルキル(炭素数1〜8)、アルケニル(炭素数3〜8)、シクロアルキル(炭素数3〜8)、アルキルオキシ(炭素数1〜8)、ジアルキルアミノ、場合により[1個またはそれ以上のハロゲン、またはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシもしくはジアルキルアミノで]置換されたフェニルアルキル、N、SおよびOから選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和のヘテロシクリルアルキル(3〜8員)を示すか、またはそのほかに、RおよびRは窒素原子と一緒になって、場合によりN、SおよびOから選択される別のヘテロ原子を含有し、そして場合により[1個またはそれ以上のOH、アルキル、場合によりハロゲン原子で置換されたフェニル、フェニルアルキル、フェニルアルケニル(アルケニルは2〜4Cを有する)、ヒドロキシアルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、またはヘテロシクリルもしくはヘテロシクリルカルボニル(これらのヘテロシクリル部分は飽和または不飽和(4〜6員)であり、そしてN、SおよびOから選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する)で]置換された飽和、部分不飽和または不飽和の単環または多環式ヘテロ環(3〜12員)を形成し、Rはアルキル(炭素数1〜8)またはシクロアルキル(炭素数3〜8)であり、これらは−NR(RおよびRは同一でも異なってもよく、Hまたはアルキルであるか、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、上記で定義したヘテロ環を形成する)で置換されているか、またはそのほかに、Rは場合により酸素、硫黄および窒素から選択される別のヘテロ原子を含有し、そして場合によりアルキル基で置換された飽和または不飽和のヘテロシクリルまたはヘテロシクリルメチル(3〜7員)であり;
【0033】
【化27】
Figure 2004520313
は5γ位が置換されていない不飽和環の残基:
【化28】
Figure 2004520313
または5γ位がフルオロ基で置換された飽和環の残基:
【化29】
Figure 2004520313
を示し;
【0034】
RaはMeまたはEt基であり、そしてRb、RcおよびRdは下記の定義を有する:
1)RbおよびRcはHであり、そしてRdはH、またはMeNHもしくはNMe基であり、
2)RbはHであり、RcはH、ClもしくはBr、またはアルケニル(炭素数3〜5)であり、そしてRdは−NMe−R’’’であり、ここで、R’’’はアルキル、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜4)もしくはアルケニル(炭素数2〜8)、フェニルアルケニル、シクロアルキル(炭素数3〜6)メチル、ベンジル、置換されたベンジル、ヘテロシクリルメチルまたはヘテロシクリルエチルであるか、またはそのほかに、R’’’は−CHCN、−CHCOOH、または−COReもしくは−CHCOReであり、ここで、Reは−OR’eであるか、またはReはアルキルアミノ、アルキルメチルアミノ、ヘテロシクリルアミノまたはヘテロシクリルメチルアミノであり、
【0035】
3)RbはHであり、Rdは−NHCHまたは−N(CH基であり、そしてRcはClもしくはBr、またはアルケニル(炭素数3〜5)[Rdが−N(CH の場合]であり、
4)RbおよびRdはHであり、そしてRcはハロゲン、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシ、トリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチルであり、
5)RbおよびRcはHであり、そしてRdはハロゲン、またはエチルアミノ、ジエチルアミノもしくはメチルエチルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキル(炭素数1〜6)、フェニルもしくはトリハロメチルであり、
【0036】
6)RbはHであり、そしてRcはハロゲン、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキルもしくはアルキル(炭素数1〜3)であり、そしてRdはハロゲン、またはアミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチル基であり、
7)RcはHであり、そしてRbおよびRdはCHである]で表されるB群ストレプトグラミンの半合成誘導体、ならびに存在する場合はその塩
から選択することができる。
【0037】
本発明に係る誘導体から、およびB群ストレプトグラミンから形成される組み合わせも、本発明の文脈内に包含されることが理解される。
構造式(B)のB群ストレプトグラミン誘導体は、国際特許出願 PCT/FR 99/00409 に開示された方法に従って製造することができる。構造式(C)のB群ストレプトグラミン誘導体は、国際特許出願 PCT/FR 00/02146 に開示された方法に従って製造することができる。
【0038】
インビトロで黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)IP8203 に対して、本発明に係るストレプトグラミン誘導体は、0.015〜32μg/mlの濃度で、単独でまたはプリスチナマイシンIBのようなB群ストレプトグラミン誘導体と組み合わせて活性であることが示された;それらはインビボで、黄色ブドウ球菌 IP8203 によるマウスの実験感染症において72〜150mg/kgの経口的用量(DC50)で、プリスチナマイシンIまたは一般式(C)の半合成誘導体の抗微生物活性を相乗的に高める。
【0039】
最後に、本発明に係る生成物は、それらの毒性が低いために特に有利である。何れの生成物も、黄色ブドウ球菌 IP8203 に対して150mg/kgの用量で、マウスにおける1日2回の皮下または経口的投与で毒性を示さなかった。
【0040】
一般式(I)のストレプトグラミン誘導体において:
− Rがシアノまたはエチニル基を示し、
− Rがメチル基を示し、そして
− 結合
【化30】
Figure 2004520313
が単結合(27R立体化学)または二重結合を示す、誘導体が特に興味深い。
そしてこれらの生成物のなかでも、下記の実施例に記載する生成物が最も興味深い。
【0041】
本発明に係るA群ストレプトグラミン誘導体のなかでも、下記の一般式(I)の生成物も挙げられる:
・ (16R)−16−デオキソ−16−エチニルプリスチナマイシン II
・ (16S)−16−デオキソ−16−エチニルプリスチナマイシンII
・ (16R)−16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンII
・ (16S)−16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンII
【0042】
黙示的に限定することなく記載する以下の実施例により本発明を説明する。
以下の実施例において、16−デオキソプリスチナマイシンIIA(またはIIB)の命名は、16位のケトン官能基が2個の水素原子で置き換えられていることを示す。クロマトグラフィーを行う場合に、全ての画分を Merck 60F254 シリカプレート上の薄層クロマトグラフィー(TLC)により分析する。TLC上の同じスポットに相当する画分を併せ、次いで減圧下(30℃;2.7kPa)に濃縮乾固する。こうして得られた残留物を通常の分光技術(NMR;IR;MS)により分析すると、予想生成物を同定することができる。
【0043】
実施例1
16−デオキソ−16−エチニルプリスチナマイシンII(16Rおよび16S異性体の比率70/30の混合物)
0.415gの炭酸カリウムおよび0.35gの1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチルを20℃でアルゴン雰囲気中で、40cmのメタノールに溶解した0.8gの (16R)−16−デオキソ−14−16−ブチロラクトールプリスチナマイシンIIに加える。一夜撹拌したのち、反応混合物を100cmのジクロロメタンで希釈し、次いで70cmの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄する。沈降が起こったのちに有機相を分離し、減圧下(2.7kPa)で30cmまで濃縮し、残留物を70cmのジクロロメタンを加えて希釈する。得られた溶液を40cmの水で洗浄する。沈降が起こったのちに有機相を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固して0.8gの淡黄色泡状物を与え、これをシリカ上のフラッシュクロマトグラフィー[溶離剤:ジクロロメタン/アセトニトリル/メタノール(体積比95/2.5/2.5)]により精製する。予想生成物を含む画分を濃縮したのちに固体が得られ、これを15cmのジイソプロピルエーテル中で撹拌し、次いで濾別し、減圧下(2.7kPa)に乾燥して、0.27gの16−デオキソ−16−エチニルプリスチナマイシンII(16Rおよび16S異性体の比率70/30の混合物)を約128℃で分解を伴って溶融する白色固体の形態で与える。
【0044】
H NMR スペクトル (300 MHz, CDCl, δ ppm中)。70/30の比率の(16R)および(16S)異性体混合物を観測する。
0.96 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.00 (mt, 3H), 1.09 (mt, 3H), 1.45〜1.60 および 1.70〜2.30 (mtの2系, 7H), 1.82 および 1.87 (2s, 3H 全体), 2.14 および 2.24 (2d, J=2Hz, 1H 全体), 2.75 (mt, 1H), 2.75〜2.90 および 2.95〜3.15 (mtの2系, 3H 全体), 3.35〜3.65 (mt, 1H 全体), 3.75〜3.95 および 4.08 (mtの2系, 2H 全体), 4.50 (mt, 1H), 4.70〜4.90 (mt, 3H), 5.35 および 5.52 (2 ブロード d, J=9Hz, 1H 全体), 5.60〜5.85 (mt, 1H), 5.83 (dd, J=16.5 および 1.5Hz, 1H), 5.90 および 5.99 (2 mts, 1H 全体), 6.18 および 6.20 (2d, J=16Hz, 1H 全体), 6.48 および 6.51 (2 dd, J=16.5 および 5 Hz, 1H 全体), 8.09 および 8.11 (2 s, 1H 全体)。
【0045】
これらの16Rおよび16S異性体は、固定シリカ相上の高速液体クロマトグラフィー(プレパラティブカラム:80×350mm;固定相: Hypersil 8μmシリカ;移動相:CHCl 46%+50%ヘプタン+2%MeOH+2%CHCN;流速:100ml/分;検出:UV265nm)により分離することができる。100cmのジクロロメタン中の1.1gの16−デオキソ−16−エチニルプリスチナマイシンII(16Rおよび16S異性体の比率70/30の混合物)の溶液をプレパラティブカラム上に注入する。この操作全体を第二回目に同じ溶液に対して繰り返す。A異性体を含む画分を濃縮したのち、0.99gの16−デオキソ−16−エチニルプリスチナマイシンIIのA異性体が白色粉末の形態で得られる。
【0046】
A異性体:H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中):0.97 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.01 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.10 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.56 (mt, 1H), 1.75〜2.05 (mt, 5H), 1.87 (s, 3H), 2.05〜2.15 (mt, 1H), 2.15 (d, J=2Hz, 1H), 2.77 (mt, 1H), 2.81 (dd, J=16 および 8Hz, 1H), 3.04 (mt, 1H), 3.10 (dd, J=16 および 6.5Hz, 1H), 3.54 (mt, 1H), 3.88 (mt, 1H), 4.09 (mt, 1H), 4.52 (mt, 1H), 4.75〜4.85 (mt, 3H), 5.36 (ブロード d, J=9Hz, 1H), 5.76 (ddd, J=16−8 および 4Hz, 1H), 5.83 (ブロード d, J=16.5Hz, 1H), 6.02 (mt, 1H), 6.21 (d, J=16Hz, 1H), 6.52 (dd, J=16.5 および 5Hz, 1H), 8.10 (s, 1H)。
【0047】
B異性体を含む画分を濃縮したのち、0.5gの16−デオキソ−16−エチニルプリスチナマイシンIIのB異性体が白色粉末の形態で得られる。
【0048】
B異性体:H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中):0.97 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.01 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.09 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.70〜2.05 (mt, 5H), 1.83 (s, 3H), 2.05〜2.20 (mt, 2H), 2.25 (d, J=2Hz, 1H), 2.76 (mt, 1H), 3.00〜3.15 (mt, 3H), 3.40 (mt, 1H), 3.80〜4.00 (mt, 2H), 4.51 (mt, 1H), 4.70〜4.85 (mt, 2H), 4.87 (mt, 1H), 5.54 (ブロード d, J=9Hz, 1H), 5.67 (mt, 1H), 5.79 (ブロード d, J=16.5Hz, 1H), 5.91 (mt, 1H), 6.19 (d, J=16Hz, 1H), 6.49 (dd, J=16.5 および 5Hz, 1H), 8.12 (s, 1H)。
【0049】
1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチルは Callant ら, Synth. Comm. (1984) p.155 に従って製造することができる。
【0050】
(16R)−16−デオキソ−14,16−ブチロラクトールプリスチナマイシンIIは下記の方法で製造することができる:
15.5cmの L−Selectride(登録商標) を−20℃でアルゴン雰囲気中で、84cmのテトラヒドロフランに懸濁した16,17−デヒドロ−16−デオキソ−14,16−ブチロラクトンプリスチナマイシンIIに徐々に加える。1時間撹拌したのち、1.7cmの酢酸を加え、次いで450cmの水を加える。反応混合物を120cmの酢酸エチルで3回抽出する。有機相を併せ、150cmの飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固して、150cmのジエチルエーテル中で撹拌したのちに白色泡状物を与える。シリカ上のフラッシュクロマトグラフィー[溶離剤:ジクロロメタン/アセトニトリル/メタノール(体積比96/2/2)]により精製し、予想生成物を含む画分を濃縮したのち、1.8gの (16R)−16−デオキソ−14,16−ブチロラクトールプリスチナマイシンIIが白色固体の形態で得られる。
【0051】
H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中):0.99 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.07 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.10 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.65〜2.25 (mt, 6H), 1.73 (s, 3H), 2.47 (mt, 1H), 2.66 (mt, 1H), 2.79 (mt, 1H), 2.84 (dd, J=16 および 4Hz, 1H), 3.01 (dd, J=16 および 7Hz, 1H), 3.56 (mt, 1H), 4.03 (mt, 1H), 4.10 (mt, 1H), 4.56 (mt, 1H), 4.70 (dd, J=8 および 3Hz, 1H), 4.74 (dd, J=10 および 1.5Hz, 1H), 5.08 (mt, 1H), 5.35〜5.45 (mt, 2H), 5.74 (ddd, J=16−5 および 4Hz, 1H), 5.83 (dd, J=16.5 および 1.5Hz, 1H), 6.10 (mt, 1H), 6.19 (d, J=16Hz, 1H), 6.52(dd, J=16.5 および 5Hz, 1H), 8.17 (s, 1H)。
【0052】
16,17−デヒドロ−16−デオキソ−14,16−ブチロラクトンプリスチナマイシンIIは下記の方法で製造することができる:
1.47gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、3.37gの塩化リチウムおよび8.8gの炭酸カリウムを20℃でアルゴン雰囲気中で、250cmのテトラヒドロフランに溶解した21gの16,17−デヒドロ−16−トリフルオロメタンスルホニルオキシプリスチナマイシンIIに加える。一酸化炭素を反応混合物に27時間吹き込み、そののち4.4gの炭酸カリウムを加え、反応混合物への一酸化炭素の吹き込みを68時間続ける。反応混合物をCelite(登録商標) に通して濾過し、250cmのジクロロメタンで希釈し、200cmの飽和塩化ナトリウム水溶液と共に撹拌する。Celite(登録商標) に通して濾過したのち、有機相を200cmの飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固して、13.5gの 16,17−デヒドロ−16−デオキソ−14,16−ブチロラクトンプリスチナマイシンIIが黄色固体の形態で得られる。
【0053】
H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中):0.96 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.01 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.12 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.65〜2.05 (mt, 4H), 1.77 (s, 3H), 2.17 (mt, 1H), 2.76 (mt, 1H), 3.30〜3.45 (mt, 2H), 3.99 (ブロード d, J=17Hz, 1H), 4.00〜4.15 (mt, 2H), 4.46 (mt, 1H), 4.81 (dd, J=10 および 1.5 Hz, 1H), 4.93 (dd, J=8 および 3Hz, 1H), 5.50〜5.65 (mt, 2H), 5.65〜5.80 (mt, 2H), 5.81 (dd, J=16.5 および 1.5Hz, 1H), 6.11 (d, J=16Hz, 1H), 6.51 (dd, J=16.5 および 5Hz, 1H), 7.23 (mt, 1H), 8.42 (s, 1H)。
【0054】
16,17−デヒドロ−16−トリフルオロメタンスルホニルオキシプリスチナマイシンIIは下記の方法で製造することができる:
5cmのジイソプロピルエチルアミンおよび2.3cmのトリフリック無水物を−70℃でアルゴン雰囲気中で、210cmのジクロロメタンに溶解した5gのプリスチナマイシンIIに加える。−74℃で2.5時間撹拌したのち、反応混合物を200cmの飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぐ。沈降が起こったのちに有機相を分離し、次いで200cmの飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。沈降が起こったのちに有機相を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固して6.2gの残留物を与え、これをシリカ上のフラッシュクロマトグラフィー[溶離剤:ジクロロメタン/酢酸エチル(体積比1/1)]により精製する。予想生成物を含む画分を濃縮したのちに固体が得られ、これを60cmのペンタン/酢酸エチル混合物(体積比1/1)中で撹拌し、次いで濾別し、減圧下(2.7kPa)に乾燥して、2.1gの16,17−デヒドロ−16−トリフルオロメタンスルホニルオキシプリスチナマイシンIIを約140℃で分解を伴って溶融する白色固体の形態で与える。
【0055】
H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中): 0.96 (d, J=6.5Hz, 3H), 0.99 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.08 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.70〜2.05 (mt, 4H), 1.80 (s, 3H), 2.17 (mt, 1H), 2.76 (mt, 1H), 3.13 (dd, J=15 および 5.5Hz, 1H), 3.46 (mt, 1H), 3.60 (dd, J=15 および 6.5Hz, 1H), 3.72 (mt, 1H), 3.96 (mt, 1H), 4.38 (mt, 1H), 4.73 (dd, J=10 および 2Hz, 1H), 4.80 (dd, J=8.5 および 4Hz, 1H), 4.90 (mt, 1H), 5.61 (ブロード d, J=9Hz, 1H), 5.75〜5.85 (mt, 1H), 5.78 (dd, J=16 および 1.5Hz, 1H), 6.05 (mt, 1H), 6.09 (d, J=16.5Hz, 1H), 6.52 (dd, J=16 および 5.5Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 8.19 (s, 1H)。
【0056】
実施例2
(16R)−16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンII
(16S)−16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンII
予めアルゴン中で15分間脱気することにより調製した375cmの緩衝溶液中の2.5gの16−シアノ−16,17−デヒドロ−16−デオキソプリスチナマイシンIIの溶液、21.7gのテトラフルオロホウ酸テトラエチルアンモニウム、26.2gの酢酸テトラエチルアンモニウム四水和物および5.7cmの酢酸の溶液を、20℃でアルゴン雰囲気中で1000mの電解タンク(ポテンシオスタット−ガルバノスタット: 555A Amel;インテグレーター: 731A Amel;ミリボルトメーター: minisis 6000 Tacussel;使用電極:約5cmの水銀シート、球状のアースジョイント(spherical ground joint)により閉鎖された側部管を介して水銀に浸漬される白金ワイヤで接続される;参照電極(Ag/AgCl):ECS;カウンター電極:電解液に浸漬され、不織 Nafion 125 カチオニック膜により陰極区画から分離された螺旋巻き白金ワイヤ;この膜はネジ込管の端部に位置し、そしてネジ込Teflon栓により取り付けられ、Teflonシールが耐漏洩性(leaktightness)を確実にする;改変したガラス製メトロームセル(metrohm cell)(使用体積は試験に応じて10cm〜60cmの範囲)に移し、そしてアルゴン中で15分間脱気する。−1.5V(I=250mA)の電位差を3時間印可する(消費量=906クーロン)。反応混合物を電解タンクから除去し、次いで減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固する。残留物に、2gの16−シアノ−16,17−デヒドロ−16−デオキソプリスチナマイシンIIを用いた同一試験から得られた別の残留物を加え、500cmの酢酸エチルに取り上げる。この有機相を順次に200cmのpH7緩衝液、150cmの水、100cmのpH7緩衝液で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固して4.25gの橙黄色固体を与え、これに同一試験(2.79gの16−シアノ−16,17−デヒドロ−16−デオキソプリスチナマイシンIIBを用いる)から得られた2.6gの黄色固体を加える。シリカ上のフラッシュクロマトグラフィー[溶離剤:ジクロロメタン/アセトニトリル/メタノール(体積比92/4/4)]により精製し、予想生成物を含む画分を濃縮したのちに二つの固体が得られ、これらを10cmのジエチルエーテル中で撹拌し、次いで濾別し、減圧下に乾燥して、それぞれ0.73gの16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンIIのA異性体を約130℃(分解)で溶融する淡黄色粉末の形態で、そして0.725gの16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンIIのB異性体を約130℃で分解を伴って溶融する黄色粉末の形態で与える。
【0057】
A異性体:H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中):0.96 (d, J=6.5Hz, 3H), 0.99 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.09 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.70〜2.05 (mt, 5H), 1.82 (s, 3H), 2.13 (mt, 1H), 2.22 (d, J=3.5Hz, 1H), 2.43 (ddd, J=16−10 および 4Hz, 1H), 2.75 (mt, 1H), 3.08 (dd, J=16 および 5Hz, 1H), 3.21 (dd, J=16 および 6Hz, 1H), 3.30 (mt, 1H), 3.49 (ddd, J=15−10 および 4Hz, 1H), 3.92 (mt, 2H), 4.36 (ddd, J=15−8 および 4Hz, 1H), 4.70〜4.85 (mt, 2H), 4.96 (mt, 1H), 5.55 (ブロード d, J=9Hz, 1H), 5.68 (ddd, J=16−10 および 4Hz, 1H), 5.78 (dd, J=16 および 1.5Hz, 1H), 5.94 (ブロード dd, J=8 および 4Hz, 1H), 6.19 (ブロード d, J=16Hz, 1H), 6.54 (dd, J=16 および 5Hz, 1H), 8.14 (s, 1H)。
【0058】
B異性体:H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中):0.96 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.01 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.10 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.61 (ddd, J=15−10 および 4Hz, 1H), 1.75〜2.05 (mt, 4H), 1.91 (s, 3H), 2.09 (d, J=4Hz, 1H), 2.05〜2.30 (mt, 2H), 2.77 (mt, 1H), 2.92 (dd, J=16 および 5.5Hz, 1H), 3.20〜3.35 (mt, 2H), 3.49 (mt, 1H), 3.86 (mt, 1H), 4.10 (mt, 1H), 4.56 (mt, 1H), 4.75〜4.90 (mt, 1H), 4.79 (dd, J=10および 1.5Hz, 1H), 4.84 (dd, J=9 および 4Hz, 1H), 5.36 (ブロード d, J=9Hz, 1H), 5.77 (ddd, J=16−8.5 および 4Hz, 1H), 5.83 (dd, J=16 および 1.5Hz, 1H), 6.02 (ブロード dd, J=9 および 3Hz, 1H), 6.21 (ブロード d, J=16Hz, 1H), 6.53 (dd, J=16 および 5Hz, 1H), 8.16 (s, 1H)。
【0059】
16−シアノ−16,17−デヒドロ−16−デオキソプリスチナマイシンIIは下記の方法で製造することができる:
25cmのアセト二トリル中の2.3gの16,17−デヒドロ−16−トリフルオロメタンスルニルオキシプリスチナマイシンII(実施例1に記載したように製造する)、0.36gのシアン化カリウム、0.16gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび053gのヨウ化銅の溶液を、アルゴン雰囲気中で還流する。4時間撹拌したのち、反応混合物をCelite(登録商標) に通して濾過し、濾液を減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固する。残留物を50cmのジクロロメタンに吸収させ、40cmの水で2回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで減圧下(2.7kPa)に濃縮乾固して2gのオーカー色泡状物を与え、これをシリカ上の2回連続のフラッシュクロマトグラフィー[溶離剤:ジクロロメタン/アセトニトリル/メタノール(体積比96/2/2、次いでジクロロメタン/アセトニトリル/メタノール勾配(体積比100/0/0から96/2/2)]により精製する。予想生成物を含む画分を濃縮したのちに固体が得られ、これを10cmのジエチルエーテル中で撹拌し、次いで濾別し、減圧下(2.7kPa)に乾燥して、0.19gの16−シアノ−16,17−デヒドロ−16−デオキソプリスチナマイシンIIBが約142℃で分解を伴って溶融する淡黄色固体の形態で得られる。
【0060】
H NMR スペクトル (400MHz, CDCl δ ppm中):0.96 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.00 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.08 (d, J=6.5Hz, 3H), 1.70〜2.05 (mt, 4H), 1.78 (d, J=5Hz, 1H), 1.82 (s, 3H), 2.16 (mt, 1H), 2.78 (mt, 1H), 3.03 (dd, J=14 および 5Hz, 1H), 3.40〜3.50 (mt, 1H), 3.50 (dd, J=14 および 6.5Hz, 1H), 3.72 (mt, 1H), 3.96 (mt, 1H), 4.36 (ddd, J=16−9 および 4Hz, 1H), 4.72 (dd, J=10 および 2Hz, 1H), 4.80 (dd, J=9 および 4.5Hz, 1H), 4.91 (mt, 1H), 5.58 (ブロード d, J=9Hz, 1H), 5.77 (dd, J=16 および 1.5Hz, 1H), 5.79 (ddd, J=16.9 および 4Hz, 1H), 6.00 (ブロード dd, J=9 および 5Hz, 1H), 6.10 (ブロード d, J=16Hz, 1H), 6.51 (dd, J=16 および 5Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 8.26 (s, 1H)。
【0061】
本発明はまた、少なくとも1種の本発明に係るストレプトグラミン誘導体を、純粋形態で、少なくとも1種のB群ストレプトグラミン誘導体と組み合わせて、適切ならば塩の形態で、および/または1種またはそれ以上の適合性で製薬上許容される希釈剤または助剤と組み合わせた形態で含む医薬組成物に関する。
【0062】
本発明に係る組成物は、経口的、非経口的、局所的に、直腸内に、またはエアゾールとして使用することができる。
使用できる経口的投与のための固体組成物としては、錠剤、ピル、ゲルカプセル、粉末および顆粒が挙げられる。これらの組成物において、本発明に係る活性生成物は、一般的に組み合わせた形態で、1種またはそれ以上の不活性希釈剤または助剤、例えばショ糖、乳糖または澱粉と混合されている。これらの組成物は希釈剤以外の物質、例えばステアリン酸マグネシウムのような滑剤、または制御放出を意図したコーティングを含むことができる。
【0063】
使用できる経口的投与のための液体組成物としては、水または流動パラフィンのような不活性希釈剤を含む製薬上許容される溶液、懸濁液、エマルジョン、シロップおよびエリキシルが挙げられる。これらの組成物も希釈剤以外の物質、例えば湿潤、甘味または矯味矯臭用の生成物を含むことができる。
【0064】
非経口的投与のための組成物は無菌の溶液またはエマルジョンであってよい。使用できる溶剤またはビヒクルとしては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、特にオリーブ油、および注射可能な有機エステル、例えばオレイン酸エチルが挙げられる。これらの組成物も助剤、特に湿潤剤、等張剤、乳化剤、分散剤および安定剤を含むことができる。
【0065】
滅菌は幾つかの方法で、例えば細菌フィルターを用いるか、照射または加熱により行うことができる。組成物は、使用時に無菌水または任意の他の注射可能な無菌媒質に溶解できる無菌の固体組成物の形態で製造することもできる。
局所的投与のための組成物は、例えばクリーム、軟膏、ローションまたはエアゾールであってよい。
【0066】
直腸内投与のための組成物は、有効成分のほかに、カカオバター、半合成グリセリドまたはポリエチレングリコールのような添加剤を含有する坐剤または直腸カプセルである。
【0067】
組成物はエアゾールであってもよい。液体エアゾール形態で使用するために、組成物は安定な無菌溶液、または使用時に非発熱性の(apyrogenic)滅菌水、生理食塩水または任意の他の製薬上許容されるビヒクルに溶解される固体組成物であってよい。直接吸入用の乾燥エアゾール形態で使用するために、有効成分は微粉砕され、そして30〜80μmの粒径を有する固体の水溶性希釈剤またはビヒクル、例えばデキストラン、マンニトールまたは乳糖と混合される。
【0068】
ヒトの治療において、本発明に係る新規なストレプトグラミン誘導体は、細菌に由来する感染症の処置に特に有用である。用量は所望の効果および処置の期間に依存する。医師は、処置に応じて最も適切と考える用量を、年令、体重、感染の程度および処置される個体に特定な他の因子の関数として決定するであろう。一般的に用量は、成人について経口的または非経口的経路により、1日当たり2回または3回の投与において、0.5〜3gの活性生成物である。
以下の実施例により本発明に係る組成物を説明する。
【0069】
実施例A
250mg用量の活性生成物を含有し、そして下記の組成を有する錠剤を通常の技術に従って製造する。
− (16R)−16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンII 175mg
− プリスチナマイシンI 75mg
− 添加剤:澱粉、水和シリカ、デキストリン、ゼラチン、
ステアリン酸マグネシウム:適量 500mg
【0070】
実施例B
250mg用量の活性生成物を含有し、そして下記の組成を有する錠剤を通常の技術に従って製造する。
− (16S)−16−シアノ−16−デオキソプリスチナマイシンII 175mg
− プリスチナマイシンI 75mg
− 添加剤:澱粉、水和シリカ、デキストリン、ゼラチン、
ステアリン酸マグネシウム:適量 500mg

Claims (9)

  1. 一般式:
    Figure 2004520313
    [式中、
    − Rはシアノまたはエチニル基を示し、
    − Rは水素原子、またはメチルもしくはエチル基を示し、そして
    − 結合
    Figure 2004520313
    は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]
    で表されるA群ストレプトグラミン誘導体。
  2. − Rがシアノまたはエチニル基を示し、
    − Rがメチル基を示し、そして
    − 結合
    Figure 2004520313
    が単結合(27R立体化学)または二重結合を示す、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のストレプトグラミン誘導体。
  3. 一般式:
    Figure 2004520313
    [式中、Rは請求項1で定義したとおりであり、Rは1〜10個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル基であり、そして結合
    Figure 2004520313
    は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]
    で表される16−スルホニルオキシ誘導体を用い、シアン化アルカリ金属を作用させ、次いで得られた生成物を還元することにより、またはカルボニル化し、次いで形成されたラクトンを還元してラクトールを生成させたのち、ジアゾメチルホスホン酸ジメチルまたは1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチルを作用させることによる方法を行い、次いで場合により、得られた16Rおよび16S異性体を分離することを特徴とする、請求項1に記載のA群ストレプトグラミン誘導体の製造方法。
  4. 基Rがトリフルオロメチルまたはノナフルオロブチル基であることを特徴とする、請求項2に記載の製造方法。
  5. 一般式:
    Figure 2004520313
    [式中、Rは請求項1で定義したとおりであり、Rは1〜10個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル基であり、そして結合
    Figure 2004520313
    は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]に相当することを特徴とする、A群ストレプトグラミン誘導体。
  6. 基Rがトリフルオロメチルまたはノナフルオロブチル基であることを特徴とする、請求項4に記載のA群ストレプトグラミン誘導体。
  7. 一般式:
    Figure 2004520313
    [式中、Rは請求項1で定義したとおりであり、そして結合
    Figure 2004520313
    は単結合(27R立体化学)または二重結合を示す]に相当することを特徴とする、A群ストレプトグラミン誘導体。
  8. 請求項1に記載のA群ストレプトグラミン誘導体を、純粋な形態で、または少なくとも1種のB群ストレプトグラミン誘導体と組み合わせた形態で、および/または1種またはそれ以上の適合性があり製薬上許容される希釈剤または助剤と組み合わせた形態で含む医薬組成物。
  9. B群ストレプトグラミン誘導体が、次の天然成分:プリスチナマイシンIA、プリスチナマイシンIB、プリスチナマイシンIC、プリスチナマイシンID、プリスチナマイシンIE、プリスチナマイシンIF、プリスチナマイシンIG、ヴァージニアマイシンS1、S3もしくはS4、ベルナマイシンBもしくはC、エタマイシンから、または一般式:
    Figure 2004520313
    [式中:
    1)Rb、Rc、ReおよびRfは水素原子であり、Rdは水素原子またはジメチルアミノ基であり、そしてRaは構造式−CHR’aの基であり、ここで、R’aはピロリジニル−3−チオ、ピペリジル−3−(または−4−)チオであり、これらはアルキル、アルキルチオ[これらは1個または2個のヒドロキシスルホニル、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ(これら自体は場合によりメルカプトまたはジアルキルアミノで置換されているか)で置換されているか、または1個または2個の場合により置換されたピペラジン環、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、1−ピロリジニル、2−、3−もしくは4−ピペリジルまたは2−もしくは3−ピロリジニル環(これらの環はアルキルで置換されていてもよい)で置換されている]で置換されているか、またはそのほかに、Raは構造式=CHR’aの基であり、ここで、R’aはピロリジニル−3−アミノ、ピペリジル−3−(もしくは−4−)アミノ、ピロリジニル−3−オキシ、ピペリジル−3−(もしくは−4−)オキシ、ピロリジニル−3−チオ、ピペリジル−3−(もしくは−4−)チオであり、これらの環はアルキルで置換されていてもよく、またはR’aはアルキルアミノ、アルキルオキシまたはアルキルチオであり、これらは1個または2個のヒドロキシスルホニル、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ(これら自体は場合によりジアルキルアミノで置換される)で、またはトリアルキルアンモニオ、4−もしくは5−イミダゾリルで、または1個または2個の場合により置換されたピペラジン環、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、1−ピロリジニル、2−、3−もしくは4−ピペリジルまたは2−もしくは3−ピロリジニル環(これらの環はアルキルで置換されていてもよい)で置換されているか、または
    Raはキヌクリジニル−3−(または−4−)チオメチル基であり、またはそのほかに、
    2)Raは水素原子であり、そして
    a)Rb、ReおよびRfは水素原子であり、Rdは−NHCHまたは−N(CH基であり、そしてRcは塩素もしくは臭素原子であるか、または3〜5個の炭素原子を有するアルケニル基[Rdが−N(CH の場合]を示すか、
    b)またはRb、Rd、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRcはハロゲン、またはアミノモノアルキル、アミノジアルキル、アルキルオキシ、トリフルオロメチルオキシ、チオアルキル、C〜Cアルキルもしくはトリハロメチル基であるか、
    c)またはRb、Rc、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRdはハロゲン、またはエチルアミノ、ジエチルアミノもしくはメチルエチルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルオキシ、チオアルキル、C〜Cアルキル、アリールまたはトリハロメチル基であるか、
    d)またはRb、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRcはハロゲン、またはアミノモノアルキルもしくはアミノジアルキル、アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルオキシ、チオアルキルまたはC〜Cアルキル基であり、そしてRdはハロゲン、またはアミノ、アミノモノアルキルもしくはアミノジアルキル、アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルオキシ、チオアルキル、C〜Cアルキルまたはトリハロメチル基であるか、
    e)またはRc、ReおよびRfは水素原子を示し、そしてRbおよびRdはメチル基を示す]で表される半合成誘導体から、
    またはそのほかに、一般式:
    Figure 2004520313
    [式中:
    Yは窒素原子または基=CR−であり、
    は水素原子、アルキル基(炭素数1〜8)、アルケニル基(炭素数2〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜8)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(3〜8員)、フェニル基、置換されたフェニル基[1個またはそれ以上のハロゲン原子、またはヒドロキシル、アルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されている]、または基NR’R’’であり、ここで、R’およびR’’は同一でも異なってもよく、水素原子またはアルキル基(炭素数1〜3)であってよく、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により酸素、硫黄および窒素から選択される別のヘテロ原子を含有する3〜8員の、場合により[アルキル基、アルケニル基(炭素数2〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜6)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(4〜6員)、ベンジル基、フェニル基、またはRの定義に関して上記で定義したように置換されたフェニル基で]置換された酸素、硫黄および窒素から選択される別のヘテロ原子と場合により含有するヘテロ環を形成してもよく、
    またはそのほかに、Yが基=CR−であるならば、Rはハロメチル、ヒドロキシメチル、アルキルオキシメチル、アルキルチオメチル(これらのアルキル部分は場合によりNR’R’’で置換されている)、アルキルスルフィニルメチル、アルキルスルホニルメチル、アシルオキシメチル、ベンゾイルオキシメチル、シクロプロピルアミノメチルまたは−(CHNR’R’’(nは1〜4の整数であり、R’およびR’’は上記で定義したとおりである)であってもよく、またはそのほかに、Rが水素原子であるならば、Rはホルミル、カルボキシル、アルキルオキシカルボニルまたは −CONR’R’’(R’およびR’’は上記で定義したとおりである)であってもよく、
    またはそのほかに、Yが窒素原子であるならば、Rは基−XR(Xは酸素もしくは硫黄原子、スルフィニルもしくはスルホニル基、またはNH基であり、そしてRはアルキル基(炭素数1〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜6)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(3〜8員)、ヘテロシクリルメチル基(3〜8員)(このヘテロシクリル部分は炭素原子を介してメチル基に結合している)、フェニル基、置換されたフェニル基[1個またはそれ以上のハロゲン原子、またはヒドロキシ、アルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されている]、または基−(CHNR’R’’(R’およびR’’は上記で定義したとおりであり、nは2〜4の整数である)であり、またはそのほかに、XがNHを示すならば、Rは水素原子を示してもよく、
    は水素原子またはアルキル基(炭素数1〜3)であり、
    は水素原子、またはアルキル、カルボキシル、アルキルオキシカルボニルもしくは構造式−CO−NR’R’’(R’およびR’’は上記で定義したとおりである)のカルバモイル基であり、
    Raはメチルまたはエチル基であり、そして
    Rb、RcおよびRdは下記の定義を有する:
    1)RbおよびRcは水素原子であり、そしてRdは水素原子、またはメチルアミノもしくはジメチルアミノ基であり、
    2)Rbは水素原子であり、Rcは水素、塩素もしくは臭素原子であるか、またはアルケニル基(炭素数3〜5)を示し、そしてRdは基−NMe−R’’’であり、ここで、R’’’はアルキル基、ヒドロキシアルキル基(炭素数2〜4)またはアルケニル基(炭素数2〜8)であり、これらは場合によりフェニル、シクロアルキル(炭素数3〜6)メチル基、ベンジル基、置換されたベンジル基[1個またはそれ以上のハロゲン原子、またはヒドロキシル、アルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されている]、ヘテロシクリルメチル基またはヘテロシクリルエチル基で置換されており、これらのヘテロシクリル部分は飽和または不飽和であり、5員または6員であり、そして場合により[アルキル基、アルケニル基(炭素数2〜8)、シクロアルキル基(炭素数3〜6)、飽和または不飽和のヘテロシクリル基(4〜6員)、フェニル基、Rの定義に関して上記で定義したように置換されたフェニル基、またはベンジル基で]置換されている硫黄、酸素および窒素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するか、またはそのほかに、R’’’はシアノメチル基または基−CHCOReを示し、ここで、Reは−OR’eであり、R’eは水素、アルキル(炭素数1〜6)、アルケニル(炭素数2〜6)、ベンジルまたはヘテロシクリルメチル(このヘテロシクリル部分は5員または6員であり、そして硫黄、酸素および窒素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する)であるか、またはReはアルキルアミノ、アルキルメチルアミノ、ヘテロシクリルアミノまたはヘテロシクリルメチルアミノ基(これらのヘテロシクリル部分は飽和であり、5員または6員であり、そして硫黄、酸素および窒素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有し、場合によりアルキル、ベンジルまたはアルキルオキシカルボニル基で置換されている)であり、
    3)Rbは水素原子であり、Rdは−NHCHまたは−N(CH基であり、そしてRcは塩素もしくは臭素原子であるか、またはアルケニル基(炭素数3〜5)[Rdが−N(CH の場合]を示し、
    4)RbおよびRdは水素原子であり、そしてRcはハロゲン原子、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシ、トリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチル基であり、
    5)RbおよびRcは水素原子であり、そしてRdはハロゲン原子、またはエチルアミノ、ジエチルアミノもしくはメチルエチルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキル(炭素数1〜6)、フェニルもしくはトリハロメチル基であり、
    6)Rbは水素原子であり、そしてRcはハロゲン原子、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキルもしくはアルキル(炭素数1〜3)基であり、そしてRdはハロゲン原子、またはアミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチル基であり、
    7)Rcは水素原子であり、そしてRbおよびRdはメチル基を示す]で表される半合成誘導体、ならびにその塩から、
    またはそのほかに、一般式:
    Figure 2004520313
    [式中、Rは基−NRまたは−SRを示し、ここで、RおよびRは同一でも異なってもよく、H、場合によりOHで置換されたアルキル(炭素数1〜8)、アルケニル(炭素数3〜8)、シクロアルキル(炭素数3〜8)、アルキルオキシ(炭素数1〜8)、ジアルキルアミノ、場合により[1個またはそれ以上のハロゲン、またはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシもしくはジアルキルアミノで]置換されたフェニルアルキル、N、SおよびOから選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和のヘテロシクリルアルキル(3〜8員)を示すか、またはそのほかに、RおよびRは窒素原子と一緒になって、場合によりN、SおよびOから選択される別のヘテロ原子を含有し、そして場合により[1個またはそれ以上のOH、アルキル、場合によりハロゲン原子で置換されたフェニル、フェニルアルキル、フェニルアルケニル(アルケニルは炭素数2〜4を有する)、ヒドロキシアルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、またはヘテロシクリルもしくはヘテロシクリルカルボニル(これらのヘテロシクリル部分は飽和または不飽和(4〜6員)であり、そしてN、SおよびOから選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する)で]置換された飽和、部分不飽和または不飽和の単環または多環式ヘテロ環(3〜12員)を形成し、Rはアルキル(炭素数1〜8)またはシクロアルキル(炭素数3〜8)であり、これらは−NR(RおよびRは同一でも異なってもよく、Hまたはアルキルであるか、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、上記で定義したヘテロ環を形成する)で置換されているか、またはそのほかに、Rは場合により酸素、硫黄および窒素から選択される別のヘテロ原子を含有し、そして場合によりアルキル基で置換された飽和または不飽和のヘテロシクリルまたはヘテロシクリルメチル(3〜7員)であり;
    Figure 2004520313
    は、5γ位が置換されていない不飽和環の残基:
    Figure 2004520313
    または5γ位がフルオロ基で置換された飽和環の残基:
    Figure 2004520313
    を示し;
    RaはMeまたはEt基であり、そしてRb、RcおよびRdは下記の定義を有する:
    1)RbおよびRcはHであり、そしてRdはH、またはMeNHもしくはNMe基であり、
    2)RbはHであり、RcはH、ClもしくはBr、またはアルケニル(炭素数3〜5)であり、そしてRdは−NMe−R’’’であり、ここで、R’’’はアルキル、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜4)もしくはアルケニル(炭素数2〜8)、フェニルアルケニル、シクロアルキル(炭素数3〜6)メチル、ベンジル、置換されたベンジル、ヘテロシクリルメチルまたはヘテロシクリルエチルであるか、またはそのほかに、R’’’は−CHCN、−CHCOOH、または−COReもしくは−CHCOReであり、ここで、Reは−OR’eであるか、またはReはアルキルアミノ、アルキルメチルアミノ、ヘテロシクリルアミノまたはヘテロシクリルメチルアミノであり、
    3)RbはHであり、Rdは−NHCHまたは−N(CH基であり、そしてRcはClもしくはBr、またはアルケニル(炭素数3〜5)[Rdが−N(CH の場合]であり、
    4)RbおよびRdはHであり、そしてRcはハロゲン、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシ、トリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチルであり、
    5)RbおよびRcはHであり、そしてRdはハロゲン、またはエチルアミノ、ジエチルアミノもしくはメチルエチルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキル(炭素数1〜6)、フェニルもしくはトリハロメチルであり、
    6)RbはHであり、そしてRcはハロゲン、またはアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキルもしくはアルキル(炭素数1〜3)であり、そしてRdはハロゲン、またはアミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、アルキルオキシもしくはトリフルオロメトキシ、チオアルキル、アルキル(炭素数1〜6)もしくはトリハロメチル基であり、
    7)RcはHであり、そしてRbおよびRdはCHである]で表される半合成誘導体、ならびに存在する場合はその塩
    から選択される、請求項7に記載の医薬組成物。
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