JP2004516203A - 多室型チューブ - Google Patents

Abstract

本発明は、少なくとも２つの室（７，７′）と１つのチューブヘッド（４）と、前記室（７，７′）の数に相当する数だけ設けられた閉鎖可能な吐出開口（５）とを備えた多室型チューブであって、前記吐出開口（５）が、別個に製造された少なくとも２つの互いに平行に配置されたチューブ管（２，２′）の収集部より成っており、これらのチューブ管（２，２′）がすべてのチューブ管（２，２′）に共通の丸味を付けられた外周面を備えている形式のものに関する。本発明によれば、多室型チューブは、すべてのチューブ管（２，２′）に共通の一体的な、プレスされた溶融部分によって製造されたチューブヘッド（４）が設けられており、該チューブヘッド（４）が、チューブ管（２，２′）の数に相当する数の、チューブ管（２，２′）に接続された仕切壁（６）を有しており、この場合、同時に管体（２，２′）の縁端部が溶融材料によって包囲されていて、硬化後に互いに堅固に結合されている。

Description

【０００１】
本発明は、少なくとも２つの室と１つのチューブヘッドと、前記室の数に相当する数だけ設けられた閉鎖可能な吐出開口とを備えた多室型チューブであって、前記吐出開口が、別個に製造された少なくとも２つの互いに平行に配置されたチューブ管の収集部より成っており、これらのチューブ管がすべてのチューブ管に共通の丸味を付けられた外周面を備えている形式のものに関する。
【０００２】
このような形式の２室型チューブは国際公開第９４／１９２５１号パンフレットにより公知である。この公知のチューブは、別個に製造された多数の個別チューブより成っていて、各チューブヘッド毎に１つの吐出開口が設けられており、該吐出開口は、この吐出開口を保持する閉鎖体によって一端部で保持され、シールによって他端部で保持されるようになっている。この公知の多室型チューブはその製造が高価である。何故ならば多数の別個のチューブと、これらのチューブを付加的に保持し、かつすべてのチューブ体を包囲する閉鎖体とから構成されているからである。
【０００３】
本発明の課題は、冒頭に述べた形式の多室型チューブを改良して、一方では簡単かつ安価に製造可能で、保持可能であって、しかも外観が美しいものを提供することである。
【０００４】
この課題は、請求項１の特徴部に記載した構成を有する多室型チューブによって解決される。
【０００５】
本発明の課題はまた、このような形式の多室型チューブを製造するための方法を提供することである。
【０００６】
この課題は請求項２に記載した方法によって解決される。
【０００７】
次に図示の実施例を用いて本発明を具体的に説明する。
【０００８】
本発明の有利な実施態様は従属請求項に記載されている。
【０００９】
以下に本発明の実施例を図面を用いて詳しく説明する。
【００１０】
図１は２室型チューブの部分的な断面図、
図２は多室型チューブの平面図である。
【００１１】
図１に示した、多室型チューブの実施例としての２室型チューブは、２つの管体２，２′より成っており、これらの管体２，２′は互いに重なり合う長手方向継ぎ目を用いて、任意の方法（例えばドイツ連邦共和国特許第３１０５１４６号明細書により公知の方法）に従って製造されている。
【００１２】
製造された管体２，２′（場合によっては長さが短くされている）は、２箇所で軸方向に割れ目又は溝が形成されており、この場合、溝付きライン３によって、製造された円形形状から、図示の実施例ではＤ字状の管体２，２′を形成するために折り曲げられるべき、管体２，２′内の箇所がマーキングされている。溝付きライン３は、２つの管体２，２′がＤ字形に成形されてそれぞれ直線状の区分が互いに当てつけられることによって、丸味のつけられた外周面が形成されるように構成されている。外周面は、例えば円形或いは任意の楕円形で製造することができる。丸味の形状は、管体２，２′のＤ字形の形状において、２つの溝付きライン３の間隔によって与えられる。
【００１３】
溝付きライン３は有利には、回転可能に支承された、半径方向で調節可能な溝付きディスクによって形成される。この場合、材料構造部が損傷を蒙ることは避けなければならない。
【００１４】
次いで溝付けされた管体２，２′（有利には整列されている）は、型プレートを通って押し込められ、この型プレート内で形状の残留変形が行われる。例えば２室型チューブのために横断面Ｄ字形の形状が与えられ、この形状の、直線区分を制限する（仕切る）縁部は、２つの溝付きライン３によって与えられる。
【００１５】
次いでＤ字形の管体２，２′は個別に、相応に形成された心棒（Ｄｏｒｎ）に供給される。この心棒は、有利には管体を押し広げるために互いに間隔を保って配置することでき、互いに相対的に可動である。管体２，２′をＤ字形の心棒に被せ嵌めるためには、各チューブの継ぎ目領域が、互いに分離されつまり互いに間隔を保ってＤ字形の管体２，２′の直線状の区分に位置するようにし、それによって管体２，２′を突き合わせて１つの多室型チューブを形成する際に、互いに重なり合う４つ折り層が形成されないように配慮しなければならない。管体２，２′を押し広げるために、互いに間隔を保って又は旋回せしめられたＤ字形の複数の心棒が突き合わされ、一緒にプレスステーションに供給される。プレスステーションにおいて１つ又は場合によっては複数の材料溶融部分を用いて、チューブヘッド４が別個の吐出開口５及び／又は場合によっては複数の仕切壁６と一緒に製造される。２つの管体２，２′は、外側縁部でまた仕切壁６で同時に接続されるので、その結果、互いに完全に分離された２つの室７，７′が形成される。被せ嵌める際に、プレスステーションに供給される２つの管体端部間にヘッドショルダ部を形成するために中空室に接続されているショルダ輪郭形状の高さ位置に残留ギャプが残存し、それによってプレス工程時に材料溶融物によって満たされる。これによって管体２，２′の縁端部が包囲されて、硬化時に互いに堅固に結合される。
【００１６】
以上の工程において、管体２，２′の互いに向き合う上端部も互いに堅固に結合される。付加的に、多室型チューブを形成するすべての管体に沿って、それぞれの多室型チューブの互いに当接し合う（有利には直線的な）区分の任意の領域に、例えば溶融又は接着工程によって結合が得られ、それによって例えば、チューブヘッド４とは反対側の、管体２，２′の端部も互いに堅固に結合される。
【００１７】
この状態で、必要な場合には、完成された多室型チューブを例えば回転カッタによって短くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
２室型チューブの部分的な断面図である。
【図２】
多室型チューブの平面図である。

Claims (5)

1. 少なくとも２つの室（７，７′）と１つのチューブヘッド（４）と、前記室（７，７′）の数に相当する数だけ設けられた閉鎖可能な吐出開口（５）とを備えた多室型チューブであって、前記吐出開口（５）が、別個に製造された少なくとも２つの互いに平行に配置されたチューブ管（２，２′）の収集部より成っており、これらのチューブ管（２，２′）がすべてのチューブ管（２，２′）に共通の丸味を付けられた外周面を備えている形式のものにおいて、
   すべてのチューブ管（２，２′）に共通の一体的な、プレスされた溶融部分によって製造されたチューブヘッド（４）が設けられており、該チューブヘッド（４）が、チューブ管（２，２′）の数に相当する数の、チューブ管（２，２′）に接続された仕切壁（６）を有しており、この場合、同時に管体（２，２′）の縁端部が溶融材料によって包囲されていて、硬化後に互いに堅固に結合されていることを特徴とする、多室型チューブ。
2. 請求項１記載の多室型チューブを製造するための方法において、
   所望の室（７，７′）の数に相当する数のチューブ管（２，２′）を製造し、該チューブ管（２，２′）を部分心棒に被せ嵌め、部分心棒をチューブ管（２，２′）と一緒にガイドしながら横断面で見て丸味の付けられた外周面を形成し、チューブ管（２，２′）と一緒にガイドされた部分心棒をプレス装置内に導入し、プラスチック部分をプレスして、仕切壁（６）を備えたチューブヘッド（４）を製造し、それと同時にチューブヘッド（４）を、チューブ管（２，２′）の縁部及び管体（２，２′）の縁端部に接続することを特徴とする、多室型チューブを製造するための方法。
3. 各管体（２，２′）の、互いに間隔を保って位置する少なくとも２つの箇所に軸方向の溝付き縁部（３）を形成する、請求項２記載の方法。
4. 管体（２，２′）を軸方向の溝付き縁部（３）に沿って、横断面で見て部分円形の区分に変形する、請求項３記載の方法。
5. 互いに当接し合うチューブ管区分を長手方向で少なくとも部分的に互いに結合する、請求項２から４までのいずれか１項記載の方法。