JP2004513949A - 新規な4’−デメチル−4’−o−置換−1−デオキシポドフィロトキシン誘導体及びその幾何異性体、その製造方法及びそれを含んでなる抗癌剤組成物 - Google Patents

新規な4’−デメチル−4’−o−置換−1−デオキシポドフィロトキシン誘導体及びその幾何異性体、その製造方法及びそれを含んでなる抗癌剤組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規な4’−デメチル−4’−O−置換−1デオキシポドフィロトキシン誘導体及びその幾何異性体、その製造方法及びそれを含む抗癌剤組成物に関する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下記一般式(1)で表される新規な4’−デメチル−4’−O−置換−1−デオキシポドフィロトキシン誘導体、その幾何異性体、その製造方法及びそれを含んでなる抗癌剤組成物に関する。
【0002】
【化11】
Figure 2004513949
【0003】
[式中、Rは、−A−NH;−NH−R;非置換又は1〜5個のC1−4アルコキシ置換フェニル−C2−4アルケニル;非置換又はアミノ又はジC1−4アルキルアミノ置換ベンジル;直鎖又は分枝状のC1−21アルキル、C15−21アルケニル、C15−21アルカジエニル、C15−21アルカトリエニル、C15−21アルカテトラエニル、又はC15−21アルカヘキサエニル;レチニル;又はC5−15カルボキシアルキルを示し(但し、Aは、アミノ酸残基、−(CHn1−;又は−(CHn2−Cを示し(n1は、2〜8の整数を示し、n2は、1〜4の整数を示す。)、Rは、非置換又はハロゲン及びヒドロキシからなる群より選択される置換基で置換されていてもよい直鎖又は分枝状のC1−4アルキル;シクロアルキル;ハロアセチル;アリル;ハロゲン、C1−4アルコキシ、非置換又はC1−4アルキル及びC1−4アルキルチオからなる群より選択される置換基で置換されていてもよいフェニル;ベンジル;ベンゾイル;又はベンゼンスルホニルを示す。]
【0004】
【従来の技術】
デオキシポドフィロトキシン(deoxypodophyllotoxin, DPT)は、ポドフィロトキシンと同様に天然から分離されたリグナン(lignan)系化合物の一種である。ポドフィロトキシンは、特定の癌細胞に対して細胞毒性を示すことが報告されている。ポドフィロトキシンの誘導体であるエトポシドは、現在臨床目的のために広く使われており(例えば、非特許文献1参照。)、特に、SCLS(Small Cell Lung Cancer)、悪性リンパ腫等に対して優れた効能を示すことが知られている(例えば、非特許文献2参照。)。
【0005】
しかし、ポドフィロトキシンとは違って、デオキシポドフィロトキシン(DPT)及びその誘導体の抗癌剤としての用途に対する研究はまだ遂行されていない。この化合物の抗癌活性に関する研究は、未だに細胞毒性の段階にとどまっている。文献[非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7]によれば、この物質が腫瘍細胞株に対して強い細胞毒性を示していると報告されており、非特許文献7及び非特許文献8は、細胞毒性が微小管形成(microtubule assembly)阻害による細胞分裂の抑制(IC50;0.6mM)を惹き起こすと報告している。また、非特許文献9は、マウス白血病細胞株であるL1210をCDF1マウスに移植した動物実験でデオキシポドフィロトキシンが陰性対照群に比べて約12%の寿命延長効果を示したと報告している。
【0006】
前記報告以後、デオキシポドフィロトキシン誘導体の抗癌活性に対する研究はそれ以上実施されていない。これは、デオキシポドフィロトキシンはバイオアベイラビリティが低いので、動物モデルに対して少しの抗癌活性も示さないという理由からだと思われる。
【0007】
【非特許文献1】
I. Jardine; In Anticancer Agents based on Natural Product Mode
ls; J. M. Cassidy et al; Eds.; Academic Press: New York, 319−
351, 1980
【非特許文献2】
T. Utsugi et al.;Cancer Research, 56, 2809, 1996
【非特許文献3】
San Feliciano et al., Planta Medica, 59, 247, 1993
【非特許文献4】
Arch. Pharm., 327, 175, 1994
【非特許文献5】
D.B.M. Wickramaratne et al., Planta Medica, 61, 80, 1995
【非特許文献6】
J.J. Chen et al., Planta Medica 62, 528, 1996
【非特許文献7】
M. Novelo et al., J. Nat. Pro., 56 10 , 1728, 1993
【非特許文献8】
R.S. Gupta et al., Cancer Research 43, 505−512, 1983
【非特許文献9】
J.D. Loike et al., Cancer Research 38, 2688−2693, 1978
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記一般式(1)で表される新規な4’−デメチル−4’−O−置換−1−デオキシポドフィロトキシン誘導体及びその幾何異性体を提供することである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、一般式(1)で表される化合物及びその幾何異性体の製造方法を提供することである。
【0010】
本発明の更なる目的は、有効成分として一般式(1)で表される化合物又はその幾何異性体を薬剤学的に許容される担体と共に含んでなる抗癌剤組成物を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上述した問題点を解決するために多種のデオキシポドフィロトキシンの誘導体を製造して抗癌活性を研究した。その結果、本発明に係る化合物が既存のデオキシポドフィロトキシンより生体親和性及び水溶性が高く、且つ強力な抗癌活性を示していることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
即ち、本発明は、下記一般式(1)で表される新規な4’−デメチル−4’−O−置換−1−デオキシポドフィロトキシン誘導体、その幾何異性体、その製造方法及びそれを含む抗癌剤組成物に関する。
【0013】
【化12】
Figure 2004513949
【0014】
[式中、Rは、−A−NH;−NH−R;非置換又は1〜5個のC1−4アルコキシ置換フェニル−C2−4アルケニル;非置換又はアミノ又はジC1−4アルキルアミノ置換ベンジル;直鎖又は分枝状のC1−21アルキル、C15−21アルケニル、C15−21アルカジエニル、C15−21アルカトリエニル、C15−21アルカテトラエニル、又はC15−21アルカヘキサエニル;レチニル;又はC5−15カルボキシアルキルを示し(但し、Aは、アミノ酸残基、−(CHn1−;又は−(CHn2−Cを示し(n1は、2〜8の整数を示し、n2は、1〜4の整数を示す。)、Rは、非置換又はハロゲン及びヒドロキシからなる群より選択される置換基で置換されていてもよい直鎖又は分枝状のC1−4アルキル;シクロアルキル;ハロアセチル;アリル;ハロゲン、C1−4アルコキシ、非置換又はC1−4アルキル及びC1−4アルキルチオからなる群より選択される置換基で置換されていてもよいフェニル;ベンジル;ベンゾイル;又はベンゼンスルホニルを示す。]
【0015】
【発明の実施の形態】
一般式(1)で表される化合物で、置換基Rがアルケニル、アルカジエニル、アルカトリエニル、アルカテトラエニルのように二重結合を含む基である場合、それぞれの二重結合はシス又はトランス形態で存在し得る。従って、本発明は一般式(1)の化合物の幾何異性体をその範囲内に含む。
【0016】
本明細書で、置換基Aの定義の中の“アミノ酸残基”は、アミノ酸から−COOH基及び−NH基を除いた部分を意味する。好ましい残基は、アラニン、ロイシン、バリン、グリシン、セリン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン及びチロシンの残基である。
【0017】
本発明に係る一般式(1)で表される化合物の代表例は、以下の通りである。4’−デメチル−4’−O−アラノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ロイシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−バリノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−グリシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−セリノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−メチオノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−フェニルアラノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−トレオノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−チロシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(3−アミノプロパノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(4−アミノブタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(5−アミノペンタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(6−アミノヘキサノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(7−アミノヘプタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(8−アミノオクタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(4−アミノフェニルアセチル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−エチルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−イソプロピルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(2−クロロエチルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−シクロヘキシルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−クロロアセチルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−アリルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−フェニルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(4−メトキシフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(4−メチルフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(4−メチルチオフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(2−メトキシフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ベンジルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ベンゾイルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ベンゼンスルホニルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(3,4,5−トリメトキシフェニルシンナモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(4−ジメチルアミノフェニルアセチル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−アセチル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−プロパノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ブタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(3’−メチルブタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ヘプタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−オクタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−デカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ベンゾイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ドデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−テトラデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ヘキサデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−9’−ヘキサデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−オクタデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−9’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(トランス−9’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−11’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(トランス−11’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス,シス−9’,12’−オクタデカジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(トランス,トランス−9’,12’−オクタデカジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−9’,12’,15’−オクタデカトリエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−6’,9’,12’−オクタデカトリエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−エイコサノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−11’−エイコサノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(トランス−11’−エイコサノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス,シス−11’,14’−エイコサジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−5’,8’,11’,14’−エイコサテトラエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−ドコサノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−13’−ドコセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(シス−4’,7’,10’,13’,16’,19’−ドコサヘキサエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−レチノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(5’−カルボキシ−ペンタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(7’−カルボキシ−ヘプタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(9’−カルボキシ−ノナノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(11’−カルボキシ−ウンデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
4’−デメチル−4’−O−(13’−カルボキシ−トリデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;及び
4’−デメチル−4’−O−(15’−カルボキシ−ペンタデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン。
【0018】
本発明化合物は、次のように置換基Rによって三つのグループに分けられる。
【0019】
(1)Rが−A−NHの化合物(下記一般式(1a)で表される化合物、ここで、Aは前記と同義である。);
【0020】
【化13】
Figure 2004513949
【0021】
(2)Rが−NH−Rの化合物(下記一般式(1b)で表される化合物、ここで、Rは前記と同義である。);及び
【0022】
【化14】
Figure 2004513949
【0023】
(3)Rが非置換又は1〜5個のC1−4アルコキシ置換フェニル−C2−4アルケニル;非置換、又はアミノ又はジC1−4アルキルアミノ置換ベンジル;直鎖又は分枝状のC1−21アルキル、C15−21アルケニル、C15−21アルカジエニル、C15−21アルカトリエニル、C15−21アルカテトラエニル、又はC15−21アルカヘキサエニル;レチニル;又はC5−15カルボキシアルキルの化合物(下記一般式(1c)で表される化合物)である。
【0024】
【化15】
Figure 2004513949
【0025】
[上記式中、Aは、アミノ酸残基、−(CHn1−;又は−(CHn2−Cを示し(n1は、2〜8の整数を示し、n2は、1〜4の整数を示す。)、Rは、非置換又はハロゲン及びヒドロキシからなる群より選択される置換基で置換されていてもよい直鎖又は分枝状のC1−4アルキル;シクロアルキル;ハロアセチル;アリル;ハロゲン、C1−4アルコキシ、非置換又はC1−4アルキル及びC1−4アルキルチオからなる群より選択される置換基で置換されていてもよいフェニル;ベンジル;ベンゾイル;又はベンゼンスルホニルを示し、Rは非置換又は1〜5個のC1−4アルコキシ置換フェニル−C2−4アルケニル;非置換、又はアミノ又はジC1−4アルキルアミノ置換ベンジル;直鎖又は分枝状のC1−21アルキル、C15−21アルケニル、C15−21アルカジエニル、C15−21アルカトリエニル、C15−21アルカテトラエニル、又はC15−21アルカヘキサエニル;レチニル;又はC5−15カルボキシアルキルを示す。]
【0026】
各化合物の製造方法は次の通りである。
(1)一般式(1a)で表される化合物の製造
先ず、公知の方法[Laurent,D.et al.; J.Med.CHem.,41,4475−4485,1998]によって下記一般式(2)
【0027】
【化16】
Figure 2004513949
【0028】
で表されるデオキシポドフィロトキシン(DPT)から下記一般式(3)
【0029】
【化17】
Figure 2004513949
【0030】
で表される4’−デメチル−1−デオキシポドフィロトキシン(DDPT)を製造する(製造例1参照)。
次に、一般式(3)で表されるDDPTを不活性溶媒中で、要すれば縮合剤及び有機塩基の存在下に下記一般式(4)
【0031】
【化18】
Figure 2004513949
【0032】
で表される化合物とエステル化反応させて下記一般式(5)
【0033】
【化19】
Figure 2004513949
【0034】
(式中、Aは前記と同義であり、BOCはt−ブトキシカルボニルである。)
で表される化合物を製造する。
【0035】
一般式(1a)で表される化合物を製造するにあたって、一般式(3)で表されるDDPTの4’−OH基を下記一般式(6)
【0036】
【化20】
Figure 2004513949
【0037】
で表される化合物と直接エステル化させることができない。
従って、一般式(4)で表される化合物は、事前に一般式(6)で表される化合物のアミノ基にアミノ保護基、例えば、t−ブチルオキシカルボニル(BOC)基を導入して製造する(製造例2〜17及び反応式1参照)。
【0038】
前記反応で用いられる有機塩基は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N、N−ジイソプロピル−N−エチルアミン等のようなトリアルキルアミン類及びピリジン、ピコリン、4−ジメチルアミノピリジン等のようなピリジン類等が挙げられる。これらの中で4−ジメチルアミノピリジンが最も好ましい。
縮合剤は通常の縮合剤が用いられ、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)が最も好ましい。
【0039】
前記反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。このような目的のために、好ましく用いられる溶媒としては、ハロアルカン溶媒、ベンゼン溶媒、ニトリル溶媒又はエーテル溶媒、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が挙げられる。これらの中で特に好ましいものはジクロロメタンのようなハロアルカン溶媒である。前記反応で使用する溶媒は無水の形態で用いたとき、反応収率を高めることができる。従って、無水ジクロロメタン溶媒が最も好ましい。
【0040】
前記反応は、常温や加温下で実施する場合よりもむしろ冷却下で実施する場合の方が収率がより高い。
【0041】
前記反応で用いられる縮合剤及び有機塩基は出発物質に対してそれぞれ約1〜10モル当量、好ましくは5モル当量である。
【0042】
エステル化反応の反応時間は、通常2〜3時間であるが、本反応においては、反応時間が30分を越える時に副産物が生成によって収率が急激に減少するので、約30分間程度反応させるのが好ましい。
【0043】
前記反応で製造された一般式(5)で表される化合物は新規である。
【0044】
次に、一般式(5)の化合物を溶媒の存在下で脱保護させて目的とする一般式(1a)の化合物を製造する(実施例1〜14参照)。
【0045】
保護基、例えば、t−BOC基は、酸、例えば、塩酸、硫酸又はトリフルオロ酢酸、トリアルキルシリルハライド、例えば、沃化トリメチルシリル又は塩化トリメチルシリル、又は金属ハロゲン化物、例えば、塩化アルミニウム等を用いて除去することが出来る。
【0046】
溶媒としては反応に悪影響を及ぼさない不活性有機溶媒、好ましくはトリフルオロ酢酸を含有したジクロロメタンを使用する。
【0047】
(2)一般式(1b)で表される化合物の製造
一般式(3)で表されるDDPTを不活性溶媒中で要すれば有機塩基の存在下に下記一般式(7)
【0048】
【化21】
Figure 2004513949
【0049】
で表されるイソシアネートと反応させて下記一般式(1b)
【化22】
Figure 2004513949
【0050】
(式中、Rは、非置換又はハロゲン及びヒドロキシからなる群より選択される置換基で置換されていてもよい直鎖又は分枝状のC1−4アルキル;シクロアルキル;ハロアセチル;アリル;ハロゲン、C1−4アルコキシ、非置換又はC1−4アルキル及びC1−4アルキルチオからなる群より選択される置換基で置換されていてもよいフェニル;ベンジル;ベンゾイル;又はベンゼンスルホニルを示す。)
で表される化合物を製造する(実施例15〜30参照)。
【0051】
前記反応で用いられる有機塩基は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン等のようなトリアルキルアミン類及びピリジン、ピコリン、4−ジメチルアミノピリジン等のようなピリジン類である。この中でトリエチルアミン(TEA)が最も好ましい。
【0052】
前記反応は通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施される。このような目的のために、好ましく用いられる溶媒としては、ハロアルカン溶媒、ベンゼン溶媒、ニトリル溶媒、又はエーテル溶媒、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が挙げられる。これらの中で特に好ましいのはジクロロメタンのようなハロアルカン溶媒である。前記反応で使用する溶媒は無水の形態で用いたとき、反応収率を高めることができる。従って、無水ジクロロメタン溶媒が最も好ましい。
【0053】
前記反応は常温や加温下で実施する場合よりもむしろ冷却下で実施する場合の方が収率がより高い。
【0054】
(3)一般式(1c)で表される化合物の製造
一般式(3)で表されるDDPTを不活性溶媒中で要すれば縮合剤及び有機塩基の存在下に下記一般式(8)
【0055】
【化23】
Figure 2004513949
【0056】
で表される化合物とエステル化反応させて下記一般式(1c)
【化24】
Figure 2004513949
【0057】
(式中、Rは、非置換又は1〜5個のC1−4アルコキシ置換フェニル−C −4アルケニル;非置換、又はアミノ又はジC1−4アルキルアミノ置換ベンジル;直鎖又は分枝状のC1−21アルキル、C15−21アルケニル、C15−21アルカジエニル、C15−21アルカトリエニル、C15−21アルカテトラエニル、又はC15−21アルカヘキサエニル;レチニル;又はC5−15カルボキシアルキルを示す。)
で表される化合物を製造する(実施例31〜68参照)。
【0058】
前記反応の反応条件は、一般式(1a)で表される化合物製造における反応と同じである。
【0059】
前記製造方法(1)、(2)及び(3)で得られた最終生成物は通常の精製方法、例えば、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等で更にに精製できる。
【0060】
前記製造方法を以下の反応スキーム1〜4に示す。
【0061】
反応スキーム1:一般式(4)の化合物の製造方法
【化25】
Figure 2004513949
【0062】
反応スキーム2:一般式(1a)の化合物の製造方法
【化26】
Figure 2004513949
【0063】
反応スキーム3:一般式(1b)の化合物の製造方法
【化27】
Figure 2004513949
【0064】
反応スキーム4:一般式(1c)の化合物の製造方法
【化28】
Figure 2004513949
【0065】
式中、
A、R、R及びBOCは前記同義であり、
TMSIはトリメチルシリルを意味し、
DCCはジシクロヘキシルカルボジイミドを意味し、
DMAPは4−ジメチルアミノピリジンを意味し、
TFAはトリフルオロ酢酸を意味し、
M.Cはメチレンクロライドを意味し、
TEAはトリエチルアミンを意味する。
【0066】
本発明に係る一般式(1)で表される化合物は、後述する実験例によって立証されたように、強力な抗癌活性を有する。従って、本発明は一般式(1)の化合物を含んでなる抗癌剤組成物を提供する。
【0067】
本発明の化合物を臨床目的のために投与するとき、一日の用量は体重1kg当たり0.5〜5mgの範囲であり、好ましくは体重1kg当たり1.5〜3.5mgである。しかし、患者に対する特定用量水準は用いられる特定化合物、患者の体重、性、対象患者の健康状態、或いは、食事、薬剤の投与時間又は投与方法、薬剤の混合比、治療する疾患の重症度等によって変えられる。
【0068】
本発明の化合物は注射用又は経口用製剤の形態で投与することが出来る。前記製剤は一般的な方法で製造できる。注射剤、例えば、注射剤用の滅菌水や油性懸濁液は好適な分散剤、湿潤剤又は懸濁剤を使用する公知技術によって製造できる。注射剤製造のために使用し得る溶媒は、水、滅菌固定油等のような一般的な溶媒又は懸濁媒体が挙げられる。
【0069】
【実施例】
以下、製造例、実施例及び実験例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これらにより何ら限定されるものではない。
【0070】
製造例1 4’−デメチル−1−デオキシポドフィロトキシン(DDPT)の製造
公知方法[Laurent,D.et al.;J.Med.Chem.,41,4475−4485,1998]に従って、デオキシポドフィロトキシン(DPT)の4−メトキシ基を選択的に脱メチル化してデオキシポドフィロトキシン(DPT)を製造した。反応操作を詳細に記述すると、次の通りである。
デオキシポドフィロトキシン 3.98g(10mmol)を100mLの無水ジクロロメタンに溶解して温度を0℃にした後、10mLの無水ジクロロメタンに沃化トリメチルシリル4.25mL(30mmol)を溶解した溶液を攪拌しながら30分間を要して滴下した。反応液と2gの炭酸バリウムを同量のアセトンと水の混合溶液300mL(アセトン:水 = 150mL:150mL)に加えて30分間攪拌した。反応液をジクロロメタン200mLで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱水した後、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム(3×φ20cm)(溶離液:シクロヘキサン:酢酸エチル=2:1,v/v)で精製して標題化合物2.76gを得た。
収率:72%。
H−NMR (ppm) : δ 8.24 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.24 (s, 2H), 5.96 (d, J=1.3Hz, 1H), 5.94 (d, J=1.3Hz, 1H), 4.45 (d, J=4.6Hz, 1H), 4.20−4.44 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.64 (s, 6H), 2.52−3.20 (m, 4H)。
IR (KBr, cm−1) ; 3396, 1764。
【0071】
製造例2 N−t−ブチルオキシカルボニル−アラニン(4−1)の製造
L−アラニン445mg(5mmol)を17mLの1N NaOH、9mLの蒸留水及び17mLの1,4−ジオキサンの混合溶液に溶解して温度を0℃にした。1.2g(5.5mmol)のジ−t−ブチルジカボネートを約5分間を要して少量ずつ加えた。反応液を0℃で約5分間攪拌し、温度を常温まで暖めた後、さらに約2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮して1,4−ジオキサンを除去した。残った溶液に1N−HClを加えてpHを酸性に調整した。残っている溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮して標題化合物850mgを得、それ以上精製しなかった。
収率:90%。
H−NMR (ppm) : 10.5 (br, 1H), 5.3 (br, 1H), 4.64 (d, J=7.5Hz, 3H), 1.48 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
IR (KBr, cm−1) ; 3390, 1755, 1710。
【0072】
製造例3 N−t−ブチルオキシカルボニル−ロイシン(4−2)の製造
DL−ロイシン655mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物1.06gを得た。
収率:93%。
【0073】
製造例4 N−t−ブチルオキシカルボニル−バリン(4−3)の製造
L−バリン585mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物966mgを得た。
収率:89%。
【0074】
製造例5 N−t−ブチルオキシカルボニル−グリシン(4−4)の製造
グリシン375mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物805mgを得た。
収率:92%。
【0075】
製造例6 N−t−ブチルオキシカルボニル−セリン(4−5)の製造
L−セリン525mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物810mgを得た。
収率:79%。
【0076】
製造例7 N−t−ブチルオキシカルボニル−メチオニン(4−6)の製造
L−メチオニン745mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物1.17gを得た。
収率:94%。
【0077】
製造例8 N−t−ブチルオキシカルボニル−フェニルアラニン(4−7)の製造
L−フェニルアラニン825mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物1.19gを得た。
収率:90%。
【0078】
製造例9 N−t−ブチルオキシカルボニル−スレオニン(4−8)の製造
L−スレオニン595mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物900mgを得た。
収率:82%。
【0079】
製造例10 N−t−ブチルオキシカルボニル−チロシン(4−9)の製造
DL−チロシン905mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物913mgを得した。
収率:65%。
【0080】
製造例11 3−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−プロパン酸(4−10)の製造
3−アミノプロパン酸445mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物900mgを得た。
収率:95%。
H−NMR (ppm) : 10.1 (br, 1H), 5.1 (br, 1H), 3.29 (dd, J=5.8, 12.7Hz, 2H), 2.56 (t, J=11.7Hz, 2H), 1.45 (s, 9H)。
IR (KBr, cm−1) ; 3390, 1750, 1720。
【0081】
製造例12 4−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−ブタン酸(4−11)の製造
4−アミノブタン酸515mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物954mgを得た。
収率:94%。
【0082】
製造例13 5−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−ペンタン酸(4−12)の製造
5−アミノペンタン酸585mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物998gを得た。
収率:92%。
【0083】
製造例14 6−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−ヘキサン酸(4−13)の製造
6−アミノヘキサン酸655mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物1.04gを得た。
収率:90%。
【0084】
製造例15 7−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−ヘプタン酸(4−14)の製造
7−アミノヘプタン酸725mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物1.09gを得た。
収率:89%。
【0085】
製造例16 8−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−オクタン酸(4−15)の製造
8−アミノオクタン酸795mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物1.14gを得た。
収率:93%。
【0086】
製造例17 4−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−フェニル酢酸(4−16)の製造
4−アミノフェニル酢酸835mg(5mmol)を用いたことを除いては製造例2と同様に反応、操作して標題化合物1.26gを得た。
収率:94%。
【0087】
実施例1 4’−デメチル−4’−O−アラノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−1)の製造
50mLの丸底フラスコに4’−デメチル−1−デオキシポドフィロトキシン(DDPT)384mg(1mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)1.03g(5mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(4−DMAP)306mg(2.5mmol)を入れた後、無水ジクロロメタン20mLに溶解した。4℃、窒素ガス存在下にN−t−ブトキシカルボニル−アラニン189mg(1mmol)を加えて、混合液を1時間攪拌した。反応液に蒸留水100mLを加えた。混合液をジクロロメタン100mLで3回抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで脱水して減圧下に濃縮した。得られた粗生成物を精製工程なしに、直ちに無水ジクロロメタン(50%トリフルオロ酢酸含有)20mLに溶解して常温で2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮して得た粗生成物をシリカゲルカラム(1×φ15cm)(溶離液:ジクロロメタン:メタノール=9.5:0.5,v/v)で精製して標題化合物370mgを得た。
収率:81.3%。
H−NMR (ppm) : δ 7.67 (br, 2H, −NH), 6.65 (s, 1H), 6.42 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.94 (d, J=1.3Hz, 1H), 5.92 (d, J=1.3Hz, 1H), 4.54 (d, J=3.81Hz, 1H), 4.36 (t, J=16.3Hz, 1H), 3.85 (t, J=16.3Hz, 1H), 3.69−3.58 (m, 7H), 3.02−2.70 (m, 4H), 1.59 (d, J=5.79Hz, 3H)。
【0088】
実施例2 4’−デメチル−4’−O−ロイシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−2)の製造
N−t−ブチルオキシカルボニルロイシン231mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物403mgを得た。
収率:81.2%。
H−NMR (ppm) : δ 7.76 (br, 2H, −NH), 6.65 (s, 1H), 6.41 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.93 (d, J=1.3Hz, 1H), 5.91 (d, J=1.3Hz, 1H), 4.55 (d, J=3.88Hz, 1H), 4.36 (t, J=16.1Hz, 1H), 3.84 (t, J=16.1Hz, 1H), 3.70−3.50 (m, 7H), 3.03−2.71 (m, 4H), 1.90−1.71 (m, 3H), 1.06 (d, J=5.89Hz, 6H)。
【0089】
実施例3 4’−デメチル−4’−O−バリノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−3)の製造
N−t−ブチルオキシカルボニルバリン217mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物406mgを得た。
収率:84%。
H−NMR (ppm) : δ 7.76 (br, 2H, −NH), 6.64 (s, 1H), 6.41 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.93 (d, J=1.3Hz, 1H), 5.91 (d, J=1.3Hz, 1H), 4.52 (d, J=3.81Hz, 1H), 4.37 (t, J=16.3Hz, 1H), 3.86 (t, J=16.3Hz, 1H), 3.72 (s, 6H), 3.48 (m, 1H), 3.03−2.71 (m, 4H), 2.39 (m, 1H), 1.06 (d, J= 6.99Hz, 6H)。
【0090】
実施例4 4’−デメチル−4’−O−グリシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−4)の製造
N−t−ブチルオキシカルボニルグリシン175mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物366mgを得た。
収率:83%。
H−NMR (ppm) : δ 7.68 (br, 2H, −NH), 6.66 (s, 1H), 6.41 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.94 (d, J=1.3Hz, 1H), 5.92 (d, J=1.3Hz, 1H), 4.52 (d, J=3.88Hz, 1H), 4.38 (t, J=16.1Hz, 1H), 3.87 (t, J=16.1Hz, 1H), 3.68−3.57 (m, 8H), 3.07−2.75 (m, 4H)。
【0091】
実施例5 4’−デメチル−4’−O−セリノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−5)の製造
N−t−ブチルオキシカルボニルセリン205mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物334mgを得た。
収率:71%。
H−NMR (ppm) : δ 7.67 (br, 2H, −NH), 6.68 (s, 1H), 6.43 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.94 (d, J=1.3Hz, 1H), 5.92 (d, J=1.3Hz, 1H), 4.49 (d, J=3.81Hz, 1H), 4.34 (t, J=16.9Hz, 1H), 4.02−3.58 (m, 10H), 3.08−2.76 (m, 4H)。
【0092】
実施例6 4’−デメチル−4’−O−フェニルアラノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−7)の製造
N−t−ブチルオキシカルボニルフェニルアラニン265mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物420mgを得た。
収率:79%。
H−NMR (ppm) : δ 7.37−7.18 (m, 5H), 6.66 (s, 1H), 6.46 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 6.23 (br, 2H, −NH), 5.91 (s, 2H), 4.57 (s, 1H), 4.47 (m, 2H), 3.95 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.37 (d, J=5.66Hz, 2H), 3.02−2.71 (m, 4H)。
【0093】
実施例7 4’−デメチル−4’−O−チロシノイル−1−デオキシポドフィロキシン(1a−9)の製造
N−t−ブチルオキシカルボニルチロシン281mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物383mgを得た。
収率:70%。
H−NMR (ppm) : δ 6.95 (d, J=8.88Hz, 2H), 6.68 (d, J=8.88Hz, 2H), 6.65 (s, 1H), 6.44 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 6.24 (br, 2H, −NH), 5.92 (s, 2H), 4.54 (s, 1H), 4.46 (m, 1H), 3.95−3.84 (m, 2H), 3.66 (s, 6H), 3.04−2.70 (m, 6H)。
【0094】
実施例8 4’−デメチル−4’−O−(3−アミノプロパノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−10)の製造
3−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)プロピオン酸189mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物382mgを得た。
収率:84%。
H−NMR (ppm) : δ 7.67 (br, 2H, −NH), 6.67 (s, 1H), 6.46 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 4.56 (s, 1H), 4.39 (m, 1H), 3.96 (m, 1H), 3.68 (m, 6H), 3.04−2.88 (m, 6H), 2.49 (t, J=11.7Hz, 2H)。
【0095】
実施例9 4’−デメチル−4’−O−(4−アミノブタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−11)の製造
4−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)ブタン酸203mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物385mgを得た。
収率:82%。
H−NMR(ppm) : δ 7.75 (br, 2H, −NH), 6.64 (s, 1H), 6.44 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.90 (s, 2H), 4.54 (s, 1H), 4.32 (m, 1H), 3.91−3.64 (m, 7H), 3.10−2.61 (m, 8H), 2.04 (m, 2H)。
【0096】
実施例10 4’−デメチル−4’−O−(5−アミノペンタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−12)の製造
5−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)ペンタン酸217mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物386mgを得た。
収率:80%。
H−NMR (ppm) : δ 7.77 (br, 2H, −NH), 6.65 (s, 1H), 6.45 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 4.51 (s, 1H), 4.38 (m, 1H), 3.90−3.68 (m, 7H), 3.09−2.58 (m, 8H), 1.88 (m, 4H)。
【0097】
実施例11 4’−デメチル−4’−O−(6−アミノヘキサノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−13)の製造
6−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸231mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物408mgを得た。
収率:82%。
H−NMR(ppm) : δ 7.68 (br, 2H, −NH), 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 4.58 (s, 1H), 4.39 (m, 1H), 3.90−3.66 (m, 7H), 3.02−2.54 (m, 8H), 1.54 (m, 6H)。
【0098】
実施例12 4’−デメチル−4’−O−(7−アミノヘプタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−14)の製造
7−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)ヘプタン酸245mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物404mgを得た。
収率:79%。
H−NMR (ppm) : δ 7.78 (br, 2H, −NH), 6.65 (s, 1H), 6.44 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 4.57 (s, 1H), 4.40 (m, 1H), 3.89−3.67 (m, 7H), 2.99−2.54 (m, 8H), 1.58 (m, 8H)。
【0099】
実施例13 4’−デメチル−4’−O−(8−アミノオクタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−15)の製造
8−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)オクタン酸259mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物405mgを得た。
収率:78%。
H−NMR (ppm) : δ 7.69 (br, 2H, −NH), 6.64 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.91 (s, 2H), 4.52 (s, 1H), 4.35 (m, 1H), 3.89−3.67 (m, 7H), 3.11−2.58 (m, 8H), 1.57 (m, 10H)。
【0100】
実施例14 4’−デメチル−4’−O−(4−アミノフェニルアセチル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1a−16)の製造
4−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)フェニル酢酸251mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応、操作して標題化合物320mgを得た。
収率:64%。
H−NMR (ppm) : δ 7.25 (d, J=8.96Hz, 2H), 7.05 (d, J=8.96Hz, 2H), 6.65 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 4.59 (s, 1H), 4.43 (m, 1H), 3.91−3.82(m, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.66 (s, 3H), 3.01−2.73 (m, 4H)。
【0101】
実施例15 4’−デメチル−4’−O−エチルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−1)の製造
50mLの丸底フラスコに4’−デメチルデオキシポドフィロトキシン384mg(1mmol)、エチルイソシアネート355mg(5mmol)、トリエチルアミン700mL(5mmol)を入れた後、無水ジクロロメタン20mLに溶解した。混合物を4℃、窒素ガス存在下に1時間攪拌した。反応液に蒸留水100mLを加えた。混合液をジクロロメタン80mLで3回抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで脱水して減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム(1×φ5cm)(溶離液:シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1,v/v)で精製して標題化合物405mgを得た。
収率:89%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 4.96 (br, 1H, −NH), 4.63 (s, 1H), 4.45 (m, 1H), 3.99−3.72 (m, 8H), 3.14−2.72 (m, 4H), 1.21 (d, J=6.35Hz, 6H)。
【0102】
実施例16 4’−デメチル−4’−O−イソプロピルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−2)の製造
イソプロピルイソシアネート425mg(5mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物370mgを得た。
収率:79%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 4.96 (br, 1H, −NH), 4.63 (s, 1H), 4.45 (m, 1H), 3.99−3.72 (m, 8H), 3.14−2.72 (m, 4H), 1.21 (d, J=6.35Hz, 6H)。
【0103】
実施例17 4’−デメチル−4’−O−(2−クロロエチルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−3)の製造
2−クロロエチルイソシアネート525mg(5mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物380mgを得た。
収率:78%。
H−NMR (ppm) : δ 6.67 (s, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, 2H), 4.92 (br, 1H, −NH), 4.66 (s, 1H), 4.43 (m, 1H), 3.98−3.62 (m, 9H), 3.24−2.72 (m, 6H)。
【0104】
実施例18 4’−デメチル−4’−O−シクロヘキシルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−4)の製造
シクロヘキシルイソシアネート125mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物460mgを得た。
収率:90%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, 2H), 5.05 (br, 1H, −NH), 4.63 (s, 1H), 4.45 (m, 1H), 3.98−3.57 (m, 8H), 3.09−2.71 (m, 2H), 1.96−1.17 (m, 10H)。
【0105】
実施例19 4’−デメチル−4’−O−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−5)の製造
50mLの丸底フラスコに4’−デメチルデオキシポドフィロトキシン384mg(1mmol)、フェノキシアセチルクロライド625mL(5mmol)、及びトリエチルアミン700mL(5mmol)を入れた後、無水ジクロロメタン20mLに溶解した。混合溶液を4℃、窒素ガス存在下に1時間攪拌した。反応液に蒸留水100mLを加えた。得られた混合物をジクロロメタン80mLで3回抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。合成粗生成物を無水エタノール30mLに溶解し、エタノールアミン91.5mg(1.5mmol)を加えて、混合液を常温で3時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮して残留物をシリカゲルカラム(1×φ5cm)(溶離液:シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1,v/v)で精製して標題化合物245mgを得た。
収率:52%。
H−NMR (ppm) : δ 6.68 (s, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 4.90 (br, 1H, −NH), 4.60 (s, 1H), 4.41 (m, 1H), 3.99−3.62 (m, 9H), 3.25−2.69 (m, 6H)。
【0106】
実施例20 4’−デメチル−4’−O−クロロアセチルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−6)の製造
クロロアセチルイソシアネート119mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物300mgを得た。
収率:60%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 5.12 (br, 1H, −NH), 4.60 (s, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.92−3.69 (m, 7H), 3.02−2.73 (m, 4H)。
【0107】
実施例21 4’−デメチル−4’−O−アリルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−7)の製造
アリルイソシアネート83mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物160mgを得た。
収率:34%。
H−NMR (ppm) : δ 6.64 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.91−5.80 (m, 3H), 4.91 (br, 1H, −NH), 5.32 (d, J=16.5Hz, 1H), 5.21 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.61 (s, 1H), 4.40 (m, 1H), 3.92−3.59 (m, 9H), 3.00−2.77 (m, 4H)。
【0108】
実施例22 4’−デメチル−4’−O−フェニルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−8)の製造
フェニルイソシアネート119mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物440mgを得た。
収率:88%。
H−NMR (ppm) : δ 6.96−7.60 (m, 5H), 6.65 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 5.09 (br, 1H, −NH), 4.59 (s, 1H), 4.40 (m, 1H), 3.93−3.71 (m, 7H), 3.01−2.73 (m, 4H)。
【0109】
実施例23 4’−デメチル−4’−O−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−9)の製造
4−フルオロフェニルイソシアネート137mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物450mgを得た。
収率:87%。
H−NMR (ppm) : δ 7.58 (d, J=9.12Hz, 2H), 6.91 (d, J=9.12Hz, 2H), 6.64 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 5.06 (br, 1H, −NH), 4.58 (s, 1H), 4.43 (m, 1H), 3.91−3.70 (m, 7H), 3.03−2.77 (m, 4H)。
【0110】
実施例24 4’−デメチル−4’−O−(4−メトキシフェニルカルバモイ ル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−10)の製造
4−メトキシフェニルイソシアネート149mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物450mgを得た。
収率:85%。
H−NMR (ppm) : δ 6.79 (d, J=9.32Hz, 2H), 6.65 (s, 1H), 6.56 (d, J=9.32Hz, 2H), 6.52 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 5.09 (br, 1H, −NH), 4.52 (s, 1H), 4.43 (m, 1H), 3.98−3.73 (m, 10H), 3.01−2.77 (m, 4H)。
【0111】
実施例25 4’−デメチル−4’−O−(4−メチルフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−11)の製造
4−メチルフェニルイソシアネート133mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物410mgを得た。
収率:80%。
H−NMR (ppm) : δ 6.93 (d, J=9.19Hz, 2H), 6.64 (s, 1H), 6.56 (d, J=9.19Hz, 2H), 6.51 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 5.11 (br, 1H, −NH), 4.50 (s, 1H), 4.40 (m, 1H), 3.93−3.71 (m, 7H), 3.03−2.78 (m, 4H), 2.31 (s, 3H)。
【0112】
実施例26 4’−デメチル−4’−O−(4−メチルチオフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−12)の製造
4−メチルチオフェニルイソシアネート165mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物430mgを得た。
収率:78%。
H−NMR (ppm) : δ 7.13 (d, J=9.23Hz, 2H), 6.66 (s, 1H), 6.57 (d, J=9.23Hz, 2H), 6.51 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 5.13 (br, 1H, −NH), 4.49 (s, 1H), 4.39 (m, 1H), 3.91−3.69 (m, 7H), 3.03−2.79 (m, 4H), 2.4 (s, 3H)。
【0113】
実施例27 4’−デメチル−4’−O−(2−メトキシフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−13)の製造
2−メトキシフェニルイソシアネート149mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物460mgを得た。
収率:87%。
H−NMR (ppm) : δ 6.6−6.8 (m, 5H), 6.64 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 5.92 (s, 2H), 5.10 (br, 1H, −NH), 4.51 (s, 1H), 4.41 (m, 1H), 3.91−3.71 (m, 7H), 2.99−2.76 (m, 4H)。
【0114】
実施例28 4’−デメチル−4’−O−ベンジルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−14)の製造
ベンジルイソシアネート133mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物410mgを得た。
収率:80%。
H−NMR (ppm) : δ 7.14−7.02 (m, 5H), 6.65 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 5.11 (br, 1H, −NH), 4.52 (s, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.22 (s, 2H), 3.92−3.71 (m, 7H), 3.01−2.76 (m, 4H)。
【0115】
実施例29 4’−デメチル−4’−O−ベンゾイルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−15)の製造
ベンゾイルイソシアネート147mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物380mgを得た。
収率:71%。
H−NMR (ppm) : δ 7.95−7.44 (m, 5H), 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, 2H), 4.52 (s, 1H), 4.40 (m, 1H), 3.91−3.73 (m, 7H), 3.02−2.77 (m, 4H)。
【0116】
実施例30 4’−デメチル−4’−O−ベンゼンスルホニルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−16)の製造
ベンゼンスルホニルイソシアネート183mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例15と同様に反応、操作して標題化合物306mgを得た。
収率:54%。
H−NMR (ppm) : δ 7.93−7.30 (m, 5H), 6.65 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.93 (s, 2H), 4.50 (s, 1H), 4.41 (m, 1H), 3.92−3.73 (m, 7H), 3.00−2.77 (m, 4H)。
【0117】
実施例31 4’−デメチル−4’−O−(3,4,5−トリメトキシフェニルシンナモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−1)の製造
50mLの丸底フラスコに4’−デメチルデオキシポドフィロトキシン384mg(1mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド206mg(1mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン61.1mg(0.5mmol)を入れた後、無水ジクロロメタン20mLに溶解した。4℃、窒素ガス存在下に3,4,5−トリメトキシ桂皮酸238mg(1mmol)を加えて、混合液を1時間攪拌した。反応液に蒸留水100mLを加えた。混合液をジクロロメタン80mLで3回抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム(1×φ5cm)(溶離液:シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1,v/v)で精製して標題化合物540mgを得た。
収率:89%。
H−NMR (ppm) : δ 7.77 (d, J=15.7Hz, 1H), 6.81 (s, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.61 (d, J=15.7Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.42 (s, 2H), 5.95 (s, 2H), 4.66 (s, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.16−3.99 (m, 1H), 3.83 (s, 9H), 3.66 (s, 6H), 3.08−2.74 (m, 4H)。
【0118】
実施例32 4’−デメチル−4’−O−(4−ジメチルアミノフェニルアセチル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−2)の製造
4−ジメチルアミノフェニル酢酸179mg(1mmol)を用いたことを除いては実施例31と同様に反応、操作して標題化合物425mgを得た。
収率:80%。
H−NMR (ppm) : δ 7.28 (d, J=8.77Hz, 2H), 7.08 (d, J=8.77Hz, 2H), 6.66 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.94 (s, 2H), 5.09 (br, 1H, −NH), 4.63 (s, 1H), 4.46 (m, 1H), 3.90−3.81(m, 3H), 3.66 (s, 3H), 3.64 (s, 3H), 3.19−2.68 (m, 10H)。
【0119】
実施例33 4’−デメチル−4’−O−アセチル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−3)の製造
50mLの丸底フラスコに4’−デメチルデオキシポドフィロトキシン384mg(1mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド247mg(1.2mmol)、4−ジメチルアミノピリジン49mg(0.4mmol)、及び酢酸 72mg(1.2mmol)を入れた後、無水ジクロロメタン20mLに溶解した。混合液を0℃で2時間攪拌した。反応液を濾過して蒸留水100mLを加えた。混合液をジクロロメタン100mLで3回抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム(1×φ15cm)(溶離液:シクロヘキサン:酢酸エチル=4:1,v/v)で精製して標題化合物362mgを得た。
収率:85%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.29 (s, 3H)。
【0120】
実施例34 4’−デメチル−4’−O−プロパノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−4)の製造
プロピオン酸89mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物365mgを得た。
収率:83%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.29 (s, q, J=7.65Hz, 2H), 1.24 (t, J=7.65Hz, 3H)。
【0121】
実施例35 4’−デメチル−4’−O−ブタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−5)の製造
酪酸106mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物409mgを得た。
収率:90%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.55 (s, t, J=7.38Hz, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.02 (t, J=7.38Hz, 3H)。
【0122】
実施例36 4’−デメチル−4’−O−(3’−メチルブタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−6)の製造
4’−メチルブタン酸122mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物412mgを得た。
収率:88%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.24 (d, J=5.67Hz, 2H), 2.10−2.22 (m, 1H), 1.06 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)。
【0123】
実施例37 4’−デメチル−4’−O−ヘプタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−7)の製造
ヘプタン酸156mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物456mgを得た。
収率:92%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.55 (t, J=7.1Hz, 2H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.30 (s, br, 4H), 0.88 (t, J=5.94Hz, 3H)。
【0124】
実施例38 4’−デメチル−4’−O−オクタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−8)の製造
オクタン酸173mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物434mgを得た。
収率:85%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.38Hz, 2H), 1.56−1.73 (m, 2H), 1.30 (s, br, 8H), 0.87 (t, J=3.42Hz, 3H)。
【0125】
実施例39 4’−デメチル−4’−O−デカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−9)の製造
デカン酸206mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物468mgを得た。
収率:87%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.23 (s, br, 12H), 0.92 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0126】
実施例40 4’−デメチル−4’−O−ベンゾイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−10)の製造
安息香酸146mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物405mgを得た。
収率:83%。
H−NMR (ppm) : δ 8.15 (d, J=8.1Hz, 2H), 7.4−7.6 (m, 3H), 6.65 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H)。
【0127】
実施例41 4’−デメチル−4’−O−ドデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−11)の製造
ドデカン酸240mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物515mgを得た。
収率:91%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.23 (s, br, 12H), 0.88 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0128】
実施例42 4’−デメチル−4’−O−テトラデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−12)の製造
テトラデカン酸273mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物594mgを得た。
収率:90%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.25 (s, br, 20H), 0.88 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0129】
実施例43 4’−デメチル−4’−O−ヘキサデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−13)の製造
ヘキサデカン酸307mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物529mgを得た。
収率:85%。
H−NMR (ppm) : δ 6.63 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.25 (s, br, 24H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0130】
実施例44 4’−デメチル−4’−O−(シス−9’−ヘキサデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−14)の製造
シス−9’−ヘキサデセン酸304mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物508mgを得た。
収率:82%。
H−NMR (ppm) : δ 6.63 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 5.28 (m, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.99 (s, br, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.30 (s, br, 18H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0131】
実施例45 4’−デメチル−4’−O−オクタデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−15)の製造
オクタデカン酸341mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物507mgを得た。
収率:78%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.57 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.25 (s, br, 28H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0132】
実施例46 4’−デメチル−4’−O−(シス−9’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−16)の製造
シス−9’−オクタデセン酸339mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物512mgを得た。
収率:79%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.34 (t, J=4.68Hz, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.98 (s, br, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.27 (s, br, 20H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0133】
実施例47 4’−デメチル−4’−O−(トランス−9’−オクタデセノイ ル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−17)の製造
トランス−9’−オクタデセン酸 339mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物486mgを得た。
収率:75%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 5.30−5.45 (m, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.98 (s, br, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 20H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0134】
実施例48 4’−デメチル−4’−O−(シス−11’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−18)の製造
シス−11’−オクタデセン酸339mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物473mgを得た。
収率:73%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 5.34 (t, J=4.68, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.98 (s, br, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.27 (s, br, 20H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0135】
実施例49 4’−デメチル−4’−O−(トランス−11’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−19)の製造
トランス−11’−オクタデセン酸339mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物492mgを得た。
収率:76%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.90 (s, br, 2H), 5.30−5.45 (m, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.98 (s, br, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 20H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0136】
実施例50 4’−デメチル−4’−O−(シス−9’,12’−オクタデカジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−20)の製造
シス−9’,12’−オクタデカジエン酸336mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物504mgを得た。
収率:78%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 5.30−5.41 (m, 4H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 6H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 2.00−2.15 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 20H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0137】
実施例51 4’−デメチル−4’−O−(トランス−9’,12’−オクタデカジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−21)の製造
トランス−9’,12’−オクタデカジエン酸336mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物485mgを得た。
収率:75%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.92 (s, br, 2H), 5.30−5.45 (m, 4H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.02−2.54 (m, 6H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 2.00−2.15 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 20H), 0.88 (t, J=6.1Hz, 3H)。
【0138】
実施例52 4’−デメチル−4’−O−(シス−9’,12’,15’−オクタデカトリエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−22)の製造
シス−9’,12’,15’−オクタデカトリエン酸334mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物464mgを得た。
収率:72%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 5.35 (s, br, 6H), 4.62 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.02−2.54 (m, 8H), 2.56 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.00−2.15 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 20H), 0.96 (t, J=7.1Hz, 3H)。
【0139】
実施例53 4’−デメチル−4’−O−(シス−6’,9’,12’−オクタデカトリエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−23)の製造
シス−6’,9’,12’−オクタデカトリエン酸334mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物451mgを得た。
収率:70%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, br, 2H), 5.25−5.39 (m, 6H), 4.62 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.02−2.54 (m, 8H), 2.59 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.00−2.15 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 10H), 0.96 (t, J=7.1Hz, 3H)。
【0140】
実施例54 4’−デメチル−4’−O−エイコサノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−24)の製造
エイコサン酸375mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物536mgを得た。
収率:79%。
H−NMR (ppm) : δ 6.64 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.90 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 32H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0141】
実施例55 4’−デメチル−4’−O−(シス−11’−エイコセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−25)の製造
シス−11’−エイコセン酸372mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物541mgを得た。
収率:80%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.92 (s, br, 2H), 5.34 (t, J=4.68Hz, 2H), 4.63 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.57 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.95−2.05 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.29 (s, br, 28H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0142】
実施例56 4’−デメチル−4’−O−(トランス−11’−エイコセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−26)の製造
トランス−11’−エイコセン酸372mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物561mgを得た。
収率:83%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.90 (s, br, 2H), 5.30−5.45 (m, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 6H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 2.00−2.15 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 24H), 0.88 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0143】
実施例57 4’−デメチル−4’−O−(シス−11’,14’−エイコサジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−27)の製造
シス−11’,14’−エイコサジエン酸370mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物580mgを得た。
収率:86%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.91 (s, br, 2H), 5.30−5.41 (m, 4H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 6H), 2.56 (t, J=7.3Hz, 2H), 2.00−2.15 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.26 (s, br, 24H), 0.88 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0144】
実施例58 4’−デメチル−4’−O−(シス−5’,8’,11’,14’−エイコサテトラエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−28)の製造
シス−5’,8’,11’,14’−エイコサテトラエン酸365mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物590mgを得た。
収率:88%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.92 (s, br, 2H), 5.2−5.6 (m, 8H), 4.63 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 10H), 2.59 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.95−2.25 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.29 (s, br, 28H), 0.88 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0145】
実施例59 4’−デメチル−4’−O−ドコサノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−29)の製造
ドコサン酸408mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物558mgを得た。
収率:79%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, br, 2H), 4.61 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.57 (t, J=7.3Hz, 2H),1.55−1.72(m, 2H),1.00−1.4(m, 36H),0.88(t, J=5.4Hz, 3H)。
【0146】
実施例60 4’−デメチル−4’−O−(シス−13’−ドコセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−30)の製造
シス−13’−ドコセン酸408mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物530mgを得た。
収率:75%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.92 (s, br, 2H), 5.34 (t, J=4.68Hz, 2H), 4.63 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 4H), 2.57 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.95−2.05 (m, 4H), 1.55−1.72 (m, 2H), 1.29 (s, br, 32H), 0.87 (t, J=5.4Hz, 3H)。
【0147】
実施例61 4’−デメチル−4’−O−(シス−4’,7’,10’,13’,16’,19’−ドコヘキサエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−31)の製造
シス−4’,7’,10’,13’,16’,19’−ドコヘキサエン酸396mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物633mgを得た。
収率:91%。
H−NMR (ppm) : δ 6.67 (s, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, br, 2H), 5.28−5.6 (m, 12H), 4.63 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.22−2.54 (m, 14H), 2.4−2.6 (m, 2H), 2.0−2.2 (m, 2H), 1.80−2.00 (m, 2H), 0.97 (t, J=7.1Hz, 3H)。
【0148】
実施例62 4’−デメチル−4’−O−レチノイル−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−32)の製造
レチン酸360mg(1.2mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物500mgを得た。
収率:75%。
H−NMR (ppm) : δ 6.8−7.05 (m, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.40 (s, 2H), 6.1−6.45 (m, 5H), 5.92 (s, br, 2H), 4.63 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.69 (s, 6H), 3.02−2.5 (m, 4H), 2.38 (s, 3H), 2.01 (s, br, 5H), 1.72 (s, 3H), 1.4−1.6 (m, 2H), 1.26 (s, br, 2H), 1.03 (s, 6H)。
【0149】
実施例63 4’−デメチル−4’−O−(5’−カルボキシ−ペンタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−33)の製造
アジピン酸480mg(3.6mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物368mgを得た。
収率:70%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.93 (s, br, 2H), 4.63 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.02−2.5 (m, 6H), 2.3−2.5 (m, 2H), 1.7−1.9(m, 4H)。
【0150】
実施例64 4’−デメチル−4’−O−(7’−カルボキシ−ヘプタノイル)1−デオキシポドフィロトキシン(1c−34)の製造
スベリン酸626mg(3.6mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物351mgを得た。
収率:65%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.92 (s, br, 2H), 4.59 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.02−2.5 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.33 (t, J=7.1Hz, 2H), 1.55−1.8 (m, 2H), 1.31 (s, br, 8H)。
【0151】
実施例65 4’−デメチル−4’−O−(9’−カルボキシ−ノナノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−35)の製造
セバシン酸727mg(3.6mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物358mgを得た。
収率:63%。
H−NMR (ppm) : δ 6.65 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.36 (s, 2H), 5.92 (s, br, 2H), 4.59 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.67 (s, 6H), 3.02−2.5 (m, 4H), 2.56 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.33 (t, J=7.1Hz, 2H), 1.55−1.8 (m, 2H), 1.31 (s, br, 12H)。
【0152】
実施例66 4’−デメチル−4’−O−(11’−カルボキシ−ウンデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−36)の製造
ドデカン二酸828mg(3.6mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物370mgを得た。
収率:62%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.92 (s, br, 2H), 4.60 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.66 (s, 6H), 3.02−2.5 (m, 4H), 2.57 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.34 (t, J=7.1Hz, 2H), 1.55−1.8 (m, 2H), 1.31 (s, br, 16H)。
【0153】
実施例67 4’−デメチル−4’−O−(13’−カルボキシ−トリデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−37)の製造
テトラデカン二酸929mg(3.6mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物374mgを得た。
収率:60%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.93 (s, br, 2H), 4.60 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.69 (s, 6H), 3.02−2.5 (m, 4H), 2.57 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.34 (t, J=7.1Hz, 2H), 1.55−1.8 (m, 2H), 1.31 (s, br, 20H)。
【0154】
実施例68 4’−デメチル−4’−O−(15’−カルボキシ−ペンタデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1c−38)の製造
ヘキサデカン二酸1030mg(3.6mmol)を用いたことを除いては実施例33と同様に反応、操作して標題化合物411mgを得た。
収率:63%。
H−NMR (ppm) : δ 6.66 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.37 (s, 2H), 5.93 (s, br, 2H), 4.63 (s, br, 1H), 4.56−4.32 (m, 1H), 3.72−4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 6H), 3.02−2.5 (m, 4H), 2.57 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.33 (t, J=7.1Hz, 2H), 1.55−1.8 (m, 2H), 1.31 (s, br, 24H)。
【0155】
実験例1 A549及びSK−MEL−2細胞に対する細胞毒性実験
本発明化合物の細胞毒性の測定を、人の肺癌細胞株(Human lung carcinomas)であるA549とマウス皮膚癌細胞であるSK−MEL−2を使用し、1989年に米国国立癌研究所(NCI)において、薬物の生体内(in vitro)抗癌活性度を測定するために開発されたスルホローダミン(Sulforhodamine)−B(SRB)法に従って行った。
【0156】
実験に用いた細胞は、0.5%トリプシン−EDTA溶液を使用して表面から分離し、5×10cell/mLの濃度で懸濁した。細胞懸濁液を96ウェルプレートに各ウェル当たり180mLずつ入れて、37℃で、5%のCO培養器中、24時間培養した。試料は実験直前にジメチルスルホキシドに溶解して3回蒸留水で希釈した。41個の試料の最終濃度は、培養液1mL当たり0.1,0.03,0.01及び0.003mg/mLの4種類を準備した。96ウェルプレートに試料希釈液をウェル当たり20μLずつ加えて、37℃で、CO培養器中、48時間培養した。試料を加えた時点で、Tz(Time zero)プレートを取り出した。培養が完了した後、Tzプレート及び各プレートから培地を除去した。10%トリフルオロ酢酸(TCA)をウェル当たり50mLずつ加えて、4℃で1時間静置し、細胞をプレートの底面に固定させた。細胞の固定が終わった後、プレートを水で5〜6回洗浄し、残っているTCA溶液を完全に除去した後、室温で乾燥し、残った水分を完全に除去した。完全に乾燥されたプレートに、1%酢酸溶液に0.4%SRBを溶解した染色溶液をウェル当たり50mL加えた。30分間細胞を染色して1%酢酸溶液で5〜6回洗浄し、細胞に結合しないSRBを全部除去した。このように染色した後、プレートを再び室温で乾燥した。ここに10mMトリス溶液100mLを、染料を溶かすために加えた後、マイクロプレートリーダーにより520nmにおける吸光度を測定した。
【0157】
癌細胞に対するED50値は、次のように算出した。
試料の添加によって培養を始めた時点でのSRB蛋白質量を測定し、その値をタイムゼロ(Tz)と命名した。試料で処理しなかった群のO.D値を対照群(C)とし、試料で処理した群のO.D値を実験群(T)とした。
【0158】
Tz、C及びTから次の数式によって物質の細胞毒性の程度を算出した。
即ち、
Tz≧Tの場合は、(T−Tz)/(C−Tz)×100(%)の数式で計算し、
Tz<Tの場合は、(T−Tz)/Tz×100(%)の数式で計算した。
【0159】
このように算出された値から、エクセル(Excel)プログラムの資料回帰(regression)機能を利用し、薬物の癌細胞の成長を50%抑制する濃度であるED50値を算出した。下記表1は一般式(1a)及び(3)の化合物のA549細胞に対する実験結果を示し、表2は一般式(1c)の化合物のA549及びSK−MEL−2細胞に対する実験結果を示す。
【0160】
実験例2 ルイス肺癌細胞(Lewis Lung Cancer Cell、LLC)を移植したBD     F1マウスに対する抗癌実験
本発明化合物の抗癌活性を評価するためにマウス肺癌細胞であるLLCをBDF1マウスの皮下部位に移植して固形癌を誘発した。ここに、テスト物質を腹膜注射して癌サイズの抑制程度を観察した。一般式(1a)及び(1b)の化合物に対する実験と一般式(1c)の化合物に対する実験は分離して行った。
【0161】
実験例2−1 [一般式(1a)及び(1b)の化合物]
実験動物としては、BDF1雄性マウス(体重18〜25g)を、健康なものを大韓実験動物センターから購入して使用した。飼育は23〜24℃に温度調節された場所で水と飼料を無制限に供給した。飼料としては、抗生物質無添加のマウス用飼料を使用した。C57BL/6マウスの皮下に14日間培養された細胞を含有した組織を採取した。組織1g当たり5mLの滅菌冷生理食塩水を加えて細胞懸濁液を作った。この細胞懸濁液0.2mLをBDF1マウスの脇下の皮下部位に移植した。
【0162】
各群はマウス5匹を含む。移植から24時間後、一般式(1a)及び(1b)の化合物それぞれの試料を4%ツイーン(Tween)80に溶かし、0.06mmole/kg/day濃度で 0.2mLずつ腹膜注射した(即ち、各試料 0.06mmoleを4%ツイーン80 10mLに溶かした後、マウス一匹当たり0.2mLずつ腹膜注射)。陰性対照群には4%ツイーン80のみを注射し、陽性対照群にはエトポシドを、同一モル数(36mg/kg)を注射した。注射は癌移植24時間後から1,2,4,7及び8日間隔で5回実施した。
【0163】
抗癌効果は薬物投与14日〜16日目に対照群と薬物処置群の癌の体積を測定した後、次のように算出した。
癌の体積(mm)=長さ(mm)×幅(mm)/2
癌成長の阻止率(%)=(C−T)×100(%)/C
式中、
Cは対照群の癌の平均体積(mm)を示し、
Tは実験群の癌の平均体積(mm)を示す。
その結果を下記表1に示した。
【0164】
実験例2−2 [一般式(1c)の化合物]
一般式(1c)の化合物はDDPTの有機酸エステル[一般式(1c−3〜13),(15),(24),(29)]、炭素数18の不飽和脂肪酸エステル[一般式(1c−16〜23)]、炭素数16,20,22の不飽和脂肪酸エステル[一般式(1c−14),(25)〜(28),(31)]、ジカルボン酸エステル[一般式(1c−33〜38)]に分けた。
実験に用いたマウスとLLC細胞の移植に用いたマウスは前記実験例2−1と同じである。
各群は5匹のマウスを含む。移植から24時間後、一般式(1c)の化合物を溶解補助液(5%DMSO,20%ツイーン80,75%生理食塩水)に溶解した。移植(D1=1日)から24時間後、一定量を腹膜注射した。その後の投与時期は、マウスの体重変化を観察しながら調節した。各化合物の投与量と投与時期を表3a〜3dに示した。陰性対照群には溶解補助液0.2mLのみを、陽性対照群にはエトポシド(36mg/kg)を3回(1日,5日及び9日)注射した。抗癌効果は薬物投与11日〜14日目に対照群と実験群の癌の体積を測定後、実験例2−1と同じ方法で算出した。
その結果を下記表3(DDPTの有機酸エステルのマウスに対する抗癌効果)、表4(DDPTの炭素数18の不飽和脂肪酸エステルの抗癌効果)、表5(DDPTの炭素数16,20又は22の不飽和脂肪酸エステルの抗癌効果)及び表6(DDPTのジカルボン酸エステルの抗癌効果)に示した。
【0165】
【表1】
Figure 2004513949
【0166】
【表2】
Figure 2004513949
【0167】
【表3】
Figure 2004513949
【0168】
【表4】
Figure 2004513949
【0169】
【表5】
Figure 2004513949
【0170】
【表6】
Figure 2004513949
【0171】
前記結果から分かるように、本発明に係る化合物は全般的にA549及びSK−MEL−2細胞に対して強い細胞毒性を示している。
【0172】
一般式(1a)及び(1b)の化合物の中、4’−デメチル−4’−O−アラノイル−(1a−1)、4’−デメチル−4’−O−ロイシノイル−(1a−2)、4’−デメチル−4’−O−セリノイル−(1a−5)、4’−デメチル−4’−O−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル−(1b−5)、4’−デメチル−4’−O−(2−メトキシフェニルカルバモイル)−(1b−13)、4’−デメチル−4’−O−ベンジルカルバモイル−(1b−14)、4’−デメチル−4’−O−ベンゼンスルホニルカルバモイル−(1b−16)などの化合物は、DPTよりも強い細胞毒性を示し、一般式(1a)及び(1b)の化合物の大部分は75〜100nMのED50値を有していることが確認された。一般式(1c)の化合物の中、A549、SK−MEL−2細胞に対するED50値が0.1μg/mL以下のものがそれぞれ16種と22種として算出された。表2にイタリック体及びボールド体で記された化合物である。このような強力な細胞毒性は本発明に係る化合物を臨床分野で有用な抗癌剤として利用できることを意味する。
【0173】
また、表1は、一般式(1a)及び1bの化合物が、ルイス肺癌細胞(Lewis Lung Cancer,LLC)を移植したBDF1マウスに対して、比較物質であるDPT(60%)より高い抑制率(%)を有することを示している。特に、4’−デメチル−4’−O−(2−ロイシノイル)−(1a−2,88%)、4’−デメチル−4’−O−(6−アミノヘキサノイル)−(1a−13,85%)、4’−デメチル−4’−O−(イソプロピルカルバモイル)−(1b−2,90%)及び4’−デメチル−4’−O−(2−ヒドロエチルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン(1b−5,95.1%)は、現に臨床分野で抗癌剤として用いられているエトポシド(90%)と同等な抗癌活性を示す。表3から分かるように、エステル結合により有機酸、不飽和脂肪酸或いはジカルボン酸がDDPTと結合した化合物の場合(表3〜表6)、試験した36種の物質の中、12種がエトポシドと比べて優れた抗癌効果を示す。特に、表4,表5から判るように、DDPTの大部分の不飽和脂肪酸はエトポシドに比べより優れた抗癌効果を示す。
【0174】
前記結果から本発明に係る化合物の化学構造と抗癌活性との間の関係を引き出すことはできないが、本発明に係る化合物が4−デメチル−1−デオキシポドフィロトキシンより優れた抗癌活性を示していることは、これらの物質の水溶性向上による生体利用率の向上に起因すると判断される。特に、不飽和脂肪酸を分子内に含む物質は出発物質であるDPTやDDPTに比べて、下記長所を示すことが期待される。第1に、不飽和基によって溶解度が増加することである。これは水溶性が極めて少なく過量投与することが難しいDPTやDDPTの短所を克服することが出来る。第2に、一般的に体内で代謝反応により容易に排泄するものとして知れたメトキシやフェノールの形態を避けることによって体内血中滞留時間を延長させることができる。第3に、正常細胞に比べて速く成長する癌細胞は細胞成長に必要な必須脂肪酸を細胞外から吸収する速度が速いことがある。このような過程で比較的体積が大きい必須脂肪酸を含有した物質を選択的に吸収する可能性を期待することができる。
【0175】
実験例4 薬物投与期間中の体重変化
毒性の一つの指標として薬物投与期間中の体重変化を一般式(1a)及び(1b)の化合物と比較物質であるエトポシドとを比較した。下記表7(癌移植後8日間のマウスの体重変化(g)を示す。)から分かるように、それらは同様な挙動を示している。
【0176】
【表7】
Figure 2004513949
【0177】
前記結果は化合物1a−14の場合に対照群に比べてマウス1匹当たり約0.5gの体重減少が見られ、残りの化合物の場合に体重減少が観察されなかった。これらの化合物は何れも生体に対して毒性を有しないか、極めて低毒性の可能性が高い。
【0178】
以上のように、本発明化合物は陽性対照群として使われたエトポシドに比べて、全般的に抗癌効果がそれと対等であるか、それ以上であり、用量や製剤化の観点から見て、効果的な抗ガン剤として期待される。即ち、本発明化合物は、製造が容易なため安価であり、且つ溶解度が高いために製剤化が容易であるという利点を有している。
【0179】
【発明の効果】
上記した如く、本発明に係る一般式(1)で表される化合物は強力な抗癌活性を有しており、特に、A549及びSK−MEL−2癌細胞に対して強力な細胞毒性を示し、LLC細胞をマウスの皮下移植した固形癌に対して強力な抑制率(inhibition rate)を示す。本発明化合物は、比較的簡単な操作で製造することが出来、且つ溶解性に優れているので、注射剤のような製剤に有効に利用し得る。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物又はその幾何異性体:
    Figure 2004513949
    [式中、Rは、−A−NH;−NH−R;非置換又は1〜5個のC1−4アルコキシ置換フェニル−C2−4アルケニル;非置換又はアミノ又はジC1−4アルキルアミノ置換ベンジル;直鎖又は分枝状のC1−21アルキル、C15−21アルケニル、C15−21アルカジエニル、C15−21アルカトリエニル、C15−21アルカテトラエニル、又はC15−21アルカヘキサエニル;レチニル;又はC5−15カルボキシアルキルを示し(但し、Aは、アミノ酸残基、−(CHn1−;又は−(CHn2−Cを示し(n1は、2〜8の整数を示し、n2は、1〜4の整数を示す。)、Rは、非置換又はハロゲン及びヒドロキシからなる群より選択される置換基で置換されていてもよい直鎖又は分枝状のC1−4アルキル;シクロアルキル;ハロアセチル;アリル;ハロゲン、C1−4アルコキシ、非置換又はC1−4アルキル及びC1−4アルキルチオからなる群より選択される置換基で置換されていてもよいフェニル;ベンジル;ベンゾイル;又はベンゼンスルホニルを示す。]
  2. 下記からなる群より選択される請求項1に記載の化合物。
    4’−デメチル−4’−O−アラノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ロイシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−バリノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−グリシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−セリノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−メチオノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−フェニルアラノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−トレオノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−チロシノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(3−アミノプロパノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(4−アミノブタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(5−アミノペンタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(6−アミノヘキサノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(7−アミノヘプタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(8−アミノオクタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(4−アミノフェニルアセチル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−エチルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−イソプロピルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(2−クロロエチルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−シクロヘキシルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−クロロアセチルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−アリルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−フェニルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(4−メトキシフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(4−メチルフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(4−メチルチオフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(2−メトキシフェニルカルバモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ベンジルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ベンゾイルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ベンゼンスルホニルカルバモイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(3,4,5−トリメトキシフェニルシンナモイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(4−ジメチルアミノフェニルアセチル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−アセチル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−プロパノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ブタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(3’−メチルブタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ヘプタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−オクタノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−デカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ベンゾイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ドデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−テトラデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ヘキサデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−9’−ヘキサデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−オクタデカノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−9’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(トランス−9’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−11’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(トランス−11’−オクタデセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス,シス−9’,12’−オクタデカジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(トランス,トランス−9’,12’−オクタデカジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−9’,12’,15’−オクタデカトリエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−6’,9’,12’−オクタデカトリエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−エイコサノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−11’−エイコサノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(トランス−11’−エイコサノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス,シス−11’,14’−エイコサジエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−5’,8’,11’,14’−エイコサテトラエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−ドコサノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−13’−ドコセノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(シス−4’,7’,10’,13’,16’,19’−ドコサヘキサエノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−レチノイル−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(5’−カルボキシ−ペンタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(7’−カルボキシ−ヘプタノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(9’−カルボキシ−ノナノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(11’−カルボキシ−ウンデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;
    4’−デメチル−4’−O−(13’−カルボキシ−トリデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン;及び
    4’−デメチル−4’−O−(15’−カルボキシ−ペンタデカノイル)−1−デオキシポドフィロトキシン。
  3. (1)下式(3)
    Figure 2004513949
    で表されるDDPTを不活性溶媒中で、要すれば縮合剤及び有機塩基の存在下に下記一般式(4)
    Figure 2004513949
    (式中、Aは前記と同義。BOCはt−ブトキシカルボニルを意味する。)
    で表される化合物とエステル化反応させて、下記一般式(5)
    Figure 2004513949
    (式中、A及びBOCは前記と同義。)
    で表される化合物を製造し、次いで、この一般式(5)で表される化合物を酸、トリアルキルハロゲン化物又は金属ハロゲン化物存在下に脱保護反応させて下記一般式(1a)
    Figure 2004513949
    (式中、Aは前記と同義。)
    で表される化合物を製造するか;
    (2)一般式(3)で表されるDDPTを不活性溶媒の中で、要すれば有機塩基の存在下に下記一般式(7)
    Figure 2004513949
    (式中、Rは前記と同義。)
    で表されるイソシアネートと反応させて、下記一般記式(1b)
    Figure 2004513949
    (式中、Rは前記と同義。)
    で表される化合物を製造するか;又は
    (3)一般式(3)で表されるDDPTを不活性溶媒中で、要すれば縮合剤及び有機塩基の存在下に下記一般式(8)
    Figure 2004513949
    (式中、Rは、非置換又は1〜5個のC1−4アルコキシ置換フェニル−C2−4アルケニル;非置換、又はアミノ又はジC1−4アルキルアミノ置換ベンジル;直鎖又は分枝状のC1−21アルキル、C15−21アルケニル、C15−21アルカジエニル、C15−21アルカトリエニル、C15−21アルカテトラエニル、又はC15−21アルカヘキサエニル;レチニル;又はC5−15カルボキシアルキルを示し、BOCはt−ブトキシカルボニルを示す。)
    で表される化合物とエステル化反応させて、下記一般式(1c)
    Figure 2004513949
    (式中、Rは前記と同義。)
    で表される化合物を製造することを特徴とする請求項1に記載の一般式(1)で表される化合物の製造方法。
  4. 溶媒がハロアルカンであり、有機塩基がアミン類又はピリジン類である請求項3に記載の方法。
  5. 活性成分として請求項1に記載の一般式(1)で表される化合物を薬剤学的に許容される担体と共に含んでなる抗癌剤組成物。
  6. 下記一般式(5)
    Figure 2004513949
    (式中、Aは前記と同義。BOCはt−ブトキシカルボニルを意味する。)
    で表される化合物。
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