JP2004513859A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 少なくとも２つの対向する面を有し、その面の一方（４）が光透過性であり、別の面（６）が光によって励起すべき染料からなる被膜を支持している室を形成するケーシング（１）と染料で被覆された面（６）を照射するための光源（３）とを備えている、一重項酸素を発生させるための装置において染料で被覆された面（６）が微細に粗面化された面を有する支持体によって形成されており、染料が微細に粗面化された面の凹所中にすり込まれて中へ押し込まれることによって導入されていることを特徴とする、一重項酸素を発生させるための装置。
【請求項２】 光源が発光ダイオード（３）によって形成されており、この場合この発光ダイオードの光放出は、被覆された面（６）の染料の最大の光吸収の範囲内にある波長を有している、請求項１記載の装置。
【請求項３】 染料がフタロシアニンである、請求項１または２記載の装置。
【請求項４】 染料が緑色のフタロシアニンである、請求項３記載の装置。
【請求項５】 染料が青色のフタロシアニンである、請求項３記載の装置。
【請求項６】 染料がメチレンブルーである、請求項１または２記載の装置。
【請求項７】 染料がベンガルローザである、請求項１または２記載の装置。
【請求項８】 染料がポルフィリン（亜鉛テトラフェニルポルフィリン）である、請求項１または２記載の装置。
【請求項９】 染料がエオシンである、請求項１または２記載の装置。
【請求項１０】 発光ダイオードの光放出が約６００ｎｍ〜６８０ｎｍのスペクトル範囲内にある、請求項１から９までのいずれか１項に記載の装置。
【請求項１１】 支持体がプレキシガラス板である、請求項１から１０までのいずれか１項に記載の装置。
【請求項１２】 支持体がガラス板である、請求項１から１１までのいずれか１項に記載の装置。
【請求項１３】 支持体がアルマイト化されたアルミニウム板である、請求項１から１１までのいずれか１項に記載の装置。
【請求項１４】 請求項１から１３までのいずれか１項に記載の装置のために染料で被覆された面を製造するための方法において、支持体に微細に粗面化された表面を備えさせ、この表面上に染料を均一に分布させ、圧力の発揮およびすり込みによって微細に粗面化された細孔内に導入することを特徴とする、請求項１から１３までのいずれか１項に記載の装置のために染料で被覆された面を製造するための方法。
【請求項１５】 染料を均一な分布のために溶剤中に溶解し、電磁場中で均一に表面上に分布させる、請求項１４記載の方法。
【請求項１６】 染料の均一な分布のために、支持体を静電帯電させ、染料の霧を衝突させる、請求項１４記載の方法。
【請求項１７】 支持体としてサンドブラスト法によって粗面化されたプラスチック板を使用する、請求項１４から１６までのいずれか１項に記載の方法。

本発明による装置の場合、染料の唯一の層は、圧力の発揮および摩擦によってすり込む工程で支持体の表面上の微孔中に導入され、この場合この表面は、微細に粗面化され、染料は、微細に粗面化された面の凹所中にすり込まれて中へ押し込まれることによって導入される。凹所または細孔の深さは、染料の層の厚さを定める。こうして、染料で被覆された面を製造するための費用は、極めて僅かである。更に、この方法の場合には、染料の性質を損なうことはない。

支持体は、有利にプレキシガラス板、ガラス板であってもよいし、絶縁された表面を有する金属板、例えばアルマイト化されたアルミニウム板であってもよい。

面６は、この面が支持体の表面を形成することによって染料で被覆され、この場合この表面は、微細に粗面化されており、ひいては微孔を備えており、この微孔内には、染料が圧力の発揮によってすり込まれて中へ押し込まれている。

双方の場合において、表面は、続いてすり込まれ、したがって染料の安定で均一の薄い付着が微細に粗面化された表面上で生じる。