JP2004513748A5 - - Google Patents

Description

【０００４】
本発明の課題は、上記記載のタイプの付属部品を保持するための装置であって、X線透過材料から成る患者支持面に対しても付属部品を設けることのできる装置を提供することにある。

【０００６】
本発明に従う解決策の特徴は、患者支持面を通過するX線の伝導を妨害しないために、アクセサリアダプタが患者支持面に沿って移動できる、あるいは必要があれば完全に取り外すことができる点にある。他方、アクセサリパーツは依然として患者支持面に直接取り付けることができるので、患者支持面への自由なアクセスが確保される。

【００１０】
【発明の実施の形態】
図１は、テーブル支柱１２と、参照番号１４で示される患者支持面とを備えた参照番号１０で示される手術台又は診察台を示している。患者支持面１４は、図１の両側矢印Aの方向、つまりその長手方向に移動できるようにスライド可能に支持されている。患者支持面１４はテーブル支柱１２の頭部に配置されたガイドハウジング１６内に支持されている。患者支持面１４は、テーブルプレート（table plate）１８を備え、テーブルプレート１８の上にはクッション２０が配置される。テーブルプレート１８は、例えば炭素繊維強化プラスチックのようなX線透過材料から成り、下側に向かって縮小した台形断面を有する。テーブルプレート１８の上面を形成する台形面は、その外縁２２がテーブルプレート１８の縁（エッジ）を形成するまで外側に延出している。テーブルプレート１８の側面（外郭：profile）には、参照番号２４で示されるアクセサリアダプタが取り付けられる。アクセサリアダプタは、図２〜図４を用いて詳細に説明される。

【００１１】
アクセサリアダプタ２４は、フレーム２８によって互いに連結された二つの顎部２６から構成されており、二つの顎部２６とフレーム２８とは一体品に成形されている。各爪部２６は爪開口部３０を有する。爪開口部３０は、アクセサリアダプタ２４のテーブルプレート１８上への取り付けに際して、端縁２２をそれぞれ受け入れる（収容する）。フレーム２８の形状は、テーブルプレート１８の台形側面に倣うように適合しており、図１に示されるように、アクセサリアダプタ２４がテーブルプレート１８に押し込まれる、又は取り付けられたときに、フレーム２８はテーブルプレート１８の下面に近接して延出する。スライドレール３２が、各顎部２６の外側にボルト３４の助力によって固定される。このスライドレール３２は、金属材から成っており、手術台プレートの通常のスライドレールと同様の形状を有している。従って、通常のクランプ機構を備えた通常の付属部品をスライドレール３２上に取り付けることができる。

【００１２】
アクセサリアダプタ２４をテーブルプレート１８の所望の位置へ固定するには、顎部２６内に配置されたクランプ装置の助力によって達成される。各クランプ装置は、顎開口部３０内をスライドレール３２と平行に延びるクランプレール３６を備え、テーブルプレート１８の端縁２２の下側に横たわるように設計されている。クランプレール３６はそれぞれ、二つの下向きの凸部３８を有している。各凸部３８は、ボルト４２をねじ込み可能なボア４０を備えており、ボルト４２はアクセサリアダプタ２４の凹部４４内に収容可能となっている。各凹部４４はクランプレール３６のクランプ面４６に対して垂直であり、ボルト４２の直径より大きくなっている。このため、クランプレール３６は、そのクランプ面４６に対して垂直に移動できる。顎部２６の部材内に螺合される偏心クランプスクリュー又はトグルスクリュー（toggle screw）４８からなる手段によって、クランプレール３６を持ち上げることができる。これによって、そのクランプ面４６を、テーブルプレート１８の端縁２２の下面に対して押し付けること、又はクランプ面４６を下方に移動することが出来る。従って、アクセサリアダプタ２４を、テーブルプレート１８に対して固定したり、取り外したりできる。クランプ又はつまみスクリュー（thumb screw）４８の軸は、フレームの中央部に対して約４５°の角度で傾斜可能であることからも分かるように、クランピングスクリュー４８は、スライドレール３２と干渉することなく容易に操作可能である。

【００１４】
図４では、クランプレール３６が、アクセサリアダプタ２８の顎部２６を超えて両側面から外側に延出して示される。これらクランプレール３６の突出部は切換片（switching strips）として使用できる。アクセサリアダプタ２４がガイドハウジング１６に接近したときに、切換片が図示しないリミットスイッチを作動させて、サポート面１４の移動用の駆動装置をオフする。これによって、ガイドハウジング１６とアクセサリアダプタ２４との間で起こりうる衝突を回避する。

【００１５】
本発明のアクセサリアダプタ２４において、重い付属部品によって生じるスライドレールの長手方向へのモーメントは、アダプタの反対側において吸収される。これは、アクセサリアダプタ２４の二つの顎部２６が橋状に連結されているためである。これにより、サポート面１４の側面の局部的な負荷が広い領域に分散され、緩和される。サポート面１４とアクセサリアダプタ２４との連結形状によって、アクセサリの予期しない外れ・緩みを防ぎ、部品の落下による患者の怪我などを回避できる。