JP2004510756A - 抗菌薬および抗炎症剤としてのナフチルサリチルアニリド - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式(I)を持つ新規なナフチルサリチルアニリドを開示するものである。化学式中のWは、置換あるいは非置換ナフチル環である。Wにおける置換は、1以上の−Hを、−OH、アルキル基、O−アルキル基、分岐アルキル基、あるいはシクロアルキル基、(1−6炭素原子を含むもの)あるいはそれらの組み合わせで置き換えるものを含む。Yは、置換あるいは非置換フェニル環あるいは置換あるいは非置換ナフチル環である。Yにおける置換は、1以上の−H原子をCN、CF、NO、メトキシ、ベンゾイル、フェノキシ、フェノキシメチルあるいはそれらの組み合わせに置き換えることを含む。これらの化合物は、グラム陰性およびグラム陽性菌に対する抗菌剤として、および抗炎症剤として有用である。

Description

【0001】
(発明の技術分野)
本発明は、一般的に抗菌薬の分野に関する。より詳しくは、本発明は、新規なナフチルサリチルアニリド、及びこれらの化合物の抗菌薬ないし抗炎症剤としての使用方法を提供することに関する。
【0002】
(関連技術)
数種のサリチルアニリド化合物が抗菌薬となる可能性を持つことが確認されている。すでに、これらの物質の数種類が、歯垢に関連する微生物に対して効果的であることが明らかになっている。
【0003】
米国特許第4,287,191号により、広範囲の微生物、特に歯垢に広く住み着いている細菌及び微生物に対して有効な消毒剤といわれる、5−アシルサリチルアニリドが開示されている。しかしながら、これらの化合物が、S.ミュータンスのような抗生物質耐性菌に対して有効であるということは見出されていなかった。これらの化合物の一般構造は、以下の化学式によって示される。
【0004】
【化13】
Figure 2004510756
【0005】
化学式中のZは、置換フェニル環であり、Rは、置換あるいは非置換のアルキル基あるいはフェニル基であり、そしてXは−CN,−F,NO,−H,低アルキル基あるいは低ハロアルキル基である。
【0006】
米国特許第4,358,443号では、同じ一般式を持ち、上記のRが、置換あるいは非置換アルキル基、またはフェニル基である5−アルキルサリチルアニリドが開示されている。
【0007】
米国特許第4,939,132号では、同じ一般式を持ち、上記のRが、置換あるいは非置換アルキルスルホニル基である5−スルホニルアルキルサリチルアニリドが抗菌薬として開示されている。
【0008】
米国特許第4,742,083号および第5,958,911号では、サリチルアニリドの抗炎症効果を開示している。
【0009】
抗生物質耐性菌の絶え間ない出現のため、広範囲の細菌に対して効果的な、新規な抗菌薬が引き続き必要である。
【0010】
(発明の要約)
本発明は、新規なアロイルサリチルアニリドを提供する。特に本発明は、新規な5−ナフチルサリチルアニリドを提供し、かつこれらの化合物が持つ、広範囲の細菌に対する抗菌効果について記述する。さらに本発明は、細菌による感染を治療するためにこれらの化合物を使用する方法も提供する。
【0011】
従って、本発明の課題は、新規なナフチルサリチルアニリドを提供することである。本発明のもう一つの課題は、ナフチルサリチルアニリドを抗菌薬として使用する方法を提供することである。本発明のさらにもう一つの課題は、歯周病をコントロールする方法を提供することである。
【0012】
(発明の詳細な説明)
(定義)
明細書および請求の範囲で使用される「分配係数」とは、log10Pを意味し、Pはオクタノール・水系の中に配合される組成物のモル濃度比である。分配係数は、化合物の親油性の指標である。それゆえ、分配係数が4であれば、水中の濃度に対するオクタノール中の組成物の濃度の比が10であること、あるいは10,000対1であることを意味する。
【0013】
明細書および請求の範囲で使用される「高親油性」とは、分配係数が4以上であることを意味する。
【0014】
明細書および請求の範囲で使用される「置換」とは、化合物中の1以上の水素原子が、炭素および/または窒素を含む部分;例えば、アルキル基、O−アルキル基、分岐アルキル基、シクロアルキル基、(1−6炭素原子を持つ全てのアルキル基)、CN、CF、NO、メトキシ、フェノキシ、ベンゾイル、フェノキシメチルおよびそれらの組み合わせ(これに限定されない)によって置き換えられることを意味する。
【0015】
本発明は、5−ナフチルサリチルアニリドが、米国特許第4,287,191号および第4,358,443号に開示されている5−アシルあるいは5−アルキル サリチルアニリドより効果的な抗菌剤であることが観察されたという予期しない観察に基づいている。本発明にかかる化合物は、以下の化学式(以下、化学式100と表示する)に包含される。
【0016】
【化14】
Figure 2004510756
【0017】
化学式中のWは、置換あるいは非置換ナフチル環である。Wにおける置換は、1以上の−Hを、−OH、アルキル基、O−アルキル基、分岐アルキル基、あるいはシクロアルキル基、(1−6炭素原子を持つ)あるいはそれらの組み合わせに置き換えるものを含む。Yは、置換あるいは非置換フェニル環あるいは置換あるいは非置換ナフチル環である。Yにおける置換は、1以上の−H原子をCN、CF、NO、メトキシ、ベンゾイル、フェノキシ、フェノキシメチルあるいはそれらの組み合わせに置き換えることを含む。
【0018】
ある実施態様においては、Yは、置換あるいは非置換フェニル基であり、そしてWは非置換ナフチル基である。この場合の本発明の化合物は、以下の化学式(化学式110)によって表示されうる。
【0019】
【化15】
Figure 2004510756
【0020】
化学式中のZは、フェニル環における置換を表す。Zは、好ましくは電子吸引性基であり、および親水性が大きくないかあるいは水溶性ではないことが望ましい。ある実施態様においては、Zは、それぞれの位置に無関係に、−H、CF、−CNあるいは−NOである。Zが各位置においてHである場合、その化合物を以下NA1と表す。メタ位のZが−CFであるとき、その化合物は以下に示す構造を持つ。
【0021】
【化16】
Figure 2004510756
【0022】
上記の化合物を以下NA1mFという。これは、α異性体(ナフタレンの1位に結合)である。この化合物のβ異性体(ナフタレンの2位に結合)を以下NA2mFという。メタ位のZが−CN基であるとき、その化合物は、以下に示す構造を持つ。
【0023】
【化17】
Figure 2004510756
【0024】
この化合物を以下NA1mC(α異性体;ナフタレンの1位に結合)あるいはNa2mC(β異性体;ナフタレンの2位に結合)と表す。パラ位が−CN基であるとき、その化合物を以下NA1pC(α異性体)あるいはNA2pC(β異性体)という。本発明の他の化合物における同様の異性体が、この発明の範囲内に含まれる。
【0025】
別の実施態様では、Zはメトキシ、フェノキシ、ベンゾイルあるいはフェノキシメチル基であってもよい。Zがフェノキシメチル基であるときの例は下記のとおりである。
【0026】
【化18】
Figure 2004510756
【0027】
この化合物を以下NA1_3BnOPhという。
【0028】
別の実施態様では、両方のメタ位のZが置換されている。2基置換の化合物の一例は下記の通りであり、以下NA1mF2と表す。
【0029】
【化19】
Figure 2004510756
【0030】
別の実施形態では、Yは非置換あるいは置換ナフチル環である。Yが置換ナフチル環であるときの化合物の例は下記のとおりである。(NA1NpCと表す)
【0031】
【化20】
Figure 2004510756
【0032】
別の実施形態では、化学式100のナフチルサリチルアニリドのナフチル基Wは置換されていてもよい。このような置換の一例として、−Hを−OHによって置換したものがある。
【0033】
【化21】
Figure 2004510756
【0034】
この化合物を以下NA1OHmFという。
【0035】
本発明の化合物は二段階処理によって合成できる。このうち、第一段階では、同じアロイル基を持つ全ての類似する誘導体(例えば1−naphthoyl)に使用するエステルを準備する。そして第二段階において、そのエステルをアニリンあるいはアニリン誘導体と反応させることによって、希望するアニリドを生成する。
【0036】
本発明の化合物の利点は、前述のサリチルアニリド(米国特許第4,287,191号;第4,358,443号および第4,939,132号)と比較して予想外に高い有効性を持つということである。本発明の化合物では、5−ナフチル基はカルボニル基によって、サリチルアニリドと結合している。
【0037】
ナフチル基を5位に導入することによって、広範囲の細菌に対する有効性が得られる。それゆえ、本発明の化合物は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方に対して有効であることが見出された。これらのグラム陽性菌としては、以下の菌が含まれるが、これに限定されるものではない;ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans) 、ストレプトコッカス・サングイス(Streptococcus sanguis)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、唾液連鎖球菌(Streptococcus salivarius)、プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)、アクチノミセス・ビスコーサス(Actinomyces viscosus)、黄色ブドウ球菌(Staphlococcus aureus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(カゼイ)7469(Lactobacillus rhamnosus(casei)7469)。グラム陰性菌には、以下の菌が含まれるが、これに限定されるものではない;サルモネラ(Salmonella)、フゾバクテリウム・ヌクレアトゥム 25586(Fusobacterium nucleatum 25586)、 アクチノバチルス・アクチノミセテムコミタンス(Aa)Y4(Actinobacillus actinomycetemcomitans(Aa) Y4)、大腸菌(Escherichia coli)、ポルフィロモナス・ジンジバーリス(Porphyromonas gingivalis)、ブタコレラ菌(Salmonella cholerasuis (Sal.chsuis))、バクテロイデス・フラギリス(Bacteroides fragilis)およびシトロバクター(Citrobacter)。
【0038】
これらの化合物は、高親油性であるため、水に不溶である。しかし、全く思いがけないことに、これらの化合物は局所使用において通常使用される濃度の陰イオン性および非イオン性界面活性剤の両方の水溶液に溶けることが見出された。かかる特性により、これらの化合物は、局所性抗菌薬および局所性抗炎症剤として好適である。
【0039】
従って、この発明の化合物は、局所使用のための製剤に使用されることができる。このような適用には、口、皮膚、頭皮、耳、鼻、目、膣、直腸の感染症の治療に使用される局所用製剤が含まれるが、これに限定されるものではない。これらの化合物によって治療される感染症には、歯肉炎およびにきびを含む様々な疾患が含まれる。
【0040】
この発明の化合物は、獣医が、歯肉炎、結膜炎および関節炎を含む様々な状態における感染症を治療するために使用する局所性抗菌剤あるいは局所性抗炎症剤として使用することもできる。その製剤は、口、皮膚、頭皮、耳、鼻、目、膣、直腸に使用することができるが、これに限定されない。
【0041】
感染あるいは炎症を治療する本発明にかかる方法には、アルコール類、非イオン性あるいはイオン性界面活性剤を含む製薬業で使用可能な媒体中に本発明の化合物を含ませ、それを患部に接触させることが含まれる。このような媒体の基剤は、ワセリン、ラノリン、パラフィン蝋、アルカノール類およびそれらの混合物からなる群から選ばれてもよい。ラノリンあるいはワセリンのような基剤を使用することによって、塗布できる製剤を得ることができ、そしてパラフィン蝋のような基剤を使用することにより、局所使用のためのスティック状の製剤を得ることができる。さらに、本発明の化合物は、アルコール類、非イオン性あるいはイオン性界面活性剤を含む液状の媒体中に含ませてもよい。従って、エタノール、非イオン性界面活性剤、Tween 80TMおよび陰イオン性界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)を用いてもよい。
【0042】
上述の化合物は、本発明の化合物を含有する製剤の局所使用によって、ほ乳類、特に人間に対し抗菌剤あるいは抗炎症剤として使用することができる。これらの化合物は、練り歯磨き、口内洗浄剤、石鹸類、シャンプー類、軟膏、スキンローション、眼軟膏、点眼薬、点耳薬、および点鼻薬中で使用することができるが、これに限定されない。
【0043】
歯垢に関連する細菌に対する本化合物の効果に加えて、もう一つ予期せぬことが観察された。すなわち、これらの化合物が口腔に関連する細菌以外の細菌に対しても効果的であることが見出された。従って、本発明の薬剤は、全身感染症の治療にも使用することができる。それ故、これらの化合物は、脂溶性の薬剤の輸送に好適な薬剤用の媒体とともに使用することもできる。このような媒体としては、例えばリポソーム製剤あるいはエアゾール噴霧剤があるが、これに限定されない。
【0044】
リポソームとは、水溶液中に分散したとき、流動体で満たされた閉鎖した球体を形成するリン脂質の小胞である。リン脂質分子は有極性分子であり、水溶液側を向く親水性の頭部および鎖状の脂肪酸からなる二本の疎水性の尾部を持つ。十分な濃度では、イオン化した頭部が水性溶剤の方を向き、脂肪酸鎖がミセルの内側の方を向き、リン脂質分子はミセルを形成する。様々なタイプのリポソームの調製技術が、米国特許第5,958,449号に記述されており、ここで開示されたことは参照によりここに包含される。リポソームは、例えば静脈注射、皮下投与および局所投与等により輸送されうる。リポソームは、リポソーム中に特定の認識分子を取り込むことによるなどした特定の標的物質を使用することにより、標的部位に直接適用させることもできる。
【0045】
本発明にかかる化合物の製剤(リポソーム製剤を含む)を輸送するもう一つの方法として、エアゾール噴霧がある。輸送および適用の個々の形態に使用する適切な濃度は、治療される状態によって異なる。そのような濃度の決定は、当業者の範囲内で十分可能である。
【0046】
以下の実施例により本発明を説明する。
[実施例1]
この実施例は、二段階処理における2−ヒドロキシ−5−(ナフタレン−1−カルボニル)−N−フェニル−ベンズアミド(以下NA1と表示する)の合成について説明する。
【0047】
2−ヒドロキシ−5−(ナフタレン−1−カルボニル)−安息香酸フェニルエステルの合成
反応に用いた容器は、250mLの漏斗、温度計、還流冷却器、および攪拌器を備えた500mLの三つ首の丸底型のパイレックス(登録商標)フラスコである。塩化アルミニウム(7.98g、59.8mmole)および225mLのクロロホルムを丸底フラスコの中に入れ、その後この攪拌された懸濁液を外の氷浴で5℃まで冷却した。サリチル酸フェニル(5.83g、2.72mmole)およびナフタレン−1−塩化カルボニル(4.91mL、6.21g、32.6mmole)を、130mLのクロロホルムとともに混合し、前記の攪拌された懸濁液に1時間半以上かけて一滴ずつ加えた。この添加で、色の変化が観察された。色は、無色からライトイエロー、その後ダークグリーンそして最終的にダークブラウンへと変化した。温度はこの添加時間の間、5−15℃に保たれていた。この添加の後、その反応混合物を48時間の間、還流するために加熱し、その後22℃で8時間置いた。
【0048】
この反応混合物を、12Nの塩酸125mLがすでに加えられた粉砕した氷50mLの攪拌されたスラリーに、ゆっくり加えた。1リットルの分離漏斗中で、有機層を分離し、蒸留水で5回洗浄した。純度はTLC(シリカゲル平板)で調べ、溶媒には1:1のCHCl・ヘキサンを使用した。TLC上に3つのスポットが観察され、先頭のスポットはフェニルエステルであり、中間のスポットは副産物であった。
【0049】
精製は、上述と同じ溶媒系を用いて、シリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィを使用することによって行った。その結果、希望する生成物であるフェニルエステルが、白色の固体として3.75g(31%)得られた。融点は82−84℃であった。H NMR (300MHz, CDCI, ) δ 7.276 (d, J=9.0Hz, 1H, ArH), 7.357 (d, J=8.1Hz, 2H, ArH), 7.459 (m, 2H, ArH), 7.617 (t, 2H, ArH), 7.732 (m, 5H, ArH), 8.120 (m, TH, ArH), 8.206 (m, 3H, ArH), 8.903 (d, J=2.1Hz, 1H, ArH), 11.254 (s, 1H, OH, DO 置換) IR (KBr) v 1652.9, 1566.1, 1199.65 cm−1
【0050】
2−ヒドロキシ−5−(ナフタレン−1−カルボニル)−N−フェニル−ベンズアミドの合成 5mLのイソプロピルエーテル中にアニリン300mgを加えた溶液中に、塩化水素ガスをゆっくり気泡をたてながら注入し、その溶液を塩化水素で飽和させた。その結果生じたアニリン塩酸塩の白色の沈殿を、収集し、乾燥した。この塩0.0501g、それとともに上述のフェニルエステル1.50g(4.07mmole)、およびアニリン0.459mL(5.04mmole)を、乾燥したアルゴンガスにつながった蒸留ヘッドを取り付けた50mLの丸底フラスコに入れた。最初に30分間の間、乾燥したアルゴンガスを用いて、まず反応混合物を取り除いた後、そのエステルを融解するために、外の油浴を用いて、温度を90℃まで上昇させた。最終的に、温度を170℃まで上昇させ、そして12時間の間170℃の状態を保った。この期間の間、反応が完了したかを確認するために、TLCで数回チェックを行った。加熱している間は乾燥アルゴンガスパージを用いた。
【0051】
純度は、10:1のヘキサンと酢酸エチルを用いてTLC(シリカゲル平板)によって調べた。4つのスポットがTLC上で確認された。目的とする化合物は、底辺から2番目のスポットであり、アニリンのスポットよりほんの少しだけ高く、色はライトイエローであった。
【0052】
精製は、10:1のヘキサンと酢酸エチルの溶媒系を用いて、シリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィを使用することによって行った。生成物を収集し乾燥すると、0.398g(27%)のライトイエローの固体が得られた。融点は、100−104℃であった。 H NMR (300MHz, DMSO−d) δ6.846 (d, J=7.5Hz, 2H, ArH), 6.910 (m, 2H, ArH), 7.139 (m, 3H, ArH), 7.262 (m, 2H, ArH), 7.492 (m, 3H, ArH), 7.640 (m, 2H, ArH), 7.725 (m, 3H, ArH), 8.057 (m, 2H, ArH), 8.441 (s, 1H, ArH), 9.507 (s, 1H, OH, DO置換), 10.617 (s, 1H, NH, DO置換) IR (KBr) v 3059.8, 1642.2, 1593.1 cm−1
【0053】
[実施例2]
この実施例は、本発明の化合物のグラム陽性菌に対する効果を証明するものである。化合物の最小発育阻止濃度(MIC)は、修正マイクロダイリューション試験管希釈法(modified microdilution tube dilution method)によって決定された。この方法は、「好気性菌に対する希釈抗菌薬の感受性テストの方法」(Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically)に記載されている(〈米〉臨床研究所規格委員会 承認規格、1997年、NCCLSドキュメント M7−A4)。一般に、その修正は、選好性口腔生物および嫌気状態を必要とする細菌の、独特の成長必要条件を満たすためになされた。また、「嫌気性菌の抗菌薬感受性のための方法」(Methods for Antimicrobial Susceptibility of Anaerobic Bacteria)(〈米〉臨床研究所規格委員会 承認規格、1997年、NCCLSドキュメント M11−A4)も参照した。
【0054】
簡潔に記すと、その方法は以下の通りであった。菌株は適当な培地で、18−24時間(好気性菌)あるいは48−72時間(嫌気性菌)の間培養された。好気性菌に対しては、原液のブレインハートインフュージョン培地(BHI,Difco)を使用した。嫌気性菌に対しては、半分に薄めたBHI(18.5g/L)に、酵母エキス(10g/L)、ヘミン(0.1g/200mLdHO含有の原液0.29mL)およびメナジオン(95%EtOH30mL中に0.15mL含有する原液15mL)を加えたものを使用した。最初の培地を接種材料として使用するために、約1×10CFU/mLに希釈した。その接種材料10μLをそれぞれのアッセイ(assay)で使用した。薬剤はジメチルスルホキシド(DMSO)中に含まれた原液から用意され、培地の中に希釈された。薬剤の最終濃度は、50〜0.05μg/assayの範囲となった。試験は二重に行われ、酸素の要求については適切に調整され、必要に応じて24〜48時間培養された。嫌気的培養は、5%CO、10%H、残りをNとする環境で行った。明らかな発育が観察されない抗菌剤の最小濃度を、MICと表示した。
【0055】
この実施例で使用した本発明の化合物は、上述したNA1mF、NA1mC、NA2mF、NA2mC、NA1pC、NA1、NA1NpC、NA1pBz、NA1OHmF、NA1_3BnOPh、NA1mOPh、およびNA1mF2であった。NA1pBzは、化学式110のナフチルサリチルアニリドのパラ位のZがベンゾイルであるものである。NA1mOPhは化学式110のメタ位のZがフェノキシである構造を持ち、NA1−2mOMeは、化学式110の両方のメタ位のZが、−OCHである構造を持つ。TMF−12の構造は、米国特許第6,117,859号に記述されている。BPAmF、BPAmC、およびBBAmFは置換あるいは非置換アルキルサリチルアニリドであって、米国特許第4,287,191号に記述されている。それらの構造について以下にも記載する。
【0056】
BPAmFは次の構造を持つ。
【0057】
【化22】
Figure 2004510756
【0058】
BPAmCは次の構造を持つ。
【0059】
【化23】
Figure 2004510756
【0060】
BBAmFは次の構造を持つ。
【0061】
【化24】
Figure 2004510756
【0062】
表1−5において、NEは薬剤が、50μg/ml以上の濃度で効果を示さなかったことを意味し、”−”は薬剤のテストを行わなかったことを意味する。
【0063】
【表1】
Figure 2004510756
【0064】
【表2】
Figure 2004510756
【0065】
[実施例3]
この実施例は、本発明の化合物のグラム陰性菌に対する効果を証明するものである。用いた方法は、実験例1で記述したのと同様である。
【0066】
【表3】
Figure 2004510756
【0067】
【表4】
Figure 2004510756
【0068】
試験した薬剤のうち、サルモネラ、大腸菌、ブタコレラ菌およびシトロバクターに対して有効性を示す薬剤は、濃度を50μg/mL以上にしたときでさえなかった。NEは、1mlあたり50μgの濃度において、探知できる効果がなかったことを意味する。
【0069】
[実施例4]
この実施例は、ストレプトコッカス属に対する本発明の化合物の効果を説明する。菌種のうちの一つである、Str.pn.Rはバッファロー(Buffalo)の小児病院から採取した(菌種00−041−0614)。これは気管支洗浄から分離され、β−ラクタマーゼ陽性であることが発見された。この菌種の感受性を、数種の既知の抗生物質に対してテストした。その結果、それはクリンダマイシン、バンコマイシン、Trovoflox、リファンピンに感受性であったが、ペニシリンおよびエリスロマイシンに耐性であった。その効果を、MIC値として測定し、表5に示す。
【0070】
【表5】
Figure 2004510756
【0071】
[実施例5]
この実施例は、種々のスタフィロコッカス属の本発明の化合物に対する感受性を示す。スタフィロコッカス属Rは、バッファロー(Buffalo)の小児病院から採取した菌種00−045−1209である。これは、ある個体の腹膜腔(培養液)から分離されたものであり、コアグラーゼ陰性であった。この菌種の感受性を、数種の既知の抗生物質に対してテストした。その結果、それはバンコマイシンに対し感受性であったが、アモキシシリン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、オキサシリン、アジスロマイシン、およびセフォタキシムに対しては耐性を示した。しかしながら、この菌種は本発明の化合物に感受性であり、そのうちNA1mFが最も高い効果を示すことが分かった(表5)。
【0072】
S.aureus R2種は、バッファローの小児病院から採取した菌種00−42−1066である。これは、ある個体の外傷から分離され、コアグラーゼ陰性であった。この菌種の感受性を、数種の既知の抗生物質に対してテストした。その結果、それはバンコマイシンに対し感受性であったが、アモキシシリン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、オキサシリン、アジスロマイシン、およびセフォタキシムに対しては耐性を示した。
【0073】
【表6】
Figure 2004510756
【0074】
[実施例6]
この実施例は、本発明の化合物の抗炎症効果が、saliflor(TMF−12)のような既知の抗炎症剤の効果に匹敵することを示す。この実験のための、TPAマウスの耳の炎症分析には、米国特許第5,958,911号および第6,117,859号(参照によりここに包含される)に記述された急性炎症を使用した。炎症を測定するために、耳の生検は、TPA処置(ポジティブ・コントロール)後6時間、および同時に本発明の化合物(NA1mF, NA2mF)、TMF−12を適用した後6時間、あるいはTPA処置を行わないマウス(ネガティブ・コントロール)の重量を測定することにより行った。この実施例の結果を図1に示す。
【0075】
各種の実施例は、説明の目的のためにここに記載されており、これに制限されることを示すものではない。当業者に対し明白であるここに記載した実施例の変更は、本発明および請求の範囲の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ナフチルサリチルアニリドおよびTMF−12の効果を、マウスの耳の炎症検定におけるマウスの耳の重量で説明したグラフである。

Claims (27)

  1. 化学式中のWが、置換あるいは非置換ナフチル環であり、ナフチル環Wにおける置換は、1以上の−Hを、−OH、1−6炭素原子を持つアルキル基、1−6炭素原子を持つO−アルキル基、1−6炭素原子を持つ分岐アルキル基、1−6炭素原子を持つシクロアルキル基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される一部で置き換えてなり、Yは、置換あるいは非置換フェニル及び置換あるいは非置換ナフチルからなる群から選択され、フェニルあるいはナフチル環Yにおける置換は、1以上の−Hを、シアン基、トリフルオロメチル、ニトロ、メトキシ、フェノキシ、ベンゾイル、フェノキシメチル及びそれらの組み合わせからなる群から選択される一部で置き換えてなる、次の化学式を持つ化合物。
    Figure 2004510756
  2. 以下の構造を持ち、化学式中のZが、それぞれの位置に無関係に、−H、−CF、−CN、−NO、メトキシ、フェノキシ、ベンゾイル、及びフェノキシメチルからなる群から選択される請求項1に記載した化合物、あるいはそれらの異性体である請求項1に記載した化合物。
    Figure 2004510756
  3. メタ位あるいはパラ位のZが−CFである請求項2に記載した化合物。
  4. メタ位あるいはパラ位のZが−CNである請求項2に記載した化合物。
  5. メタ位あるいはパラ位のZが−NOである請求項2に記載した化合物。
  6. パラ位あるいはメタ位のZがメトキシ基である請求項2に記載した化合物。
  7. メタ位あるいはパラ位のZがフェノキシ基である請求項2に記載した化合物。
  8. メタ位あるいはパラ位のZがベンゾイル基である請求項2に記載した化合物。
  9. メタ位あるいはパラ位のZがフェノキシメチル基である請求項2に記載した化合物。
  10. 両方のメタ位のZが−CFである請求項2に記載した化合物。
  11. 以下の構造を持つ請求項1に記載した化合物。
    Figure 2004510756
  12. 以下の構造を持つ請求項1に記載した化合物。
    Figure 2004510756
  13. 以下の構造を持つ請求項1に記載した化合物。
    Figure 2004510756
  14. 以下の構造を持ち、化学式中のWが、置換あるいは非置換ナフチル環であり、ナフチル環Wにおける置換は、1以上の−Hを、−OHで置き換えて構成され、Yは、置換あるいは非置換フェニル及び置換あるいは非置換ナフチルからなる群から選択され、フェニルあるいはナフチル環Yにおける置換は、1以上の−Hを、シアン基、トリフルオロメチル、ニトロ、フェノキシメチル及びそれらの組み合わせからなる群から選択される一部で置き換えて構成される化合物の治療に有効な量を、感染した部分に接触させることを含む、個体の細菌感染を治療する方法。
    Figure 2004510756
  15. 前記化合物が次の構造を有するかあるいはその異性体である請求項14に記載した方法。
    Figure 2004510756
  16. メタ位あるいはパラ位のZが−CNである請求項15に記載した方法。
  17. メタ位あるいはパラ位のZが−NOである請求項15に記載した方法。
  18. メタ位あるいはパラ位のZが−CFである請求項15に記載した方法。
  19. メタ位あるいはパラ位のZがフェノキシメチルである請求項15に記載した方法。
  20. 前記化合物が次の構造を有する請求項14に記載した方法。
    Figure 2004510756
  21. 前記化合物が次の構造を有する請求項14に記載した方法。
    Figure 2004510756
  22. 前記化合物が次の構造を有する請求項14に記載した方法。
    Figure 2004510756
  23. 前記細菌感染が、グラム陽性菌、グラム陰性菌及びそれらの組み合わせからなる群から選択される微生物によって引き起こされたものである請求項14に記載した方法。
  24. グラム陽性菌が、S.mutans、S.sanguis、S.salivarius、P.acnes、A.viscosus、S.aureus、L.rhamnosusからなる群から選択される請求項23に記載した方法。
  25. グラム陰性菌が、Sal.chsuis、Fuso.nucleatum、
    A.actinomycetemcomitans、E.coli、P.gingivalis、B.fragilisおよびCitrobacterからなる群から選択される請求項23に記載した方法。
  26. 以下の化学式を持ち、化学式中のWが、置換あるいは非置換ナフチル環であり、ナフチル環Wにおける置換は、1以上の−Hを、−OH、1−6炭素原子を持つアルキル基、1−6炭素原子を持つO−アルキル基、1−6炭素原子を持つ分岐アルキル基、1−6炭素原子を持つシクロアルキル基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される一部で置き換えてなり、Yは、置換あるいは非置換フェニル及び置換あるいは非置換ナフチルからなる群から選択され、フェニルあるいはナフチル環Yにおける置換は、1以上の−Hを、シアン基、トリフルオロメチル、ニトロ、メトキシ、フェノキシ、ベンゾイル、フェノキシメチル及びそれらの組み合わせからなる群から選択される一部で置き換えてなる化合物を、炎症の状態を改善するために十分な量で患部に接触させることを含む、個体の炎症を治療する方法。
    Figure 2004510756
  27. 前記化合物が次の構造を有するかあるいはその異性体である請求項26に記載した方法。
    Figure 2004510756
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