JP2004510502A - 乳酸生産性細菌を含む吸収性衛生用品の製造方法 - Google Patents

乳酸生産性細菌を含む吸収性衛生用品の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品を製造する方法に関する。この方法は乳酸生産性細菌をキャリヤーの中に分散することと、得られた細菌分散物を、最終製品の一部を形成するものである少なくとも一つの構成要素の上および/中に連続または不連続の穏やかな供給によって適用することを含む。さらに、本発明は本質的に疎水性のキャリヤーの中に分散された乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品に関する。細菌の分散物は最終生理用品の上および/または中に少なくとも一つの連続または不連続のストリングを形成する。

Description

【0001】
(技術分野)
本発明は乳酸生産性細菌(lactic acid producing bacteria)を含む吸収性生理用品特にタンポンの製造方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品に関する。
【0003】
(技術背景)
健康な女性の尿生殖路(urogenital tract)の皮膚および尿生殖器粘膜は乳酸桿菌(Lactobacillus)の様々な種のような有益な及び/又は共生的な微生物を寄生させている。しかしながら、尿生殖路は疾病を起こす微生物に転移増殖されることもある。望ましくない微生物の転移増殖(colonization)は性交渉の結果であることもある、又は自然に起こることもある、又は正常細菌叢(normal microbial flora)が乱された結果であることもある。後者はたとえば或る抗生物質療法の後に起こることが知られている。
【0004】
従って、膣の中のような女性の尿生殖路の細菌叢は、酵母(カンジダ・アルビナンクス(Candida albinancs))、膣トリコモナス(Trichomonas vaginalis)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)及びトラコーマ・クラミジア(Chlamydia trachomatis)のような細菌感染、および細菌性膣症(膣ガルドネレラ(Gardnerella vaginalis)およびモビルンクス(Mobiluncus)の増大した罹患率によって特徴付けられる)、抗生物質治療またはその他のしばしば複雑な原因、によって乱されそして変えられるであろう。
【0005】
月経中および性交中に膣内のpHはそれぞれ血液および精液の添加によって高くなる。これら液体は多数のタンパク質を含有しており、それは高くなったpH条件のもとで膣内に定住するであろう細菌(たとえば、膣ガルドネレラおよびモビルンクス)によって消化されるであろう。それから、アミン(たとえば、プトレシン(putrescine)およびカダセリン(cadacerine))のような減成(degradation)生成物が生成される。高くなったpHにおいては、これらアミンは揮発性になりそして「魚くさい」においを呈する。加えて、これら女性はしばしば増大した膣分泌物と刺激を愁訴する。この状態は細菌性膣症(bacterial vaginosis)(BV)と呼ばれており、刺激と増大した量のにおう膣分泌物に関連した最もよくある容態である(Morris,M;Nicoll,A.:Simms,I.;Wilson,J;Catchpole,M.;Bacterial vaginosis:A public health review,British Journal of Obstetrics and Gynaecology,108(5):439−450,May2001を参照)。
【0006】
細菌性膣症は膣の乳酸生産性細菌が追放されて膣ガルドネレラ、バクテリオイデス(Bacterioides)、モビルンクス(Mobiluncus)、プレヴォテラ・ビヴィア(Prevotella bivia)、およびマイコプラズマ・ホミニス(Mycoplasma hominis)のような望まない種の範囲によって置き換えられた結果である思われる。
【0007】
乳酸桿菌株(Lactobacillus strain)の乳酸生産性細菌は健康な女性の細菌叢を支配すること、および、これら乳酸桿菌属細菌の殆どは多数のウロパトゲン類(uropathogens)の増殖を抑制しその病原性を低下させる能力を有していること、が知られている。
【0008】
乳酸桿菌およびその他の乳酸生産性細菌の病原体拮抗特性は少なくとも一部分は、乳酸、過酸化水素、バクテリオシン類(bacteriocins)などのような様々ないわゆる代謝拮抗物質を産生するそれらの能力によって表わされるということも知られている。
【0009】
従来技術は生存可能な乳酸生産性細菌を含む処方物たとえば懸濁液、座剤およびゼラチンカプセルを記載している。かかる処方物はたとえばUS 5 466 463およびWO 9 309 793の中に開示されている。
【0010】
さらに、女性の尿生殖路内の微生物の正常叢を保存させそれによって尿生殖器の感染症を防止する又は女性の尿生殖路内の微生物の正常叢を再生することを目的として乳酸生産性細菌をタンポンや生理用品のような吸収性物品に含浸させることが知られている。このような製品はEP 0 594 628の中に開示されている。
【0011】
乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品はSE 8 505 491の中にも開示されている。
【0012】
しかしながら、このような製品の工業的生産に応用可能な方法は従来技術の中には記載されていない。
【0013】
WO 9 917 813からは、実験室規模で水性細菌懸濁液を生理用ナプキンの上に吹き付けることがその後の乾燥工程と共に知られている。
【0014】
EP 0 594 628は生理用品に細菌懸濁液を塗布することによる又は生理用品をそのような懸濁液の中に浸漬することによる生理用品への細菌の適用を記載している。懸濁液はキャリヤー中に懸濁された細菌からなる。このキャリヤーの一つだけ言及された目的は細菌と生理用品の間の接着剤として作用することである。
【0015】
いずれにしても、工業的製造過程では、細菌は一般に実験室条件とはくらべものにならない非常に極端な条件に曝される。機能する製品を得るためには、細菌の大部分がこれら製造条件を生き延びること、及び吸収性生理用品が長期間貯蔵されるかも知れないこと即ち生理用品内での細菌の長い貯蔵寿命(shelf life)が達成されること、は極めて重要である。細菌はたとえば湿気、温度、酸化、および機械的影響に敏感であるので、上記のこれら目的は解決するのに容易な課題ではない。
【0016】
(発明の概要)
本発明の目的は乳酸生産性細菌を生存可能な状態で含む吸収性生理用品たとえばタンポン、生理用ナプキンまたはパンティーライナーを製造するための十分機能的な方法を提供することである。細菌の大部分がこの過程を生き延びることは重大である。生理用品の上および/または中の細菌は生理用品を使用する個人の尿生殖路の体液と接触して増殖するであろう。
【0017】
吸収性生理用品は女性の尿生殖路内特に膣内の微生物の正常叢を保存および/または再生するためのプロバイオティク(probiotic)として使用されるはずである。
【0018】
上記目的は細菌をキャリヤーの中に分散させて細菌の分散物を生じることによって達成される。この分散物は最終吸収用品の一部を形成するはずである少なくとも一つの成分の上および/または中にそれを穏やかに供給することによって適用される。穏やかな供給は好ましくは押出によって行われる。
【0019】
穏やかな供給による適用、好ましくは、押出、は穏やかな適用方法である。穏やかな供給を使用すると、たとえば、吹き付けに比べて、細菌に対する機械的応力が最小である。
【0020】
さらに、細菌の分散物は好ましくは最終吸収用品が形成される前に、すなわち、製品の製造中の工程で、適用される。適用は最終吸収用品の一部を形成するはずである少なくとも一つの構成要素の上および/または中に行われてもよい。かかる構成要素はセルロースおよび/またはビスコール繊維、超吸収材(super−absorbents)、ウェブ、スライバー(sliver)、または布であってもよい。(スライバーはカードリボン(card ribbon)またはカードテープ(card tape)とも称されるであろう)。この構成要素は最終吸収用品の中の内層および/または外層の形態であってもよい。
【0021】
細菌の大部分が最終吸収用品の内部に保持されるような仕方で細菌の分散物を適用することが好ましい。それによって、細菌は製品の表面に適用された場合よりも、環境に対して、たとえば、湿気および空気に対して、よりよく防護される。細菌の分散物はたとえば製造過程中に後でウェブになる繊維の上に適用されてもよい。
【0022】
分散物は好ましくは押出によってウェブまたはスライバーの上に、最も好ましくはウェブの上に、適用される。
【0023】
キャリヤーは細菌への機械的応力を低下させ、かつ細菌を空気から防護する。それによって、細菌タンパク質酸化の恐れは軽減される。
【0024】
好ましくは、キャリヤーは本質的に疎水性である、何故ならば、そうであればキャリヤーが湿気および水に対する反撥剤として作用するからである。従って、キャリヤーは細菌を湿気および水からも防護する。
【0025】
さらには、分散物の方がたとえば冷凍乾燥細菌単独よりも成分上への適用が容易であるので、キャリヤーが使用される。
【0026】
キャリヤーはまた、細菌を吸収用品の中または上に保持させ、そして細菌と吸収用品の材料との間の劣った接着による細菌損失を低減させる。
【0027】
分散物は取り扱うのに例えばポンプ処理するのに容易であること、および細菌は分散物の中で沈降しないこと、が非常に重要である。吸収用品への適用前に細菌が沈降すると、製品が不均一になる恐れがある。これは生理用品の中および/または上の細菌の量が変動しその結果たとえば製品が細菌を含有しないことさえあり得るということを意味する。従って、粘度はキャリヤーの重要な性質である。粘度は円錐(直径50mm、2°)で剪断速度100 l/sで30℃で測定されたとき、好ましくは200〜20000mPa、より好ましくは1000〜3000mPaである。
【0028】
従って、安定な分散物を得ることが目的である。これはポリソルベートのような分散剤の添加によって促進されるであろう。
【0029】
最も好ましくは、キャリヤーは脂肪酸を含む、すなわち、キャリヤーは脂肪、オイル、ワックスなどであってもよい。
【0030】
まず、第一に、脂肪酸を含むキャリヤーは疎水性である。
【0031】
第二に、脂肪酸を含むキャリヤーは溶融、半固体または固体の両方の形態で存在できる。キャリヤーは通常条件すなわち周囲温度で半固体/固体の脂肪であることが好ましい、何故ならば、そうであれば、吸収用品は取扱いがたとえば使用者にとってより容易になるからである。さらには、均質分散物を得るためには、細菌は溶融状態または半固体どちらかであるキャリヤーに好ましく添加される。
【0032】
吸収用品の使用中にキャリヤーからの細菌の放出を可能にするためには、脂肪は使用者の体に接触した状態で溶融形態になるべきである。従って、脂肪は好ましくは、約25℃〜45℃、より好ましくは、30℃〜37℃、の融解温度を有する。
【0033】
さらには、脂肪は好ましくは少なくとも部分飽和されている。これは酸化による脂肪減成の危険性を最少にする。
【0034】
本質的に疎水性のキャリヤーを使用する場合には、製品の一部だけが細菌の分散物を含むべきである。親水性の血液のような体液の吸収の局面では、製品の疎水性領域は最少であるべきである。
【0035】
分散物は少なくとも一つのドット状、スポット状、および/またはストリング(string)状に適用されてもよい。しかしながら、分散物は好ましくは、少なくとも一つの連続または不連続のストリング状に適用される。
【0036】
ストリングは周囲の細菌とキャリヤー物質が個々の細菌をことごとく保護するであろうことからも好ましい。分散物が大きな領域にわたって例えば吹き付けによって散布されると、個々の細菌間の距離が大きくなり、そして各細菌を取り囲んでいるキャリヤー物質も少なくなる。従って、細菌は分散物がストリング状に適用されれば環境に対してよりよく防護される。
【0037】
分散物の中には添加剤たとえば着色剤または顔料が含まれてもよい。金属酸化物たとえば酸化亜鉛、酸化チタンまたはそれらの混合物はたとえば、吸収用品の中での細菌分散物の外観を遮蔽するために添加されてもよい。これら物質は細菌の一般に黄色がかった色を遮蔽する。
【0038】
細菌の生き延びと再生そして細菌の乳酸およびその他代謝拮抗物質の産生を増大させるためには、分散物に栄養素が添加されてもよい。たとえば、炭水化物たとえばマルトデキストリン、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクツロース(lactulose)、デキストロース、アラビノース、マンノース、ガラクトース、サリシンなど、およびビタミンたとえばビタミンBおよび/またはEおよび/またはそれらの複合体、が添加されてもよい。
【0039】
使用される乳酸生産性細菌は好ましくは、正常細菌叢をもつ健康な女性の尿生殖路から単離される。
【0040】
最も好ましい細菌は次のような細菌株(bacteria strains)からなる群から選ばれる:ペジオコッカス(Pediococcus)、乳酸桿菌(Lactobacillus)およびロイコノストック(Leuconostoc)。
【0041】
細菌は好ましくは冷凍乾燥されてからキャリヤーの中に分散される。冷凍乾燥はたとえば噴霧乾燥に比べて非常に穏やかな乾燥プロセルである。
【0042】
本発明はまた、生存可能な乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品たとえばタンポン、生理用ナプキンまたはパンティーライナーの製造方法に関し、細菌は本質的に疎水性のキャリヤーの中に分散され、そして最終製品の一部を形成するはずである少なくとも一つの構成要素の上および/または中にいずれかの適用法によって適用され、そして上記構成要素(単数または複数)は繊維、超吸収材、ウェブ、スライバーおよび/または布である。適用はたとえば、吹き付けまたは穏やかな供給(たとえば、不連続または連続の押出)であってもよい。
【0043】
さらに、本発明は上記方法のいずれかに従って製造された吸収性生理用品に関する。
【0044】
本質的に疎水性のキャリヤーの中に分散された細菌の少なくとも一つの連続または不連続のストリングを含む吸収性生理用品も本発明の範囲に含まれる。
【0045】
本発明のその他の特徴および利点は本発明の下記の記載から明らかになろう。
【0046】
(発明の詳細)
ここで使用されるとき、用語「吸収性生理用品」はタンポン(指状タンポンおよびアプリケーター付きタンポンの両方)、生理用ナプキン、パンティーライナー、おむつ、失禁ガード、などを意味する。
【0047】
ここで使用されるとき、用語「乳酸生産性細菌」は発酵によって乳酸を産生する細菌を意味する。
【0048】
ここで使用されるとき、用語「キャリヤー」はその中に細菌が分散されるところの物質を意味する。このような物質は周囲温度で好ましくは半固体/固体である。しかしながら、それは水性または非水性の液体または溶液であってもよい。
【0049】
キャリヤーは好ましくは本質的に疎水性である。ここで使用されるとき、用語「本質的に疎水性」は本質的に撥水性を意味する。
【0050】
ここで使用されるとき、用語「分散物」は少なくとも2相を含む混合物を意味する。一つの相は本質的に固体粒子(分散物は懸濁物である)または液体(分散物は乳濁物である)を構成し、そしてこの相は他の相(連続相)の中に分散されている。
【0051】
ここで使用されるとき、用語「穏やかな供給」は材料がたとえばスクリューフィーダーおよび/またはポンプの使用によって供給されることを意味する。供給物がノズルを通して適用されることは好ましいが必ずしも必要ではない。
【0052】
ここで使用されるとき、用語「構成要素」はそれが最終製品の一部を形成するはずのもの、たとえば、出発材料または中間製品、であることを意味する。たとえばタンポンの製造では、出発材料はセルロース繊維またはビスコース繊維である。これら繊維からウェブがつくられる。従って、ウェブは中間製品である。別の中間製品はスライバーであり、それはウェブから形成されてもよい。
【0053】
たとえば生理用ナプキンの製造では、出発材料はたとえば超吸収材または布であってもよい。
【0054】
さらに、構成要素はたとえば、最終吸収用品の中の内層または外層であってもよい。
【0055】
ここで使用されるとき、用語「連続または不連続のストリング」は連続ライン、またはドット、スポット、短いライン、などの不連続ラインを意味する。幅広の連続ストリングは層またはフィルムと呼んでもよい。
【0056】
ここで使用されるとき、用語「最終生理用品の一部」はその生理用品全体を意味しない。
【0057】
ここで使用されるとき、用語「正常細菌叢」は健康な女性の尿生殖器の細菌叢を意味する。
【0058】
先に言及したとおり、細菌の大部分が製造過程を生き延びること、および吸収性生理用品が長い期間貯蔵できること、はきわめて重要なことである。
【0059】
本発明は驚くほど長い期間生存可能である乳酸生産性細菌を含む生理用品たとえばタンポン、生理用ナプキンまたはパンティーライナーを製造する方法を提供する。
【0060】
長い貯蔵寿命は下記ファクターの一つ、好ましくは一つより多く、そして最も好ましくは全て、によって提供される:
a)穏やかな供給好ましくは押出による細菌の適用、
b)適用前の、キャリヤー、好ましくは本質的に疎水性のキャリヤー、の中への細菌の分散、
c)繊維、超吸収材、ウェブ、スライバー、および/または布のような構成要素の上および/または中への適用、および/または
d)最終生理用品の中および/または上の細菌分散物のストリング。
【0061】
穏やかな供給、たとえば、押出による、はたとえば吹き付けによる適用に比べて非常に穏やかな適用法である。分散物に対する、従って細菌に対する、機械的応力は押出を使用すると最小になる。
【0062】
しかしながら、吹き付けは細菌生存性にマイナスの影響を有し、それは多分吹き付け中の細菌への高い機械的応力のせいであるらしい、ということが判明した。
【0063】
吹き付けのその他のマイナス面は本発明者らによって行われたいくつかの初期実験によって明らかにされた。これら欠点はこれら実験についての以下の記述の中に説明されている。
【0064】
初期実験の一つはタンポンの製造プロセル中にスライバーの上にココナッツバターを吹き付けることであった。脂肪はスライバー全体の上に適用された。しかしながら、スライバーの上に適用される脂肪の量を制御することは非常に難しかった。さらに、吹き付けノズルは脂肪を不均一に分配させた、すなわち、吹き付けの中心部には脂肪がより多く、そして周辺部にはより少ない、それは結果としてスライバー上の脂肪の不均一な分布を生じさせた。さらに、脂肪は吹き付けを可能にするために約40℃に加熱されなければならなかった(粘度を低下させなければならなかった)。もう一つの問題は吹き付けノズルの詰りであった。製造中に、マシンのパーツは熱い脂肪で覆われ従ってつるつるになった、そして結果として、タンポン製造マシンはスライバーをタンポン状に折り畳むことができなかった。
【0065】
別の実験は不織布の通常の表面層の上に脂肪を吹き付けることであった、それは適用後にタンポン(表面層なし)の上に適用された。しかしながら、上記に開示した、吹き付けによるそれら問題に加えて、タンポン製造マシンのローラーはタンポンの表面層の適用中に、適用された脂肪のせいでスリップした。
【0066】
さらに別の実験はアコスープ(Acosoup)(カールスハムンス社(Karlshamns AB)から)の中の細菌の分散物を未だ圧縮されてないタンポンの中に適用することであった。分散物はシリンジによってタンポンの内部へ手動で適用された。しかしながら、脂肪は室温で硬化するものであったので圧縮工程中に分散物はタンポンから搾り出された。従って、類似の実験は室温でアコスープよりもはるかに軟質であるココナッツバターを使用して行われた。この脂肪はタンポンのより内部へ広がるので、それは圧縮中にタンポンの中にとどまった。しかしながら、脂肪の広がりのせいで、タンポンの繊維の液体吸収は損なわれた。
【0067】
これら実験から、吹き付けは所望の適用方法ではなかったということが結論付けられた。
【0068】
さらに、キャリヤーの特性は所期製品を得るためには重要であるということが結論付けられた。
【0069】
キャリヤーは適用を促進しそして幾つかの局面において細菌を保護する。
【0070】
まず、第一に、キャリヤーは細菌への機械的応力を低下させる。
【0071】
第二に、分散物の方がたとえば冷凍乾燥された細菌だけよりも適用するのが容易である。加えて、キャリヤーは細菌とその細菌が適用された成分との間の接着剤として作用する。
【0072】
第三に、キャリヤーは細菌を、細菌と空気および湿度との間の接触から防護し、そして接触を減少させる。本質的に疎水性キャリヤー細菌を湿気や水分との接触からも防護し、そしてそれによって、細菌のよりよい安定が達成される。
【0073】
最も好ましくは、キャリヤーは脂肪酸を含む、すなわち、キャリヤーは脂肪、オイル、ワックスなどであってもよい。
【0074】
まず、第一に、脂肪酸を含むキャリヤーは疎水性である。
【0075】
第二に、脂肪酸を含むキャリヤーは溶融、半固体または固体の両方の形態で存在してもよい。キャリヤーは通常条件すなわち周囲温度で半固体/固体の形態の脂肪であることが好ましい、何故ならば、そうであれば、吸収用品は取扱いがたとえば使用者にはより容易であるからである。さらには、均質分散物を得るためには、細菌は好ましくは、溶融状態または半固体どちらかであるキャリヤーに添加される。半固体物質も上記吸収性生理用品の製造中に取り扱うのが例えばポンプ処理するのが容易である。
【0076】
吸収用品の使用中にキャリヤーからの細菌の放出を可能にするためには、脂肪は生理用品の使用において溶融形態であるべきである。従って、脂肪は好ましくは約25℃〜45℃、より好ましくは30℃〜37℃、の融解温度を有する。この融解温度範囲は分散物の製造および適用を考慮しても好ましい。当業者に知られているように、細菌は高温を生き延びられない。
【0077】
乳酸生産性細菌が尿生殖路の中に放出されるとき、それらは増殖し、従って、導入部およびEP 0 594 628に記載した乳酸生産性細菌の利点が得られる。
【0078】
好ましい態様においては、キャリヤーは円錐(直径50mm、2°)で剪断速度100 l/sで30℃で測定されたときの200〜20000mPaの粘度、より好ましくは1000〜3000mPa、と、約25℃〜45℃の融解温度、より好ましくは30℃〜37℃、を有する、少なくとも部分飽和された脂肪である。
【0079】
脂肪は有利に使用され、そして好ましくは、脂肪酸化の危険性を最少にするために少なくとも部分飽和されている。
【0080】
分散物は分散物の容易な取扱いたとえばポンピングを確実にするために操作温度で好ましくは少なくとも半固体であるべきである。さらに、脂肪の粘度は脂肪の中での細菌の均質分散物を得るために重要である。脂肪の粘度は勿論、分散物中の細菌の沈降にも影響する。
【0081】
キャリヤーの適切な粘度は分散物中の細菌沈降を減少させる一つのやり方である。別のやり方は分散剤たとえば界面活性剤または立体安定剤を添加することによる、そしてそれによって最小の沈降をもった安定な分散物が得られる。
【0082】
適する界面活性剤はたとえばポリソルベート(ツイーン(Tween)(登録商標))である。
【0083】
ポリアクリル酸のようなポリマーが立体安定剤として使用されてもよい。
【0084】
脂肪の融解温度は最も好ましくは、体温、すなわち、37℃、であるか又はそれ未満であるべきである、何故ならば、脂肪がその溶融状態にあるときには使用の生理用品から細菌がより容易に放出される(そして体液によって再水和される)からである。
【0085】
しかしながら、脂肪は周囲温度(約20〜25℃)では主として固体または半固体の状態であるべきである、何故ならば、生理用品は脂肪が流れたり汚らしくなったりしなければ例えば使用者には取扱いがより容易であるからである。
【0086】
これら理由によって、脂肪は25℃未満では好ましくは本質的に固体であり、そして約25℃〜45℃、より好ましくは30℃〜37℃、の融解温度を有する。より特定すると、脂肪は20℃で15〜70%の固体相、そして30℃で0〜30%の固体相を含有する。
【0087】
接着の観点からは、周囲温度で固体の脂肪よりも半固体である脂肪を使用する方がよい。
【0088】
単調な融解曲線(even melting curve)を有する脂肪を使用することが好ましい。これは異なる融解温度を有する脂肪の混合物を構成する脂肪を使用することによって達成されてもよい。たとえば、モノ−、ジ−およびトリ−グリセリドの混合物は天然産の脂肪酸のグリセロールによるエステル化によるか又は天然脂肪のエステル交換によるかどちらかによって得られてもよい。
【0089】
純粋な、モノ−、ジ−またはトリ−グリセリドが使用されてもよい。
【0090】
脂肪は植物または動物由来のものであってもよい。
【0091】
好ましくは、次のような一般式を有するトリグリセリドが使用されてもよい:
Figure 2004510502
【0092】
置換基Aはたとえば、C、C、C10、C12、C14、C16、C18、C20、C22、および/またはC24、の一つまたは組合せであってもよい(Cはn個の炭素原子を含む炭素化合物を意味する)。異なる置換基の組合せは幾つかの異なる融解温度を生じ、そして置換基が適切に選ばれるならば結果は単調な融解曲線である。
【0093】
適する脂肪はカールスハムンス社(Karlshamns AB)からのアコソフト(Akosoft)(登録商標)である。
【0094】
細菌は好ましくは、生理用品の製造中の工程として適用される。それは分離された工程として、又は製造過程の中に存在する別の工程との組合せで、存在してもよい。さらに、細菌の最適適用を達成するには、細菌は好ましくは、細菌の大部分が最終生理用品の内部に保たれるような仕方で適用されるべきである。
【0095】
適用は繊維、超吸収材、ウェブ、スライバーおよび/または布の上および/または中へであってもよい。
【0096】
キャリヤーは好ましくは本質的に疎水性であり、そして最終生理用品の一部だけを構成すべきである、何故ならば、そうでないと、吸収が乱されるからである。生理用品によって吸収されるべきものである月経液や尿のような体液は本質的に親水性であるので、製品の大部分が疎水性であると、体液は反撥され、そして吸収が低下する。従って、生理用品の吸収特性を維持するためには、適用されるキャリヤーの量および面積および容積は最小にすべきである。従って、分散物は好ましくは少なくとも一つのドット状、スポット状、および/または連続もしくは不連続のストリング状(層またはフィルムも含めて)に適用される。
【0097】
しかしながら、分散物は最終生理用品の中および/または上に少なくとも一つの連続または不連続のストリングを形成することが好ましい。
【0098】
さらに、ストリングは細菌生き延びの観点で好ましい。ストリングの中の細菌は分散物がたとえば吹き付けによってより大きな面積または容積にわたって散布された場合よりもより多くのキャリヤー物質によって取り囲まれており、そして細菌間の距離がより短い。従って、ストリング状での細菌分散物の適用は本発明による生理用品の貯蔵寿命を改善する。
【0099】
ストリングは好ましくは直径が約0.1〜50mm、より好ましくは0.5〜5mm、である。
【0100】
加えて、波形ストリングを適用することは有利であろう。たとえばタンポンにおいては、制御された放出効果が得られるであろう。波形ストリングが、スライバーの運行方向を横切ってスライバーの上に適用されるならば(すなわち、数本の連続ストリングの不連続適用)、分散物は最終タンポンの表面から中心部へと分布されるであろう。従って、表面に最も近い細菌が最初に放出され、そして中心部の細菌が最後に放出される。
【0101】
製造過程にとっては、上記の吸収特性を離れて脂肪の量も重要である。あまりに多量の脂肪が使用されると、関心対象の生理用品を形成することはその目的のために使用された通常のマシンでは可能でなくなるであろう。吸収性生理用品の吸収特性は上記に言及したとおり大量の脂肪によっても損なわれる。
【0102】
当業者に知られているその他添加剤も分散物の中に添加されてもよい。
【0103】
たとえば、着色剤または顔料が添加されてもよい。たとえば、金属酸化物が使用されてもよく、そしてたとえば酸化亜鉛および酸化チタンは白色の分散物を生じさせる。これら物質は細菌の一般に黄色がかった色を遮蔽する。
【0104】
約0.1〜10重量%の酸化亜鉛、酸化チタンまたはこれらの混合物が分散物に添加されてもよい。
【0105】
酸化亜鉛、酸化チタンまたはこれらの混合物は分散物の稠度に影響して分散物を本発明の方法に更に適するようにさせる。
【0106】
細菌の生き延びと再生およびその乳酸およびその他代謝拮抗物質の産生を増大させるために栄養素も分散物に添加されてもよい。適する栄養素はたとえば、醗酵可能な炭水化物たとえばラクツロース、マルトデキストリン、デキストロース、フルクトース、マルトース、グルコース、アラビノース、マンノース、ガラクトース、サリシンなど、である。ビタミンB、ビタミンEおよびそれらの複合体、も栄養素として適する。
【0107】
約1〜30重量%の栄養素が分散物に添加されてもよい。
【0108】
乳酸生産性細菌は好ましくは、微生物の正常叢を有する健康な女性の尿生殖路に起源をもつ。
【0109】
適する乳酸生産性細菌はたとえば、ペジオコッカス(Pediococcus)、乳酸桿菌(Lactobacillus)、ロイコノストック(Leuconostoc)、ラクトコッカス(Lactococcus)、エロコッカス(Aerococcus)、アロイオコッカス(Alloiococcus)、カルノバクテリウム(Carnobacterium)、エンテロコッカス(Enterococcus)、ストレプトコッカス(Streptococcus)、テトラゲノコッカス(Tetragenococcus)、およびヴァゴコッカス(Vagococcus)からなる群から選ばれる。
【0110】
さらに、細菌は好ましくは、ペジオコッカス、乳酸桿菌およびロイコノストックからなる細菌株の群の中から選ばれる。
【0111】
特に適する細菌はP.acidilacti、P.pentosaceus、P.urinae、L.acidophilus、L.cristpatus、L.gasseri、L.vaginalis、L.mucosae、L.paracasei、L.plantarum、L.jensenii、L.casei、L.casei subsp.rhamnosus、L.fermentum、およびL.johsoniiである。
【0112】
好ましくは、これら細菌種の幾つかの組合せが本発明に従って使用される。異なる細菌の組合せが細菌の世代時間(generation time)を短縮させ結果として迅速な細菌増殖を生じる。
【0113】
細菌はキャリヤーの中に分散される前に好ましくは冷凍乾燥される。冷凍乾燥はたとえば通常の噴霧乾燥に比べて非常に穏やかなプロセスである。冷凍乾燥はたとえばタンパク構造を保存することにおいて優れている。当業者に知られているように、冷凍乾燥前に細菌と様々な添加剤が混合されてもよい。かかる添加剤はたとえば炭水化物であってもよいが、その他の添加剤も可能である。
【0114】
冷凍乾燥後に、そしてキャリヤーの中への分散前に、冷凍乾燥細菌を篩うこと又は穏やかに粉砕することは均一粒子を得るため及び細菌凝集を低下させるために実行可能である。そうしないと、凝集体が押出ノズルの中に堆積するであろう。また、より均一な分散物はより小さな細菌粒子サイズによって得られる。
【0115】
好ましくは、約0.1〜40重量%の冷凍乾燥細菌がキャリヤーに添加される。
【0116】
本発明の方法は特に工業的実施に十分適している。細菌の分散物は取り扱うのに例えばポンプ処理するのに容易であり、そして上記の通り細菌を保護する。
【0117】
本発明は乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品たとえばタンポン、生理用タンポンまたはパンティーライナーを製造する方法にも関し、そこでは、細菌は本質的に疎水性のキャリヤーの中に分散され、そしていずれかの適用法によって、最終製品の一部を形成するものである少なくとも一つの構成要素の上および/または中に適用され、そして上記成分(単数または複数)は繊維、超吸収材、ウェブ、スライバーおよび/または布である。適用はたとえば吹き付けまたは穏やかな供給(たとえば、連続または不連続の押出)であってもよい。
【0118】
さらに、本発明は上記方法のいずれか一つに従って製造された吸収性生理用品に関する。
【0119】
本質的に疎水性のキャリヤーの中に分散された細菌の連続または不連続ストリングを少なくとも一つ含む吸収性生理用品も、本発明の範囲内で含まれる。
【0120】
本発明は下記の非限定的な実施例によって例証される。
【0121】
実施例1
分散物の製造:
17重量%のP.acidilactici(約950×10cfu/g)、50重量%のL.casei(約300×10cfu/g)、24重量%のL.johnsonii(約300×10cfu/g)、および9重量%のL.fermentum(約200×10cfu/g)を含む冷凍乾燥細菌プールが使用された。細菌プールの中の全体量は約460×10cfu/gであった(cfuはコロニー形成単位(colony forming units)である)。
【0122】
冷凍乾燥細菌はハンマーミルで微粉砕され、そして0.75mmを通って篩われた。分析は細菌の約98%が0.35mm未満の粒子サイズを有することを示した。
【0123】
カールスハムンス社(Karlshamns AB)からのアコソフト(Akosoft)(登録商標)36がキャリヤーとして使用された。アコソフト(登録商標)36はココナッツからの植物脂肪である。融解温度は約32〜36℃である。さらに、アコソフト(登録商標)36は非常に単調な融解曲線を有する。
【0124】
脂肪をまず約50〜70℃で溶融し、その後でゆっくり30〜38℃に冷却して均質な素材を確保した。
【0125】
5gのツイーン(Tween)(登録商標)80(ポリソルベート80)を1000gのアコソフト(登録商標)36と混合した。
【0126】
その後、30〜38℃の温度で攪拌しながら脂肪に95gの冷凍乾燥細菌を添加した。
【0127】
その後、分散物をゆっくり約20〜30℃に冷却した。冷却中、分散物は一定間隔で攪拌された。冷却プロセルを急ぐと、大きな脂肪結晶が生成され、それはより硬い稠度をもった分散物を生じる。
【0128】
それから、分散物を4〜8℃で貯蔵した。
【0129】
適用:
分散物は適用前に約20〜30℃に調節された。従って、分散物は適用中約20〜30℃の温度を有した。
【0130】
分散物のポンピングは水圧ピストンポンプを使用して行われた。このタイプのポンプは物理的な力で分散物に影響することがないので好ましい。
【0131】
分散物は直径0.78mmのノズルから適用され、そしてウェブ上に(ウェブの運行方向に沿って)押出され、直後にウェブをスライバー状に折り畳んだ。
【0132】
その後、通常の仕方でタンポンを製造する。
【0133】
ウェブ上に添加された分散物の量は各タンポン(約20cmのスライバー)において約150mg(6×10cfu)に相当する。
【0134】
実施例2
吸収試験:
タンポンの製造前にスライバーの中に手動で適用した細菌分散物のストリングを有するタンポンの吸収は下記の試験方法を使用して評価された。
【0135】
各タンポンは約150mgのアコソフト(登録商標)36を含んでいた。
【0136】
タンポンを秤量し、そして23℃または37℃の温度における人工の月経液の中に15秒間浸漬した。その後、タンポンを1分間自由に吊るし、それから再び秤量した。タンポンによって吸収された液体の量を算出した。
【0137】
本発明に従って細菌の分散物のストリングを有するタンポンについての結果を、細菌の分散物を有しない通常のタンポンと比較した。
【0138】
Figure 2004510502
【0139】
細菌の分散物を有するタンポンについては23℃では吸収が衰えることが注目された。これは37℃の場合にはなかった、何故ならば、この温度では脂肪が融解したからである。
【0140】
表からわかるように、本発明に従って細菌の分散物が添加されているとき、吸収に差はない。
【0141】
実施例3
細菌の分散物の適用は手動でと、本発明に従って即ち工業的タンポン製造プロセスの中の工程としてと、両方で行われた。
【0142】
分散物の中に使用されたキャリヤーはカールスハムンス社(Karlshamns AB)からのアコソフト(登録商標)36であった。
【0143】
分散物は約9重量%の細菌を含有した。この細菌混合物は約460×10cfu/gの細菌を含有した。約150mgの分散物がタンポンに適用された。これは約6×10cfuを構成する細菌14mgに相当する。
【0144】
A)手動適用は直径1mmのノズルを有するシリンジを使用して行われた。スライバーを開け、そしてスライバーの内部に分散物の連続ストリングを手動で適用した。それから、スライバーを2本のローラーの間で圧縮し、そして通常のタンポン製造機でタンポンをつくった。
【0145】
B)本発明に従った細菌の分散物の押出による適用がタンポン製造中のウェブの上になされた。
【0146】
タンポンは室温(約22℃)で8ヶ月まで貯蔵された。
【0147】
Figure 2004510502
【0148】
表2でわかるように、2つの適用法を比較したときに細菌生存の安定性に関して有意差はない。従って、本発明による方法は細菌活性度を低下させない、従って得られるタンポンは長い貯蔵寿命を有する。
【0149】
これら結果の外挿は室温での1年間貯蔵後に最低約0.5〜1%の細菌(約2〜4×10)がなお生きていることを示す。この量は所期の治療効果、すなわち、尿生殖路内の微生物の正常叢の保存および/または再生、を与えるのに十分である。
【0150】
本発明を詳細にそしてその特定の態様に関して記述したが、本発明の思想および範囲から逸脱することなくさまざまな変更および改造が可能であることは当業者には明らかであろう。

Claims (35)

  1. 乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品の製造方法であって、
    生存可能な乳酸生産性細菌をキャリヤーの中に分散させて細菌の分散物を生じ;
    細菌の分散物を、最終製品の一部を形成するはずである少なくとも一つの構成要素の上および/または中に、連続または不連続の穏やかな供給によって適用する;
    諸工程を含むことを特徴とする前記方法。
  2. 穏やかな供給が連続または不連続抽出によって行われる、請求項1の方法。
  3. 吸収性生理用品がタンポンである、請求項1の方法。
  4. 吸収性生理用品が生理用ナプキンである、請求項1または請求項2の方法。
  5. 吸収性生理用品がパンティーライナーである、請求項1または請求項2の方法。
  6. 前記少なくとも一つの構成要素が、セルロースおよび/またはビスコース繊維、超吸収材、ウェブ、スライバー、および布からなる群から選ばれる、請求項1〜5のいずれか一項の方法。
  7. キャリヤーが本質的に疎水性であり、そして方法が、最終生理用品の一部だけが細菌の分散物を含むようなやり方で、行われる、請求項1〜6のいずれか一項の方法。
  8. 方法が、最終生理用品が生理用品の上および/または中に細菌の分散物の少なくとも一つの連続および/または不連続のストリングを含むようなやり方で、行われる、請求項1〜7のいずれか一項の方法。
  9. ストリングが細菌の制御された放出を提供する波形である、請求項8の方法。
  10. キャリヤーが脂肪酸を含む、請求項7〜9のいずれか一項の方法。
  11. キャリヤーは、30℃で100l/sの剪断速度で測定されたときに200〜20000mPasの粘度、および約25℃〜45℃の融解温度を有する少なくとも部分飽和脂肪である、請求項10の方法。
  12. 細菌の分散物が分散剤を含む、請求項1〜11のいずれか一項の方法。
  13. 細菌の分散物が着色剤または顔料を含む、請求項1〜12のいずれか一項の方法。
  14. 前記着色剤または顔料が金属酸化物である、請求項13の方法。
  15. 細菌の分散物が細菌のための少なくとも一つの栄養素を含む、請求項1〜14のいずれか一項の方法。
  16. 細菌が、微生物の正常叢を有する女性の尿生殖路に起源をもつ、請求項1〜15のいずれか一項の方法。
  17. 細菌が、ペジオコッカス、乳酸桿菌、およびロイコノストックからなる細菌株の群の中から選ばれる、請求項1〜16のいずれか一項の方法。
  18. 細菌が冷凍乾燥されている、請求項1〜17のいずれか一項の方法。
  19. 乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品の製造方法であって、
    生存可能な乳酸生産性細菌を本質的に疎水性のキャリヤーの中に分散させて細菌の分散物を生じ;
    細菌の分散物を、最終製品の一部を形成するはずである少なくとも一つの構成要素の上および/または中に適用する;
    諸工程を含むこと、および最終生理用品の一部だけが細菌の分散物を含むように、前記少なくとも一つの構成要素がセルロースおよび/またはビスコース繊維、超吸収材、ウェブ、スライバー、および布からなる群から選ばれること、を特徴とする前記方法。
  20. 最終生理用品が、生理用品の上および/または中に細菌の分散物の少なくとも一つの連続または不連続のストリングを含む、請求項19の方法。
  21. 吸収性生理用品がタンポンである、請求項19または請求項20の方法。
  22. 吸収性生理用品が生理用ナプキンである、請求項19または請求項20の方法。
  23. 吸収性生理用品がパンティーライナーである、請求項19または請求項20の方法。
  24. 請求項1〜23のいずれか一項に従って製造された、乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品。
  25. 生存可能な乳酸生産性細菌が本質的に疎水性のキャリヤーの中に分散されていること、および細菌の分散物が最終生理用品の上および/または中の少なくとも一つの連続または不連続のストリングを形成すること、を特徴とする、乳酸生産性細菌を含む吸収性生理用品。
  26. 吸収性生理用品がタンポンである、請求項25の吸収性生理用品。
  27. 吸収性生理用品が生理用ナプキンである、請求項25の吸収性生理用品。
  28. 吸収性生理用品がパンティーライナーである、請求項25の吸収性生理用品。
  29. 本質的に疎水性のキャリヤーが脂肪酸を含む、請求項25〜28のいずれか一項の吸収性生理用品。
  30. キャリヤーは、30℃で100l/sの剪断速度で測定されたときに200〜20000mPasの粘度、および約25℃〜45℃の融解温度を有する少なくとも部分飽和脂肪である、請求項29の吸収性生理用品。
  31. 細菌の分散物が着色剤または顔料を含む、請求項25〜30のいずれか一項の吸収性生理用品。
  32. 細菌の分散物が細菌のための栄養素を含む、請求項25〜31のいずれか一項の吸収性生理用品。
  33. 細菌が、微生物の正常叢を有する女性の尿生殖器路に起源をもつ、請求項25〜32のいずれか一項の吸収性生理用品。
  34. 細菌が、ペジオコッカス、乳酸桿菌、およびロイコノストックからなる細菌株の群の中から選ばれる、請求項25〜33のいずれか一項の吸収性生理用品。
  35. 細菌が冷凍乾燥されている、請求項25〜34のいずれか一項の吸収性生理用品。
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