JP2002540900A - 衛生製品に関連する微生物感染の阻害方法 - Google Patents

衛生製品に関連する微生物感染の阻害方法

Info

Publication number
JP2002540900A
JP2002540900A JP2000610532A JP2000610532A JP2002540900A JP 2002540900 A JP2002540900 A JP 2002540900A JP 2000610532 A JP2000610532 A JP 2000610532A JP 2000610532 A JP2000610532 A JP 2000610532A JP 2002540900 A JP2002540900 A JP 2002540900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
absorbent
bacillus
absorbent product
lactobacillus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000610532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002540900A5 (ja
Inventor
シーン ファーマー,
アンドリュー アール. レフコウィッツ,
Original Assignee
ガネデン バイオテック, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/291,789 external-priority patent/US6716435B1/en
Application filed by ガネデン バイオテック, インコーポレイテッド filed Critical ガネデン バイオテック, インコーポレイテッド
Publication of JP2002540900A publication Critical patent/JP2002540900A/ja
Publication of JP2002540900A5 publication Critical patent/JP2002540900A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/36Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing microorganisms

Abstract

(57)【要約】 本発明は、おむつ、包帯、サニタリーナプキン、タンポンなどの衛生製品の使用に関連する微生物感染を阻害する組成物および方法を記載する。本発明は、衛生製品の使用時にその製品と接触する上皮組織上の寄生体および病原体の増殖を阻害するのに有用な、有効量の生存している非病原性の乳酸産生細菌、例えばBacillus coagulans、あるいはその細胞外産物を含む衛生製品の使用を提供することを含む。本発明はまた、使用および処分後の衛生製品の生分解を増強することを提供する。また、本明細書中には、この組成物を含む製品およびシステムを用いる方法が記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の引用) 本願は、1998年4月10日に出願された同時係属中の国際出願番号PCT
/US98/07307号の一部継続出願であり、これは1997年4月18日
に出願された米国仮出願番号60/044,643号(現在、放棄)の一部継続
出願である。これらの開示はそれによって本明細書中に参考として援用される。
【0002】 (技術分野) 本発明は、使い捨ておむつおよび他の衛生製品のような衛生ヘルスケア製品を
用いる場合の微生物感染を阻害し、かつ上皮の共生を促進する、システムおよび
方法に関する。特に、本発明は、微生物感染を阻害し、皮膚の共生を促進し、そ
して使い捨て衛生製品の生分解性を高めるために、共生乳酸菌を衛生ヘルスケア
製品と組み合わせて使用することを記載する。
【0003】 (発明の背景) 衛生製品は、種々の形式で個人の衛生および医療での必要性のために広く用い
られており、生理用ナプキン、おむつ、失禁ガード、創傷用包帯などが含まれる
。これらを使用することによって、微生物病原体の増殖、局所感染、刺激、発疹
、および関連する問題を助長する局所的組織環境が作り出される。
【0004】 さらに、使用済みの衛生製品の処分は環境およびヘルスケアの主要な関心事で
ある。使用済み衛生製品中に存在する物質の容量および物質のタイプは、その吸
収特性ならびに体液および老廃物を収集するというその目的のため、使用済み衛
生製品の処分における生物学的および環境的な危険をもたらす。使用済み衛生製
品の生分解−製品それ自体およびそれが含む老廃物の両方の分解−の改善が大い
に必要とされている。
【0005】 本発明は、共生性であり、かつ従属栄養の細菌を用いて、上記の問題の両方を
解決する(すなわち、衛生製品の使用に関連する微生物感染を阻害し、そして使
用後の衛生製品の生分解性を促進する)。
【0006】 共生微生物は、特定の環境中で増殖したときに、多くは、同じ環境中の他の生
物の増殖を阻害することによって、有益性を与える微生物である。共生生物の例
には、少なくとも一時的に胃腸管内で増殖し、病原性有機体を置換または死滅さ
せる能力を有し、そして宿主に他の有益性をもたらす細菌およびバクテリオファ
ージが含まれる。例えば、Salminenら、1996、Antonie V
an Leeuwenhoek 70:347−358;Elmerら、199
6、JAMA 275:871−876;Rafter、1995、Scand
.J.Gastroenterol.30:497−502;Perdigon
ら、1995.J.Dairy Sci.78:1597−1606;Gand
i、Townsend Lett.Doctors & Patients、p
p.108−110、1994年1月;Lidbeckら、1992、Eur.
J.Cancer Prev.1:341−353を参照のこと。
【0007】 共生に関する以前の研究の大部分は、本質的に機構的なものではなくむしろ観
察的であり、それゆえ多くの共生現象の原因となるプロセスは未だ定量的に解明
されていない。いくつかの共生生物は正常な結腸の微生物叢のメンバーであり、
明白に病原性であるとは見られていない。しかし、これらの有機体は、ときおり
、例えば免疫無防備状態の個体に、感染症(例えば、菌血症)を引き起こしてい
る。例えば、Sussman,Jら、1986、Rev Infect.Dis
.8:771−776;Hata,D.ら、1988.Pediatr.Inf
ect.Dis.7:669−671を参照のこと。
【0008】 例えば、酸敗した乳汁中に見いだされる共生細菌は古代から(すなわち、細菌
の発見よりもはるか以前から)、赤痢および関連の胃腸疾患の治療的処置剤とし
て利用されてきた。より最近では、共生製剤は、1900年代初頭に、健康およ
び長寿に対するその影響について体系的に評価された(例えば、Metchin
ikoff,E.、Prolongation of Life、Willai
m Heinermann,London 1910を参照のこと)が、195
0年代に病原性微生物を処置するために抗生物質が出現したので、その利用は著
しく制限された。例えば、Winbergら、1993、Pediatr.Ne
phrol.7:509−514;Malinら、Ann.Nutr.Meta
b.40:137−145;および米国特許第5,176,911号を参照のこ
と。同様に、乳酸産生細菌(例えば、Bacillus、Lactobacil
lusおよびStreptococcus種)は食品添加物として利用されてお
り、そしてこれらは栄養的および/または治療的な価値を提供するといういくつ
かの主張がなされている。例えば、Gorbach、1990、Ann.Med
.22:37−41;Reidら、1990、Clin.Microbiol.
Rev.3:335−344を参照のこと。
【0009】 共生細菌、特に、腸にコロニーをつくるLactobacillusおよびB
iffidobacterium株の栄養的使用が以前に開示されている(Wi
nbergら、Pediatr.Nephrol.7:509−514、199
3;Malinら、Ann.Nutr.Metab.40:137−145、1
996;および米国特許第4,176,911号)。乳酸産生細菌(例えば、B
acillus、LactobacillusおよびStreptococcu
s種)は食品添加物として利用されており、そしてこれらは栄養的および治療的
な価値を提供するといういくつかの主張がなされている(Gorbach、An
n.Med.22:37−41、1990;Reidら、Clin.Micro
biol.Rev.3:335−344、1990)。従属栄養細菌は、動物の
排泄物ならびに多くの天然および合成ポリマーの生分解において重要な役割を果
たしている。以下を含む細菌株:Bacillus、Pseudomonas、
Arthrobacter、Achromobacter、Micrococc
usおよびRhodococcusは、老廃物、セルロース物質、石油炭化水素
およびその関連製品、例えば、プラスチック、合成ゴムおよび他の合成物質の分
解に関与することが示されている。
【0010】 Bacillus coagulansは非病原性のグラム陽性胞子形成 細菌であり、L(+)乳酸(右旋性)をホモ発酵条件下で産生する。これは、例
えば、栄養培地に接種した熱処理土壌試料のような天然の供給源から単離されて
いる(Bergey’s Manual off Systemic Bact
eriology、第2巻、Sneath,P.H.A.ら、編、Willia
ms & Wilkins,Baltimore、MD、1986)。精製され
たB.coagulans株は、エンドヌクレアーゼ(例えば、米国特許第5,
200,336号);アミラーゼ(米国特許第4,980,180号);ラクタ
ーゼ(米国特許第4,323,651号);およびシクロ−マルト−デキストリ
ングルカノトランスフェラーゼ(米国特許第5,102,800号)を包含する
酵素の供給源として役立っている。B.coagulansは乳酸の生産に用い
られている(米国特許第5,079,164号)。B.coagulansの1
つの株(L.sporogenesと称される;Sakaguti&Nakay
ama(ATCC31284))を他の乳酸産生細菌およびB.nattoと組
み合わせて、蒸した大豆から発酵食品が生産されている(米国特許第4,110
,477号)。
【0011】 衛生製品の使用は、頻繁に、その製品の使用に関連した皮膚ムコイドの刺激
および/または感染を引き起こす。おむつかぶれは成人と幼児の両方に共通する
問題である。かぶれは、衛生製品に持ち込まれた日和見感染の病原体が発生(g
erminate)して、それらの刺激部位上に感染を引き起こす場合、さらに
重篤な刺激となり得る。加えて、陰門膣感染は、ナプキンおよびタンポンの使用
ではよくあることであり、典型的には、CandidaまたはGardnere
lla種(例えば、Candida albicansおよびC.tropic
alis)によって引き起こされる。トキシックショック症候群および他の皮膚
感染症がStaphylococcal細菌(例えば、Staphylococ
cus aureusおよびS.epidermidisもまた一般的である)
によって引き起こされた。皮膚刺激および/または衛生製品の使用の後、短期間
で感染を引き起こす他の病原体には、Trichophyton種(例えば、T
.mentagrophytes)が挙げられる。
【0012】 さらに、使い捨ておむつおよび他の衛生製品は、その処分において環境問題を
提起する。衛生製品の埋め立ては濫用されており、過剰量の使い捨て製品を蓄積
させる。おむつ、生理用ナプキンおよびタンポンのような衛生製品は生分解が遅
く、特に、身体からの排泄物または体液を含む場合には、その吸収性ポリマー内
容物のために膨張するので、これらの製品の嵩のために相当の空間が占有される
【0013】 (発明の要旨) 共生酸産生菌が、おむつおよび他の衛生製品を使用すると増殖する皮膚病原体
の増殖を妨げることによって、皮膚/上皮感染を阻害、予防および/または排除
するのに有効であることが現在発見されている。
【0014】 共生酸産生菌の細菌酵素および他の代謝産物が多くの衛生製品の生分解(例え
ば、埋め立て地に廃棄された場合の廃棄バイオマテリアルの生分解を含む)にお
いて重要な役割を果たすこともまた発見された。
【0015】 本発明は、非病原性の共生酸産生菌を含む組成物および製造品、ならびに衛生
製品を使用した適用における皮膚上での病原体の増殖の阻害のためのその使用方
法を開示し、これはまた、衛生製品およびそれに含まれる身体老廃物の分解をも
提供する。本発明は、製造品としての衛生製品を意図し、これは有効量の共生細
菌を製品の種々の部分に含み、それにより衛生製品と接触した組織上の微生物感
染の阻害という所望の結果を達成し、および/または、衛生製品および衛生製品
上に採取される老廃物の生分解を増強する。
【0016】 典型的には、共生酸産生菌は、衛生製品の製造段階の間に生菌を含む組成物を
製品に適用することによって、衛生製品の一部の中または上に導入される。
【0017】 好適な実施形態において、本発明は乳酸産生細菌の使用を意図し、そしてより
好ましくは、胞子形成Bacillus種の使用を意図し、特にB.coagu
lansが好適な実施形態であり、そしてB.coagulans Hamme
rが特に好適な実施形態である。
【0018】 組成物の1つの実施形態において、Bacillus coagulans株
は組成物中に胞子の形態で含まれる。他の実施形態において、Bacillus
coagulans株は組成物中に乾燥細胞塊の形態で含まれる。他の実施形
態において、Bacillus coagulans株は組成物中に安定化され
たペーストの形態で含まれる。他の実施形態において、Bacillus co
agulans株は組成物中に安定化されたゲルの形態で含まれる。
【0019】 1つの実施形態において、組成物はさらに、有効量のビフィドジェニック(b
ifidogenic)オリゴ糖、例えば、短鎖または長鎖のフルクトオリゴ糖
(FOS)、グルコオリゴ糖、または本明細書中に記載される病原性細菌によっ
て容易に消化されない他の長鎖オリゴ糖ポリマーを含む。
【0020】 上記の概略的な説明ならびに以下の詳細な説明は例示および説明のみのためで
あり、特許請求される本発明を制限するものではないことが理解されるべきであ
る。
【0021】 (発明の詳細な説明) 本発明は、Bacillus coagulansのような非病原性乳酸産生
細菌(すなわち「乳酸菌」)が、種々の衛生製品の使用の際に生じ得る皮膚およ
び上皮の微生物病原体の増殖の阻害のための共生生物として組成物中で用いられ
得るという発見に向けられている。典型的には、これらの細菌は、衛生製品の使
用の結果として表れる発疹および他の皮膚感染(刺激/炎症を起こした皮膚、皮
膚炎、湿疹(excema)または皮膚アレルギーを含む)の予防的または軽減
的処置として用いられ得る。
【0022】 さらに、本発明は、衛生製品の分解の増強のための1種またはそれ以上の微生
物種の使用を記載し、これは本発明の組成物、方法および製造品中に含まれ、本
明細書において「分解性細菌」と称される。
【0023】 衛生製品は、使用時に皮膚または上皮発疹および/または感染に対して敏感な
身体組織に接触して用いられる任意の種々の材料であり得る。衛生製品の例には
、幼児用または成人用おむつ、生理用ナプキン、タンポン、失禁カード、ベッド
シーツまたはプロテクター、創傷またはびらん用包帯、皮膚パッチ、接着テープ
、唾液吸収材、および関連の使い捨ての衛生(sanitary)製品および衛
生(hygiene)製品が含まれるが、本発明はこのように限定されるとみる
必要はない。
【0024】 従って、本発明は、種々の組成物、この組成物の使用方法、およびこの組成物
を含むシステムを記載する。好適な実施形態において、この組成物はさらに、有
効量のビフィドジェニックオリゴ糖、例えば、本明細書中に記載のフルクトオリ
ゴ糖(FOS)、グルコオリゴ糖(GOS)などを含む。
【0025】 (A.共生酸産生菌) 本発明の方法および組成物での使用に適した共生酸産生菌は、本発明での使用
について定義されるように、酸を産生し、そして非病原性である。本明細書に記
載されるように同定される多くの適切な細菌が存在するが、本発明は、細菌の用
途および目的が記載される限りは、現在既知の細菌種に限定されるものではない
。酸を産生するという性質は、本発明の共生乳酸産生細菌の有効性に対する鍵と
なる。なぜなら、乳酸産生は局所微生物叢の環境における酸性度を高めるが、こ
れは多くの有害かつ所望されない細菌および真菌の増殖を支持しないからである
。乳酸産生のメカニズムによって、この共生生物は競争する有害な細菌の増殖を
阻害する。
【0026】 本明細書において「共生生物」は、一過性または内因性のフローラの少なくと
も一部を形成し、それにより宿主有機体に対して有益な予防的および/または治
療的効果を示す微生物をいう。共生生物は一般に安全であることが当業者に知ら
れている(すなわち、非病原性)。いかなる特定のメカニズムにも拘束されるこ
とを望むものではないが、本発明の乳酸産生細菌の予防的および/または治療的
効果は、部分的には、卓越したコロニー形成、所望されない微生物の寄生、乳酸
産生および/または抗菌活性を有する他の細胞外産物、またはそれらの組合せに
起因する病原体の増殖の競争的阻害の結果である。本発明の乳酸産生細菌のこれ
らの産物および活性は相乗的に作用して、有益な共生効果を生じる。
【0027】 本発明の共生生物として有用な典型的な乳酸産生細菌(すなわち、「乳酸菌」
)は効率的な酸産生体であり、これはBacillus属の非病原性メンバー、
LactobacillusおよびSporolactobacillus属の
全メンバー、Bifidobacterium属の全メンバー、およびPseu
domonas limbergiiを包含するが、本明細書中で記載されるよ
うに特定の種が特に好適である。
【0028】 好適な乳酸産生細菌は、本明細書中に記載されるBacillus late
rosporus種またはBacillus subtilis種を包含し、B
acillus laterosporus、Bacillus latero
sporus BOD、Bacillus laterosporus lau
bachおよびBacillus subtilisを含む。
【0029】 より好ましくは、本発明は、上記のLactobacillus、Bifid
obacteriumおよび特定のBacillus種を包含する乳酸産生細菌
(「乳酸菌」)の使用を意図する。特に好ましいのは、L.sporogene
s(別名B.coagulans)、Sporolactobacillus
P44、およびBacillus brevis亜種coagulansのよう
な乳酸産生細菌である。
【0030】 典型的な乳酸産生性の非病原性Bacillus種はBacillus co
agulans、Bacillus coagulans Hammer、Ba
cillus brevis亜種coagulansおよびBacillus
laevolacticusである。
【0031】 典型的な乳酸産生性のLactobacillus種には、Lactobac
illus acidophilus、Lactobacillus bulg
aricus、Lactobacillus casei、Lactobaci
llus cereale、Lactobacillus DDS−1、Lac
tobacillus delbrukeii、Lactobacillus
fermentum、Lactobacillus gaserii、Lact
obacillus GG、Lactobacillus jensenii、
Lactobacillus rhamnosus、Lactobacillu
s plantarum、Lactobacillus salivarius
、Lactobacillus sporogenes(別名B.coagul
ans)およびLactobacillus thermophilusが含ま
れる。
【0032】 典型的な乳酸産生性Sporolactobacillus種には、全てのS
porolactobacillus種が含まれ、Sporolactobac
illusP44が含まれる。
【0033】 典型的な乳酸産生性Bifidobacterium種には、Bifidob
acterium adolescentis、Bifidobacteriu
m animalis、Bifidobacterium bifidum、B
ifidobacterium bifidus、Bifidobacteri
um breve、Bifidobacterium infantis、Bi
fidobacterium infantus、およびBifidobact
erium longumが含まれる。
【0034】 本発明による共生生物として特に有用ないくつかのBacillus種が存在
し、これらには、乳酸産生体Bacillus coagulans、およびB
acillus laevolacticusが含まれる。
【0035】 本発明の典型であるBacillus coagulansは、本発明の実施
において有用な他の共生細菌の乳酸産生種のモデルに過ぎないことに留意すべき
であり、従って、本発明は限定されると考えるべきではなく、共生細菌の任意の
酸産生種が、本発明の組成物、治療システムおよび方法で用いられ得る。
【0036】 本発明において有用な多様な異なるBacillus種が存在し、限定されな
いが、市販の、および、American Type Culture Col
lection(ATCC)のような公共の供給源を通して入手可能な多くの異
なる株が含まれる。例えば、Bacillus coagulans株は、AT
CC受託番号15979、8038,35670、11369、23498、5
1232、11014、31284、12245、10545および7050と
して入手可能である。Bacillus laevolacticus株は、A
TCC受託番号23495、23493、23494、23549、および23
492として入手可能である。Bacillus種、特に胞子を形成する能力を
有する種は本発明のために特に適している。胞子は比較的熱および他の条件に対
して耐性があり、このことは、これらの種を製品処方中の貯蔵(貯蔵寿命)につ
いて理想的なものとし、そして皮膚および上皮の組織上のpH、塩度などの条件
下で組織の生存およびコロニー形成について理想的なものとする。さらなる有用
な特性には、非病原性、好気性、条件的(facultativ)および従属栄
養であることが含まれ、これらの種を安全にし、そして皮膚および上皮にコロニ
ー形成することを可能とする。
【0037】 Bacillusの胞子は熱耐性であり、加えて、乾燥粉末として貯蔵できる
ので、これは、本明細書に記載の種々の衛生製品および組成物のような乾燥製品
中に処方し、そして乾燥製品を製造するために特に有用である。耐熱および耐圧
性の胞子はまた、本明細書中に記載の圧力処理される吸収体組成物での使用に適
している。
【0038】 Bacillus coagulansを共生生物として用いる典型的な方法
および組成物が本明細書中に記載されている。精製されたBacillus c
oagulansは、本発明の共生生物として特に有用である。共生生物B.c
oagulansは非病原性であり、そして一般に、米国連邦医薬品局(FDA
)および米国農務省(USDA)によって、および当業者によって、安全(すな
わちGRAS分類)とされている。B.coagulansのグラム陽性桿菌は
、可変の胞子嚢の膨潤を入れて、パラ胞子の結晶生成なしで、1.0マイクロメ
ートル(m)を越える細胞直径を有する。
【0039】 B.coagualnsは耐熱性の胞子を形成するので、製造時に熱および圧
力を必要とする薬剤組成物の作製のために特に有用である。生存しているB.c
oagulans胞子を薬学的に許容可能な担体中に含む処方は、本発明による
組成物の作製および使用のために特に好適である。
【0040】 細胞培養、細胞ペーストおよび胞子製剤を形成するためのこれらの種々のBa
cillus種の増殖は、一般に、当該分野で周知である。Bacillus
coagulansについての典型的な培養および調製方法の例は本明細書中に
記載され、そして本発明の他の乳酸産生細菌の増殖のために容易に用いられおよ
び/または改変され得る。
【0041】 (1.Bacillus coagulansの供給源) 本発明で利用される精製されたBacillus coagulans菌は、
American Type Culture Collection(ATC
C、Rockville、MD)から以下の受託番号を用いて入手可能である:
Bacillus coagulans Hammer NRS727(ATC
C No.11014);Bacillus coagulans Hamme
r株C(ATCC No.11369);Bacillus coagulan
s Hammer(ATCC No.31284);およびBacillus
coagulans Hammer NCA4259(ATCC No.159
49)。精製されたBacillus coagulans菌はまた、Deut
sche Sarumlung von Mikroorganismen u
nd Zellkuturen GmbH(Braunschweig,Ger
many)から、以下の受託番号を用いて入手可能である:Bacillus
coagulans Hammer 1915(DSM No.2356);B
acillus coagulans Hammer 1915(DSM No
.2383、ATCC No.11014に対応);Bacillus coa
gulans Hammer(DSM No.2384、ATCC No.11
369に対応);およびBacillus coagulans Hammer
(DSM No.2385、ATCC No.15949に対応)。Bacil
lus coagulans菌はまた、Sabinsa Corporatio
n(Piscataway、NJ)またはK.K.Fermentation(
Kyoto、Japan)のような商業的供給業者からも得られ得る。
【0042】 Bacillus coagulans株およびその増殖要件は、以前に記載
されている(例えば、Baker.Dら、1960、Can.J.Microb
iol.6:557−563;Nakamura,H.ら、1988、Int.
J.Svst.Bacteriol.38:63−73を参照のこと。加えて、
種々のBacillus coagulans株はまた、天然の供給源(例えば
、熱処理された土壌試料)から周知の手順を用いて単離され得る(例えば、Be
rgey’s Manual of Systemic Bacteriolo
gy、第2巻、1117頁、Sneath,P.H.A.ら、編、Willia
ms & Wilkins,Baltimore、MD、1986を参照のこと
)。
【0043】 Bacillus coagulansは、当初の記載でこの細菌がLact
obacillus sporogenesとして名称をつけられていたという
事実(Nakamura,H.ら、Int.J.Syst.Bacteriol
.38:63−73、1988)から見て、以前はLactobacillus
として間違って特徴づけられていたことに留意すべきである。しかし、最初の分
類は、その有用性の鍵となる特徴を提供する両局面である、Bacillus
coagulansが胞子を生成すること、および代謝を通じてL(+)−乳酸
を放出するという事実のため、正しくなかった。代わりに、これらの発生的およ
び代謝的局面は、この細菌が乳酸Bacillusとして分類されることを必要
とし、それゆえ、これは再度命名された。加えて、古典的なLactobaci
llus種が、胆汁、特にヒト胆汁の過酷な(すなわち、酸性)pH環境下では
不安定であるために、腸でのコロニー形成に適さないことは一般に認識されてい
ない。対照的に、Bacillus coagulansは胃腸管中で胆汁環境
下で生き残り、かつコロニー形成可能であり、そしてこの低pH領域で増殖さえ
する。特に、ヒト胆汁環境は動物モデルの胆汁環境とは異なるので、今まで、ヒ
ト胃腸管モデルにおけるBacillus coagulansの増殖の正確な
説明はなされていなかった。
【0044】 (2.Bacillus coagulansの増殖) Bacillus coagulansは、好気性および条件的であり、代表
的には、pH5.7から6.8で、2(重量)%までのNaClを含む栄養ブロ
ス中で増殖するが、NaClもKClも増殖に必須ではない。約4から約7.5
のpHが、胞子からの生長の開始のために至適である。これは約30℃から約4
5℃で至適に増殖し、そして胞子は低温殺菌に耐え得る。これは、硝酸または硫
酸源を利用することによって、条件的および従属栄養増殖を示した。B.coa
gulansの更なる代謝特性を表1にまとめる。
【0045】
【表1】 Bacillus coagulansは種々の培地中で増殖し得るが、特定
の増殖条件が高レベルの胞子形成を与える培養を生じることが見いだされている
。例えば、胞子形成は、培地が1リットル当たり10ミリグラムの硫酸マンガン
を含む場合に増強され、胞子の栄養細胞に対する比は約80:20となる。加え
て、特定の増殖条件は、本発明に特に適した代謝酵素のスペクトルを含む細菌胞
子を生じる(すなわち、増強された共生活性および生分解性のための乳酸および
酵素の産生)。これらの特定の増殖条件によって産生された胞子が好ましいが、
任意の適合する増殖条件によって産生された胞子が、本発明において有用なB.
coagulansの産生に適している。
【0046】 B.coagulansの増殖に適した培地には、Nutristart 7
01、2DB(馬鈴薯デキストロースブロス)、TSB(トリプシンの大豆ブロ
ス)およびNB(栄養ブロス)が含まれ、全てが周知であり、そして種々の供給
源から入手可能である。家禽および魚の組織の酵素的消化物を含み、そして食品
酵母を含む培地サプリメントが、特に好ましい。好ましいサプリメントは、少な
くとも60%のタンパク質、ならびに約20%の複合炭水化物および6%の脂質
を含む培地を生成する。培地は種々の市販の供給源、著名なDIFCO(Det
roit、MI)、Oxoid(Newark、NJ)、BEL(Cockey
sville、MD)、Advanced Microbial System
s、(Shakopee、MN)、およびTray Biologicals(
Tray、MI)から得られ得る。B.coagulansの調製のための好適
な手順は、以下の実施例セクションに記載される。
【0047】 (3.Bacillus coagulansの共生抗菌活性) 本発明のBacillus coagulansの有用性の1つの局面は、実
施例に記載のように共生B.coagulansが病原性腸内微生物の増殖を阻
害する能力に基づく。B.coagulansの活性によって阻害される病原性
細菌としては以下が挙げられる:Staphylococcus aureus
、S.epiermidis、Streptococcus pyogenes
、Pseudomonas aeruginosa、Escherichia
coli(腸管出血性種)、Clostridiums種(C.perfing
ens、C.difficile、C.botulinum、C.tribut
rycum、およびC.sporogenesを含む)、Gardnerell
a veginalis、Propionibacterium acnes、
Aeromonas hydrophilia、Candida種、Prote
us種、Klebsiella種、皮膚真菌類または他の糸状菌病原体。これら
の病原体は、当該分野で周知のように、正常な組織機能などの条件を破壊するこ
とも含めて、種々の病理を引き起こし得る。従って、これらの病原体を阻害する
共生を含む組成物の利用は、これらの病原体による感染に関連する状態を予防ま
たは処置するのに有用である。
【0048】 B.coagulansは例示であるが、乳酸菌産生菌の共通する特性のおか
げで、本発明の酸細菌を含む治療的組成物は、本発明の方法または組成物で使用
され得る。
【0049】 (4.抗菌活性を有する細胞外産物) B.coagulans培養物は、抗菌活性を有する分泌産物を含む。これら
の分泌産物は本発明による治療的組成物において有用である。細胞培養物を本明
細書中に記載のようにして採集し、そして培養上清を濾過または遠心分離あるい
はその両方で採取し、得られた上清は治療的組成物において有用な抗菌活性を含
む。B.coagulans細胞外産物の調製は以下の実施例セクションに記載
される。
【0050】 B.coagulansの細胞外産物は、本発明で使用されるための組成物中
に含まれ得る。特に、有効量の細胞外産物は、おむつ、包帯、サニタリーナプキ
ン、タンポンなどの製品のような本発明の衛生製品の構造的成分の部分に適用さ
れ得る。
【0051】 (B.分解性細菌) 1つの実施態様において、本発明は、本発明による衛生製品、システムまたは
関連の方法で使用される細菌が、本発明の更なる特徴のように、製品の生分解を
支持する能力を有することを意図する。この目的のために、製品、システムまた
は方法は、本明細書中に記載のような分解性細菌を含む。
【0052】 分解性細菌、または「分解増強性」の非病原性細菌は、先に列挙した、分解性
細菌の特性を有する本明細書中で共生乳酸産生細菌として定義された任意の細菌
であり得、あるいは2つの異なる細菌の種が本発明の実施において使用されるよ
うに異なる細菌であり得る。すなわち、1つの実施態様において、共生酸産生菌
および分解性細菌の両方が、本発明による組成物、製品、システムまたは方法中
に含まれる。
【0053】 代表的な細菌は、ヒトの老廃物の分解を促進する任意の非病原性細菌であり、
そして好ましくは、本発明の衛生製品の吸収材材料をも分解し得る。好適な細菌
は、Bacillus属、Lactobacillus属、Sporolact
obacillus属、Bifidobacterium属、Pseudomo
nas属などの細菌の任意の非病原性メンバーである。
【0054】 Bacillus属の特に好適なメンバーとしては以下のものが挙げられる:
Bacillus acidocaldarius、Bacillus ala
calophilus、Bacillus azotoformans、Bac
illus badius、Bacillus brevis、Bacillu
s brevis亜種coagulans、Bacillus cereus、
Bacillus chitinosporus、Bacillus circ
ulans、Bacillus coagulans、Bacillus de
xtrolacticus、Bacillus firmus、Bacillu
s globisporus、Bacillus hydrophilus、B
acillus laevolacticus、Bacillus later
sporus、Bacillus laterosporus BOD、Bac
illus laterosporus Laubach、Bacillus
lentus、Bacillus licheniformis、Bacill
us macerans、Bacillus marinus、Bacillu
s megaterium、Bacillus modestus、Bacil
lus mycoides、Bacillus pantothenticus
、Bacillus pumilus、Bacillus polymyxa、
Bacillus smithii、Bacillus stereother
mophilus、Bacillus subtilis、Bacillus
thermoacidurans、Bacillus thuringiens
is、Bacillus uniflagellantusなど。
【0055】 Pseudomonas属の特に好適なメンバーとしては、Pseudomo
nas alcaligenes、Pseudomonas limbergi
i、Pseudomonas pseudoalcaligenses、および
Pseudomonas 679−2が挙げられる。
【0056】 Bifidobacterium属の特に好適なメンバーとしては、Bifi
dobacterium adolescentis、Bifidobacte
rium animalis、Bifidobacterium bifidu
m、Bifidobacterium bifidus、Bifidobact
erium breve、Bifidobacterium infantis
、Bifidobacterium infantus、Bifidobact
erium longumなどが挙げられる。
【0057】 特に好適なLactobacillus属のメンバーとしては、Lactob
acillus acidophilus、Lactobacillus bu
lgaricus、Lactobacillus casei、Lactoba
cillus cereale、Lactobacillus delbruk
eii、Lactobacillus DDS−1、Lactobacillu
s fermentum、Lactobacillus gaserii、La
ctobacillus GG、Lactobacillus jenseni
i、Lactobacillus plantarum、Lactobacil
lus rhamnosus、Lactobacillus salibari
us、Lactobacillus sporogenes、Lactobac
illus thermophilusなどが挙げられる。
【0058】 Sporolactobacillus属の好適なメンバーとしてはSpor
olactoBacillus P44が挙げられる。
【0059】 老廃物または衛生製品の分解は、任意の種々のプロセスによって容易に評価す
ることができ、従って、用語「分解増強性」は分解の増強のいかなる特定の程度
または速度にも限定されると解されるべきではない。
【0060】 上記細菌は細菌の分野で周知であり、周知の供給源から得ることができ、そし
て周知の方法で繁殖され得る。例示の供給源はAmerican Type C
ulture Collection(ATCC)であるが、他の菌株バンクも
また利用できる。細菌の培養もまた周知であり、そして特に種々の細菌の胞子形
成のための胞子の調製は周知であり、これが特に好ましい。
【0061】 (C.ビフィドジェニックオリゴ糖) ビフィドジェニックオリゴ糖は、本発明の文脈で用いられるように、本発明の
乳酸菌の増殖を優先的に促進するのに特に有用な糖のクラスである。これらのオ
リゴ糖には、フルクトオリゴ糖(FOS)、グルコオリゴ糖(GOS)、フルク
トースおよび/またはグルコースの他の長鎖オリゴ糖ポリマー、および三糖ラフ
ィノースが包含され、これらの全ては病原性細菌によっては容易に消化されない
。優先的な増殖は、病原性細菌と比較したこのクラスの乳酸菌の栄養的要求に起
因して促進される。ビフィドジェニックオリゴ糖は、ほぼ排他的に常在のBif
idobacteriaおよびLactobacillusによって利用される
ポリマーであり、そして同様にBacillusによっても利用され得る。有害
な微生物、例えば、Clostridium、Candida、Campylo
bacter、Klebsiella、Pseudomonas、Staphy
lococcus、SalmonellaおよびE.coliは、FOSまたは
他のビフィドジェニックオリゴ糖を代謝できず、従って、これらのビフィドジェ
ニックオリゴ糖を本発明の乳酸菌、特にBacillusと組み合わせて使用す
ると、有益な共生細菌を増殖させ、任意の所望されないかまたは病原性の微生物
と置き換えることが可能となる。
【0062】 ビフィドジェニックオリゴ糖を本発明の組成物中で使用すると相乗効果が奏さ
れ、これにより本発明の共生含有組成物の有効性が高められる。この相乗効果は
、少なくとも、共生細菌が増殖する能力を、共生細菌を、感染した組織中の多く
の他の細菌種よりも増殖させるために優先的に選択した共生細菌のための養分サ
プリメントを増加させることによって選択的に増大することによって高めること
により、明白である。加えて、BifidobacteriaおよびLacto
bacillusもまた乳酸の産生体であることが理解される。ビフィドジェニ
ックオリゴ糖はこれらの共生有機体を、本発明によって処置されるべき組織中に
存在し得る所望されない他の細菌よりも優先的に増殖させることを可能とし、こ
れにより身体の共生状態を促進する。それゆえ、処方中のビフィドジェニックオ
リゴ糖の存在は、種々の有益な共生細菌の全てが増殖する能力を増大させること
によって、所望されない微生物のより有効な阻害を可能とし、従って、利益を提
供する。
【0063】 ビフィドジェニックオリゴ糖は単独で、あるいは乳酸菌と組み合わされて、組
成物中で使用され得る。すなわち、ビフィドジェニックオリゴ糖の増殖促進活性
のため、本発明はまた、本発明のビフィドジェニックオリゴ糖を乳酸菌増殖促進
量で含む組成物を意図する。本明細書中に示すように、これらの量は広範囲に変
化し得る。なぜなら、共生乳酸菌は任意の代謝量の栄養オリゴ糖に応答し、従っ
て、本発明は限定されるべきではない。
【0064】 好適かつ例示的なビフィドジェニックオリゴ糖はFOSであるが、他の糖もま
た、単独または組み合わせて利用され得る。FOSは、商業的供給者も含めて種
々の天然源から入手可能である。天然源から単離される産物のように、成分は多
様に異なり得るがなお、有益な薬剤、すなわちFOSを提供する。FOSは代表
的には、約4から100糖単位のポリマー鎖長を有するが、より長い鎖長も好適
である。例えば、機能性FOSが処方中に存在する限り、純度は広範囲に変化し
得る。好適なFOS処方は、少なくとも50重量%のフルクトオリゴ糖を、グル
コース、フルクトースまたはスクロースのような単純な(単糖または二糖)糖と
比べて含み、好ましくは少なくとも30%のフルクトオリゴ糖、より好ましくは
少なくとも90%の、そして最も好ましくは少なくとも95%のフルクトオリゴ
糖を含む。糖の含量および組成は、周知のとおり任意の種々の複合炭水化物分析
の検出法によって決定され得る。
【0065】 FOSの好適な供給源には以下が包含される:イヌリン、Imperial
Suiker Unie(Sugar Land、Texas)のFrutaf
it IQTM、American Ingredients,Inc.(Ana
heim、CA)のNutraFloraTM、Fabrchem,Inc.、(
Fairfield、CT)、およびFruittrimfat Replac
ers and Sweeteners(Emeryville、CA)。GO
Sのようなビフィドジェニックオリゴ糖、ならびに他の長鎖オリゴ糖もまた、商
業的供給業者から入手可能である。
【0066】 (D.組成物) 本発明は、乳酸菌、特にBacillus種を、衛生製品の使用に関連する皮
膚および上皮の微生物感染を阻害するために、共生として、衛生製品と組み合わ
せて組成物中で使用し得るという発見に関している。更に論じるように、組成物
は多くの形状で処方され得る。なぜなら、細菌は生存有機体として(例えば、共
生微生物の種および形態に応じて栄養細胞または胞子として)存在し得、そして
衛生製品の使用に関連する組織にコロニー形成するからである。細胞/胞子は、
衛生製品における使用に適した種々の組成物中に存在し得る。
【0067】 活性成分(すなわち、生菌または細胞外成分)は、最終組成物の約0.1重量
%から約50重量%を構成し、好ましくは組成物中の1重量%から10重量%で
ある。代表的な組成物は、1グラムの投薬処方中に、103から1014コロニー
形成単位(CFU)の濃度の生存している酸細菌(すなわち、栄養細胞)または
細菌胞子を含み、好ましくは105から1012コロニー形成単位/gであるが、
他方他の好適な実施態様においては、濃度は109から1013コロニー形成単位
/g;105から107コロニー形成単位/g;または108から109コロニー形
成単位/gである。
【0068】 1つの実施態様において、本発明による衛生製品で使用するための組成物は、
さらに、本明細書中に記載の分解増強性細菌を含む。この細菌の好適な量は分解
を促進するに十分な量であり、これは、衛生製品1単位での使用について約10 4 から1014CFUの生菌であり得、好ましくは単位当たり約107から1010
FU、そしてより好ましくは単位当たり約108から109CFUである。組成物
中の実際の量は、衛生製品の吸収体構造または他の部分中に分散される組成物の
量、ならびに処分のルートに応じて変化する。
【0069】 さらに、細菌の組合せを利用して、情況に応じた至適な処方を与えることがで
きる。それゆえ、第一の目的が共生酸細菌を提供することであり、そして第二の
目的が分解増殖性細菌を提供することである限りは、細菌の種の種々の組合せが
、種々の量で使用され得る。
【0070】 好適な実施態様において、本発明は特定の好適な組合せを意図する。特に、細
菌胞子の混合物は製造および貯蔵に理想的に適している。好適な実施態様は、約
10億CFUのB.coagulan胞子を約10億CFUの分解増強性細菌胞
子、好ましくは、B.licheniformis、B.subtilis、B
.pumilisおよびB.megateriumの等量混合物と混合した分散
体を利用する。
【0071】 1つの好適な実施態様において、組成物はさらに、約10ミリグラム(mg)
から1グラムのビフィドジェニックオリゴ糖、好ましくはフルクトオリゴ糖をさ
らに含み得る。組成物は、代表的には、乳酸菌増殖促進量のビフィドジェニック
オリゴ糖を含み、この増殖促進量は、広範囲に変化し得、本明細書中に記載のよ
うな増殖アッセイによって容易に測定され得る。組成物は、代表的には、投薬量
、投与経路および意図される用法に応じて、組成物1グラム当たり10mgから
1gmのビフィドジェニックオリゴ糖を含む。
【0072】 本発明の組成物のための処方は、胞子の発芽および/または細菌の増殖を促進
するための他の共生剤、または栄養を含み得る。特に好適な物質はビフィドジェ
ニック因子であり、これは本明細書中に記載のように有益な共生細菌の増殖を促
進する。
【0073】 組成物はまた、既知の抗細菌剤、既知の抗ウイルス剤、既知の抗真菌剤を含み
得、これらの全ては、Bacillus生物体または胞子が活性剤である場合、
Bacillus活性剤の生存率を維持するのに適合すべきである。組成物の他
の薬剤は、相乗的であるか、あるいは活性剤であり得る。好ましくは、既知の抗
細菌、抗ウイルスおよび/または抗真菌剤はBacillusと適合性の共生剤
である。組成物はまた、既知の抗酸化剤、緩衝剤、および他の薬剤、例えば、着
色剤、香料、ビタミンまたはミネラルを含み得る。ポリビニルピロリドン、ポリ
エチレングリコールまたはカルボキシメチルセルロースのような増粘剤が組成物
に添加され得る。
【0074】 本発明の組成物において使用され得る化学物質は種々の商業的供給源から得る
ことができ、これには、Spectrum Quality Products
,Inc.(Gardena、CA)、Seltzer Chemicals,
Inc.(Carlsbad、CA)およびJarchem Industri
es,Inc.(Newark、NJ)が含まれる。
【0075】 活性剤は、投与されるヒトまたは動物の皮膚または上皮組織と生理学的に適合
性のキャリアと組み合わされる。すなわち、キャリアは、好ましくは、活性成分
の懸濁液を作製するのに用いられる界面活性特性以外は、実質的に不活性である
。組成物は、組成物中の活性剤の効力を妨害しない他の生理学的に活性な構成要
素を含み得る。
【0076】 本発明の処方された組成物は、任意の種々のキャリアおよび/またはバインダ
ー(結合剤)を用いて重量が満たされる。好適なキャリアは、1グラム投薬の総
重量を満たすのに十分な量で添加される微結晶質セルロース(MCC)である。
本発明の組成物についての特に好適な処方は、以下の実施例セクションに記載さ
れる。
【0077】 キャリアは、錠剤、顆粒剤または粉末形態での処方のためには固体ベースの乾
燥材料であり得、そして液体またはゲル形態での処方のためには液体またはゲル
ベースの材料であり得、この形態は、一部には、衛生製品の使用方法または製造
方法による。乾燥処方のための代表的なキャリアには、トレハロース、マルト−
デキストリン、米粉、微結晶質セルロース(MCC)、ステアリン酸マグネシウ
ム、イノシトール、FOS、グルコオリゴ糖(GOS)、デキストロース、スク
ロースなどのキャリアが包含される。
【0078】 組成物が乾燥しており、そして組成物をケーキングする傾向(成分の胞子、塩
、粉末およびオイルの接着性)を生み出す蒸発性オイル(evaporated
oil)が含まれている場合、成分を分配してケーキングを防ぐ乾燥充填剤を
含めることが好ましい。抗ケーキング剤の例には、MCC、タルク、珪藻土、無
定形シリカなどが挙げられ、代表的には約1から95重量%の量で添加される。
【0079】 キャリアは、好ましくは衛生製品または組織に処方物が投与される前に、ユー
ザーが水和のために、例えば、B.coagulansをその中に懸濁し得る処
方である。適切な液体またはゲルベースのキャリアは当該分野で周知であり、例
えば、水および生理食塩水、尿素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、エチレングリコールおよびプロピレングリコールのようなアルコール
およびグリコールなどである。好ましくは、水ベースのキャリアはおよそ中性の
pHである。
【0080】 関連の実施態様において、本発明は、本明細書に記載されるような、水性液体
吸収性媒体(すなわち「吸収体」)およびB.coagulansから単離され
た微生物阻害量の細胞外産物とを含む水性液体吸収体組成物を記載する。吸収体
組成物は、衛生製品の吸収体部分中の組成物の限りにおいて、衛生製品について
本明細書中で記載している吸収体構造と同様である。組成物は、本発明の衛生製
品について記載される方法による製品の使用のために、すなわち、製品の使用時
の微生物の増殖を阻害するために、衛生製品の中/上に添加または分散される処
方物である。
【0081】 吸収体および細胞外産物とを含む組成物は、代表的には、細胞外産物を予め選
択された量の吸収体と混合し、そしてこの混合物を乾燥または脱水(dryin
g or desiccating)して、吸収体媒体を微生物阻害性の細胞外
産物でコーティングすることによって製造される。得られた乾燥組成物は、従来
の衛生製品上に直接適用され得る。
【0082】 吸収体および細胞外産物を含む組成物の製造は、本明細書中に記載のように調
製した微生物阻害量の細胞外産物を、代表的には、吸収体1グラム当たり0.1
から1mlの上清の割合で混合し、そしてその後、吸収体媒体を乾燥して、微生
物阻害性吸収体組成物を形成する工程を包含する。
【0083】 吸収体組成物はさらに、本明細書中に記載のような分解増強性細菌を、重量お
よび容量基準で、衛生製品において用いられる量と同様の量で含み得る。吸収体
組成物はまた、本明細書において記載されるようなビフィドジェニックなオリゴ
糖を含み得る。
【0084】 本発明による好適な組成物は、水性液体吸収性媒体、および本発明による有効
量の生存している乳酸産生細菌とを含む水性液体吸収体組成物であり、抗微生物
性吸収体組成物とも称される。この組成物は衛生製品に直接適用するのに適して
おり、本明細書中に記載の吸収体特性および微生物阻害特性の両方を有する。
【0085】 乳酸産生細菌は、本明細書中に記載の任意の種々の細菌であり得、乳酸菌が好
ましく、B.coagulansが特に好ましい。細菌は、代表的には、乾燥細
胞、乾燥細胞塊の形態の組成物で、あるいは粉末の胞子として提供され、そして
液体、ペースト、粉末、顆粒またはペレット処方としてもまた処方され得る。
【0086】 吸収体抗微生物組成物は、代表的には、組成物1立方メートル当たり約102
〜1014CFUの生存している共生酸細菌を含み、好ましくは約103〜1010
CFU、より好ましくは103〜106CFUまたは106〜109CFUを含み、
そして好適な実施態様において、吸収体組成物1立方メートル当たり108〜1
9CFUを含む。
【0087】 水性液体吸収性媒体は、本明細書中で吸収体構造について記載されている任意
の材料であり得、限定される必要はない。吸収体組成物はさらに、吸収体製品に
ついて本明細書中に記載のようなビフィドジェニックオリゴ糖を含み得、そして
代表的には、組成物1cc当たり10mgから1gmのオリゴ糖、そして好まし
くは組成物1cc当たり約100から500mgオリゴ糖の量で存在する。
【0088】 (E.微生物感染の阻害方法) 本発明は、皮膚およびムコイドの健康を増進し、かつ衛生製品の使用に関連す
る微生物感染および微生物増殖を阻害する方法に向けられる。この方法は、生存
している非毒性の乳酸菌を含む衛生製品の使用を包含し、この細菌は皮膚の共生
を促進する。関連の実施形態において、本発明の組成物は既に存在する衛生製品
に適用することができ、そしてこの製品を使用できる。他の場合において、細菌
を含む衛生製品の使用は、共生効果が標的とする組織と衛生製品との間の接触を
提供し、それにより、標的組織を組成物中の有効量の活性共生と接触させる。
【0089】 本発明は、皮膚または上皮感染の阻害方法を記載し、この方法は、本発明の衛
生製品の表面を哺乳動物の皮膚または粘膜と接触させる工程、およびこの接触を
、衛生製品中の乳酸菌または胞子の共生活性が開始されるに十分な期間維持して
、これにより衛生製品と接触した皮膚または粘膜に隣接した、あるいはその上に
おける微生物の増殖を阻害する工程を包含する。
【0090】 典型的には、本発明の方法で使用される衛生製品の表面は、おむつ、皮膚また
は粘膜を拭うための柔軟な材料、皮膚パッチ、接着テープ、吸収パッド、衣類、
タンポン、パンティプロテクター、失禁ガード、サニタリーナプキンなどの製品
からなる群から選択される可撓性の物品上に存在する。
【0091】 この方法は、衛生製品の使用で発生することが知られている任意の種々の感染
および/または刺激を阻害するために実施され得、これには、限定されないが、
衛生製品の使用による、おむつかぶれ、湿疹、失禁、月経、創傷ならびに日和見
感染の微生物病原体(これは刺激または炎症を起こした皮膚/上皮組織の結果と
して異常増殖する)によって引き起こされる他の皮膚/上皮感染または炎症由来
の体液の排出、皮膚炎、湿疹、皮膚アレルギーなどが包含される。
【0092】 典型的には、哺乳動物はヒトであるが、本発明の方法および組成物は、皮膚感
染/炎症に問題がある、衛生製品の使用を必要とする任意の哺乳動物に適用され
得る。
【0093】 一般に、非病原性乳酸菌は、本発明に従って、衛生製品を組織に適用すること
によって使用され、この製品は既に、衛生製品の一部に取り込まれた有効量の細
菌を含む。あるいは、細菌の組成物は、使用前に衛生製品に適用され得る。本発
明の組成物の衛生製品への投与は、好ましくは、生菌、細菌胞子および/または
共生細胞外産物を含むゲル、懸濁液、スプレー、粉末または半固体の処方(すべ
て当該分野で周知の「優良製造規則(good manufacturing
practice)」(GMP)方法を用いて処方される)を用いてなされる。
投与は、典型的には、衛生製品1単位に対して適用される0.001(すなわち
、10,000CFU)から100億コロニー形成単位(CFU)の生菌または
胞子の使用を包含するが、これより少ない、あるいは多い量もまた使用され得る
。適用は、好ましくは、胞子/細菌/細胞外産物の液体懸濁液を衛生製品の吸収
構造体の上に、好ましくは衛生製品の使用時に皮膚/上皮組織に直接接触する領
域の上にスプレードライすることによる。
【0094】 衛生製品を使用すると、吸収構造体は、衛生製品のタイプに応じて、尿、過剰
の糞便物質の過剰の流体、血液組織漏出液、膿などの体液を捕捉し、ここで体液
が衛生製品中に存在する乳酸菌と接触する。細菌は、体液との接触の結果として
、発芽するか、あるいは増殖するように誘導され、そして体液中に存在する電解
質および物質を用いて、増殖する。増殖すると、細菌は代謝物を産生し、これが
糸状菌の増殖および他の微生物病原体の緩和に有効である。加えて、細菌の増殖
は体液廃棄物を養分とし、そして酵素を産生して、衛生製品の分解を促進する。
衛生製品が除去され、埋め立て地に廃棄された後、細菌は増殖を続け、そして廃
棄物および衛生製品の構造体中に存在する物質を分解し続ける。
【0095】 FOSなどのビフィドジェニックオリゴ糖が本発明の組成物中に含まれている
好適な実施形態において、本明細書に記載のように、選択的な養分の供給の形態
で相乗効果が提供され、その結果、養分の供給で駆動される(food sup
ply−driven)病原性細菌の増殖に優先した酸細菌の選択的増殖がもた
らされる。
【0096】 この方法は、この栄養的結果を達成するために、活性成分を含む本発明の組成
物を、本明細書に記載のような種々の投薬養生法で、ヒトまたは動物に投与する
ことを包含する。この方法は、典型的には、微生物感染の阻害が所望される任意
の動物で実施される。典型的には、ヒトが本発明による衛生製品または組成物の
好適なユーザーであるが、本発明は任意の哺乳動物で実施され得る。哺乳動物は
、このような寄生体/病原体の阻害が経済的および健康上の利益をもたらす任意
の家畜または動物学的種であり得る。任意の動物が本発明の方法によって利益を
享受し得、ウマ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜化された動物が包含され
る。他の目的は、衛生製品の分野の当業者には容易に明らかである。
【0097】 本発明の方法を実施するに際して、複数の利益および利点があることが認めら
れる。特に、乳酸産生細菌の存在は、単独または他の細菌との組み合わせで用い
た場合、使用済み衛生製品の分解を促進する。加えて、本明細書中に示すように
、生存している乳酸菌の増殖は、皮膚/上皮の病原体に卓越して競合することに
よって、および皮膚/上皮病原体を阻害する細胞外代謝物を産生することによっ
て、用いられている衛生製品に隣接する皮膚または上皮組織上に有益な共生効果
を示す。
【0098】 関連の実施形態において、本発明は衛生製品の生分解を増強する方法を意図し
、この方法は、本発明による生存している非病原性の乳酸産生細菌の種菌を衛生
製品に対して提供する工程、およびこの衛生製品を、この衛生製品について指示
された/意図されたように使用のために、身体組織に接触させる工程を包含する
。使用済みの衛生製品中の提供された種菌の存在は、採取された体液/漏出液と
一緒になって、細菌増殖のための環境を提供し、これが、廃棄された衛生製品に
含まれる廃物質および衛生製品を作り上げている種々の成分、例えば、セルロー
ス、石油炭化水素ポリマー、天然および合成繊維および接着剤などの衛生製品の
構築について本明細書中に記載された物質を含めた衛生製品の種々の成分の分解
を促進する。
【0099】 上記のように、廃棄された衛生製品の分解の増強は、乳酸菌の使用によって促
進され得る。特定の実施形態において、この方法は非病原性乳酸菌の使用を包含
し、かつ分解を増強するように設計された1つまたはそれ以上の追加の細菌の種
の使用を包含する。これらの追加の細菌は、衛生製品に含まれる限りにおいて非
病原性であるが、皮膚または上皮の微生物感染を阻害する点からみると、必ずし
も共生である必要はない。むしろ、これらの追加の細菌は、分解を増強する能力
のためにのみ含まれ、そして集合的に「分解増強性」細菌と称される。
【0100】 (F.製造品) 本発明はまた、組成物を種々の医学的または個人的な衛生デバイスと組み合わ
せて、これらのデバイスの使用に関連する微生物感染を低減または防止すること
による、本発明の有益な局面を利用する種々の製造品を意図する。本発明は、皮
膚または粘膜と接触させることが意図される任意のデバイスまたは製造品の固体
表面に適用されるか、あるいは固体マトリックス中に含浸される、共生乳酸菌、
好ましくは乳酸菌、より好ましくはBacillus種および/または単離され
たB.coagulans活性剤の組成物を含む。好ましくは、固体表面は、皮
膚または粘膜上に装用できる、あるいは皮膚または粘膜上を拭うことができる、
可撓性の物品である。より好ましくは、酸細菌を担う可撓性アイテムが皮膚上に
装用される場合、これは、物品を皮膚に取り付ける手段、例えば、接着層、内部
係合するフックおよびパイル(すなわち、Velcro(登録商標))コネクタ
、あるいは他の周知の装着手段、例えば、ひも、スナップ、ファスナー、ゴム、
ボタンなどを含む。
【0101】 吸収構造体を有する多くの異なるタイプの吸収材製品が当該分野で周知であり
、おむつ、ぬれナプキン(towelettes)(例えば、赤ん坊の清拭用品
(wipe)または女性の衛生ぬれナプキン)、サニタリーナプキン、タンポン
、パンティプロテクター、皮膚パッチ、接着テープ、包帯、創傷またはびらん包
帯、吸収パット、失禁ガード、ベッドシーツまたはプロテクター、唾液吸収材、
衣類物品(例えば、下着、寝間着)、バスタオル、ふきん(wash clot
hs)などが含まれる。従って、本発明は、水性液体吸収構造体と有効量の本発
明による生存している非病原性の酸細菌とを含む吸収体製品を記載する。
【0102】 衛生製品(吸収体製品)中の吸収構造体は、典型的には、毛羽だったセルロー
スまたは他の繊維のパルプを、例えば、ロール、梱またはシートにして、パルプ
マットを形成し、ときにいわゆる超吸収材料をこのパルプマット中に混合するこ
とによって製造される。超吸収材料は、典型的にはポリマー処方であり、当該分
野で周知のように、その自重の何倍もの体液の水分を吸収することができる。パ
ルプマットは、典型的には、その流体吸い取り(fluid−wicking)
能力を増強するように、そしてまたパルプ体の嵩を減らすために圧縮され、これ
により、特定の衛生製品で所望される吸収特性を達成する、できる限りコンパク
トな物品を得る。
【0103】 吸収構造体はまた、他の構成要素、例えば、当該分野で周知の、流体捕捉特性
、流体吸い取り特性、流体保持特性などを高める成分を含み得る。他に含まれる
構成要素としては、凝集強度(すなわち、使用時の変形に耐える能力)を高める
成分が挙げられる。吸収構造体は、繊維性の製織、製編または不織材料、閉塞性
または非閉塞性フィルムまたは膜、顆粒、ペレットまたは吸収材料の凝集体、合
成ポリマー繊維、フィルム、膜および発泡体(例えば、ナイロン、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE、例えば、Teflon(登録商標)またはGor−
Tex(登録商標))、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルおよ
びポリスルホン)を含み得る。これらの形態の全ては当該分野で周知であり、例
えば、製編または製織布、不織布、例えばフェルトおよび芯地(batting
)、綿のファイバーボール、レーヨン、セルロースまたは合成繊維などの材料が
包含される。
【0104】 繊維は天然繊維であり得、限定されないが、ウール、絹、綿、セルロース繊維
などの天然繊維が包含される。多糖に基づく天然ポリマーもまた用いることがで
き、限定されないが、修飾されたセルロースまたはセルロース誘導体(例えば、
アルキル−、ヒドロキシアルキル−、カルボキシメチルセルロース);ガム樹脂
(例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、アラビアゴ
ム、ペクチンなど);デンプンおよびデンプン誘導体(例えば、コーンスターチ
、穀物デンプン、バレイショデンプン、アミロース、アミロペクチン、デキスト
リン、デキストラン、修飾デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、カチオン性デ
ンプン、デンプングラフトポリマーなどのポリマー)が包含される。繊維は合成
繊維であり得、限定されないが、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、
ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニル尿素、ポ
リウレタン、ポリ尿素、ポリアクリロニトリル、ならびにこれらのポリマーの共
重合体などの合成繊維が包含される。
【0105】 吸収体製品は多層構造に配列され得、これは、吸収構造体層、流体を吸い取る
ことができるが、それ自体はその構造成分(例えば、合成繊維構造)のため非濡
れ性である流体透過性の上層、および吸収された流体が吸収構造体層を通過して
、使用の間に吸収体製品が接触したときに隣接のユーザーの組織に移行するのを
防ぐ流体非透過性の下層(すなわち、背面シート)を有する。このような層状の
構造体はおむつおよびパンティライナーの分野で周知であり、詳細に説明する必
要はない。
【0106】 吸収体製品は、典型的には、約102から1014CFUの生存している共生酸
細菌を吸収体製品1立方メートル(M3)当たり含み、そしてこれは、典型的に
は、細胞、乾燥細胞塊または胞子の形態で分散しており、胞子が好適な形式であ
る。好ましくは、製品は、吸収体製品1M3当たり約103から1010CFUを含
み、そして1M3当たり103から106CFUまたは106から109CFUを有
し得、そして好ましくは吸収体製品のM3当たり108から109CFUを含むが
、これらの量は特定の適用、製品の処方および意図される使用に応じて大きく変
化し得る。
【0107】 吸収体製品はさらに、本発明による組成物について記載したように、その中に
分散したビフィドジェニックオリゴ糖を、典型的には、吸収構造体1立方センチ
メートル(cc)当たり約10ミリグラム(mg)から1グラムの量で含み得、
そして好ましくは構造1cc当たり、約100から500mgのオリゴ糖を含み
得る。
【0108】 吸収体製品はさらに、本明細書中に記載したように、本発明による分解増強性
細菌を含み得る。分解増強性細菌が共生乳酸産生細菌と異なる場合、分解増強性
細菌が吸収体製品中に取り込まれるのは、使用時に哺乳動物の皮膚または組織か
ら細菌を遠ざけておくように設計された、そして廃棄物を離すかあるいは廃棄物
に接近するために設計された、製品の領域である。典型的には、吸収体製品は、
104から1014CFUの生存している分解増強性細菌を衛生製品1単位当たり
含み、好ましくは1単位当たり約107から1010CFU、そしてより好ましく
は1単位当たり約108から109CFUを含む。
【0109】 本発明の乳酸菌を含む組成物は、水分バリア(すなわち「ステイ−ドライライ
ニング」)、皮膚または上皮組織と接触する外表面上を被覆する吸収構造体(例
えば、水分吸収性ポリマー)を包含する本発明の吸収体製品の任意の種々の領域
に、カプセルで適用され得、このカプセルは細菌/胞子、またはそれらの組合せ
を徐放するために濡れるまで密封されている。細菌は、胞子、乾燥または凍結乾
燥された細胞塊、安定化されたゲルまたはペースト、乾燥粉末で存在し得、ある
いは水分バリアシステムを含むゲルポリマーの成分として存在し得る。
【0110】 さらに、Bacillus coagulansの細胞外産物(すなわち、「
単離された薬剤」)が微生物病原体の阻害のために用いられ得る限りは、本発明
は、本明細書中に記載の任意の衛生製品における、生存している酸細菌の代わり
の、あるいはこれと組み合わせての、細胞外産物の使用を意図する。
【0111】 乳酸菌および/またはB.coagulansから単離された活性剤は、任意
の種々の公知の方法を用いて、固体表面に付与され得る。これには、例えば、粉
末の付与、共生を材料上にスプレードライする、あるいは材料を共生を含む溶液
中に浸漬し、そして次にこの濡れた材料を用いるか、または使用前にこの材料を
乾燥することが含まれる。多孔質材料はBacillusおよび/または単離さ
れた活性剤を固体材料の孔または隙間中に含み得る。Bacillusおよび/
または単離された活性剤は、接着によって、例えば、接着剤層を取付、次にこれ
を皮膚に適用することによって(例えば、包帯または皮膚パッチで)、付着され
得る。Bacillusおよび/または単離された活性剤は、可撓性物品の製造
プロセスの間に固体材料中に含浸され得る(例えば、重合プロセスの前または最
中に合成組成物に添加される)。Bacillus胞子の耐圧および耐熱性は、
製造時の材料中への配合に特に適している。
【0112】 Bacillusおよび/または単離された活性剤を保有する任意の固体材料
が、処理された材料の保持に適するように、標準的な包装材料(例えば、乾燥ま
たは湿潤材料の保持に適した、シュリンクラップ(wrapper)、シールさ
れたパケット、保護的ラップまたはディスペンシング容器)を用いて、個別また
はグループで包装される。製造品は、その上に、本発明の組成物の任意の追加/
任意成分を有し得、これには、担体、消毒薬、抗細菌剤、塩、FOSなどが包含
される。特に、吸収体製品は、吸収構造体の成分部材として、不活性成分、中性
充填剤などを含み得る。中性充填剤の例には、泥炭、砂、粘土、庭土、粉砕され
た堅果または仁果の殻、木粉、キチン含有粉などの周知の材料が包含される。
【0113】 組成物を問題の物品の上に配置するために任意の種々の方法が用いられ得、従
って本発明はそう限定される必要はない。しかし、好適な方法には、「スプレー
ドライ」法が包含され、ここでは材料は低湿度のチャンバー中で液体組成物を含
む霧化された混合物に曝露され、次にチャンバーは約80−110゜Fに曝露さ
れて、液体を乾燥し、これにより組成物の成分を物品の材料に含浸させる。典型
的な負荷は、霧化された混合物1ml当たり105から109CFUであり、同量
を繊維状担体/物品材料の外表面約1平方インチ当たりに配置する。それで、乾
燥物品は使用のために滅菌パッケージ中に容易に貯蔵される。
【0114】 1つの実施形態において、本発明は、生存している共生酸細菌吸収構造体の使
用を意図し、この構造は本明細書中に記載のような吸収体製品中に組み込まれて
いる。それゆえ、本発明は、有効量の共生乳酸菌の使用を記載し、ここで細菌は
、乾燥細胞または細胞塊の形態で、あるいは胞子として、本発明による吸収体製
品の吸収構造体中に分散または取り込まれている。
【0115】 (G.衛生製品の使用に関連する感染の阻害のための治療的システム) 本発明は、衛生製品の使用に関連する皮膚または上皮感染の阻害のためのシス
テムを意図し、これは、ラベルおよび本発明による吸収体組成物を含む容器を含
み、ここで該ラベルは、衛生製品の使用の間の微生物感染を阻害するための吸収
体組成物の適用の指示を含む。
【0116】 典型的には、このシステムは、本発明の組成物または吸収体製品を含むパッケ
ージの形態で存在し、あるいは包装材料と組み合わせて存在する。包装材料は、
パッケージの成分の使用についてのラベルまたは指示を含む。指示は、本明細書
中にきさいされるような、本発明の方法または組成物のためのパッケージ成分の
意図される使用を示す。
【0117】 例えば、システムは、本発明による組成物の1つ以上の単位用量を含み得る。
あるいは、システムは、組成物の全量を含み得る。ラベルは、組成物または吸収
体製品を適切に使用するための指示を含み、そして、組成物または吸収体製品の
貯蔵、適用方法、健康に関する注意、廃棄方法などの情報に関する情報を含み得
る。
【0118】 他に定義のない限り、本明細書中で使用される全ての科学的および技術的用語
は、関連分野の当業者が一般に理解するのと同じ意味を有する。他に指示のない
限り、本明細書において使用または意図される技術は、当業者に周知の標準的な
方法論である。実施形態の実施例は例示のためのみである。
【0119】 (実施例) 本発明に関連する以下の実施例は例示的であり、もちろん、本発明を具体的に
制限すると解されるべきではない。さらに、現在知られ、あるいは後で開発され
るような、当業者の範囲内の本発明の改変は、添付の特許請求の範囲で請求され
る本発明の範囲内にあると考えられる。
【0120】 (実施例1:Bacillus coagulans培養物の調製) Bacillus coagulans Hammer菌(ATCC受託番号
31284)を接種し、そして細胞密度が約108から109細胞/mlになるま
で、5gのペプトン、3gの肉抽出物、10−30mgのMnSO4、および1
,000mlの蒸留水を含み、pH7.0に調節された栄養ブロス中で、標準的
なエアリフト発酵容器を用いて、30℃で増殖させた。胞子形成のために許容で
きるMnSO4の範囲は、1mg/lから1g/lである。栄養細胞は45℃ま
で活発に繁殖し得、そして胞子は90℃まで安定である。発酵の後、B.coa
gulans菌細胞または胞子を標準的な方法(例えば、濾過、遠心分離)を用
いて採取し、そして採取された細胞または胞子は、凍結乾燥、スプレードライ、
風乾または凍結され得る。本明細書中に記載のように、細胞培養物由来の上清を
採取して、B.coagulansにより分泌された細胞外薬剤として使用され
得る。これは本発明の処方において有用な抗微生物活性を有する。
【0121】 上記培養由来の典型的な収率は、約109から1010の生存胞子の範囲であり
、そしてより典型的には、乾燥前で1グラム当たり約1000億から1500億
細胞/胞子である。胞子は、室温で10年間まで保存する場合、乾燥後、少なく
とも90%の生存率を維持し、それゆえB.coagulans Hammer
胞子を含む組成物の室温での有効貯蔵寿命は約10年である。
【0122】 (実施例2:Bacillus coagulans胞子の調製) 乾燥したB.coagulans胞子の培養物は、あるいは、以下のように調
製される。1千万の胞子を、24gのバレイショデキストロース、10gの酵素
消化した家禽および魚類組織、5gのFOSおよび10gのMnSO4を含む1
リットルの培養中に接種した。培養物を、高酸素環境下、37℃で72時間維持
して、培養物1グラム当たり約1500億の細胞を有する培養物を産生した。そ
の後、培養物を濾過して、培地液体を除去し、そして細菌ペレットを水中で再懸
濁して、凍結乾燥した。次に凍結乾燥された粉末を、標準的な優良製造規則(G
MP)を用いて粉砕して、微細粉末にした。
【0123】 (実施例3:Bacillus coagulans細胞外産物の調製) B.coagulansの1リットルの培養物を実施例1のようにして調製し
た。培養物を5日間、記載のようにして維持し、この時点でFOSを5g/lで
添加し、そして培養を続けた。次に20mlのニンジンのパルプを7日目に添加
し、そして培養が飽和したときに(すなわち、実質的に細胞分裂しなくなったと
きに)、培養物を収集した。培養物を最初にオートクレーブに250゜Fで30
分間かけ、次に400rpmで15分間、遠心分離した。得られた上清を収集し
、そしてブフナー漏斗中で0.8ミクロン(μm)フィルターで濾過し、そして
濾液(すなわち「パススルー(pass−through)」)を採取し、さら
に0.2μmのNalge真空フィルターを通して濾過した。得られたパススル
ーを採取して(約900ml)、細胞外産物を含む液体を形成し、そして阻害の
研究で用いた。
【0124】 実施例5に記載するアッセイに従い、ただしCandida albican
sを用いて、1mlの上記で産生された細胞外産物を生存B.coagulan
sの代わりに試験プレートに添加した。同じ培養時間の後、約10から25ミリ
メートルの阻害ゾーンが観察され、実施例5に述べる用語を用いると「優秀な」
品質の強力な抗微生物活性を示した。
【0125】 (実施例4:処方) (処方1:(衛生製品に適用するための粉末)) B.coagulans 250,000,000胞子(約17.5mg
) フルクトオリゴ糖(FOS) 100mg 微晶質セルロース(MCC) 372.5mg (処方2:(おむつ−衛生製品)) 以下の組成物を含む裏打ちされたおむつ: B.coagulans 10億胞子(約70mg) フルクトオリゴ糖(FOS) 500mg 微晶質セルロース(MCC) 1g おむつの吸収体繊維中に均一に分散。
【0126】 (処方3:(おむつ−衛生製品)) 以下の組成物を含む裏打ちされたおむつ: B.coagulans 10億胞子(約70mg) B.licheniformis 250百万胞子 B.subtilis 250百万胞子 B.pumilis 250百万胞子 B.megaterium 250百万胞子 フルクトオリゴ糖(FOS) 500mg 微結晶質セルロース(MCC) 1g おむつの吸収体繊維中に均一に分散。
【0127】 (実施例5:Bacillus coagulansの抗微生物活性) B.coagulansが細菌病原体を阻害する能力を、インビトロアッセイ
を用いて例証した。アッセイは、標準的な細菌病原体スクリーニング(米国食品
医薬品局)の一部であり、そして固体支持体ディスクで市販されている(DIF
CO(登録商標)BACTROL(登録商標)ディスクセット)。アッセイにお
いて、バレイショデキストロースプレート(DIFCO(登録商標))を標準的
な手順を用いて準備し、そして試験される各々の細菌種のコンフルエントベッド
(bed)1.5×106を、個別に接種した。B.coagulansによる
阻害は、プレート上に10μlのブロスまたはバッファー中の約1.5×106
CFUを置くことによって試験した。これはプレート当たり直径約8mmの1つ
の試験位置でバレイショデキストロースプレートの中央に直接播種した。各アッ
セイについて最少で3つの試験位置を用いた。ネガティブコントロールは、滅菌
生理食塩水溶液の10μlの滴で構成し、他方ポジティブコントロールは、10
μl量のグルタルアルデヒドで構成した。次にプレートを約18時間、30℃で
インキュベートし、インキュベーションのゾーンを測定した。
【0128】 本明細書において、「優秀な阻害」は、ゾーンが直径10mmまたはそれ以上
であることを意味し、そして「良好な阻害」はゾーンが直径2mmより大きいが
、10mmよりも小さいことを意味する。
【0129】 ネガティブコントロールでは阻害は観察されず、そしてポジティブコントロー
ルでは優秀な阻害(直径約16.2mm、3回の試験の平均)が観察された。試
験された腸内微生物、Clostridium種およびE.coliについては
、B.coagulansによる優秀な阻害が観察された。Clostridi
um種、C.perfringens、C.difficile、C.botu
linum、C.tributrycumおよびC.sporogenesにつ
いて、阻害のゾーンは一定して、直径15mmより大きかった。同様に、優秀な
阻害が、日和見感染の病原体であるPseudomonas aerugino
sa、Staphylococcus aureus、およびCandida種
についても観察された。
【0130】 本発明を上記実施例において、種々の処方を用いて説明してきたが、プロバイ
オティック組成物と適合性の種々の他の担体薬剤で実施例を置き換えて、同様の
結果を与え得ることは明らかである。従って、本発明は、精神で逸脱することな
く、他の具体的な形態で具現化され得る。実施例は、全ての点で、制限的ではな
く単に例示として解されるべきであり、そして本発明の範囲は以下の請求の範囲
によって示される。請求項の正当な等価物の意味および範囲内の改変は、その範
囲に包含される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/472 A41B 13/02 N 13/49 B 13/53 A61F 13/18 383 13/551 381 // A61F 5/44 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 レフコウィッツ, アンドリュー アー ル. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92037, ラ ホラ, ヴィア マローカ 8625, ユニット シー Fターム(参考) 3B029 BA15 BD22 4C003 AA09 AA18 HA02 4C098 AA09 CC02 DD05 DD06 DD10 DD14 DD26 DD28 DD30

Claims (68)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性液体吸収構造体と、有効量の生存している非病原性の酸
    産生細菌とを含む、吸収体製品。
  2. 【請求項2】 前記細菌が前記吸収構造体中に分散している、請求項1に記
    載の吸収体製品。
  3. 【請求項3】 前記細菌が前記吸収体製品中に胞子の形態で含まれている、
    請求項1に記載の吸収体製品。
  4. 【請求項4】 前記細菌が前記吸収体製品中に乾燥細胞塊の形態で含まれて
    いる、請求項1に記載の吸収体製品。
  5. 【請求項5】 前記細菌が、前記吸収体製品中に、液体、ペースト、粉末、
    顆粒、またはペレット処方物として配合されている、請求項1に記載の吸収体製
    品。
  6. 【請求項6】 前記吸収体製品が、吸収体製品1立方メートル当たり102
    から1014の生菌または胞子を含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  7. 【請求項7】 前記吸収体製品が、吸収体製品1立方メートル当たり103
    から1010の生菌または胞子を含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  8. 【請求項8】 前記吸収体製品が、吸収体製品1立方メートル当たり103
    から106の生菌または胞子を含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  9. 【請求項9】 前記吸収体製品が、吸収体製品1立方メートル当たり106
    から109の生菌または胞子を含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  10. 【請求項10】 前記酸産生細菌が乳酸産生細菌である、請求項1に記載の
    吸収体製品。
  11. 【請求項11】 前記非病原性乳酸産生細菌が、Bacillus coa
    gulans、Bacillus coagulans Hammer、Bac
    illus brevis亜種coagulans、Bacillus lae
    volacticus、Bifidobacterium animalis、
    Bifidobacterium adolescentis、Bifidob
    acterium bifidum、Bifidobacterium bif
    idus、Bifidobacterium breve、Bifidobac
    terium infantis、Bifidobacterium infa
    ntus、Bifidobacterium longum、Lactobac
    illus acidophilus、Lactobacillus bulg
    aricus、Lactobacillus casei、Lactobaci
    llus cereale、Lactobacillus DDS−1、Lac
    tobacillus delbrukeii、Lactobacillus
    fermentum、Lactobacillus gaserii、Lact
    obacillus GG、Lactobacillus jensenii、
    Lactobacillus plantarum、Lactobacillu
    s rhamnosus、Lactobacillus sporogenes
    、Lactobacillus salivarius、Lactobacil
    lus thermophilus、およびSporolactobacill
    us P44からなる群から選択される、請求項10に記載の吸収体製品。
  12. 【請求項12】 前記酸細菌がPseudomonas limbergi
    iである、請求項1に記載の吸収体製品。
  13. 【請求項13】 前記製品がさらに、Bacillus属、Lactoba
    cillus属、Sporolactobacillus属、Bifidoba
    cterium属、およびPseudomonas属のメンバーからなる群から
    選択される分解増強性の非病原性細菌を含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  14. 【請求項14】 前記Bacillus coagulansがBacil
    lus coagulans亜種Hammerである、請求項1に記載の吸収体
    製品。
  15. 【請求項15】 前記吸収体製品が、おむつ、サニタリーナプキン、タンポ
    ン、パンティプロテクター、失禁ガード、ベッドシーツ、ベッドプロテクター、
    衣類、創傷またはびらん用包帯、皮膚パッチ、接着テープ、または唾液吸収材で
    ある、請求項1に記載の吸収体製品。
  16. 【請求項16】 前記製品がディスポーザブルである、請求項1に記載の吸
    収体製品。
  17. 【請求項17】 前記構造体が、吸収体マトリックスに隣接した液体非透過
    性背面シートを含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  18. 【請求項18】 前記吸収構造体が、吸収体材料の繊維、不織布、ペレット
    または凝集体を含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  19. 【請求項19】 前記吸収体製品が、セルロース、綿、絹、ウール、ポリエ
    ステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、
    ポリ尿素、またはポリアクリロニトリルからなる群から選択される繊維を含む、
    請求項1に記載の吸収体製品。
  20. 【請求項20】 前記吸収体製品が、不織布を含む多孔質材料を含む、請求
    項1に記載の吸収体製品。
  21. 【請求項21】 前記吸収構造体が、泥炭、砂、粘土、庭土、粉砕された堅
    果または仁果の殻、木粉またはキチン含有粉を含む中性充填剤を含む、請求項1
    に記載の吸収体製品。
  22. 【請求項22】 前記吸収構造体がさらに、前記吸収構造体中に分散した有
    効量のビフィドジェニックオリゴ糖を含む、請求項1に記載の吸収体製品。
  23. 【請求項23】 前記ビフィドジェニックオリゴ糖が、フルクトオリゴ糖(
    FOS)、グルコオリゴ糖(GOS)、ラフィノース、および長鎖オリゴ糖から
    なる群から選択される、請求項22に記載の吸収体製品。
  24. 【請求項24】 前記オリゴ糖が、約4から100糖単位のポリマー鎖長を
    有するポリマーを含む、請求項22に記載の吸収体製品。
  25. 【請求項25】 前記吸収体製品が、吸収構造体1立方センチメートル当た
    り約10ミリグラムから約1グラムのFOSを含む、請求項23に記載の吸収体
    製品。
  26. 【請求項26】 前記吸収体製品が、吸収構造体1立方センチメートル当た
    り100ミリグラムから500ミリグラムのFOSを含む、請求項23に記載の
    吸収体製品。
  27. 【請求項27】 水性液体吸収性媒体と、有効量の生存している酸産生細菌
    とを含む、水性液体吸収体組成物。
  28. 【請求項28】 前記細菌が前記組成物中に胞子の形態で含まれている、請
    求項27に記載の組成物。
  29. 【請求項29】 前記細菌が前記組成物中に乾燥細胞塊の形態で含まれてい
    る、請求項27に記載の組成物。
  30. 【請求項30】 前記細菌が、前記組成物中に、液体、ペースト、粉末、顆
    粒、またはペレット処方物として配合されている、請求項27に記載の組成物。
  31. 【請求項31】 前記組成物が、組成物1立方メートル当たり102から1
    14の生菌または胞子を含む、請求項27に記載の組成物。
  32. 【請求項32】 前記組成物が、組成物1立方メートル当たり103から1
    10の生菌または胞子を含む、請求項27に記載の組成物。
  33. 【請求項33】 前記組成物が、組成物1立方メートル当たり103から1
    6の生菌または胞子を含む、請求項27に記載の組成物。
  34. 【請求項34】 前記組成物が、組成物1立方メートル当たり106から1
    9の生菌または胞子を含む、請求項27に記載の組成物。
  35. 【請求項35】 前記酸産生細菌が乳酸産生細菌である、請求項27に記載
    の組成物。
  36. 【請求項36】 前記非病原性乳酸産生細菌が、Bacillus coa
    gulans、Bacillus coagulans Hammer、Bac
    illus brevis亜種coagulans、Bacillus lae
    volacticus、Bifidobacterium animalis、
    Bifidobacterium adolescentis、Bifidob
    acterium bifidum、Bifidobacterium bif
    idus、Bifidobacterium breve、Bifidobac
    terium infantis、Bifidobacterium infa
    ntus、Bifidobacterium longum、Lactobac
    illus acidophilus、Lactobacillus bulg
    aricus、Lactobacillus casei、Lactobaci
    llus cereale、Lactobacillus DDS−l、Lac
    tobacillus delbrukeii、Lactobacillus
    fermentum、Lactobacillus gaserii、Lact
    obacillus GG、Lactobacillus jensenii、
    Lactobacillus plantarum、Lactobacillu
    s rhamnosus、Lactobacillus sporogenes
    、Lactobacillus salivarius、Lactobacil
    lus thermophilus、およびSporolactobacill
    us P44からなる群から選択される、請求項35に記載の組成物。
  37. 【請求項37】 前記製品がさらに、Bacillus属、Lactoba
    cillus属、Sporolactobacillus属、Bifidoba
    cterium属、およびPseudomonas属のメンバーからなる群から
    選択される分解増強性の非病原性細菌を含む、請求項27に記載の組成物。
  38. 【請求項38】 前記Bacillus coagulansがBacil
    lus coagulans亜種Hammerである、請求項27に記載の組成
    物。
  39. 【請求項39】 前記組成物がさらに、該組成物中に分散した有効量のビフ
    ィドジェニックオリゴ糖を含む、請求項27に記載の組成物。
  40. 【請求項40】 前記ビフィドジェニックオリゴ糖が、フルクトオリゴ糖(
    FOS)、グルコオリゴ糖(GOS)、ラフィノース、および長鎖オリゴ糖から
    なる群から選択される、請求項39に記載の組成物。
  41. 【請求項41】 前記オリゴ糖が、約4から100糖単位のポリマー鎖長を
    有するポリマーを含む、請求項39に記載の組成物。
  42. 【請求項42】 前記組成物が、組成物1立方センチメートル当たり約10
    ミリグラムから約1グラムのFOSを含む、請求項40に記載の組成物。
  43. 【請求項43】 前記組成物が、組成物1立方センチメートル当たり100
    ミリグラムから500ミリグラムのFOSを含む、請求項40に記載の組成物。
  44. 【請求項44】水性液体吸収性媒体と、Bacillus coagula
    ns株の微生物阻害量の細胞外産物とを含む、水性液体吸収体組成物。
  45. 【請求項45】 前記細胞外産物が、Bacillus coagulan
    s株の培養物の上清または濾液として単離される、請求項44に記載の組成物。
  46. 【請求項46】 前記組成物がさらに、Bacillus属、Lactob
    acillus属、Sporolactobacillus属、Bifidob
    acterium属、およびPseudomonas属のメンバーからなる群か
    ら選択される分解増強性の非病原性細菌を含む、請求項44に記載の組成物。
  47. 【請求項47】 前記Bacillus coagulansがBacil
    lus coagulans亜種Hammerである、請求項44に記載の組成
    物。
  48. 【請求項48】 前記組成物がさらに、有効量のビフィドジェニックオリゴ
    糖を含む、請求項44に記載の組成物。
  49. 【請求項49】 前記ビフィドジェニックオリゴ糖が、フルクトオリゴ糖(
    FOS)、グルコオリゴ糖(GOS)、ラフィノース、および長鎖オリゴ糖から
    なる群から選択される、請求項48に記載の組成物。
  50. 【請求項50】 衛生製品の使用に関連する微生物感染を阻害するシステム
    であって、ラベルと請求項27または44に記載の吸収体組成物を有する容器と
    を含み、ここで該ラベルが、該衛生製品の使用の間の微生物感染を阻害するため
    の該吸収体組成物の適用の指示を含む、システム。
  51. 【請求項51】 吸収体製品中に組み込まれた吸収構造体における、有効量
    の生存している非病原性の酸産生細菌の使用。
  52. 【請求項52】 前記細菌が前記吸収体製品中に胞子の形態で含まれている
    、請求項51に記載の使用。
  53. 【請求項53】 前記吸収体製品が、吸収体製品1立方メートル当たり10 2 から1014の生菌または胞子を含む、請求項51に記載の使用。
  54. 【請求項54】 前記酸産生細菌が乳酸産生細菌である、請求項51に記載
    の使用。
  55. 【請求項55】 前記非病原性乳酸産生細菌が、Bacillus coa
    gulans、Bacillus coagulans Hammer、Bac
    illus brevis亜種coagulans、Bacillus lae
    volacticus、Bifidobacterium animalis、
    Bifidobacterium adolescentis、Bifidob
    acterium bifidum、Bifidobacterium bif
    idus、Bifidobacterium breve、Bifidobac
    terium infantis、Bifidobacterium infa
    ntus、Bifidobacterium longum、Lactobac
    illus acidophilus、Lactobacillus bulg
    aricus、Lactobacillus casei、Lactobaci
    llus cereale、Lactobacillus DDS−Z、Lac
    tobacillus delbrukeii、Lactobacillus
    fermentum、Lactobacillus gaserii、Lact
    obacillus GG、Lactobacillus jensenii、
    Lactobacillus plantarum、Lactobacillu
    s rhamnosus、Lactobacillus sporogenes
    、Lactobacillus salivarius、Lactobacil
    lus thermophilus、およびSporolactobacill
    us P44からなる群から選択される、請求項54に記載の使用。
  56. 【請求項56】 前記製品がさらに、Bacillus属、Lactoba
    cillus属、Sporolactobacillus属、Bifidoba
    cterium属、およびPseudomonas属のメンバーからなる群から
    選択される分解増強性の非病原性細菌を含む、請求項51に記載の使用。
  57. 【請求項57】 前記Bacillus coagulansがBacil
    lus coagulans亜種Hammerである、請求項51に記載の使用
  58. 【請求項58】 前記吸収体製品が、おむつ、サニタリーナプキン、タンポ
    ン、パンティプロテクター、失禁ガード、ベッドシーツ、ベッドプロテクター、
    衣類、創傷またはびらん用包帯、皮膚パッチ、接着テープ、または唾液吸収材で
    ある、請求項51に記載の使用。
  59. 【請求項59】 前記吸収構造体が、吸収体材料の繊維、不織布、ペレット
    または凝集体を含む、請求項51に記載の使用。
  60. 【請求項60】 前記吸収構造体がさらに、該吸収構造体中に分散した有効
    量のビフィドジェニックオリゴ糖を含む、請求項51に記載の使用。
  61. 【請求項61】 前記ビフィドジェニックオリゴ糖が、フルクトオリゴ糖(
    FOS)、グルコオリゴ糖(GOS)、ラフィノース、および長鎖オリゴ糖から
    なる群から選択される、請求項60に記載の使用。
  62. 【請求項62】 衛生製品の使用に関連する微生物増殖を阻害する方法であ
    って: 請求項1に記載の衛生製品の表面を哺乳動物の皮膚または粘膜に接触させる工
    程であって、ここで該製品が、生存している非病原性の酸産生細菌を該表面に隣
    接して含む、工程;および 該衛生製品の表面と皮膚または粘膜との接触を、酸産生細菌の共生活性を開始
    させるのに十分な時間維持し、これにより、該衛生製品と接触した皮膚または粘
    膜に隣接した、あるいは皮膚または粘膜における微生物の増殖を阻害する工程を
    包含する、方法。
  63. 【請求項63】 前記表面が、おむつ、皮膚または粘膜を拭うための柔軟な
    材料、皮膚パッチ、接着テープ、吸収パッド、衣類、タンポン、パンティプロテ
    クター、失禁ガード、またはサニタリーナプキンからなる群から選択される可撓
    性の物品を含む、請求項62に記載の方法。
  64. 【請求項64】 前記哺乳動物がヒトである、請求項62に記載の方法。
  65. 【請求項65】 前記衛生製品が、失禁、月経、創傷分泌物、皮膚炎症、ま
    たはおむつかぶれに関連する微生物増殖を制御するために用いられる、請求項6
    2に記載の方法。
  66. 【請求項66】 吸収構造体を含む吸収体製品の製造方法であって: 有効量の生存している非病原性の酸産生細菌と吸収構造体とを組み合わせる工
    程、および 該吸収構造体を該吸収体製品中に組み込む工程 を包含する、方法。
  67. 【請求項67】 微生物増殖を阻害する水性吸収性材料の製造方法であって
    、水性吸収性材料とBacillus coagulans株の細胞外産物を含
    む微生物阻害量の液体懸濁液とを接触させる工程、および液体と接触した吸収性
    材料を乾燥させる工程を包含する、方法。
  68. 【請求項68】 前記製品が幼児用おむつであり、前記酸産生細菌が約10 9 CFUのBacillus coagulans胞子を含み、前記分解増強性
    細菌が各々約2.5×108CFUのBacillus lichenifor
    mis胞子、Bacillus subtilis胞子、Bacillus p
    umilis胞子、およびBacillus megaterium胞子を含み
    、そして該細菌が該おむつの前記吸収構造体中に分散している、請求項13に記
    載の吸収体製品。
JP2000610532A 1999-04-14 2000-04-14 衛生製品に関連する微生物感染の阻害方法 Pending JP2002540900A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/291,789 1999-04-14
US09/291,789 US6716435B1 (en) 1997-04-18 1999-04-14 Absorbent product containing absorbent structure and Bacillus coagulans
PCT/US2000/010222 WO2000061201A1 (en) 1999-04-14 2000-04-14 Methods for inhibiting microbial infections associated with sanitary products

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002540900A true JP2002540900A (ja) 2002-12-03
JP2002540900A5 JP2002540900A5 (ja) 2007-05-10

Family

ID=23121835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000610532A Pending JP2002540900A (ja) 1999-04-14 2000-04-14 衛生製品に関連する微生物感染の阻害方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1173233A1 (ja)
JP (1) JP2002540900A (ja)
AU (1) AU780367B2 (ja)
CA (1) CA2368509A1 (ja)
WO (1) WO2000061201A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005200316A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Tooyoo Gijutsu Kenkyusho:Kk ハスの破砕物および/または抽出物を含む動物用飼料、動物用飼料添加剤並びに動物用薬剤
JP2007502900A (ja) * 2003-05-27 2007-02-15 エスシーエー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー 新規な製品
JP2010512865A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 フェロサン エーエス 乳酸菌を含む創傷または組織包帯
KR101225858B1 (ko) * 2004-04-30 2013-01-24 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 세균이 피부에 부착하는 것을 억제하는 개인관리용품 및방법
JP2015188709A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
KR20200010514A (ko) * 2017-06-06 2020-01-30 새미 랩스 리미티드 바실러스 코아귤런스의 세포외 대사물질의 피부 관리 적용
WO2021182377A1 (ja) * 2020-03-13 2021-09-16 ニュートリー株式会社 クロストリディオイデス ディフィシル菌増殖抑制剤

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6716435B1 (en) 1997-04-18 2004-04-06 Ganeden Biotech, Inc. Absorbent product containing absorbent structure and Bacillus coagulans
US6645506B1 (en) 1997-04-18 2003-11-11 Ganeden Biotech, Inc. Topical compositions containing extracellular products of Pseudomonas lindbergii and Emu oil
US7767203B2 (en) 1998-08-07 2010-08-03 Ganeden Biotech, Inc. Methods for the dietary management of irritable bowel syndrome and carbohydrate malabsorption
JP2003513649A (ja) * 1999-11-08 2003-04-15 ガネデン バイオテック, インコーポレイテッド Bacilluscoagulansによる病原体の阻害
US6849256B1 (en) 1999-11-08 2005-02-01 Ganeden Biotech Incorporated Inhibition of pathogens by probiotic bacteria
SE518097C2 (sv) 2000-10-03 2002-08-27 Ellen Ab Förfarande för framställning av en absorberande sanitetsartikel som innefattar mjölksyraproducerande bakterier samt sådant alster
JP2002113041A (ja) 2000-10-11 2002-04-16 Uni Charm Corp 皮膚常在菌をコントロールする吸収性物品
US7105177B1 (en) * 2000-10-20 2006-09-12 Miller Brewing Company Antimicrobial diapers and wet wipes
US8092793B2 (en) 2004-12-15 2012-01-10 Qingdao East Sea Pharmaceuticals, Ltd. Treating inflammatory bowel disease with live bacteria
CN101095698B (zh) 2006-06-26 2010-12-01 青岛东海药业有限公司 酪酸梭菌防治便臭毒素引起的相关症状和疾病的用途
CA2660645C (en) 2006-08-11 2016-04-05 Novozymes Biologicals, Inc. Bacillus cultures for use in washing, cleaning, stain removal, or degrading waste materials
EP2081606B1 (en) * 2006-11-17 2015-03-18 SCA Hygiene Products AB Sanitary article comprising a microbe-inhibiting composition
AU2006350772C1 (en) * 2006-11-17 2013-05-23 Essity Hygiene And Health Aktiebolag Hygiene tissue comprising a microbe-inhibiting composition
PL2087094T3 (pl) 2006-11-17 2014-08-29 Sca Hygiene Prod Ab Lactobacillus fermentum ess-1, dsm17851 i jego zastosowanie do leczenia i/lub zapobiegania kandydozie i zakażeniom dróg moczowych
EP1932892B1 (en) 2006-12-13 2009-10-28 Scapa France Wire harnessing tape
EP2155272A4 (en) * 2007-06-21 2012-06-27 Sca Hygiene Prod Ab HYGIENE PRODUCTS WITH LACTOBACILLI IN A HYDROPHILIC SUPPORT
WO2009099562A2 (en) * 2008-01-30 2009-08-13 Ganeden Biotech, Inc. Compositions and methods for cleaning surfaces
JP5569398B2 (ja) 2008-02-29 2014-08-13 フェッローサン メディカル ディバイス エー/エス 止血および/または創傷治癒を促進するための装置
ES2639364T3 (es) 2009-04-29 2017-10-26 Ganeden Biotech, Inc. Formulación de membrana celular bacteriana
CL2009001506A1 (es) * 2009-07-01 2009-09-25 Univ Concepcion Parche o aposito a base de hidrocoloides compuesto por una lamina de gelatina reticulada que comprende cepas viables probioticas productoras de acido lactico de lactobacillus acidophilus dsm 17371, un agente reticulante y un agente plastificante; y proceso para elaborar dicho parche.
GB2484511A (en) * 2010-10-13 2012-04-18 Sca Hygiene Prod Ab Article comprising a micro-organism capable of cleaving carbon-carbon bonds
EP2675891B1 (en) 2011-02-15 2018-06-20 Novozymes Biologicals, Inc. Mitigation of odor in cleaning machines and cleaning processes
WO2012135499A1 (en) 2011-03-31 2012-10-04 Ganeden Biotech, Inc. Probiotic sports nutrition compositions
GB2492171A (en) * 2011-06-24 2012-12-26 Sca Hygiene Prod Ab Sanitary articles comprising biodegradable plastic and Bacillus spores
EP2596776A1 (en) 2011-11-25 2013-05-29 Micuri ApS A packaged probiotic composition and uses thereof
EP2822474B1 (en) 2012-03-06 2018-05-02 Ferrosan Medical Devices A/S Pressurized container containing haemostatic paste
AU2013275758B2 (en) 2012-06-12 2015-03-12 Ferrosan Medical Devices A/S Dry haemostatic composition
FR2999601B1 (fr) 2012-12-17 2015-01-30 Urgo Lab Methode pour prevenir et/ou traiter les infections, colonisations ou maladies liees a staphylococcus aureus, pseudomonas aeruginosa, streptococcus pyogenes, enterococcus faecium, enterobacter cloacae, proteus mirabilis et/ou bacteroides fragilis
AU2014283170B2 (en) 2013-06-21 2017-11-02 Ferrosan Medical Devices A/S Vacuum expanded dry composition and syringe for retaining same
JP6489485B2 (ja) 2013-12-11 2019-03-27 フェロサン メディカル デバイシーズ エイ/エス 押し出し増強因子を含んでいる乾燥組成物
US9596861B2 (en) 2013-12-24 2017-03-21 Sami Labs Limited Method of producing partially purified extracellular metabolite products from Bacillus coagulans and biological applications thereof
US20150209468A1 (en) 2014-01-24 2015-07-30 The Procter & Gamble Company Hygiene article containing microorganism
BR112017007466B1 (pt) 2014-10-13 2021-03-02 Ferrosan Medical Devices A/S método para preparar uma composição seca, método para reconstituir a composição seca, pasta, composição seca, recipiente, kit homeostático, e, uso de uma composição seca
US10653837B2 (en) 2014-12-24 2020-05-19 Ferrosan Medical Devices A/S Syringe for retaining and mixing first and second substances
US20160354507A1 (en) 2015-06-07 2016-12-08 The Procter & Gamble Company Article of commerce containing absorbent article
WO2016205394A1 (en) * 2015-06-15 2016-12-22 Amnat Global Llc Multistrain probiotic blends for treatment of gastrointestinal conditions and improving or maintaining gastrointestinal health
US10918796B2 (en) 2015-07-03 2021-02-16 Ferrosan Medical Devices A/S Syringe for mixing two components and for retaining a vacuum in a storage condition
US20170020750A1 (en) 2015-07-23 2017-01-26 The Procter & Gamble Company Patch containing microorganism
KR102087051B1 (ko) * 2016-07-29 2020-03-10 바이오제닉스코리아 주식회사 기능성 생리대
AU2019266529A1 (en) 2018-05-09 2020-12-03 Ethicon Inc. Method for preparing a haemostatic composition
CN111304780B (zh) * 2020-03-09 2022-06-21 江苏德邦卫生用品有限公司 一种用于婴儿尿不湿的可降解高吸水性复合材料的制备及应用
CN115354002B (zh) * 2022-09-20 2023-12-19 微康益生菌(苏州)股份有限公司 一种凝结芽孢杆菌bc07、其用途及其抑菌剂、药物、食品和抑菌方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992013577A1 (en) * 1991-02-05 1992-08-20 Lecur Development In Sweden Aktiebolag Tampon or sanitary napkin provided with lactic acid producing bacteria
JPH04505870A (ja) * 1989-06-26 1992-10-15 マイクロ ベシキュラ システムズ,インコーポレイテッド 生物分解可能な失禁用具
WO1997002846A1 (en) * 1995-07-13 1997-01-30 SCA Mölnlycke AB Inhibiting the growth of bacteria in absorbent articles by adding other bacteria
WO1998044884A2 (de) * 1997-04-04 1998-10-15 Symbio Herborn Group Gmbh & Co. Vaginaltampon und verfahren zu seiner herstellung
WO1998047374A1 (en) * 1997-04-18 1998-10-29 Ganeden Biotech, Inc. Topical use of probiotic bacillus spores to prevent or control microbial infections

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04505870A (ja) * 1989-06-26 1992-10-15 マイクロ ベシキュラ システムズ,インコーポレイテッド 生物分解可能な失禁用具
WO1992013577A1 (en) * 1991-02-05 1992-08-20 Lecur Development In Sweden Aktiebolag Tampon or sanitary napkin provided with lactic acid producing bacteria
WO1997002846A1 (en) * 1995-07-13 1997-01-30 SCA Mölnlycke AB Inhibiting the growth of bacteria in absorbent articles by adding other bacteria
WO1998044884A2 (de) * 1997-04-04 1998-10-15 Symbio Herborn Group Gmbh & Co. Vaginaltampon und verfahren zu seiner herstellung
WO1998047374A1 (en) * 1997-04-18 1998-10-29 Ganeden Biotech, Inc. Topical use of probiotic bacillus spores to prevent or control microbial infections

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502900A (ja) * 2003-05-27 2007-02-15 エスシーエー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー 新規な製品
JP2005200316A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Tooyoo Gijutsu Kenkyusho:Kk ハスの破砕物および/または抽出物を含む動物用飼料、動物用飼料添加剤並びに動物用薬剤
KR101225858B1 (ko) * 2004-04-30 2013-01-24 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 세균이 피부에 부착하는 것을 억제하는 개인관리용품 및방법
JP2010512865A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 フェロサン エーエス 乳酸菌を含む創傷または組織包帯
JP2015188709A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
KR20200010514A (ko) * 2017-06-06 2020-01-30 새미 랩스 리미티드 바실러스 코아귤런스의 세포외 대사물질의 피부 관리 적용
KR102296051B1 (ko) 2017-06-06 2021-08-31 새미 랩스 리미티드 바실러스 코아귤런스의 세포외 대사물질의 피부 관리 적용
WO2021182377A1 (ja) * 2020-03-13 2021-09-16 ニュートリー株式会社 クロストリディオイデス ディフィシル菌増殖抑制剤

Also Published As

Publication number Publication date
AU780367B2 (en) 2005-03-17
WO2000061201A1 (en) 2000-10-19
EP1173233A1 (en) 2002-01-23
AU4353300A (en) 2000-11-14
CA2368509A1 (en) 2000-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU780367B2 (en) Methods for inhibiting microbial infections associated with sanitary products
US8821854B2 (en) Methods for inhibiting microbial infections associated with sanitary products and for enhancing sanitary product degradation
US9125768B2 (en) Hygiene tissue comprising a microbe-inhibiting composition
EP2081606B1 (en) Sanitary article comprising a microbe-inhibiting composition
US6761885B1 (en) Strain of Lactobacillus plantarum and uses thereof
US8222020B2 (en) Biologically pure strain of Lactobacillus fermentum, strain Ess-1
SK3098A3 (en) Inhibiting the growth of bacteria in absorbent articles by adding other bacteria
JP2002540900A5 (ja)
US20040243076A1 (en) Hygiene product with a probiotic composition
JPS60501160A (ja) 膣用カプセル
CN101678147A (zh) 亲水性载体中含乳酸杆菌的卫生用品
AU2004238175B2 (en) New product
WO2010126414A1 (en) A method for retaining the activity of probiotic bacteria in personal care articles and a personal care article comprising the probiotic bacteria

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091111

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100210

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100310

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100317

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100409

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629