JP2004509107A - 抗菌性ムチリン - Google Patents

抗菌性ムチリン Download PDF

Info

Publication number
JP2004509107A
JP2004509107A JP2002526833A JP2002526833A JP2004509107A JP 2004509107 A JP2004509107 A JP 2004509107A JP 2002526833 A JP2002526833 A JP 2002526833A JP 2002526833 A JP2002526833 A JP 2002526833A JP 2004509107 A JP2004509107 A JP 2004509107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
hydrogen
alkyl
mutilin
configuration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002526833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5134181B2 (ja
Inventor
アツシヤー,ゲルト
ベルナー,ハインツ
ヒルデブラント,ヨハンネス
Original Assignee
バイオケミ・ゲゼルシヤフト・エム・ベー・ハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB0022440A external-priority patent/GB0022440D0/en
Priority claimed from GB0022439A external-priority patent/GB0022439D0/en
Priority claimed from GB0024674A external-priority patent/GB0024674D0/en
Application filed by バイオケミ・ゲゼルシヤフト・エム・ベー・ハー filed Critical バイオケミ・ゲゼルシヤフト・エム・ベー・ハー
Publication of JP2004509107A publication Critical patent/JP2004509107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5134181B2 publication Critical patent/JP5134181B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D211/00Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings
    • C07D211/04Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D211/06Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D211/36Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D211/54Sulfur atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D207/04Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D207/10Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D207/12Oxygen or sulfur atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)

Abstract

式(I)(式中、RおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジニルまたはピペリジニルを形成し、
は式(II)の基であり、
およびR’は水素、重水素、またはハロゲンであり、
、R、およびR10は互いに独立して水素またはアルキルであり、
、R、およびRは水素または重水素であり、
はアミノ、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはメルカプトであり、Xが酸素の場合、Rはさらに水素であり、
R’10はアルキルであり、
Xは硫黄、酸素、NR10、またはN(R’10であり、
Yは硫黄または酸素であり、
mは0、1、または2であり、
但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、残基Yを介してピペリジン環に結合する式Iの基は(S)配置または(R)配置のいずれか、好ましくは抗微生物薬、抗細菌薬として有用な(S)配置である)の化合物。

Description

【0001】
本発明は、抗微生物(抗細菌)活性を有する化合物に関し、より詳細には、本発明はムチリン(mutilin)に関する。
【0002】
1つの態様では、本発明は、式:
【0003】
【化8】
Figure 2004509107
(式中、RおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジニルまたはピペリジニルを形成し、
は式:
【0004】
【化9】
Figure 2004509107
の基であり、
およびR’は水素、重水素、またはハロゲンであり、
は水素またはアルキル(例えば、(C1〜4)アルキル)であり、
は水素またはアルキル(例えば、(C1〜4)アルキル)であり、
、R、およびRは水素または重水素であり、
はアミノ、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはメルカプトであり、Xが酸素の場合、Rはさらに水素であり、
10は水素またはアルキル(例えば、(C1〜4)アルキル)であり、
R’10はアルキル(例えば、(C1〜4)アルキル)であり、
Xは硫黄、酸素、NR10、またはN(R’10(例えば、適切な陰イオンの存在下)であり、
Yは硫黄または酸素であり、
mは0、1、または2であり、
但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、残基Yを介してピペリジン環に結合する式Iの基は(S)配置または(R)配置のいずれか、好ましくは(S)配置であり、
例えば、但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、Rの一部は(S)配置または(R)配置のいずれかであり、例えば、Rがアミノ基で置換されたアルキルである場合、アミン基は(S)配置または(R)配置のいずれかであり;例えば、但し、式Iの化合物においてmが0の場合、式Iの一部は(S)配置または(R)配置のいずれかであり、
例えば、Rがアミノで置換されたアルキルである場合、アミン基は(S)配置または(R)配置のいずれかである)の化合物を提供する。
【0005】
式N(R’10の基中の陰イオンには、適切な陰イオン(例えば、アンモニウム基における対イオンとして一般的な陰イオン)が含まれる。
【0006】
式Iの化合物では、
、R’、R、R、R、R、およびRは好ましくは水素であり、RおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジンまたはピペリジン(但し、この場合)(例えば、非置換ピロリジンもしくはピペリジン(さらに式−C=(=X)Rの基で置換されている)または置換ピロリジンもしくはピペリジン(さらに式−C=(=X)Rの基で置換されている)(例えば、有機化学(例えば、プレウロムチリン(pleuromutilin)化学)で一般的な1つまたは複数の基で置換された式−C(=X)Rの基でさらに置換された))を形成する。好ましくは、ピロリジンまたはピペリジンは(式−C=(=X)Rの基で置換されているほかは)置換されていない。式Iの化合物では、ピロリジンおよびピペリジンには基−N(R)が含まれ、基−(CH−Yに結合している。基−N(R)および基−(CH−Yは、隣接するか、ピロリジンまたはピペリジン環中の別の位置(例えば、ピペリジンの場合、1,2位;1,3位;1,4位;1,5位;および1,6位、好ましくは、ピペリジンの場合は1,3位または1,4位、ピロリジン環の場合は1,2位または1,3位)に存在することができ、
は、好ましくは、アルキル(例えば、(C1〜4)アルキルなどの(C1〜8)アルキル、例えばプレウロムチリン化学で一般的な基(例えば、1つまたは複数のアミノ、1つまたは2つの窒素原子を含む5員環または6員環のヘテロシクリル(例えば、イミダゾリル))で置換された非置換または置換アルキル)である。Rがアミノで置換されたアルキルおよび例えばヘテロシクリルである場合、Rは好ましくはカルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部であり、例えば、基−C(=X)(式中、Xは酸素である)は、前記アミノ酸のカルボニル部分とみなすことができる)、
Xは好ましくは酸素であり、
Yは好ましくは硫黄であり、
mは好ましくは0または1である。
【0007】
本明細書で他に定義されていない場合、ヘテロシクリルには、S、O、およびNから選択される1から4個のヘテロ原子(例えば、N)を有する5員環または6員環が含まれる。ヘテロシクリルには、例えば、有機化学(例えば、プレウロムチリン化学)で一般的な基で置換された非置換または置換ヘテロシクリルが含まれ、それは場合によってさらなる環(系)と縮合している。ヘテロシクリルには、非置換または置換ヘテロシクリルが含まれ、例えば、有機化学(例えば、プレウロムチリン化学)で一般的な基で置換されたヘテロシクリルが含まれる。アルキルには、(C1〜8)アルキル(例えば、(C1〜4)アルキル)が含まれる。アリールには、フェニルが含まれる。アミノには、遊離アミン基、アルキルアミン、およびジアルキルアミンが含まれる。
【0008】
別の態様では、本発明は、式I(式中、R、R’、R、R、R、R、およびRは水素であり、
は、式I
【0009】
【化10】
Figure 2004509107
の基であり、
RおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジンまたはピロリジンを形成し、Rはアルキルであり、Xは酸素であり、Yは硫黄であり、mは0または1であり、
但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、残基Yを介してピペリジン環に結合する式Iの基は(S)配置または(R)配置のいずれか、好ましくは(S)配置であり、
例えば、但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、Rの一部は(S)配置または(R)配置のいずれかであり(例えば、Rがアミノで置換されたアルキルである場合、アミン基は(S)配置または(R)配置のいずれかであり、
但し、式Iの化合物においてmが0の場合、式Iの一部は(S)配置または(R)配置のいずれかである(例えば、Rがアミノで置換されたアルキルである場合、アミン基は(S)配置または(R)配置のいずれかである)の化合物を提供する。
【0010】
別の態様では、本発明は、式:
【0011】
【化11】
Figure 2004509107
(式中、R3p、R’3p、R6p、R7p、およびR8pは対応する添字を持つ上記定義のR、R’、R、R、およびRと同義であり、R5pは水素または1つもしくは複数の置換基(好ましくは水素)であり、硫黄原子を介して前記ピペリジン環に結合した基は前記ピペリジン環の3位に存在し、且つR5pが水素である場合、前記硫黄原子に結合した基は(S)配位または(R)配位のいずれか、好ましくは(S)配置であり、但し、前記ピペリジン環の窒素原子に結合した基では、アミン基は(S)配置または(R)配置である)の化合物を提供する。
【0012】
別の態様では、本発明は、式:
【0013】
【化12】
Figure 2004509107
(式中、R3q、R’3q、R6q、R7q、およびR8qは対応する添字を持つ上記定義のR、R’、R、R、およびRと同義であり、R5qは水素または1つもしくは複数の置換基(好ましくは水素)であり、Rはカルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部である)の化合物、例えば、式:
【0014】
【化13】
Figure 2004509107
(式中、R’は上記のRで定義のものであり、但し、基RまたはR’のいずれかにおいて、アミノ酸残基のアミン基は(S)配位または(R)配位のいずれかである))を提供する。
【0015】
別の態様では、本発明は、式:
【0016】
【化14】
Figure 2004509107
および式:
【0017】
【化15】
Figure 2004509107
(式中、R3r、R’3r、R6r、R7r、およびR8rまたはR3s、R’3s、R6s、R7s、およびR8sはそれぞれ対応する添字を持つ上記定義のR、R’、R、R、およびRと同義であり、
5rまたはR5sは水素または1つもしくは複数の置換基、好ましくは水素であり、
1rまたはR1sはそれぞれカルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部であり、式Iの化合物では、硫黄原子を介してピペリジン環に結合した基は、(S)配置または(R)配置のいずれかであり、基R1rまたはR1sでは、アミノ酸残基のアミン基は(S)配置または(R)配置のいずれかである)の化合物を提供する。
【0018】
別の態様では、本発明は、例えば、遊離形態または塩形態(例えば、塩酸との塩(塩酸塩など))における、例えば、以下の
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル−ピペリジン−3(S)−イル)スルファニル)アセチル]ムチリン(例えば、
14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル−ピペリジン−3(S)−イル)スルファニル)アセチル]ムチリンおよび
14−O−[(N−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル−ピペリジン−3(S)−イル)スルファニル)アセチル]ムチリンを含む)、
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル−ピペリジン−4−イル)スルファニル)アセチル]ムチリン(例えば、
14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル−ピペリジン−4−イル)スルファニル)アセチル]ムチリンおよび
14−O−[(N−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル−ピペリジン−4−イル)スルファニル)アセチル]ムチリンを含む)、
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリン(例えば、
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンおよび
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(R)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリン(例えば、
(14−O−[(N−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンおよび
14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンなど)を含む)
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−2−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリン(例えば、
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−2(R)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンおよび
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−2(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリン(例えば、
14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−2(R)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンおよび
14−O−[(N−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−2(R)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンなど)を含む)、
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]−ムチリン(例えば、
14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンおよび
14−O−[(N−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを含む)、ならびに、
14−O−[(N−ヒスチジニル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリン(例えば、
14−O−[(N−(R)−ヒスチジニル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリンおよび
14−O−[(N−(S)−ヒスチジニル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリンを含む)からなる群から選択される化合物を提供する。
【0019】
14−O−[(N−ヒスチジニル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリンは、14−O−[(N−(3−(イミダゾール−4−イル)−2−プロピル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリンである。
【0020】
本発明によって提供される化合物を、以下「本発明の化合物」と呼ぶ。本発明の化合物には、任意の形態(例えば、遊離形態、塩の形態および溶媒和物の形態、ならびに塩と溶媒和物の形態)の化合物が含まれる。式Iの化合物には、式I、I、I’、I、およびIの化合物が含まれる。
【0021】
別の態様では、本発明は、塩の形態、または、塩および溶媒和物の形態、または、溶媒和物の形態の式Iの化合物を提供する。
【0022】
式Iの化合物の塩には、薬学的に許容される塩(例えば、金属塩または酸付加塩が含まれる)が含まれる。金属塩には、例えば、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩が含まれ、酸付加塩には式Iの化合物の酸との塩(例えば、フマル酸水素、フマル酸、ナフタリン−1,5−スルホン酸、塩酸、重塩酸(deuterochloric acid))が含まれる。遊離形態の式Iの化合物を、対応する塩形態の化合物に変換することおよびその逆ができる。遊離形態または塩および溶媒和物の形態の式Iの化合物を、対応する遊離形態または塩および非溶媒和物の形態に変換することおよびその逆ができる。
【0023】
本発明の化合物は、異性体および異性体の混合物の形態(例えば、光学異性体、シス−トランス配置異性体)で存在することができる。本発明の化合物は、例えば、不斉炭素原子を含むことができるので、ジアステレオ異性体およびその混合物(例えば、エピマー)の形態で存在することができる。例えば、式Iの化合物では、基−(CH−Yを介してピロリジンまたはピペリジン環に結合した基は、(R)配置および(S)配置(例えば、その混合物を含む)であり得る。例えば、Rがアミンで置換されたアルキルである場合、例えば、Rはカルボキシル基が切断した場合に残存するアミノ酸の一部であり、前記R中のアミン基は、(S)配置または(R)配置(例えば、その混合物を含む)であり得る。
【0024】
異性体、ジアステレオ異性体、およびエピマー混合物を、従来の方法によって適切に分離して純粋な異性体を得ることができる。純粋な異性体を、例えば、従来の方法に従うか、その類似法に従うか、本明細書中に記載の方法に従って適切に生成することもできる。
【0025】
本発明は、任意の異性体形態および任意の異性体の混合物の本発明の化合物(但し、RおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはS(硫黄)であり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、前記残基Yを介してピペリジン環に結合した式Iの基は(S)配置または(R)配置のいずれか、好ましくは(S)配置であり、
例えば、但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、Rの一部は(S)配位または(R)配位であり(例えば、Rがアミノで置換されたアルキルである場合、アミン基は(S)配置または(R)配置のいずれかである)、
但し、例えば、式Iの化合物においてmが0の場合、式Iの一部は(S)配置または(R)配置のいずれかである(例えば、Rがアミノで置換されたアルキルである場合、アミン基は(S)配置または(R)配置のいずれかである)を含む。
【0026】
好ましくは、式Iの化合物のムチリン環の立体配置(configuration)は、天然に生成されるムチリンと同一である。
【0027】
本発明の化合物を、例えば、従来の方法に従うか、その類似法に従うか、本明細書中に記載の方法に従って適切に生成することができる。
【0028】
別の態様では、本発明は、
a.式:
【0029】
【化16】
Figure 2004509107
(式中、R、R’、R、およびRは上記に定義された通りであり、R、R、およびRは水素である)
の化合物を尿素またはチオ尿素と反応させ、その後還元して式:
【0030】
【化17】
Figure 2004509107
(式中、Yは上記に定義されており、R、R’、R、およびRは上記に定義された通りであり、R、R、およびRは水素である)の化合物を得る工程と、
b.工程aで定義の式IIIの化合物を窒素原子上に式−C(=X)R(式中、XおよびRは上記に定義されている通り)の基を有する反応性誘導体の形態(例えば、メシレートまたはトシレートの形態)の任意選択的に置換されたピロリジン、メチルもしくはエチルピロリジン、ピペリジン、メチルもしくはエチルピペリジン(=メチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン)と反応させて式IV:
【0031】
【化18】
Figure 2004509107
(式中、R、R、R、R、R’、R、R、Y、およびmは上記に定義された通りであり、R、R、およびRは水素である)の化合物を得る工程と、所望ならば、
c.工程bで定義の化合物IVの化合物に重水素を導入して式Iの化合物(式中、R、R、R、R、R’、R、R、Y、およびmは上記に定義された通りであり、R、R、およびRは重水素である)を得る工程とを含む、上記の式Iの化合物の生成法を提供する。
【0032】
基は保護されてなくても保護されていてもよく、所望ならば、任意の工程(例えば、従来の方法(例えば、類似の方法)による)で脱保護することができる。
【0033】
例えば、窒素原子に式−C(=X)R(式中、Rはアミンで置換されたアルキルである)の基を有する任意選択的に置換されたピロリジン、メチルもしくはエチルピロリジン、ピペリジン、メチルもしくはエチルピペリジン(=メチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン)では、前記アミン基は保護されていても保護されていなくても良い。適切な保護基には、例えば、従来の保護基(tert−ブトキシカルボニル(BOC)など)が含まれる。
【0034】
上記定義の工程bでそれぞれメチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン環に結合したメタンまたはトルエンスルホン酸残基が(R)配置である場合、得られる式IVの化合物は、一定の形態であってよく、硫黄原子を介してメチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン環に結合した基は(S)配置であり、上記定義の工程bでそれぞれメチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン環に結合したメタン−またはトルエンスルホン酸が(S)配置である場合、得られる式IVの化合物は、一定の形態であってよく、硫黄原子を介してメチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン環に結合した基は(R)配置である(ワルデン反転)。
【0035】
上記定義の工程bで式IIIの化合物との反応に使用したメチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン環に結合した式−C(=X)Rの基がアミンで置換されたアルキル(例えば、カルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部)であり、前記アミンは(R)配置である場合、式IVの化合物が得られ、前記アミンは(R)配置である。上記定義の工程bで式IIIの化合物との反応に使用したメチル−、エチル−ピロリジンまたはピペリジン環に結合した式−C(=X)Rの基がアミン置換アルキル(例えば、カルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部)であり、前記アミンは(S)配置である場合、式IVの化合物が得られ、前記アミンは(S)配置である。
【0036】
式I(RおよびR’は重水素またはハロゲンである)の化合物の製造は、例えば、式V:
【0037】
【化19】
Figure 2004509107
の化合物の処理を経由して行われる。式V中、共に水素であるRとR’を持つ炭素原子が一緒になって、重水素またはハロゲン(例えば、F、Cl、Br)を持つ二重結合を形成して、RとR’が重水素またはハロゲンである式Vの化合物を得る。RとR’が重水素またはハロゲンである式Iの化合物を得るのに適切なように式Vの化合物をさらに反応させる。
【0038】
好ましくは、式IIの化合物を、式VI:
【0039】
【化20】
Figure 2004509107
(式中、Y、R、およびRは上記に定義されている通りであり、Halはハロゲン、好ましくはブロモ、クロロである)の化合物を式Vの化合物と反応させることによって(式Vの化合物から)得ることができる。式Iの化合物中の重水素の導入を、式I(R、R、およびRは水素であり、例えば塩酸塩形態)の化合物を適切な溶媒(系)中、重塩酸(DCl)で処理することにより、及び、式I(R、R、およびRは、重水素である)の化合物の単離によって行うことができる。式Iの化合物が酸付加塩(塩酸など)の形態である場合、(例えば、重塩酸塩(deuterochloride)の形態の式Iの化合物において)、前記塩のDClでの処理により前記酸の水素を交換することもできる。
【0040】
本明細書中に記載の任意の化合物(例えば、式II、III、IV、V、VIの化合物、および任意選択的に置換されたピロリジン、メチルもしくはエチルピロリジン、ピペリジン、メチルもしくはエチルピペリジン)は既知であり、例えば従来の方法(例えば、類似法)に従うか、本明細書中に記載の方法にしたがって得ることができる。
【0041】
式Iの化合物を含む以後「本発明の活性化合物」と呼ばれる本発明によって得られた化合物は薬理学的活性を示し、それにより医薬品として有用である。
【0042】
例えば、本発明の活性化合物(例えば、実施例の化合物)は、臨床研究所規格委員会(NCCL)、1997、書類M7−A4、第17巻、第2号、「好気性で増殖する細菌の希釈抗菌薬感受性試験法」、第4版、(承認済み標準)によるインビトロでの寒天希釈試験または微量希釈試験および臨床研究所規格委員会(NCCL)、第13巻、第26号、M11−A4、「嫌気性菌の抗菌薬感受性試験法」(承認済み標準)、第4版、1997による嫌気性菌試験において、グラム陽性細菌(スタフィロコッカス(例えば、Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス(例えば、Streptococcus pyogenes、Streptococcus pneuoniae)、エンテロコッカス(Enterococcus faecium)など)ならびにマイコプラズマ、クラミジア、および偏性嫌気性菌(例えば、Bacteroides fragilis)に対して抗微生物活性(例えば、抗細菌活性)を示す。
【0043】
本発明の活性化合物は、寒天希釈試験または微量希釈試験において上記細菌種に対してインビトロで約0.01μg/ml以下〜25μg/mlの抗菌活性(MIC(μg/ml))を示し、マイコプラズマおよびクラミジアに対して活性である。MIC=最小阻害濃度。
【0044】
本発明の活性化合物は、例えば、「感染動物モデルハンドブック」Oto Zak and Merle A.Sande編、Academic Press、1999にしたがって決定した、約5〜150mg/kg体重の投薬量(例えば、化合物14−O−[(N−ヒスチジニル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリンまたは14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンのED50値は約11.0mg/kg体重であり、化合物14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリルピペリジン−3(S)−イル)スルファニル)アセチル]ムチリンのED50値は約7.0mg/kg体重の範囲である)で非経口または経口投与した場合のスタフィロコッカスに対するマウスの全身感染活性を示す。
【0045】
ED50=プロビット分析(n=8動物/群)によって計算した治療動物の50%が死から保護されている適用あたりのmg/kg体重の有効投薬量。
【0046】
別の態様では、本発明は、医薬品(好ましくは抗菌薬および抗嫌気性菌薬などの抗微生物薬)として使用される本発明の化合物を提供する。
【0047】
別の態様では、本発明は、微生物病(例えば、例えば、スタフィロコッカス、ストレプトコッカス、エンテロコッカスから選択される細菌によって引き起こされる疾患およびマイコプラズマ、クラミジア、偏性嫌気性菌によって引き起こされる疾患)治療用薬物の調製に使用される本発明の化合物を提供する。
【0048】
驚くべきことに、本発明の活性化合物はまた、エリスロマイシン、テトラサイクリンに耐性をしめす株(例えば、ペニシリン耐性または多剤耐性株(例えば、Staphylococcus aureus(MRSA))を含む株)に対して活性を示す。
【0049】
別の態様では、本発明は、例えば薬学的組成物の形態の有効量の本発明の化合物をこのような治療を必要とする被験体に投与する工程を含む、微生物病の予防法および治療法を提供する。
【0050】
微生物病の予防または治療のために、適切な投薬量は、勿論、例えば使用する本発明の活性化合物、宿主、投与様式、ならびに治療条件の性質および重症度によって変化する。しかし、一般に、より多数の哺乳動物(例えば、ヒト)における満足な結果のために、望ましい一日量は、本発明の活性化合物では約0.5から3gの範囲であり、例えば、1日に4回まで分割して投与する。
【0051】
本発明の活性化合物を、任意の従来の経路(例えば、好ましくは錠剤、粉末、カプセル、懸濁液の形態(非吸収性経口処方物を含む)での経口経路または注射用溶液または懸濁液の形態での非経口形態、または点鼻薬、身体用溶液、クリーム、目薬の形態での局所経路)で投与することができる。
【0052】
本発明の活性化合物を、エリスロマイシン、テトラサイクリンと類似の様式(例えば、類似の投薬量および類似の指標)で投与することができる。本発明の活性化合物を、医薬適合性の塩の形態(酸付加塩または金属塩)または遊離形態、任意選択的に溶媒和物の形態で投与することができる。塩形態の本発明の活性化合物は、遊離形態の本発明の活性化合物と同一の種類の活性を示す。
【0053】
別の態様では、本発明は、少なくとも1つの薬学的キャリアまたは希釈剤を含む遊離形態または医薬適合性の塩の形態および/または溶媒和物の形態の本発明の化合物を含む薬学的組成物を提供する。
【0054】
このような組成物を、従来の方法(例えば、類似の方法)にしたがって製造することができる。単位投薬形態は、例えば、100mgから約1gを含み得る。
【0055】
本発明の活性化合物は、例えば、家禽類、ブタ、およびウシなどの動物の細菌(例えば、微生物病)の予防および治療のための動物用薬剤(例えば、動物用活性化合物)、ならびに人工受精および卵浸漬(egg−dipping)技術のための希釈液(diluting fluid)としてさらに適切である。
【0056】
別の態様では、本発明は、動物用薬剤として使用される本発明の化合物を提供する。
【0057】
別の態様では、本発明は、例えば動物における微生物(例えば、微生物病)の予防および治療での動物用薬剤として有用な動物用組成物の調製のための本発明の化合物を提供する。
【0058】
本発明は、さらに、例えば動物用組成物の形態の有効量の本発明の化合物をこのような治療を必要とする被験体に投与する工程を含む、動物の微生物病(細菌病)の予防および治療法を提供する。
【0059】
動物用薬剤としての本発明の活性化合物の使用のために、勿論、投薬量は、動物のサイズおよび年齢ならびに所望の効果によって変化し、例えば、予防的治療では、比較的低用量を長期(例えば、1から3週間)にわたって投与することができる。好ましい用量は飲料水では、0.0125から0.05w/v、好ましくは0.0125から0.025w/vであり、食品中では20から400g/メートルトン、好ましくは20から200g/メートルトンである。本発明の有効化合物を動物用薬剤として飲料水で雌鶏に、食料としてブタに、そして経口または非経口で(例えば、経口または非経口調製物の形態で)子ウシに投与することが好ましい。
【0060】
本発明を示す以下の実施例では、温度は摂氏で示し、補正されていない。以下の略語を使用する:
BOC:tert−ブトキシカルボニル、
TFA:トリフルオロ酢酸、
DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド。
【0061】
実施例中で言及されるムチリン環のナンバリングを、以下の式で示す。
【0062】
【化21】
Figure 2004509107
【0063】
実施例1
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル−ピペリジン−3−イル)スルファニル)アセチル]ムチリン
A)14−O−[(カルバミドイルスルファニル)アセチル]ムチリン−トシレート
15.2gのチオ尿素溶液および106.4gのプレウロムチリン−22−O−トシレートの250mlアセトン溶液を加熱還流し、溶媒を減圧下で除去し、100mlのヘキサンを添加する。沈殿形態を濾過し、乾燥する。14−O−[(カルバミドイルスルファニル)アセチル]ムチリン−トシレートが得られる。
【0064】
B)14−メルカプト−アセチル−ムチリン
4.7gのピロ亜硫酸ナトリウム(Na)の25mlのHO溶液を12.2gの14−O−[(カルバミドイルスルファニル)アセチル]ムチリン−トシレートの20mlエタノールおよび35mlのHO溶液に添加する(約90℃に加温)。得られた反応混合物に100mlnCClを添加し、混合物を加熱還流した。得られた二相系を分離し、有機相を乾燥し、溶媒を蒸発によって除去する。
【0065】
C)N−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジン
3.48gの3−(R)−ヒドロキシピペリジン、8.72gのジ−tert−ブチル−ジカルボネート、および4.0gのM−メチル−モルホリンの70mlのジオキサンの懸濁液を、室温で撹拌する。得られた混合物から、溶媒を蒸発によって除去し、蒸発残渣をCHCl中に溶解し、1N HClで抽出する。有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発によって除去する。
【0066】
5.08gのN−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジンが得られ、これをさらなる反応のためにさらに精製することなく使用することができる。
【0067】
D)N−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジン
5.08gのN−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジンおよび8.7gのメタンスルホン酸無水物の100mlピリジン溶液を室温で撹拌する。ピリジンを減圧蒸留によって除去し、得られた蒸留残渣をCHCl中に溶解し、1N HClで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発によって除去して乾燥させる。残渣をクロマトグラフィーによって精製する。
【0068】
3.8gのN−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジンが得られる。
【0069】
H NMR(CDCl):4.7(m,1H,CHOSOCH)、3.2〜3.6(m,4H,CHN)、3.0(s,3H,CHSO)、1.4(m,9H,tert.ブチル)。
【0070】
E)14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)スルファニルアセチル]−ムチリン
1.97gの22−メルカプト−アセチル−プレウロムチリン、1.39gのN−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジン、および0.12gのアトリウムの50mlとH溶液を90℃に加熱する。混合物の溶媒を減圧乾燥による蒸発によって除去し、残渣をクロマトグラフィーに供する。2.5gの14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)スルファニルアセチル]−ムチリンが得られる。
【0071】
H NMR(CDCl):6.45、5.35.5、2(3×m,H19,H20,H21)、5.74(d,1H,5,2Hz,H14)、3.35(d,1H,H11,J=5.2Hz)、ABシステム:3.12、3.18(J=14.7Hz,H22)、3.2、2.95、2.65、2.6(4×m,CHNCH)、2.85(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2×S,(CH15,(CH18)、0.75、0.88(2×d,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
【0072】
F)塩酸塩形態の14−O−[(N−3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリルピペリジン−3(S)−イル)スルファニル)アセチル]ムチリン
280mgの14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)スルファニルアセチル]−ムチリンの20mlメチルクロリドおよび1ml TFA溶液を室温で約30分間撹拌し、得られた混合物の溶媒を減圧乾燥によって除去する。40mlのCHClに溶解した得られた蒸発残渣に、55mgのN−メチルモルホリン、110mgのN−BOC−(R)−バリン、および105mgのDCCを添加する。得られた混合物を撹拌し、沈殿したジシクロヘキシル尿素を濾過して取り出す。得られた濾過物由来の溶媒を蒸発によって除去し、蒸発残渣をクロマトグラフィーに供する。14−O−[(N−3−メチル−2(R)−(N−BOC−アミノ)−ブチリルピペリジン−3(S)−イル)スルファニル)アセチル]ムチリンが得られ、TFAで処理する。得られた混合物の溶媒を蒸発乾燥によって除去し、蒸発残渣を塩酸エーテルで処理する。固体で無定形の塩酸形態14−O−[(N−3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリルピペリジン−3(S)−イル)スルファニル)アセチル]ムチリンが得られる。
【0073】
H NMR(d−DMSO,330K):6.45、5.35、5,2(3×m、H19,H20,H21)、5.74(d,1H,5,2Hz,H14)、5.45(d,1H,NH,J=7.8Hz)、4.1(m,1H,NHCHCO)、3.35(d,1H,H11,J=5.2Hz)、ABシステム:3.12、3.18、(J=14.7Hz,H22)、3.2、2.95、2.65、2.6(4×m,CHNCH)、2.8(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2×S,(CH15,(CH18)、0.75、0.88(2×d,(CH16,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)、0.78、0.84(2xd,(CHCH,J=6.8Hz)。
【0074】
実施例2
14−O−[(N−3−メチル−2−アミノ−ブチリルピペリジン−4−イル)スルファニル)アセチル]ムチリン
実施例1に記載の方法に従うが、適切な出発物質(例えば、3−ヒドロキシメチル−ピペリジンの代わりに4−ヒドロキシメチル−ピペリジン)を使用して、塩酸塩形態の14−O−[(N−3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル4−イル)スルファニル)アセチル]−ムチリンを得る。
【0075】
H NMR(d−DMSO):8.1(b,3H,NH )、6.2〜6.4(m,1H,H19)、5.55(d,1H,H14)、5.1〜5.2(m,2H,H20)、4.25(m,1H,NCHCO)、4.1、4.25(m,1H,NCH)、3.8〜3.95(m,1H,NCH)、3.4(d,1H,H11)、3.0〜3.2(m,2H,NCH)、2.8〜2.95(m,1H,sCH)、2.4(m,1H,H)、3.25〜3.4(m,2H,SCHCO)、1.0、1.39(2×s、(CH15,(CH18)、0.93、0.98(2×d,6H,(CHCH)、0.65、0.85(2×d,6H,(CH16,(CH17).
【0076】
実施例3
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリン
A)N−BOC−3(R)−ヒドロキシメチル−ピペリジン
3.48gの3(R)−ヒドロキシメチル−ピペリジン、8.72gのジ−tert−ブチル−カーボネート、および4.0gのN−メチル−モルホリンの70mlジオキサン懸濁液を室温で約18時間撹拌する。得られた混合物から、溶媒を蒸発によって除去し、蒸発残渣をCHCl中に溶解し、1N HClで抽出する。有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発によって除去する。5.08gのN−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジンが得られ、これをさらなる反応のためにさらに精製することなく使用することができる。
【0077】
B)N−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシメチル−ピペリジン
5.08gのN−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジンおよび8.7gのメタンスルホン酸無水物の100mlピリジン溶液を室温で22時間撹拌する。得られた混合物からピリジンを蒸留(高圧)によって除去し、得られた蒸留残渣をCHCl中に溶解する。得られた有機層を1N HClで抽出し、乾燥させ、溶媒を蒸発によって除去する。蒸発残渣をクロマトグラフィーに供する。3.8gのN−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシメチル−ピペリジンが得られる。
【0078】
C)14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリン
1.97gの22−メルカプト−プレウロムチリン、1.39gのN−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシメチル−ピペリジン、および0.12gのナトリウムの50ml EtOH溶液を、約90℃に加熱する。得られた混合物の溶媒を蒸発によって除去し、得られた蒸発残渣をクロマトグラフィーに供する。2.5gの14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンが得られる。
【0079】
D)塩酸塩形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)メチルスルファニルアセチル]−ムチリン
280mgの14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンの20mlのCHClおよび1ml TFA溶液を室温で約30分間撹拌し、得られた混合物の溶媒を蒸発によって除去する。得られた蒸発残渣を40mlのCHClに溶解し、55mgのN−メチルモルホリン、110mgのN−BOC−(R)−バリン、および105mgのDCCを添加し、得られた混合物を撹拌する。得られた混合物から固体(沈殿したジシクロヘキシル尿素)を濾過して取り出し、得られた濾過物をクロマトグラフィーに供する。14−O−[(N−BOC−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンが得られ、これをTFAおよび塩酸エーテルで処理する。塩酸塩形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(S)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)メチルスルファニルアセチル]−ムチリンが得られる。
【0080】
H NMR(d−DMSO):6.1〜6.2(m,1H,H19)、5.58(d,1H,H14)、5.5〜5.12(m,2H,H20)、4.2(m,2H,NCHCO,NCH)、3.75(m,1H,NCH)、3.42(d,1H,H11)、3.28〜3.35(m,2H,SCHCO)、3.1(m,2H,SCH)、1.08、1.36(2×s,6H,(CH15,(CH18、0.95、0.98(2×d,6H,(CHCH)、0.65、0.83(2×d,6H,(CH16,(CH17).
【0081】
実施例4
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−2−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリン
実施例3に記載の方法に従うが、適切な出発物質(例えば、3−(R)−ヒドロキシメチル−ピペリジンの代わりに2−(S)−ヒドロキシメチル−ピロリジンおよびN−BOC−(S)−バリンの代わりにN−BOC−(R)−バリン)を使用して、塩酸塩形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−2(R)−イル)−メチルスルファニルアセチル]−ムチリンを得る。
【0082】
H NMR(d−DMSO):回転異性体、8.1(b,3H,NH)、6.1〜6.2(m,1H,H19)、5.52(d,1H,H14)、5.5〜5.12(m,2H,H20)、4.15(m,1H,NCHCO)、3.9(m,1H,NCH)、3.6(m,1H,NCH)、3.42(d,1H,H11)、3.28〜3.35(m,2H,SCHCO)、2.68、2.85(2×dd、2H,CHCHS)、1.08、1.36(2×s、6H(CH15,(CH18)、0.95、0.98(2×d,6H,(CHCH、0.65、0.83(2×d,6H(CH16,(CH17).
【0083】
実施例5
14−O−[(N−(3−メチル−2−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]−ムチリン
実施例1に記載の方法に従うが、適切な出発物質(例えば、N−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジンの代わりにN−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピロリジン)を使用して、塩酸塩形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピロリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。
【0084】
H NMR(d−DMSO,330K):6.45、5.35、5,2(3×m、H19,H20,H21)、5.64(d,1H,5,2Hz,H14)、6.3(d,1H,NH)、3.95(m,1H,NHCHCO)、3.35(d,1H,H11,J=5.2Hz)、AB系:3.0、3.1、(J=14.7Hz,H22)、3.2、2.95、2.65、2.6(4×m,CHNCH)、2.8(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2×s,(CH15,(CH18)、0.75、0.88(2×d,(CH16,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)、0.86、0.84(2×d,(CHCH,J=6.8Hz).
【0085】
実施例6
14−O−[(N−ヒスチジニル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリン
実施例1に記載の方法に従うが、適切な出発物質(例えば、N−BOC−(R)−バリンの代わりにN,N’−BOC−(R)−ヒスチジン)を使用して、塩酸塩形態の14−O−[(N−(R)−ヒスチジニル−ピロリジン−3−イル)スルファニルアセチル]ムチリンを得る。
【0086】
H NMR(d−DMSO,330K):7.45、6.73(2×s、ヒスチジン)、6.25、5.1、5,2(3×m、H19,H20,H21)5.59(d,1H,5,2Hz,H14)、5.45(d,1H,NH,J=7.8Hz)、4.5(d,1H,NHCHCO,J=4.5Hz)、3.6、3.4(2×m,2H,NCHCH2)、3.35(d,1H,H11,J=5.2Hz)、3.4(m,2H,HisCH)、ABX系:3.12、3.68、(J=14.1Hz,6.5Hz,NCHCHS)、3.2、2.95、2.65、2.6(4×m,CHNCH)、2.7(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2×S,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2×d,(CH16,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。

Claims (11)

  1. 式:
    Figure 2004509107
    (式中、RおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジニルまたはピペリジニルを形成し、
    は式:
    Figure 2004509107
    の基であり、
    およびR’は水素、重水素、またはハロゲンであり、
    は水素またはアルキルであり、
    は水素またはアルキルであり、
    、R、およびRは水素または重水素であり、
    はアミノ、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはメルカプトであり、Xが酸素の場合、Rはさらに水素であり、
    10は水素またはアルキルであり、
    R’10はアルキルであり、
    Xは硫黄、酸素、NR10、またはN(R’10であり、
    Yは硫黄または酸素であり、
    mは0、1、または2であり、
    但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、残基Yを介してピペリジン環に結合する式Iの基は(S)配置または(R)配置のいずれか、好ましくは(S)配置である)の化合物。
  2. 、R’、R、R、R、R、およびRは水素であり、
    は式:
    Figure 2004509107
    の基であり、
    RおよびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジンまたはピペリジンを形成し、
    はアルキルであり、
    Xは酸素であり、
    Yは硫黄であり、
    mは0または1であり、
    但し、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジニルを形成する場合、mは0であり、YはSであり、Yは前記ピペリジン環の3位に結合し、残基Yを介してピペリジン環に結合する式Iの基は(S)配置または(R)配置のいずれか、好ましくは(S)配置である、請求項1で定義の式Iの化合物。
  3. 式:
    Figure 2004509107
    (式中、R3p、R’3p、R6p、R7p、およびR8pは対応する添字を持つ請求項1で定義のR、R’、R、R、およびRと同義であり、R5pは水素または1つもしくは複数の置換基であり、硫黄原子を介して前記ピペリジン環に結合した基は前記ピペリジン環の3位に存在し、且つR5pが水素である場合、前記硫黄原子に結合した基は(S)配位または(R)配位のいずれかである)の化合物。
  4. 式:
    Figure 2004509107
    (式中、R3q、R’3q、R6q、R7q、およびR8qは対応する添字を持つ請求項1で定義のR、R’、R、R、およびRと同義であり、R5qは水素または1つもしくは複数の置換基であり、好ましくは水素であり、Rはカルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部である)の化合物。
  5. 式:
    Figure 2004509107
    (式中、R3r、R’3r、R6r、R7r、およびR8rは対応する添字を持つ請求項1で定義のR、R’、R、R、およびRと同義であり、
    5rは水素または1つもしくは複数の置換基であり、
    1rはカルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部である)の化合物。
  6. 式:
    Figure 2004509107
    (式中、R3s、R’3s、R6s、R7s、およびR8sは対応する添字を持つ請求項1で定義のR、R’、R、R、およびRと同義であり、
    5sは水素または1つもしくは複数の置換基であり、
    1sはカルボキシル基が切断された場合に残存するアミノ酸の一部である)の化合物。
  7. 塩の形態、塩および溶媒和物の形態、または溶媒和物の形態である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 薬剤として使用される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 微生物病の予防法および治療法であって、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化合物の治療上有効量をこのような治療を必要とする被験体に投与する工程を含む方法。
  10. 少なくとも1つの薬学的なキャリアまたは希釈剤と組み合わされた、遊離形態または薬学的に許容される塩の形態である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  11. 動物用薬剤として使用される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化合物。
JP2002526833A 2000-09-13 2001-09-11 抗菌性ムチリン Expired - Lifetime JP5134181B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0022439.4 2000-09-13
GB0022440.2 2000-09-13
GB0022440A GB0022440D0 (en) 2000-09-13 2000-09-13 Organic Compounds
GB0022439A GB0022439D0 (en) 2000-09-13 2000-09-13 Organic compounds
GB0024674A GB0024674D0 (en) 2000-10-09 2000-10-09 Organic compounds
GB0024674.4 2000-10-09
PCT/EP2001/010502 WO2002022580A1 (en) 2000-09-13 2001-09-11 Antibacterials mutilins

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004509107A true JP2004509107A (ja) 2004-03-25
JP5134181B2 JP5134181B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=27255885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002526833A Expired - Lifetime JP5134181B2 (ja) 2000-09-13 2001-09-11 抗菌性ムチリン

Country Status (17)

Country Link
US (3) US7169804B2 (ja)
EP (1) EP1320525B1 (ja)
JP (1) JP5134181B2 (ja)
CN (1) CN1288134C (ja)
AR (1) AR030651A1 (ja)
AT (1) ATE264843T1 (ja)
AU (1) AU2001291854A1 (ja)
BR (1) BRPI0113837B8 (ja)
CA (1) CA2418538C (ja)
DE (1) DE60102936T2 (ja)
ES (1) ES2220809T3 (ja)
HK (1) HK1079506A1 (ja)
MY (1) MY133930A (ja)
PE (1) PE20020676A1 (ja)
PT (1) PT1320525E (ja)
TW (1) TWI306852B (ja)
WO (1) WO2002022580A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523195A (ja) * 2003-04-08 2006-10-12 グラクソ グループ リミテッド プレウロムチリン誘導体、その製法およびその使用
WO2007037518A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. ムチリン誘導体及びそれを含有する医薬組成物
JP2008546809A (ja) * 2005-06-27 2008-12-25 ナブリヴァ セラピュティクス アクチエンゲゼルシャフト 有機化合物
JP2010505771A (ja) * 2006-10-05 2010-02-25 ナブリヴァ セラピュティクス アクチエンゲゼルシャフト プレウロムチリンの製造方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9918037D0 (en) * 1999-07-30 1999-09-29 Biochemie Gmbh Organic compounds
GB0207495D0 (en) 2002-03-28 2002-05-08 Biochemie Gmbh Organic compounds
GB0209262D0 (en) 2002-04-23 2002-06-05 Biochemie Gmbh Organic compounds
WO2004011431A1 (en) * 2002-07-24 2004-02-05 Sandoz Ag Pleuromutilin derivatives as antimicrobbials
US7544963B2 (en) * 2005-04-29 2009-06-09 Cree, Inc. Binary group III-nitride based high electron mobility transistors
EP1808431A1 (en) * 2006-01-16 2007-07-18 Nabriva Therapeutics Forschungs GmbH Mutilin derivatives and their use as pharmaceutical
EP2023721A2 (en) * 2006-06-05 2009-02-18 Auspex Pharmaceuticals Inc. Preparation and utility of substituted erythromycin analogs
US8222407B2 (en) 2007-05-24 2012-07-17 Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. Mutilin derivative having heterocyclic aromatic ring carboxylic acid structure in substituent at 14-position
WO2010056855A1 (en) * 2008-11-13 2010-05-20 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Preparation of retapamulin via its pleuromutilin-thiol precursor
CN103709115A (zh) * 2012-10-09 2014-04-09 山东亨利医药科技有限责任公司 截短侧耳素类抗生素衍生物
TWI762573B (zh) 2017-02-10 2022-05-01 奧地利商納畢瓦治療有限責任公司 截短側耳素之純化

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5594359A (en) * 1979-01-12 1980-07-17 Sandoz Ag Novel pleuromutilin derivatives*their manufacture and use
WO1999021855A1 (en) * 1997-10-29 1999-05-06 Smithkline Beecham P.L.C. Pleuromutilin derivatives as antimicrobials
JP2000503642A (ja) * 1995-02-13 2000-03-28 スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー ムチリンのカルバモイルオキシ誘導体および抗細菌剤としてのそれらの使用
JP2011016834A (ja) * 1999-07-30 2011-01-27 Nabriva Therapeutics Ag ムチリン誘導体およびその抗菌剤としての使用

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE789629A (fr) * 1971-10-05 1973-04-03 Sandoz Sa Nouveaux derives de la pleuromutiline, leur preparation et leurapplication en therapeutique
DE2811314A1 (de) 1978-03-16 1979-09-27 Sandoz Ag Kokzidiostatisches kombinationspraeparat
EP0013768B1 (en) 1979-01-12 1984-02-01 Sandoz Ag New pleuromutilin derivatives, their production and pharmaceutical compositions containing them
DE3560511D1 (en) * 1984-02-17 1987-10-01 Sandoz Ag Pleuromutilin derivatives, process for their preparation and their use
ES2205072T3 (es) * 1996-01-03 2004-05-01 Smithkline Beecham Plc Derivados carbamoiloxi de mutilina y su uso como agentes antibacterianos.
WO2000027790A1 (en) * 1998-11-11 2000-05-18 Smithkline Beecham P.L.C. Mutilin compounds
WO2000037074A1 (en) * 1998-12-18 2000-06-29 Smithkline Beecham Plc Mutilin 14-ester derivatives having antibacterial activity
GB0207495D0 (en) * 2002-03-28 2002-05-08 Biochemie Gmbh Organic compounds
WO2004011431A1 (en) * 2002-07-24 2004-02-05 Sandoz Ag Pleuromutilin derivatives as antimicrobbials

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5594359A (en) * 1979-01-12 1980-07-17 Sandoz Ag Novel pleuromutilin derivatives*their manufacture and use
JP2000503642A (ja) * 1995-02-13 2000-03-28 スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー ムチリンのカルバモイルオキシ誘導体および抗細菌剤としてのそれらの使用
WO1999021855A1 (en) * 1997-10-29 1999-05-06 Smithkline Beecham P.L.C. Pleuromutilin derivatives as antimicrobials
JP2011016834A (ja) * 1999-07-30 2011-01-27 Nabriva Therapeutics Ag ムチリン誘導体およびその抗菌剤としての使用
JP4711580B2 (ja) * 1999-07-30 2011-06-29 ナブリバ・セラピユーテイクス・アクチエンゲゼルシヤフト ムチリン誘導体およびそれの抗菌剤としての使用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523195A (ja) * 2003-04-08 2006-10-12 グラクソ グループ リミテッド プレウロムチリン誘導体、その製法およびその使用
JP2008546809A (ja) * 2005-06-27 2008-12-25 ナブリヴァ セラピュティクス アクチエンゲゼルシャフト 有機化合物
WO2007037518A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. ムチリン誘導体及びそれを含有する医薬組成物
JP2010505771A (ja) * 2006-10-05 2010-02-25 ナブリヴァ セラピュティクス アクチエンゲゼルシャフト プレウロムチリンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI0113837B1 (pt) 2019-01-29
ES2220809T3 (es) 2004-12-16
US7169804B2 (en) 2007-01-30
CN1633415A (zh) 2005-06-29
AU2001291854A1 (en) 2002-03-26
US7569587B2 (en) 2009-08-04
TWI306852B (en) 2009-03-01
EP1320525A1 (en) 2003-06-25
US20040102482A1 (en) 2004-05-27
AR030651A1 (es) 2003-08-27
EP1320525B1 (en) 2004-04-21
ATE264843T1 (de) 2004-05-15
BR0113837A (pt) 2003-06-03
BRPI0113837B8 (pt) 2021-05-25
CN1288134C (zh) 2006-12-06
JP5134181B2 (ja) 2013-01-30
PE20020676A1 (es) 2002-08-27
CA2418538C (en) 2009-12-22
DE60102936T2 (de) 2005-03-24
US20070135483A1 (en) 2007-06-14
MY133930A (en) 2007-11-30
US20090209584A1 (en) 2009-08-20
HK1079506A1 (en) 2006-04-07
DE60102936D1 (de) 2004-05-27
CA2418538A1 (en) 2002-03-21
PT1320525E (pt) 2004-09-30
WO2002022580A1 (en) 2002-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7569587B2 (en) Antibacterial mutilins
KR100878075B1 (ko) 무티린 유도체 및 항균제로서의 그의 용도
JP4611020B2 (ja) 抗菌剤としてのプレウロムチリン(pleuromutilin)誘導体
JP4024309B2 (ja) 新規な感染症治療薬
KR20030066581A (ko) 항균 활성을 갖는 플레우로무틸린 유도체
EP1165532B1 (en) Antibacterial agents
EP4219437A1 (en) Bakuchiol derivative, pharmaceutically acceptable salt thereof, preparation method therefor and application thereof
EP4361148A1 (en) Heterocycloalkyl-substituted polyheteroazole derivative as medical drug for treatment and/or prevention of rs virus infectious disease
WO2003000664A1 (de) Uracilderivative und ihre verwendung bei der behandlung bakterieller erkrankungen
ZA200500116B (en) Pleuromutilin derivatives as antimicrobials

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050304

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120316

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5134181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term