JP2004506695A - う蝕の予防の免疫学的方法 - Google Patents

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Abstract

ヒトのう蝕は、う蝕原性生物(例えば、エス・ミュータンス(S. mutans))の表面抗原に結合するヒトまたはヒト化マウスモノクローナルIgGおよびIgM抗体の経口摂取により、予防または治療される。これらがう蝕原性生物に結合すると、遺伝子的に免疫系はその破壊を引き起こす。好適な実施形態において、う蝕原性生物に対するモノクローナル抗体は、所望の抗体をコードするDNA配列により形質転換された食用植物(果実および野菜を含む)により産生される。抗体は、植物を食べることにより適用される。

Description

【0001】
発明の背景
本出願は、う蝕の治療と予防のための免疫学的方法に関する。本発明は、幼児や決断力が無く充分に教育されていない集団のような、確立されたセルフケアの原理を応用する能力も動機も持たない患者に特に適用される。
【0002】
う蝕(虫歯)と歯周病は、おそらく世界で最も一般的な慢性疾患である。歯の空洞の存在は、細菌感染の結果である。すなわちう蝕の存在は、正しくは歯の石灰化組織の局所的破壊を引き起こす感染性微生物疾患と見なされる。
【0003】
ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)は、ヒトの虫歯の主要な原因である。エス・ミュータンス(S. mutans)が歯垢中に多数存在し、複合糖を代謝すると、生じる有機酸が歯の表面の脱灰を引き起こす。その結果は、う蝕病変であり、これは一般的に窩洞として知られている。他の生物(例えば、ラクトバシラス(Lactobaccilli)とアクチノミセス(Actinomyces))は、窩洞病変の進行と形成に関与していると考えられている。虫歯を引き起こすこれらの生物は、本明細書において「う蝕原性生物」と呼ぶ。
【0004】
歯の損傷部分を除去したり詰め物をして修復すると、う蝕原性生物による口腔感染による損傷を、少なくとも一時的には止めることができる。しかし「drill and fill」アプローチは、起因細菌を排除していない。正しい口腔の清潔さが歯垢(ここにう蝕原性生物が増殖し、歯の表面を攻撃する)の蓄積を抑える。しかし歯のセルフケアは、特に自分でケアすることができない集団、またはセルフケアの正しい方法についての知識が無い集団では、限界がある。フッ素イオンの投与は、う蝕の発生を減少させるが、根絶はしないことが証明されている。
【0005】
う蝕の発症にう蝕原性生物が関与しているという圧倒的な証拠を考えると、古典的な抗菌療法により症状を緩和する多くの試みがなされていることは驚くべきことではない。抗微生物剤の欠点は、う蝕原性生物に対して選択的ではないことである。非特異的殺菌剤の投与は、口腔に通常棲息している微生物のバランスを乱し、これが予測できない結果を招くが、病原性微生物のための環境が作り出されることがある。さらに、抗微生物剤の長期投与は、これらに耐性の微生物を選択することになることが知られている。従って、虫歯を治療するために抗微生物剤を長期にかつ集団的に使用することは、現実的ではない。
【0006】
エス・ミュータンス(S. mutans)または他のう蝕原性生物に対して能動免疫応答を誘発するためにヒトに予防接種することも、今は現実的ではない。このアプローチの1つの欠点は、予防接種が、主にIgGとIgM抗体の産生を誘発することであるが、これらは唾液中に分泌されない。唾液中に存在するほとんどの抗体はIgAイソタイプであり、これは、リンパ球や補体成分に結合できるが、これらを活性化して細菌を死滅させることは無い。従って予防接種は、免疫系を誘発して口の中のう蝕原性生物を死滅させることができる抗体を産生すると考えられない。予防接種により誘導された、口腔中のIgGまたはIgMイソタイプ抗体の力価を、選択的に上昇させる方法は知られていない。
【0007】
動物やヒトの虫歯を予防するために、マウスで作成したモノクローナルIgA抗体を使用して、エス・ミュータンス(S. mutans)に対して患者を受動的に免疫する多くの試みが報告されている。IgAは多価抗体であるため、単一のIgA分子がいくつかの異なる抗原性部位に結合し、細菌の凝集を引き起こす。しかし細菌の表面抗原へのIgAの結合は、細菌を死滅させない。むしろ、凝集は、細菌が歯の表面に結合することを阻害すると考えられている。このアプローチの別の欠点は、マウス(すなわち、異種)抗体をヒトに繰り返し投与すると、抗体に対する免疫応答を誘発する可能性があることである。
【0008】
IgA抗体と異なり、IgGとIgMクラスの抗体は殺菌作用を有する。う蝕原性生物の表面上に存在する抗原に対するIgGまたはIgM抗体の結合は、2つの異なる機構(補体介在細胞溶解と抗体依存性細胞障害)により細菌細胞の破壊を引き起こし得る。いずれの場合も、ある微生物に選択的に結合する抗体は、免疫系による破壊について、そのような細胞を標的とする。補体介在細胞溶解と抗体依存性細胞障害の両方とも、IgGとIgMクラスの抗体により仲介されるヒト免疫応答の一部である。
【0009】
抗体結合の所望の細胞障害作用を誘発するために、う蝕原性生物に対するモノクローナル抗体は、ヒトの免疫系により認識されなければならない。異種の哺乳動物免疫系から応答を引き起こす抗体が産生される、多くの異なる技術がある。1つの例は、異種生物の抗原特異的結合ドメインをコードする配列を取り込むように修飾された、ヒト抗体をコードする核酸構築体である。
【0010】
ヒトのう蝕を治療するためのそのような遺伝子操作したモノクローナル抗体の産生と投与は、特に革新的な解決を受けやすい問題を提起する。モノクローナル抗体の産生についての先行技術の方法は、培養培地中でハイブリドーマを増殖させ、次に所望の抗体を抽出および精製する。これらの工程は、本発明の好適な実施形態では、食用植物または動物(真核生物)中で抗体を発現することにより、大幅に単純化される。抗体は、植物または動物の生成物(例えば、その中で抗体が変性していない果実、野菜またはミルク)の経口摂取により投与される。この投与法は、改善している虫歯でコンプライアンスが不要になる可能性がある。
【0011】
好適な実施形態の要約
う蝕は、う蝕原性生物(例えば、エス・ミュータンス(S. mutans))の表面抗原に結合する、ヒトまたはヒト化マウスモノクローナルIgGおよびIgM抗体の経口摂取により予防または治療し得る。遺伝子操作したモノクローナル抗体は、う蝕原性生物に結合する時、ヒトの免疫系のエフェクター機構に参加して、微生物を破壊させる。好適な実施形態において、う蝕原性生物に対するモノクローナル抗体は、所望の抗体をコードするDNA配列により形質転換された食用植物(果実および野菜を含む)により産生される。抗体は、植物を食べることにより適用される。
【0012】
好適な実施形態の詳細な説明
1. モノクローナル抗体の調製
モノクローナル抗体技術は、すばらしい特異性を持った抗体供給源の調製を可能にする。特異的分子構造に結合するモノクローナル抗体は、今日標準的方法と考えられている技術を使用して産生することができる。
【0013】
本発明で使用されるモノクローナル抗体は、う蝕原性生物の表面抗原に対して作成されるものである。表面抗原は、細胞の表面に表示される物質である。そのような抗原は、体液中に存在する抗体がアクセスできる。本発明においてう蝕原性生物の表面抗原は、う蝕を引き起こす微生物の表面に存在する。う蝕病変の発症における細菌活性の役割は、充分解明されているが、特定の微生物とう蝕の発症との間の因果関係は、完全には確立されていない。今日までエス・ミュータンス(S. mutans)のみがう蝕と関係するとされている。しかしラクトバシラス(Lactobaccilli)とアクチノミセス(Actinomyces)の種もまた、特にう蝕病変の活動的な進行に関与していると考えられている。う蝕病変を発症する微生物は、本発明に従って調製され使用されるモノクローナル抗体の潜在的な標的である。
【0014】
本発明の実施で使用されるモノクローナル抗体のさらなる要件は、う蝕原性生物に対して選択的であることである。う蝕原性生物ならびに非う蝕原性生物上に存在する抗原に対するモノクローナル抗体は、口腔内の菌叢の構成の非特異的変化を引き起こすことがある。そのような変化の結末はあまり理解されていない。
【0015】
従って好適なモノクローナル抗体は、う蝕原性生物の表面抗原に対するものである。すなわち好適なモノクローナル抗体は、う蝕を引き起こす微生物に特異的に結合する。
【0016】
本発明の範囲は、ヒトの虫歯の予防に限定されないことは明瞭に理解される。本発明のモノクローナル抗体は、他の哺乳動物(例えば、ペットとして家畜化されているもの)の免疫系のエフェクター応答を行うように遺伝子操作することができる。
【0017】
モノクローナル抗体は、マウスまたは他の哺乳動物宿主を、う蝕原性生物から単離した細胞壁物質で免疫することにより調製される。好適な実施形態において、う蝕原性生物は、c型エス・ミュータンス(S. mutans)(ATCC25175)である。細胞壁中に存在する分子の免疫原性は、当該分野で公知の種々の方法により増強することができる。好適な実施形態において、そのような分子の免疫原性は、単離した細胞物質をホルマリンで変性することにより増強される。細胞壁タンパク質を修飾して免疫原性を増強する他の方法は、本発明の範囲内である。典型的には宿主は、単離した細菌細胞断片を一回またはそれ以上注射されて、抗体の力価を増加させた後、屠殺およびクローニングされる。
【0018】
宿主の脾臓細胞を採取し、KohlerとMilsteinの先駆的な仕事以来標準法となった技術を使用して、限界希釈法によりクローニングする。好適な実施形態において、生存しているハイブリドーマは、う蝕原性生物に対する抗体について、ホルマリン化細菌細胞物質でコートしたマイクロタイタープレートに対して、ELISAアッセイによりスクリーニングされる。陽性の上清を、さらにスクリーニングして、う蝕原性生物に対する親和性が最も大きい抗体を分泌するクローンを同定する。好適な実施形態において、バックグランドより少なくとも3倍高い力価を有するクローンが、エス・ミュータンス(S. mutans)からの変性細胞壁物質に対して、免疫沈降法を使用して再度スクリーニングされる。好適な実施形態において、エス・ミュータンス(S. mutans)株ATCC25175、LM7、OMZ175およびATCC31377にのみ検出できる形で結合する3つのクローンが同定された。これらのクローンは、アメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託して、寄託番号HB−12560、12599および12558を受けた。
【0019】
2. ヒト免疫系からエフェクター応答を誘発することができるモノクローナル抗体の調製
う蝕の予防のための免疫学的方法を開発する従来の試みは、異種抗体を使用した。例えば、Lehner、US Patent No. 5,352,446は、マウスで作製したエス・ミュータンス(S. mutans)表面抗原に対するモノクローナル抗体の、サルにおけるこれらの細菌の増殖を阻害するための使用に関する。さらに最近は、Maら、Nature Medicine, 45(5) 601−6 (1998)は、タバコ植物で発現した、エス・ミュータンス(S. mutans)に対する遺伝子操作した分泌性モノクローナル抗体を使用して、ヒトで同様の結果を報告した。このアプローチの欠点は、1)異種抗体の投与は、有害な微生物を凝集させるが、そのような抗体は免疫応答を誘発しないため、これらを死滅させることはない;および2)抗体の繰り返し投与は、患者に抗体に対する免疫応答を誘発することがある。好適なアプローチは、組換え法を使用して、う蝕原性生物の表面抗原に対して特異的に作成されるキメラ抗体分子を調製することであり、これはまた、標的微生物に結合することによりヒトの免疫系(ヒトで使用する場合)にエフェクター応答を誘発するであろう。これは、う蝕原性生物に特異的なマウスモノクローナル抗体からの種々の領域または相補性決定領域(「CDR」)を、治療される哺乳動物からのIgGおよび/またはIgMクラスの抗体に挿入することにより行われる。治療される哺乳動物がヒトである時、抗体は「ヒト化」されたと言う。
【0020】
う蝕原性生物の表面抗原に対するヒトまたはヒト化モノクローナル抗体をコードする核酸配列を得るには、種々の方法がある:1)う蝕原性生物に対するモノクローナル抗体を産生するマウスハイブリドーマを単離し、これらの抗体をコードするマウス遺伝子をクローニングする;2)精製したう蝕原性生物を使用して、ヒトBリンパ球から作製したファージディスプレイランダムライブラリーをスクリーニングし、う蝕原性生物に特異的な抗体をコードする遺伝子を得る;3)重度感染患者から回収したBリンパ球を使用して、う蝕原性生物に対するモノクローナル抗体を産生するヒトハイブリドーマを単離し、これらの抗体をコードするヒト遺伝子をクローニングする;または4)精製したう蝕原性生物を使用して、in vitroでヒトBリンパ球と脾臓細胞を免疫し、次に融合させて、ハイブリドーマを形成させ、不死化細胞株を作製する。必要な技術は、当業者に公知である。
【0021】
本発明の好適な実施形態において、マウスモノクローナル抗体は「ヒト化」される。PCRまたはサザンブロット技術を使用して、う蝕原性生物の細胞表面抗原に特異的な抗体を分泌するマウスハイブリドーマの可変ドメインをコードするDNA断片を単離する。遺伝子クローニング技術を使用して、ヒトIgGとIgM免疫グロブリンの可変領域を、対応するマウス可変領域またはCDRで置換する。この遺伝子操作の結果は、う蝕原性生物の表面抗原に選択的に結合するが、その定常領域を介してヒト免疫系と相互作用して、体液性免疫応答を誘発する可変ドメインを有するキメラ抗体分子である。
【0022】
3. モノクローナル抗体の投与
臨床的使用に充分な量のモノクローナル抗体を調製するためには、IgGまたはIgMをコードする配列でトランスフェクションした所望の細胞株を増殖させなければならない。既存の技術が、組織培養でのモノクローナル抗体の大規模増殖を可能にする。トランスフェクションした細胞株は、モノクローナル抗体を組織培養培地中に分泌するであろう。分泌されたモノクローナル抗体は回収され、ゲル濾過およびタンパク質化学の関連技術で精製される。
【0023】
実験的研究で、エス・ミュータンス(S. mutans)に対するモノクローナル抗体は、歯の表面に直接適用されている。うがい薬の摂取、またはチューインガムによる適用もまた提唱されている。現在好適な代替法は、食用植物(例えば、バナナまたはブロッコリー)中で本発明のモノクローナル抗体を発現することである。本発明により形質転換された植物を食べることにより、歯の表面および口の別のところに存在するう蝕原性生物に抗体が適用される。また、植物性および動物性の他の微生物を形質転換して、本明細書に記載のモノクローナル抗体を発現し、その結果そのような抗体が例えばミルクを飲むことにより摂取されることも企図される。
【0024】
実施例
1. エス・ミュータンス(S. mutans)に対するマウスモノクローナル抗体の産生
c型エス・ミュータンス(S. mutans)株ATCC25175を、BHI培地中で対数期まで増殖させ、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)(pH7.2)を用いて3000×gで5分遠心分離して2回洗浄する。ペレットを1%ホルマリン/0.9% NaClに再懸濁し、室温で30分混合し、0.9% NaClで2回洗浄する。Balb/cマウス(8〜10週齢)を、フロイント不完全アジュバント(FIA)で乳化したホルマリン化した完全なエス・ミュータンス(S. mutans)細菌の約10個の全細胞を含有する100 FIの抗原を腹腔内投与して免疫する。3〜5週後、マウスに抗原(FIA中10個の全細胞の細菌)の第2回投与を行う。融合の3日前に、マウスに、食塩水中10個の全細胞を静脈内投与して追加免疫する。
【0025】
標準的組織培養培地は、2mM L−グルタミン、1mMピルビン酸ナトリウム、および10mMヘペスを補足したRPMI1640(Gibco)培地であり、さらに100μg/mlペニシリンと100μg/mlストレプトマイシンを10%牛胎児血清とともに含有する。HAT(100μgヒポキサンチン、0.4μMアミノプテリン、16μMチミジン)を含有する培地中で、ハイブリッドを選択する。アミノプテリンを除去した後、HT(100μgヒポキサンチン、16μMチミジン)を培養培地中で2週間維持する。ハイブリドーマのクローニング中に、組織培養物に追加の増殖因子として、OPI(1mMオキザロ酢酸、0.45mMピルビン酸および0.2U/mlウシインスリン)を加える。LiddellとCryer(A Practical Guide to Monoclonal Antibodies, ジョンワイリーアンドサンズ(John Wiley and Sons)、Chichester, England, 1991)が報告した方法に従って、ハイブリドーマを作成する。NSI/A94.1マウスミエローマ細胞株を、融合のパートナーとして使用し、5%COで37℃で撹拌培養で増殖させ、対数増殖期で維持した後、融合する。
【0026】
エス・ミュータンス(S. mutans)に対する種特異的モノクローナル抗体のスクリーニングのために、以下のアプローチがとられる。最初のスクリーニングをELISAアッセイを使用して行い、これは、エス・ミュータンス(S. mutans)に結合する抗体を含有する培養上清について選択する。ホルマリン化細菌をPBSでOD600=0.5に希釈し、あらかじめ0.02mg/mlポリ−L−リジン100μlで4時間インキュベートした96ウェルPVC ELISAプレートのウェル中に二重測定で加える(100μl)。これらの抗原被覆プレートを、湿潤箱中で4℃で一晩インキュベートし、次にPBSで3回洗浄し、PBS中の0.5%胎児牛血清でブロックし、4℃に保存する。100μlの成熟ハイブリドーマ上清を抗原プレートの適当なウェルに加え、室温で1時間インキュベートし、PBS−0.05%ツイーン20で3回洗浄し、結合した抗体を、PBS−1%胎児牛血清で1:1000希釈したアルカリホスファターゼと結合した多価ヤギ抗マウスIgG抗体を添加して、検出する。炭酸バッファー(15mM NaCO、35mM NaHCO、10mM MgCl、pH9.6)中の基質である1mg/mlのp−ニトロフェニルリン酸を加えた後、15分後の発色を、EIAリーダーで405nmで測定する。次に、陽性の上清(対照の3倍より高い)を免疫沈降アッセイ(100μlの細菌と100μlの上清を混合する)を行って、エス・ミュータンス(S. mutans)と強い陽性の反応性を有するものを選択する。寄託したクローンはこの方法で調製された。
【0027】
2. エス・ミュータンス(S. mutans)に対するヒト化モノクローナル抗体をコードするマウス/ヒトキメラ遺伝子の作成
マウスモノクローナル抗体をヒト化する方法の1つをここに説明する。マウスハイブリドーマ細胞株のゲノムDNAを、QIAampシステム(キアゲン(Quiagen)、Valencia、CA)を使用して単離する。種々の制限酵素で消化した後、DNA断片を電気泳動により0.8%アガロースゲルで分画し、ニトロセルロース膜に移す。サザンブロッティングを行い、免疫グロブリン遺伝子を同定する。重鎖遺伝子を、J3とJ4セグメントおよびエンハンサー領域を含むマウスIgG重鎖遺伝子からのDNA断片とプローブ結合させる。軽鎖遺伝子は、J1−5セグメントを含有するマウスIgG軽鎖遺伝子からのDNA断片とプローブ結合させる。
【0028】
サザンブロット解析で同定した選択したサイズのDNA制限断片を、アガロースゲルから、Qiagen DNAクリーンアップおよびゲル抽出システムを使用して精製する。DNAを、ラムダ−Zap11ベクター(ストラタジーン(Stratagene))に連結して、ラムダファージ中のこれらのマウスハイブリドーマの重鎖および軽鎖ライブラリーを構築する。前述のようにライブラリーを重鎖および軽鎖J領域プローブを用いてスクリーニングする。陽性クローンのDNAを単離し、サブクローニングし、配列決定する。最良の正確度を達成するために、センス鎖とアンチセンス鎖の両方を配列決定する。BLAST検索を行って、ヌクレオチド配列をアミノ酸配列に翻訳し、それを既存の抗体遺伝子と比較する。重鎖の可変領域を同定し、サブクローニングし、ヒトIgG重鎖定常領域をコードするDNA断片およびミコフェノール酸に対する耐性を与えるEcogpt遺伝子を含有する発現ベクターに挿入する。軽鎖の可変領域も同定し、サブクローニングし、ヒトIgG軽鎖定常領域をコードするDNA断片およびG418に対する耐性を与えるneo遺伝子を含有する別の発現ベクターに挿入する。
【0029】
3. 形質転換した生物中のエス・ミュータンス(S. mutans)に対するモノクローナル抗体の発現
a) 動物細胞でヒトまたはヒト化モノクローナル抗体を産生する
ヒトIgG遺伝子の重鎖および軽鎖を、リポフェクション試薬(BRL、Grand Island, NY)を使用して、動物細胞株(例えばSP2/0)中に、別々に導入または同時トランスフェクションする。トランスフェクションした細胞を、37℃で5%CO2雰囲気中で、1×亜鉛選択培地中で24時間インキュベートし、次に10%胎児牛血清含有培地中でインキュベートする。48時間インキュベーション後、細胞をマイクロタイタープレートに移し、G418とミコフェノール酸を含有する選択培地中で増殖させる。薬剤耐性細胞の上清を採取し、ELISAまたは上記の沈降アッセイを使用して、エス・ミュータンス(S. mutans)に対する免疫反応性についてスクリーニングする。
【0030】
b) 食用植物中でヒトまたはヒト化モノクローナル抗体を産生する
トランスジェニック植物は、大量の外来タンパク質を非常に低コストで製造するための非常に有用なシステムであることが認識されている。エス・ミュータンス(S. mutans)に対するヒトまたはヒト化モノクローナル抗体を食用植物(野菜または果実)中で発現することは、存在するう蝕を治療し、将来の細菌感染を予防するために、口に植物または植物抽出物を直接適用することを可能にする。トランスジェニックな食用植物の選択には、特に限定されないが、ジャガイモ、トマト、ボロッコリーおよびバナナがある。
【0031】
本明細書にトランスジェニックアラビドプシス(Arabidopsis)を製造する方法が記載され、これは、アブラナ属(Brassica)の種に密接に関連する食用植物である、一般的な野菜(例えば、キャベツ、カリフラワーおよびブロッコリー)を含む。これは、この植物について多くの遺伝的および生化学的手段が開発されているため、選択される。この植物でIgGを発現するのにいくつかの方策がある。1つの方策は、まず重鎖と軽鎖をコードするヒトIgG遺伝子を2つの別個のトランスジェニック株に導入することである。2つの遺伝子は、遺伝子交配および選択により一緒にされる。他の方法は連続的形質転換であり、ここでは、1つのIgG遺伝子で形質転換されたトランスジェニック株が、第2の遺伝子で再形質転換される。あるいは、重鎖と軽鎖とをコードする遺伝子が、同じT−DNA形質転換ベクター中の2つの異なるクローニング部位に、2つのプロモーターの制御下でクローン化され、両方の遺伝子の発現は、単一の構築体を植物に形質転換することにより行われる。技術的には、別々の形質転換法は、最も簡単な方法であり、これは通常、より高い抗体収率を与える。従って我々はここに、この方策を提示する。同様の技術を使用して、他の植物を形質転換することが可能である。
【0032】
ヒトIgG遺伝子の重鎖と軽鎖をコードするDNA断片は、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)のTiプラスミド中に別々にクローン化される。このプラスミドは、アラビドプシス・タリアーナ(Arabidopsis thaliana)中のIgGのヒト重鎖と軽鎖、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)中の抗生物質マーカー、およびアラビドプシス(Arabidopsis)中の形質転換選択のための除草剤耐性遺伝子とを発現するプロモーターを含有する。アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)株は、これらのプラスミドで形質転換され、抗生物質選択下で後期対数期まで増殖され、Bethtoldら(C.R. Acad. Sci. Paris Life Sci. 316:1194−1199, 1993)が記載した浸透培地中に再懸濁する。
【0033】
アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を含有するTiプラスミドによるアラビドプシス(Arabidopsis)の形質転換は、真空浸透により行われる。アラビドプシス(Arabidopsis)の植物全体を細菌懸濁液中に浸漬する。この方法は、真空チャンバー中で行われる。5分の真空(約40cm水銀)が4サイクル行われる。各適用後、真空を解除し直ちに繰り返す。浸透後、植物を増殖チャンバー中で24時間水平に維持する。次に植物を成熟するまで増殖させ、その種子を採取する。採取した種子を、最初の一対の真の葉が出るまで、非選択培地中で発芽させる。この段階で、植物に除草剤Bastaを150mg/l水の濃度で噴霧する。形質転換したTiプラスミドを含有するアラビドプシス(Arabidopsis)は、除草剤に耐性であり、非形質転換植物は脱色され死滅する。そのような選択は、植物の第2世代まで続く。耐性植物について、総ゲノムDNAを単離し、IgG遺伝子の重鎖と軽鎖とをコードするDNA断片とプローブ結合させる。陽性形質転換体の植物抽出物を調製し、ヒトIgGタンパク質の発現について、ウェスタンブロットにより、ヒトIgGの定常領域の重鎖と軽鎖に対する抗体を使用してスクリーニングする。
【0034】
ヒトIgG重鎖を発現する植物を、ヒトIgG軽鎖を発現する植物と有性交配させて、両方の鎖を発現する子孫を作り出す。ウェスタンブロッティング法を使用して、重鎖と軽鎖の両方をスクリーニングする。陽性の形質転換体からの抽出物を採取し、上記のELISAまたは沈降アッセイを使用してエス・ミュータンス(S. mutans)に対する免疫反応性についてスクリーニングする。
【0035】
4. ヒトう蝕を治療または予防するためのエス・ミュータンス(S. mutans)に対するヒトまたはヒト化モノクローナル抗体の使用
上記試験がうまく完了すると、エス・ミュータンス(S. mutans)に対するヒト化モノクローナル抗体が得られる。この植物組織の効力を試験する。
【0036】
エス・ミュータンス(S. mutans)に対するモノクローナル抗体を含有する植物組織抽出物を、精製したヒト補体成分または精製したヒト多形核好中球の存在下および非存在下で、種々の濃度のエス・ミュータンス(S. mutans)と混合する。2時間インキュベーション後、混合物をBHIプレートに蒔いて、細菌活性を調べる。
【0037】
Wolinskyら(J. Dent. Res. 75:816−822, 1996)が開発した人工的プラーク形成システムを使用して、モノクローナル抗体を含有する植物組織抽出物を使用して、発現されたモノクローナル抗体が、唾液または人工的歯科エナメル上の歯垢中のエス・ミュータンス(S. mutans)を死滅させる能力を調べる。同様の方法を使用して、歯垢の形成を防ぐ能力を調べる。
【0038】
動物細胞または植物により産生したこれらのモノクローナル抗体を使用して、ヒトの臨床試験が行われている。ヒトボランティアを、エス・ミュータンス(S. mutans)に対するこれらのヒトモノクローナル抗体有りでまたは無しで処置した。次に唾液と歯垢中のエス・ミュータンス(S. mutans)のレベルを調べる。モノクローナル抗体の処理との関係における、現在と将来のう蝕の間の相関も調べる。
【0039】
前記実施例は例示のみが目的であり、請求項に示す本発明の範囲を決して限定するものではない。

Claims (17)

  1. う蝕原性生物に特異的に結合し、哺乳動物に体液性免疫応答を誘発するモノクローナル抗体の経口投与を含んでなる、哺乳動物のう蝕の治療および予防方法であって、モノクローナル抗体は、治療される哺乳動物以外の種から得られる、方法。
  2. う蝕の治療および予防方法であって、モノクローナル抗体が:
    a) 少なくとも1つのう蝕原性生物を哺乳動物宿主に接種する工程;
    b) 少なくとも1つのう蝕原性生物の表面抗原に特異的な抗体を分泌する哺乳動物宿主から、ハイブリドーマを同定する工程;および
    c) 上記工程b)のモノクローナル抗体からの相補性決定領域と、治療される哺乳動物からの定常ドメインとを含むキメラモノクローナル抗体を調製する工程、により産生される、方法。
  3. 請求項2のう蝕の治療および予防法であって、調製工程は:
    a) 上記請求項2の哺乳動物宿主から得られるハイブリドーマにより分泌されるモノクローナル抗体の相補性決定領域を発現に関してコードする核酸配列;および
    b) 治療される哺乳動物のIgGクラスとIgMクラスよりなる群から選択される抗体の定常領域を発現に関してコードする核酸配列、
    とを含む核酸構築体の合成をさらに含む、方法。
  4. キメラモノクローナル抗体は、上記請求項3の核酸構築体で形質転換された真核生物宿主により発現される、請求項3のう蝕の治療および予防方法。
  5. モノクローナル抗体は、上記請求項4の核酸構築体で形質転換された真核生物宿主からの組織の経口摂取により投与される、請求項4の哺乳動物のう蝕の治療および予防方法。
  6. 治療される哺乳動物はヒトであり、他の種はマウスである、請求項1のう蝕の治療および予防方法。
  7. う蝕原性生物に特異的に結合し、哺乳動物から体液性免疫応答を誘発するモノクローナル抗体の投与を含んでなる、哺乳動物のう蝕の治療および予防方法。
  8. 請求項7のう蝕の治療および予防方法であって、モノクローナル抗体は:
    a) 少なくとも1つのう蝕原性生物を哺乳動物宿主に接種する工程;
    b) 少なくとも1つのう蝕原性生物の表面抗原に特異的な抗体を分泌する哺乳動物宿主からハイブリドーマを同定する工程;および
    c) 上記工程b)のモノクローナル抗体からの相補性決定領域と、治療される哺乳動物からの定常ドメインとを含むキメラモノクローナル抗体を調製する工程、により産生される、方法。
  9. 請求項8のう蝕の治療および予防方法であって、調製工程は:
    a) 上記請求項2の哺乳動物宿主から得られるハイブリドーマにより分泌されるモノクローナル抗体の相補性決定領域を発現に関してコードする核酸配列;および
    b) 治療される哺乳動物のIgGクラスとIgMクラスよりなる群から選択される抗体の定常領域を発現に関してコードする核酸配列、
    とを含む少なくとも1つの核酸構築体の調製をさらに含む、方法。
  10. キメラモノクローナル抗体は、上記請求項9の核酸構築体で形質転換された真核生物宿主により発現される、請求項9のう蝕の治療および予防方法。
  11. モノクローナル抗体は、上記請求項9の核酸構築体で形質転換された真核生物宿主からの組織の経口摂取により投与される、請求項9の哺乳動物のう蝕の治療および予防方法。
  12. 哺乳動物宿主はマウスであり、治療される哺乳動物はヒトである、請求項8のう蝕の治療および予防方法。
  13. 真核生物は植物である、請求項5のう蝕の治療および予防方法。
  14. 真核生物はアブラナ属(Brassica)の種の植物である、請求項5のう蝕の治療および予防方法。
  15. 真核生物は植物である、請求項11のう蝕の治療および予防方法。
  16. 真核生物はアブラナ属(Brassica)の種の植物である、請求項11のう蝕の治療および予防方法。
  17. 治療される哺乳動物がイヌまたはネコである、請求項8のう蝕の治療および予防方法。
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