JP2004504451A - ヘパリンから誘導した多糖の混合物、その製造方法および、それらを含む医薬品組成 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ヘパリンから誘導された多糖の混合物、それらの製造方法および、それらを含む製薬組成物に関する。
【0002】
ヘパリンは、動物に由来する硫酸化されたムコ多糖類の混合物であり、特にその抗凝固的および抗血栓的な性質のために利用される。
【0003】
ヘパリンは、しかし、その使用の条件を制限する不都合を示す。特に、その高い抗凝固活性(抗IIa活性)は出血を引き起こしうる。
【0004】
ヘパリンエステルのアルカリ解重合によって得られる低分子量のヘパリンが提案された(EP40144);しかし、これらの産物は、まだ、高い抗IIa活性を有している。
【0005】
本発明は、活性化第X因子(第Xa因子)および活性化第II因子(第IIa因子)に対し、ヘパリンよりも、より選択的な活性を有する、ヘパリンから誘導された多糖の混合物に関係する。
【0006】
本発明は、さらに詳細には、ヘパリンを構成する多糖の一般的な構造を持ち、1500ダルトンないし3000ダルトンの平均分子量と、100ないし150IU/mgの抗Xa活性と、0から10IU/mgの抗IIa活性と、10より大きい抗Xa活性/抗IIa活性比を持ち、
混合物を構成する多糖が、2から26個の糖単位を含み、それらの末端の1つに2−O−硫酸4,5不飽和グルクロン酸単位(motif acide glucuronique−4,5 insature 2−O−sulfate)を持つ、という特徴を示し、
アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の塩の形をとっている、硫酸化された多糖の混合物に関する。
【0007】
アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムの塩が好ましい。
【0008】
平均分子量は、2つのカラム(たとえば、TSK G3000 XLおよびTSK G2000 XLの名称で市販されているもの)を連続的に使用した高圧液体クロマトグラフィーによって決定される。検出は屈折計によって実施される。使用される溶離剤は硝酸リチウムであり、流量は0.6ml/minである。この系は、アガロース−ポリアクリルアミド・ゲル(IBF)上でのクロマトグラフィーによるエノキサパリン(AVENTIS)の分画により調製された標準によって較正される。この調製はBarrowcliffe et al., Thromb. Res., 12, 27−36 (1977−78)もしくはD.A. Lane et al., Thromb. Res.,12, 257−271(1977−78)によって記述された技法に従って実施される。結果はGPC6ソフトウェア(Perkin Elmer)を用いて計算される。
【0009】
抗Xa活性は、標準として低分子量ヘパリンの第一国際標準(premier etalon international)を用いて、Teien et al., Thromb. Res., 10, 399−410 (1977)によって記述された発色基質のアミド分解法によって測定される。
【0010】
抗IIa活性は、標準として低分子量ヘパリンの第一国際標準を用いて、Anderson L.O. et al., Thromb. Res., 15, 531−541 (1979)によって記述された技法によって測定される。
【0011】
好ましくは、上述されたような混合物は、125IU/mgと150IU/mgの間に含まれる抗Xa活性を示す。
【0012】
さらに詳細には、上に記述されたような混合物は、140IU/mgと150IU/mgの間に含まれる抗Xa活性を示し、2000ダルトンと3000ダルトンの間に含まれる平均分子量を有する。
【0013】
好ましくは、本発明に従う混合物は、0ないし5IU/mgの抗IIa活性を有する。
【0014】
さらになお詳細には、前記混合物は25以上の抗Xa活性/抗IIa活性比を示す。
【0015】
本発明に従うオリゴ糖の混合物は、20より大きいpkaの強有機塩基もしくはナトリウムイミダゾレート(imidazolate de sodium)による、有機溶媒中のヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩の解重合、その解重合されたヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩のナトリウム塩への変換、そのエステルの鹸化および、場合によっては精製によって製造されうる。
【0016】
ヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩は、好ましくは、ベンゼトニウム、セチルピリジニウムもしくはセチルトリメチルアンモニウムの塩である。
【0017】
解重合は一般的に、塩素化溶媒(たとえば、ジクロロメタン)、テトラヒドロフラン、アニソールのような不活性有機溶媒の中で−20℃ないし40℃の温度で実施される。
【0018】
20より大きいpkaの強有機塩基としては、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デセ−5−エン(1,5,7−triazabicyclo [4.4.0] dec−5−ene)、2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスフォリン、グアニジンおよびホスファゼンの族の塩基を使用できる。
【0019】
グアニジン族の塩基は、好ましくは、式
【0020】
【化3】
【0021】
[式中、R1は水素もしくはアルキル、同一もしくは異なるR2、R3、R4およびR5は、それぞれアルキル基を表わす]を持つものである。
【0022】
さらに詳しくは、R1は水素であり、R2、R3、R4およびR5はメチル基である。
【0023】
ホスファゼン族に関連した強有機塩基は、たとえば、R. Schwesinger et al., Angrew. Chem. Int. Ed. Engl. 26, 1167−1169 (1987)、R. Schwesinger et al., Angrew. Chem. 105, 1420 (1993)に従って特定される。
【0024】
ホスファゼン族の塩基の中では、好ましくは、式
【0025】
【化4】
【0026】
[式中、R1からR7の基は同一もしくは異なっており、アルキル基を表わす]を有するものを使用する。
【0027】
先の式中、アルキル基は直鎖状もしくは分枝状の1ないし6個の炭素原子を含む。
【0028】
有利には、20より大きいpkaの強有機塩基もしくはナトリウムイミダゾレート/ヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩のモル比は0.2と5の間、好ましくは、1と4の間に含まれる。
【0029】
さらに詳細には、ヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩のエステル化率は50%と100%の間、好ましくは、70%と90%の間に含まれる。このエステル化率は、ヘパリンのウロン酸のエステル化のモル百分率に一致する。
【0030】
解重合されたヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩のナトリウム塩への変換は一般的に、酢酸ナトリウムのアルコール溶液、好ましくは、メタノール中の10%酢酸ナトリウム溶液(重量/体積)を用いて、15℃と25℃の間に含まれる温度で反応溶媒を処置することによって行われる。加えられるアセテートの重量当量は、好ましくは、解重合反応において使用されるヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩の質量より3倍大きい。
【0031】
鹸化は一般的に、苛性ソーダ、苛性カリ、水酸化リチウムのようなアルカリ金属の水酸化物によって、水性溶媒中で0℃と20℃の間、好ましくは、0℃と10℃の間に含まれる温度で行われる。一般的には、1ないし5モル当量のアルカリ金属の水酸化物が使用されるであろう。好ましくは、鹸化は2ないし3モル当量のアルカリ金属水酸化物の存在下で実施されるであろう。
【0032】
最終産物は、場合によっては、解重合されたヘパリンの精製について知られているいずれかの方法、とりわけ、EP 0037319特許に記述されている方法に従って精製されうる。好ましくは、過酸化水素によって、水性溶媒中、10ないし50℃の温度で精製する。好ましくは、この操作は20℃と40℃の間で実施されるであろう。
【0033】
ヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩は、以下の反応スキームに従って製造されうる:
a)ベンゼトニウムヘパリナート(heparinate de benzethonium)を得るための、塩化ベンゼトニウムによる、ナトリウム塩の形をとっているヘパリンの変換、
b)塩化ベンジルによる、先に得られたベンゼトニウム塩のエステル化、およびヘパリンのベンジルエステルのナトリウム塩を得るための、酢酸ナトリウムのアルコール溶液による処置、
c)ヘパリンのベンジルエステルのナトリウム塩の、第四級アンモニウム塩、好ましくは、ベンゼトニウム、セチルピリジニウムもしくはセチルトリメチルアンモニウムの塩への塩交換反応(transalification)。
【0034】
段階a)の反応は、15から25℃付近の温度で、過剰の塩化ベンゼトニウムの作用により、ナトリウム塩の形をとったヘパリンに対して、水性溶媒中で実施される。有利には、塩化ベンゼトニウム/ナトリウム塩の形のヘパリンのモル比は2と3の間に含まれ、より詳細には2.5である。
【0035】
出発原料に使用されるナトリウム塩の形をとったヘパリンは、好ましくは、ブタのヘパリンである。後者は、そのデルマタン硫酸の比率を減らすために、FR2663639特許に記述されている方法に従って、あらかじめ精製されてもよい。
【0036】
段階b)のエステル化は、好ましくは、塩素化有機溶媒(たとえば、クロロホルム、塩化メチレン)中、25℃と45℃の間、好ましくは、30℃と40℃の間に含まれる温度で行われる。ナトリウム塩の形をとったエステルは次に、メタノールのようなアルコール中に重量/体積で10%とした酢酸ナトリウムによる沈殿によって回収される。一般的には、反応溶媒の体積あたり1から1.2体積のアルコールを使用する。塩化ベンジルの量および反応時間は、50%と100%の間、好ましくは、70%と90%の間に含まれるエステル化率を得るために調節される。好ましくは、ヘパリンのベンゼトニウム塩の重量1部分に対して、塩化ベンジルの重量で0.5から1.5部分を使用する。同様に、好ましくは、反応時間は10時間と35時間の間に含まれるであろう。
【0037】
段階c)の塩交換反応は、第四級アンモニウムの塩化物によって、好ましくは、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウムもしくは塩化セチルトリメチルアンモニウムによって、水性溶媒中、10℃と25℃の間に含まれる温度で実施される。有利には、第四級アンモニウムの塩化物/ヘパリンのベンジルエステルのナトリウム塩のモル比は2と3の間に含まれる。
【0038】
ナトリウム塩の形をとった本発明に従う混合物は、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の別の塩に変換されうる。場合によっては、US4168377特許に記述されている方法を利用して、ある塩から別のものに変換する。
【0039】
本発明に従う混合物は有毒でなく、よって、医薬として使用されうる。
【0040】
本発明の混合物は、抗血栓薬として使用されうる。特に、それらは静脈血栓症、動脈血栓事故の予防のため、とりわけ、心筋梗塞の場合において有用である。それらは同様に、平滑筋細胞の増殖、血管形成の予防および処置において、ならびにアテローム性動脈硬化症および動脈硬化症のための神経保護剤としても有用である。
【0041】
本発明は同様に、場合によっては1つもしくは数種の不活性な賦形剤との組み合わせにおいて、有効成分として本発明に従う多糖の混合物を含む製薬組成物にも関する。
【0042】
前記製薬組成物は、たとえば、皮下もしくは静脈内の経路によって注射可能な溶液である。それらは同様に肺の経路(吸入)によっても有用である。
【0043】
その薬用量は患者の年齢、体重および健康状態に応じて変化しうる。成人に対しては、それは一般的に、筋肉内もしくは皮下の経路により、1日あたり20mgと100mgの間に含まれる。
【0044】
【実施例】
以下の例は、本発明を具体的に説明する。
例A:ヘパリンのベンジルエステルのベンゼトニウム塩の製造
ベンゼトニウムヘパリナート
10gのナトリウム塩の形をとったヘパリンを100mlの水に溶かした溶液に、20℃付近の温度で、25gの塩化ベンゼトニウムを125mlの水に溶かした溶液を加える。この産物は濾過され、水で洗浄され、乾燥される。
ヘパリンのベンジルエステル(ナトリウム塩)
20gのベンゼトニウムヘパリナートを80mlの塩化メチレンに溶かした溶液に、16mlの塩化ベンジルを加える。溶液は12時間、30℃の温度で暖められる。それから、メタノールに溶かした108mlの10%酢酸ナトリウム溶液を加え、濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させる。このようにして、7.6gのナトリウム塩の形をとったヘパリンのベンジルエステル(そのエステル化率は77%である)が得られる。
ヘパリンのベンジルエステル(ベンゼトニウム塩)
2リットルのエルレンマイヤーフラスコA中に36g(0.0549モル)のヘパリンのベンジルエステル(ナトリウム塩)と540mlの蒸留水を入れる。約20℃の温度での均質化後、薄黄色の溶液が得られる。磁気による撹拌のもと、1リットルのエルレンマイヤーフラスコB中に64.45g(0.1438モル)の塩化ベンゼトニウムと450mlの水の溶液を調製する。エルレンマイヤーフラスコBの溶液は撹拌のもと、約35分かけてエルレンマイヤーフラスコAの溶液中に流し込まれる。多量の白色沈殿の形成が観察される。エルレンマイヤーフラスコBは200mlの蒸留水ですすがれ、その洗浄水はエルレンマイヤーフラスコAの中に入れられる。その後、撹拌を止め、懸濁液を12時間沈殿させる。上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される。沈積した沈殿物(スラリー状の外観)に560mlの水を加え、20分間撹拌する。約30分かけて、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(560ml)。沈積した沈殿物に対し、約560mlの蒸留水によって、この洗浄操作を2回繰り返す。最後の洗浄操作においては、沈殿物を懸濁液に残し、焼結ガラスの3番(Verre Fritte 3)で濾過する。このケーキは次に、200mlの蒸留水4回によって洗浄される。湿った白色固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、87.5gのヘパリンのベンジルエステル、ベンゼトニウム塩が得られる。得られる収率は94.9%である。
例1
解重合およびナトリウム塩への変換:
50mlのエルレンマイヤーフラスコA中に28mlのジクロロメタンを入れる。撹拌のもと、例Aに記述されているようにして得られた4g(0.00238モル)のヘパリンのベンジルエステル(エステル化率:77%、ベンゼトニウム塩)をゆっくりと加える。完全な溶解後、1.32g(0.00948モル)の1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デセ−5−エンを加える。20℃付近の温度で3時間と30分間撹拌する。この間に、エルレンマイヤーフラスコBの中に4℃で12gの酢酸ナトリウムを120mlのメタノールに溶かした溶液を調製する。磁気による撹拌のもと、エルレンマイヤーフラスコAの反応混合液は、酢酸ナトリウムのメタノール溶液中に流し込まれる。ほぼ半透明の黄色いゼラチン状沈殿が生じる。その後、撹拌を止め、1時間、懸濁液を澄ませる。上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される(62ml)。沈積した沈殿物(黄色いスラリー状の外観)に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(49ml)。沈積した沈殿物に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの4番(Verre Fritte 4)で濾過される。得られる黄金色のケーキは次に、25mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、1.21gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は77.2%である。
鹸化:
25mlのエルレンマイヤーフラスコ中に、先に得られた1.21g(0.0018モル)の解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)と11mlの水を入れる。磁気による撹拌のもと、0.18ml(0.0018モル)の30%苛性ソーダ洗剤を入れる。添加後、混合液は4℃に冷まされ、2時間撹拌される。1.43gのNaClを加え、1モル/l(14ml)のHClの追加により、溶液を中和する。この混合液は100mlのエルレンマイヤーフラスコに移し換えられ、52mlのメタノールが加えられる。黄色沈殿の形成が観察される。その後、撹拌を止め、12時間、20℃付近の温度で懸濁液を沈積させる。次に上清が取り除かれ、それから、廃棄される(44ml)。沈積した沈殿物(黄色いスラリー状の外観)に25mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(21ml)。沈積した沈殿物に25mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの3番で濾過される。得られる明るい黄色のケーキは次に、10mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、0.66gの未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は60%である。
精製:
10mlのエルレンマイヤーフラスコ中に、先に得られた0.66gの未精製の解重合されたヘパリンと5.9mlの蒸留水を入れる。この混合液は磁気による撹拌のもと、40℃にされる。0.1モル/lの苛性ソーダの添加により、pHを9と10の間にし、33マイクロリットルの30%過酸化水素水溶液を加える。約2時間の撹拌後、0.65gの塩化ナトリウムを加える。この混合液は次に、0.1モル/lのHClの添加によって中和される。この溶液は次に濾過され、25mlのエルレンマイヤーフラスコに移し換えられる。23.3mlのメタノールを流し込む。白色沈殿の形成が観察される。その後、撹拌を止め、12時間、20℃付近の温度で懸濁液を沈積させる。次に上清が取り除かれ、それから、廃棄される(5ml)。沈積した沈殿物(スラリー状の外観)に5mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(5ml)。沈積した沈殿物に5mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの3番で濾過される。得られる白色のケーキは次に、5mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、0.51gの精製された多糖の混合物(ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は77.2%である。
【0045】
この混合物の特質は、以下のとおりである:
平均分子量:1600ダルトン
抗Xa活性:94IU/mg
抗IIa活性:<0.1IU/mg
抗Xa活性/抗IIa活性比:>100
例2
解重合およびナトリウム塩への変換:
100mlのエルレンマイヤーフラスコA中に70mlのジクロロメタンを入れる。撹拌のもと、例Aに記述されているようにして得られた10g(0.00595モル)のヘパリンのベンジルエステル(エステル化率:77%、ベンゼトニウム塩)をゆっくりと加える。完全な溶解後、1.7ml(0.00587モル)の2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−ぺルヒドロ−1,3,2−ジアザホスフォリンを加える。20℃付近の温度で約3時間と30分間、反応を続行させる。この間に、エルレンマイヤーフラスコB中に4℃で30gの酢酸ナトリウムを300mlのメタノール中に溶かした溶液を調製する。磁気による撹拌のもと、エルレンマイヤーフラスコAの反応混合液は、酢酸ナトリウムのメタノール溶液中に流し込まれる。ほぼ半透明の黄色いゼラチン状沈殿が生じる。その後、撹拌を止め、1時間、懸濁液を澄ませる。上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される(204ml)。沈積した沈殿物(黄色いスラリー状の外観)に125mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(162ml)。沈積した沈殿物に125mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中のゼラチン状沈殿物は次に、焼結ガラスの3番で濾過される。得られる黄色のゼラチン状ケーキは次に、2部分の63mlのメタノールによって洗浄される。ゼラチン状の固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、3.34gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)を得る。得られる収率は85.3%である。
鹸化:
先に得られた1.67gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)を、例1に記述されている鹸化の方法に従って鹸化する。0.94gの明黄色粉末が得られる。未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)の収率は61%である。
精製:
先に得られた0.94gの未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)を、例1に記述されている精製の方法に従って精製する。0.71gの白色粉末が得られる。収率は75.5%である。
【0046】
得られる精製された多糖の混合物(ナトリウム塩)は、以下の特質を示す:
平均分子量:2500ダルトン
抗Xa活性:146.6IU/mg
抗IIa活性:2.15IU/mg
抗Xa活性/抗IIa活性比:68
例3
解重合およびナトリウム塩への変換:
50mlのエルレンマイヤーフラスコA中に28mlのジクロロメタンを入れる。撹拌のもと、例Aに従って得られた4g(0.00238モル)のヘパリンのベンジルエステル(エステル化率:77%、ベンゼトニウム塩)をゆっくりと加える。完全な溶解と2℃への冷却後、0.333g(0.00239モル)の1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デセ−5−エンを加える。20℃付近の温度で約3時間と30分間、反応を続行させる。この間に、エルレンマイヤーフラスコBの中に4℃で12gの酢酸ナトリウムを120mlのメタノールに溶かした溶液を調製する。磁気による撹拌のもと、エルレンマイヤーフラスコAの反応混合液は、酢酸ナトリウムのメタノール溶液中に流し込まれる。黄色い沈殿が生じる。その後、撹拌を止め、1時間、懸濁液を澄ませる。上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される(90ml)。沈積した沈殿物(黄色いスラリー状の外観)に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(61ml)。沈積した沈殿物に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの4番で濾過される。得られるケーキは次に、25mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、1.19gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)が得られる。この固体は濃い黄色である。得られる収率は75.9%である。
鹸化:
先に得られた1.19gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)を、例1に記述されている鹸化の方法に従って鹸化する。0.78gの明黄色粉末が得られる。未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)の収率は71.5%である。
精製:
先に得られた0.78gの未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)を、例1に記述されている精製の方法に従って精製する。0.58gの白色粉末が得られる。収率は72.5%である。
【0047】
得られる精製された多糖の混合物(ナトリウム塩)は、以下の特質を示す:
平均分子量:2700ダルトン
抗Xa活性:100.1IU/mg
抗IIa活性:3.3IU/mg
抗Xa活性/抗IIa活性比:27,3
例4
解重合およびナトリウム塩への変換:
50mlのエルレンマイヤーフラスコA中に28mlのジクロロメタンを入れる。撹拌のもと、例Aに記述されているようにして得られた4g(0.00238モル)のヘパリンのベンジルエステル(エステル化率:77%、ベンゼトニウム塩)をゆっくりと加える。完全な溶解後、2℃で0.6ml(0.00222モル)の2−tert−ブチルイミノ−トリス(ジメチルアミノ)ホスフォランを加える。0℃付近の温度で約3時間と30分間、反応を続行させる。この間に、エルレンマイヤーフラスコBの中に4℃で12gの酢酸ナトリウムを120mlのメタノールに溶かした溶液を調製する。磁気による撹拌のもと、エルレンマイヤーフラスコAの反応混合液は、酢酸ナトリウムのメタノール溶液中に流し込まれる。ほぼ半透明の黄色いゼラチン状沈殿が生じる。その後、撹拌を止め、1時間、懸濁液を澄ませる。上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される(108ml)。沈積した沈殿物(黄色っぽいスラリー状の外観)に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(60ml)。沈積した沈殿物に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中の黄色っぽい白色の沈殿物は次に、焼結ガラスの4番で濾過される。得られるケーキは次に、25mlのメタノール2回によって洗浄される。この固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、1.22gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は77.8%である。
鹸化:
先に得られた1.22gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)を、例1に記述されている鹸化のプロトコールに従って鹸化する。0.69gの非常に明るい黄色の粉末が得られる。未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)の収率は61.6%である。
精製:
先に得られた0.69gの未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)を、例1に記述されている精製のプロトコールに従って精製する。0.67gの白色粉末が得られる。収率は97.1%である。
【0048】
得られる精製された多糖の混合物(ナトリウム塩)は、以下の特質を示す:
平均分子量:2900ダルトン
抗Xa活性:145.2IU/mg
抗IIa活性:4.5IU/mg
抗Xa活性/抗IIa活性比:32.6
例5
解重合およびナトリウム塩への変換:
50mlの丸底フラスコA中に28mlのジクロロメタンを入れる。撹拌のもと、4g(0.00238モル)のベンジルヘパリナート(エステル化率:77%、ベンゼトニウム塩)をゆっくりと加える。完全な溶解後、40℃で0.95g(0.00949モル)のナトリウムイミダゾレートを加える。ジクロロメタンの還流温度で、約4時間、反応を続行させる。この間に、エルレンマイヤーフラスコBの中に4℃で12gの酢酸ナトリウムを120mlのメタノールに溶かした溶液を調製する。磁気による撹拌のもと、エルレンマイヤーフラスコAの反応混合液は、酢酸ナトリウムのメタノール溶液中に流し込まれる。ほぼ半透明の黄色いゼラチン状沈殿が生じる。その後、撹拌を止め、1時間、懸濁液を澄ませる。オレンジ色の上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される(88ml)。沈積した沈殿物(オレンジ色のスラリー状の外観)に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(51ml)。沈積した沈殿物に50mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中のオレンジ色の沈殿物は次に、焼結ガラスの4番で濾過される。得られるケーキは次に、25mlのメタノール2回によって洗浄される。この固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、1.34gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は76.6%である。
鹸化:
先に得られた1.2gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)を、例1に記述されている鹸化のプロトコールに従って鹸化する。0.63gのベージュ色の粉末が得られる。未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)の収率は52.5%である。
精製:
先に得られた0.63gの未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)を、例1に記述されている精製の方法に従って精製する。0.42gの白っぽいベージュ色の粉末が得られる。収率は66.7%である。
【0049】
得られる精製された多糖の混合物(ナトリウム塩)は、以下の特質を示す:
平均分子量:2250ダルトン
抗Xa活性:134.5IU/mg
抗IIa活性:1.5IU/mg
抗Xa活性/抗IIa活性比:90.5
例6
解重合およびナトリウム塩への変換:
50mlのエルレンマイヤーフラスコA中に28mlのジクロロメタンを入れる。撹拌のもと、例Aに記述されているようにして得られた4g(0.00238モル)のヘパリンのベンジルエステル(エステル化率:77%、ベンゼトニウム塩)をゆっくりと加える。完全な溶解後、1.33g(0.00956モル)の1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デセ−5−エンを加える。20℃付近の温度で3時間と30分間撹拌する。この間に、エルレンマイヤーフラスコBの中に4℃で12gの酢酸ナトリウムを120mlのメタノールに溶かした溶液を調製する。磁気による撹拌のもと、エルレンマイヤーフラスコAの反応混合液は、酢酸ナトリウムのメタノール溶液中に流し込まれる。ほぼ半透明の黄色いゼラチン状沈殿が生じる。その後、撹拌を止め、1時間、懸濁液を澄ませる。上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される(56ml)。沈積した沈殿物(黄色いスラリー状の外観)に60mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約30分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(70ml)。沈積した沈殿物に50mlのメタノールを加え、15分間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの4番で濾過される。得られる黄金色のケーキは次に、50mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、0.92gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は64%である。
鹸化:
25mlのエルレンマイヤーフラスコ中に、先に得られた0.92g(0.0014モル)の解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)と17.5mlの水を入れる。磁気による撹拌のもと、0.38ml(0.00379モル)の30%苛性ソーダを入れる。添加後、混合液は20℃付近の温度に保たれ、5時間撹拌される。1.8gのNaClを加え、濃HClの追加(溶液の最終体積は約18ml)により、溶液を中和する。この混合液は100mlのエルレンマイヤーフラスコに移し換えられ、46mlのメタノールが加えられる。黄色沈殿の形成が観察される。その後、撹拌を止め、12時間、20℃付近の温度で懸濁液を沈積させる。次に上清が取り除かれ、それから、廃棄される(52ml)。沈積した沈殿物(黄色いスラリー状の外観)に25mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。約1時間、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(27ml)。沈積した沈殿物に25mlのメタノールを加え、約1時間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの4番で濾過される。得られるケーキは次に、10mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。3時間の乾燥後、0.42gの未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は45.6%である。
精製:
10mlのエルレンマイヤーフラスコ中に、先に得られた0.42gの未精製の解重合されたヘパリンと3.8mlの蒸留水を入れる。この混合液は磁気による撹拌のもと、38℃にされる。0.1モル/lの苛性ソーダの添加により、pHを9と10の間にし、25マイクロリットルの30%過酸化水素水溶液を加える。約2時間30分の撹拌後、0.5gの塩化ナトリウムを加える。この混合液は次に、0.1モル/lのHClの追加によって中和される。この溶液は次に濾過され、25mlのエルレンマイヤーフラスコに移し換えられる。11.3mlのメタノールを流し込む。白色沈殿の形成が観察される。その後、撹拌を止め、12時間、20℃付近の温度で懸濁液を沈積させる。次に上清が取り除かれ、それから、廃棄される(9.8ml)。沈積した沈殿物(スラリー状の外観)に5mlのメタノールを加え、15分間撹拌する。約3時間、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(6.2ml)。沈積した沈殿物に5mlのメタノールを加え、20分間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの3番で濾過される。得られる白色のケーキは次に、5mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。約2時間20分の乾燥後、0.39gの純粋な解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は92.8%である。
【0050】
このようにして得られる解重合されたヘパリンの特質は、以下のとおりである:
平均分子量:1950ダルトン
抗Xa活性:115.6IU/mg
抗IIa活性:<2IU/mg
抗Xa活性/抗IIa活性比:>57
例7
解重合およびナトリウム塩への変換:
400mlの反応器A中に140mlのジクロロメタンを入れる。撹拌のもと、例Aに記述されているようにして得られた20g(0.0119モル)のヘパリンのベンジルエステル(エステル化率:77%、ベンゼトニウム塩)をゆっくりと加える。完全な溶解後、Karl Fisher法によって、反応溶媒の水分含有度を測定する。得られる値は0.1%の水である。それから、3.5ml(0.0121モル)の2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−ペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスフォリンを加える。25℃付近の温度で約24時間、反応を続行させる。この間に、エルレンマイヤーフラスコB中に4℃で30gの酢酸ナトリウムを300mlのメタノール中に溶かした溶液を調製する。磁気による撹拌のもと、反応器Aの反応混合液の半分が、酢酸ナトリウムのメタノール溶液中に流し込まれる。ほぼ半透明の黄色いゼラチン状沈殿が生じる。撹拌は1時間維持され、4℃で約12時間、懸濁液を澄ませる。上清の透明な部分が取り除かれ、廃棄される(220ml)。沈積した沈殿物(黄色いスラリー状の外観)に220mlのメタノールを加え、50分間撹拌する。約40分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(204ml)。沈積した沈殿物に204mlのメタノールを加え、40分間撹拌する。懸濁液中のゼラチン状沈殿物は次に、焼結ガラスの3番で濾過される。得られる黄色のゼラチン状ケーキは次に、2部分の100mlのメタノールによって洗浄される。ゼラチン状の固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。約12時間の乾燥後、2.6gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は70.6%(処置された反応溶媒の半分に基づき計算)である。
鹸化:
先に得られた2.6gの解重合されたヘパリン(ベンジルエステル、ナトリウム塩)を、例1に記述されている鹸化の方法に従って鹸化する。1.48gの明黄色粉末が得られる。未精製の解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)の収率は62.9%である。
精製:
50mlのエルレンマイヤーフラスコ中に、先に得られた1.48gの未精製の解重合されたヘパリンと15mlの蒸留水を入れる。この混合液は磁気による撹拌のもと、40℃にされる。1モル/lの苛性ソーダの添加により、pHを9と10の間にする。この溶液は1μmの孔径の濾過膜上で濾過される。次に、76マイクロリットルの30%過酸化水素水溶液を加える。約2時間の撹拌後、1.5gの塩化ナトリウムを加える。この混合液は次に、1モル/lのHClの追加によって中和される。この溶液は1μmの孔径の濾過膜上で濾過される。38mlのメタノールを流し込む。白色沈殿の形成が観察される。その後、撹拌を止め、1時間、20℃付近の温度で懸濁液を沈積させる。次に上清が取り除かれ、それから、廃棄される(37ml)。沈殿物に37mlのメタノールを加え、45分間撹拌する。約45分、沈殿物を再沈積させる。上清が取り除かれ、廃棄される(34ml)。沈積した沈殿物に34mlのメタノールを加え、15分間撹拌する。懸濁液中の沈殿物は次に、焼結ガラスの3番で濾過される。得られる白色のケーキは次に、25mlのメタノール2回によって洗浄される。湿った固体は水分を絞り取られ、それから、減圧下(2.7kPa)、60℃付近の温度で乾燥される。12時間の乾燥後、1.29gの純粋な解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)が得られる。得られる収率は87.2%である。
【0051】
得られる精製された解重合されたヘパリン(ナトリウム塩)は、以下の特質を示す:
平均分子量:2250ダルトン
抗Xa活性:149.6IU/mg
抗IIa活性:<0.85IU/mg
抗Xa活性/抗IIa活性比:176
Claims (20)
- ヘパリンを構成する多糖の一般的な構造を有し、かつ、
1500から3000ダルトンの平均分子量と、100ないし150IU/mgの抗Xa活性と、0から10IU/mgの抗IIa活性と、10より大きい抗Xa活性/抗IIa活性比を持ち、
混合物を構成する多糖が、2ないし26個の糖単位を含み、そしてその末端の1つに2−O−硫酸4,5−不飽和グルクロン酸単位を持つ、という特徴を示し、
アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の塩の形をとっている、硫酸化された多糖の混合物。 - 抗Xa活性が125IU/mgと150IU/mgの間に含まれることを特徴とする、請求項1記載の混合物。
- 抗Xa活性が140IU/mgと150IU/mgの間に含まれ、平均分子量が2000ダルトンと3000ダルトンの間に含まれることを特徴とする、請求項1もしくは2記載の混合物。
- ナトリウム、カリウム、カルシウムもしくはマグネシウムの塩の形をとっている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の混合物。
- 0から5IU/mgの抗IIa活性を持つ、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の混合物。
- 25より大きい抗Xa活性/抗IIa活性比を示す、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の混合物。
- 20より大きいpkaの強有機塩基もしくはナトリウムイミダゾレートによって、有機溶媒中でヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩を解重合し、その解重合されたヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩をナトリウム塩に変換し、そのエステルを鹸化し、場合によってはその産物を精製することを特徴とする、請求項1の混合物の製造方法。
- ヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩が、ベンゼトニウム、セチルピリジニウムもしくはセチルトリメチルアンモニウムの塩である、請求項7記載の方法。
- 20より大きいpkaの強有機塩基が、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デセ−5−エン、2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスフォリン、グアニジンおよびホスファゼンの族の塩基の中より選ばれる、請求項7記載の方法。
- R1が水素であり、R2、R3、R4およびR5がメチル基である、請求項10記載の方法。
- 20より大きいpkaの強有機塩基もしくはナトリウムイミダゾレート/ヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩のモル比が、0.2と5の間に含まれる、請求項7ないし12の1つに記載の方法。
- ヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩が50%と100%の間に含まれるエステル化率を有する、請求項7ないし13の1つに記載の方法。
- 解重合されたヘパリンのベンジルエステルの第四級アンモニウム塩の、ナトリウム塩への変換が、酢酸ナトリウムのアルコール溶液による反応溶媒の処置によって実施される、請求項7ないし14の1つに記載の方法。
- 鹸化がアルカリ金属の水酸化物によって行われる、請求項7ないし15の1つに記載の方法。
- 精製が過酸化水素によって行われる、請求項7ないし16の1つに記載の方法。
- 医薬品としての、請求項1ないし6のいずれか1つに定義されるような混合物。
- 抗血栓薬としての、請求項1ないし6のいずれか1つに定義されるような混合物。
- 請求項1ないし6の1つに記載の混合物を有効成分として含む製薬組成物。
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