JP2004504244A - オキシ窒化アルミニウムの製造方法およびその方法により製造したオキシ窒化アルミニウム - Google Patents
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Abstract
酸化アルミニウムをチャンバー内に分散させ、そして分散粒子上に窒素ガスを通すことによるオキシ窒化アルミニウムの製造方法。オキシ窒化アルミニウムを製造するための他の方法には、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む混合物をチャンバーに導入し、混合物をチャンバー内で撹拌し、そして混合物を加熱してオキシ窒化アルミニウムを形成することが含まれる。本発明方法で製造したオキシ窒化アルミニウムも本発明に含まれる。
Description
【0001】
背景
本発明はセラミックコンパウンド、より詳細にはオキシ窒化アルミニウムに関する。
【0002】
当技術分野で知られているように、化学組成Al23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)をもつオキシ窒化アルミニウム(AlON)はセラミック材料であり、約0.2〜約5ミクロンの光学波長範囲にわたる比較的高い透明度のため広範な用途をもつ。したがってAlONは可視および赤外波長範囲での透過能および画像形成能が要求される用途に使用できる。これらの用途には、商業および軍事両方の用途、たとえば放電灯(vapor lamp)用の透明な囲い、光学窓、弾道装甲、スキャナー窓、時計用ガラス、および空中光学映像形成システム用の透明なドーム、たとえば赤外線追尾式ミサイルにみられるものが含まれる。
【0003】
さらに、AlONは比較的高い強度をもつので、AlONは要求の厳しいある種の外部環境に曝露される可能性のあるシステムのための防御バリヤーとしても使用できる。たとえばAlONをミサイルの外側部分の窓またはドームとして形成できる。
【0004】
AlONは、時にカーボサーマル窒素化と呼ばれる方法で合成できる。一般にこの方法ではアルミナ(Al2O3)をカーボン(C)と混合し、この混合物を窒素含有雰囲気、たとえば二窒素(N2)下に、高温、たとえば約1650〜1850℃で反応させる。このプロセスで起きる詳細な反応は反応式1〜2で表わされる:
【0005】
【式1】
反応式1に示すように、アルミナの一部、カーボンおよび窒素が反応して窒化アルミニウムが形成され、一酸化炭素ガスが生成する。この反応は約1650〜1750℃で起きうる。次いでこの形成された窒化アルミニウムが、たとえば約1750〜1850℃でアルミナと反応して、AlONが形成される。たとえば一般的なバッチ法でのカーボサーマル窒素化法によるAlONの合成は、完了するのに最高約20〜30時間かかる可能性がある。
【0006】
概要
本発明によれば、オキシ窒化アルミニウムの製造方法が提供される。この方法は、酸化アルミニウム粒子をチャンバーに導入し、粒子をチャンバー内に分散させ、そして分散粒子上に窒素ガスを通してオキシ窒化アルミニウムを形成することを含む。
【0007】
このような方法を用いると、大量のオキシ窒化アルミニウムを実用的に製造できる。
1態様において本方法には、反応中に反応混合物を分散または混転するバッチロータリー法または半連続ロータリー法が含まれる。反応混合物を分散させると、一般的なカーボサーマル窒素化法と比較して反応時間を短縮し、より均質なAlON組成物を製造し、さらさらしたAlON粉末を製造することができ、これらによりたとえば生産コストを低下させることができる。
【0008】
さらに半連続法は、炉をソーキング温度まで高めるのに必要な時間、炉を冷却するのに必要な時間、ならびにレトルトに再装填するのに必要な時間、および形成されたAlONをレトルトから取り出するのに必要な時間を短縮することにより、多数バッチのAlONの合成に必要な時間を短縮できる。半連続法は反応体および生成物の取扱いも簡便である。
【0009】
本発明の他の態様において、オキシ窒化アルミニウムの製造方法は、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む混合物をチャンバーに導入し、混合物をチャンバー内で撹拌し、そして混合物を加熱してオキシ窒化アルミニウムを形成することを含む。
【0010】
本発明の各態様は後記の特色のうち1以上を含む。本方法はさらに、窒素ガスをチャンバーに導入することを含む。混合物の撹拌はチャンバーを回転させることを含む。本方法はさらに、オキシ窒化アルミニウムを冷却し、オキシ窒化アルミニウムをチャンバーから取り出し、そして酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第2混合物をチャンバーに導入することを含む。本方法はさらに、オキシ窒化アルミニウムを透明な構造体に成形することを含む。オキシ窒化アルミニウムの成形は、オキシ窒化アルミニウムを含む未処理ボディを成形し、そしてこの未処理ボディを焼結することを含む。本方法はさらに、焼結した未処理ボディを加熱下でアイソスタティック(isostatic)プレスすることを含む。オキシ窒化アルミニウムはAl23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)を含む。
【0011】
本発明の他の態様において、オキシ窒化アルミニウムの製造方法は、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第1反応混合物をチャンバーに導入し、第1反応混合物をチャンバー内で撹拌し、第1反応混合物からオキシ窒化アルミニウムを形成する温度にチャンバーを加熱し、チャンバーの温度を維持しながらオキシ窒化アルミニウムを取り出し、そしてチャンバーの温度を維持しながら酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第2反応混合物をチャンバーに導入することを含む。チャンバーが排出開口を含み、オキシ窒化アルミニウムの取出しがチャンバー内のプランジャーを収縮させることによりオキシ窒化アルミニウムを排出開口から流出させることを含むことができる。
【0012】
本発明の他の態様において、オキシ窒化アルミニウムを製造するための連続法は、チャンバーを加熱し、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む反応混合物を連続的にチャンバーに導入し、反応混合物をチャンバー内で撹拌し、そして連続的にオキシ窒化アルミニウムを得ることを含む。連続法は半連続法と同様な利点を提供できる。
【0013】
これらおよび他の特色、目的および利点は本明細書の記載および図面ならびに特許請求の範囲から明らかであろう。
詳細な記述
図1は、AlON構造体、たとえばAlONドームを製造する方法を示す。一般に、Al2O3とカーボンを窒素雰囲気下に高温で反応させることによりAlON粉末を形成する。形成されたAlON粉末を焼成して未反応カーボンを除去し、微粉砕してAlON粉末の粒径を小さくする。次いで微粉砕AlONを噴霧乾燥し、AlON粒子を団結させて型に注入しやすいさらさらした粉末にし、未処理ボディを成形する。常温アイソスタティックプレスにより、構造体のおおまかなサイズをもつ未処理ボディを成形する。プレス後、未処理ボディを加熱して有機物質を除去し、焼成して構造体の密度を低下させ、熱間アイソスタティックプレスによりさらに圧縮する。次いでこの構造体をアニールし、研削および研摩により構造体の最終許容差にまで仕上げ処理する。
【0014】
図2を参照すると、この場合バッチロータリー法によりAlON粉末を形成する。バッチロータリーシステム10には、炉20、円筒形の黒鉛チャンバー(ここでは炉20内のレトルト30)、および窒素ガスをレトルト30内へ運ぶフローチューブ35が含まれる。レトルト30は原動軸50により駆動モーター40に連結し、これによりモーター40がレトルト30を回転させることができる。レトルト30は、レトルト30の内面に複数の撹拌バーまたはリフターバー60(図3A〜Bに示す)をも備えている。リフターバー60はレトルト30と一体成形された畝(ridge)または隆起(bump)であり、それらがレトルト30の長手に沿って伸びており、またはらせん状に形成されている。炉20およびレトルト30はCentorr Vacuum Industries(ニューハンプシャー州ナシュア)から入手できる。
【0015】
一般にレトルト30の回転に伴って、リフターバー60はレトルト30内にあるアルミナとカーボンの反応混合物70を持ち上げ、そしてレトルト30の内側に落下させることにより、反応混合物70が分散するのを補助する。反応中に混合物70が混転されると新たな未反応混合物70が窒素に曝露され、これにより窒素の拡散が助成され、AlONの形成に必要な反応時間が短縮されると考えられる。
【0016】
反応混合物70は、アルミナとカーボンを混合することにより調製される。一般に反応混合物には約4.5〜約8重量%のカーボン、より好ましくは約4.5〜約6.5重量%のカーボンが含有される。アルミナはたとえばCondea Vista(アリゾナ州トゥーソン)から入手できるγ−Al2O3であるが、他の形態のアルミナ、たとえばα−Al2O3も使用できる。カーボンは純粋な(乾燥)カーボンブラック、たとえばCabot Corp.(マサチュセッツ州ビレリカ)から入手できるMonarch 880である。他の等級のカーボンブラックも使用できる。混合物70のカーボン含量を規定範囲内に制御できるように、アルミナおよびカーボンの含水率および揮発性成分含量が正確に分かっていることが好ましい。
【0017】
均質な組成のAlONを製造できるように、アルミナとカーボンの均質混合物が好ましい。アルミナとカーボンをブレンダー内での混合により乾式ブレンドし、ボールミル粉砕し(乾式または湿式)、および/またはミキサー内で(たとえば塗料振とう機内で)振とうすることができる。好ましくはカーボンはカーボンインキであり、これは取り扱いやすく、かつアルミナと良好に混和する。カーボンインキは、カーボンブラックを水または有機溶剤、たとえばメタノール、エタノールおよびプロパノールと混合することにより調製される。分散剤、たとえばBYK−Chemieから入手できるDisperbyk 190または191をインキに添加してカーボンブラックをぬらし、カーボンブラックが懸濁状態を維持するのを補助する。カーボンインキは、たとえばSun Chemical(ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム)およびBorden Chemical Inc.(オハイオ州シンシナチ)からも市販されている。好ましくはアルミナを均一にぬらすために、カーボンインキ溶液を調製および/または希釈して約5〜約10重量%のカーボンを含有する溶液を調製する。
【0018】
インテンシファイヤーブレードまたはバーを備えたコーンブレンダーでアルミナとカーボンインキを約30〜90分間、または反応混合物70がブレンドされて均質になるまで、混合する。混合のための一般的な装填量は15kgであるが、装填量は用いる装置の関数である。好ましくは混合に用いたものと同じコーンブレンダー内で液体(たとえば水および溶剤)を蒸発により除去した後、レトルト30に装填する。あるいはアルミナとカーボンインキの混合物を噴霧乾燥させてさらさらした粉末を調製した後、装填することもできる。次いで反応混合物70の1回分、たとえば約500gをレトルト30に装入する:これは、レトルト30の末端キャップ(図示されていない)をはずしてしてレトルト30に装填し、末端キャップをレトルト30に戻すことによる。
【0019】
1回分の反応混合物70をレトルト30に装入した後、レトルト30から空気を排除し、高純度窒素ガスでパージする。一般に窒素ガス流速は、一酸化炭素または二酸化炭素の局部濃度がAlON反応に害を及ぼすのを制限するのに十分なものでなければならない。適切なガス流速は反応レトルトのサイズおよび処理する混合物70の質量に依存する。約5〜約20kgの混合物70については、窒素流速は約2〜約20L/分である。
【0020】
次いで駆動モーター40を始動させてレトルト30を回転させ、かつ反応混合物70を加熱する。回転速度は約2〜50rpmである。回転の効果は、チャンバー内のアルミニウム/カーボン粒子を分散させて窒素ガスが分散粒子の周りを通ることができるようにし、これによりアルミニウム/カーボン粒子と窒素の反応を促進することである。したがって、回転速度は反応混合物70をレトルト30の内側に分散させるのに十分な速さでなければならず、ただし反応混合物70がレトルト30の内側で遠心されることにより反応混合物の混転を妨げるほど速くてはならない。反応混合物70をチャンバー内で10〜20℃/分より大きな勾配速度で、ソーキング温度約1700〜1900℃、好ましくは約1825℃にまで加熱する。ソーキング時間は約10〜30分、好ましくは15分である。反応混合物70を予め定めたソーキング温度で、予め定めたソーキング時間ソーキングした後、炉20のスイッチを切り、この時点ではAlON粉末となっている反応混合物70を、一般に約4時間かけて放冷する。冷却したAlON粉末をレトルト30から取り出し、新たな装填分の反応混合物70をレトルト30に添加して新たなAlONバッチを調製する。
【0021】
このように前記ロータリーシステム10をバッチプロセスの一部として用いる。反応混合物70をレトルト30に装填し、混合物70を加熱し、混合物70を冷却し、そして形成されたAlONをレトルト30から取り出すことにより、各バッチのAlON粉末を製造する。各バッチのAlON粉末が製造される度に、炉20は加熱および冷却される。
【0022】
AlONを製造するための他の方法では、AlON粉末を半連続ロータリー法により製造する。この場合、炉は多数バッチのAlONについて一定のソーキング温度に保持される。図4を参照すると、半連続ロータリーシステム100には炉110、供給ホッパー140、炉110内にある黒鉛レトルト120、駆動モーター130、および採集ホッパー160が含まれる。炉110には窒素導入口112および窒素排出口114が含まれる。炉110の使用中には、ガスが導入口112から流入し、レトルト120を通り、そして排出口114から排出される。供給ホッパー140には弁145が含まれ、反応混合物150(混合物70と同様)をレトルト120へ供給するために用いられる。レトルト30と同様な構造をもつレトルト120はホッパー140から下方へ傾斜し、炉110の内側で駆動モーター130により回転可能である。レトルト120には、レトルト125の内側に可動状態で配置された、たとえば複数の位置まで伸長できる、黒鉛プランジャー125が含まれる。レトルト120には、生成したAlON粉末を後記のように取り出すための開口180も含まれる。採集ホッパー160は、生成したAlON粉末170を受けるために用いられる。採集ホッパー160は高温のAlON粉末170を受けるので、ドラム160の内面は非汚染性材料または耐熱材、たとえばアルミナおよび黒鉛で作製される。ロータリーシステム100はCentorr Vacuum IndustriesおよびHarper International(ニューヨーク州ランカスター)から入手できる。
【0023】
操作する際には、炉110をソーキング温度(たとえば約1700〜1900℃)に加熱し、レトルト120(撹拌バーを含む;図示されていない)を回転させる。この場合も、レトルトまたはチャンバー作用によりアルミナ/カーボン粒子が分散する。窒素ガスは導入口112から流入し、排気口114から排出される。プランジャー125は開口180を越えて伸長し、したがって反応混合物150をレトルト120に装填すると混合物150はレトルト120内に保持される。予め定めた量の混合物150がレトルト120内に入るまで弁145を開いて反応混合物150(一般に反応混合物70と同じ)をホッパー140からレトルト120に装填する。反応混合物150をレトルト120内に分散させ、たとえば約10〜30分間反応させる。したがってこの場合も窒素は分散したアルミナ粒子の周りを通ることができる。
【0024】
混合物70が反応してAlON粉末が形成された後、プランジャー125を収縮させる(図5)。これによりAlON粉末は開口180を通って採集ドラム160に流入することができる。レトルト120の温度はなおソーキング温度にある。次いでプランジャー125を元の位置に戻し、たとえば開口180を越えて伸長させ(図4)、反応混合物150をホッパー140からレトルト120内へ装填することにより、新たなバッチのAlON粉末を製造できる。こうしてこの半連続法では、AlONのバッチ毎に炉110のスイッチを開閉せずに多数バッチのAlONを製造できる。この方法は、炉をソーキング温度まで高めるのに必要な時間、炉を冷却するのに必要な時間、ならびにレトルトに装填するのに必要な時間、および形成されたAlONをレトルトから取り出するのに必要な時間を短縮することにより、多数バッチのAlONの合成に必要な時間を短縮できる。
【0025】
AlON製造のための他の方法では、AlON粉末を連続ロータリー法で製造する。図6を参照すると、連続ロータリーシステム300には炉110、炉110内にある黒鉛レトルト120、駆動モーター130、および生成物混合物170(生成AlON)を採集するための採集ホッパー160が含まれる。システム300にはさらに、フィーダー310、フィーダーホッパー320、装填ロックホッパー330、およびフィーダーホッパー320と装填ロックホッパー330の間にあるゲート弁340が含まれる。レトルト120は前記のレトルトと同様な構造をもち、たとえばフィーダー310から下方へ傾斜し、炉110の内側で駆動モーター130により回転可能である。さらに、システム300のレトルト120は、反応混合物150がレトルト120の導入末端350からレトルト120の排出末端360まで運ばれるのに伴って、加熱レトルト内での混合物150の滞留時間が混合物150からのAlON形成に十分であるのに十分な長さをもつように構築される。すなわちレトルト120は、フィーダー310からレトルト120へ導入された反応混合物150が開口180に達する時点までに反応混合物がAlONに変換されるのに十分な長さに作製される。
【0026】
操作に際しては、炉110をソーキング温度に加熱し、レトルト120を回転させて、レトルト120に導入されたアルミナ/カーボン粒子を分散させる。窒素ガスは導入口112から流入し、排出口114から排出される。ゲート弁340が閉じた状態で反応混合物150を装填ロックホッパー330に装填し、ここから空気を排除し、窒素でパージする。システム300を窒素でパージすると、黒鉛レトルトの寿命を延長するのに役立つ。次いでゲート弁340を開くことにより反応混合物150を供給ホッパー320へ導入する。混合物150は供給ホッパー320からフィーダー310へ導入され、ここから混合物150はたとえば体積または重量により予め定められた速度でレトルト120へ導入される。フィーダー310はたとえばスクリューフィーダーおよびシェーカーフィーダーであってよい。供給ホッパー320内の装填材料が減少するのに伴って、前記のように装填ロックホッパー330を通してさらに反応混合物150を供給できる。供給ホッパー320は、ホッパー320に再装填する必要回数を最小限にするのに十分な大きさにすることができる。
【0027】
このように、レトルト120の適切な寸法を選択し、反応混合物150の供給速度、炉110の温度、およびレトルト120の回転速度を調節することにより、システム300はAlONを連続的に生産できる。生産量および組成物の均質性を最適にするために、他の実験パラメーター、たとえば窒素の流速および粒径を調節することができる。
【0028】
図7はAlON製造のための他の態様の連続ロータリー法を示す。システム400は一般にシステム300と同様であるが、レトルト120と平行に配置された2つの供給アセンブリー410および420、ならびに2つの弁430および440を含む。各アセンブリー410および420には、一般に前記と同様なフィーダー310および供給ホッパー320が含まれる。
【0029】
システム400の操作例について以下に記載する。弁430および440を閉じた状態で反応混合物をアセンブリー410の供給ホッパー320に導入し、次いでホッパーを閉じ、排気およびパージする。次いでアセンブリー410の弁430を開いて反応混合物をレトルト120へ導入する。その間に反応混合物をアセンブリー420の供給ホッパー320に導入し、次いでホッパーを閉じ、排気およびパージする。アセンブリー410の反応混合物がほぼ空になったとき、アセンブリー420の弁440を開いて反応混合物をレトルト120へ導入し、弁430を閉じて前記のようにアセンブリー410にさらに反応混合物を導入する。アセンブリー420がほぼ空になったとき、弁430を開き、再びアセンブリー410を用いて反応混合物をレトルト120へ導入し、弁440を閉じる。前記操作を必要なだけ繰り返す。
【0030】
再び図1を参照すると、生成したAlON粉末をレトルト30または採集ホッパー160から取り出し、焼成して未反応カーボンを除去する。焼成は空気または酸素中、約700〜約800℃で実施される。別態様では、空気または酸素を流入させた焼成炉に採集ホッパー160を接続することができる。したがってホッパー160から生成物混合物170(生成AlON)を焼成炉に直接装填できる。他の態様では、ホッパー160に空気流入を備えつけ、これにより生成AlON粉末が700〜800℃に冷却するのに伴って未反応カーボンを除去できる。
【0031】
焼成AlON粉末をボールミル粉砕して粉末の粒径を小さくする。ボールミル粉砕はポリウレタンライニング、ゴムライニングまたはAlONライニングしたミル内で、ミリング液としてのメタノール、および研削媒体アルミナまたはAlON(たとえばペレット)を用いて実施される。粉砕時間は約20〜30時間、一般に約24時間である。これにより約8ミクロン未満の粒径、一般に3ミクロン未満の平均粒径をもつAlON粉末が得られる。粉砕した粉末を回転蒸発器に装入してミリング液(メタノール)を除去する。メタノールの代わりに水を用いて焼成AlON粉末をボールミル粉砕することもできる。次いで粉砕スラリーを噴霧乾燥して乾燥粉末にするか、あるいはスリップキャスチングして成形品にすることができる。
【0032】
メタノール中で微粉砕し、回転蒸発器で乾燥させたAlON粉末に、次いで水、分散剤(たとえばDuramax D3005(Rohm and Haas、ペンシルベニア州フィラデルフィア))、および好ましくは結合剤を添加してスラリーを再調製する。結合剤を添加すると一般に高い均一な未処理ボディ密度をもつ強固なAlON構造体が得られ、多様な造形品を作製できる。このスラリーを噴霧乾燥してAlON粉末を団結させ、約100ミクロンのサイズの粒子にする。これにより、型に注入しやすい均一な充填密度をもつさらさらした粉末が得られる。
【0033】
次いでAlON粉末を成形して未処理ボディにする。AlON粉末を予め定めた形状のゴム型に注入し、撹拌して均一な充填密度にし、15,000psiを超える圧力で常温アイソスタティックプレスして、焼結(後記)に用いる未処理ボディを得る。未処理ボディの成形には他の方法、たとえばスリップキャスチングおよび射出成形も含まれる。未処理ボディは、後記のように焼結操作および熱間プレス操作(たとえば熱間アイソスタティックプレス、一軸熱間プレス、および多軸熱間プレス)による収縮を補償するために、一般に理論密度の約60%の密度をもち、最終構造体より約20%大きなサイズに成形される。常温プレス後、未処理ボディを空気中で約500〜750℃にまで徐々に加熱して、残留する有機物質、たとえば結合剤を除去する。再スラリー化した微粉砕粉末に結合剤を添加していない場合、上記の徐熱処理(空気中、約500〜750℃)を省くことができる。成形した未処理ボディを次いで黒鉛、アルミナまたはAlON製の容器に入れ、次いで焼結炉に装入する。
【0034】
AlON未処理ボディを焼結して気孔を除去および閉鎖し、その密度を高める。焼結は流動または静止窒素雰囲気で約6〜10時間、一般に約8時間実施される。最終焼結温度は1900℃より高く、ただしAlONの融解温度(約2140℃)より低い。焼結により平均結晶粒径20ミクロン未満の多結晶質ボディが得られる。焼結ボディは一般に理論密度の約95〜99%、すなわち約3.5〜約3.7g/ccの密度をもつ。
【0035】
次いで焼結ボディを熱間アイソスタティックプレス(HIP)してその密度をさらに高める。熱間アイソスタティックプレスは約1900℃、および約20,000〜30,000psi、好ましくは約28,000〜30,000psiで、対流するアルゴンまたは窒素雰囲気下に約6〜20時間実施される。これにより平均結晶粒径約100〜350ミクロン、および理論密度の約100%の密度をもつボディが得られる。熱間アイソスタティックプレス後、ボディは淡灰色ないし濃灰色を帯びたガラスのような外観をもつ。
【0036】
”透明な”構造体を得るためには、熱間アイソスタティックプレスしたAlONボディをアルミナ製またはAlON製るつぼに封入して(酸素分圧を低くして生成AlONの還元を避けるため)流動窒素雰囲気下に約1900℃で約6〜10時間、一般に約8時間熱処理する。
【0037】
熱処理したボディを光学的な研削および研摩により仕上げ処理して、構造体の最終許容差にする。
前記方法の他の態様も可能である。たとえば熱間アイソスタティックプレスのほかに、またはその代わりに、少量(<0.5重量%)のドーピング添加剤の形の焼結助剤をAlON粉末に添加することもできる。助剤にはイットリウムおよびランタンなどの元素またはそれらの化合物が含まれる。他のランタニド系列元素およびそれらの化合物、好ましくは酸化物も使用できる。ドーピング添加剤を併用してもよい。好ましい組合わせには0.08重量%のY2O3および0.02重量%のLa2O3が含まれる。ドーピング添加剤は、たとえばボールミル粉砕工程中に添加できる。
【0038】
AlONおよびAlON構造体を製造するための他の方法、たとえばカーボサーマル窒素化が、USP4,520,116;4,686,070;4,720,362;4,481,300および5,135,814に記載されており、それらの全体を本明細書に援用する。
【0039】
他の態様も本発明に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】オキシ窒化アルミニウム(AlON)構造体を製造する方法のブロック図である。
【図2】AlON製造システムの1態様の模式図である。
【図3】図3A及び図3Bは、レトルトの各態様の一部を取り除いた透視図である。
【図4】プランジャーが伸長した位置にあるAlON製造システムの1態様の模式図である。
【図5】プランジャーが収縮した位置にあるAlON製造システムの1態様の模式図である。
【図6】AlON製造システムの1態様の模式図である。
背景
本発明はセラミックコンパウンド、より詳細にはオキシ窒化アルミニウムに関する。
【0002】
当技術分野で知られているように、化学組成Al23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)をもつオキシ窒化アルミニウム(AlON)はセラミック材料であり、約0.2〜約5ミクロンの光学波長範囲にわたる比較的高い透明度のため広範な用途をもつ。したがってAlONは可視および赤外波長範囲での透過能および画像形成能が要求される用途に使用できる。これらの用途には、商業および軍事両方の用途、たとえば放電灯(vapor lamp)用の透明な囲い、光学窓、弾道装甲、スキャナー窓、時計用ガラス、および空中光学映像形成システム用の透明なドーム、たとえば赤外線追尾式ミサイルにみられるものが含まれる。
【0003】
さらに、AlONは比較的高い強度をもつので、AlONは要求の厳しいある種の外部環境に曝露される可能性のあるシステムのための防御バリヤーとしても使用できる。たとえばAlONをミサイルの外側部分の窓またはドームとして形成できる。
【0004】
AlONは、時にカーボサーマル窒素化と呼ばれる方法で合成できる。一般にこの方法ではアルミナ(Al2O3)をカーボン(C)と混合し、この混合物を窒素含有雰囲気、たとえば二窒素(N2)下に、高温、たとえば約1650〜1850℃で反応させる。このプロセスで起きる詳細な反応は反応式1〜2で表わされる:
【0005】
【式1】
反応式1に示すように、アルミナの一部、カーボンおよび窒素が反応して窒化アルミニウムが形成され、一酸化炭素ガスが生成する。この反応は約1650〜1750℃で起きうる。次いでこの形成された窒化アルミニウムが、たとえば約1750〜1850℃でアルミナと反応して、AlONが形成される。たとえば一般的なバッチ法でのカーボサーマル窒素化法によるAlONの合成は、完了するのに最高約20〜30時間かかる可能性がある。
【0006】
概要
本発明によれば、オキシ窒化アルミニウムの製造方法が提供される。この方法は、酸化アルミニウム粒子をチャンバーに導入し、粒子をチャンバー内に分散させ、そして分散粒子上に窒素ガスを通してオキシ窒化アルミニウムを形成することを含む。
【0007】
このような方法を用いると、大量のオキシ窒化アルミニウムを実用的に製造できる。
1態様において本方法には、反応中に反応混合物を分散または混転するバッチロータリー法または半連続ロータリー法が含まれる。反応混合物を分散させると、一般的なカーボサーマル窒素化法と比較して反応時間を短縮し、より均質なAlON組成物を製造し、さらさらしたAlON粉末を製造することができ、これらによりたとえば生産コストを低下させることができる。
【0008】
さらに半連続法は、炉をソーキング温度まで高めるのに必要な時間、炉を冷却するのに必要な時間、ならびにレトルトに再装填するのに必要な時間、および形成されたAlONをレトルトから取り出するのに必要な時間を短縮することにより、多数バッチのAlONの合成に必要な時間を短縮できる。半連続法は反応体および生成物の取扱いも簡便である。
【0009】
本発明の他の態様において、オキシ窒化アルミニウムの製造方法は、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む混合物をチャンバーに導入し、混合物をチャンバー内で撹拌し、そして混合物を加熱してオキシ窒化アルミニウムを形成することを含む。
【0010】
本発明の各態様は後記の特色のうち1以上を含む。本方法はさらに、窒素ガスをチャンバーに導入することを含む。混合物の撹拌はチャンバーを回転させることを含む。本方法はさらに、オキシ窒化アルミニウムを冷却し、オキシ窒化アルミニウムをチャンバーから取り出し、そして酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第2混合物をチャンバーに導入することを含む。本方法はさらに、オキシ窒化アルミニウムを透明な構造体に成形することを含む。オキシ窒化アルミニウムの成形は、オキシ窒化アルミニウムを含む未処理ボディを成形し、そしてこの未処理ボディを焼結することを含む。本方法はさらに、焼結した未処理ボディを加熱下でアイソスタティック(isostatic)プレスすることを含む。オキシ窒化アルミニウムはAl23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)を含む。
【0011】
本発明の他の態様において、オキシ窒化アルミニウムの製造方法は、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第1反応混合物をチャンバーに導入し、第1反応混合物をチャンバー内で撹拌し、第1反応混合物からオキシ窒化アルミニウムを形成する温度にチャンバーを加熱し、チャンバーの温度を維持しながらオキシ窒化アルミニウムを取り出し、そしてチャンバーの温度を維持しながら酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第2反応混合物をチャンバーに導入することを含む。チャンバーが排出開口を含み、オキシ窒化アルミニウムの取出しがチャンバー内のプランジャーを収縮させることによりオキシ窒化アルミニウムを排出開口から流出させることを含むことができる。
【0012】
本発明の他の態様において、オキシ窒化アルミニウムを製造するための連続法は、チャンバーを加熱し、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む反応混合物を連続的にチャンバーに導入し、反応混合物をチャンバー内で撹拌し、そして連続的にオキシ窒化アルミニウムを得ることを含む。連続法は半連続法と同様な利点を提供できる。
【0013】
これらおよび他の特色、目的および利点は本明細書の記載および図面ならびに特許請求の範囲から明らかであろう。
詳細な記述
図1は、AlON構造体、たとえばAlONドームを製造する方法を示す。一般に、Al2O3とカーボンを窒素雰囲気下に高温で反応させることによりAlON粉末を形成する。形成されたAlON粉末を焼成して未反応カーボンを除去し、微粉砕してAlON粉末の粒径を小さくする。次いで微粉砕AlONを噴霧乾燥し、AlON粒子を団結させて型に注入しやすいさらさらした粉末にし、未処理ボディを成形する。常温アイソスタティックプレスにより、構造体のおおまかなサイズをもつ未処理ボディを成形する。プレス後、未処理ボディを加熱して有機物質を除去し、焼成して構造体の密度を低下させ、熱間アイソスタティックプレスによりさらに圧縮する。次いでこの構造体をアニールし、研削および研摩により構造体の最終許容差にまで仕上げ処理する。
【0014】
図2を参照すると、この場合バッチロータリー法によりAlON粉末を形成する。バッチロータリーシステム10には、炉20、円筒形の黒鉛チャンバー(ここでは炉20内のレトルト30)、および窒素ガスをレトルト30内へ運ぶフローチューブ35が含まれる。レトルト30は原動軸50により駆動モーター40に連結し、これによりモーター40がレトルト30を回転させることができる。レトルト30は、レトルト30の内面に複数の撹拌バーまたはリフターバー60(図3A〜Bに示す)をも備えている。リフターバー60はレトルト30と一体成形された畝(ridge)または隆起(bump)であり、それらがレトルト30の長手に沿って伸びており、またはらせん状に形成されている。炉20およびレトルト30はCentorr Vacuum Industries(ニューハンプシャー州ナシュア)から入手できる。
【0015】
一般にレトルト30の回転に伴って、リフターバー60はレトルト30内にあるアルミナとカーボンの反応混合物70を持ち上げ、そしてレトルト30の内側に落下させることにより、反応混合物70が分散するのを補助する。反応中に混合物70が混転されると新たな未反応混合物70が窒素に曝露され、これにより窒素の拡散が助成され、AlONの形成に必要な反応時間が短縮されると考えられる。
【0016】
反応混合物70は、アルミナとカーボンを混合することにより調製される。一般に反応混合物には約4.5〜約8重量%のカーボン、より好ましくは約4.5〜約6.5重量%のカーボンが含有される。アルミナはたとえばCondea Vista(アリゾナ州トゥーソン)から入手できるγ−Al2O3であるが、他の形態のアルミナ、たとえばα−Al2O3も使用できる。カーボンは純粋な(乾燥)カーボンブラック、たとえばCabot Corp.(マサチュセッツ州ビレリカ)から入手できるMonarch 880である。他の等級のカーボンブラックも使用できる。混合物70のカーボン含量を規定範囲内に制御できるように、アルミナおよびカーボンの含水率および揮発性成分含量が正確に分かっていることが好ましい。
【0017】
均質な組成のAlONを製造できるように、アルミナとカーボンの均質混合物が好ましい。アルミナとカーボンをブレンダー内での混合により乾式ブレンドし、ボールミル粉砕し(乾式または湿式)、および/またはミキサー内で(たとえば塗料振とう機内で)振とうすることができる。好ましくはカーボンはカーボンインキであり、これは取り扱いやすく、かつアルミナと良好に混和する。カーボンインキは、カーボンブラックを水または有機溶剤、たとえばメタノール、エタノールおよびプロパノールと混合することにより調製される。分散剤、たとえばBYK−Chemieから入手できるDisperbyk 190または191をインキに添加してカーボンブラックをぬらし、カーボンブラックが懸濁状態を維持するのを補助する。カーボンインキは、たとえばSun Chemical(ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム)およびBorden Chemical Inc.(オハイオ州シンシナチ)からも市販されている。好ましくはアルミナを均一にぬらすために、カーボンインキ溶液を調製および/または希釈して約5〜約10重量%のカーボンを含有する溶液を調製する。
【0018】
インテンシファイヤーブレードまたはバーを備えたコーンブレンダーでアルミナとカーボンインキを約30〜90分間、または反応混合物70がブレンドされて均質になるまで、混合する。混合のための一般的な装填量は15kgであるが、装填量は用いる装置の関数である。好ましくは混合に用いたものと同じコーンブレンダー内で液体(たとえば水および溶剤)を蒸発により除去した後、レトルト30に装填する。あるいはアルミナとカーボンインキの混合物を噴霧乾燥させてさらさらした粉末を調製した後、装填することもできる。次いで反応混合物70の1回分、たとえば約500gをレトルト30に装入する:これは、レトルト30の末端キャップ(図示されていない)をはずしてしてレトルト30に装填し、末端キャップをレトルト30に戻すことによる。
【0019】
1回分の反応混合物70をレトルト30に装入した後、レトルト30から空気を排除し、高純度窒素ガスでパージする。一般に窒素ガス流速は、一酸化炭素または二酸化炭素の局部濃度がAlON反応に害を及ぼすのを制限するのに十分なものでなければならない。適切なガス流速は反応レトルトのサイズおよび処理する混合物70の質量に依存する。約5〜約20kgの混合物70については、窒素流速は約2〜約20L/分である。
【0020】
次いで駆動モーター40を始動させてレトルト30を回転させ、かつ反応混合物70を加熱する。回転速度は約2〜50rpmである。回転の効果は、チャンバー内のアルミニウム/カーボン粒子を分散させて窒素ガスが分散粒子の周りを通ることができるようにし、これによりアルミニウム/カーボン粒子と窒素の反応を促進することである。したがって、回転速度は反応混合物70をレトルト30の内側に分散させるのに十分な速さでなければならず、ただし反応混合物70がレトルト30の内側で遠心されることにより反応混合物の混転を妨げるほど速くてはならない。反応混合物70をチャンバー内で10〜20℃/分より大きな勾配速度で、ソーキング温度約1700〜1900℃、好ましくは約1825℃にまで加熱する。ソーキング時間は約10〜30分、好ましくは15分である。反応混合物70を予め定めたソーキング温度で、予め定めたソーキング時間ソーキングした後、炉20のスイッチを切り、この時点ではAlON粉末となっている反応混合物70を、一般に約4時間かけて放冷する。冷却したAlON粉末をレトルト30から取り出し、新たな装填分の反応混合物70をレトルト30に添加して新たなAlONバッチを調製する。
【0021】
このように前記ロータリーシステム10をバッチプロセスの一部として用いる。反応混合物70をレトルト30に装填し、混合物70を加熱し、混合物70を冷却し、そして形成されたAlONをレトルト30から取り出すことにより、各バッチのAlON粉末を製造する。各バッチのAlON粉末が製造される度に、炉20は加熱および冷却される。
【0022】
AlONを製造するための他の方法では、AlON粉末を半連続ロータリー法により製造する。この場合、炉は多数バッチのAlONについて一定のソーキング温度に保持される。図4を参照すると、半連続ロータリーシステム100には炉110、供給ホッパー140、炉110内にある黒鉛レトルト120、駆動モーター130、および採集ホッパー160が含まれる。炉110には窒素導入口112および窒素排出口114が含まれる。炉110の使用中には、ガスが導入口112から流入し、レトルト120を通り、そして排出口114から排出される。供給ホッパー140には弁145が含まれ、反応混合物150(混合物70と同様)をレトルト120へ供給するために用いられる。レトルト30と同様な構造をもつレトルト120はホッパー140から下方へ傾斜し、炉110の内側で駆動モーター130により回転可能である。レトルト120には、レトルト125の内側に可動状態で配置された、たとえば複数の位置まで伸長できる、黒鉛プランジャー125が含まれる。レトルト120には、生成したAlON粉末を後記のように取り出すための開口180も含まれる。採集ホッパー160は、生成したAlON粉末170を受けるために用いられる。採集ホッパー160は高温のAlON粉末170を受けるので、ドラム160の内面は非汚染性材料または耐熱材、たとえばアルミナおよび黒鉛で作製される。ロータリーシステム100はCentorr Vacuum IndustriesおよびHarper International(ニューヨーク州ランカスター)から入手できる。
【0023】
操作する際には、炉110をソーキング温度(たとえば約1700〜1900℃)に加熱し、レトルト120(撹拌バーを含む;図示されていない)を回転させる。この場合も、レトルトまたはチャンバー作用によりアルミナ/カーボン粒子が分散する。窒素ガスは導入口112から流入し、排気口114から排出される。プランジャー125は開口180を越えて伸長し、したがって反応混合物150をレトルト120に装填すると混合物150はレトルト120内に保持される。予め定めた量の混合物150がレトルト120内に入るまで弁145を開いて反応混合物150(一般に反応混合物70と同じ)をホッパー140からレトルト120に装填する。反応混合物150をレトルト120内に分散させ、たとえば約10〜30分間反応させる。したがってこの場合も窒素は分散したアルミナ粒子の周りを通ることができる。
【0024】
混合物70が反応してAlON粉末が形成された後、プランジャー125を収縮させる(図5)。これによりAlON粉末は開口180を通って採集ドラム160に流入することができる。レトルト120の温度はなおソーキング温度にある。次いでプランジャー125を元の位置に戻し、たとえば開口180を越えて伸長させ(図4)、反応混合物150をホッパー140からレトルト120内へ装填することにより、新たなバッチのAlON粉末を製造できる。こうしてこの半連続法では、AlONのバッチ毎に炉110のスイッチを開閉せずに多数バッチのAlONを製造できる。この方法は、炉をソーキング温度まで高めるのに必要な時間、炉を冷却するのに必要な時間、ならびにレトルトに装填するのに必要な時間、および形成されたAlONをレトルトから取り出するのに必要な時間を短縮することにより、多数バッチのAlONの合成に必要な時間を短縮できる。
【0025】
AlON製造のための他の方法では、AlON粉末を連続ロータリー法で製造する。図6を参照すると、連続ロータリーシステム300には炉110、炉110内にある黒鉛レトルト120、駆動モーター130、および生成物混合物170(生成AlON)を採集するための採集ホッパー160が含まれる。システム300にはさらに、フィーダー310、フィーダーホッパー320、装填ロックホッパー330、およびフィーダーホッパー320と装填ロックホッパー330の間にあるゲート弁340が含まれる。レトルト120は前記のレトルトと同様な構造をもち、たとえばフィーダー310から下方へ傾斜し、炉110の内側で駆動モーター130により回転可能である。さらに、システム300のレトルト120は、反応混合物150がレトルト120の導入末端350からレトルト120の排出末端360まで運ばれるのに伴って、加熱レトルト内での混合物150の滞留時間が混合物150からのAlON形成に十分であるのに十分な長さをもつように構築される。すなわちレトルト120は、フィーダー310からレトルト120へ導入された反応混合物150が開口180に達する時点までに反応混合物がAlONに変換されるのに十分な長さに作製される。
【0026】
操作に際しては、炉110をソーキング温度に加熱し、レトルト120を回転させて、レトルト120に導入されたアルミナ/カーボン粒子を分散させる。窒素ガスは導入口112から流入し、排出口114から排出される。ゲート弁340が閉じた状態で反応混合物150を装填ロックホッパー330に装填し、ここから空気を排除し、窒素でパージする。システム300を窒素でパージすると、黒鉛レトルトの寿命を延長するのに役立つ。次いでゲート弁340を開くことにより反応混合物150を供給ホッパー320へ導入する。混合物150は供給ホッパー320からフィーダー310へ導入され、ここから混合物150はたとえば体積または重量により予め定められた速度でレトルト120へ導入される。フィーダー310はたとえばスクリューフィーダーおよびシェーカーフィーダーであってよい。供給ホッパー320内の装填材料が減少するのに伴って、前記のように装填ロックホッパー330を通してさらに反応混合物150を供給できる。供給ホッパー320は、ホッパー320に再装填する必要回数を最小限にするのに十分な大きさにすることができる。
【0027】
このように、レトルト120の適切な寸法を選択し、反応混合物150の供給速度、炉110の温度、およびレトルト120の回転速度を調節することにより、システム300はAlONを連続的に生産できる。生産量および組成物の均質性を最適にするために、他の実験パラメーター、たとえば窒素の流速および粒径を調節することができる。
【0028】
図7はAlON製造のための他の態様の連続ロータリー法を示す。システム400は一般にシステム300と同様であるが、レトルト120と平行に配置された2つの供給アセンブリー410および420、ならびに2つの弁430および440を含む。各アセンブリー410および420には、一般に前記と同様なフィーダー310および供給ホッパー320が含まれる。
【0029】
システム400の操作例について以下に記載する。弁430および440を閉じた状態で反応混合物をアセンブリー410の供給ホッパー320に導入し、次いでホッパーを閉じ、排気およびパージする。次いでアセンブリー410の弁430を開いて反応混合物をレトルト120へ導入する。その間に反応混合物をアセンブリー420の供給ホッパー320に導入し、次いでホッパーを閉じ、排気およびパージする。アセンブリー410の反応混合物がほぼ空になったとき、アセンブリー420の弁440を開いて反応混合物をレトルト120へ導入し、弁430を閉じて前記のようにアセンブリー410にさらに反応混合物を導入する。アセンブリー420がほぼ空になったとき、弁430を開き、再びアセンブリー410を用いて反応混合物をレトルト120へ導入し、弁440を閉じる。前記操作を必要なだけ繰り返す。
【0030】
再び図1を参照すると、生成したAlON粉末をレトルト30または採集ホッパー160から取り出し、焼成して未反応カーボンを除去する。焼成は空気または酸素中、約700〜約800℃で実施される。別態様では、空気または酸素を流入させた焼成炉に採集ホッパー160を接続することができる。したがってホッパー160から生成物混合物170(生成AlON)を焼成炉に直接装填できる。他の態様では、ホッパー160に空気流入を備えつけ、これにより生成AlON粉末が700〜800℃に冷却するのに伴って未反応カーボンを除去できる。
【0031】
焼成AlON粉末をボールミル粉砕して粉末の粒径を小さくする。ボールミル粉砕はポリウレタンライニング、ゴムライニングまたはAlONライニングしたミル内で、ミリング液としてのメタノール、および研削媒体アルミナまたはAlON(たとえばペレット)を用いて実施される。粉砕時間は約20〜30時間、一般に約24時間である。これにより約8ミクロン未満の粒径、一般に3ミクロン未満の平均粒径をもつAlON粉末が得られる。粉砕した粉末を回転蒸発器に装入してミリング液(メタノール)を除去する。メタノールの代わりに水を用いて焼成AlON粉末をボールミル粉砕することもできる。次いで粉砕スラリーを噴霧乾燥して乾燥粉末にするか、あるいはスリップキャスチングして成形品にすることができる。
【0032】
メタノール中で微粉砕し、回転蒸発器で乾燥させたAlON粉末に、次いで水、分散剤(たとえばDuramax D3005(Rohm and Haas、ペンシルベニア州フィラデルフィア))、および好ましくは結合剤を添加してスラリーを再調製する。結合剤を添加すると一般に高い均一な未処理ボディ密度をもつ強固なAlON構造体が得られ、多様な造形品を作製できる。このスラリーを噴霧乾燥してAlON粉末を団結させ、約100ミクロンのサイズの粒子にする。これにより、型に注入しやすい均一な充填密度をもつさらさらした粉末が得られる。
【0033】
次いでAlON粉末を成形して未処理ボディにする。AlON粉末を予め定めた形状のゴム型に注入し、撹拌して均一な充填密度にし、15,000psiを超える圧力で常温アイソスタティックプレスして、焼結(後記)に用いる未処理ボディを得る。未処理ボディの成形には他の方法、たとえばスリップキャスチングおよび射出成形も含まれる。未処理ボディは、後記のように焼結操作および熱間プレス操作(たとえば熱間アイソスタティックプレス、一軸熱間プレス、および多軸熱間プレス)による収縮を補償するために、一般に理論密度の約60%の密度をもち、最終構造体より約20%大きなサイズに成形される。常温プレス後、未処理ボディを空気中で約500〜750℃にまで徐々に加熱して、残留する有機物質、たとえば結合剤を除去する。再スラリー化した微粉砕粉末に結合剤を添加していない場合、上記の徐熱処理(空気中、約500〜750℃)を省くことができる。成形した未処理ボディを次いで黒鉛、アルミナまたはAlON製の容器に入れ、次いで焼結炉に装入する。
【0034】
AlON未処理ボディを焼結して気孔を除去および閉鎖し、その密度を高める。焼結は流動または静止窒素雰囲気で約6〜10時間、一般に約8時間実施される。最終焼結温度は1900℃より高く、ただしAlONの融解温度(約2140℃)より低い。焼結により平均結晶粒径20ミクロン未満の多結晶質ボディが得られる。焼結ボディは一般に理論密度の約95〜99%、すなわち約3.5〜約3.7g/ccの密度をもつ。
【0035】
次いで焼結ボディを熱間アイソスタティックプレス(HIP)してその密度をさらに高める。熱間アイソスタティックプレスは約1900℃、および約20,000〜30,000psi、好ましくは約28,000〜30,000psiで、対流するアルゴンまたは窒素雰囲気下に約6〜20時間実施される。これにより平均結晶粒径約100〜350ミクロン、および理論密度の約100%の密度をもつボディが得られる。熱間アイソスタティックプレス後、ボディは淡灰色ないし濃灰色を帯びたガラスのような外観をもつ。
【0036】
”透明な”構造体を得るためには、熱間アイソスタティックプレスしたAlONボディをアルミナ製またはAlON製るつぼに封入して(酸素分圧を低くして生成AlONの還元を避けるため)流動窒素雰囲気下に約1900℃で約6〜10時間、一般に約8時間熱処理する。
【0037】
熱処理したボディを光学的な研削および研摩により仕上げ処理して、構造体の最終許容差にする。
前記方法の他の態様も可能である。たとえば熱間アイソスタティックプレスのほかに、またはその代わりに、少量(<0.5重量%)のドーピング添加剤の形の焼結助剤をAlON粉末に添加することもできる。助剤にはイットリウムおよびランタンなどの元素またはそれらの化合物が含まれる。他のランタニド系列元素およびそれらの化合物、好ましくは酸化物も使用できる。ドーピング添加剤を併用してもよい。好ましい組合わせには0.08重量%のY2O3および0.02重量%のLa2O3が含まれる。ドーピング添加剤は、たとえばボールミル粉砕工程中に添加できる。
【0038】
AlONおよびAlON構造体を製造するための他の方法、たとえばカーボサーマル窒素化が、USP4,520,116;4,686,070;4,720,362;4,481,300および5,135,814に記載されており、それらの全体を本明細書に援用する。
【0039】
他の態様も本発明に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】オキシ窒化アルミニウム(AlON)構造体を製造する方法のブロック図である。
【図2】AlON製造システムの1態様の模式図である。
【図3】図3A及び図3Bは、レトルトの各態様の一部を取り除いた透視図である。
【図4】プランジャーが伸長した位置にあるAlON製造システムの1態様の模式図である。
【図5】プランジャーが収縮した位置にあるAlON製造システムの1態様の模式図である。
【図6】AlON製造システムの1態様の模式図である。
Claims (29)
- オキシ窒化アルミニウムの製造方法であって、
酸化アルミニウム粒子をチャンバーに導入し;
粒子をチャンバー内に分散させ;そして
分散粒子上に窒素ガスを通してオキシ窒化アルミニウムを形成する
ことを含む方法。 - オキシ窒化アルミニウムの形成が粒子の加熱を含む、請求項1に記載の方法。
- さらに、チャンバーにカーボンを導入して酸化アルミニウムおよびカーボンを含む混合物を調製することを含む、請求項1に記載の方法。
- さらに、チャンバーに還元剤を導入して酸化アルミニウムおよび還元剤を含む混合物を調製することを含む、請求項1に記載の方法。
- オキシ窒化アルミニウムの形成が混合物の加熱を含む、請求項1に記載の方法。
- オキシ窒化アルミニウムの製造方法であって、
酸化アルミニウムおよびカーボンを含む混合物をチャンバーに導入し;
混合物をチャンバー内で撹拌し;そして
混合物を加熱してオキシ窒化アルミニウムを形成する
ことを含む方法。 - さらに
窒素ガスをチャンバーに導入する
ことを含む、請求項6に記載の方法。 - 混合物の撹拌がチャンバーを回転させることを含む、請求項6に記載の方法。
- さらに
オキシ窒化アルミニウムを冷却し;
オキシ窒化アルミニウムをチャンバーから取り出し;そして
酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第2混合物をチャンバーに導入する
ことを含む、請求項6に記載の方法。 - さらに
オキシ窒化アルミニウムを透明な構造体に成形する
ことを含む、請求項6に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムの成形が
オキシ窒化アルミニウムを含む未処理ボディを成形し;そして
この未処理ボディを焼結する
ことを含む、請求項10に記載の方法。 - さらに
焼結した未処理ボディを加熱下でアイソスタティックプレスする
ことを含む、請求項11に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムがAl23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)を含む、請求項6に記載の方法。
- オキシ窒化アルミニウムの製造方法であって、
酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第1反応混合物をチャンバーに導入し;
第1反応混合物をチャンバー内で撹拌し;
第1反応混合物からオキシ窒化アルミニウムを形成する温度にチャンバーを加熱し;
チャンバーの温度を維持しながらオキシ窒化アルミニウムを取り出し;そして
チャンバーの温度を維持しながら、酸化アルミニウムおよびカーボンを含む第2反応混合物をチャンバーに導入する
ことを含む方法。 - さらに
窒素ガスをチャンバーに導入する
ことを含む、請求項14に記載の方法。 - 第1反応混合物の導入が第1反応混合物をホッパーから導入することを含む、請求項14に記載の方法。
- 第1反応混合物の撹拌がチャンバーを回転させることを含む、請求項14に記載の方法。
- チャンバーが排出開口を含み、オキシ窒化アルミニウムの取出しがチャンバー内でプランジャーを収縮させることによりオキシ窒化アルミニウムを排出開口から流出させることを含む、請求項14に記載の方法。
- さらに
オキシ窒化アルミニウムを透明な構造体に成形する
ことを含む、請求項14に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムの成形が
オキシ窒化アルミニウムを含む未処理ボディを成形し;そして
この未処理ボディを焼結する
ことを含む、請求項19に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムの成形が
焼結した未処理ボディを加熱下でアイソスタティックプレスする
ことを含む、請求項20に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムがAl23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)を含む、請求項14に記載の方法。
- 請求項6に記載の方法により製造したオキシ窒化アルミニウム。
- オキシ窒化アルミニウムがAl23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)を含む、請求項23に記載のオキシ窒化アルミニウム。
- オキシ窒化アルミニウムの製造方法であって、
チャンバーを加熱し;
酸化アルミニウムおよびカーボンを含む反応混合物を連続的にチャンバーに導入し;
反応混合物をチャンバー内で撹拌し;そして
連続的にオキシ窒化アルミニウムを得る
ことを含む方法。 - さらに
オキシ窒化アルミニウムを透明な構造体に成形する
ことを含む、請求項25に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムの成形が
オキシ窒化アルミニウムを含む未処理ボディを成形し;そして
この未処理ボディを焼結する
ことを含む、請求項26に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムの成形が
焼結した未処理ボディを加熱下でアイソスタティックプレスする
ことを含む、請求項27に記載の方法。 - オキシ窒化アルミニウムがAl23−1/3xO27+xN5−x(0.429≦x≦2)を含む、請求項25に記載の方法。
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