JP2004502696A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の化学式(I)
で表される医療用のルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、飽和もしくは不飽和の、炭素環式もしくは複素環式の基を表し、前記基は、3−構成から8−構成までの炭素環または複素環を、3つ以下含み、但し、それぞれの前記炭素環または複素環は、1つ乃至複数の他の炭素環または複素環に融合されていてもよく、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
C’はC1からC12までのアルキレンであり、C’は必要に応じ、アルキレン鎖内またはアルキレン鎖上で置換されてもいてもよく、C’は2つのA基に結合されており、
pは0または1であり、pが0のときrは1となり、pが1のときrは2となり、
A、Bはそれぞれ個別的に、O−供与、N−供与もしくはS−供与の配位子であり、A、Bの一方がハロであってもよい
化合物。
【請求項2】
請求項1に記載された化合物であって、
R3、R4、R5、R6は何れもHを表す
化合物。
【請求項3】
請求項1または2の何れかに記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセンを表す
化合物。
【請求項4】
請求項3に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4−ジヒドロアントラセン(1,4−dihydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項5】
請求項3に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4,9,10−テトラヒドロアントラセン(1,4,9,10−tetrahydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの両方がR11−CNであり、R11がアルキルを表す
化合物。
【請求項7】
請求項1乃至5の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの一方がR12R13S(O)基であり、他方がハロである
化合物。
【請求項8】
請求項1乃至5の何れかに記載された化合物であって、
A、Bは合わせてNR7R8−(CR14R15)n−NR9R10を表し、
R14、R15は水素であるか、または、R14、R15は同じ炭素原子の位置もしくは付近の炭素原子の位置で連結されて炭素環を構成し、
nは1から4までの整数である
化合物。
【請求項9】
請求項8に記載された化合物であって、
R7、R8、R9、R10は何れもHを表す
化合物。
【請求項10】
請求項8または9の何れかに記載された化合物であって、R14、R15の両方がHであり、nが2である
化合物。
【請求項11】
請求項8乃至10の何れかに記載された化合物であって、pは0である
化合物。
【請求項12】
請求項8乃至10の何れかに記載された化合物であって、R8は不在であり、
pは1であり、
C’はC4〜C10の直鎖状アルキレンである
化合物。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れかに記載された化合物の使用方法であって、癌治療及び/または癌予防のための薬剤の調製に使用する方法。
【請求項14】
調剤組成物であって、
調剤上受容可能な、1乃至複数の賦形剤(excipient)とともに、
請求項1乃至12の何れかに記載された化合物を含む
調剤組成物。
【請求項15】
次の化学式(II)
で表されるルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセン、または、モノ−水素添加、ジ−水素添加もしくはトリ−水素添加されたアントラセン誘導体を表し、但し、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
A、Bはそれぞれ個別的に、O−供与、N−供与もしくはS−供与の配位子であり、A、Bの一方がハロであってもよい
化合物。
【請求項16】
請求項15に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセンを表す
化合物。
【請求項17】
請求項15に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4−ジヒドロアントラセン(1,4−dihydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項18】
請求項15乃至17の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの両方がR11−CNであり、R11がアルキルを表す
化合物。
【請求項19】
請求項15乃至17の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの一方がR12R13S(O)基であり、他方がハロである
化合物。
【請求項20】
次の化学式(III)
で表されるルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、テトラもしくはそれ以上に水素添加されたアントラセン誘導体を表し、但し、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
A、Bは合わせてNR7R8−(CR14R15)n−NR9R10を表し、
R14、R15は水素であるか、または、R14、R15は同じ炭素原子の位置もしくは付近の炭素原子の位置で連結されて炭素環を構成し、
nは1から4までの整数である
化合物。
【請求項21】
請求項20に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4,9,10−テトラヒドロアントラセン(1,4,9,10−tetrahydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項22】
請求項20または21の何れかに記載された化合物であって、
R7、R8、R9、R10は何れもHを表す
化合物。
【請求項23】
請求項20乃至22の何れかに記載された化合物であって、
R14、R15の両方がHであり、nが2である
化合物。
【請求項24】
次の化学式(IV)
で表されるルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、飽和もしくは不飽和の、炭素環式もしくは複素環式の基を表し、前記基は、3−構成から8−構成までの炭素環または複素環を、3つ以下含み、但し、それぞれの前記炭素環または複素環は、1つ乃至複数の他の炭素環または複素環に融合されていてもよく、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
C’はC1からC12までのアルキレンであり、C’は必要に応じ、アルキレン鎖内またはアルキレン鎖上で置換されてもいてもよく、C’は2つのA基に結合されており、
pは1であり、rは2であり、
A、Bはそれぞれ個別的に、O−供与、N−供与もしくはS−供与の配位子であり、A、Bの一方がハロであってもよい
化合物。
【請求項25】
請求項24に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセンを表す
化合物。
【請求項26】
請求項24に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4−ジヒドロアントラセン(1,4−dihydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項27】
請求項24に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4,9,10−テトラヒドロアントラセン(1,4,9,10−tetrahydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項28】
請求項24乃至27の何れかに記載された化合物であって、
A、Bは合わせてNR7−(CR14R15)n−NR9R10を表し、
R14、R15は水素であるか、または、R14、R15は同じ炭素原子の位置もしくは付近の炭素原子の位置で連結されて炭素環を構成し、
nは1から4までの整数である
化合物。
【請求項29】
請求項28に記載された化合物であって、
C’はC4〜C10の直鎖状アルキレンである
化合物。
【請求項30】
請求項28または29の何れかに記載された化合物であって、
R7、R9、R10は何れもHを表す
化合物。
【請求項31】
請求項28乃至30の何れかに記載された化合物であって、
R14、R15の両方がHであり、nが2である
化合物。
【請求項32】
請求項15乃至31の何れかに記載された化合物であって、
R3、R4、R5、R6は何れもHを表す
化合物。
【請求項33】
請求項15乃至32の何れかに記載された化合物を調製するための方法であって、
必要に応じ二量体の形態である、化学式[(η 6 −C 6 (R 1 )(R 2 )(R 3 )(R 4 )(R 5 )(R 6 ))RuX 2 ]で表される化合物と、A、Bとの反応を含み、
上記反応は、必要に応じY q− の存在下であり、必要に応じ反応に適した溶媒中にあり、
但し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、A、B、q及びYは、請求項15、請求項20または請求項24で定められた通りである
方法。
【請求項1】
次の化学式(I)
で表される医療用のルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、飽和もしくは不飽和の、炭素環式もしくは複素環式の基を表し、前記基は、3−構成から8−構成までの炭素環または複素環を、3つ以下含み、但し、それぞれの前記炭素環または複素環は、1つ乃至複数の他の炭素環または複素環に融合されていてもよく、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
C’はC1からC12までのアルキレンであり、C’は必要に応じ、アルキレン鎖内またはアルキレン鎖上で置換されてもいてもよく、C’は2つのA基に結合されており、
pは0または1であり、pが0のときrは1となり、pが1のときrは2となり、
A、Bはそれぞれ個別的に、O−供与、N−供与もしくはS−供与の配位子であり、A、Bの一方がハロであってもよい
化合物。
【請求項2】
請求項1に記載された化合物であって、
R3、R4、R5、R6は何れもHを表す
化合物。
【請求項3】
請求項1または2の何れかに記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセンを表す
化合物。
【請求項4】
請求項3に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4−ジヒドロアントラセン(1,4−dihydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項5】
請求項3に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4,9,10−テトラヒドロアントラセン(1,4,9,10−tetrahydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの両方がR11−CNであり、R11がアルキルを表す
化合物。
【請求項7】
請求項1乃至5の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの一方がR12R13S(O)基であり、他方がハロである
化合物。
【請求項8】
請求項1乃至5の何れかに記載された化合物であって、
A、Bは合わせてNR7R8−(CR14R15)n−NR9R10を表し、
R14、R15は水素であるか、または、R14、R15は同じ炭素原子の位置もしくは付近の炭素原子の位置で連結されて炭素環を構成し、
nは1から4までの整数である
化合物。
【請求項9】
請求項8に記載された化合物であって、
R7、R8、R9、R10は何れもHを表す
化合物。
【請求項10】
請求項8または9の何れかに記載された化合物であって、R14、R15の両方がHであり、nが2である
化合物。
【請求項11】
請求項8乃至10の何れかに記載された化合物であって、pは0である
化合物。
【請求項12】
請求項8乃至10の何れかに記載された化合物であって、R8は不在であり、
pは1であり、
C’はC4〜C10の直鎖状アルキレンである
化合物。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れかに記載された化合物の使用方法であって、癌治療及び/または癌予防のための薬剤の調製に使用する方法。
【請求項14】
調剤組成物であって、
調剤上受容可能な、1乃至複数の賦形剤(excipient)とともに、
請求項1乃至12の何れかに記載された化合物を含む
調剤組成物。
【請求項15】
次の化学式(II)
で表されるルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセン、または、モノ−水素添加、ジ−水素添加もしくはトリ−水素添加されたアントラセン誘導体を表し、但し、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
A、Bはそれぞれ個別的に、O−供与、N−供与もしくはS−供与の配位子であり、A、Bの一方がハロであってもよい
化合物。
【請求項16】
請求項15に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセンを表す
化合物。
【請求項17】
請求項15に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4−ジヒドロアントラセン(1,4−dihydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項18】
請求項15乃至17の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの両方がR11−CNであり、R11がアルキルを表す
化合物。
【請求項19】
請求項15乃至17の何れかに記載された化合物であって、
A、Bの一方がR12R13S(O)基であり、他方がハロである
化合物。
【請求項20】
次の化学式(III)
で表されるルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、テトラもしくはそれ以上に水素添加されたアントラセン誘導体を表し、但し、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
A、Bは合わせてNR7R8−(CR14R15)n−NR9R10を表し、
R14、R15は水素であるか、または、R14、R15は同じ炭素原子の位置もしくは付近の炭素原子の位置で連結されて炭素環を構成し、
nは1から4までの整数である
化合物。
【請求項21】
請求項20に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4,9,10−テトラヒドロアントラセン(1,4,9,10−tetrahydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項22】
請求項20または21の何れかに記載された化合物であって、
R7、R8、R9、R10は何れもHを表す
化合物。
【請求項23】
請求項20乃至22の何れかに記載された化合物であって、
R14、R15の両方がHであり、nが2である
化合物。
【請求項24】
次の化学式(IV)
で表されるルテニウム(II)化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、飽和もしくは不飽和の、炭素環式もしくは複素環式の基を表し、前記基は、3−構成から8−構成までの炭素環または複素環を、3つ以下含み、但し、それぞれの前記炭素環または複素環は、1つ乃至複数の他の炭素環または複素環に融合されていてもよく、それぞれの環は必要に応じ、アルキル、アリール、アルカリル(alkaryl)、ハロ(halo)、カルボキシ、カルボキシエステル、カルボキシアミド、スルホン酸エステル(sulfonate)、スルホンアミド、アルキエーテル(alkether)から個別的に選択された1つ乃至複数の基で置換されていてもよく、
R3、R4、R5、R6は個別的に、H、アルキル、−CO2R’、アリールまたはアルカリルを表し、但しアリール、アルカリルは必要に応じ、芳香族環上で置換されてもいてもよく、
R’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Xは、ハロ、H2O、(R’)(R’’)S(O)、R’CO − 2、または、(R’)(R’’)C=Oであり、但しR’’はアルキル、アリールまたはアルカリルを表し、
Yは、対イオンであり、
mは、0または1であり、
qは、1、2または3であり、
C’はC1からC12までのアルキレンであり、C’は必要に応じ、アルキレン鎖内またはアルキレン鎖上で置換されてもいてもよく、C’は2つのA基に結合されており、
pは1であり、rは2であり、
A、Bはそれぞれ個別的に、O−供与、N−供与もしくはS−供与の配位子であり、A、Bの一方がハロであってもよい
化合物。
【請求項25】
請求項24に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、アントラセンを表す
化合物。
【請求項26】
請求項24に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4−ジヒドロアントラセン(1,4−dihydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項27】
請求項24に記載された化合物であって、
R1、R2はそれらが結合している環とともに、1,4,9,10−テトラヒドロアントラセン(1,4,9,10−tetrahydroanthracene)を表す
化合物。
【請求項28】
請求項24乃至27の何れかに記載された化合物であって、
A、Bは合わせてNR7−(CR14R15)n−NR9R10を表し、
R14、R15は水素であるか、または、R14、R15は同じ炭素原子の位置もしくは付近の炭素原子の位置で連結されて炭素環を構成し、
nは1から4までの整数である
化合物。
【請求項29】
請求項28に記載された化合物であって、
C’はC4〜C10の直鎖状アルキレンである
化合物。
【請求項30】
請求項28または29の何れかに記載された化合物であって、
R7、R9、R10は何れもHを表す
化合物。
【請求項31】
請求項28乃至30の何れかに記載された化合物であって、
R14、R15の両方がHであり、nが2である
化合物。
【請求項32】
請求項15乃至31の何れかに記載された化合物であって、
R3、R4、R5、R6は何れもHを表す
化合物。
【請求項33】
請求項15乃至32の何れかに記載された化合物を調製するための方法であって、
必要に応じ二量体の形態である、化学式[(η 6 −C 6 (R 1 )(R 2 )(R 3 )(R 4 )(R 5 )(R 6 ))RuX 2 ]で表される化合物と、A、Bとの反応を含み、
上記反応は、必要に応じY q− の存在下であり、必要に応じ反応に適した溶媒中にあり、
但し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、A、B、q及びYは、請求項15、請求項20または請求項24で定められた通りである
方法。
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