JP2004502659A - 場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、下記式(1)
[式中、Rは場合によっては1つまたは複数箇所でOH、C1 〜C6 −アルキル
、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C6 −カルボン酸、またはエステル部分に
1〜6個の炭素原子を持つC1 〜C6 −カルボン酸エステル、フェニル、ハロ
ゲン原子、SO3 H、NO2 、NR1 R2 またはSR1 で置換されていてもよ
いC1 〜C20−アルキル基、芳香族またはヘテロ芳香族残基Arを意味し、た
だしR1 およびR2 は互いに無関係にH、フェニルまたはC1 〜C6 −アルキ
ルでもよい。]
で表される場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法に関する。本発明は、Rは上記の意味を有する下記式(II)
で表される化合物を、
a)酸性媒体中で−10〜+100℃の温度でジアゾ化試薬でジアゾ化しそして 相応するヒドロキシカルボン酸に転化し、次いで
b)これを触媒としての金属、それの塩、酸化物または水酸化物の存在下で酸素 と反応させて式Iの相応するアルデヒドに転化する
ことを特徴とする。
【化1】
[式中、Rは場合によっては1つまたは複数箇所でOH、C1 〜C6 −アルキル
、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C6 −カルボン酸、またはエステル部分に
1〜6個の炭素原子を持つC1 〜C6 −カルボン酸エステル、フェニル、ハロ
ゲン原子、SO3 H、NO2 、NR1 R2 またはSR1 で置換されていてもよ
いC1 〜C20−アルキル基、芳香族またはヘテロ芳香族残基Arを意味し、た
だしR1 およびR2 は互いに無関係にH、フェニルまたはC1 〜C6 −アルキ
ルでもよい。]
で表される場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法に関する。本発明は、Rは上記の意味を有する下記式(II)
で表される化合物を、
a)酸性媒体中で−10〜+100℃の温度でジアゾ化試薬でジアゾ化しそして 相応するヒドロキシカルボン酸に転化し、次いで
b)これを触媒としての金属、それの塩、酸化物または水酸化物の存在下で酸素 と反応させて式Iの相応するアルデヒドに転化する
ことを特徴とする。
【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
脂肪族および芳香族アルデヒドは化学工業、医薬工業および化粧料工業において重要な中間体であり、その結果文献から既にそれの沢山の製造方法が公知になっている。しかしそれらは工業的評価にとっては満足なものではない。
【0003】
これには、ライマー・チーマン(Reimer−Tiemann)反応(Chem.Rev.60 (1960)、169)の方法の他に、例えば加圧下で遷移金属またはシクロデキストリンを用いて、フェノールのヒドロキシメチル化を続く酸化と一緒に、並びにフェノールとグリオキシル酸との反応および続く、金属塩の存在下での中間体として得られるマンデル酸誘導体の酸化的脱カルボキシル化がある( 例えば米国特許2、640、083号明細書)。
【0004】
Chem.Abstr.(1982):597981からは、金属触媒の使用下にヒドロキシフェニルグリシンを酸化してヒドロキシベンズアルデヒドとすることが公知である。しかしながら比較実験が示す通り、副生成物の割合が多いのでこの反応を制御することが非常に困難である。
【0005】
【発明の構成】
本発明者は驚くべきことに、場合によっては置換された脂肪族、芳香族およびヘテロ芳香族アミノ酸をワンポット合成においてジアゾ化および続く酸化的脱カルボキシル化によって高収率および高純度で相応するアルデヒドに転化できることを見出した。
【0006】
従って本発明の対象は、 式
【0007】
【化3】
【0008】
[式中、Rは場合によっては1つまたは複数箇所でOH、C1 〜C6 −アルキル
、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C6 −カルボン酸、またはエステル部分に
1〜6個の炭素原子を持つC1 〜C6 −カルボン酸エステル、フェニル、ハロ
ゲン原子、SO3 H、NO2 、NR1 R2 またはSR1 で置換されていてもよ
いC1 〜C20−アルキル基、芳香族またはヘテロ芳香族残基Arを意味し、た
だしR1 およびR2 は互いに無関係にH、フェニルまたはC1 〜C6 −アルキ
ルでもよい。]
で表される場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法において、式
【0009】
【化4】
【0010】
[式中、Rは上記の意味を有する。]
で表される化合物を、
a)酸性媒体中で−10〜+100℃の温度でジアゾ化試薬でジアゾ化しそして
相応するヒドロキシカルボン酸に転化し、次いで
b)これを触媒としての金属、それの塩、酸化物または水酸化物の存在下で酸素
と反応させて式Iの相応するアルデヒドに転化する
ことを特徴とする、上記方法である。
【0011】
本発明の方法の場合には、式(II)の化合物は式(I)の相応するアルデヒドに転化される。
【0012】
この場合式(II)の適当な化合物は、場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族残基を有するα−アミノ酸である。
【0013】
脂肪族残基はこの場合、直鎖状、分岐したまたは環状でもよいC1 〜C20−アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル等がある。有利なのはC1 〜C12−アルキル基、特に好ましくはC1 〜C6 −アルキル基である。
【0014】
芳香族およびヘテロ芳香族基Arはこの場合、芳香族化合物または1つまたは複数のヘテロ原子を持つヘテロ芳香族化合物、または場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を持つ縮合された環系から誘導される残基、例えばベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン、ピラン、チオピラン、ピリミジン、ピリダジン、インデン、イミダゾール、ピラゾール、リアゾール、オキサゾール、ナフタレン、アントラセン、キノリン、イソキノリン、ベンゾ(g)イソキノリン、インドール、クマロン、チオナフタレン、アクリジン等がある。
【0015】
好ましくは、Arは芳香族残基または最高で1つのヘテロ原子を持つ縮合された環系、例えばフェニル、ピロリル、オイルジニル、チオフェニル等がある。特に好ましい一つの環および最高で一つのヘテロ原子を持つ芳香族残基はフェニル、ピロリル、ピリジニル、チオフェニル等がある。
【0016】
この場合、脂肪族、芳香族およびヘテロ芳香族残基は場合によってはOH、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキル−またはC1 〜C6 −アルコキシ基、C1 〜C6 −カルボン酸、またはエステル部分に1〜6個の炭素原子を持つC1 〜C6 −カルボン酸エステル、フェニル、ハロゲン原子、SO3 H、NO2 、NR1 R2 またはSR1 よりなる群から選ばれた1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、その際にR1 およびR2 は互いに無関係にH、フェニルまたは直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキルでもよい。
【0017】
特に有利な置換基はOH、C1 〜C4 −アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシおよびブトキシ、ハロゲン原子、例えばF、Cl、BrおよびI並びにNR1 R2 またはSR1 であり、その際にR1 およびR2 はC1 〜C4 −アルキルである。特に有利なのはOHおよびC1 〜C2 −アルコキシである。
【0018】
本発明の方法にとってはヒドロキシフェニルグリシンまたはアルコキシフェニルグリシン、例えばp−ヒドロキシフェニルグリシンを使用するのが特に有利である。
【0019】
この場合、出発化合物はラセミ体としてまたはR−およびS−エナンチオマーとしてのエナンチオマーの豊富な状態使用される。
【0020】
式(II)の出発化合物から式(I)の相応するアルデヒドへの転化は二段階でのエナンチオマー合成で行う。
【0021】
a)段階では式(II)の化合物を酸性媒体中で転化して相応するα−ヒドロキシカルボン酸を得る。
【0022】
ジアゾ化剤としては通例のジアゾ化剤、例えばNaNO2 または亜硝酸イソペンチルが使用される。ジアゾ化剤としてNaNO2 を使用するのが特に有利である。この場合、ジアゾ化剤は等モル量でまたは過剰モル料で使用する。式(II)の化合物を規準として1〜50%の過剰モル量の、特に5〜30%の過剰モル量のジアゾ化剤を使用するのが有利である。
【0023】
段階a)は酸性媒体中で行う。酸性媒体を製造するために無機系酸と組合せた水が適している。特に有利な無機酸はこの場合には塩酸および硫酸である。
【0024】
ジアゾ化段階のためには本発明に従って<6、なかでも<2のpH値を使用する。
【0025】
反応温度は−10〜+100℃、好ましくは0〜80℃、特に好ましくは+10〜70℃であるのが好ましい。段階a)の間の温度プロフィールは例えば2段階で続けてもよく、その結果第一段階ではジアゾ化のために比較的に低い温度、例えば−10〜+70℃、特に好ましくは+60℃までの温度を使用しそして次に相応するヒドロキシカルボン酸中に転化する(煮詰める)には温度を上げ、例えば40〜100℃、特に80℃までの温度に高める。しかしながらジアゾ化および相応するヒドロキシカルボン酸への転化は、段階a)を約40〜80℃、好ましくは約50〜60℃の温度で実施する場合には、同時に行うこともできる。
【0026】
段階あ)では生成される相応するα−ヒドロキシカルボン酸は、反応混合物の状態のままであり、予めに単離することなしに段階b)で触媒としての金属、それの塩(例えば塩化物、硫酸塩、硝酸塩)、酸化物または水酸化物の存在下での酸化的脱カルボキシル化によって式(I)の所望のアルデヒドに転化される。
【0027】
相応するヒドロキシカルボン酸への転化の他に選択された反応パラメータに依存してジアゾ化および煮詰める間にも式(I)の相応するアルデヒドへの酸化的脱カルボキシル化が部分的に生じる。この場合、ヒドロキシカルボン酸とアルデヒドとの混合物または直接的に所望のアルデヒドが得られ、その結果、場合によっては段階b)を省くこともできる。
【0028】
段階b)を段階a)に続いて実施する場合には、酸素による酸化的脱カルボキシル化を行う。この場合、酸素は純粋な酸素の状態、空気の状態またはN2 /O2 −混合物の状態で使用することができる。触媒としては従来技術から、例えば米国特許2、640、083号明細書から、Chem.Abstr.(1982):597981からまたはドイツ特許第2930222号明細書から公知の通例の金属またはその塩、例えば塩化物、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩、酸化物または水酸化物が適する。適する金属には例えば銅、鉄、コバルト、マンガン、クロム、鉛、セリウム、イリジウム、ニッケル、水銀、ビスマス、亜鉛、アルミニウム、バナジウム、セレン、テルル、タングステンおよびアンチモンがある。特に有利な金属には銅、鉄、コバルトおよびマンガンがある。適する塩には例えば塩化銅(I )、塩化銅(II)、塩化鉄(II)、塩化鉄(III) 、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III) 、硝酸鉄(III) 、硫酸コバルト(III) 、硝酸コバルト(III) 、硫酸マンガン(II)、塩化マンガン(II)、酢酸マンガン(III) 等がある。金属は好ましくは無機基および/または有機塩の状態で、特に好ましくは塩酸塩または硫酸塩として使用する。
【0029】
この場合、特に有利な金属は銅または鉄である。
【0030】
触媒は1モル%〜等モルの濃度で使用するのが好ましい。特に5〜50モル%の濃度が有利である。
【0031】
酸化的脱カルボキシル化は段階a)におけるのと同様に同じ媒体中で実施することができる。しかしながら反応混合物のpH値も適当な塩基、例えばNaOH、KOH、CaOまたはCa(OH)2 を添加することによって反応混合物のpH値も塩基性に調整してもよい。
【0032】
段階b)のためには反応溶液のpH値を>7に、特に好ましくは8〜14の値に調整するのが有利である。
【0033】
酸化的脱カルボキシル化は常圧でまたは高圧で行うことができる。従って1〜7bar、特に1〜5barの圧力に調整するのが有利である。
【0034】
反応温度は段階b)では、選択される圧力次第で5〜200℃、特に15から150℃、なかでも50〜140℃であるのが好ましい。
【0035】
式(I)の所望のアルデヒドの単離は凝集状態に依存して通例の単離方法によって、例えば抽出、蒸留または結晶化によって行う。
【0036】
未反応のヒドロキシカルボン酸は、アルデヒドの収率を高めるために例えば塩基抽出によってアルデヒドから分離しそして次に場合によっては再び段階b)に委ねる。
【0037】
基Rが最高で1つのヘテロ原子を持つ芳香族5員環または6員環または最高で1つのヘテロ原子を持ちそして1または複数のOH、C1 〜C4 −アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシおよびブトキシ;ハロゲン原子、例えばF、Cl、Br、I;またはNR1 R2 およびSR1 で置換されている縮合された環系を意味し、その際にR1 およびR2 がHまたはC1 〜C4 −アルキルである式(I)のアルデヒドを製造する方法が特に適する。
【0038】
なかでも特に、本発明の方法によってヒドロキシベンズアルデヒドまたはアルコキシベンズアルデヒド、例えばp−ヒドロキシベンズアルデヒドまたはp−メトキシベンズアルデヒドを製造するのが有利ではる。
【0039】
この場合、式(I)のアルデヒドは簡単なワンポット合成において高収率高純度で得られる。
【0040】
【実施例】
実施例1:
100mLの半濃度塩酸に4−ヒドロキシフェニルグリシン(6.69g:40mmol)を溶解した溶液に、亜硝酸ナトリウム(2.2M)を溶解した20mLの水溶液を50℃で滴加し、1時間撹拌する。完全に反応させるために更に5mLの水中の4.3mmolのNaNO2 を更に添加する。この溶液を各100mLのMTBEで3回抽出処理しそして有機相中に残留する4−ヒドロキシマンデル酸をpH6〜7での抽出によって(有機相中に残留する)4−ヒドロキシベンズアルデヒドから分離する。4−ヒドロキシマンデル酸は酸性の水溶液(ペ>3)で再度抽出することによって得られる。99%の添加率の場合には、60モル%の4−ヒドロキシマンデル酸および25モル%の4−ヒドロキシベンズアルデヒドが95%の純度で得られる。
【0041】
実施例2:
100mLの三つ首フラスコ(高性能冷却器、酸素導入管)中に4−ヒドロキシマンデル酸(4.16g:20mmoL、実施例1からのもの)および塩化銅(II)(2.69g:20mmol)を水(60mL)に溶解し、水性NaOH(40%濃度:2mL)と混合し(pH=9〜9.5)そして90℃に加熱する。強い撹拌下に酸素(40mL/分)をこの溶液中に導入する。13時間後に反応溶液を水性HClでpH1に調整しそしてこの溶液を各100mLのCHCl3 で4回抽出処理する。有機相を89.4重量%の純度の淡いベージュ色の粉末(2.28g、93%)として得る。
【0042】
実施例3:
170mLの半濃度塩酸に4−ヒドロキシフェニルグリシン(10.03g:60mmol)を溶解した溶液に、亜硝酸ナトリウム(66mmol)を溶解した30mLの水溶液を約0℃で滴加し、30分間撹拌する。完全に反応させた後にこの反応溶液中に69.4%の4−ヒドロキシマンデル酸および8.3%の4−ヒドロキシベンズアルデヒドが測定される。この溶液に塩化銅(II)(0.67g:5mmol)を添加し、次いで70〜80℃で酸素を吹き込む(25〜30mL/分)。14時間後にMTBEで抽出処理しそして不完全反応のヒドロキシマンデル酸をpH7での有機相の洗浄によって除く。残留する有機相から90.1重量%の純度の5.1gの4−ヒドロキシベンズアルデヒド(収率:63%)が得られる。
【発明の属する技術分野】
本発明は場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
脂肪族および芳香族アルデヒドは化学工業、医薬工業および化粧料工業において重要な中間体であり、その結果文献から既にそれの沢山の製造方法が公知になっている。しかしそれらは工業的評価にとっては満足なものではない。
【0003】
これには、ライマー・チーマン(Reimer−Tiemann)反応(Chem.Rev.60 (1960)、169)の方法の他に、例えば加圧下で遷移金属またはシクロデキストリンを用いて、フェノールのヒドロキシメチル化を続く酸化と一緒に、並びにフェノールとグリオキシル酸との反応および続く、金属塩の存在下での中間体として得られるマンデル酸誘導体の酸化的脱カルボキシル化がある( 例えば米国特許2、640、083号明細書)。
【0004】
Chem.Abstr.(1982):597981からは、金属触媒の使用下にヒドロキシフェニルグリシンを酸化してヒドロキシベンズアルデヒドとすることが公知である。しかしながら比較実験が示す通り、副生成物の割合が多いのでこの反応を制御することが非常に困難である。
【0005】
【発明の構成】
本発明者は驚くべきことに、場合によっては置換された脂肪族、芳香族およびヘテロ芳香族アミノ酸をワンポット合成においてジアゾ化および続く酸化的脱カルボキシル化によって高収率および高純度で相応するアルデヒドに転化できることを見出した。
【0006】
従って本発明の対象は、 式
【0007】
【化3】
【0008】
[式中、Rは場合によっては1つまたは複数箇所でOH、C1 〜C6 −アルキル
、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C6 −カルボン酸、またはエステル部分に
1〜6個の炭素原子を持つC1 〜C6 −カルボン酸エステル、フェニル、ハロ
ゲン原子、SO3 H、NO2 、NR1 R2 またはSR1 で置換されていてもよ
いC1 〜C20−アルキル基、芳香族またはヘテロ芳香族残基Arを意味し、た
だしR1 およびR2 は互いに無関係にH、フェニルまたはC1 〜C6 −アルキ
ルでもよい。]
で表される場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法において、式
【0009】
【化4】
【0010】
[式中、Rは上記の意味を有する。]
で表される化合物を、
a)酸性媒体中で−10〜+100℃の温度でジアゾ化試薬でジアゾ化しそして
相応するヒドロキシカルボン酸に転化し、次いで
b)これを触媒としての金属、それの塩、酸化物または水酸化物の存在下で酸素
と反応させて式Iの相応するアルデヒドに転化する
ことを特徴とする、上記方法である。
【0011】
本発明の方法の場合には、式(II)の化合物は式(I)の相応するアルデヒドに転化される。
【0012】
この場合式(II)の適当な化合物は、場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族残基を有するα−アミノ酸である。
【0013】
脂肪族残基はこの場合、直鎖状、分岐したまたは環状でもよいC1 〜C20−アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル等がある。有利なのはC1 〜C12−アルキル基、特に好ましくはC1 〜C6 −アルキル基である。
【0014】
芳香族およびヘテロ芳香族基Arはこの場合、芳香族化合物または1つまたは複数のヘテロ原子を持つヘテロ芳香族化合物、または場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を持つ縮合された環系から誘導される残基、例えばベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン、ピラン、チオピラン、ピリミジン、ピリダジン、インデン、イミダゾール、ピラゾール、リアゾール、オキサゾール、ナフタレン、アントラセン、キノリン、イソキノリン、ベンゾ(g)イソキノリン、インドール、クマロン、チオナフタレン、アクリジン等がある。
【0015】
好ましくは、Arは芳香族残基または最高で1つのヘテロ原子を持つ縮合された環系、例えばフェニル、ピロリル、オイルジニル、チオフェニル等がある。特に好ましい一つの環および最高で一つのヘテロ原子を持つ芳香族残基はフェニル、ピロリル、ピリジニル、チオフェニル等がある。
【0016】
この場合、脂肪族、芳香族およびヘテロ芳香族残基は場合によってはOH、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキル−またはC1 〜C6 −アルコキシ基、C1 〜C6 −カルボン酸、またはエステル部分に1〜6個の炭素原子を持つC1 〜C6 −カルボン酸エステル、フェニル、ハロゲン原子、SO3 H、NO2 、NR1 R2 またはSR1 よりなる群から選ばれた1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、その際にR1 およびR2 は互いに無関係にH、フェニルまたは直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキルでもよい。
【0017】
特に有利な置換基はOH、C1 〜C4 −アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシおよびブトキシ、ハロゲン原子、例えばF、Cl、BrおよびI並びにNR1 R2 またはSR1 であり、その際にR1 およびR2 はC1 〜C4 −アルキルである。特に有利なのはOHおよびC1 〜C2 −アルコキシである。
【0018】
本発明の方法にとってはヒドロキシフェニルグリシンまたはアルコキシフェニルグリシン、例えばp−ヒドロキシフェニルグリシンを使用するのが特に有利である。
【0019】
この場合、出発化合物はラセミ体としてまたはR−およびS−エナンチオマーとしてのエナンチオマーの豊富な状態使用される。
【0020】
式(II)の出発化合物から式(I)の相応するアルデヒドへの転化は二段階でのエナンチオマー合成で行う。
【0021】
a)段階では式(II)の化合物を酸性媒体中で転化して相応するα−ヒドロキシカルボン酸を得る。
【0022】
ジアゾ化剤としては通例のジアゾ化剤、例えばNaNO2 または亜硝酸イソペンチルが使用される。ジアゾ化剤としてNaNO2 を使用するのが特に有利である。この場合、ジアゾ化剤は等モル量でまたは過剰モル料で使用する。式(II)の化合物を規準として1〜50%の過剰モル量の、特に5〜30%の過剰モル量のジアゾ化剤を使用するのが有利である。
【0023】
段階a)は酸性媒体中で行う。酸性媒体を製造するために無機系酸と組合せた水が適している。特に有利な無機酸はこの場合には塩酸および硫酸である。
【0024】
ジアゾ化段階のためには本発明に従って<6、なかでも<2のpH値を使用する。
【0025】
反応温度は−10〜+100℃、好ましくは0〜80℃、特に好ましくは+10〜70℃であるのが好ましい。段階a)の間の温度プロフィールは例えば2段階で続けてもよく、その結果第一段階ではジアゾ化のために比較的に低い温度、例えば−10〜+70℃、特に好ましくは+60℃までの温度を使用しそして次に相応するヒドロキシカルボン酸中に転化する(煮詰める)には温度を上げ、例えば40〜100℃、特に80℃までの温度に高める。しかしながらジアゾ化および相応するヒドロキシカルボン酸への転化は、段階a)を約40〜80℃、好ましくは約50〜60℃の温度で実施する場合には、同時に行うこともできる。
【0026】
段階あ)では生成される相応するα−ヒドロキシカルボン酸は、反応混合物の状態のままであり、予めに単離することなしに段階b)で触媒としての金属、それの塩(例えば塩化物、硫酸塩、硝酸塩)、酸化物または水酸化物の存在下での酸化的脱カルボキシル化によって式(I)の所望のアルデヒドに転化される。
【0027】
相応するヒドロキシカルボン酸への転化の他に選択された反応パラメータに依存してジアゾ化および煮詰める間にも式(I)の相応するアルデヒドへの酸化的脱カルボキシル化が部分的に生じる。この場合、ヒドロキシカルボン酸とアルデヒドとの混合物または直接的に所望のアルデヒドが得られ、その結果、場合によっては段階b)を省くこともできる。
【0028】
段階b)を段階a)に続いて実施する場合には、酸素による酸化的脱カルボキシル化を行う。この場合、酸素は純粋な酸素の状態、空気の状態またはN2 /O2 −混合物の状態で使用することができる。触媒としては従来技術から、例えば米国特許2、640、083号明細書から、Chem.Abstr.(1982):597981からまたはドイツ特許第2930222号明細書から公知の通例の金属またはその塩、例えば塩化物、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩、酸化物または水酸化物が適する。適する金属には例えば銅、鉄、コバルト、マンガン、クロム、鉛、セリウム、イリジウム、ニッケル、水銀、ビスマス、亜鉛、アルミニウム、バナジウム、セレン、テルル、タングステンおよびアンチモンがある。特に有利な金属には銅、鉄、コバルトおよびマンガンがある。適する塩には例えば塩化銅(I )、塩化銅(II)、塩化鉄(II)、塩化鉄(III) 、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III) 、硝酸鉄(III) 、硫酸コバルト(III) 、硝酸コバルト(III) 、硫酸マンガン(II)、塩化マンガン(II)、酢酸マンガン(III) 等がある。金属は好ましくは無機基および/または有機塩の状態で、特に好ましくは塩酸塩または硫酸塩として使用する。
【0029】
この場合、特に有利な金属は銅または鉄である。
【0030】
触媒は1モル%〜等モルの濃度で使用するのが好ましい。特に5〜50モル%の濃度が有利である。
【0031】
酸化的脱カルボキシル化は段階a)におけるのと同様に同じ媒体中で実施することができる。しかしながら反応混合物のpH値も適当な塩基、例えばNaOH、KOH、CaOまたはCa(OH)2 を添加することによって反応混合物のpH値も塩基性に調整してもよい。
【0032】
段階b)のためには反応溶液のpH値を>7に、特に好ましくは8〜14の値に調整するのが有利である。
【0033】
酸化的脱カルボキシル化は常圧でまたは高圧で行うことができる。従って1〜7bar、特に1〜5barの圧力に調整するのが有利である。
【0034】
反応温度は段階b)では、選択される圧力次第で5〜200℃、特に15から150℃、なかでも50〜140℃であるのが好ましい。
【0035】
式(I)の所望のアルデヒドの単離は凝集状態に依存して通例の単離方法によって、例えば抽出、蒸留または結晶化によって行う。
【0036】
未反応のヒドロキシカルボン酸は、アルデヒドの収率を高めるために例えば塩基抽出によってアルデヒドから分離しそして次に場合によっては再び段階b)に委ねる。
【0037】
基Rが最高で1つのヘテロ原子を持つ芳香族5員環または6員環または最高で1つのヘテロ原子を持ちそして1または複数のOH、C1 〜C4 −アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシおよびブトキシ;ハロゲン原子、例えばF、Cl、Br、I;またはNR1 R2 およびSR1 で置換されている縮合された環系を意味し、その際にR1 およびR2 がHまたはC1 〜C4 −アルキルである式(I)のアルデヒドを製造する方法が特に適する。
【0038】
なかでも特に、本発明の方法によってヒドロキシベンズアルデヒドまたはアルコキシベンズアルデヒド、例えばp−ヒドロキシベンズアルデヒドまたはp−メトキシベンズアルデヒドを製造するのが有利ではる。
【0039】
この場合、式(I)のアルデヒドは簡単なワンポット合成において高収率高純度で得られる。
【0040】
【実施例】
実施例1:
100mLの半濃度塩酸に4−ヒドロキシフェニルグリシン(6.69g:40mmol)を溶解した溶液に、亜硝酸ナトリウム(2.2M)を溶解した20mLの水溶液を50℃で滴加し、1時間撹拌する。完全に反応させるために更に5mLの水中の4.3mmolのNaNO2 を更に添加する。この溶液を各100mLのMTBEで3回抽出処理しそして有機相中に残留する4−ヒドロキシマンデル酸をpH6〜7での抽出によって(有機相中に残留する)4−ヒドロキシベンズアルデヒドから分離する。4−ヒドロキシマンデル酸は酸性の水溶液(ペ>3)で再度抽出することによって得られる。99%の添加率の場合には、60モル%の4−ヒドロキシマンデル酸および25モル%の4−ヒドロキシベンズアルデヒドが95%の純度で得られる。
【0041】
実施例2:
100mLの三つ首フラスコ(高性能冷却器、酸素導入管)中に4−ヒドロキシマンデル酸(4.16g:20mmoL、実施例1からのもの)および塩化銅(II)(2.69g:20mmol)を水(60mL)に溶解し、水性NaOH(40%濃度:2mL)と混合し(pH=9〜9.5)そして90℃に加熱する。強い撹拌下に酸素(40mL/分)をこの溶液中に導入する。13時間後に反応溶液を水性HClでpH1に調整しそしてこの溶液を各100mLのCHCl3 で4回抽出処理する。有機相を89.4重量%の純度の淡いベージュ色の粉末(2.28g、93%)として得る。
【0042】
実施例3:
170mLの半濃度塩酸に4−ヒドロキシフェニルグリシン(10.03g:60mmol)を溶解した溶液に、亜硝酸ナトリウム(66mmol)を溶解した30mLの水溶液を約0℃で滴加し、30分間撹拌する。完全に反応させた後にこの反応溶液中に69.4%の4−ヒドロキシマンデル酸および8.3%の4−ヒドロキシベンズアルデヒドが測定される。この溶液に塩化銅(II)(0.67g:5mmol)を添加し、次いで70〜80℃で酸素を吹き込む(25〜30mL/分)。14時間後にMTBEで抽出処理しそして不完全反応のヒドロキシマンデル酸をpH7での有機相の洗浄によって除く。残留する有機相から90.1重量%の純度の5.1gの4−ヒドロキシベンズアルデヒド(収率:63%)が得られる。
Claims (9)
- 式
、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C6 −カルボン酸、またはエステル部分に
1〜6個の炭素原子を持つC1 〜C6 −カルボン酸エステル、フェニル、ハロ
ゲン原子、SO3 H、NO2 、NR1 R2 またはSR1 で置換されていてもよ
いC1 〜C20−アルキル基、芳香族またはヘテロ芳香族残基Arを意味し、た
だしR1 およびR2 は互いに無関係にH、フェニルまたはC1 〜C6 −アルキ
ルでもよい。]
で表される場合によっては置換された脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドの製造方法において、式
で表される化合物を、
a)酸性媒体中で−10〜+100℃の温度でジアゾ化試薬でジアゾ化しそして
相応するヒドロキシカルボン酸に転化し、次いで
b)これを触媒としての金属、それの塩、酸化物または水酸化物の存在下で酸素
と反応させて式Iの相応するアルデヒドに転化する
ことを特徴とする、上記方法。 - 段階a)を<6のpH値でそして段階b)を>7のpH値で実施する、請求項1に記載の方法。
- 段階a)においてジアゾ化を−10〜+70℃の温度で行いそして次いで温度を相応するヒドロキシカルボン酸に転化するために40〜100℃に高める、請求項1に記載の方法。
- ジアゾ化およびヒドロキシカルボン酸への転化を同時に40〜80℃の温度で行う、請求項1に記載の方法。
- 酸化的脱カルボキシル化を1〜7barの圧力および5〜200℃の温度で実施する、請求項1に記載の方法。
- 酸化的脱カルボキシル化を既に段階a)で行い、その結果段階a)では式(I)のアルデヒドと相応するヒドロキシカルボン酸との混合物かまたは直接的に式(I)のアルデヒドが得られる、請求項1に記載の方法。
- 式(I)のアルデヒドの収率を高めるために未反応のヒドロキシカルボン酸をアルデヒドの塩基性抽出によって分離しそして場合によっては再度段階b)に委ねる、請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
- RがC1 〜C12−アルキル基または最高で1つのヘテロ原子を持つ芳香族基または最高で1つのヘテロ原子を持ちそして場合によっては1または複数箇所でOH、C1 〜C4 −アルコキシ、ハロゲン原子、NR1 R2 またはSR1 で置換されている縮合された環系を意味し、その際にR1 およびR2 がHまたはC1 〜C4 −アルキルである、請求項1に記載の方法。
- ヒドロキシ−またはアルコキシベンズアルデヒドを得る、請求項1に記載の方法。
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