JP2004501821A - 自動車のドアの衝撃エネルギー吸収装置 - Google Patents
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Abstract
自動車のドアの衝撃エネルギー吸収装置。前記ドアは、中空箱体(2)の形態を成し、箱体の内部に降下位置及び上昇位置との間を略垂直方向に摺動可能なガラスパネル(12)が配置される。前記吸収装置(30)は、前記箱体の下部領域に配置されると共に、前記ガラスパネル(12)の通路を互いの間に画成する2つの衝撃吸収ブロック(32、33)を備える。前記吸収装置は、前記衝撃吸収ブロック(32、33)の間に配置され機械的接続を行う移動自在の部材(39)を備える。前記部材(39)の各々は、ガラスパネルが存在していない時には、活動位置を取り、活動位置では、前記ブロック(32、33)の機械的連続性を確実にすると共に、衝撃エネルギーを吸収する補助部品を構成し、また、前記ガラスパネルが前記通路を通過する時には、前記ガラスパネルの通路から離脱して非活動位置を取る。
Description
【0001】
【発明の分野】
本発明は、自動車のドアの衝撃吸収装置に関し、前記ドアは、概略平行六面体(parallelepipedal)の中空箱体の形態を成し、上面及び下面を有すると共に、降下位置及び上昇位置との間を略垂直方向に摺動可能なガラスパネルが内部に配置され、前記降下位置では、前記ガラスパネルが前記箱体内へ引っ込み、且つ、前記上昇位置では、前記ガラスパネルが前記上面の開口を通じて略展開され、前記衝撃吸収装置は、前記箱体の下部領域に配置されると共に、前記ガラスパネルの通路を互いの間に画成する2つの衝撃吸収ブロックを備える。
【0002】
【従来の技術】
上記の如き公知の装置においては、前記2つの衝撃吸収ブロックは、前記ガラスパネルの通路を画成する空間を形成するために完全に非接続の状態にあり、前記ドアの製造中に前記箱体内に独立して取付けられる別個の部品から構成される。これらのブロックの各々は、他方のブロックとは独立して前記箱体の隣接した内側側壁へ固着される。
【0003】
しかしながら、この装置は、下記に挙げる理由から完全に満足に至るものではない。
第1には、2つの襲撃吸収ブロック間に形成される空間が、材料を断続しており、この材料の断続は、この装置の衝撃吸収性能の面では有害になり、この空間は、中空であると共に、変形部材を備えていない。この空間は、ガラスパネルの通路を画成する以外の機能を有しておらず、従って、無駄な空間を構成することになる。
更にドアの箱体内にブロックを取付けるのにかかる時間及び必要な固着ポイント数は、ブロックが別個に取付けられると言った事実からすれば、最適ではない。
【0004】
また、ドアの内部面が配置される側のシールは、シーリングシートによりなされており、このシーリングシートは、箱体の上部から下部まで伸長すると共に、ガラスパネルの通過のために設けた空間内へ通過して、隣接した衝撃吸収ブロックを箱体のそれぞれの内側面に固着する領域が除去される。シーリングシートがこのような構成にされると、このシート構成が最適なシーリングを確実にするものではないが、このシーリングシートの接着接合にはデリケートな操作が必要となる。
【0005】
【発明の概要】
本発明の主たる目的は、このような問題点を克服することである。
上記目的を達成するために、本発明による自動車のドアの衝撃エネルギー吸収装置は、衝撃吸収ブロックを機械的に接続する移動自在の部材を備え、前記部材の各々が、ガラスパネルが存在していない時には、前記ガラスパネルの通路内に配置されて活動位置を取り、この活動位置にあっては、前記ブロックの機械的連続性を確実にすると共に、衝撃エネルギーを吸収する補助部品を構成し、また、前記ガラスパネルが通路を通過する時には、前記ガラスパネルの通路から離脱して非活動位置を取る。
【0006】
本発明のその他の態様によれば、
−前記移動自在の部材は、前記ブロックの少なくとも1つに固定接合された各ヒンジ部の周りに枢動するフラップであり、前記ヒンジ部には、前記フラップを活動位置へ戻す弾性部材が設けられ、
−各フラップは、主たる平面を画成する略平らな面を有し、前記フラップが活動位置にある時には、前記主たる平面は、略水平方向に伸長し、
−前記ヒンジ部は、前記ブロックの一方に固着された中間部品に固定接合され、
−前記ブロックの少なくとも一方に、各ヒンジ部に対面する切り欠きが形成されて、前記各フラップの自由端部がこの切り欠きに当接すると前記フラップの前記活動位置が画成され、
−前記移動自在の部材及び前記ブロックは、同一材料から形成され、且つ、
−前記ブロックは、前記箱体に堅牢に固定された共通の固定部品に固着される。
【0007】
本発明は、また、上記に説明した如き吸収装置を備えた自動車ドアに関する。
本発明の別の態様によれば、前記自動車ドアは、前記箱体の前記自動車の内部へ向けて配置された面に接着接合されたシーリングシートを備えて、対応する前記ブロックの面であって、前記ブロックの前記ガラスパネルの通路を画成する面とは反対の面を覆うようにされる。
【0008】
【好適な実施例の説明】
本発明を添付の図面を参照して説明する。
図1は、概略平行六面体(parallelepipedal)の中空箱体の形態を成す、自動車のドアの垂直方向断面図である。ドア1は、車両の客室空間3と外部4とを分離する。箱体2は、シートメタルの壁で構成され、この壁の1つの壁6は、略垂直方向の外部側壁を構成し、同様に略垂直方向の内部側壁7に対向して配置される。この内部側壁7は、客室空間3が配置された側に沿って伸長する。側壁6,7は、下部壁8及び上部壁9により接合される。箱体2の内部容積10には、図示しない案内及び起動装置により箱体2内で摺動するように取付けられたガラスパネル12の少なくとも一部を収容する。箱体2の上部壁9は、開口部14を有し、ガラスパネル12は、前記開口部を通過して上端位置と下端位置との間の位置を取り、前記下端位置においては、前記ガラスの下部縁16が箱体2の下部壁8の近傍へ伸長する。
【0009】
箱体2により構成される構造体は、箱体2の内側の幾つかの場所に当接するスチフナー18により強化される。前記開口部14は、ガラスパネル12の位置に関係なくリップシール20により閉鎖される。客室空間3が配置された側では、箱体2の内側壁7及びリップシールがケーシング22により覆われ、このケーシングは、全体として堅牢なプラスチック材料から製造されて、柔らかなトリムとして作用すると共に、アームレストを形成する当接面24を備えるように形成する。
【0010】
箱体2の内部側壁7とケーシング22の間にはシーリングシート26が介在され、このシーリングシートは、全体としてサプル(supple)な合成材料から製造されると共に、箱体2の内部容積と客室空間3との間の通路を完全に覆う。
【0011】
衝撃吸収装置30は、箱体2内の下部壁8の近傍に配置される。この衝撃吸収装置は、例えばポリプロピレン又はABS等のプラスチック材料から成る2つのブロック32,33を備え、前記ブロックは、ガラスパネル12の通路の各側に1つ配置される。第1のブロック32は、外部側壁6の内側面に当接する一方、第2のブロック33は、箱体2の内部側壁7の内側面に当接する。このブロック32、33の各々は、ダブルアングルブラケットの形態を成す固定部品35で従来のクリップ又はねじによる手段(図示なし)により箱体2に固定される。取付けを容易にするために、固定部品35は、箱体2の下部壁8と協働する一方で、固定部品35の前記2つのアングルブラケットの各々の一方の腕が、下部面で各ブロック32、33を支持する。
【0012】
シーリングシート26は、ケーシング22の内側面と、第2のブロック33の外側表面との間に下部で接着接合される。シーリングシート26の上部は、従来の方法で、メタルシート7の上部に接着接合される。
【0013】
図2及び図3において、衝撃吸収装置30をより詳細に見る。
図2を参照すると、第1のブロック32が、一方の側面をガラスパネル12の通路に向けて中間部品35に固定接合されており、この中間部品が、前記ブロック32の対向する面に沿って略垂直方向に伸長するのが分かる。中間部品35の各々は、複数のヒンジピン37を備え、このヒンジピンは、略水平方向に伸長すると共に、各中間部品35の高さに亘って分布する。整列されたヒンジピン37の各列は、各フラップ39が取付けられた枢動軸を構成する。各フラップ39は、ブロック32、33と同一の性質のプラスチック材料から成るプレートにより構成されが、異なる材料を提供することが可能である。
【0014】
第2のブロック33は、ヒンジ部37と対向した、各切り欠き40を有する。各切り欠きは、下方に向いた略水平の平らな当接面42と、内側に湾曲した面44を有する。この内側に湾曲した面は、その当接面をガラスパネル12の通路を画成するブロック33の当接面と接続し、各フラップ39の移動範囲に対応する円弧の形状に従う。その結果、フラップ39は、ヒンジピン37の周りに当接面42に当接する略水平位置から出発し下方へ向かって枢動することが出来る。
【0015】
ガラスパネル12が存在しない時には、各フラップ39は、ヒンジピン37に関係した従来の弾性戻し部材の作用により水平位置に保持される。この従来の弾性戻し部材は、例えば、90°に向けられた2つの薄板を有したスプリング45であり、この薄板の一方はフラップ39に固定接合され、他方はブロック32に当接する。
【0016】
この位置にあっては、各フラップ39は、前記2つのブロック32及び33の間で機械的な連続性を画定する部材を形成する。即ち、ドアに対する側面衝撃の場合には、フラップ39は、ブロック32及び33と同様に変形する変形部材を構成して衝撃エネルギーの一部を吸収する。その結果、衝撃吸収品質が向上する。
【0017】
ガラスパネル12の通過時にあっては、ガラスパネル12が起動されて下降すると、フラップ39がガラスパネル12の下部縁16によりヒンジピン37の周りに枢動に引き続いて作動する。フラップ39は、その後、非活動位置へ移動されて、上記に説明した衝撃吸収機能は果たさなくなり、ガラスパネル12が再度起動されて上方へ移動すると、前記スプリング45の戻り作用によりフラップが再度活動位置を取る。
【0018】
図3から理解できるように、中間部品35は、第1のブロック32内の補完溝内に配置されると共に、第1のブロック32の全長に亘って又は前記全長に一部に亘って均一に分布した直立インサートにより構成される。フラップ39は、自身の衝撃吸収機能を最適な方法で確実にするように、ブロック32,33のほぼ全長に亘って伸長する。
【0019】
本発明は、当技術分野で公知の装置の衝撃吸収品質をガラスパネルの通過を妨げない補助部材と追加することにより実質的に改善するものである。この装置35乃至37、39乃至45は、取付け及び固定作業のみならずシーリングシートの接着接合作業を実質的に簡単にして、大量生産及びドア箱体内への取付けを可能にできるモジュールの形態を取る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による吸収装置を備えたドアの自動車の幅方向に切断した垂直平面の略図である。
【図2】
図1の吸収装置の詳細立面図である。
【図3】
図2に図示した吸収装置の頂面図である。
【発明の分野】
本発明は、自動車のドアの衝撃吸収装置に関し、前記ドアは、概略平行六面体(parallelepipedal)の中空箱体の形態を成し、上面及び下面を有すると共に、降下位置及び上昇位置との間を略垂直方向に摺動可能なガラスパネルが内部に配置され、前記降下位置では、前記ガラスパネルが前記箱体内へ引っ込み、且つ、前記上昇位置では、前記ガラスパネルが前記上面の開口を通じて略展開され、前記衝撃吸収装置は、前記箱体の下部領域に配置されると共に、前記ガラスパネルの通路を互いの間に画成する2つの衝撃吸収ブロックを備える。
【0002】
【従来の技術】
上記の如き公知の装置においては、前記2つの衝撃吸収ブロックは、前記ガラスパネルの通路を画成する空間を形成するために完全に非接続の状態にあり、前記ドアの製造中に前記箱体内に独立して取付けられる別個の部品から構成される。これらのブロックの各々は、他方のブロックとは独立して前記箱体の隣接した内側側壁へ固着される。
【0003】
しかしながら、この装置は、下記に挙げる理由から完全に満足に至るものではない。
第1には、2つの襲撃吸収ブロック間に形成される空間が、材料を断続しており、この材料の断続は、この装置の衝撃吸収性能の面では有害になり、この空間は、中空であると共に、変形部材を備えていない。この空間は、ガラスパネルの通路を画成する以外の機能を有しておらず、従って、無駄な空間を構成することになる。
更にドアの箱体内にブロックを取付けるのにかかる時間及び必要な固着ポイント数は、ブロックが別個に取付けられると言った事実からすれば、最適ではない。
【0004】
また、ドアの内部面が配置される側のシールは、シーリングシートによりなされており、このシーリングシートは、箱体の上部から下部まで伸長すると共に、ガラスパネルの通過のために設けた空間内へ通過して、隣接した衝撃吸収ブロックを箱体のそれぞれの内側面に固着する領域が除去される。シーリングシートがこのような構成にされると、このシート構成が最適なシーリングを確実にするものではないが、このシーリングシートの接着接合にはデリケートな操作が必要となる。
【0005】
【発明の概要】
本発明の主たる目的は、このような問題点を克服することである。
上記目的を達成するために、本発明による自動車のドアの衝撃エネルギー吸収装置は、衝撃吸収ブロックを機械的に接続する移動自在の部材を備え、前記部材の各々が、ガラスパネルが存在していない時には、前記ガラスパネルの通路内に配置されて活動位置を取り、この活動位置にあっては、前記ブロックの機械的連続性を確実にすると共に、衝撃エネルギーを吸収する補助部品を構成し、また、前記ガラスパネルが通路を通過する時には、前記ガラスパネルの通路から離脱して非活動位置を取る。
【0006】
本発明のその他の態様によれば、
−前記移動自在の部材は、前記ブロックの少なくとも1つに固定接合された各ヒンジ部の周りに枢動するフラップであり、前記ヒンジ部には、前記フラップを活動位置へ戻す弾性部材が設けられ、
−各フラップは、主たる平面を画成する略平らな面を有し、前記フラップが活動位置にある時には、前記主たる平面は、略水平方向に伸長し、
−前記ヒンジ部は、前記ブロックの一方に固着された中間部品に固定接合され、
−前記ブロックの少なくとも一方に、各ヒンジ部に対面する切り欠きが形成されて、前記各フラップの自由端部がこの切り欠きに当接すると前記フラップの前記活動位置が画成され、
−前記移動自在の部材及び前記ブロックは、同一材料から形成され、且つ、
−前記ブロックは、前記箱体に堅牢に固定された共通の固定部品に固着される。
【0007】
本発明は、また、上記に説明した如き吸収装置を備えた自動車ドアに関する。
本発明の別の態様によれば、前記自動車ドアは、前記箱体の前記自動車の内部へ向けて配置された面に接着接合されたシーリングシートを備えて、対応する前記ブロックの面であって、前記ブロックの前記ガラスパネルの通路を画成する面とは反対の面を覆うようにされる。
【0008】
【好適な実施例の説明】
本発明を添付の図面を参照して説明する。
図1は、概略平行六面体(parallelepipedal)の中空箱体の形態を成す、自動車のドアの垂直方向断面図である。ドア1は、車両の客室空間3と外部4とを分離する。箱体2は、シートメタルの壁で構成され、この壁の1つの壁6は、略垂直方向の外部側壁を構成し、同様に略垂直方向の内部側壁7に対向して配置される。この内部側壁7は、客室空間3が配置された側に沿って伸長する。側壁6,7は、下部壁8及び上部壁9により接合される。箱体2の内部容積10には、図示しない案内及び起動装置により箱体2内で摺動するように取付けられたガラスパネル12の少なくとも一部を収容する。箱体2の上部壁9は、開口部14を有し、ガラスパネル12は、前記開口部を通過して上端位置と下端位置との間の位置を取り、前記下端位置においては、前記ガラスの下部縁16が箱体2の下部壁8の近傍へ伸長する。
【0009】
箱体2により構成される構造体は、箱体2の内側の幾つかの場所に当接するスチフナー18により強化される。前記開口部14は、ガラスパネル12の位置に関係なくリップシール20により閉鎖される。客室空間3が配置された側では、箱体2の内側壁7及びリップシールがケーシング22により覆われ、このケーシングは、全体として堅牢なプラスチック材料から製造されて、柔らかなトリムとして作用すると共に、アームレストを形成する当接面24を備えるように形成する。
【0010】
箱体2の内部側壁7とケーシング22の間にはシーリングシート26が介在され、このシーリングシートは、全体としてサプル(supple)な合成材料から製造されると共に、箱体2の内部容積と客室空間3との間の通路を完全に覆う。
【0011】
衝撃吸収装置30は、箱体2内の下部壁8の近傍に配置される。この衝撃吸収装置は、例えばポリプロピレン又はABS等のプラスチック材料から成る2つのブロック32,33を備え、前記ブロックは、ガラスパネル12の通路の各側に1つ配置される。第1のブロック32は、外部側壁6の内側面に当接する一方、第2のブロック33は、箱体2の内部側壁7の内側面に当接する。このブロック32、33の各々は、ダブルアングルブラケットの形態を成す固定部品35で従来のクリップ又はねじによる手段(図示なし)により箱体2に固定される。取付けを容易にするために、固定部品35は、箱体2の下部壁8と協働する一方で、固定部品35の前記2つのアングルブラケットの各々の一方の腕が、下部面で各ブロック32、33を支持する。
【0012】
シーリングシート26は、ケーシング22の内側面と、第2のブロック33の外側表面との間に下部で接着接合される。シーリングシート26の上部は、従来の方法で、メタルシート7の上部に接着接合される。
【0013】
図2及び図3において、衝撃吸収装置30をより詳細に見る。
図2を参照すると、第1のブロック32が、一方の側面をガラスパネル12の通路に向けて中間部品35に固定接合されており、この中間部品が、前記ブロック32の対向する面に沿って略垂直方向に伸長するのが分かる。中間部品35の各々は、複数のヒンジピン37を備え、このヒンジピンは、略水平方向に伸長すると共に、各中間部品35の高さに亘って分布する。整列されたヒンジピン37の各列は、各フラップ39が取付けられた枢動軸を構成する。各フラップ39は、ブロック32、33と同一の性質のプラスチック材料から成るプレートにより構成されが、異なる材料を提供することが可能である。
【0014】
第2のブロック33は、ヒンジ部37と対向した、各切り欠き40を有する。各切り欠きは、下方に向いた略水平の平らな当接面42と、内側に湾曲した面44を有する。この内側に湾曲した面は、その当接面をガラスパネル12の通路を画成するブロック33の当接面と接続し、各フラップ39の移動範囲に対応する円弧の形状に従う。その結果、フラップ39は、ヒンジピン37の周りに当接面42に当接する略水平位置から出発し下方へ向かって枢動することが出来る。
【0015】
ガラスパネル12が存在しない時には、各フラップ39は、ヒンジピン37に関係した従来の弾性戻し部材の作用により水平位置に保持される。この従来の弾性戻し部材は、例えば、90°に向けられた2つの薄板を有したスプリング45であり、この薄板の一方はフラップ39に固定接合され、他方はブロック32に当接する。
【0016】
この位置にあっては、各フラップ39は、前記2つのブロック32及び33の間で機械的な連続性を画定する部材を形成する。即ち、ドアに対する側面衝撃の場合には、フラップ39は、ブロック32及び33と同様に変形する変形部材を構成して衝撃エネルギーの一部を吸収する。その結果、衝撃吸収品質が向上する。
【0017】
ガラスパネル12の通過時にあっては、ガラスパネル12が起動されて下降すると、フラップ39がガラスパネル12の下部縁16によりヒンジピン37の周りに枢動に引き続いて作動する。フラップ39は、その後、非活動位置へ移動されて、上記に説明した衝撃吸収機能は果たさなくなり、ガラスパネル12が再度起動されて上方へ移動すると、前記スプリング45の戻り作用によりフラップが再度活動位置を取る。
【0018】
図3から理解できるように、中間部品35は、第1のブロック32内の補完溝内に配置されると共に、第1のブロック32の全長に亘って又は前記全長に一部に亘って均一に分布した直立インサートにより構成される。フラップ39は、自身の衝撃吸収機能を最適な方法で確実にするように、ブロック32,33のほぼ全長に亘って伸長する。
【0019】
本発明は、当技術分野で公知の装置の衝撃吸収品質をガラスパネルの通過を妨げない補助部材と追加することにより実質的に改善するものである。この装置35乃至37、39乃至45は、取付け及び固定作業のみならずシーリングシートの接着接合作業を実質的に簡単にして、大量生産及びドア箱体内への取付けを可能にできるモジュールの形態を取る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による吸収装置を備えたドアの自動車の幅方向に切断した垂直平面の略図である。
【図2】
図1の吸収装置の詳細立面図である。
【図3】
図2に図示した吸収装置の頂面図である。
Claims (9)
- 自動車のドアの衝撃エネルギー吸収装置であって、
前記ドア(1)は、概略平行六面体の中空箱体(2)の形態を成し、上面(9)及び下面(8)を有すると共に、降下位置及び上昇位置との間を略垂直方向に摺動可能なガラスパネル(12)が内部に配置され、前記降下位置では、前記ガラスパネルが前記箱体内へ引っ込み、且つ前記上昇位置では前記ガラスパネルが前記上面の開口(14)を通じて略展開され、前記吸収装置(30)は、前記箱体(2)の下部領域に配置されると共に、前記ガラスパネル(12)の通路を互いの間に画成する2つの衝撃吸収ブロック(32、33)を備え、
前記吸収装置(30)は、前記衝撃吸収ブロック(32、33)を機械的に接続する移動自在の部材(39)を備え、前記部材(39)の各々は、前記ガラスパネル(12)が存在していない時には、前記ガラスパネル(12)の通路内に配置されて活動位置を取り、該活動位置にあっては、前記ブロック(32、33)の機械的連続性を確実にすると共に、衝撃エネルギーを吸収する補助部品を構成し、また前記ガラスパネル(12)が前記通路を通過する時には、前記ガラスパネルの通路から離脱して非活動位置を取ることを特徴とする自動車のドアの衝撃エネルギー吸収装置。 - 請求項1の吸収装置であって、前記移動自在の部材(39)は、前記ブロックの少なくとも1つ(32)に固定接合された各ヒンジ部(37)の周りに枢動するフラップであり、前記ヒンジ部(37)には、前記フラップ(39)を活動位置へ戻す弾性部材(41)が設けられる吸収装置。
- 請求項2又は3の吸収装置であって、前記各フラップ(39)は、該フラップの活動位置にある時には、略水平方向に伸長する吸収装置。
- 請求項2又は3の吸収装置であって、前記ヒンジ部(37)は、前記ブロックの一方(32)に固着された中間部品(35)に固定接合される吸収装置。
- 請求項2乃至4のいずれかの吸収装置であって、前記ブロックの少なくとも一方(33)に、前記各ヒンジ部(37)に対面する切り欠き(40)が形成されて、前記各フラップ(39)の自由端部が前記切り欠き(40)に当接(42)すると前記フラップの前記活動位置が画成される吸収装置。
- 請求項1乃至5のいずれかの吸収装置であって、前記移動自在の部材(39)及び前記ブロック(32、33)は、同一材料から形成される吸収装置。
- 請求項1乃至6のいずれかの吸収装置であって、前記ブロック(32、33)は、前記は箱体(2)に堅牢に固定された共通の固定部品(35)に固着される吸収装置。
- 請求項1乃至7のいずれかの吸収装置を備えた自動車ドア。
- 請求項8の自動車ドアであって、前記箱体(2)の前記自動車の内部(3)へ向けて配置された面に接着接合されたシーリングシート(26)を備え、対応する前記ブロック(33)の面であって、前記ブロックの前記ガラスパネル(12)の通路を画成する前記面とは反対の面を覆うようにされる自動車ドア。
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