JP2004364387A - 二次電池の充電方法及び充電装置とその充電制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】4個の二次電池41〜44を並行して充電する際に、先ず接続切替回路3Aにより上記二次電池41〜44を充電電源1に対し直列に接続して直列充電モードによる充電を行う。そして、この直列充電モードによる充電期間中に上記各二次電池41〜44の温度を温度検出回路8により検出し、上記各二次電池41〜44のうち少なくとも1つの電池の温度が第1のしきい値を超えたとき、以後上記接続切替回路3Aをスイッチング制御して各二次電池41〜44に対し時分割パルス充電モードによる充電を行う。そして、この時分割パルス充電期間中に上記各二次電池41〜44の温度上昇率をそれぞれ監視し、温度上昇率がしきい値を超えた二次電池を満充電と判定して充電電源1から切り離す。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばニッケルカドミウム電池や、ニッケル水素電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池を充電する方法又は装置に係わり、特に複数の二次電池を並行して充電することが可能な充電方法及び充電装置とその充電制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の二次電池を並行して充電する装置として、定電流充電と定電圧充電とを組み合わせることで複数の二次電池を急速充電する装置が知られている。この充電装置は、例えば充電初期時に複数の二次電池を定電流電源に対し直列に接続して定電流充電を行う。そして、この定電流充電期間中に各二次電池の電圧をそれぞれ監視し、電圧が所定の電圧値に達した二次電池のみを切り離して当該二次電池を定電圧電源に接続して定電圧充電を行い、それ以外の二次電池に対しては引き続き定電流充電を行うように構成されている(例えば、特許文献1を参照。)。
ところが、上記従来の充電装置は定電流電源と定電圧電源の2種類の電源が必要となるため、装置のコストアップを招くという問題がある。
【0003】
一方、最近では複数の二次電池に対し先ず直列充電を行い、充電電圧値が所定の切替条件に達した二次電池から順に並列充電に切り替えて充電を継続し、満充電の条件を満たした二次電池を充電終了として充電電源から切り離すようにした装置が提案されている。このような充電装置であれば充電電源は1種類で済むため、装置のコストダウンを図ることが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−266638号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置は二次電池の電圧値のみをモニタして直列充電から並列充電への切替制御を行っている。このため、直列充電から並列充電への切替条件の設定値によっては直列充電期間中に二次電池の温度が上昇し過ぎて、二次電池の特性劣化を招くおそれがある。一方、上記不具合を解消するための切替条件の設定値を低い値に設定すると、直列充電から並列充電への切替タイミングが全般的に早くなるため、充電を完了するまでの時間が長くなると云う別の問題を生じる。
【0006】
そこで、上記切替条件の設定にあたっては、上記相反する二つの問題を考慮して最適な値が選ばれる。しかし、複数の二次電池を並行して充電する装置では、各二次電池は充電中に隣接する他の電池から温度の影響を受ける。このため、各二次電池の温度上昇は、並行して充電を行う二次電池の数や各二次電池の初期条件により異なり、必ずしも最適な条件で直列充電から並列充電への切り替えが行われるとは限らない。
【0007】
例えば、同時に充電を開始する複数の二次電池の中に残容量が比較的多い電池が含まれていると、この電池の温度上昇の影響により周辺の電池の温度が上昇し、この結果周辺の電池は充電電圧値が低いにもかかわらず温度が許容値を超えてしまうと云った不具合を生じる心配がある。
【0008】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、並行して充電される二次電池の数や初期条件にかかわらず、二次電池の温度上昇を抑えて常に安全な充電を可能にする二次電池の充電方法及び充電装置とその充電制御プログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は、充電電源の出力をもとに複数の二次電池を充電する際に、先ず上記複数の二次電池を上記充電電源に対し直列接続して第1の充電モードによる充電を行い、この第1の充電モードによる充電が行われている期間に上記複数の二次電池の温度をそれぞれ監視する。そして、上記複数の二次電池のうち温度が予め設定された第1のしきい値を超えた二次電池が検出されたとき、少なくとも当該温度上昇が検出された二次電池の充電電源に対する接続状態を上記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替え、以後この温度上昇が検出された二次電池に対しては上記第1の充電モードよりも小電流の第2の充電モードによる充電を行うようにしたものである。
【0010】
したがってこの発明によれば、充電開始後、各二次電池に対しては先ず第1の充電モードによる充電、つまり直列接続による大電流充電が行われる。そして、この大電流充電期間中に二次電池の温度が第1のしきい値を超えると、以後この温度上昇した二次電池に対しては第2の充電モードによる充電、つまり並列接続による並列充電又は間欠接続によるパルス充電が行われる。このため、同時に充電を開始する二次電池の数や各二次電池の残容量等の初期条件が如何なる場合でも、二次電池の許容値以上の温度上昇を抑制して二次電池の特性劣化を確実に防止することができる。
【0011】
上記第1の充電モードから第2の充電モードへの切替方法としては、温度上昇が検出された二次電池を含むすべての二次電池について行う方法と、温度上昇が検出された二次電池のみについて行う方法とが考えられる。前者の方法では、すべての二次電池が一斉に第2の充電モードに切り替えられるので、二次電池のそれ以上の温度上昇を効果的に抑制することができる。後者の方法では、温度上昇が検出された二次電池のみ第2の充電モードに切り替わるので、温度がまだしきい値に達していない二次電池については引き続き第1の充電モードによる充電を行うことができ、これによりすべての二次電池の充電所要時間を短縮することができる。
【0012】
またこの発明は、上記第2の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度を監視し、温度が上記第1のしきい値より低く設定された第2のしきい値未満に低下した二次電池が検出されたとき、当該温度低下が検出された二次電池の接続状態を直列接続に戻して、第1の充電モードによる充電を再度行うことも特徴とする。
【0013】
このようにすると、並列接続又は間欠接続による小電流充電に移行した後、二次電池の温度が第2のしきい値未満に下がると、当該二次電池に対し再び直列接続による大電流充電が行われる。このため、並列接続又は間欠接続による小電流充電に移行した後、満充電までそのまま小電流充電を行う場合に比べ、二次電池の充電所要時間を短縮することが可能となる。すなわち、二次電池の温度上昇を抑制して電池の劣化を防止した上で、充電時間の短縮を図ることができる。
【0014】
さらにこの発明は、上記第2の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度変化特性を監視し、温度変化特性が予め設定した満充電に対応する条件を満たした二次電池が検出されたとき、当該二次電池を充電電源から切り離すことも特徴とする。
このようにすると、二次電池の温度監視のみにより満充電の判定を行うことが可能となり、これにより充電制御アルゴリズムを簡単化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
この発明の第1の実施形態は、複数の二次電池を並行して充電する際に、先ずこれらの二次電池に対し直列充電モード(第1の充電モード)による大電流充電を行う。そして、この直列充電モードによる充電期間に上記各二次電池のうち少なくとも1つの温度が第1のしきい値を超えたとき、上記各二次電池の接続状態を切り替え、以後満充電となるまで上記各二次電池に対し時分割のパルス充電モード(第2の充電モード)による小電流充電を行うようにしたものである。
【0016】
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる充電装置の構成を示すブロック図であり、1は充電電源を示している。この充電電源は、例えば商用電源出力を整流して充電に必要な直流電圧及び電流を出力する。
【0017】
上記充電電源1の充電端子2a,2bには、接続切替回路3Aを介して二次電池モジュール4が接続される。二次電池モジュール4は、例えば図示しない電池ホルダに複数(図では4個)の二次電池41〜44を着脱可能な状態に装着したもので、上記充電電源1から上記接続切替回路3Aを介して供給される充電電圧及び電流により充電される。また二次電池モジュール4には、上記二次電池41〜44とそれぞれ対向する位置に温度検出素子51〜54が設けられている。これらの温度検出素子51〜54は例えばサーミスタからなり、充電期間中に上記各二次電池41〜44の温度に対応する電圧値をそれぞれ出力する。
【0018】
また充電装置は、充電電流検出回路(I−DET)6と、充電電圧検出回路(V−DET)7と、温度検出回路(TH−DET)8と、充電制御回路9Aと、スイッチ駆動回路10とを備えている。
【0019】
充電電流検出回路6は、充電期間中に上記二次電池41〜44に流れる充電電流値を検出してアナログ/ディジタル(A/D)変換し、これにより得られる電流検出データISを充電制御回路9Aに供給する。充電電圧検出回路7は、上記各二次電池41〜44の充電電圧値V1〜V4をそれぞれ検出してA/D変換し、これにより得られる電圧検出データVSを充電制御回路9Aに供給する。温度検出回路8は、上記各温度検出素子51〜54から出力される電圧値をそれぞれA/D変換し、これにより得られる温度検出データTHSを充電制御回路9Aに供給する。
【0020】
ところで、上記接続切替回路3Aは次のように構成される。図2はその構成を示す回路図である。すなわち、充電電源1の充電端子2aから出力された充電電流は、4分岐されたのちそれぞれ逆流防止用ダイオードD1〜D4及びスイッチSW1〜SW4を直列に介して二次電池41〜44に入力され、さらにスイッチSW8〜SW11をそれぞれ介して充電電源1の負端子2bへ帰還するように構成されている。以上の回路は並列充電回路を構成する。また、上記二次電池41〜44間にはそれぞれ、スイッチSW5〜SW7及び短絡防止用ダイオードD5〜D7からなる直列回路が介挿されている。これらの直列回路は、直列充電回路を構成する。
【0021】
上記各スイッチSW1〜SW11はいずれも半導体スイッチからなり、上記スイッチ駆動回路10から出力されるスイッチ駆動信号に応じてオンオフ動作する。スイッチ駆動回路10は、後述する充電制御回路9Aから出力されるスイッチ制御信号SWCに応じて、上記各スイッチSW1〜SW11を駆動するためのスイッチ駆動信号を生成して各スイッチSW1〜SW11に与える。
【0022】
一方、充電制御回路9Aは例えばマイクロコンピュータからなり、次のように構成される。図3はその機能構成を示すブロック図である。すなわち、充電制御回路9Aは、中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)90と、入出力ポート(I/O)91と、プログラムメモリ92Aと、データメモリ93とを備えている。
【0023】
I/O91は、上記充電電流検出回路6、充電電圧検出回路7、温度検出回路8及びスイッチ駆動回路10との間で、各検出データIS,VS,THS及びスイッチ制御信号SWCの入出力を行う。またデータメモリ93は、上記充電制御のために使用される各種しきい値データの保存と、充電制御の過程で生成される制御データの一時保存等を行うために使用される。
【0024】
プログラムメモリ92Aには、この発明に係わる制御機能を実現するプログラムとして、第1の接続切替制御プログラム92aと、充電終了制御プログラム92bが格納されている。
【0025】
第1の接続切替制御プログラム92aは、充電に際し、先ず各二次電池41〜44を充電端子2a,2b間に直列接続させるように接続切替回路3Aの各スイッチを切替制御し、これにより各二次電池41〜44を直列充電モードにより充電させる。そして、この直列充電モードによる充電期間中に、温度検出回路8から各二次電池41〜44の温度検出データTHSを取り込み、この温度検出データTHSが第1のしきい値を超えたとき、各二次電池41〜44を充電端子2a,2b間に時分割に間欠接続させるように接続切替回路3Aの各スイッチを切替制御し、これにより各二次電池41〜44を時分割パルス充電モードにより充電させる。
【0026】
充電終了制御プログラム92bは、上記時分割パルス充電モードによる充電期間中に、温度検出回路8から各二次電池41〜44の温度検出データTHSをそれぞれ取り込んでその温度上昇率を監視する。そして、温度上昇率がしきい値を超えたとき、当該二次電池を充電電源1から切り離すように接続切替回路3Aのスイッチを切替制御する。
【0027】
なお、プログラムメモリ92Aには異常対応プログラムも記憶されている。この異常対応プログラムは、過充電等の異常充電動作を検出するもので、充電制御中に上記電流検出回路6及び電圧検出回路7の検出データIS,VSを定期的に取り込んでその値を判定し、異常値が検出された場合に接続切替回路3Aのすべてのスイッチをオフ状態に設定する。
【0028】
次に、以上のように構成された充電装置の動作を、充電制御回路9Aの制御手順に従い説明する。
図4はその制御手順と制御内容を示すフローチャート、図5は各二次電池41〜44に対する充電電流の供給タイミングを示す図であり、さらに図6は二次電池41〜44の充電電圧の変化特性イ及び温度変化特性ロの一例を示す図である。なお、図6中ハは測定パラメータの一つである室温(25℃)示す。
【0029】
充電対象の二次電池41〜44を電池ホルダに装着すると、充電制御回路9Aは以下のように充電制御を開始する。すなわち、先ずステップ4aにおいて直列充電のためのスイッチ制御信号SWCを生成してスイッチ駆動回路10に与える。この結果、スイッチ駆動回路10から、各二次電池41〜44を充電電源1に直列接続させるためのスイッチ駆動信号が出力される。このため、接続切替回路3Aでは、スイッチSW1,SW5,SW6,SW7,SW8がそれぞれオン状態となり、その他のスイッチSW2,SW3,SW4,SW9,SW10,SW11はオフ状態となる。したがって、充電電源1から出力された充電電流は、スイッチSW1−二次電池41−スイッチSW5−二次電池42−スイッチSW6−二次電池43−スイッチSW7−二次電池44−スイッチSW8の経路で流れ、各二次電池41〜44は直列充電される。
【0030】
また、この直列充電が行われている期間に充電制御回路9Aは、ステップ4bにより温度検出回路8から各二次電池41〜44の温度検出データTHSをそれぞれ取り込み、上記取り込まれたデータTHSにより表される検出温度をそれぞれ第1のしきい値とステップ4cで比較する。そして上記比較の結果、二次電池41〜44の検出温度がいずれも第1のしきい値を超えていなければ、引き続き上記ステップ4bによる温度の測定処理とステップ4cによる温度の比較処理を繰り返す。なお、上記第1のしきい値は二次電池の定格値により設定されるもので、例えば50℃に設定される。
【0031】
さて、上記直列充電の期間中に二次電池41〜44の温度が例えば図6のロに示すように上昇し、そのうち一個の電池の温度が第1のしきい値(50℃)を超えたとする。そうすると、充電制御回路9Aはステップ4cからステップ4dに移行し、ここで時分割パルス充電のためのスイッチ制御信号SWCを生成してスイッチ駆動回路10に与える。この結果、スイッチ駆動回路10から、各二次電池41〜44をそれぞれ一定の周期で一定時間ずつ時分割に充電電源1に接続させるためのスイッチ駆動信号が出力される。
【0032】
このため接続切替回路3Aでは、図5に示すように最初のパルス期間にスイッチSW1,SW11のみがオン状態となって二次電池41に充電電流が供給され、次のパルス期間にはスイッチSW2,SW10のみがオン状態となって二次電池42に充電電流が供給される。また、次のパルス期間にはスイッチSW3,SW9のみがオン状態となって二次電池43に充電電流が供給され、さらに次のパルス期間にはスイッチSW4,SW8のみがオン状態となって二次電池44に充電電流が供給される。以後、以上のように各二次電池41〜44に対し順次一定時間ずつ充電電流が供給され、この動作が一定の周期で繰り返される。なお、上記パルス期間は例えば5秒に設定され、またパルス期間の周期は20秒に設定される。かくして、各二次電池41〜44は以上のような時分割パルス充電モードにより小電流充電される。
【0033】
また、上記時分割パルス充電モードによる充電制御を行いながら、充電制御回路9Aはステップ4eにより温度検出回路8から各二次電池41〜44の温度検出データTHSをそれぞれ取り込む。そして、ステップ4f及びステップ4gにより、所定時間連続して検出温度が上昇している二次電池の有無、すなわち温度上昇率がしきい値を超えた二次電池の有無を判定する。この判定の結果、いま二次電池41の温度上昇率がしきい値を超えたとする。そうすると、充電制御回路9Aは当該二次電池41を充電電源1から切り離して充電電流の供給を停止し、残りの二次電池42〜44に対し時分割パルス充電モードによる充電制御を続ける。そして、他の二次電池42〜44についても、温度上昇率がしきい値以上となった時点で充電電源1から切り離して充電電流の供給を停止する。なお、上記温度上昇率のしきい値は、例えば0.8℃/1分に設定される。
【0034】
以上述べたように第1の実施形態では、4個の二次電池41〜44を並行して充電する際に、先ず接続切替回路3Aにより上記二次電池41〜44を充電電源1に対し直列に接続して、これにより直列充電モードによる充電を行う。そして、この直列充電モードによる充電期間中に上記各二次電池41〜44の温度を温度検出回路8により検出し、上記各二次電池41〜44のうち少なくとも1つの電池の温度が第1のしきい値(50℃)を超えたとき、以後上記接続切替回路3Aをスイッチング制御することにより各二次電池41〜44に対し時分割パルス充電モードによる充電を行う。そして、この時分割パルス充電モードによる充電期間中に上記各二次電池41〜44の温度上昇率をそれぞれ監視し、温度上昇率がしきい値を超えた二次電池を満充電と判定して充電電源1から切り離すようにしている。
【0035】
したがって第1の実施形態によれば、二次電池41〜44の温度をそれぞれ監視しながら直列充電が行われ、温度が第1のしきい値を超えたとき時分割パルス充電に切り替えられる。このため、二次電池の数や二次電池の残容量が異なる場合でも、二次電池41〜44の温度が上昇し過ぎる前に確実に大電流充電から小電流充電に切り替えることができ、これにより二次電池41〜44の劣化を防ぐことができる。
【0036】
また、二次電池41〜44の温度が第1のしきい値を超えるまでは直列充電が行われるので、温度の着目せず充電電圧のみにより充電モードを切り替える場合に比べ、充電に要する時間を短くすることができる。さらに、二次電池41〜44の温度上昇率を監視し、温度上昇率がしきい値を超えた時点で満充電と判定するようにしているので、温度のみに基づく簡単なアルゴリズムにより充電制御を行うことができる。
【0037】
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態は、複数の二次電池を並行して充電する際に、先ずこれらの二次電池に対し直列充電モード(第1の充電モード)による大電流充電を行い、この直列充電モードによる充電期間に上記各二次電池のうち少なくとも1つの温度が第1のしきい値を超えたとき、上記各二次電池の接続状態を切り替えて時分割のパルス充電モード(第2の充電モード)による小電流充電を行う。そして、上記時分割のパルス充電モードによる小電流充電期間に上記すべての二次電池の温度が第2のしきい値未満に低下したとき、上記各二次電池の充電モードを直列充電モード(第1の充電モード)に切り替えて再度大電流充電を行う。以後、満充電となるまで、二次電池の検出温度に基づいて、上記直列充電モードによる大電流充電と、時分割のパルス充電モードによる小電流充電とを繰り返すようにしたものである。
【0038】
図7は、この発明の第2の実施形態における充電装置の要部である、充電制御回路の構成を示す機能ブロック図である。なお、同図において前記図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。また、充電装置1の構成及び接続切替回路3Aの回路構成については前記第1の実施形態と同一なので、ここでも図1及び図2を引用して説明する。
【0039】
プログラムメモリ92Bには、この発明に係わる制御機能を実現するプログラムとして、第1の切替制御プログラム92a及び充電終了制御プログラム92bに加え、第2の切替制御プログラム92cが格納されている。
【0040】
第2の切替制御プログラム92cは、時分割パルス充電モードによる充電期間中に温度検出データTHSを取り込んで各二次電池41〜44の温度を監視し、すべての二次電池41〜44の温度が第2のしきい値未満に低下したとき、時分割パルス充電モードから直列充電モードに戻す制御を行う。
【0041】
次に、以上のように構成された充電装置の動作を、充電制御回路9Bの制御手順に従い説明する。
図8はその制御手順と制御内容を示すフローチャート、図9は各二次電池41〜44に対する充電電流の供給タイミングを示す図であり、さらに図10は二次電池41〜44の充電電圧の変化特性イ及び温度変化特性ロを示す図である。なお、図10中ハは測定パラメータの一つである室温(25℃)示す。
【0042】
充電対象の二次電池41〜44を電池ホルダに装着すると、充電制御回路9Bは先ずステップ8aにおいて、接続切替回路3Aに対し各二次電池41〜44を充電電源1に直列接続させるためのスイッチ制御を行う。この結果、スイッチSW1,SW5,SW6,SW7,SW8のみがそれぞれオン状態となり、これにより各二次電池41〜44は直列充電される。
【0043】
また、この直列充電が行われている期間に充電制御回路9Bは、ステップ8bにより温度検出回路8から各二次電池41〜44の温度検出データTHSをそれぞれ取り込み、上記取り込まれたデータTHSにより表される検出温度をそれぞれ第1のしきい値とステップ8cで比較する。そして上記比較の結果、二次電池41〜44の検出温度がいずれも第1のしきい値を超えていなければ、上記ステップ8bによる温度の測定処理とステップ8cによる温度の比較処理を繰り返す。なお、上記第1のしきい値は二次電池の定格値により設定されるもので、第1の実施形態と同様に例えば50℃に設定される。
【0044】
さて、上記直列充電の期間中に二次電池41〜44の温度が例えば図6のロに示すように上昇し、そのうち一個の電池の温度が第1のしきい値(50℃)を超えたとする。そうすると、充電制御回路9Bはステップ8cからステップ8dに移行し、ここで接続切替回路3Aに対し時分割パルス充電のためのスイッチ制御を行う。このため、各二次電池41〜44はそれぞれ一定の周期で一定時間ずつ時分割に充電電源1に接続されることになり、この結果各二次電池41〜44には例えば図9に示すように一定時間ずつ一定の周期で充電電流が供給される。なお、上記パルス期間及び繰り返し周期はそれぞれ、例えば5秒及び20秒に設定される。かくして、各二次電池41〜44は以上のような時分割パルス充電モードにより小電流充電される。
【0045】
また、上記時分割パルス充電モードによる充電制御を行いながら、充電制御回路9Bはステップ8eにより温度検出回路8から各二次電池41〜44の温度検出データTHSをそれぞれ取り込む。そして、すべての二次電池41〜44の検出温度が第2のしきい値より低下したか否かをステップ8fにより判定すると共に、ステップ8g及びステップ8hにより温度上昇率がしきい値以上の二次電池の有無を判定する。
【0046】
そして、上記ステップ8fによる判定の結果、すべての二次電池41〜44の検出温度が第2のしきい値より低下すると、充電制御回路9Bは直列充電が可能な状態になったと判断し、ステップ8aに戻る。そして、ここで接続切替回路3Aに対し各二次電池41〜44を充電電源1に直列接続させるためのスイッチ制御を行う。この結果、各二次電池41〜44は再び直列充電される。なお、上記第2のしきい値は、例えば上記第1のしきい値より一定値だけ低い値に設定される。例えば、第1のしきい値が50℃であれば、この値より2℃だけ低い48℃に設定される。
【0047】
以後、充電制御回路9Bは例えば図10に示すように、二次電池41〜44の検出温度に基づいて、上記ステップ8b乃至ステップ8fにより、直列充電モードから時分割パルス充電モードへの切り替えと、時分割パルス充電モードから直列充電モードへの切り替えとを繰り返す。
【0048】
一方、上記時分割パルス充電モードによる充電期間中に、ある二次電池(例えば44)の検出温度が所定時間連続して上昇したとする。すなわち、二次電池44の温度上昇率がしきい値を超えたとする。そうすると、充電制御回路9Bは当該二次電池44を充電電源1から切り離して充電電流の供給を停止し、残りの二次電池41〜43に対し時分割パルス充電モードによる充電制御を続ける。そして、他の二次電池41〜43についても、温度上昇率がしきい値以上となった時点で充電電源1から切り離して充電電流の供給を停止する。なお、上記温度上昇率のしきい値は、前記第1の実施形態と同様に例えば0.8℃/1分に設定される。
【0049】
以上述べたように第2の実施形態では、4個の二次電池41〜44を並行して充電する際に、二次電池41〜44の温度に基づいて、直列充電モードから時分割パルス充電モードへの切り替えと、時分割パルス充電モードから直列充電モードへの切り替えとを繰り返すようにしている。
【0050】
したがって、直列充電モードから時分割パルス充電モードへ切り替えたのちそのまま満充電まで充電を行う場合に比べ、温度上昇を抑制した上で、満充電になるまでに要する時間を短縮することができる。本発明者による測定によると、第1の実施形態で述べた直列充電モードから時分割パルス充電モードへ1回切り替える場合(図6に示す53分)に比べ、第2の実施形態では図10に示すように充電時間を43分と10分短縮できることが確認された。
【0051】
また、直列充電モードから時分割パルス充電モードへの切り替えを1回だけ行う場合(繰り返しなしの場合)と、直列充電モードと時分割パルス充電モードとの間の切り替えを繰り返す場合(繰り返しありの場合)とで、二次電池の放電容量を比較したところ、図11に示すように両者の間にほとんど差は認められず、第2の実施形態による充電方法の有効性が確認された。
【0052】
(第3の実施形態)
この発明の第3の実施形態は、直列充電期間中の二次電池の温度が第1のしきい値を超えたときに、すべての二次電池を直列充電からパルス充電に切り替えずに、温度が第1のしきい値を超えた二次電池のみをパルス充電に切り替え、他の二次電池については直列充電を継続するようにしたものである。
【0053】
図12は、この発明の第3の実施形態に係わる充電装置に設けられる接続切替回路3Bの回路構成図である。
同図において、各二次電池41〜44にはそれぞれ逆流防止用ダイオードD1〜D4及びスイッチSW2,SW8,SW5が直列に接続されており、スイッチSW2,SW8,SW5がオンすることで上記各二次電池41〜44は充電端子2a,2b間に直列接続する。
【0054】
また、充電端子2aと二次電池42との間にはスイッチSW1が設けられており、このスイッチSW1がオンすることで充電経路から二次電池41がバイパスされる。さらに、二次電池41の負端子と二次電池42の負端子との間、二次電池42の負端子と二次電池44の負端子との間、及び二次電池43の負端子と二次電池44の負端子との間にはそれぞれ、スイッチSW3,SW9,SW6が設けられている。スイッチSW3がオンすると、二次電池42が充電経路からバイパスされる。スイッチSW6がオンすると、二次電池44が充電経路からバイパスされる。スイッチSW9がオンすると、二次電池43,44が充電経路からバイパスされる。
【0055】
さらに、充電端子2aと二次電池43の正端子との間、及び二次電池43の正端子と二次電池44の正端子との間にはそれぞれスイッチSW7,SW4が設けられている。スイッチSW7がオンすると、二次電池41,42が充電経路からバイパスされる。スイッチSW4がオンすると、二次電池43が充電経路からバイパスされる。
【0056】
一方、充電制御回路は次のような手順により充電制御を実行する。図13はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。なお、充電装置の全体構成及び充電制御回路の構成はそれぞれ前記図1及び図3と同一なので、以下図1及び図3を引用して説明を行う。
【0057】
充電対象の二次電池41〜44を電池ホルダに装着すると、充電制御回路9Aは先ずステップ13aにおいて直列充電のためのスイッチ制御信号SWCを生成してスイッチ駆動回路10に与える。この結果、各二次電池41〜44を充電電源1に直列接続させるためのスイッチ駆動信号が、スイッチ駆動回路10から出力される。このため、接続切替回路3Bでは、スイッチSW2,SW8,SW5がそれぞれオン状態となり、その他のスイッチSW1,SW3,SW4,SW6,SW7,SW9はいずれもオフ状態となる。したがって、充電電源1から出力された充電電流は、ダイオードD1−二次電池41−スイッチSW2−ダイオードD2−二次電池42−スイッチSW8−ダイオードD3−二次電池43−スイッチSW5−ダイオードD4−二次電池44の経路で流れる。すなわち、各二次電池41〜44は直列充電される。
【0058】
また、この直列充電が行われている期間に充電制御回路9Aは、二次電池41〜44ごとに、その温度監視と、その監視結果に基づく充電モードの切替制御を実行する。すなわち、先ずステップ13bで二次電池41〜44のうちの一つ(例えば41)を選択し、ステップ13cにより上記選択された二次電池41の温度検出データTHSを温度検出回路8から取り込む。そして、この取り込まれた温度検出データTHSにより表される検出温度を第1のしきい値とステップ13eで比較し、二次電池41の検出温度が第1のしきい値を超えていなければ、ステップ13fから上記ステップ13bに戻る。
【0059】
充電制御回路9Aは、次に二次電池(例えば42)を選択し、この二次電池42について上記温度検出データを取り込むと共に、このデータにより表される検出温度と第1のしきい値との比較処理を実行する。以下同様に、残りの二次電池43,44についても、それぞれ温度検出データTHSを取り込み、このデータにより表される検出温度と第1のしきい値との比較処理を実行する。
【0060】
さて、以上の直列充電期間中に、例えば二次電池42の温度が第1のしきい値(例えば50℃)を超えたとする。そうすると充電制御回路9Aは、ステップ13eからステップ13gに移行し、ここで上記二次電池42に対する充電モードをパルス充電モードに切り替えるためのスイッチ制御信号SWCを生成してスイッチ駆動回路10に与える。
【0061】
この結果、以後接続切替回路3Bでは、スイッチSW2,SW8,SW5がオンとなり、かつスイッチSW1,SW3,SW4,SW6,SW7,SW9がオフとなる状態と、スイッチSW3,SW8,SW5がオンとなり、かつスイッチSW1,SW2,SW4,SW6,SW7,SW9がオフとなる状態とが、一定の周期で繰り返される。このため、二次電池41,43,44に対しては引き続き直列充電モードによる大電流充電が行われるが、二次電池42に対してはパルス充電モードにより間欠的に小電流充電が行われる。図15(a)は、この二次電池42に対してのみパルス充電が行われる場合の充電動作タイミングを示すものである。
【0062】
また、上記パルス充電中の二次電池42について、充電制御回路9Aはステップ13hにおいて満充電の判定を行う。この満充電の判定は、温度検出回路8から一定の時間間隔で二次電池42の温度検出データTHSを取り込んで温度上昇率を求め、この温度上昇率をしきい値と比較することにより行われる。この判定の結果、二次電池42の温度上昇率がしきい値を超えると、充電制御回路9Aはステップ13iにより当該二次電池42を充電電源1から切り離す。なお、上記温度上昇率のしきい値は、前記第1の実施形態と同様に例えば0.8℃/1分に設定される。
【0063】
以下同様に、他の二次電池41,43,44についても、検出温度が第1のしきい値を超えると、当該二次電池について充電モードを直列充電モードからパルス充電モードに切り替える処理がステップ13gにより行われ、二次電池が満充電になるまでパルス充電モードによる充電が行われる。そして、すべての二次電池41〜44が満充電に達したことをステップ13jにより検出すると、充電制御回路9Aは充電制御を終了する。
【0064】
以上述べたように第3の実施形態では、直列充電中の二次電池41〜44の温度をそれぞれ監視し、温度が第1のしきい値を超えた二次電池が検出されるごとに、当該二次電池について充電モードをパルス充電モードに切り替えて充電を行い、他の二次電池については直列充電を継続するようにしている。
【0065】
したがって、個々の二次電池41〜44の温度上昇を個別に抑制しながら、温度が第1のしきい値に達していない二次電池についてはできる限り長時間にわたり直列充電を継続することが可能となり、これにより電池の温度劣化を防止した上で、全二次電池41〜44の充電所要時間を大幅に短縮することができる。
【0066】
(第4の実施形態)
この発明の第4の実施形態は、直列充電期間中の二次電池の温度が第1のしきい値を超えたときに、この温度が第1のしきい値を超えた二次電池のみをパルス充電に切り替え、他の二次電池については直列充電を継続する。そして、上記パルス充電期間が行われている二次電池の温度が第2のしきい値未満に低下したとき、この二次電池の充電モードを再び直列充電モードに切り替えて再度直列充電を行う。以後、満充電になるまで、二次電池の検出温度に基づいて上記直列充電とパルス充電とを繰り返すようにしたものである。
【0067】
この実施形態に係わる充電制御回路は次のような手順により充電制御を実行する。図14はその制御手順と制御内容を示すフローチャートであり、前記図13と同一部分には同一符号を付してある。なお、充電装置の全体構成及び充電制御回路の構成はそれぞれ前記図1及び図7と同一なので、以下図1及び図7を引用して説明を行う。
【0068】
パルス充電に移行した二次電池(例えば42)について、充電制御回路9Bはステップ14aにより温度検出回路8から当該二次電池42の温度検出データTHSを取り込む。そして、当該二次電池42の検出温度が第2のしきい値より低下したか否かを判定する。そして、上記ステップ14aによる判定の結果、二次電池42の検出温度が第2のしきい値より低下すると、充電制御回路9Bは当該二次電池42が再び直列充電可能な状態になったと判断し、ステップ13aに戻る。
【0069】
そして、充電制御回路9Bはこのステップ13aで接続切替回路3Bに対し二次電池42を充電電源1に直列接続させるためのスイッチ制御を行う。この結果、二次電池42は他の二次電池41,43,44と共に充電電源1に対し再び直列接続され、以後直列充電される。図15(b)はこの場合の各二次電池41〜44の充電動作を示すタイミング図である。なお、上記第2のしきい値は、前記第2の実施形態と同様に上記第1のしきい値より一定値だけ低い値に設定される。例えば、第1のしきい値が50℃であれば、この値より2℃だけ低い48℃に設定される。
【0070】
以後充電制御回路9Bは、例えば図15(b)に示すように、二次電池41〜44ごとにその検出温度に基づいて、上記ステップ13b乃至ステップ13fによる直列充電モードからパルス充電モードへの切り替えと、ステップ14a及びステップ13aによるパルス充電モードから直列充電モードへの切り替えとを繰り返す。
【0071】
また充電制御回路9Bは、上記充電モードの切替制御を実行しながら、パルス充電モードによる充電が行われている二次電池について、ステップ14bにより満充電になったか否かを判定する。この満充電の判定は、温度検出回路8により定期的に検出される二次電池の温度をもとに温度上昇率を算出し、この温度上昇率をしきい値と比較することによりなされる。
【0072】
いま例えば、パルス充電モードにより充電が行われている二次電池42の検出温度が所定時間連続して上昇したとする。すなわち、二次電池44の温度上昇率がしきい値を超えたとする。そうすると、充電制御回路9Bはステップ14cにより当該二次電池42を充電電源1から切り離して充電電流の供給を停止する。なお、他の二次電池41,43,44についても、パルス充電が行われている期間に温度上昇率がしきい値以上となった時点で、充電電源1から切り離して充電電流の供給を停止する。
【0073】
以上述べたように第4の実施形態によれば、前記第3の実施形態と同様に直列充電モードからパルス充電モードへの切替制御が検出温度に応じて二次電池ごとに個別に行われる。しかも、一旦パルス充電モードに移行した二次電池であっても、温度が第2のしきい値以下に低下すれば再び直列充電モードに復帰して大電流による充電が行われる。したがって、個々の二次電池41〜44の温度上昇を個別に抑制しながら、温度が第1のしきい値に達していない二次電池、及び温度が一旦第1のしきい値に達してもその後第2のしきい値以下に低下した二次電池について、できる限り長時間にわたり直列充電を継続することが可能となる。このため、二次電池41〜44の温度劣化を防止した上で、全二次電池41〜44の充電所要時間をさらに短縮することができる。
【0074】
(その他の実施形態)
前記各実施形態では、パルス充電期間中に温度上昇率がしきい値を超えた二次電池を満充電と判断して充電を停止するようにした。しかしそれに限らず、パルス充電期間中に各二次電池の温度を定期的にサンプリングしてその変化を監視し、この監視データをもとに温度が一旦低下したのち上昇に転じてしきい値に達したことをもって満充電と判定するようにしてもよい。
【0075】
また前記各実施形態では、第1及び第2のしきい値、温度上昇率のしきい値を固定値とした。しかし、室温や、二次電池の種類又は銘柄等に応じて適応的に可変設定するようにしてもよい。これは、温度検出素子により充電開始直前の温度を室温として検出することで、また装着された二次電池の種類又は銘柄を光学的に読み取ることで実現できる。
【0076】
さらに、電池ホルダの端子に対する二次電池の接触不良等を監視して、電池の未接続や電池異常を検出する手段を設ける。そして、この検出手段により電池の未接続や電池異常が検出された場合に、当該二次電池を充電電源から切り離すようにしてもよい。
【0077】
さらに第3の実施形態では、直列充電期間中に4個の二次電池41〜44のうち温度が第1のしきい値を超えた二次電池が検出されたときに、当該二次電池のみを直列充電からパルス充電に切り替えるようにした。しかし、それに限らず、温度が第1のしきい値を超えた二次電池と、当該電池に隣接する二次電池について充電モードをパルス充電モードに切り替えるようにしてもよい。
【0078】
さらに第2の実施形態では、時分割パルス充電期間中にすべての二次電池41〜44の温度が第2のしきい値未満に低下した場合に、充電モードを直列充電モードに戻すようにした。しかしこれに限らず、第4の実施形態のように温度が第2のしきい値未満に低下した二次電池が検出されるごとに当該二次電池に対する充電モードを直列充電モードに切り替えるようにしてもよい。
【0079】
さらに各実施形態では、小電流充電を行うための第2の充電モードとして時分割パルス充電モード或いはパルス充電モードを使用した場合を例にとって説明したが、第2の充電モードとしては並列充電モードを使用することも可能である。その他、並行充電する二次電池の本数や二次電池の種類、接続切替回路及び充電制御回路の回路構成、充電制御手順とその制御内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0080】
要するに、この発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、先ず上記複数の二次電池を上記充電電源に対し直列接続して第1の充電モードによる大電流充電を行い、この第1の充電モードによる充電が行われている期間に上記複数の二次電池の温度をそれぞれ監視し、上記複数の二次電池のうち温度が予め設定された第1のしきい値を超えた二次電池が検出されたとき、当該温度上昇が検出された二次電池の接続状態を直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替え、以後当該二次電池に対し上記第1の充電モードより小電流の第2の充電モードによる充電を行うようにしている。
したがってこの発明によれば、並行して充電される二次電池の数や初期条件にかかわらず、各二次電池の温度上昇を抑えて常に安全な充電を行うことができる二次電池の充電方法及び充電装置とその充電制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わる充電装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した充電装置に設けられる接続切替回路の構成を示す回路図。
【図3】図1に示した充電装置に設けられる充電制御回路の機能構成を示すブロック図。
【図4】図3に示した充電制御回路による充電制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図5】図4に示すフローチャートに従い行われる充電動作のタイミングを示す図。
【図6】図4に示すフローチャートに従い行われる充電動作の充電電圧及び温度特性の変化特性を示す図。
【図7】この発明の第2の実施形態に係わる充電装置に設けられる充電制御回路の機能構成を示す回路図。
【図8】図7に示した充電制御回路による充電制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図9】図8に示すフローチャートに従い行われる充電動作のタイミングを示す図。
【図10】図8に示すフローチャートに従い行われる充電動作の充電電圧及び温度特性の変化特性を示す図。
【図11】充電モードの切り替えを繰り返さない場合と繰り返す場合の二次電池の放電容量を比較して示す図。
【図12】この発明の第3の実施形態に係わる充電装置に設けられる接続切替回路の構成を示す回路図。
【図13】図12に示す接続切替回路を使用して充電を行う場合の制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図14】この発明の第4の実施形態における充電制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図15】図13及び図14に示すフローチャートに従い行われる充電動作のタイミングを示す図。
【符号の説明】
1…充電電源、2a,2b…充電端子、3A,3B…接続切替回路、4…二次電池モジュール、6…電流検出回路(I−DET)、7…電圧検出回路(V−DET)、8…温度検出回路(TH−DET)、9A,9B…充電制御回路、10…スイッチ駆動回路、41〜44…二次電池、51〜54…温度検出素子、90…CPU、91…I/O、92A,92B…プログラムメモリ、92a…第1の接続切替制御プログラム、92b…充電終了制御プログラム、92c…第2の接続切替制御プログラム、93…データメモリ。
Claims (15)
- 充電電源の出力をもとに複数の二次電池を並行して充電する二次電池の充電方法において、
前記複数の二次電池を前記充電電源に対し直列接続して、前記複数の二次電池に対し第1の充電モードによる充電を行う過程と、
前記第1の充電モードによる充電を行っている期間に、前記複数の二次電池の温度をそれぞれ監視する過程と、
前記第1の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度が予め設定された第1のしきい値を超えたとき、少なくともこの温度上昇が検出された二次電池の前記充電電源に対する接続状態を前記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替え、この切り替えられた二次電池に対し前記第1の充電モードより小電流の第2の充電モードによる充電を行う過程と
を具備することを特徴とする二次電池の充電方法。 - 前記接続状態を直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替える過程は、温度が予め設定された第1のしきい値を超えたとき、当該温度上昇が検出された二次電池を含む前記複数の二次電池のすべてを前記充電電源に対し並列接続又は間欠接続し、これらの二次電池に対し前記第2の充電モードによる充電を行うことを特徴とする請求項1記載の二次電池の充電方法。
- 前記接続状態を直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替える過程は、温度が予め設定された第1のしきい値を超えたとき、当該温度上昇が検出された二次電池のみを前記充電電源に対し並列接続又は間欠接続してこの二次電池に対し前記第2の充電モードによる充電を行い、他の二次電池に対しては前記第1の充電モードによる充電を継続することを特徴とする請求項1記載の二次電池の充電方法。
- 前記第2の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度を監視する過程と、
前記第2の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度が前記第1のしきい値より低く設定された第2のしきい値未満に低下したとき、当該温度低下が検出された二次電池の前記充電電源に対する接続状態を前記並列接続又は間欠接続から前記直列接続に切り替えて、この切り替えた二次電池に対し前記第1の充電モードによる充電を再度行う過程とを、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の二次電池の充電方法。 - 前記第2の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度変化特性を監視する過程と、
前記第2の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度変化特性が予め設定した満充電に対応する条件を満たしたとき、当該満充電の条件を満たした二次電池を前記充電電源から切り離す過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の二次電池の充電方法。 - 充電電源の出力をもとに複数の二次電池を並行して充電する充電装置において、
前記充電電源に対する前記複数の二次電池の接続状態を、直列接続と並列接続との間或いは直列接続と間欠接続との間で切り替える接続切替手段と、
前記複数の二次電池の温度をそれぞれ検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段により検出される前記複数の二次電池の温度に基づいて前記接続切替手段を制御する充電制御手段とを具備し、
前記充電制御手段は、
前記接続切替手段により前記複数の二次電池を充電電源に対し直列接続させ、当該複数の二次電池に対して第1の充電モードによる充電を行わせる手段と、
前記第1の充電モードによる充電が行われている二次電池の温度を、予め設定された第1のしきい値と比較する第1の比較手段と、
前記第1の比較手段により、前記第1の充電モードによる充電が行われている二次電池の温度が前記第1のしきい値を超えたことが検出されたとき、前記接続切替手段により、少なくとも当該温度上昇が検出された二次電池の充電電源に対する接続状態を前記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替え、以後この切り替えられた二次電池に対し前記第1の充電モードより小電流の第2の充電モードによる充電を行わせる手段と
を備えることを特徴とする二次電池の充電装置。 - 前記接続状態を前記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替える手段は、二次電池の温度が予め設定された第1のしきい値を超えたとき、前記接続切替手段により、前記温度上昇が検出された二次電池を含む前記複数の二次電池のすべてを前記充電電源に対し並列接続又は間欠接続させて、以後これらの二次電池に対し前記第2の充電モードによる充電を行わせることを特徴とする請求項6記載の二次電池の充電装置。
- 前記接続状態を前記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替える手段は、二次電池の温度が予め設定された第1のしきい値を超えたことが検出されたとき、前記接続切替手段により、当該温度上昇が検出された二次電池のみを前記充電電源に対し並列接続又は間欠接続させてこの二次電池に対し前記第2の充電モードによる充電を行わせ、他の二次電池に対しては前記第1の充電モードによる充電を継続させることを特徴とする請求項6記載の二次電池の充電装置。
- 前記充電制御手段は、
前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度を、前記第1のしきい値より低く設定された第2のしきい値と比較する第2の比較手段と、
前記第2の比較手段により、前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度が前記第2のしきい値未満に低下したことが検出されたとき、前記接続切替手段により、前記温度低下が検出された二次電池を前記充電電源に対し直列接続させて、前記第1の充電モードによる充電を再度行わせる手段と
を、さらに備えることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の二次電池の充電装置。 - 前記充電制御手段は、
前記温度検出手段の検出結果をもとに、前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度変化特性を監視する手段と、
前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度変化特性が予め設定した満充電に対応する条件を満たしたとき、当該満充電の条件を満たした二次電池を前記充電電源から切り離す手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の二次電池の充電装置。 - 充電電源に対する複数の二次電池の接続状態を、直列接続と並列接続又は間欠接続との間で切り替える接続切替回路と、前記複数の二次電池の温度をそれぞれ検出する温度検出回路と、前記温度検出回路により検出される前記複数の二次電池の温度に基づいて前記接続切替回路を制御するコンピュータとを備える二次電池の充電装置で使用される充電制御プログラムであって、
前記接続切替回路により前記複数の二次電池を充電電源に対し直列接続させ、当該複数の二次電池に対し第1の充電モードによる充電を行わせる処理と、
前記第1の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度を予め設定された第1のしきい値と比較する処理と、
前記第1の比較手段により、第1の充電モードによる充電を行っている二次電池の温度が前記第1のしきい値を超えたことが検出されたとき、前記接続切替回路により、少なくとも当該温度上昇が検出された二次電池の前記充電電源に対する接続状態を前記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替え、この切り替えられた二次電池に対し前記第1の充電モードよりも小電流の第2の充電モードによる充電を行わせる処理と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする充電制御プログラム。 - 前記接続状態を前記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替える処理は、二次電池の温度が予め設定された第1のしきい値を超えたことが検出されたとき、前記接続切替回路により、前記温度上昇が検出された二次電池を含む前記複数の二次電池のすべてを前記充電電源に対し並列接続又は間欠接続させて、これらの二次電池に対し前記第2の充電モードによる充電を行わせることを特徴とする請求項11記載の充電制御プログラム。
- 前記接続状態を前記直列接続から並列接続又は間欠接続に切り替える処理は、二次電池の温度が予め設定された第1のしきい値を超えたことが検出されたとき、前記接続切替回路により、当該温度上昇が検出された二次電池のみを前記充電電源に対し並列接続又は間欠接続させてこの二次電池に対し前記第2の充電モードによる充電を行わせ、他の二次電池に対しては前記第1の充電モードによる充電を継続させることを特徴とする請求項11記載の充電制御プログラム。
- 前記温度検出回路により検出された、前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度を前記第1のしきい値より低く設定された第2のしきい値と比較する処理と、
前記比較処理により、前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度が前記第2のしきい値未満に低下したことが検出されたとき、前記接続切替回路により、前記温度低下が検出された二次電池の前記充電電源に対する接続状態を前記並列接続又は間欠接続から前記直列接続に切り替えて、この切り替えられた二次電池に対し前記第1の充電モードによる充電を再度行わせる処理と
を、さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の充電制御プログラム。 - 前記温度検出回路の検出結果をもとに、前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度変化特性を監視する処理と、
前記温度特性の監視処理により、前記第2の充電モードにより充電を行っている二次電池の温度変化特性が予め設定した満充電に対応する条件を満たすことが検出されたとき、当該満充電の条件を満たす二次電池を前記充電電源から切り離す処理と
を、さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の充電制御プログラム。
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