JP2017184590A - 無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラおよびその診断方法 - Google Patents

無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラおよびその診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のバッテリーが並列接続された無停電電源装置において、どのようなバッテリーの異常であっても検出できるバッテリー診断機能付きコントローラを提供する。【解決手段】無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラであって、商用電源と接続されて電力を充電する1台の充電器10と、並列接続された複数のバッテリー1〜4のうちの1つのみを充電器10から充電可能な状態に接続するとともに、充電可能な状態に接続されたバッテリー以外のバッテリーのうちの少なくとも1つを放電器20に電力を放電可能な状態に接続するよう制御する充放電制御部30と、充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降とを確認するとともに、放電器に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降を確認することにより、バッテリーそれぞれについて、異常の有無および異常の種類を診断するバッテリー診断部と、を備える。【選択図】図3

Description

この発明は、無停電電源装置に並列接続された複数のバッテリーの診断機能付きコントローラおよびその診断方法に関するものである。
従来より、停電等の商用電力遮断時に備えて、電力供給が必要な機器に常に接続しておき、停電等の商用電力遮断時に機器に対して電力を供給することが可能なバッテリーを搭載した無停電電源装置が知られている。この際、長時間のバックアップが求められる場合には、複数のバッテリーを並列接続するものが採用されている。
例えば特許文献1には、複数のバッテリーが並列接続された無停電電源装置において、通常時には各バッテリーが充電されるように切替器の切替制御が行われ、停電発生時にはバッテリーからインバータ/コンバータ部に給電が行われるように切替器の切替制御が行われ、バッテリーのチェック時にはチェック対象となるバッテリーがUPS内部負荷に接続されるように切替器の切替制御が行われることが記載されている。
特開2005−287174号公報
しかしながら、例えば特許文献1に記載されているような従来の無停電電源装置では、バッテリーのチェック時には、チェック専用となるため、充電や放電を行いながらバッテリーの診断を行うことができない、という課題があった。また、このチェックは、バッテリー電圧と放電との関係に基づいて行われているため、一般的な電圧降下異常についてはチェックできるが、それ以外の異常については検出することができない、という課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数のバッテリーが並列接続された無停電電源装置において、各バッテリーについて、充電や放電を行いながら異常の診断をすることができ、どのようなバッテリーの異常であっても検出することができるバッテリー診断機能付きコントローラおよびその診断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、並列接続された複数のバッテリーと、外部の機器に対して電力を放電可能な1台の放電器とに接続される、無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラであって、商用電源と接続されて電力を充電する1台の充電器と、前記複数のバッテリーのうちの1つのみを前記充電器から充電可能な状態に接続するとともに、前記複数のバッテリーのうち前記充電可能な状態に接続されたバッテリー以外のバッテリーのうちの少なくとも1つを前記放電器に電力を放電可能な状態に接続するよう制御する充放電制御部と、前記充電器から充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降とを確認するとともに、前記放電器に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降を確認することにより、前記複数のバッテリーそれぞれについて、異常の有無および異常の種類を診断するバッテリー診断部と、を備えることを特徴とする。
この発明の無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラまたはその診断方法によれば、複数のバッテリーが並列接続された無停電電源装置において、各バッテリーについて、充電や放電を行いながら異常の有無および異常の種類を診断することができ、どのようなバッテリーの異常であっても検出することができる。
複数のバッテリーが並列接続されている無停電電源装置において、循環電流が流れることを示す説明図である。 複数のバッテリーが並列接続されている従来の無停電電源装置の概略構成および充電時の制御状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラおよび無停電電源装置全体の概略構成を示す模式図である。 この発明の実施の形態における無停電電源装置の充放電制御部が、複数のバッテリーをどの順番で充電可能な充電接続状態、放電可能な放電接続状態、待機状態とするかについて、あらかじめ定められた所定の条件により決定されたスケジュールの一例を示す表である。 この発明の実施の形態による無停電電源装置において、商用電源からの電力供給がある場合の充放電制御部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態における無停電電源装置の充放電制御部が、複数のバッテリーをどの順番で充電可能な充電接続状態、放電可能な放電接続状態、待機状態とするかについて、あらかじめ定められた所定の条件により決定されたスケジュールの別の一例を示す表である。 この発明の実施の形態における無停電電源装置の充放電制御の具体的手法の一例および充電・放電・待機の制御状態の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部が、どのようにバッテリー電圧またはバッテリー電流のチェックを行うかを示す説明図である。 この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部の動作を示すものであり、充電時のバッテリー電圧上昇をチェックするフローチャートである。 この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部の動作を示すものであり、充電時のバッテリー電流下降をチェックするフローチャートである。 この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部の動作を示すものであり、放電時のバッテリー電圧下降をチェックするフローチャートである。
この発明は、無停電電源装置に並列接続された複数のバッテリーの診断機能付きコントローラおよびその診断方法に関するものである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一般的に、複数のバッテリーが並列接続されている無停電電源装置において、各バッテリー間に循環電流が流れることを示す説明図である。
この図1では、複数のバッテリー1〜4が並列接続されている。このように複数のバッテリーが並列接続されている場合には、通常、各バッテリー間で電流が流れ、電池容量が減っていくが、この際に流れる電流を、循環電流という。
この循環電流は、接続されているバッテリー同士の電圧の差や内部抵抗の差によって発生する。しかし、たとえ同種のバッテリーであっても個体差があり、バッテリー同士の電圧や内部抵抗が一致することはないため、複数のバッテリーが並列接続されている限り、無負荷であっても常に循環電流が流れてバッテリーの電力が消費され続けることとなり、バッテリー容量を低下させ、バッテリーの寿命が短くなる要因となっている。
例えば、図1では、バッテリー2の電圧がバッテリー1,3,4より低い電圧のバッテリーであるとする。この場合、実線で示す矢印Aは、バッテリー1,3,4から、バッテリー2に流れている循環電流の様子を示している。そして、バッテリー2の電圧が他のバッテリーよりも高くなると、破線で示す矢印Bのように、今度はバッテリー2から他のバッテリー1,3,4に対して循環電流が流れてしまう。
図2は、複数のバッテリーが並列接続されている従来の無停電電源装置の概略構成および充電時の制御状態を示す説明図である。図2においても、複数のバッテリー1〜4が並列接続されており、各バッテリーには充電器10および放電器(インバータ)20が接続されている。そして、図2において、バッテリー1はほぼ満充電状態であり、バッテリー2はほぼ空(カラ)になっている状態であり、バッテリー3,4は少しだけ使われている状態であるとする。充電中は、スイッチSW1をON、スイッチSW2をOFFとする。
この状態で充電が行われる場合、図2では、充電器10からの充電時に、実線の矢印Cで示すように、充電器10から12Aの電流がバッテリー2に流れている。また同時に、破線の矢印Dに示すように、バッテリー1から3A、バッテリー3から1A、バッテリー4から1Aがそれぞれバッテリー2に循環電流として流れ、合計17Aで充電が行われることを示している。
このように、従来の無停電電源装置においては、例えば、あるバッテリーがせっかく新品に近い、ほぼ満充電状態にあるバッテリーであったとしても、そのバッテリーから循環電流が流れてしまったり、同じくらいの状態に見えるバッテリーであっても、電圧の差や内部抵抗の差によって循環電流が流れてしまうため、バッテリーに無駄な負荷をかけ続けてしまい、バッテリーの長寿命化の妨げになってしまうという問題があった。
そこで、この発明では、複数のバッテリーそれぞれの寿命を長くすることにより、無停電電源装置全体の長寿命化をはかるため、充電時にはバッテリーを1つずつ充電する。すなわち、1つのバッテリーのみが接続されるよう制御して充電することにより、他のバッテリーに循環電流が流れないようにしている。また、この充電時に、どのバッテリーから順番に充電し、どのバッテリーから順番に放電するかを、あらかじめ定められた所定の条件により決定されたスケジュールにしたがって行うことにより、バッテリーの寿命を長くしている。
また、上記のとおり、充電時に各バッテリーに循環電流が流れないようにし、かつ、充電させるバッテリーと放電させるバッテリーとをスケジュールにしたがって制御するとともに、並列接続されるバッテリーが3つ以上ある場合には、充電もせず放電もさせない他のバッテリーは、回路から切り離して待機状態とするよう制御して休ませることにより、すべてのバッテリーを最適な状態で管理し、バッテリーの長寿命化をはかるようにしている。
しかし、このようにしてバッテリーの長寿命化をはかったとしても、バッテリーの故障やバッテリーの寿命、または、バッテリーそのものの異常ではなく、はんだ付け等の不具合による接続不良や回路エラーなど、様々な異常が起こり得るが、これらの異常を正確に把握することができなければ、停電時等に無停電電源装置が正常に機能せず、負荷(外部の例えば計測器等の機器)を稼働させ続けることができない、という大きな問題に発展するおそれがある。
そこで、この発明の実施の形態では、複数のバッテリーが並列接続された無停電電源装置において、各バッテリーについて、充電や放電を行いながら異常の有無および異常の種類を診断することができ、どのようなバッテリーの異常であっても検出することができるようにしたものである。
図3は、この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラおよび無停電電源装置全体の概略構成を示す模式図である。この図3に示す無停電電源装置においても、複数のバッテリー1〜4が並列接続されており、充電器10および放電器20が接続されている。ここで、充電器10は、商用電源(図示せず)と接続されて電力を充電するものである。また、放電器20は、外部の機器(図示せず)と接続されており、それら機器に対して電力を放電可能なものである。
なお、一点鎖線で囲まれた部分に含まれている、複数のバッテリー1〜4および放電器20については、既存のものを使用することが可能であり、この一点鎖線で囲まれた部分以外の部分が、この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラである。
すなわち、この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラは、並列接続された複数のバッテリー1〜4と、外部の機器に対して電力を放電可能な1台の放電器20とに接続されるものであり、充電器10と、充放電制御部30と、バッテリー診断部40とを備えている。
充放電制御部30は、複数のバッテリー1〜4のうちの1つのみを、充電器10から充電可能な状態に接続するよう制御するとともに、複数のバッテリー1〜4のうち充電可能な状態に接続されたバッテリー以外のバッテリーのうちの少なくとも1つを放電器20に電力を放電可能な状態に接続するよう制御する制御部である。
このように、充放電制御部30により、常に少なくとも1つのバッテリーから放電器20に電力を放電可能な状態に接続しておくことにより、落雷時等の急な停電時においても、タイムラグなく瞬時に放電器20から外部の機器への電力供給を行うことができる。
また、充放電制御部30は、複数のバッテリー1〜4のうちの電圧レベルがもっとも低いバッテリーを最初に、充電器10から充電可能な状態に接続するよう制御し、複数のバッテリー1〜4のうちの電圧レベルがもっとも高いバッテリーを最初に、放電器20に電力を放電可能な状態に接続するよう制御する。
さらに、充放電制御部30は、あらかじめ定められた所定の条件により決定されたスケジュールにしたがって、充電器10から充電可能な状態に接続するバッテリーを当該バッテリーとは異なるバッテリーに切り替え、放電器20に電力を放電可能な状態に接続するバッテリーを当該バッテリーとは異なるバッテリーに切り替える。
また、充放電制御部30は、並列接続されるバッテリーが3つ以上ある場合には、充電可能な状態に接続されたバッテリーと放電可能な状態に接続されたバッテリー以外のバッテリーを、無停電電源装置の回路から切り離して待機状態とするよう制御して休ませることにより、すべてのバッテリーを最適な状態で管理し、バッテリーの長寿命化をはかるものである。
バッテリー診断部40は、充電器10から充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降とを確認するとともに、放電器20に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降を確認することにより、複数のバッテリー1〜4それぞれについて、異常の有無および異常の種類を診断する診断部である。
また、バッテリー診断部40は、充電器10から充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降、および、放電器20に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降に基づいて、複数のバッテリー1〜4それぞれについて、異常の有無を出力するとともに、異常が検出された場合には、当該異常の種類を出力する。
図4は、充放電制御部30が、複数のバッテリー1〜4をどの順番で充電可能な充電接続状態、放電可能な放電接続状態、待機状態とするかについて、あらかじめ定められた所定の条件により決定されたスケジュールの一例を示す表である。
また、図5は、商用電源からの電力供給がある場合の充放電制御部30の動作を示すフローチャートである。
充放電制御部30は、まず初めに(無停電電源装置を初めて接続したとき、または、停電等により商用電源からの電力供給がなくなり、無停電電源装置による電力供給が行われて商用電源が復帰したとき)、並列接続された複数のバッテリーの電圧レベルをチェックし、並列接続された複数のバッテリー1〜4の電圧レベルのうち、少なくとも1つがM以上であるか否かを判断する(ステップST1)。
この図4の例では、バッテリー1の電圧レベルはLL(ほぼ充電されていない深放電レベル)、バッテリー2の電圧レベルはL(40%以下の充電レベル)、バッテリー3の電圧レベルはH(80%充電レベル)、バッテリー4の電圧レベルはM(60%充電レベル)であるとする。また、表の中の電圧レベルHHは、ほぼ満充電(100%充電レベル)を意味するものである。
この場合、並列接続された複数のバッテリー1〜4の電圧レベルのうち、少なくとも1つがM以上であるので(ステップST1のYESの場合)、電圧レベルがもっとも低いバッテリーを最初に、充電器10から充電可能な状態に接続し、電圧レベルがもっとも高いバッテリーを最初に、放電器20に電力を放電可能な状態に接続する(ステップST11)。そして、電圧レベルがもっとも低いバッテリーから順に、充電器10から充電可能な状態に接続し、充電可能な状態に接続されたバッテリーは、次のサイクルでは放電可能な状態に接続する(ステップST12)。
すなわち図4の例では、充電器10から充電可能な状態に接続する順番は、電圧レベルLLのバッテリー1、電圧レベルLのバッテリー2、電圧レベルMのバッテリー4、電圧レベルHのバッテリー3の順番(バッテリー1,2,4,3の順番)である。また、電圧レベルがもっとも高いバッテリーを最初に、放電器20に電力を放電可能な状態に接続するので、最初に放電可能な状態に接続されるのは、バッテリー3である。
また、この図4の例では、充電可能な状態に接続されたバッテリーは、次のサイクルでは放電可能な状態に接続されるものとしているので、放電可能な状態に接続する順番は、バッテリー3,1,2,4の順番である。すなわち、1サイクル目には、バッテリー1が充電接続状態、バッテリー3が放電接続状態、他の2つが待機状態、2サイクル目には、バッテリー2が充電接続状態、バッテリー1が放電接続状態、他の2つが待機状態、3サイクル目には、バッテリー4が充電接続状態、バッテリー2が放電接続状態、他の2つが待機状態、4サイクル目には、バッテリー3が充電接続状態、バッテリー4が放電接続状態、他の2つが待機状態であり、これを繰り返す。
この際、充電可能な状態に接続したバッテリーの電圧レベルがHH(100%充電レベル)まで達したら、すぐに次のバッテリーを充電可能な状態に接続する、というサイクルで繰り返すことにすると、バッテリーを休ませる時間がなく、バッテリーを劣化させてしまうため、例えば24時間経ったら次のサイクルとする、というスケジュールにするとよい。この結果、図4に示すように、電圧レベルがLLだったバッテリーは、充電接続状態にしても1サイクルでは電圧レベルHまでしか達しないが、例えば図4の場合には、3サイクル目にはすべてのバッテリーの電圧レベルがM以上となっている。
なお、電圧レベルがMやHのバッテリーを充電接続状態にした場合には、上記のように24時間で次のサイクルに移行するとしても、それよりも短い時間で電圧レベルがHHまで達することが予想されるが、100%充電レベルになっても充電し続けると、バッテリーを劣化させてしまうため、電圧レベルがHHになったら残りの時間は休ませる(待機状態と同じように回路から切り離す)ようにした方がよい。すなわち、この図4においては、充電および満充電になったら休ませることも含めて「充電接続状態」と呼んでいる。
また、停電等が発生し、商用電源からの電力供給がなくなり、無停電電源装置による電力供給が行われて商用電源が復帰したときなど、すべてのバッテリーの電圧レベルがあらかじめ定められた所定の電圧以上(ここでは、60%充電(M)以上とする)でない場合(ステップST1のNOの場合)には、図6に示すスケジュールを採用するものとする。
図6は、充放電制御部30が、複数のバッテリー1〜4をどの順番で充電可能な充電接続状態、放電可能な放電接続状態、待機状態とするかについて、あらかじめ定められた所定の条件により決定されたスケジュールの別の一例を示す表である。
この場合であっても、充放電制御部30が、まず初めに(無停電電源装置を初めて接続したとき、または、停電等により商用電源からの電力供給がなくなり、無停電電源装置による電力供給が行われて商用電源が復帰したとき)、並列接続された複数のバッテリーの電圧レベルをチェックし、並列接続された複数のバッテリー1〜4の電圧レベルのうち、少なくとも1つがM以上であるか否かを判断する(ステップST1)。
図6に示す例では、すべてのバッテリー1〜4の電圧レベルがM未満であるが(ステップST1のNOの場合)、この場合であっても、電圧レベルがもっとも低いバッテリーを最初に、充電器10から充電可能な状態に接続し、電圧レベルがもっとも高いバッテリーを最初に、放電器20に電力を放電可能な状態に接続するのは同じである(ステップST21)。
そして、この図6の例では、バッテリー1〜4すべての電圧レベルはLL(ほぼ充電されていない深放電レベル)であるとするが、数値としては、バッテリー1がもっとも電圧レベルが低く、次に低いのがバッテリー2、その次に低いのがバッテリー4、そして、バッテリー3がもっとも電圧レベルが高かったと仮定する。よって、1サイクル目には、バッテリー1が充電接続状態、バッテリー3が放電接続状態、他の2つが待機状態である点については、図4に示す例と同じである。
しかし、この図6に示す例では、並列接続された複数のバッテリー1〜4の電圧レベルのうち、すべてがM未満の電圧レベルであるので、最初に充電可能な状態に接続したバッテリーを、次のサイクルですぐに放電してしまったのでは、すべてのバッテリーを停電時に使用可能な状態とすることができないため、このような条件のときには、放電可能な状態に接続したバッテリーを、次のサイクルで充電可能な状態に接続し、できるだけ早くすべてのバッテリーを使用可能な状態とするスケジュールにしたがって制御すればよい。
そして、ステップST1での電圧レベルのチェックにおいて電圧レベルがもっとも高いバッテリーから順に、放電器20に電力を放電可能な状態に接続し、放電可能な状態に接続されたバッテリーは、次のサイクルでは充電可能な状態に接続する(ステップST22)。
すなわち図6の例では、放電器20に電力を放電可能な状態に接続する順番は、バッテリー3、バッテリー4、バッテリー2、バッテリー1の順番である。また、電圧レベルがもっとも低いバッテリーを最初に、充電器10から充電可能な状態に接続するので、最初に充電可能な状態に接続されるのは、バッテリー1である。
また、この図6の例では、放電可能な状態に接続されたバッテリーは、次のサイクルでは充電可能な状態に接続されるものとしているので、充電可能な状態に接続する順番は、バッテリー1,3,4,2の順番である。すなわち、1サイクル目には、バッテリー1が充電接続状態、バッテリー3が放電接続状態、他の2つが待機状態、2サイクル目には、バッテリー3が充電接続状態、バッテリー4が放電接続状態、他の2つが待機状態、3サイクル目には、バッテリー4が充電接続状態、バッテリー2が放電接続状態、他の2つが待機状態、4サイクル目には、バッテリー2が充電接続状態、バッテリー1が放電接続状態、他の2つが待機状態であり、これを繰り返す。
この際、充電可能な状態に接続したバッテリーの電圧レベルがHH(100%充電レベル)まで達したら、すぐに次のバッテリーを充電可能な状態に接続する、というサイクルで繰り返すことにすると、バッテリーを休ませる時間がなく、バッテリーを劣化させてしまうため、例えば24時間経ったら次のサイクルとする、というスケジュールにするとよい。この結果、図6に示すように、電圧レベルがLLだったバッテリーは、充電接続状態にしても1サイクルでは電圧レベルHまでしか達しないが、例えば図6の場合には、5サイクル目にはすべてのバッテリーの電圧レベルがM以上となっている。
なお、電圧レベルがMやHのバッテリーを充電接続状態にした場合には、上記のように24時間で次のサイクルに移行するとしても、それよりも短い時間で電圧レベルがHHまで達することが予想されるが、100%充電レベルになっても充電し続けると、バッテリーを劣化させてしまうため、電圧レベルがHHになったら残りの時間は休ませる(待機状態と同じように回路から切り離す)ようにした方がよい。すなわち、この図6においては、充電および満充電になったら休ませることも含めて「充電接続状態」と呼んでいる。
図7は、この発明の実施の形態における無停電電源装置の充放電制御の具体的手法の一例および充電・放電・待機の制御状態の一例を示す説明図である。すなわち、図3における充放電制御部30およびバッテリー診断部40において、具体的にどのようなスイッチ構成によりどのような切替制御が行われ、また、そのときにどのようなバッテリー診断が行われるかという一例を示すものであり、この図7では、バッテリー1のみを充電接続状態、バッテリー2のみを放電接続状態、残りのバッテリー3およびバッテリー4を待機状態とするよう制御している例を示している。
バッテリー1には、充電用スイッチSW11およびSW12、放電用スイッチSW13、循環電流防止ダイオード51が接続されている。同様に、バッテリー2には、充電用スイッチSW21およびSW22、放電用スイッチSW23、循環電流防止ダイオード52が接続されている。
また、バッテリー3には、充電用スイッチSW31およびSW32、放電用スイッチSW33、循環電流防止ダイオード53が接続されている。同様に、バッテリー4には、充電用スイッチSW41およびSW42、放電用スイッチSW43、循環電流防止ダイオード54が接続されている。
そして、この図7においては、バッテリー1のみを充電接続状態とするため、バッテリー1の充電用スイッチSW11,SW12をONに、他のバッテリーの充電用スイッチSW21,SW22,SW31,SW32,SW41,SW42をすべてOFFにしている。すなわち、これら充電用スイッチSW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32,SW41,SW42が、図3に示す充放電制御部30の一部を構成しており、充放電制御部30がこれらスイッチのON/OFFを制御することにより、複数のバッテリーのうちのいずれか1つのみを充電器10と接続する。
また、この図7においては、バッテリー2の放電用スイッチSW23をONに、他のバッテリーの放電用スイッチSW13,SW33,SW43をOFFにしている。すなわち、これら放電用スイッチSW13,SW23,SW33,SW43が、図3に示す充放電制御部30の一部を構成しており、充放電制御部30がこれらスイッチのON/OFFを制御することにより、複数のバッテリーのうちのいずれか1つのみを放電器20と接続する。
そしてこの場合、図7の実線の矢印Gで示すように、充電器10からの電流12Aは、すべてバッテリー1にのみ流れることとなり、12Aの電流でバッテリー1を充電させることができる。また、二重線の矢印Hで示すように、例えば放電器20に12Aの電流が流れる負荷を接続した場合、バッテリー2からのみ12Aの電流が放電器20に流れ、放電を行うことができる。他のバッテリー3およびバッテリー4については、すべてのスイッチがOFFになっているため、完全に回路から切り離された待機状態となっている。
また、循環電流防止ダイオード51〜54は、放電器20と複数のバッテリー1〜4との間のそれぞれに設けられており、複数のバッテリー1〜4のいずれかから各バッテリーへの循環電流を防止するものである。すなわち、循環電流防止ダイオード51〜54は、放電器20と複数のバッテリー1〜4との間のそれぞれに、複数のバッテリー1〜4のいずれかから各バッテリーへの循環電流を防止する向きに設けられている。
具体的には、循環電流防止ダイオード51は、放電器20とバッテリー1との間に、バッテリー1から放電器20の方向にしか電流が流れないような向きに設けられている。同様に、循環電流防止ダイオード52は、放電器20とバッテリー2との間に、バッテリー2から放電器20の方向にしか電流が流れないような向きに設けられ、循環電流防止ダイオード53は、放電器20とバッテリー3との間に、バッテリー3から放電器20の方向にしか電流が流れないような向きに設けられ、循環電流防止ダイオード54は、放電器20とバッテリー4との間に、バッテリー4から放電器20の方向にしか電流が流れないような向きに設けられている。
このように、循環電流防止ダイオード51〜54を設けるようにすれば、充放電制御部30によって、例えばバッテリー2および3の2つが同時に放電器20に電力を放電可能な状態に接続されたとしても、バッテリー2からの電流がバッテリー3に流れることはなく、同様に、いずれのバッテリーからも他のバッテリーへ電流が流れることがなく、各バッテリーへの循環電流を防止することができるという効果がある。
また、待機状態にあるバッテリー(図7に示す例ではバッテリー3およびバッテリー4)については、完全に回路から切り離されるため、電流が流れることなく休ませることができるので、バッテリーの長寿命化をはかることができる。
すなわち、個々のバッテリーについて、個別に充電、放電、待機を切り替えて制御することができるので、すべてのバッテリーを適切な状態で管理することができ、バッテリーの長寿命化をはかることができる。
また、上記のとおり、並列接続されている複数のバッテリーを個々に管理することができるため、これらの複数のバッテリーについては、必ずしも同種のバッテリーである必要はない。例えば、電圧が同程度であり、温度のチェックが不要である等、充電電圧と管理条件が同等なバッテリーであれば、容量の異なるバッテリーを使用することができる。
図8は、この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部40が、どのようにバッテリー電圧またはバッテリー電流のチェックを行うかを示す説明図である。なお、バッテリー電圧を計測する電圧計(図示せず)と電流計(図示せず)は各バッテリーに接続されており、バッテリー診断部40では常にバッテリー電圧とバッテリー電流を監視することが可能である。
図8(a)は、充電時のバッテリー(充電器10から充電可能な状態に接続されているバッテリー)の電圧上昇を示す電圧曲線Vの一例であり、充電直前(充電開始時)のバッテリー電圧V0が低い場合の正常なバッテリーの電圧曲線を示している。
また、図9は、この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部40の動作を示すものであり、充電時のバッテリー電圧上昇をチェックするフローチャートである。
ここでは、まず初めに、充電用スイッチSW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32,SW41,SW42の切替が行われると、充放電制御部30から、どのバッテリーが充電器10から充電可能な状態に接続されたかという情報、すなわち、充電接続状態のバッテリーがどれであるかという情報を取得する(ステップST31)。
そして、その充電開始時(T0時)におけるバッテリー電圧V0を取得し、自身(バッテリー診断部40)のメモリ(図示せず)に保存する(ステップST32)。ここで、充電直前(充電開始時)のバッテリー電圧V0が、あらかじめ定められた所定のバッテリー電圧VAよりも低く、上昇度合いの確認をした方が良いと判断された場合(ステップST33のYESの場合)、あらかじめ定められた所定時間T1が経過すると(ステップST34のYESの場合)、そのT1経過後における当該バッテリーのバッテリー電圧V1を取得する(ステップST35)。
次に、ステップST35で取得した所定時間T1経過後のバッテリー電圧V1を、ステップST32で取得した充電開始時のバッテリー電圧V0と比較し、V1−V0の値があらかじめ定められた所定電圧差ΔV以上であれば(ステップST36のYESの場合)、正常信号を出力し(ステップST37)、所定電圧差ΔVより小さい場合(ステップST36のNOの場合)には、異常信号(1)を出力する(ステップST38)。
なお、充電直前(充電開始時)のバッテリー電圧V0が、あらかじめ定められた所定のバッテリー電圧VA以上であり、上昇度合いの確認が必要ないと判断された場合(ステップST33のNOの場合)には、何も信号を出力せず、このフローチャートとしては終了する。
図8(b)は、充電時のバッテリー(充電器10から充電可能な状態に接続されているバッテリー)の電流下降を示す電流曲線Iの一例であり、この図8(b)では、図8(a)と同様に充電直前(充電開始時)のバッテリー電圧V0が低く、大きな充電電流が長時間必要な場合の正常なバッテリーの電流曲線IHと、充電直前(充電開始時)のバッテリー電圧V0が高く、あまり大きな充電電流は必要でない場合の正常なバッテリーの電流曲線ILを示している。
また、図10は、この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部40の動作を示すものであり、充電時のバッテリー電流下降をチェックするフローチャートである。
このフローチャートにおいても、まず初めに、充電用スイッチSW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32,SW41,SW42の切替が行われると、充放電制御部30から、どのバッテリーが充電器10から充電可能な状態に接続されたかという情報、すなわち、充電接続状態のバッテリーがどれであるかという情報を取得する(ステップST41)。
そして、その充電開始時(T0時)におけるバッテリー電圧V0を取得し、自身(バッテリー診断部40)のメモリ(図示せず)に保存する(ステップST42)。ここで、充電直前(充電開始時)のバッテリー電圧V0が、あらかじめ定められた所定のバッテリー電圧VBよりも低い場合には、図8(b)に示す電流曲線IHを使用し、バッテリー電圧V0が所定のバッテリー電圧VB以上の場合には、電流曲線ILを使用することを決定する(ステップST43)。
その後、あらかじめ定められた所定時間T2が経過すると(ステップST44のYESの場合)、そのT2経過後における当該バッテリーのバッテリー電流I2を取得する(ステップST45)。なお、所定時間T2については、ステップST45で取得したバッテリー電流I2と電流曲線IHまたは電流曲線ILとの比較ができる値に任意に設定すればよいものであるが、比較的短時間である方が傾向が出やすく望ましい。
次に、ステップST45で取得した所定時間T2経過後のバッテリー電流I2が、あらかじめ定められた所定電流閾値IH2または閾値IL2以上であれば、すなわち、ステップST43で電流曲線IHを使用すると決定された場合にはI2の値が所定電流閾値IH2以上であれば、電流曲線ILを使用すると決定された場合にはI2の値が所定電流閾値IL2以上であれば(ステップST46のYESの場合)、正常信号を出力し(ステップST47)、所定電流閾値IH2または閾値IL2未満の場合(ステップST46のNOの場合)には、異常信号(2)を出力する(ステップST48)。
図8(c)は、放電時の(放電器20に電力を放電可能な状態に接続されている)バッテリーの電圧下降を示す電圧曲線VVの一例であり、正常なバッテリーの放電時の電圧曲線VVを示している。
また、図11は、この発明の実施の形態における無停電電源装置のバッテリー診断部40の動作を示すものであり、放電時のバッテリー電圧下降をチェックするフローチャートである。
ここでは、まず初めに、放電用スイッチSW13,SW23,SW33,SW43の切替が行われると、充放電制御部30から、どのバッテリーが放電器20に電力を放電可能な状態に接続されたかという情報、すなわち、放電接続状態のバッテリーがどれであるかという情報を取得する(ステップST51)。
そして、その放電開始時(T00時)におけるバッテリー電圧V00を取得し、自身(バッテリー診断部40)のメモリ(図示せず)に保存する(ステップST52)。その後、あらかじめ定められた所定時間T3が経過すると(ステップST53のYESの場合)、そのT3経過後における当該バッテリーのバッテリー電圧V3を取得する(ステップST54)。
次に、ステップST54で取得した所定時間T3経過後のバッテリー電圧V3を、ステップST52で取得した充電開始時のバッテリー電圧V00と比較し、V00−V3の値があらかじめ定められた所定電圧差ΔVVより小さい場合(ステップST55のYESの場合)には、正常信号を出力し(ステップST56)、所定電圧差ΔVV以上の場合(ステップST55のNOの場合)には、異常信号(3)を出力する(ステップST57)。この際、バッテリーには比較的小さめの負荷が接続されているものとする。
なお、正常信号の出力や異常信号(1)〜(3)の出力については、この発明のバッテリー診断機能付きコントローラにランプで表示できるようにしたり、モニタ画面に表示できるようにしたり、通信により通知するなど、外部に異常発生を知らせることができればどのような出力方法であってもよく、ユーザがそれらを視認して対処することができるように出力すればよい。
そして、並列接続された複数のバッテリー1〜4のすべてについて、充電と放電が一度回ってこれば、充電時のバッテリーの電圧上昇、電流下降、および、放電時のバッテリーの電圧下降という3つの確認をすべて行うことができるので、その結果、異常の有無および異常の種類を診断することができる。
具体的な一例としては、異常信号が出力されなければ正常、異常信号(1)が出力されたらバッテリーの物理的破損や装置充電回路破損、異常信号(2)が出力されたらバッテリーの容量低下の異常、異常信号(3)が出力されたらバッテリーの容量低下の異常やインバータの不具合等であると判断することができる。
すなわち、バッテリー診断部40は、充電器10から充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降、および、放電器20に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降に基づいて、複数のバッテリー1〜4それぞれについて、異常の有無を出力するとともに、異常が検出された場合には、当該異常の種類を出力する。
これにより、その診断結果に応じて、エラー対象のバッテリーは回路から切り離して未接続状態として、バッテリーの交換、はんだ付け等の接続チェック、回路異常チェックなど、適切な処置をとることが可能となる。このようにすれば、バッテリーが異常時に熱を持つ状態だったとしても安全であり、かつ、無停電電源装置の状態も監視し続けることができる。
なお、すべてのバッテリー診断が正常という結果だったとしても、次のサイクルで故障することもあるので、常に繰り返してチェックを行う。
このように、バッテリー診断部40が、充電時のバッテリー(充電器10から充電可能な状態に接続されたバッテリー)の電圧上昇の確認および電流下降の確認をするとともに、放電時のバッテリー(放電器20に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリー)の電圧下降の確認という、3つの確認をすることにより、複数のバッテリー1〜4それぞれについて、異常の有無および異常の種類を診断することができ、どのようなバッテリーの異常であっても検出することができる。
なお、この実施の形態では、並列接続する複数のバッテリーについては、出願時の技術水準に基づき、典型的なバッテリーとして鉛バッテリーを想定しているが、同様の特性を有するものであれば、鉛バッテリー以外のバッテリーを採用しても構わない。
また、並列接続する複数のバッテリーの数について、この実施の形態では4つということで説明したが、最低2つあればよい。すなわち、1つは充電用であり、1つは放電用である。そして、このように少なくとも1つ以上のバッテリーを常に放電器20に接続しておくことにより、落雷時等の急な停電時にもタイムラグなく瞬時に放電器20から外部の機器への電力供給を行うことができる。
なお、この実施の形態のように、3つ以上のバッテリーが複数接続されている場合には、充電用でも放電用でもないバッテリーを、充電器10にも放電器20にも接続されない待機状態とすることができるので、電流が流れることなく休ませることができ、バッテリーの寿命をより長くすることができる。
また、例えば1つのバッテリーが故障したり寿命だったりして異常が検出され、バッテリーの交換が必要になった場合には、その交換すべきバッテリーを待機状態にすることにより無停電電源装置の回路から切り離すことができるので、無停電電源装置としては稼働させたまま、バッテリーの交換を行うことができる。
以上のように、この発明の実施の形態の無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラまたはその診断方法によれば、複数のバッテリーが並列接続された無停電電源装置において、各バッテリーについて、充電や放電を行いながら異常の有無および異常の種類を診断をすることができ、どのようなバッテリーの異常であっても検出することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1,2,3,4 バッテリー
10 充電器
20 放電器(インバータ)
30 充放電制御部
40 バッテリー診断部
51 バッテリー1の循環電流防止ダイオード
52 バッテリー2の循環電流防止ダイオード
53 バッテリー3の循環電流防止ダイオード
54 バッテリー4の循環電流防止ダイオード
SW11,SW12 バッテリー1の充電用スイッチ
SW13 バッテリー1の放電用スイッチ
SW21,SW22 バッテリー2の充電用スイッチ
SW23 バッテリー2の放電用スイッチ
SW31,SW32 バッテリー3の充電用スイッチ
SW33 バッテリー3の放電用スイッチ
SW41,SW42 バッテリー4の充電用スイッチ
SW43 バッテリー4の放電用スイッチ

Claims (5)

  1. 並列接続された複数のバッテリーと、外部の機器に対して電力を放電可能な1台の放電器とに接続される、無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラであって、
    商用電源と接続されて電力を充電する1台の充電器と、
    前記複数のバッテリーのうちの1つのみを前記充電器から充電可能な状態に接続するとともに、前記複数のバッテリーのうち前記充電可能な状態に接続されたバッテリー以外のバッテリーのうちの少なくとも1つを前記放電器に電力を放電可能な状態に接続するよう制御する充放電制御部と、
    前記充電器から充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降とを確認するとともに、前記放電器に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降を確認することにより、前記複数のバッテリーそれぞれについて、異常の有無および異常の種類を診断するバッテリー診断部と、
    を備えることを特徴とする無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラ。
  2. 前記充放電制御部は、あらかじめ定められた所定の条件により決定されたスケジュールにしたがって、前記充電器から充電可能な状態に接続するバッテリーを当該バッテリーとは異なるバッテリーに切り替え、前記放電器に電力を放電可能な状態に接続するバッテリーを当該バッテリーとは異なるバッテリーに切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラ。
  3. 前記充放電制御部は、前記複数のバッテリーが3つ以上ある場合には、前記充電可能な状態に接続されたバッテリーと前記放電可能な状態に接続されたバッテリー以外のバッテリーを、前記無停電電源装置の回路から切り離した待機状態とする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラ。
  4. 前記バッテリー診断部は、前記充電器から充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降、および、前記放電器に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降に基づいて、前記複数のバッテリーそれぞれについて、異常の有無を出力するとともに、異常が検出された場合には、当該異常の種類を出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載の無停電電源装置のバッテリー診断機能付きコントローラ。
  5. 商用電源と接続されて電力を充電する1台の充電器を備え、並列接続された複数のバッテリーと、外部の機器に対して電力を放電可能な1台の放電器とに接続される、無停電電源装置のバッテリー診断方法であって、
    充放電制御部が、前記複数のバッテリーのうちの1つのみを前記充電器から充電可能な状態に接続するとともに、前記複数のバッテリーのうち前記充電可能な状態に接続されたバッテリー以外のバッテリーのうちの少なくとも1つを前記放電器に電力を放電可能な状態に接続するステップと、
    バッテリー診断部が、前記充電器から充電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧上昇と電流下降とを確認するとともに、前記放電器に電力を放電可能な状態に接続されたバッテリーの電圧下降を確認することにより、前記複数のバッテリーそれぞれについて、異常の有無および異常の種類を診断するステップと、
    を備えたことを特徴とする無停電電源装置のバッテリー診断方法。
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