JP2010220296A - 蓄電池故障診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる場所に設置された蓄電池の状態を同時に確認できるようにすることを目的とする。
【解決手段】商用電源14及び発電装置32の電力供給先を制御すると共に、複数の蓄電池20の充放電を制御装置30によって制御する。また、蓄電池20の充放電の状態等をセンサによって検出して、検出結果に基づいて制御装置30が蓄電池20の充電量や異常を検出する。そして、検出した蓄電池20の充電量や異常を室内操作パネル34に出力することによって、室内操作パネル34に各蓄電池20の充電量や異常を表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電池故障診断装置にかかり、特に、住宅で使用する電力を蓄電する蓄電池の故障を診断する蓄電池故障診断装置に関する。
近年、電力を蓄電する蓄電池は、住宅で使用する電力を蓄電したり、電気自動車やハイブリッド自動車などで使用する電力を蓄電したり、様々な技術分野で使用されるようになってきている。
ところで、蓄電池は、蓄電性能の劣化や、過充電等によって故障して充放電が不可能な異常が発生することがある。そこで、特許文献1に記載の技術では、蓄電池を構成する単電池の正負極管にツェナーダイオードと発光ダイオードの直列回路を並列に接続することにより、単電池が故障した場合に、発光ダイオードが点灯し、故障判定を行うことが提案されている。
特開平6−78403号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数の蓄電池、及び上記並列回路が同一の場所に設置されていないと、複数の蓄電池の故障状態を同時に確認することができず、複数の蓄電池の故障状態を同時に確認するためには改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、異なる場所に設置された蓄電池の状態を同時に確認できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、建物に供給するための電力を蓄電する複数の蓄電池と、前記蓄電池の充放電を制御する制御手段と、前記制御手段の制御による前記蓄電池への充放電の状態を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記蓄電池への充放電の状態に基づいて、前記蓄電池それぞれの異常を判断する判断手段と、予め定めた場所に設けられ、前記判断手段の判断結果を表示する表示手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、建物に供給するための電力を蓄電する複数の蓄電池を備えており、該複数の蓄電池は、制御手段によって充放電が制御される。
また、検出手段では、制御手段の制御による蓄電池への充放電の状態が検出され、判断手段では、検出手段によって検出された蓄電池への充放電の状態に基づいて、蓄電池それぞれの異常が判断される。
判断手段は、例えば、充放電時の蓄電池の電圧値や電流値から異常を判定したり、蓄電池を所定量(例えば、80%)まで充電するのにかかった時間が予め定めた時間T以上か否かを判定することによって異常を判定したり、充電しても蓄電量が増えなかったか否かなどを判定することによって異常を判定する。
また、表示手段は、予め定めた場所に設けられており、判断手段の判断結果が表示される。例えば、表示手段は、請求項4に記載の発明のように、建物に設けられた各開口の施錠状態を確認するためのモニタを適用するようにしてもよいし、請求項5に記載の発明のように、建物の台所に設けるようにしてもよい。
すなわち、表示手段によって複数設けられた蓄電池の異常を確認することができるので複数の蓄電池がそれぞれ異なる場所に設置されていても、予め定めた場所に設けられた表示手段を確認するだけで、複数の蓄電池の状態を同時に確認することができる。
なお、請求項2に記載の発明のように、検出手段が、蓄電池のそれぞれの充電量をさらに検出し、表示手段が、検出手段によって検出された蓄電池のそれぞれの充電量を更に表示するようにしてもよい。これによって、複数の蓄電池の充電量を同時に確認することができる。この場合、制御手段は、請求項3に記載の発明のように、検出手段によって検出された充電量に基づいて、充電量の少ない蓄電池を優先的に充電するように、蓄電池への充電を制御するようにしてもよい。このように充電量の少ない蓄電池を優先的に充電することで、効率的に蓄電池の充電を行うことができる。
以上説明したように本発明によれば、複数の蓄電池への充放電の状態に基づいて、蓄電池のそれぞれの異常を判断して判断結果を表示する表示手段を建物に設けたので、異なる場所に設置された蓄電池の状態を同時に確認できる、という効果がある。
本発明の実施の形態に係わる建物の概略を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置の制御部で行う電力供給及び充電制御を説明するための図であり、(A)は電力供給制御の一例を示し、(B)は充電制御の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置の制御部で行われる充電制御を説明するための図であり、(A)は複数の蓄電池のうち1つの蓄電池を充電する場合の充電制御の一例を示し、(B)複数の蓄電池を充電する場合の充電制御の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置の制御装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置の制御装置で行われる充電制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置の室内操作パネルで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる建物の概略を示す図である。
本発明の実施の形態に係わる建物10は、建物10内への電力供給を制御するための住宅電力供給装置12を備えている。
住宅電力供給装置12には、商用電源14、太陽電池16、発電ユニット18、蓄電池20が接続されており、これらの電力を建物10で使用する電力として供給する。なお、図1では、蓄電池20を1つのみ示すが、本実施の形態では、蓄電池20は複数接続されている。
太陽電池16は、太陽エネルギーを電力に変換するソーラーパネルを有し、該ソーラーパネルによって変換された電力を住宅電力供給装置12へ供給する。
発電ユニット18は、燃料電池を有し、該燃料電池によって発電して、発電した電力を住宅電力供給装置12へ供給する。
住宅電力供給装置12は、電力会社から供給される電力や、太陽電池16から供給される電力、発電ユニット18から供給される電力によって、蓄電池20を充電して、充電した電力や、上記各電力を建物10(例えば、照明機器22や空調装置24等)へ供給するための制御を行う。
なお、住宅電力供給装置12は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の走行用蓄電池26を備えた自動車28を接続可能とし、自動車28の走行用蓄電池26を充電したり、走行用蓄電池26の電力を建物10に供給可能にしてもよい。
ここで、住宅電力供給装置12について詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係わる建物10に備えた住宅電力供給装置12の構成を示すブロック図である。
住宅電力供給装置12は、建物10への電力の供給制御を統括的に行う制御装置30を備えている。
制御装置30には、複数の蓄電池20、発電装置32、商用電源14、分電盤38、及び室内操作パネル34が接続されている。なお、制御装置30の電源は、商用電源14から供給する独立した専用回路を設け、商用電源14から安定的に供給する。
複数の蓄電池20は、小型化(例えば、300×100×150mm以下)されたものを適用することができ、建物10で使用する電力を蓄電する。なお、蓄電池20は、1カ所に集中して配置するようにしてもよいし、建物10の種々の場所に分散して配置するようにしてもよい。また、蓄電池20の数は、制御装置30の容量に合わせて増設可能とされている。また、センサ48については、蓄電池20の増設に合わせて増設可能としてもよいし、所定数のセンサ48を制御装置30に予め備えておくようにしてもよい。
発電装置32は、例えば、上述の太陽電池16や発電ユニット18からなり、発電した電力を制御装置30へ供給する。また、発電装置32は、自動車28等によって発電した電力を制御装置30へ供給するようにしてもよい。また、発電装置32としては、風力発電や水力発電等の太陽光以外の他の自然エネルギーを利用した発電装置を適用するようにしてもよい。
商用電源14は、電力会社から供給される。商用電源14から供給される電力は、蓄電池20の充電に使用したり、蓄電池20や発電装置32の電力だけでは、建物10で使用する電力が不足する場合に、建物10の各居室40へ供給される。
分電盤38は、蓄電池20、発電装置32、及び商用電源14から制御装置30の制御によって供給される電力を建物10の各居室40へ供給する。
室内操作パネル34は、建物10内(例えば、リビングやキッチン、或いは他の居室40等)に設けられ、各蓄電池20の充電状態や、各蓄電池20の異常、電力供給状態等を表示するモニタや、蓄電池20の充放電の各種設定を行ったりするための操作部などを備えている。また、室内操作パネル34には、スピーカー36が接続されており、蓄電池20の異常を検出した際に警報音やアナウンス等の音声を出力するようになっている。なお、室内操作パネル34のモニタは、例えば、建物10の開口の施錠を制御するシステムにおける施錠状態を確認するモニタや、建物の台所に設けられたキッチンモニタ(例えば、台所に設けたテレビモニタやインターフォンのモニタ等)と共用するようにしてもよい。或いは、建物10で使用する各種システムのモニタと共用するようにしてもよい。
すなわち、制御装置30は、蓄電池20の充放電制御や、発電装置32によって発電された電力の供給先の切替制御、商用電源14から供給される電力の供給制御等を含む建物10で使用する電力の供給制御を行う。具体的には、制御装置30は、電力会社から供給される電力や、発電装置32から供給される電力の蓄電池20への供給を制御したり、蓄電池20から建物10の各居室40へ供給する電力を制御する。建物10への電力の供給は、本実施の形態では、蓄電池20に蓄電された電力を主に使用するように制御装置300が制御するようになっている。
ここで、制御装置30の詳細な構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置12の制御装置30の構成を示すブロック図である。なお、図3中の実線は情報の流れを示し、点線は電力の流れを示す。
制御装置30は、コントロールユニット42、及び複数の蓄電池20のそれぞれの状態を検出するセンサ48を備えている。なお、センサ48は、複数の蓄電池20に対応して複数設けられている。
コントロールユニット42は、回路制御ユニット44及び電力制御ユニット46を備えており、回路制御ユニット44によって情報の流れが制御され、電力制御ユニット46によって電力の流れが制御される。
回路制御ユニット44には、センサ48及び室内操作パネル34が接続されている。センサ48は、蓄電池20の充放電状態等の各種状態を検出し、検出結果を回路制御ユニット44に出力する。また、回路制御ユニット44は、センサ48の検出結果から各蓄電池20の充電量や異常を検出し、充電量や異常を表す情報を室内操作パネル34へ出力する。そして、室内操作パネル34は、回路制御ユニット44から出力された情報に基づいて、蓄電池20の充電量や、蓄電池20の異常などを表示したり、蓄電池20に異常が発生した場合には、スピーカー36から蓄電池20の異常が発生したことを表す音声を出力する。
電力制御ユニット46には、センサ48を介して蓄電池20が接続されていると共に、分電盤38、商用電源14、及び発電装置32が接続されており、電力制御ユニット46は、蓄電池20や、発電装置32、商用電源14などから供給される電力の供給先等を制御する。また、電力制御ユニット46は、インバータ変換器を備えており、商用電源14から蓄電池20へ電力を供給する際には、交流電源をインバータ変換器によって直流電源に変換してから蓄電池20へ電力を供給し、蓄電池20から分電盤38へ電力を供給する際には、直流電源をインバータ変換器によって交流電源に変換してから分電盤38へ電力を供給する。
すなわち、電力制御ユニット46は、電力会社から供給されインバータ変換器によって変換された直流電力を蓄電池20へ供給したり、電力会社から供給された電力を分電盤38へ供給したり、蓄電池20に蓄電された電力をインバータ変換器によって交流電力に変換して電力会社へ供給したり、蓄電池20に蓄電された電力をインバータ変換器によって変換交流電力に変換して分電盤38に供給したり、発電装置32から供給される電力を充電するための電力として蓄電池20に供給したり、発電装置32から供給される電力をインバータ変換器によって交流電力に変換して電力会社へ供給したり、発電装置32から供給される電力をインバータ変換器によって交流電力に変換して分電盤38に供給する。
例えば、制御装置30は、蓄電池20及び発電装置32の電力だけでは不足する場合には、図4(A)に示すように、商用電源14からの電力、発電装置32によって発電された電力、及び蓄電池20(蓄電池A)に蓄電された電力を分電盤38へ供給するように制御することによって各居室40へ電力を供給し、蓄電池20(蓄電池B)の充電量が予め定めた充電量A以下の場合には、分電盤38以外にも蓄電池20へ電力を供給するように制御する。
また、図4(B)に示すように、複数の蓄電池20(蓄電池A及び蓄電池B)の充電量が充電量A以下の場合には、少ない方の蓄電池20(蓄電池A)を優先的に充電するように電力供給を制御する。
蓄電池20への充電は、具体的には、図5(A)に示すように、蓄電池Aの充電量が80%、蓄電池Bの充電量が50%、蓄電池Cの充電量が70%、充電池Dの充電量が30%の場合に、充電量Aとして30%以下の蓄電池Dを充電するように制御する。また、図5(B)に示すように、充電量Aとして充電量が30%以下の蓄電池20が複数(蓄電池A及び蓄電池B)ある場合には、充電量が少ない蓄電池Bを優先的に充電するようになっている。なお、充電量Aとしては、30%に限るものではなく、他の値を用いてもよい。また、充電量Aを室内操作パネル34で設定可能としてもよい。
続いて、上述のように構成された本発明の実施の形態に係わる建物10に備えた住宅電力供給装置12の制御装置30で行われる処理について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係わる建物10に備えた住宅電力供給装置12の制御装置30で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートは、住宅電力供給装置12のシステムの電源が投入された場合に開始し、システムの電源がオフされた場合等に終了するものとして説明する。
まず、ステップ100では、発電装置32及び蓄電池20から分電盤38に電力供給が行われてステップ102へ移行する。すなわち、電力制御ユニット46が蓄電池20の電力及び発電装置32によって発電された電力を分電盤38に供給するように制御する。なお、電力供給の開始時は、蓄電池20または発電装置32のみによる電力供給で電力不足しない場合には、何れか一方の電力のみを分電盤38に供給するようにしてもよい。
ステップ102では、電力が不足しているか否か電力制御ユニット46によって判定される。該判定は、例えば、供給電圧が所定電圧以上降下しているか否か等を電力制御ユニット46が判定し、該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ106へ移行する。
ステップ104では、商用電源14から分電盤38に電力供給が開始されてステップ106へ移行する。すなわち、電力制御ユニット46が、商用電源14から得られる電力を分電盤38に供給するように制御する。これによって、電力不足分を商用電源14によって補うことができる。
ステップ106では、各蓄電池20の充電量がセンサ48によって検出されてステップ108へ移行する。すなわち、回路制御ユニット44がセンサ48の検出結果を取得する。
ステップ108では、充電量が予め定めた充電量A以下の蓄電池があるか否か判定される。該判定は、例えば、充電量が30%以下の蓄電池20があるか否かを回路制御ユニット44が判定し、該判定が肯定された場合にはステップ110へ移行し、否定された場合にはステップ112へ移行する。
ステップ110では、蓄電池20の充電制御が行われてステップ112へ移行する。ここで、充電制御について図7を参照して詳細に説明する。図7は、本発明の実施の形態に係わる建物に備えた住宅電力供給装置12の制御装置30で行われる充電制御の流れの一例を示すフローチャートである。
充電制御へ移行すると、ステップ200では、各蓄電池20の状態検出、及び充電履歴が回路制御ユニット44によって読み出されてステップ202へ移行する。各蓄電池20の状態検出は、例えば、センサ48の検出結果を取得して、各蓄電池20の電圧値や電流値、充放電量等を検出することによって各蓄電池20の状態を検出し、充電履歴は、過去に記憶された充電時間(例えば、所定量まで充電するのにかかった時間等)を充電履歴として読み出す。なお、充電履歴は、過去に行った充電処理で記憶されるもので、後述するステップ224で記憶される。
ステップ202では、各蓄電池20の状態や充電履歴に基づいて、異常が発生している蓄電池20があるか否か回路制御ユニット44によって判定される。該判定は、例えば、センサ48によって検出された電圧値や電流値が異常か否かを判定したり、蓄電池20の充電量Aから所定量(例えば、80%)まで充電するのにかかった時間が予め定めた時間T以上か否かを判定したり、充電しても蓄電量が増えなかったか否かなどを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ204へ移行し、否定された場合にはステップ206へ移行する。なお、充電するのにかかった時間が予め定めた時間T以上か否かを判定して異常を判定する場合には、蓄電池20の充放電実績等から劣化を判断して時間Tをある程度変動するようにしてもよい。
ステップ204では、電力制御ユニット46によって異常が発生している蓄電池20が使用停止に設定されると共に、室内操作パネル34に異常を表す通知が行われてステップ206へ移行する。
ステップ206では、充電量A以下の蓄電池20が複数あるか否かが回路制御ユニット44によって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ208へ移行し、否定された場合にはステップ210へ移行する。
ステップ208では、充電の優先順位が回路制御ユニット44によって決定され、電力制御ユニット46に通知されてステップ210へ移行する。例えば、充電量A以下の蓄電池20が複数ある場合には、充電量が少ない蓄電池20を優先的に充電するように充電の優先順位を決定する。
ステップ210では、発電装置32の発電状態が電力制御ユニット46によって検出されてステップ212へ移行する。すなわち、電力制御ユニット46が発電装置32によって発電されている電力を検出する。
ステップ212では、電力供給状態が電力制御ユニット46によって検出されてステップ214へ移行する。すなわち、分電盤38から各居室40へ供給されている電力量を検出する。
ステップ214では、発電装置32の電力で充電量A以下の蓄電池20を充電可能か否かが電力制御ユニット46によって判定される。該判定は、ステップ208で検出された発電装置32の発電状態、及びステップ210で検出された電力供給状態に基づいて、発電装置32からの電力だけで、蓄電池20の充電及び分電盤38への電力供給が可能か否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ216へ移行し、否定された場合にはステップ218へ移行する。
ステップ216では、発電装置32の電力だけで建物10への電力供給と蓄電池20の充電が可能であるので、発電装置32の電力を蓄電池20に供給するように電力制御ユニット46によって設定されてステップ220へ移行する。
一方、ステップ218では、発電装置32の電力だけでは建物10への電力供給と蓄電池20の充電が不可能であるため、発電装置32の電力及び商用電源14の電力を蓄電池20に蓄電池20に供給するように電力制御ユニット46によって設定されてステップ220へ移行する。
ステップ220では、蓄電池20を充電開始するように電力制御ユニット46によって制御されてステップ222へ移行する。なお、蓄電池20を充電する際にステップ208で優先順位が決定されている場合には、ステップ208で決定した優先順位に従って蓄電池20を充電するように制御する。すなわち、本実施の形態では、複数の蓄電池20が充電量A以下の場合には、最も充電量が少ない蓄電池20から充電を行う。なお、優先順位に従って充電を行う際には、優先順位が高い蓄電池20に対して優先順位が低い蓄電池20へ供給する電力を下げて充電を行うようにしてもよい。また、蓄電池20の充電の際には、回路制御ユニット44が室内操作パネル34へ充電中であることを表す情報を通知して、室内操作パネル34に充電中の蓄電池20が分るようにモニタ等に表示するようにしてもよい。
ステップ222では、充電が終了したか否かが判定される。該判定は、センサ48の検出結果に基づいて回路制御ユニット44が判定し、該判定が否定された場合にはステップ210に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ224へ移行する。
ステップ224では、蓄電池20の充電を停止すると共に、充電履歴が記憶されて充電処理がリターンされ、図6のステップ112へ移行する。例えば、充電前の充電量と所定量までの充電時間などが充電履歴として記憶する。すなわち、ここで記憶された充電履歴が、次に充電処理を行う際に、上述のステップ200で読み出される。
充電処理がリターンされと、図6のステップ112では、商用電源14が使用中か否か電力制御ユニット46によって判定される。すなわち、ステップ104で商用電源14からの電力が分電盤38に供給開始されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ102へ戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ114へ移行する。
ステップ114では、商用電源14が必要か否か電力制御ユニット46によって判定される。すなわち、電力不足を商用電源14から電力供給することによって補ったが、不要になったか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ106に戻って上述の処理が繰り返され、判定が否定された場合にはステップ116へ移行する。
ステップ116では、商用電源14不要となったので、商用電源14から分電盤38への電力供給が電力制御ユニット46によって停止されてステップ102へ戻って上述の処理が繰り返される。
このように処理を行うことによって、建物10へ蓄電池20、発電装置32、及び商用電源14の各電力の供給を制御することができると共に、蓄電池20の充電を行うことができる。また、複数の蓄電池20を充電する場合には、充電量に応じて優先順位を設定して充電されるため、効率的に蓄電池20の充電を行うことができる。
次に、室内操作パネル34で行われる処理の流れについて説明する。図8は、本発明の実施の形態に係わる建物10に備えた住宅電力供給装置12の室内操作パネル34で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップ300では、各蓄電池20の状態検出結果が取得されてステップ302へ移行する。すなわち、室内操作パネル34は、上述のステッ200で検出された各蓄電池20の状態の検出結果を制御装置30から取得する。
ステップ302では、制御装置30から異常通知があるか否か判定される。該判定は、上述のステップ204で制御装置30から異常通知が出力されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ304へ移行し、否定された場合にはステップ306へ移行する。
ステップ304では、異常の蓄電池20があることが報知されてステップ306へ移行する。例えば、モニタ等に異常の蓄電池20があることを表す情報や、該異常の蓄電池20を特定するための情報等をモニタに表示したり、異常の蓄電池20があることを表す音やアナウンス等をスピーカー36から出力する。これによって、異常の蓄電池20の存在を住人に報知することができ、蓄電池20の交換等を促すことができる。
ステップ306では、各蓄電池20の充電量がモニタ等に表示されてステップ308へ移行する。これによって、複数の蓄電池20の充電量を住人に報知することができる。各蓄電池20の充電量の表示方法としては、例えば、図5(A)に示すように、棒グラフのような表示を行うようにしてもよいし、円グラフや他の視覚的に分りやすい方法で表示するようにしてもよい。
ステップ308では、処理を終了するか否か判定される。該判定は、例えば、他の処理等が指示されたか否かや、電源がオフされたか否か等を判定し、該判定が否定された場合にはステップ300に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定されたところで一連の処理を終了する。
すなわち、室内操作パネル34で上述のような処理を行うことによって、室内操作パネル34のモニタを確認することで、複数の蓄電池20の充電状態や異常等を確認することができる。このとき、複数の蓄電池20がそれぞれ異なる場所に設置されていても、室内操作パネル34のモニタを確認するだけで全ての蓄電池20の状態を同時に確認することができる。従って、複数の蓄電池20の故障等の状態を1カ所で同時に確認することができる。
また、蓄電池20の異常を室内操作パネル34で確認した場合には、異常が発生した蓄電池20のみを交換可能であるため、大容量の蓄電池を備えた装置に比べて安価に異常を解消することができる。
なお、上記の実施の形態では、蓄電池20の充電量や異常を表示する室内操作パネル34の設置数については特に説明したかったが、建物10の一カ所のみに設けるようにしてもよいし、複数の場所に設けるようにしてもよい。何れにしても室内操作パネル34を確認することで、複数の蓄電池の状態を同時に確認することができる。
10 建物
12 住宅電力供給装置
20 蓄電池
30 制御装置
34 室内操作パネル
42 コントロールユニット
44 回路制御ユニット
46 電力制御ユニット
48 センサ

Claims (5)

  1. 建物に供給するための電力を蓄電する複数の蓄電池と、
    前記蓄電池の充放電を制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御による前記蓄電池への充放電の状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記蓄電池への充放電の状態に基づいて、前記蓄電池それぞれの異常を判断する判断手段と、
    予め定めた場所に設けられ、前記判断手段の判断結果を表示する表示手段と、
    を備えた建物。
  2. 前記検出手段が、前記蓄電池のそれぞれの充電量を更に検出し、前記表示手段が、前記検出手段によって検出された前記蓄電池のそれぞれの充電量を更に表示する請求項1に記載の建物。
  3. 前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記充電量に基づいて、充電量の少ない前記蓄電池を優先的に充電するように、前記蓄電池への充電を制御する請求項2に記載の建物。
  4. 前記表示手段が、建物に設けられた各開口の施錠状態を確認するためのモニタである請求項1〜3の何れか1項に記載の建物。
  5. 前記表示手段は、予め定めた場所として建物の台所に設けた請求項1〜4の何れか1項に記載の建物。
JP2009061196A 2009-03-13 2009-03-13 蓄電池故障診断装置 Active JP5507100B2 (ja)

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